JP5231202B2 - グループ通話制御サーバ - Google Patents
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Description
PoCでは、端末からボタンを押下して送話すると同時に複数の端末に送信され、複数の端末が音声を受信するようになっている。ボタンを押下して送話する方法をプレストークという。
また、IP電話における通話プロトコルとしてはSIP(Session Initiation Protocol)が用いられている。
これらの送信権の制御は、TBCPメッセージによって通知される。
グループ通話制御サーバを備えた自営IPネットワークの構成について図7を用いて説明する。図7は、一般的な自営IPネットワークの構成及び従来のTBCPメッセージの送信例を示す模式説明図である。
図7に示すように、自営IPネットワークは、グループ通話全体の制御を行うグループ通話制御サーバ10と、複数の基地局(BS;Base Station)4と、複数の移動局(MS;Mobile Station)5とを備えている。
更にグループ通話制御サーバ10は、処理手段として、PT(Press Talk)エンジン11と、呼制御エンジン12と、AGW13とを備えている。
呼制御エンジン12は、SIPセッションの基本制御として、発呼、着呼、呼切断等の制御を行う。
MS5は、無線通信システムの移動局であり、BS4を介して無線通信によってグループ通話を実現する。
従来の自営IPネットワークにおいて、PTエンジン11から各BS宛にグループ通話の送信権制御に関するTBCPメッセージを送信する際には、PTエンジン11は、図7に示すように、同一のTBCPメッセージであっても、グループ通話に参加しているMS5を収容しているBS4の台数分だけメッセージを送信するようになっていた。図7の例では、4つのTBCPメッセージがAGW13に送信され、AGW13から各BS4に送信されている。
尚、送信権獲得要求に伴うTalk Burst RequestメッセージにはMSを特定する情報が含まれる。
図9〜図12は、TBCPメッセージの構成を示しており、図9は、Talk Burst Grantedメッセージの構成を示す模式説明図であり、図10は、Talk Bust Denyメッセージの構成を示す模式説明図であり、図11は、Talk Burst Idleメッセージの構成を示す模式説明図であり、図12は、Talk Burst Takenメッセージの構成を示す模式説明図である。
このようにPTエンジン11からBS4の数だけTBCPメッセージを送信すると、TBCP制御数が増大し、PTエンジン11の負荷が増大してしまう。
そこで、図8に示すように、PTエンジン11から、同一のAGW13に収容されている複数のBS4宛に同一のメッセージを送信する際には、それらを集約して1つのメッセージだけを送信することが考えられる。図8は、複数のBS宛のTBCPメッセージをAGWに集約した例を示す模式説明図である。
尚、PoCを用いてグループ通話を行うシステムに関する先行技術としては、「PushTalkサービスのシステム開発、NTT DoCoMo テクニカルジャーナル Vol.13 No.4,P6−13」がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係るグループ通話制御サーバは、AGWに、グループ通話のグループ番号毎に、当該AGWに収容されているMSについて、対応するBS種別(BSの識別情報)と当該MSの送信権制御状態とを記憶する送信権管理テーブルを備え、PTエンジンに、グループ番号と、グループに含まれるMS種別(MSの識別情報)と各MSが現在収容されているAGW種別(AGWの識別情報)とを対応付けて記憶するグループ管理テーブルを備え、PTエンジンが、複数のMS宛のTBCPメッセージを、グループ番号のみを特定して、グループ管理テーブルを参照して対応するAGWに送信し、AGWが、受信したTBCPメッセージに基づいてMS番号を特定して、送信権管理テーブルを参照して対応するBSを介してMS宛に送信権制御メッセージを送信するようにしているので、PTエンジンは、同一AGWに収容されている複数のMS宛の同一種類のメッセージを、当該AGWに1つだけ送信すればよく、AGWがどのMS宛かを判断して適切なBSを介して該当する全てのMSに制御メッセージを送信することができ、全てのBS宛にTBCPメッセージを送信するのに比べて、TBCPメッセージの送信処理を軽減することができるものである。
本発明の実施の形態に係るグループ通話制御サーバを含む通信システムの構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るグループ通話制御サーバを備えたグループ通話システム(本システム)の構成ブロック図である。
図1に示すように、本システムは、移動局(MS;Mobile Station)(MS1〜MS7)と、基地局(BS;Base Station)(BS1〜BS5)と、グループ通話制御サーバ1とを備え、BS1〜5とグループ通話制御サーバ1とは、Ethernet(登録商標)等のWAN(Wide Area Network)を介して接続されている。
