JP5229805B2 - リターンバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、注入工法に用いられるリターンバルブに関する。
大きな水圧が作用するトンネルやダムの岩盤グラウチングには、固化後の強度が高く、長期耐久性に優れたセメント系注入液であるセメントミルクがしばしば用いられる。そして、係るセメントミルクを地盤に注入するに際しては、例えば大深度の地下では10MPa〜30MPa程度の非常に高い圧力を作用させる必要があり、係る場合においても注入に必要な流量・圧力の安定した制御が求められている。
また、対象となるトンネルやダムが大型の重要構造物であるため、注入液がほとんど入らなくなるまで注入を継続し、注入効果を高めるという手法が必要となっている。そのために、注入液を地盤に注入する手前にリターンバルブを設け、グラウトポンプから送られた注入液のうち地盤に注入されなかった注入液は、例えば図23を参照して後述する様に、リターンバルブからグラウトミキサへと循環している。
このセメントミルクは、数μm〜数10μmの大きさのセメント粒子を水中に分散させた懸濁液である。そして、セメントミルクは大きな粒子を持たない溶液グラウトに比べて浸透性が低く、またセメント粒子の沈降による材料分離を生じ易い。
図19は、係るセメント粒子の沈降を模式的に示している。
図19において、流路T内を、セメントミルクが層流Fを形成して流れている。そして、セメントミルクのセメント粒子Cの一部は、沈降して流路Tの底部Tbに溜っている。
図19において、沈降したセメント粒子を符号Cbで示している。
さらに、セメントミルクを岩盤割れ目に注入した場合において、図20に示すように、岩盤割れ目内の狭窄箇所(ボトルネック)S等において、ブリッジBが形成されてしまう恐れがある。ブリッジBはセメント粒子Cの目詰まり現象であり、上述したセメント粒子の沈降により形成されてしまう。そして、ブリッジBが形成されてしまうと、それ以上のセメントミルクの注入が困難になる。
図20において、符号Tは流路、符号Fはセメントミルクの流線、符号Cはセメント粒子を示している。
係るブリッジBの形成を防止するため、例えば図21で示すように、地盤に注入するセメントミルクの流れに乱流Frを発生させる手法が存在する。
セメントミルクの流れが乱流Frとなれば、図22で示すように、岩盤の割れ目の狭窄箇所S等にセメント粒子CによるブリッジBは形成されず、セメントミルクは岩盤の割れ目(狭窄箇所)Sを容易に通過することができる。
ここで、注入工法でセメント系注入液、例えばセメントミルクを用いる場合には、図23に示すような循環方式の注入システムが用いられる。
図23において、セメントミルクは、グラウトミキサ1で撹拌・貯蔵され、グラウトポンプ2によって加圧され、ラインL2を経由して、リターンバルブ3Jに圧送される。
リターンバルブ3Jに圧送されたセメントミルクは、リターンバルブ3Jで流量および圧力が制御され、その所定量がラインL3及び注入装置60を経由して、地盤G内に注入される。ここで、注入装置60は、図23では、地盤Gに掘削されたボーリング孔Hに建て込まれた状態で表示されている。
地盤Gに注入されない余剰分のセメントミルクは、リターンバルブ3Jから、リターンラインL4を介してグラウトミキサ1に戻される。
図23で示すような循環方式では、地盤G内へのセメントミルク注入量が減少した場合でも、大半のセメントミルクはリターンバルブ3J及びリターンラインL4を介して、グラウトミキサ1に戻され循環している。
図24は、従来技術におけるリターンバルブ3Jの断面を示している。
図24において、リターンバルブ3Jは、バルブハウジング30Jと、弁体8とを有している。バルブハウジング30Jには、流入口31と、第1の吐出口32と、第2の吐出口33とが形成されている。弁体8は、軸部7の下端に固設されている。
流入口31は、ラインL2及びグラウトポンプ2(図23参照)に連通している。第1の吐出口32は、ラインL3及び注入装置60(図23参照)に連通している。そして第2の吐出口33は、リターンラインL4及びグラウトミキサ1(図23参照)に連通している。
