JP5231153B2 - 基板を配置する方法、基板を搬送する方法、支持システムおよびリソグラフィ投影装置 - Google Patents

基板を配置する方法、基板を搬送する方法、支持システムおよびリソグラフィ投影装置 Download PDF

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Description

[0001] 本発明は基板を基板ホルダの表面に配置する方法、およびコンピュータアセンブリにロードされるとコンピュータセンブリがこのような方法を制御することが可能になるコンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体に関する。本発明はさらに、使用可能な搬送データに基づいて搬送ユニットによって基板を第1基板ホルダから第2基板ホルダへ搬送する方法、さらにコンピュータアセンブリにロードされるとコンピュータアセンブリがこのような方法を制御することが可能になるコンピュータ読み取り可能媒体に関する。本発明はさらに、基板を支持する支持システム、このような支持システムを備えるリソグラフィ装置、このようなリソグラフィ装置を使用するデバイス製造方法、およびコンピュータアセンブリにロードされるとコンピュータアセンブリがこのようなデバイス製造方法を制御することが可能になるコンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスクまたはレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを用いて、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つまたは幾つかのダイの一部を備える)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる互いに近接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、パターンを所定の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンしながら、同期的に基板を所定の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行にスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを具備している。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0003] リソグラフィ装置を用いるデバイス製造では、歩留まり、つまり正確に製造されたデバイスのパーセンテージにおいて重要なファクタは、先に形成された層に関して層がプリントされる精度である。これはオーバーレイとして知られ、オーバーレイエラーバジェットは、多くの場合10nm以下である。このような精度を達成するには、基板は転写されるべきマスクパターンに高い精度で位置合わせされなければならない。
[0004] 良好なイメージ解像度と層オーバーレイを達成するためには、基板の被照射表面は支持表面、つまり基板ホルダ上に正確に位置決めされ、露光中は基板ホルダ上に可能な限り平坦で、静止して維持されなければならない。このため一般に基板ホルダは、複数のバール(burl)またはピンプル(pimple)とも呼ばれる突起を含むプレートを備える。このような基板ホルダ上に基板を配置でき、その結果、基板の裏側はすべてが明確に画定された平面内にあるバールに接触することになる。基板ホルダ内の開口を真空生成デバイスへ接続することによって、基板の背面をバールに対して確実にクランプできる。このようにバールを使用することで、確実に裏側領域の一部のみが実際に固体表面に押し付けられることが保障され、こうして、ウェーハ裏側上の微粒子汚染による歪効果は最小になる。というのは、このような汚染は、バールの頂部表面に押し付けられることよりも、むしろバール間の空いたスペースにある可能性が最も高いからである。
および
[0005] しかし、基板が上述したように基板テーブルに固定されると、基板はバール上でたわむことになる。その結果、基板に露光される像は局所的にシフトすることになる。現像後、基板が再び第2露光のために基板テーブル上に位置決めされると、複数のバールに対して位置が異なるので、第2露光中の局所的な像のシフトが第1露光中とは異なってしまう。その結果、オーバーレイ誤差が導入される。
第2第1
[0006] より高いコンポーネント密度を有するデバイスを生成するために常により小さなパターンを結像しようとする継続的な要望に伴って、オーバーレイエラーを減少させたいという強い要請があり、これがバールを備えた基板テーブルへの基板の改善した配置を求める要望につながる。
[0007] およびこれまで知られているものより改善した配置精度を有する基板配置方法、基板搬送方法および搬送システムを提供することが有用である。そのために、本発明による実施形態は、基板ホルダの表面に基板を配置する方法を提供し、表面には複数のバールが設けられ、方法は、複数のバールの位置を取得し、基板ホルダの表面上にある前記複数のバールの位置に対して特定の位置に基板を配置できるようにする基板配置データを割り出し、基板配置データに従って特定の位置に基板を配置することを含む。
[0008] 一実施形態では、本発明は、コンピュータアセンブリにロードされると、コンピュータアセンブリが前記方法を制御することが可能になる、コンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を提供する。
[0009] また、一実施形態では、本発明は、使用可能な搬送データに基づいて搬送ユニットによって基板を第1基板ホルダから第2基板ホルダへ搬送する方法を提供し、第2基板ホルダは複数のバールを設けた表面を備え、方法は、基板を第1基板ホルダに設け、基板を搬送ユニットによって搬送データに従い第1基板ホルダから第2基板ホルダ上の複数のバールに対する特定の位置へ搬送し、基板を第2基板ホルダの前記特定の位置に配置することを含み、配置することは、上述したような基板を基板ホルダの表面に配置する方法に従って実行される。一実施形態では、方法は、基板ホルダ上の複数のバールの位置を取得することを含む。
[0010] 一実施形態では、本発明は、コンピュータアセンブリにロードされると、コンピュータアセンブリが前記搬送方法を制御することが可能になる、コンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を提供する。
[0011] また、一実施形態では、本発明は、基板を支持する支持システムを提供し、支持システムは基板を保持するように構成され、複数のバールを設けた表面を備える基板ホルダと、基板配置データに従って基板を基板ホルダ上に配置する基板処理デバイスと、基板ホルダの表面に設けられた複数のバールの位置を割り出すために使用可能な測定を実行する測定ユニットと、複数のバールの位置に対する特定の位置にて基板を基板ホルダの表面に配置できるようにする基板配置データを割り出すプロセッサと、を含む。
[0012] また、一実施形態では、本発明は、放射ビームを提供する照明システムと、放射ビームの断面にパターンを付与する働きをするパターニングデバイスを支持する支持構造と、上述したように基板を支持する支持システムと、パターン付きビームを基板上に浴びせる投影システムとを含むリソグラフィ装置を提供する。
[0013] 一実施形態では、本発明は、前記リソグラフィ投影装置を使用してパターン付き放射ビームを基板に投影することを含むデバイス製造方法を提供する。
