JP5231065B2 - スキャン用フリップフロップ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スキャン用フリップフロップ回路に関し、特にスキャン用フリップフロップ回路におけるマスタラッチ部へのデータ取込みに要する時間を短縮するための技術に関する。
半導体集積回路(「LSI」という)の試験容易化の手法としては、例えば特許文献1に記載されているように、回路内の各フリップフロップ回路を鎖状に連結してシフトレジスタとしても動作するように設計しておき、試験時にこのシフト機能を利用して外部から各フリップフロップ回路の値を任意に制御・観測できようにする「スキャンパス法」が知られている。このスキャンパス法による試験を可能とするLSIにおいては、当該LSI内に複数のスキャン用フリップフロップ回路が設けられ、それら複数のスキャン用フリップフロップ回路の入出力端子が直列に接続されることで上記シフトレジスタが形成されるようになっている。スキャン用フリップフロップ回路は、前段回路からのデータ信号を取込む通常動作機能の他に、試験用のパターン信号であるスキャンイン信号をデータ入力として動作するスキャン動作機能を備えている。具体的には、データ信号又はスキャンイン信号を選択可能なセレクタと、その選択された信号を取込むマスタラッチ部と、そのマスタラッチ部の出力信号を取込んで保持するスレーブラッチ部とを含み、通常動作の場合、上記セレクタによりデータ入力が選択され、スキャン動作の場合には、上記セレクタによりスキャンイン信号が選択されるようになっている。
特開2004−48480号公報
上記のようにスキャン用フリップフロップ回路は、データ信号又はスキャンイン信号を選択可能なセレクタと、その選択された信号を取込むマスタラッチ部と、そのマスタラッチ部の出力信号を取込んで保持するスレーブラッチ部とを含み、通常動作の場合、上記セレクタによりデータ入力が選択され、スキャン動作の場合には、上記セレクタによりスキャンイン信号が選択されるようになっている。それについて本願発明者が検討したところ、上記マスタラッチ部の前段に配置されたセレクタの存在により、このセレクタを通過する時間分だけ、マスタラッチ部へのデータ取込みに遅れを生じてしまうことが、本願発明者によって見いだされた。
本発明の目的は、スキャン用フリップフロップ回路におけるマスタラッチ部へのデータ取込みに要する時間を短縮するための技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、スキャン用フリップフロップ回路において、データ信号又はスキャンイン信号をクロック信号に同期して保持可能なマスタラッチと、上記マスタラッチの出力信号を上記クロック信号に同期して保持可能なスレーブラッチとを設ける。このとき、上記マスタラッチは、上記データ信号を取込むための第1取込み部と、上記スキャンイン信号を取込むための第2取込み部と、上記第1取込み部を介して取込まれた上記データ信号、又は上記第2取込み部を介して取込まれた上記スキャンイン信号を上記クロック信号に同期して保持可能なラッチ部とに分割して配置する。このことが、マスタラッチの前段へのセレクタの配置を不要とし、マスタラッチ部へのデータ取込みに要する時間の短縮を達成する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、スキャン用フリップフロップ回路におけるマスタラッチ部へのデータ取込みに要する時間を短縮することができる。
1.代表的な実施の形態
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るスキャン用フリップフロップ回路(100)は、データ信号(DATA)又は試験用のスキャンイン信号(SCAN_IN)をクロック信号(CLOCK)に同期して保持可能なマスタラッチ(13)と、上記マスタラッチの出力信号を上記クロック信号に同期して保持可能なスレーブラッチ(15)とを含む。このとき、上記マスタラッチ(13)は、上記データ信号を取込むための第1取込み部(13A)と、上記スキャンイン信号を取込むための第2取込み部(13B)と、上記第1取込み部を介して取込まれた上記データ信号、又は上記第2取込み部を介して取込まれた上記スキャンイン信号を上記クロック信号に同期して保持可能なラッチ部(13C)と、に分割して配置する。