バルブハウジング30Jには、第1の吐出口32側に開口する第1の開口部(弁孔)34と、第2の吐出口33側に開口する第2の開口部(弁孔)35とが形成されている。そして弁体8は、第1の開口部34および第2の開口部35の何れか一方に座着して、座着した側の開口部を閉鎖する。換言すれば、弁体8が座着しない開口部は開放された状態になる。
図24で示す状態では、弁体8が中立位置を保ち、注入液の一部が第1の吐出口32を介して地盤へ注入され、残りの注入液が第2の吐出口33を介してグラウトミキサ1に戻されている。
図示は省略するが、弁体8が下降して第1の開口部34を閉塞すれば、注入液の全量がグラウトミキサに戻される。また、弁体8が上昇して第2の開口部35を閉塞すれば、注入液の全量は地盤に注入される。
ここで、図24で示す従来のリターンバルブ3Jにおいて、第1の吐出口32から注入された注入液の圧力は、弁体8の全面に作用する。
図24において、弁体8の第1の吐出口32側において圧力が作用する面(受圧面)8PA(図24におけるA−A断面)は、図26のハッチングを付した領域であり、円形表面の全面である。
これに対して、弁体8の第2の吐出口33側において圧力が作用する面(受圧面)8PB(図24におけるB−B断面)は、図25のハッチングを付した円環状の領域であり、図26の面8Aに比較して、その面積は遥かに小さい。すなわち、弁体8の第1の吐出口32側において圧力が作用する面8PAと、第2の吐出口33側において圧力が作用する面8PBとでは、その面積に大きな差が存在する。
上述した通り、第1の吐出口32から地盤に注入される注入液の圧力は非常に高く(例えば大深度地下では10MPa〜30MPa程度)、弁体8における受圧面8PAと受圧面8PBの面積差による圧力差が生じると、弁体8には第1の吐出口32側から第2の吐出口33側に向かう非常に大きな圧力が作用することになる。
そして、係る非常に大きな圧力の存在下において弁体8を動作させるためには、弁体8を駆動する機構の動力を非常に大きくしなければならなかった。さらには、弁体8を吐出口32側に動作させる場合(図24では下側)と、吐出口33側に動作させる場合(図24では上側)では、上述した圧力差があるため、弁体8を高速且つ高精度に上下動させることは困難であり、注入液の流量・圧力を安定して制御することは不可能であった。
図27は、高圧注入(10〜30MPa程度)を行った場合で、注入に伴う地盤性状の急激な変化に伴い、注入液の流れに過大な圧力と過大な流量が発生したことを示している。
図27において、特性Lpは圧力の時間変化を示し、特性Lqは流量の時間変化を示している。図27においては、地盤性状の急激な変化により圧力が急上昇し、適正な圧力に収束するまでの比較的長い時間で過大圧力Ppが発生している。また、過大圧力Ppが発生している時間帯において、過大な流量Qpがあったことが示されている。
ここで、従来使用されているリターンバルブ3Jでは、圧力が急上昇しても、上述した理由によって弁体の動作が遅く、圧力及び流量を適正に制御するまでに長い時間を要している。そして、過大な圧力Pp、過大な流量Qpが一定時間以上続けば、地盤や周囲の構造物に有害な変形が生じる懸念も存在する。
その他の従来技術として、従来使用のリターンバルブを用いて、正確な注入制御を行うことが出来る注入装置および注入制御方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)では、リターンバルブとして、図24で示すのと同様な構成となっているため、上述した問題を解決することは出来ない。
特開平8−209674号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、注入液の注入圧力の高低にかかわらず、小さな作動力により、高速且つ高精度に弁体及び軸部を移動でき、地盤性状の変化等で注入圧力が急激に上昇したときでも瞬時に適正な圧力に制御可能なリターンバルブの提供を目的としている。