[0014] 最後に、一実施形態では、本発明は、コンピュータアセンブリにロードされると、コンピュータアセンブリが前記デバイス製造方法を制御することが可能になる、コンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を提供する。
[0015] 次に、本発明の実施形態を、添付の概略図を参照しながら、単に一例として説明する。図面では対応する参照記号は対応する部分を指している。
[0030] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示したものである。この装置は、
− 放射ビームB(例えばUV放射またはEUV放射)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
− パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1ポジショナPMに接続されている支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
− 基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2ポジショナPWに接続されている基板ホルダ、例えば基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、
− パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つまたは複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSとを含む。
[0031] 照明システムは、放射を誘導し、整形し、または制御するための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気、または他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組み合わせなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含むことができる。
[0032] 支持構造は、パターニングデバイスを支持する、つまりその重量を担う。支持構造は、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計、および、例えばパターニングデバイスが真空環境に保持されるか否かなどの他の条件に応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。支持構造は、パターニングデバイスを保持するために、機械式、真空式、静電気式、または他のクランプ技術を使用できる。支持構造は、例えば、必要に応じて固定式とも可動式ともすることができるフレームまたはテーブルであってよい。支持構造は、パターニングデバイスが例えば投影システムに対して確実に所望の位置にくるようにすることができる。本明細書における「レチクル」または「マスク」という用語の使用は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0033] 本明細書において用いられる用語「パターニングデバイス」は、基板のターゲット部分にパターンを生成するよう、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用できる任意のデバイスを指すものと広く解釈されるべきである。放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャまたはいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しない場合があることに留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイス中の特定の機能層に対応することになる。
[0034] パターニングデバイスは、透過型でも反射型でもよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、およびプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知であり、バイナリ、レベンソン型(alternating)位相シフト、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトなどのマスクタイプ、ならびに様々なハイブリッドマスクタイプを含む。プログラマブルミラーアレイの一例は、それぞれが入射する放射ビームを別の方向に反射するように個々に傾斜可能である小さなミラーのマトリックス配列を使用する。この傾斜したミラーが、ミラーマトリックスによって反射される放射ビーム中にパターンを与える。
[0035] 本明細書にて用いられる用語「投影システム」は、例えば使用する露光放射、または液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システムおよび静電気光学システム、またはその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書における用語「投影レンズ」の使用は、より一般的な用語「投影システム」と同義と見なすことができる。
[0036] ここに図示したように、装置は透過型(例えば、透過マスクを使用する)のものである。代替的に装置は反射型(例えば、上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用するか、反射マスクを使用する)でもよい。
[0037] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)またはそれより多い基板テーブル(および/または2つ以上のマスクテーブル)を有するタイプでもよい。このような「マルチステージ」機械では、追加のテーブルを並行して使用することができ、1つまたは複数のテーブルで予備工程を実行しつつ1つまたは複数の他のテーブルを露光に使用することができる。
[0038] リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を満たすために、少なくとも基板の一部を水などの比較的高い屈折率を有する液体で覆うことができるタイプのものとすることができる。液浸液は、例えばマスクと投影システムの間など、リソグラフィ装置の他の空間に用いてもよい。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるために当技術分野では周知である。本明細書で用いられる用語「液浸」は、基板などの構造が液体中に浸漬されなければならないことを意味するのでなく、むしろ露光中に投影システムと基板の間に液体が存在することを意味するだけである。
[0039] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、それぞれ別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラーおよび/またはビームエクスパンダを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の場合では、例えば放射源が水銀ランプの場合、放射源がリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SOおよびイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0040] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するアジャスタADを備えていてもよい。通常、少なくともイルミネータの瞳面における強度分布の外側および/または内側半径範囲(一般にそれぞれσ-outer、およびσ-innerと呼ばれる)を調整することができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータINおよびコンデンサCOなどの種々の他のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータは、放射ビームをその断面に所望の均一性と強度分布が得られるように調整するのに使用できる。