ここで、本システムの特徴部分であるグループ通話制御サーバ(本サーバ)1について具体的に説明する。
グループ通話制御サーバ1は、本システムにおける呼制御や回線接続制御及びグループ通話制御を行うものであり、本システムの特徴として、グループ通話における送信権制御を少ないTBCPメッセージのやり取りで効率よく行うものである。
尚、図1の例では、AGW100は、BS1を管理し、AGW101は、BS4,BS5を管理しているものとする。
そして、制御部が、記憶部に記憶されているプログラムを主メモリに展開して起動し、プログラムに従って処理を行うことによって、上記各処理手段が実現されてそれぞれの機能が実行されるものである。
また、本システムの特徴として、PTエンジン300は、グループ通話の制御を行うためのグループ管理テーブル500を備えている。
AGWに設けられている送信権管理テーブルについて図2を用いて説明する。図2は、図1に示したグループ通話制御サーバ1のAGWに設けられている送信権管理テーブルの模式説明図であり、(a)はAGW400を示し、(b)はAGW401を示している。
送信権管理テーブルは、AGWにおいてPTエンジン300からの送信権制御のTBCPメッセージを適切なBS及び適切なMSに送信するために必要な情報を記憶するテーブルである。
送信権管理テーブル400では、AGW100に収容されているMS1,MS2,MS3,MS4についての情報が記憶されており、MS1が送信権要求状態(送信権要求中の状態)であり、他のMSは送信権表示状態(他のメンバが送信権要求中であることを表示している状態)であることを示している。
次に、PTエンジン300に設けられているグループ管理テーブル500について図3を用いて説明する。図3は、グループ管理テーブル500の模式説明図である。
図3に示すように、グループ管理テーブルは、グループ毎に、構成メンバであるMSのMS種別と、現時点で当該MSが収容されているAGWのAGW種別とを記憶するものである。
また、ここでは図示は省略するが、従来と同様に、グループ通話の制御を行うために、グループ毎に送信権の制御を行うための情報を記憶している。
そして、グループ通話が開始された場合には、グループ管理テーブルの当該グループ番号に対応して、どのMSに送信権を割り当てているか、といった送信権制御の状態を示す情報(図示せず)を随時記憶するようになっている。
次に、本システムにおけるグループ呼設定のシーケンスについて図4を用いて説明する。図4は、本システムにおけるグループ呼設定のシーケンスを示す説明図である。
図4に示すように、例えば、MS1においてグループ番号1000に対するグループ呼設定要求が入力されると(S100)、MS1は、位置登録しているBS1にグループ番号を付してグループ呼設定要求を送信し(S102)、BS1は、AGW100(図では「AGW1」と記載)にグループ呼設定要求を送信する(S104)。
そして、受信したグループ呼設定要求メッセージをSIPのINVITEメッセージに変換して、呼制御エンジン200に転送する(S106)。INVITEメッセージにはグループ番号とが含まれる。
呼制御エンジン200は、受信したINVITEメッセージをPTエンジン300に転送する(S108)。
これにより、AGWのポート番号が特定のグループ番号に対応付けられ、AGWは、受信したポート番号からどのグループ宛のTBCPメッセージであるかを判断するようになっている。
そして、BS2はMS2及びMS3に、BS3はMS4に、それぞれグループ呼設定要求を送信する(S120)。
そして、AGW101は、特定された各BSに、宛先となるMS種別を付加してグループ呼設定要求を送信する(S138)。
AGW100は、BS1にMS1宛のグループ呼設定受付メッセージを送信し(S154)、BS1がMS1に当該グループ呼設定受付メッセージを送信する(S156)。
このようにして、本システムにおけるグループ呼設定シーケンスが行われ、この例ではグループ番号1000によってMS1〜MS7によるグループ通話が行われるものである。
次に、本システムにおける送信権獲得シーケンスについて図5を用いて説明する。図5は、本システムにおける送信権獲得シーケンスを示す説明図である。
図5に示すように、例えば、MS1でグループ番号1000に対する送信権要求が為された場合(S200)、MS1からBS1に対して送信権確認メッセージが送信され(S202)、BS1がAGW100に送信権確認メッセージを送信する(S204)。
この後は、送信権獲得に成功する場合と失敗する場合とに分けて説明する。
まず、送信権獲得に成功する場合のシーケンスについて説明する。
PTエンジン300は、読み取った情報に基づいて、グループ管理テーブル500を参照して、グループ番号1000において、誰も送信権を獲得していないことを確認して、Talk Burst Requestに含まれるMS1に送信権を与え、その旨グループ管理テーブル500に記憶する(S209)。
そして、BS2はMS2及びMS3に、BS3はMS4に、それぞれ送信権表示メッセージを送信する(S218)。
そして、BS4はMS5及びMS6に、BS5はMS7に、それぞれ送信権表示メッセージを送信する(S224)。
このようにして、送信権獲得成功時のシーケンスが行われるものである。