上記マスタラッチ(13)が、第1取込み部(13A)と、第2取込み部(13B)と、ラッチ部(13C)とに分割して配置されることにより、データ信号及びスキャンイン信号に対応してそれぞれ専用の取込み部が存在することになるため、マスタラッチ(13)の前段には、データ信号及びスキャンイン信号を選択するためのセレクタを配置する必要がない。これによって、マスタラッチ部へのデータ取込み経路におけるトランジスタの段数の低減が可能とされ、スキャン用フリップフロップ回路におけるマスタラッチ部へのデータ取込みに要する時間の短縮が達成される。
〔2〕上記〔1〕において、スキャンモードを指示するためのスキャンモードコントロール信号(SMC)に応じて、上記第1取込み部(13A)と上記第2取込み部(13B)との動作を制御するための制御回路(14)を設けることができる。
〔3〕上記〔1〕において、上記データ信号が伝達される第1端子(T3)を設けることができ、その場合において、上記第1取込み部(13A)を上記第1端子の近傍に配置することができる。
〔4〕上記〔1〕において、上記データ信号が伝達される第1端子(T3)と、上記スキャンイン信号が伝達される第2端子(T4)とを設けることができ、その場合において、上記第1取込み部(13A)を上記第1端子の近傍に配置し、上記第2取込み部(13B)を上記第2端子の近傍に配置することができる。
〔5〕上記〔2〕において、上記第1取込み部(13A)は、上記クロック信号に同期して上記データ信号を取込むための第1トランスファゲート(201)を含んで構成することができ、上記第2取込み部(13B)は、上記クロック信号に同期して上記スキャンイン信号を取込むための第2トランスファゲート(202)を含んで構成することができる。その場合において、上記制御回路は、スキャンモードを指示するためのスキャンモードコントロール信号に応じて上記第1トランスファゲート及び上記第2トランスファゲートに上記クロック信号を選択的に供給可能なクロック選択回路(14)を含んで構成することができる。
〔6〕上記〔5〕において、上記クロック選択回路(14)は、上記スキャンモードコントロール信号に応じて上記第1トランスファゲート(201)に上記クロック信号を供給するための第3トランスファゲート(205)と、上記スキャンモードコントロール信号に応じて上記第2トランスファゲート(202)に上記クロック信号を供給するための第4トランスファゲート(209)とを含んで構成することができる。
〔7〕上記〔1〕において、上記第1取込み部は、上記クロック信号に同期して上記データ信号を取込むための第1トランスファゲート(201)を含んで構成することができ、上記第2取込み部は、上記クロック信号に同期して上記スキャンイン信号を取込むためのクロックドインバータ(704)と、上記クロックドインバータの後段に配置され、スキャンモードを指示するためのスキャンモードコントロール信号に応じて上記クロックドインバータの出力信号を取込むための第2トランスファゲート(202)を含んで構成することができる。
〔8〕上記〔7〕において、スキャンモードを指示するためのスキャンモードコントロール信号に応じて上記第1トランスファゲート(201)に上記クロック信号を供給可能なクロック選択回路(14)を設けることができる。
〔9〕上記〔5〕において、上記クロック選択回路(14)は、上記スキャンモードコントロール信号の論理が反転された信号と上記クロック信号との論理演算を行う第1論理回路(LOG1)と、上記スキャンモードコントロール信号と上記クロック信号との論理演算を行う第2論理回路(LOG2)とを含んで構成することができる。その場合において、上記第1論理回路の出力信号に基づいて上記第1トランスファゲート(201)の動作が制御され、上記第2論理回路の出力信号に基づいて上記第2トランスファゲート(202)の動作が制御される。
2.実施の形態の説明
次に、実施の形態について更に詳述する。
図1には、本発明にかかるスキャン用フリップフロップ回路の構成例が示される。
図1に示されるスキャン用フリップフロップ回路100は、スキャンパス法による試験を可能とするLSIにおいて複数形成されるうちの一つとされ、公知の半導体集積回路製造技術により単結晶シリコン基板などのひとつの半導体基板に形成される。スキャン用フリップフロップ回路100には、クロック信号CLOCKが伝達される端子T1、スキャンモードコントロール信号SMCが伝達される端子T2、データ信号DATAが伝達される端子T3、スキャンイン信号SCAN_INが伝達される端子T4、スキャンアウト信号SOを出力するための端子T11、データ信号Qを出力するための端子T12が設けられる。LSIにおいて、スキャン用フリップフロップ回路100が複数設けられ、それらが鎖状に連結されることでシフトレジスタとしても動作するようになっている。スキャン用フリップフロップ回路を用いたキャンパス法による試験については、特許文献1に記載記載されているように公知技術であるため、ここでは、それについての詳細な説明を省略する。