[0041] 放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブルMT)上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスクMA)に入射し、パターニングデバイスによってパターニングされる。放射ビームBはマスクMAを通り抜けて、基板Wのターゲット部分C上にビームを集束する投影システムPSを通過する。第2ポジショナPWおよび位置センサIF(例えば干渉計デバイス、リニアエンコーダまたは容量センサ)を使って、基板テーブルWTを、例えば放射ビームBの経路において様々なターゲット部分Cに位置決めするように正確に移動できる。同様に、第1ポジショナPMおよび別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、例えばマスクライブラリから機械的に検索した後に、またはスキャン中に、放射ビームBの経路に対してマスクMAを正確に位置決めすることができる。一般に、マスクテーブルMTの移動は、第1ポジショナPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)を用いて実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2ポジショナPWの一部を形成するロングストロークモジュールおよびショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、マスクテーブルMTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、固定してもよい。マスクMAおよび基板Wは、マスクアラインメントマークM1、M2および基板アラインメントマークP1、P2を用いて位置合わせすることができる。図示のような基板アラインメントマークは、専用のターゲット位置を占有するが、ターゲット部分の間の空間に配置してもよい(これらはスクライブレーンアラインメントマークと呼ばれる)。同様に、マスクMA上に複数のダイを設ける状況では、マスクアラインメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0042] 図示された装置は、以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
[0043] 1.ステップモードでは、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTが本質的に静止状態に維持される一方、放射ビームに与えられたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静止露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向および/またはY方向にシフトされる。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズが、単一静止露光で結像されるターゲット部分Cのサイズが制限する。
[0044] 2.スキャンモードでは、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTが同期的にスキャンされる一方、放射ビームに与えられたパターンがターゲット部分C上に投影される(すなわち単一動的露光)。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度および方向は、投影システムPSの拡大(縮小)率および像反転特性によって決定される。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズが、単一動的露光におけるターゲット部分の(非スキャン方向における)幅を制限し、一方、スキャン動作の長さが、ターゲット部分の(スキャン方向における)高さを決める。
[0045] 3.別のモードでは、マスクテーブルMTがプログラマブルパターニングデバイスを保持しながら本質的に静止状態に維持され、そして基板テーブルWTが移動またはスキャンされる一方で、放射ビームに与えられたパターンがターゲット部分C上に投影される。このモードでは、一般にパルス放射源が使用され、基板テーブルWTの移動毎にまたはスキャン中の連続放射パルスの間に、プログラマブルパターニングデバイスが必要に応じて更新される。この動作モードは、上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[0046] 上述した使用モードの組合せおよび/または変形、あるいは全く異なる使用モードも利用できる。
[0047] 図2aから図2cは、当技術分野で知られているような基板テーブルWTのような基板ホルダ上への基板の配置を概略的に図示している。基板テーブルWTには、ピンプル(pimple)またはバール(burl)とも呼ばれる複数の突起1が設けられる。本明細書ではバールという表現が主に使用されるが、2つはここでは置き換え可能であると理解されたい。通常、ウェーハの縁部にはいわゆる真空シールがある。EUVを使用するリソグラフィ装置では、通常、静電クランプがある。本発明の多くの実施形態は真空システムに限定されないが、静電クランプにも適用可能である。
[0048] 図2aに示されるように、基板Wは、基板が基板テーブルWTの表面に設けられた複数のバールと接触するまで、基板テーブルWTに向かって移動する。
[0049] これで基板Wは、その裏側が基板テーブルWTの表面上の複数のバール1と接触した状態で、基板テーブルWT上に載り、これが図2bに概略的に図示されている。
[0050] この段階で、基板テーブルWTの開口3を真空生成デバイス5に接続することによって、複数のバール間の空間から空気が吸い出される。空気の吸引は、図2cにて矢印で概略的に図示されている。
[0051] 図2dは、基板テーブルWT上に配置した基板Wの細部、つまり図2cの点線円内に示されたものを概略的に示す。基板Wと基板テーブルWTの間の真空、および複数のバール1による基板テーブルWTの不均一な表面に起因して、基板Wは局所的に変形する。その結果、基板Wに露光されている像が、所望の像に対して局所的にシフトすることになる。基板が現像後に第2露光のために再び基板テーブルWTに配置されるとき、複数のバール1に対する位置が異なるので、第2露光中の局所的な像のシフトが第1露光中とは異なることになる。その結果、オーバーレイ誤差が導入されている。
[0052] 図3は、本発明の実施形態にて使用できる搬送システムを概略的に示す。図3に示した搬送システムは、リソグラフィ投影装置での使用に適している。それは、それに使用可能な搬送データに基づいて基板を搬送するように構成される。搬送システムは、第1基板ホルダ11、第2基板ホルダ13、および搬送ユニット15を備える。
[0053] 第1基板ホルダ11は、基板12を保持するように構成される。一実施形態では、第1基板ホルダ11は、その中心、つまり基板を保持できる表面の中心の回りに回転可能である。したがって、回転軸は前述した表面に対して実質的に垂直である。