次に、送信権の獲得に失敗する場合のシーケンスについて説明する。
PTエンジン300は、読み取った情報に基づいて、グループ管理テーブル500を参照して、グループ番号1000において既に他のメンバに送信権が獲得されていることを確認すると(S240)、AGW100に、Talk Burst Denyメッセージを送信する(S242)。Talk Burst Denyメッセージには、宛先となるMSを特定する情報は含まれていない。
そして、BS1がMS1に対して送信権表示メッセージを送信する(S248)。
このようにして、送信権獲得失敗時のシーケンスが行われるものである。
次に、送信権解放シーケンスについて図6を用いて説明する。図6は、送信権解放シーケンスを示す説明図である。
図6に示すように、送信権を獲得しているMS(ここではMS1)において、送信権解放の指示が入力されると(S300)、MS1は位置登録しているBS1に送信権解放メッセージを送信し(S302)、BS1は送信権解放メッセージをAGW100に送信する(S304)。
そして、BS1は、MS1に送信権解放メッセージを送信し(S320)、BS2はMS2とMS3に、BS3はMS4に送信権解放メッセージを送信する(S324)。
これにより、当該グループ番号に属する全てのMSの送信権制御状態は「送信権解放状態」となる。このようにして、送信権解放のシーケンスが行われるものである。
本発明の実施の形態に係るグループ通話制御サーバによれば、AGW100,101が、グループ通話が開始された際に、グループ番号毎に、当該グループのメンバで当該AGWに収容されているMSについて、位置登録しているBSの識別情報と当該MSの送信権制御状態とを記憶する送信権管理テーブル400,401を生成し、PTエンジン300が、グループ番号と、グループのメンバであるMSの識別情報と各MSが現在収容されているAGWの識別情報とを対応付けて記憶すると共に、当該グループ通話における送信権の状態(送信権を持っているMSの情報、又は解放といった状態)を記憶するグループ管理テーブル500を備え、PTエンジン300が、複数のMSに同一のTBCPメッセージを送信する場合、送信先のポート番号によってグループ番号のみを特定して、グループ管理テーブル500を参照して当該MSが収容されているAGW毎にTBCPメッセージを集約して送信し、AGWが、送信権管理テーブル400,401を参照して、受信したTBCPメッセージの種類と送信権管理テーブル400,401に記憶された送信権制御状態とに基づいて、制御されるべきMSを特定し、特定されたMSに対応するBSを介してMS宛に送信権制御メッセージを送信するようにしているので、PTエンジン300は、同一AGWに収容されている複数のMS宛のメッセージを、ポート番号によってグループ番号のみを特定して当該AGWに1つだけ送信すればよく、AGWが、どのMS宛かを判断して適切なBSを介して送信権制御メッセージを送信することができ、従来のようにPTエンジンから全てのBS宛にTBCPメッセージを送信するのに比べて、PTエンジン300におけるTBCPメッセージの送信処理を軽減し、ネットワークリソースの浪費を回避し、送信権制御の効率を向上させることができる効果がある。
Claims (1)
- ネットワーク中の移動局間のグループ通話の制御を行うグループ通話制御サーバであって、
グループ通話における送信権の制御を行うグループ通話手段と、
複数の基地局を管理し、前記グループ通話手段から送信権の制御に関するTBCPメッセージを受信すると、通信方式に応じた制御メッセージに変換して前記基地局に送信する複数のアクセスゲートウェイとを備え、
移動局が、いずれかの基地局に位置登録することによって、前記基地局を管理しているアクセスゲートウェイが前記移動局の識別番号を収容し、
前記グループ通話手段には、グループ通話のグループ番号毎に、グループの構成メンバである移動局の識別番号と、各移動局の識別番号が収容されているアクセスゲートウェイの識別番号を記憶するグループ管理テーブルを備え、
前記アクセスゲートウェイには、グループ番号毎に、当該アクセスゲートウェイに収容されている移動局の識別番号と、位置登録している基地局の識別番号と、当該グループ通話における送信権制御の状態とを示す情報を記憶する送信権管理テーブルを備えると共に、グループ番号とポート番号とを対応付けて記憶しており、
前記グループ通話手段が、特定のグループ番号のグループ通話の送信権制御において、複数の移動局宛に同一のTBCPメッセージを送信する場合に、前記グループ管理テーブルを参照して、前記移動局の識別番号が収容されているアクセスゲートウェイ毎に、ポート番号を付してTBCPメッセージを送信し、
前記アクセスゲートウェイが、前記TBCPメッセージを受信した場合に、受信したポート番号に対応するグループ番号の送信権管理テーブルを参照して、前記TBCPメッセージの種類と前記送信権管理テーブルに記憶されている送信権制御状態とに基づいて、制御されるべき移動局を特定し、前記移動局を宛先として前記移動局が位置登録している基地局に、前記TBCPメッセージに基いて変換された制御メッセージを送信することを特徴とするグループ通話制御サーバ。
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