スキャン用フリップフロップ回路100は、特に制限されないが、マスタラッチ13、クロック選択回路14、及びスレーブラッチ15、及びクロック信号CLOCKの論理を反転させるためのインバータ203,204を含んで成る。マスタラッチ13は、データ信号又は試験用のスキャンイン信号をクロック信号に同期して保持する機能を有し、第1取込み部13Aと、第2取込み部13Bと、ラッチ部13Cとに分割して配置される。第1取込み部13Aは、端子T3に隣接して配置され、この端子T3を介して伝達されたデータ信号DATAを取込む機能を有する。第2取込み部13Bは、端子T4に隣接して配置され、この端子T4を介して伝達されたスキャンイン信号SCAN_INを取込む機能を有する。端子T2には、スキャンモードを指示するためのスキャンモードコントロール信号SMCが伝達される。クロック選択回路14は、スキャンモードコントロール信号SMCに応じて、上記第1取込み部13Aと上記第2取込み部13Bとの動作を制御する機能を有する。ラッチ部13Cは、上記第1取込み部13Aを介して取込まれた上記データ信号DATA、又は上記第2取込み部13Bを介して取込まれた上記スキャンイン信号SCAN_INを、端子T1を介して伝達されたクロック信号CLOCKに同期して保持する機能を有する。スレーブラッチ15は、上記マスタラッチ13のラッチ部13Cからの出力信号を上記クロック信号CLOCKに同期して保持する機能を有する。スレーブラッチ15からは、端子T11及びT12を介して、それぞれスキャンアウト信号SO及びデータ信号Qが出力される。
図2には、図1に示されるスキャン用フリップフロップ回路100における各部の詳細な構成例が示される。
上記マスタラッチ13は、次のように構成される。
上記第1取込み部13Aは、nチャネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが並列接続されて成るトランスファゲート201を含んで成り、上記第2取込み部13Bは、nチャネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが並列接続されて成るトランスファゲート202を含んで成る。トランスファゲート201が導通されることにより、端子T3のデータ信号DATAがラッチ部13Cに伝達される。同様に、トランスファゲート202が導通されることによって端子T4のスキャンイン信号SCAN_INがラッチ部13Cに伝達される。上記ラッチ部13Cは、クロックドインバータ212とインバータ213とがループ状に結合されて成る。インバータ204を介して伝達されたクロック信号CLOCKによってクロックドインバータ212が導通されたときに、上記第1取込み部13A又は上記第2取込み部13Bを介してデータ信号又はスキャンイン信号の取込みが行われ、上記クロック信号CLOCKによってクロックドインバータ212が非導通状態とされることでそのときの信号がラッチされる。上記クロック選択回路14は、上記スキャンモードコントロール信号SMCがローレベルのとき、上記第1取込み部13Aにクロック信号CLOCKを選択的に供給するための第1クロック選択回路14Aと、上記スキャンモードコントロール信号SMCがハイレベルのとき、上記第2取込み部13Bにクロック信号CLOCKを選択的に供給するための第2クロック選択回路14Bとを含む。
上記第1クロック選択回路14Aは、nチャンネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが並列接続されて成るトランスファゲート205と、インバータ201と、nチャンネル型MOSトランジスタ207とを含んで成る。スキャンモードコントロール信号SMCと、その論理を反転するインバータ208の出力信号とによって、トランスファゲート205を形成するnチャンネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが同時にオンオフ制御されるようになっている。