[0054] 第2基板ホルダ13もまた、その表面上に基板12を保持するように構成される。第2基板ホルダ13の前述した表面には、複数のバールが設けられてよい。複数のバールの位置を取得することができる。一実施形態では、複数のバールの位置を取得することは、少なくとも4つのバールの位置を含む。位置取得は、キャリブレーション、特に固定された部品、例えば基板テーブルの一部に対する相対位置を含むことができる。
[0055] 搬送システムがリソグラフィ投影装置にて使用される場合、第2基板ホルダ13は基板テーブルWTにし、保持される基板12は基板Wに相当し得る。さらに、第1基板ホルダ11は、プレアラインメントユニットに使用される基板テーブルに相当し得る。
[0056] 搬送ユニット15は、基板12を第1基板ホルダ11から第2基板ホルダ13へと搬送するように構成される。搬送は、前述した搬送データに従って実行される。図3に概略的に図示した実施形態では、搬送ユニット15は、2つのサブユニット、すなわち、基板12を第1基板ホルダ11から取り上げて、基板12を第2基板ホルダ13の方へ移動させるように構成されたグリッパユニット16と、第2基板ホルダ13に存在する3つ以上の伸縮可能ピン、いわゆるEピン17とを備える。Eピン17の位置および動作は、Eピンアクチュエータ19、例えばローレンツモータによって制御することができ、これはローカル電子機器によって制御することができる。電源異常が発生した場合の安全措置として、Eピン17は、重力という自然の力で最も低い位置に落ちるように構成できる。これにより、Eピン17が損傷を受けないことを確実ならしめることができる。搬送ユニット15は、それぞれ矢印51および52によって概略的に図示されている、Eピン17の動作と協働してグリッパユニット16により保持された基板12の動きを制御するように構成することができる。搬送ユニット15は、Eピン17に向かう方向のグリッパユニット16の動作、図3では左側への動作を制御することができ、したがって基板12をEピン17の上方に適切に位置決めすることができる。次いで搬送ユニット15は、Eピンが基板12と接触するまで基板12に向かって、図3では上方向に伸張するのを、制御することができる。搬送ユニット15は続いて、グリッパユニット16がもはや第2基板ホルダ12に向かう基板12の動きをブロックしなくなるまで、基板12のグリッパユニット16からの切り離しおよびその後のグリッパユニット16のEピン17から離れる動作、例えば図3では右側への動き、を制御する。最後に、搬送ユニット15は、基板12が第2基板ホルダ13上に配置されるまで、Eピン17の収縮を制御することができる。
[0057] 搬送システムはさらに、測定ユニット23、例えばCCDカメラなどの結像装置または測定センサを備える。測定ユニット23が結像装置である場合、測定ユニット23は、第2基板ホルダ13の表面上にある複数のバールの像を取得するように構成することができる。測定ユニット23が測定センサである場合、第2基板ホルダ13上にある複数のバールの各バールの位置を測定することができる。代替的または追加的に、測定ユニット23は、基板12上に設けられたマークの位置または第2基板ホルダ13上に設けられたマークの位置を測定するように構成することができる。
[0058] 搬送システムはさらに、プロセッサ25を備える。本発明の実施形態では、プロセッサ25は、第2基板ホルダ13上にある複数のバールの位置に対する最適位置への基板12の配置を可能ならしめるために、基板配置データを計算するように構成される。図3に示すような搬送システムでは、プロセッサ25は、搬送ユニット15が基板配置データに従って基板の配置を制御できるよにするために、前述した基板配置データを搬送ユニット15へと伝送するように構成される。
[0059] 一実施形態では、プロセッサ25は、測定ユニット32に通信可能に接続される。これは次に、測定ユニット23から受信した情報を用いて基板配置データを計算する。さらに、プロセッサ25は、メモリ27と通信することができる。メモリ27に記憶された情報は、前述した基板配置データを計算するためにプロセッサ25により使用されることができる。プロセッサ25の機能に関するさらなる詳細を、図4から図6および図8を参照して説明する。
[0060] 第2基板ホルダ13の動作は、制御ユニット29によって制御することができ、制御ユニットは、第2基板ホルダ15の基板配置データの動作を鑑みて基板の正確な配置が望ましいもしくは必要な場合にプロセッサ25または搬送ユニット15に通信可能に接続することができる。プロセッサ25および制御ユニット29のデータストリームが、図3の矢印55で概略的に図示されている。
[0061] 図3ではプロセッサ25、搬送ユニット15、および制御ユニット29が別々の要素として図示されているが、例えば図9に関して説明されるように制御ユニット29がコンピュータアセンブリの形態をとる場合、プロセッサ25は搬送ユニット15および制御ユニット29の一方に組み込まれてもよいことを理解されたい。
[0062] リソグラフィ投影装置における基板テーブルWTの位置決めは通常、図3の参照番号31および33で示したいわゆるロングストロークステージモジュールおよびいわゆるショートストロークステージモジュールによって実施される。これら2つのステージモジュール31、33を組み合わせた位置決め能力は、正確かつ迅速な位置決めをもたらす。ロングストロークステージモジュール33は通常、複数の方向、通常は3つの方向でショートストロークステージモジュール31の粗い位置決めおよび動作を提供する。ショートストロークステージモジュール31は通常、それに配置された基板Wの6自由度での正確な動作および位置決めを提供する。ショートストロークステージモジュール31は、エアベアリング35によってロングストロークステージモジュール33から分離でき、1つまたは複数のローレンツモータ(図示なし)によって駆動することができる。
[0063] 制御ユニット29は、ショートストロークステージモジュール29とロングストロークステージモジュール33の動作および位置決めを別々に制御するために別個の制御モジュールを備えることができる。代替的に、同じ制御ユニット29を、ロングストロークステージモジュール31とショートストロークステージモジュール33両方の動作および位置決めを制御するように構成してもよく、この状況が図3の矢印56および57によってそれぞれ図示されている。
[0064] 図3に概略的に図示したように、第2基板ホルダ13はショートストロークステージモジュール31だけでなく、追加要素37も備えることができる。追加要素37は、基板12を収容するのに十分大きい凹部領域を備えてよい。凹部表面は前述した複数のバールを含み、さらに図2a〜dを参照して説明したように真空環境を確立する目的で前記複数のバール間に開口を備えることができる。液浸リソグラフィ投影装置では、追加要素37の凹部は、液浸流体を収容し制御するという目的も有してよい。
[0065] さらに、第2基板ホルダ13には1つまたは複数のマークを設けることができる。
[0066] 複数のバールを表面に設けた基板ホルダの表面に、基板を配置する方法の実施形態では、方法は、基板配置データを割り出し、基板配置データに従って基板を配置することを含む。基板配置データによって、基板ホルダの表面にある複数のバールの位置、つまり全体としての複数のバールの位置、ならびに相互に対する複数のバールの位置および方向に対して、特定の位置に基板を配置することができる。特定の位置とは、幾つかの異なる基準に関して割り出すことができる最適位置に関係する。