本発明によれば、グラウトポンプ(2)から送られる懸濁液の注入液供給系統(L2)に連通する注入液供給口(31)と注入孔口系統(L3)に連通する孔口側吐出口(32)と回帰系統(L4)に連通する回帰側吐出口(33)とが形成された本体部(30)を備えたリターンバルブにおいて、その本体部(30)の内部には注入液流路(36)が形成され、その注入液流路(36)により前記注入液供給口(31)と孔口側吐出口(32)と回帰側吐出口(33)とが連通しており、前記本体部(30)と注入液流路(36)を貫通して延在する軸部(7)と、その軸部(7)に設けられかつ注入液流路(36)内を移動可能な一対の弁体(8A、8B)とを備え、前記一対の弁体(8A、8B)の注入液流路(36)内の注入液圧力が作用する受圧面積が等しく、かつ向い合う端部間の寸法(Lv)が孔口側吐出口(32)と回帰側吐出口(33)との中心間距離(h)に等しく形成され、前記孔口側吐出口(32)と前記回帰側吐出口(33)とは本体部(30)の中心線(Lc)に対して対称の位置に設けられ、そして前記一対の弁体(8A、8B)は軸部(7)と同心であって、軸部(7)の外周面を被覆しており、かつ一対の弁体(8A、8B)の軸部(7)の半径方向の寸法が同一となっている。
上述する構成を具備する本発明のリターンバルブ(3)によれば、軸部(7)に設けられた一対の弁体(8A、8B)は、注入液流路(36)内の注入液圧力が作用する受圧面積が等しいので、一対の弁体(8A、8B)の各々に対して作用する注入液圧力は、その絶対値が等しく且つ作用する方向が正反対となる。すなわち、本発明のリターンバルブ(3)における一対の弁体(8A、8B)に対して作用する注入液圧力は、相殺してゼロとなる。
そのため、注入液の注入圧力が高圧であっても、弁体の位置すなわち軸部(7)の移動する際に、弁体の受圧面積差に基づいて生じる抵抗がなく、小さな作動力によって弁体(8A、8B)の位置を調節し、以って、孔口側吐出口(32)開度及び回帰側吐出口(33)開度を調節することが可能となる。
そして、注入液の注入圧力が高圧であっても、弁体(8A、8B)の位置すなわち軸部(7)の移動に抵抗しないため、小さな作動力により弁体(8A、8B)の位置を調節出来ることに加えて、高速且つ高精度で弁体(8A、8B)の位置を調節することも可能となる。
すなわち、本発明のリターンバルブ(3)は、注入液の注入圧力に関わらず、小さな作動力により、高速且つ高精度に、弁体(8A、8B)及び軸部(7)を移動することが出来る。
本発明の開閉弁(3A:請求項2)においても、本発明のリターンバルブ(3)と同様に、注入液流路(36)内の注入液圧力が作用する受圧面積が等しいので、一対の弁体(8A、8B)に対して作用する注入液圧力は、相殺してゼロとなる。
そのため、注入液の注入圧力が高圧であっても、小さな作動力により、高速且つ高精度に、弁体(8A、8B)及び軸部(7)を移動することが出来る。
そして、本発明のリターンバルブ(3)を用いた本発明の注入工法(請求項3)によれば、注入液の注入圧力の如何に関わらず、小さな作動力により、高速且つ高精度に、弁体(8A、8B)及び軸部(7)を移動して、孔口側吐出口(32)開度を高精度にて制御することが可能なので、深度の深い施工領域に対する注入の様に、注入圧力が高圧である場合でも、注入孔口系統(L3)及び回帰系統(リターンラインL4)を流れる注入液量を容易且つ高精度にて制御することが出来る。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1〜図13を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図12は本発明の第1実施形態に係るリターンバルブを用いた循環式注入工法のシステム全体の構成を示しており、図12における符号3が、本発明の第1実施形態に係るリターンバルブである。
図12の循環式注入工法を行なうシステムは、グラウトミキサ1、グラウトポンプ2、軸部移動ユニット10、駆動ユニット20、計測装置40、制御部(例えば、パーソナルコンピュータ)50、注入装置60とで構成されている。ここで、注入装置60は、地盤Gに形成されたボーリング孔Hに建て込まれている。
グラウトミキサ1とグラウトポンプ2とは、ラインL1で接続されている。
グラウトポンプ2とリターンバルブ3の注入液供給口(供給口)31とは、注入液供給系統(ライン)L2で接続されている。
リターンバルブ3の孔口側吐出口(地盤側吐出口)32と注入装置60とは、ラインL3で接続されている。
そして、リターンバルブ3の回帰側吐出口33とグラウトミキサ1とは、回帰系統(リターンライン)L4で接続されている。
計測装置40はラインL3に介装されており、流量計41と圧力計42とを有している。