上記スキャンモードコントロール信号SMCがローレベルのとき、トランスファゲート205が導通され、インバータ203を介して供給されたクロック信号CLOCKがトランスファゲート201に供給される。トランスファゲート201のpチャンネル型MOSトランジスタ側にインバータ206が介在されることにより、トランスファゲート201を形成するnチャンネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが上記クロック信号CLOCKにより同時にオンオフ制御されるようになっている。nチャンネル型MOSトランジスタ207は、トランスファゲート205とインバータ206との接続ノードがフローティング状態になるのを防止するために設けられている。
上記第2クロック選択回路14Bは、nチャネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが並列接続されて成るトランスファゲート209と、インバータ208,210と、nチャンネル型MOSトランジスタ211とを含んで成る。スキャンモードコントロール信号SMCと、その論理を反転するインバータ208の出力信号とによって、トランスファゲート209を形成するnチャンネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが同時にオンオフ制御されるようになっている。上記スキャンモードコントロール信号SMCがハイレベルのとき、トランスファゲート209が導通され、インバータ203を介して供給されたクロック信号CLOCKがトランスファゲート202に供給される。トランスファゲート202のpチャンネル型MOSトランジスタ側にインバータ210が介在されることにより、トランスファゲート202を形成するnチャンネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが上記クロック信号CLOCKにより同時にオンオフ制御されるようになっている。nチャンネル型MOSトランジスタ211は、トランスファゲート209とインバータ210との接続ノードがフローティング状態になるのを防止するために設けられている。
スレーブラッチ15は、nチャンネル型MOSトランジスタとpチャンネル型MOSトランジスタとが並列接続されて成るトランスファゲート214と、クロックドインバータ215、及びインバータ216,217とを含む。インバータ203,204を介して伝達されたクロック信号CLOCKによってトランスファゲート214の動作が制御される。クロックドインバータ215とインバータ216とがループ状に結合される。クロックドインバータ215は、インバータ203を介して伝達されたクロック信号CLOCKによって動作制御される。トランスファゲート214を介して伝達された信号は、クロックドインバータ215が導通された状態でスレーブラッチ15内に取り込まれ、クロックドインバータ215が非導通状態とされることでスレーブラッチ15にラッチされる。インバータ217を介して端子T12へのデータ信号の出力が可能とされる。クロックドインバータ215とインバータ216との接続ノードから端子T11が引き出され、この端子T11を介してスキャンアウト信号の出力が可能とされる。
図3には、図1に示されるスキャン用フリップフロップ回路100の比較対象とされるスキャン用フリップフロップ回路101が示される。
図3に示されるスキャン用フリップフロップ回路101が、図1に示されるスキャン用フリップフロップ回路100と大きく異なるのは、マスタラッチ13の前段にセレクタ16が配置され、このセレクタ13により、データ信号DATAとスキャンイン信号SCAN_INとが選択的にマスタラッチ13へ伝達されるようになっている点である。
図4には、図3に示されるスキャン用フリップフロップ回路101における各部の構成例が示される。
セレクタ16は、クロックドインバータ403,404と、インバータ405とを含んで成る。スキャンモードコントロール信号SMCは、クロックドインバータ403には直接入力されるが、クロックドインバータ404には、インバータ405を介して伝達される。これにより、クロックドインバータ403,404が相補的に導通され、それによって、端子T3のデータ信号DATAと、端子T4のスキャンイン信号SCAN_INとが選択的にマスタラッチ13へ伝達される。