[0067] 第1に、最適位置とは、オーバレイに関する最適位置、つまり最適位置として最小のオーバレイ誤差が認識されることになる位置に関係する。言い換えると、リソグラフィ装置における基板の第1露光が、例えば図3に概略的に図示されたような第2基板ホルダなどの基板ホルダの表面上に特定のパターンで構成された複数のバールに対する特定の位置にて、実行されている状況を考える。次に、その後のリソグラフィ装置における第2露光に同じ基板ホルダが使用される場合、基板の最適位置は、第1露光中に基板があった位置に正確に一致する。しかし、その後のリソグラフィ装置における第2露光に異なる基板ホルダ、つまり第3基板ホルダ、例えば同じリソグラフィ装置の異なる基板ホルダまたは異なるリソグラフィ装置の同様の基板ホルダを使用する場合、状況が異なることがある。第3基板ホルダが、例えば第2基板ホルダなどの第1露光に使用された基板ホルダと同様に配置された複数のバールが設けられた表面を備える場合、基板の最適位置は、基板が複数のバールに対して第1露光中と同様の方法で位置決めされている位置である。複数のバールの構成が基板ホルダ毎に異なる場合、最善のオーバレイ結果のための最適な位置決めの計算には、より困難な計算が作用する。例えば、当面の複数のバールの特定の構成で基板がいかに変形するかという予想を考慮に入れる計算である。
[0068] 第2に、最適位置は変形に関係することがある。図2dに関して図示したように、複数のバール間にある空間に真空が生成されるので、基板が局所的に変形し、その結果、このような状況にある間にリソグラフィ装置にて基板を露光すると、局所的露光誤差が生じる。最適位置とは、局所的変形が最小である位置に関係する。実施形態では、局所的変形の最小化は、最小二乗または99.7%インターバルを割り出し、それぞれ最小二乗が最小であるか、99.7%が最適である位置を選択することに対応する。あるいは、平均局所的変形が最小である位置が選択されることを意味する。別の実施形態では、局所的変形の最小化とは、最も重大なフィーチャにパターンを与えるべき位置で、局所的変形が最小になることであり、基板の他の位置における局所的変形が平均より大きくなることである。
[0069] 最後に、最適位置を予め割り出すことができる。つまり、基板配置位置を、「マッチした機械」(matched machine)とも呼ばれる1つまたは複数のリソグラフィ投影装置と連絡するコンピュータアセンブリのメモリに記憶する。これらのマッチした機械で処理される各基板は、個々の基板ホルダ上で予め割り出した位置に配置する必要がある。次に、前述した配置を確立するために、基板配置データを割り出す。
[0070] 言うまでもなく、オーバレイと変形とは密接に関係するので、最適位置はこの両方に関係することもある。結局、基板を、リソグラフィ装置内の特定の基板ホルダの表面であって、特定のパターンで構成された複数のバールが設けられている表面に配置している間に、露光する状況について、再び考える。次に、基板を、リソグラフィ装置内の異なる基板ホルダの表面であって、以前と同様のパターンで構成された複数のバールが設けられている表面に配置している間における、その後の露光での基板の最適位置は、第1露光と比較して複数のバールに関して異なることがある。これは、第1露光に使用される基板ホルダの表面に設けられている複数のバールが、その後の第2露光に使用される基板ホルダの表面に設けられた複数のバールと比較して、形状および/またはサイズが異なるケースである。
[0071] 図4は、本発明の第1の実施形態により基板ホルダの表面に基板を配置する方法のフローチャートを概略的に示している。最初に、アクション61において、結像装置によって基板ホルダの表面上にある複数のバールの像が取得される。図3に概略的に図示された搬送システムを使用する場合、第2基板ホルダ13に複数のバールが設けられ、結像装置が測定ユニット23に対応する。
[0072] その後にアクション63において、像を処理することにより、基板ホルダの表面上で複数のバールの位置が割り出される。この処理はプロセッサによって実行される。図3に概略的に図示された搬送システムを使用する場合、プロセッサはプロセッサ25に対応する。実施形態では、像の処理はパターに認識技術を使用することを含む。
[0073] 次にアクション65において、割り出された複数のバールの位置に対する最適位置に基板を配置できるようにするための基板配置データを、プロセッサによって計算する。
[0074] 最後にアクション67において、計算された基板配置データに従って、基板を前述した最適位置に配置する。
[0075] 図5は、本発明の第2の実施形態により基板ホルダの表面に基板を配置する方法のフローチャートを概略的に示す。この実施形態では、アクション71で最初に、基板ホルダの表面に設けられた複数のバールのうち各バールの位置を、測定センサによって測定する。図3に概略的に図示したような搬送システムを使用する場合、測定センサは測定ユニット23に対応し、基板ホルダは第2基板ホルダ13に対応する。
[0076] その後にアクション73において、測定した各バールの位置を処理することにより、基板ホルダの表面上にある複数のバールの位置を構築する。処理による構築はプロセッサによって実行される。図3に概略的に図示したような搬送システムを使用する場合、プロセッサはプロセッサ25に対応する。
[0077] 次にアクション75において、構築した複数のバールに対する最適位置に基板を配置できるために、再び基板配置データを計算する。
[0078] 最後にアクション77において、計算した基板配置データに従って、基板を前述した最適位置に配置する。
[0079] 図6は、本発明の第3の実施形態により基板ホルダの表面に基板を配置する方法のフローチャートを概略的に示す。最初にアクション81において、メモリを設ける。メモリは、基板ホルダの表面上にある複数のバールの位置に関する位置データを備える。図3に概略的に図示されているような搬送システムを使用する場合、メモリはメモリ27に対応する。
[0080] またアクション83において、基板を設ける。基板は複数のマークを備える。
[0081] その後アクション85において、基板を基板ホルダの表面の第1位置に配置し、複数のマークの各マークの位置を測定して、品質指標を計算する。品質指標は、特定の位置の品質、つまりオーバレイ誤差の尺度、または特定の位置で生じる変形の平均量の尺度を表す数値である。図7aでは、複数のバール105を設けた表面103を備える基板ホルダ101の上面図が、概略的に図示されている。図7bでは、複数のマーク109、113を備える基板107、111の上面図が概略的に図示されている。
[0082] 次にアクション87において、基板を基板ホルダの表面上の第2位置へとシフトさせる。複数のマークの各マークの位置を、この第2位置で測定し、品質指標を計算する。シフト、測定および計算は、アクション89で表した所定の回数だけ実行する。アクション89の所定の回数がゼロに等しいと考えるアクション85および87が、図7bに概略的に図示されている。図7bの基板107、111は、図7aの基板ホルダ101上で2つの異なる位置に配置される。一方の位置、例えば第1位置では、基板107の周囲が実線形態で表され、周囲が点線の基板111は別の位置、例えば第2位置にある基板を示す。後者の位置にある複数のマーク113は、「実線の周囲」位置にある基板107上の複数のマーク109と比較して、曖昧に図示されている。
[0083] その後のアクション91において、基板配置データを計算する。これはプロセッサによって計算される。基板配置データによって、複数のバールの位置に対する最適位置に基板を配置することができる。基板配置データを計算するプロセスでは、計算した状態でオーバレイ誤差が最小の基板の位置を使用する。
[0084] 最後にアクション93において、計算した基板配置データに従って、基板を前述した最適位置に配置する。
[0085] 図8は、本発明の第4の実施形態に従って基板ホルダの表面に基板を配置する方法のフローチャートを概略的に示す。最初にアクション121において、メモリを設ける。図3に概略的に図示されているような搬送システムを使用する場合、メモリはメモリ27に対応する。メモリは、基板ホルダに設けられた少なくとも3つのマークセクションの位置、つまり全てのマークが1つの方向、例えばX方向またはY方向に関する情報を提供する場合は少なくとも3つのマーク、またはマーク1つが1つの方向、例えばX方向またはY方向に関する情報を提供する場合は2つのマークの位置に対して基板ホルダの表面上にある複数のバールの位置に、および例えば前述したY方向またはX方向それぞれの場合は、それに実質的に直角の方向に関係する。マークセクションという用語は、必ずしもマークのセクションに関係せず、例えば基板または何らかの種類のシールに接触していない基準バールなど、何らかの種類の基準として働くことができる他の要素にも関することがあることを理解されたい。
[0086] 図7aおよび図7bを参照すると、3つのマーク117が設けられ、3つのマーク117は、基板ホルダ101の基板103上に存在する複数のバール105と既知の関係を有する。
[0087] その後のアクション123において、基板ホルダ上に設けられた少なくとも3つのマークセクションの位置を測定する。測定は、任意の適切な測定ユニットで実行することができる。図3に概略的に図示されているような搬送システムを使用する場合、測定ユニットは測定ユニット23に対応する。またアクション125において、個々の基板ホルダ上の少なくとも3つのマークセクションの位置に対する複数のバールの位置を、メモリから読み出す。少なくとも3つのマークセクションのこのような相対的位置に関するデータを、プロセッサに提供する。図3に概略的に図示されているような搬送システムを使用する場合、プロセッサはプロセッサ25に対応する。さらに、測定ユニットによって獲得された測定データも、プロセッサに提供する。
[0088] その後のアクション127において、基板配置データをプロセッサによって計算する。基板配置データによって、複数のバールの位置に対する最適位置に基板を配置することができる。プロセッサによって実行される計算では、測定されたままの少なくとも3つのマークセクションの位置、および読み出されたままの少なくとも3つのマークセクションの位置に対する複数のバールの位置を使用する。
[0089] 最後にアクション129において、計算された基板の配置に従って基板を最適位置に配置する。
[0090] 図9は、本発明の実施形態において使用できるコンピュータアセンブリの一実施形態を概略的に示す。このようなコンピュータアセンブリ200は、例えば制御ユニット29などの制御ユニットの形態の専用コンピュータであってもよい。コンピュータアセンブリ200は、コンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体をロードするように構成することができる。これによりコンピュータアセンブリ200は、コンピュータ読み取り可能媒体上のコンピュータ実行可能コードがロードされると、基板を、第1基板ホルダから第2基板ホルダへ、搬送ユニットによってそれに利用可能な搬送データに基づいて搬送する上記方法の実施形態を実行できるようになる。追加的または代替的に、これによりコンピュータアセンブリ200は、コンピュータ読み取り可能媒体がロードされると、このような搬送システムを備えるリソグラフィ投影装置の実施形態によって、基板のターゲット部分をパターニングするデバイス製造方法を実行できるようになる。
[0091] コンピュータアセンブリ200は、プロセッサ201、例えば制御ユニット29と通信するプロセッサ25を含み、さらにメモリ205、例えばプロセッサ25に接続されたメモリ27を含んでよい。プロセッサ201に接続されたメモリ205は、ハードディスク211、読み出し専用メモリ(ROM)212、電気的消去書込み可能読み出し専用メモリ(EEPROM)213およびランダムアクセスメモリ(RAM)214のような複数のメモリコンポーネントを含んでよい。前記メモリコンポーネントのすべてが存在する必要はない。さらに、前記メモリコンポーネントがプロセッサ201に、または互いに物理的にごく近接していることも必須ではない。離れて配置されてもよい。
[0092] プロセッサ201は、何らかの種類のユーザインタフェース、例えばキーボード215またはマウス216に接続されてもよい。タッチスクリーン、トラックボール、音声変換器または当業者に知られている他のインタフェースも使用してよい。
[0093] プロセッサ201は読み取りユニット217に接続することができ、これはフロッピディスク218またはCDROM219のようなコンピュータ読み取り可能媒体から、例えばコンピュータ実行可能コード形式のデータを読み取り、そして何らかの状況ではコンピュータ読み取り可能媒体にデータを保存するように構成される。また、DVDまたは当業者に知られている他のコンピュータ読み取り可能媒体も使用することができる。
[0094] プロセッサ201は、出力データを紙に印刷するプリンタ220、ならびにディスプレイ221、例えばモニタもしくはLCD(液晶ディスプレイ)、または当業者に知られている任意の他のタイプのディスプレイにも接続することができる。
[0095] プロセッサ201は、入力/出力(I/O)223の働きをする送信器/受信器によって、通信ネットワーク222、例えば公衆交換電話網(PSTN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)などに接続することができる。プロセッサ201は、通信ネットワーク222を介して他の通信システムと通信するように構成されてよい。本発明の一実施形態では、外部コンピュータ(図示なし)、例えばオペレータのパーソナルコンピュータを、通信ネットワーク222を介してプロセッサ201にログインすることもできる。
[0096] プロセッサ201は、独立したシステムとして、または各処理ユニットがより大きなプログラムのサブタスクを実行するように構成される並列動作する複数の処理ユニットとして実現することができる。処理ユニットは、幾つかのサブ処理ユニットを有する1つまたは複数のメイン処理ユニットに分割されてもよい。プロセッサ201の幾つかの処理ユニットはさらに、他の処理ユニットから離れて配置され、通信ネットワーク222を介して通信することもできる。
[0097] 別の実施形態では、基板支持体13に装填されたウェーハWの実際の高さ測定データを用いて、バールの位置が割り出される。図3によるリソグラフィ装置は、支持体に装填されたウェーハWの既知の技術を用いて、高さの測定を実行することができる。この実施形態によれば、ウェーハ表面上にある少なくとも1本の線状の点で、高さの測定が実行される。特にオーバレイ測定に関しては、直線状の点を使用することが好ましく、このことについては以下でさらに説明する。さらなる好ましい実施形態では、リソグラフィ装置のXおよび/またはY方向に平行な直線状の測定ポイントを使用する。XおよびY方向は、図3によるロングストローク31およびショートストローク33ステージモジュールに平行である。別の実施形態では、高さデータを測定するために円弧状の位置を選択する。円弧は、バールの位置と平行であることが好ましい。バールは中心の周囲に位置決めすることが好ましいので、円弧はこの円を辿ることが好ましい。
[0098] 図10は、幾つかの測定点またはマークの測定データ(x軸)およびこれらのマーカにおけるウェーハの相対的高さの例を示す。ここでXはx軸に沿った列状のマークを示す。