このようにマスタラッチ13の前段にセレクタ16が配置され、このセレクタ13により、データ信号DATAとスキャンイン信号SCAN_INとが選択的にマスタラッチ13へ伝達される構成によれば、データ信号DATAが伝達される端子T3や、スキャンイン信号SCAN_INが伝達される端子T4と、マスタラッチ13の入力部との間隔31は、図3に示されるように、セレクタ16の存在によって比較的長くなってしまう。しかも、マスタラッチ13にデータ信号がラッチされるまでのデータ伝達経路(セットアップ経路)における遅延に着目した場合、クロックドインバータ404においてはトランジスタ2段分の遅延を生じ、トランスファゲート401ではトランジスタ1段分の遅延を生じ、インバータ213ではトランジスタ1段分の遅延を生じることになるから、合計でトランジスタ4段分の遅延を余儀なくされる。これによって、マスタラッチ13のセットアップ時間の短縮が阻害される。
これに対して、図1及び図2に示される構成によれば、マスタラッチ13を、第1取込み部13Aと、第2取込み部13Bと、ラッチ部13Cとに分割して配置し、端子T3を介して伝達されたデータ信号DATAを第1取込み部13Aで取込み、端子T2を介して伝達されたスキャンイン信号SCAN_INを第2取込み部13Bで取込むようにした結果、図3や図4に示されるセレクタ16が不要となり、その分、データ信号DATAが伝達される端子T3と第1取込み部13Aとの間隔11や、スキャンイン信号SCAN_INが伝達される端子T4と第2取込み部13Bとの間隔12は、図3における端子T3や端子T4と、マスタラッチ13の入力部との間隔31に比べて大幅に短くすることができる。
また、図1及び図2に示される構成によれば、マスタラッチ13にデータ信号がラッチされるまでのデータ伝達経路における遅延に着目した場合、トランスファゲート201でトランジスタ1段分の遅延を生じ、インバータ213でトランジスタ1段分の遅延を生じることになるから、合計でトランジスタ2段分の遅延となり、それは図3及び図4に示される構成の場合に比べて1/2に低減される。それにより、セットアップ時間の短縮も可能になる。
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)上記のように図1及び図2に示される構成によれば、マスタラッチ13が、第1取込み部13Aと、第2取込み部13Bと、ラッチ部13Cとに分割して配置されることにより、図3や図4に示されるセレクタ16が不要となり、その分、データ信号DATAが伝達される端子T3と第1取込み部13Aとの間隔11や、スキャンイン信号SCAN_INが伝達される端子T4と第2取込み部13Bとの間隔12は、図3における端子T3や端子T4と、マスタラッチ13の入力部との間隔31に比べて大幅に短くなる。また、マスタラッチ13にデータ信号DATAがラッチされるまでのデータ伝達経路における遅延に着目した場合、合計でトランジスタ2段分の遅延となり、それは図3及び図4に示される構成に比べて1/2に低減される。それにより、セットアップ時間の短縮も可能になる。例えば533MHz動作の65nmプロセスの半導体集積回路装置におけるワースト条件でのシミュレーションによれば、図3及び図4に示される比較対象回路のセットアップ時間は、図5(A)に示されるように、0.142〔ns〕であるのに対して、図1及び図2に示される構成のセットアップ時間は、図5(B)に示されるように、0.066〔ns〕となり、53%のセットアップ時間の短縮が可能であり、周波数換算では約22MHzの高速化を達成できることになる。このセットアップ改善は、およそゲート1段分に相当する。また、高速操動作が要求されない用途においては、例えばマスタラッチ13を構成するMOSトランジスタとして、ゲートサイズの小さな素子を適用することにより、速度余裕分をチップ面積の縮小や、リーク電流の削減を図ることができる。
(2)マスタラッチ13を、第1取込み部13Aと、第2取込み部13Bと、ラッチ部13Cとに分割して配置され、第1取込み部13Aと第2取込み部13Bとが並列化されることで、拡散などのドレイン面積が分離されるため、そこでの寄生容量を削減することができ、スキャン用フリップフロップ回路における動作電流の低減を図ることができる。例えば、例えば533MHz動作の65nmプロセスの半導体集積回路装置におけるワースト条件でのシミュレーションによれば、図3及び図4に示される比較対象回路の場合の動作電流は、図6(A)に示されるように、12.515〔nA〕であるのに対して、図1及び図2に示される回路の動作電流は、図6(B)に示されるように、9.655〔nA〕となり、23%の動作電流削減が可能である。
図7には、上記スキャン用フリップフロップ回路100の別の構成例が示される。
図7に示されるスキャン用フリップフロップ回路100が、図2に示されるのと大きく相違するのは、マスタラッチ13における第2取込み部13Bと、クロック選択回路14との構成にある。すなわち、図7において第2取込み部13Bは、インバータ203を介して伝達されたクロック信号CLOCKに同期して上記スキャンイン信号SCAN_INを取込むためのクロックドインバータ704と、このクロックドインバータ704の後段に配置され、スキャンモードを指示するためのスキャンモードコントロール信号SMCに応じて上記クロックドインバータ704の出力信号を取込むための第2トランスファゲート202とを含んで成る。また、クロック選択回路14は、スキャンモードコントロール信号SMCに応じて第1トランスファゲート13Aに上記クロック信号CLOCKの供給を可能とし、ノア回路701、インバータ702,703を含む。ノア回路701は、端子T2のスキャンモードコントロール信号SMCと、インバータ203を介して伝達されたクロック信号CLOCKとのノア論理を得る。スキャンモードコントロール信号SMCがローレベルのとき、クロック信号CLOCKがノア回路701を介して第1トランスファゲート13Aに伝達され、それによって、データ信号DATAの取込みが可能とされる。かかる構成においても、マスタラッチ13にデータ信号DATAがラッチされるまでのデータ伝達経路における遅延に着目した場合、合計でトランジスタ2段分の遅延となり、それは図3及び図4に示される構成に比べて1/2に低減されるため、図2に示される構成の場合と同様の作用効果を得ることができる。また、図7に示されるスキャン用フリップフロップ回路100によれば、図2に示されるのに比べてクロック選択回路14の構成が簡単であり、構成素子数も少なくて済む。
図8には、上記スキャン用フリップフロップ回路100の別の構成例が示される。
図8に示されるスキャン用フリップフロップ回路100が、図2に示されるのと大きく相違するのは、クロック選択回路14の構成にある。すなわち、図8に示されるスキャン用フリップフロップ回路100においてクロック選択回路14は、第1論理回路LOG1及び第2論理回路LOG2を含んで成る。
論理回路LOGは、端子T2のスキャンモードコントロール信号SMCと、インバータ203を介して伝達されたクロック信号CLOCKとの論理演算を行うナンド回路801と、その後段に配置されたインバータ802とを含む。上記ナンド回路801の出力信号とインバータ802の出力信号とが、第2取込み部13Bを構成するトランスファゲート202に、その動作制御信号として伝達される。第論理回路LOGは、上記スキャンモードコントロール信号SMCの論理が反転された信号と、インバータ203を介して伝達されたクロック信号CLOCKとの論理演算を行うナンド回路803と、その後段に配置されたインバータ804とを含む。上記ナンド回路803の出力信号とインバータ804の出力信号とが、第1取込み部13Aを構成するトランスファゲート201に、その動作制御信号として伝達される。それにより、端子T2のスキャンモードコントロール信号SMCの論理レベルに応じて、トランスファゲート201とトランスファゲート202とが選択的に導通される。かかる構成においても、マスタラッチ13にデータ信号DATAがラッチされるまでのデータ伝達経路における遅延に着目した場合、合計でトランジスタ2段分の遅延となり、それは図3及び図4に示される構成に比べて1/2に低減されるため、図2に示される構成の場合と同様の作用効果を得ることができる。また、図7に示されるスキャン用フリップフロップ回路100によれば、図2に示されるのに比べてクロック選択回路14の構成が簡単であり、構成素子数が少なくて済む。
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明にかかるスキャン用フリップフロップ回路の構成例ブロック図である。 図1に示されるスキャン用フリップフロップ回路における各部の構成例回路図である。 図1に示されるスキャン用フリップフロップ回路の比較対象とされるスキャン用フリップフロップ回路の構成例ブロック図である。 図3に示されるスキャン用フリップフロップ回路における各部の詳細な構成例回路図である。 図1及び図2に示される構成のセットアップ時間と、図3及び図4に示される比較対象回路のセットアップ時間との説明図である。 図1及び図2に示される構成の動作電流と、図3及び図4に示される比較対象回路の動作電流との説明図である。 図1に示されるスキャン用フリップフロップ回路における各部の別の構成例回路図である。 図1に示されるスキャン用フリップフロップ回路における各部の別の構成例回路図である。