[0099] 通常、バールはウェーハテーブル設計の多くの部品内で均等に離間されている。これらの等間隔のバールの結果、高さデータの周期的信号が生じる。本発明の実施形態では、離散フーリエ変換を用いて、周期的信号の位相を獲得できるようにする。次に、この位相を用いて、テーブルの位置を割り出すことができる。テーブルの位置を割り出した結果、その後のウェーハの装填中に、テーブルの位置を較正することができる。
[00100] 図11は、フーリエ変換後の図10によるデータの結果を示す。雑音の多くが消去されて、鮮明なピークが残り、これを用いて信号の位相を割り出す。次に、この位相を用いて、バールの位置およびテーブルの位置を割り出す。
[00101] 図11には、400という周波数最大値が検出され、これは約2.5mmのバールの周波数に相当する。
[00102] 一実施形態では、ウェーハテーブル上に位置決めされたウェーハの較正測定を、通常より可撓性のウェーハを用いて実行する。好ましい測定では、より可撓性のウェーハテーブルを高さ測定と組み合わせる。ウェーハの可撓性が上がると、信号/雑音比が増加する。
[00103] さらなる一実施形態では、オーバレイ測定を実行することによって、図10と同様の周期的信号を割り出す。この実施形態では、(狭い)等間隔のマーカを伴う幾つかの線があるウェーハを使用する。この実施形態では、ウェーハを基板支持体に装填し、第1方向、好ましくはX方向で1本線上にあるマーカを測定する。次に、第1方向、好ましくはX方向にシフトした状態で位置決めして、ウェーハを再装填する。このシフトは、第1位置で割り出した通りのバール間の間隔の半分に等しいことが好ましい。その後、マークを再び測定する。位置の違いが周期的信号を生成する。Yについても同様の測定を実行するが、今回はY方向にシフトする。
[00104] 一実施形態では、ウェーハの曲がり(bending)が影響を受ける。曲がりは、締め付けの圧力を低下させることによって軽減することができる。オーバレイ測定中に再位置決めする代わりに、このような動作を使用することができる。
[00105] オーバレイ測定は周期的信号を有する。再位置決めを使用する実施形態では、信号が周期的変位を示す。このような第1および第2測定をシミュレートし、個々のデータが図12に図示されている。線300は、第1位置でシミュレートした曲がりであり、線301は、ウェーハが第2位置にある状態でシミュレートした曲がりである。この例では、位置のシフトは、0.3というバールの距離にほぼ等しい。
[00106] 離散フーリエ変換などの周波数解析を使用すると、高さデータのバールの周波数を割り出すのと同様に、バールの周波数を割り出すことができる。周波数解析は、良好な信号/雑音比を有する。バールの位置は、データ300と301の差であるオーバレイ信号302から獲得することができる。バールの位置は、差信号の最大値と最小値を用いて幾つかの方法でオーバレイ信号302から獲得することができ、場合によっては第1位置と第2位置の間のシフトの記号および方向に依存する。
[00107] 驚くことに、バール間のウェーハの曲がりは、四次多項式との類似性を示すことが判明した。このような関数は調和関数を使用し、場合によっては調和関数の組合せを用いて説明することができる。離散フーリエ変換は、ウェーハの曲がりおよび追加的にバールの位置を述べる主調和関数の周波数を割り出す際に可能なツールである。
[00108] 本明細書では、IC製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンスおよびディテクションパターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造などの、他の用途もあることを理解されたい。このような代替用途の文脈においては、本明細書で用語「ウェーハ」または「ダイ」を用いる場合、それぞれ「基板」または「ターゲット部分」というより一般的な用語と同義と見なしてよいことは、当業者に理解されよう。本明細書で言う基板は、露光前または露光後に、例えばトラック(一般にレジスト層を基板に設け、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジツールおよび/またはインスペクションツールにおいて処理することができる。適宜、本明細書の開示は、このようなおよび他の基板処理ツールに適用することができる。さらに、基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で用いられる基板という用語は、複数処理層を既に含む基板も指すこともある。
[00109] 本明細書で用いられる用語「放射」および「ビーム」は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、355nm、248nm、193nm、157nmもしくは126nm、またはその辺りの波長を有する)を含む、あらゆる種類の電磁放射を包含する。
[00110] 用語「レンズ」は、文脈が許せば、屈折、反射、磁気、電磁気および静電気光学コンポーネントを含む、様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか、またはその組合せを指す。
[00111] 以上、本発明の特定の実施形態を説明してきたが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解されるであろう。例えば、本発明は、上で開示した方法を記述する機械読み取り可能命令の1つまたは複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、あるいはこのようなコンピュータプログラムを記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気または光ディスク)の形態をとることができる。
[00112] 上記の説明は例示を意図したものであって、限定するものではない。したがって、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、説明した本発明に対して変更が為され得ることは当業者には明らかであろう。
[0016] 本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を示す。 [0017] 図2a〜2cは、当技術分野で知られている基板ホルダ上の基板の配置を概略的に示す。[0018] 図2dは、図2cに示したように基板ホルダ上に配置された基板の細部を概略的に示す。 [0019] 図3は、本発明の実施形態において使用できる搬送システムを概略的に示す。 [0020] 図4は、本発明の第1の実施形態により基板を基板ホルダの表面に配置する方法のフローチャートを概略的に示す。 [0021] 図5は、本発明の第2の実施形態により基板を基板ホルダの表面に配置する方法のフローチャートを概略的に示すフ。 [0022] 図6は、本発明の第3の実施形態により基板を基板ホルダの表面に配置する方法のフローチャートを概略的に示す。 [0023] 図7aは、複数のバールを設けた表面を備える基板ホルダの上面図を概略的に示す。 [0024] 図7bは、頂部に基板が配置された図7aの基板ホルダを概略的に示す上面図である。 [0025] 図8は、本発明の第4の実施形態により基板を基板ホルダの表面に配置する方法のフローチャートを概略的に示す。 [0026] 図9は、本発明の実施形態において使用できるコンピュータアセンブリの実施形態を概略的に示す。 [0027] 図10は、基板テーブルで位置決めされたウェーハの高さ測定データを概略的に示す。 [0028] 図11は、図10によるデータの離散フーリエ変換を概略的に示す。 [0029] 図12は、バールの位置を割り出す一実施形態のシミュレートされたオーバレイ誤差を示す。