符号の説明
13 マスタラッチ
13A 第1取込み部
13B 第2取込み部
13C ラッチ部
14 クロック選択回路
14A 第1クロック選択回路
14B 第2クロック選択回路
15 スレーブラッチ
100 スキャン用フリップフロップ
201,202,205,209,214 トランスファゲート
LOG1 第1論理回路
LOG2 第2論理回路
T1〜T4,T11,T12 端子

Claims (8)

  1. データ信号又は試験用のスキャンイン信号をクロック信号に同期して保持可能なマスタラッチと、
    上記マスタラッチの出力信号を上記クロック信号に同期して保持可能なスレーブラッチと、
    制御回路と、を含むスキャン用フリップフロップ回路であって、
    上記マスタラッチは、上記データ信号を取込むための第1取込み部と、
    上記スキャンイン信号を取込むための第2取込み部と、
    上記第1取込み部を介して取込まれた上記データ信号、又は上記第2取込み部を介して取込まれた上記スキャンイン信号を上記クロック信号に同期して保持可能なラッチ部と、に分割して配置されて成り
    上記制御回路は、スキャンモードを指示するためのスキャンモードコントロール信号に応じて、上記第1取込み部と上記第2取込み部との動作を制御することを特徴とするスキャン用フリップフロップ回路。
  2. 上記データ信号が伝達される第1端子を含み、
    上記第1取込み部は、上記第1端子の近傍に配置されて成る請求項1記載のスキャン用フリップフロップ回路。
  3. 上記データ信号が伝達される第1端子と、
    上記スキャンイン信号が伝達される第2端子と、を含み、
    上記第1取込み部は、上記第1端子の近傍に配置され、
    上記第2取込み部は、上記第2端子の近傍に配置されて成る請求項1記載のスキャン用フリップフロップ回路。
  4. 上記第1取込み部は、上記クロック信号に同期して上記データ信号を取込むための第1トランスファゲートを含み、
    上記第2取込み部は、上記クロック信号に同期して上記スキャンイン信号を取込むための第2トランスファゲートを含み、
    上記制御回路は、上記スキャンモードコントロール信号に応じて上記第1トランスファゲート及び上記第2トランスファゲートに上記クロック信号を選択的に供給可能なクロック選択回路を含む請求項1記載のスキャン用フリップフロップ回路。
  5. 上記クロック選択回路は、上記スキャンモードコントロール信号に応じて上記第1トランスファゲートに上記クロック信号を供給するための第3トランスファゲートと、
    上記スキャンモードコントロール信号に応じて上記第2トランスファゲートに上記クロック信号を供給するための第4トランスファゲートと、を含む請求項記載のスキャン用フリップフロップ回路。
  6. 上記第1取込み部は、上記クロック信号に同期して上記データ信号を取込むための第1トランスファゲートを含み、
    上記第2取込み部は、上記クロック信号に同期して上記スキャンイン信号を取込むためのクロックドインバータと、上記クロックドインバータの後段に配置され、上記スキャンモードコントロール信号に応じて上記クロックドインバータの出力信号を取込むための第2トランスファゲートを含む請求項記載のスキャン用フリップフロップ回路。
  7. 上記制御回路は、上記スキャンモードコントロール信号に応じて上記第1トランスファゲートに上記クロック信号を供給可能なクロック選択回路を含む請求項記載のスキャン用フリップフロップ回路。
  8. 上記クロック選択回路は、上記スキャンモードコントロール信号の論理が反転された信号と上記クロック信号との論理演算を行う第1論理回路と、
    上記スキャンモードコントロール信号と上記クロック信号との論理演算を行う第2論理回路と、を含み、
    上記第1論理回路の出力信号に基づいて上記第1トランスファゲートの動作が制御され、上記第2論理回路の出力信号に基づいて上記第2トランスファゲートの動作が制御される請求項記載のスキャン用フリップフロップ回路。
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