Claims (17)

  1. 基板ホルダの表面上に基板を配置する方法であって、前記表面には複数のバールが設けられており、前記方法は、
    前記複数のバールの位置に関連すデータを測定することによって、前記複数のバールの位置を取得し、
    前記複数のバールの前記取得された位置に基づいて、前記基板ホルダの表面上にある前記複数のバールの位置に対して特定の位置に前記基板を配置できるようにするための基板配置データを計算し、
    前記基板配置データに従って前記特定の位置に前記基板を配置することを含み、
    前記特定の位置が、基板を配置した結果、最小のオーバレイ誤差になる位置である、方法。
  2. 前記複数のバールの位置を取得することが、
    結像装置によって前記基板ホルダの表面上にある前記複数のバールの像を取得し、
    前記像を処理することによって、前記基板ホルダの表面上にある前記複数のバールの位置を割り出すことを含み、
    前記基板配置データを計算することが、
    前記複数のバールの前記割り出された位置に基づいて、前記複数のバールの位置に対する前記特定の位置に前記基板を配置できるようにするための基板配置データを計算することを含む、請求項に記載の方法。
  3. 前記像を処理することによって前記複数のバールの位置を割り出すことが、パターン認識技術を使用することによって実行される、請求項に記載の方法。
  4. 前記複数のバールの位置を取得することが、
    測定センサによって前記複数のバールそれぞれの位置を測定し、
    測定した前記複数のバールそれぞれの位置を処理することによって、前記基板ホルダの表面上にある前記複数のバールの位置を構築することを含み、
    前記基板配置データを割り出すことが、
    前記複数のバールの前記構築された位置に基づいて、前記複数のバールの位置に対する前記特定の位置に前記基板を配置できるようにするための基板配置データを計算することを含む、請求項に記載の方法。
  5. 前記基板配置データを割り出すことが、
    前記複数のバールの位置に関連する位置データを備えるメモリを設け、
    複数のマークを備える基板を設け、
    前記基板ホルダの前記表面上の第1位置に前記基板を配置して、前記複数のマークの各マークの位置を測定し、
    前記基板ホルダの前記表面上の第2位置へと前記基板をシフトさせ、前記複数のマークの各マークの位置を測定し、
    前記シフトおよび測定を所定の回数繰り返し、
    各測定のオーバレイ誤差を計算し、
    計算した最小誤差を有する基板の位置を使用しながら前記複数のバールの位置に対する前記特定の位置に前記基板を配置できるようにするための基板配置データを計算することを含む、請求項に記載の方法。
  6. 前記基板配置データを割り出すことが、
    前記基板ホルダに設けた少なくとも3つのマークセクションの位置に対する前記複数のバールの位置に関連する位置データを備えるメモリを設け、
    前記基板ホルダに設けた前記少なくとも3つのマークセクションの位置を測定し、
    前記少なくとも3つのマークセクションの位置に対する前記複数のバールの位置を前記メモリから読み出し、
    測定した少なくとも3つのマークセクションの位置、および読み出した少なくとも3つのマークセクションに対する複数のバールの位置を用いることにより、基板配置データを計算することであって、前記複数のバールに対する前記特定の位置に前記基板を配置することを可能にする該計算することを含む、請求項に記載の方法。
  7. コンピュータアセンブリにロードされるとコンピュータアセンブリによる請求項1からのいずれか一項に記載の配置方法の制御を可能にするコンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体。
  8. 基板を第1基板ホルダから第2基板ホルダへ、搬送ユニットによってそれに利用できる搬送データに基づいて搬送する方法であって、第2基板ホルダは複数のバールを設けた表面を備えており、
    前記基板を前記第1基板ホルダに設け、
    基板を前記搬送ユニットによって前記搬送データに従い第1基板ホルダから前記第2基板ホルダ上の複数のバールに対する前記特定の位置へと搬送し、
    前記基板を前記第2基板ホルダの前記特定の位置に配置することを含み、
    前記配置することが、請求項1からのいずれか一項に記載の基板を基板ホルダの表面に配置する方法にしたがって実行される方法。
  9. コンピュータアセンブリにロードされるとコンピュータアセンブリによる請求項に記載の搬送方法の制御を可能にするコンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体。
  10. 基板を支持する支持システムであって、
    前記基板を保持するように構成され、複数のバールを設けた表面を備える基板ホルダと、
    基板配置データに従って基板を前記基板ホルダ上に配置する基板処理デバイスと、
    前記複数のバールの位置に関連すデータを測定することによって、前記基板ホルダの表面に設けられた前記複数のバールの位置を割り出すために使用可能な測定を実行する測定ユニットと、
    前記複数のバールの前記割り出された位置に基づいて、前記複数のバールの位置に対する特定の位置にて前記基板を前記基板ホルダの表面に配置できるようにする前記基板配置データを計算するプロセッサと、を含み、
    前記特定の位置が、基板を配置した結果、最小のオーバレイ誤差になる位置である、支持システム。
  11. 前記測定ユニットが、前記基板ホルダの表面上にある前記複数のバールの像を取得する結像装置であり、前記プロセッサがさらに、処理することによって複数のバールの位置を割り出し、前記基板配置データを計算する、請求項10に記載の支持システム。
  12. プロセッサが、パターン認識技術を使用することによって前記像を処理する、請求項11に記載の支持システム。
  13. 前記測定ユニットが、前記複数のバールそれぞれの位置を測定する測定センサであり、前記プロセッサがさらに、測定した前記複数のバールそれぞれの位置を処理することによって前記複数のバールの位置を構築し、前記基板配置データを計算する、請求項10に記載の支持システム。
  14. 前記基板ホルダに少なくとも3つのマークセクションが設けられ、前記支持システムがさらに、前記プロセッサに通信可能に接続されたメモリを備え、前記メモリが、前記少なくとも3つのマークセクションの位置に対する前記複数のバールの位置に関する位置データを備え、前記測定ユニットが、前記少なくとも3つのマークセクションの位置を測定する、請求項11に記載の支持システム。
  15. 放射ビームを提供する照明システムと、
    前記放射ビームの断面にパターンを付与する働きをするパターニングデバイスを支持する支持構造と、
    請求項10から14のいずれか一項に記載の基板を支持する支持システムと、
    前記パターン付きビームを前記基板上に浴びせる投影システムとを含むリソグラフィ装置。
  16. 請求項15に記載のリソグラフィ投影装置を使用してパターン付き放射ビームを基板上に投影することを含むデバイス製造方法。
  17. コンピュータアセンブリにロードされるとコンピュータアセンブリによる請求項16に記載のデバイス製造方法の制御を可能にするコンピュータ実行可能コードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体。
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