制御部50は入力信号ラインSiを介して計測装置40と接続され、制御信号ラインLoを介して駆動ユニット20のサーボモータ11と接続されている。
図12において、符号4はアタッチメントを示し、符号5は油圧シリンダを示している。リターンバルブ3及びその駆動ユニット20については、図11を参照して詳述する。
図11において、軸部移動ユニット10は、リターンバルブ3と、油圧シリンダ5と、リターンバルブ3と油圧シリンダ5とを接続するアタッチメント4とで構成されている。
油圧シリンダ5にはピストン6が介装されており、ピストン6によって油圧シリンダ5内(油室)が上下のチャンバ51、52に区画されている。チャンバ51には第1の接続管510が連通しており、チャンバ52には第2の接続管520が連通している。
ピストン6は、図11の上方の領域において軸部7と一体的に設けられている。
図11の下方の領域において、軸部7には1対の弁体8A、8Bが固着されており、1対の弁体8A、8Bは相互に所定の距離だけ離隔している。
駆動ユニット20は、サーボモータ11で駆動される油圧ポンプ12と、オイルタンク13と、油圧ポンプ12とオイルタンク13とを接続する接続部14とを有している。
接続部14には、第1の接続口141と、第2の接続口142とが形成されている。第1の接続口141は第1の接続ホース21を介して油圧シリンダ5の第1の接続管510と接続され、第2の接続口142は第2の接続ホース22を介して油圧シリンダ5の第2の接続管520と接続されている。
ここで、サーボモータ11の回転方向が切り換わることにより、油圧シリンダ5のチャンバ51、52に対する油圧の流入、吐出を切り換えることが出来る。そして、サーボモータ11の回転方向を切り換えることにより、ピストン6が上方へ移動するのか或いは下方へ移動するのかが切り換わり、それにより軸部7と一体に構成された弁体8A、8Bが上下動(図11における矢印Y方向の移動)することが可能となる。
図1を参照して、リターンバルブ3の構成について、詳細に説明する。
図1において、リターンバルブ3は本体部30を有し、本体部30には注入液供給口31、吐出口32(注入孔口側吐出口:地盤側吐出口)、33(回帰側吐出口)が形成されている。図1では、孔口側吐出口32(図1の下側)と回帰側吐出口33(図1の上側)とは、本体部30の中心線Lcに対して上下対称の箇所に設けられ、さらに注入液供給口31(図1の左側)と孔口側吐出口32、回帰側吐出口33(図2の右側)とは、中心線Lc方向について、相互に反対側に位置している。しかし、孔口側吐出口32、回帰側吐出口33、注入液供給口31の位置関係については、図4〜図6を参照して後述する弁体8A、8Bとの位置関係を満たしていれば良く、図1に限定されるものではない。
本体部30の内部は中空となっており、軸部7及び一対の弁体8A、8Bで区切られた部分に、空間36が形成されている。この空間36に、セメントミルク等の注入液が流過する。以下、本明細書において、係る空間36については「注入液流路36」或いは「流路36」と記載する。
そして、注入液供給口31から本体部30に圧送された注入液は、注入液流路36を流過し、孔口側吐出口32に送られた注入液はラインL3を流れ、回帰側吐出口33に送られた注入液はラインL4を流れる。
次に図4〜図6を参照して、一対の弁体8A、8Bと、注入液供給口31、孔口側吐出口32、回帰側吐出口33との位置関係について説明する。
図4〜図6では、弁体8Aは、孔口側吐出口32側に開口する第1の開口部34の大きさを調整でき、弁体8Bは、回帰側吐出口33側に開口する第2の開口部35の大きさを調整できる位置に設けられている。
さらに、一対の弁体8A、8Bは同軸上にあり、互いに連動するので、軸部7が上昇し、弁体8Aが第1の開口部34を狭める方向に動いたときには、弁体8Bは第2の開口部35を広げる方向に動く。反対に、軸部7が下降し、弁体8Aが第1の開口部34を広げる方向に動いたときには、弁体8Bは第2の開口部35を狭める方向に動く。
すなわち、第1の開口部34と第2の開口部35とは、一対の弁体8A、8Bの移動により開口している面積が調整可能な位置にあり、且つ、一方の開口している面積が小さくなるときに、他方の開口している面積は大きくなるという位置関係になっている。
従って、軸部7が上昇を続け、弁体8Aが第1の開口部34を閉鎖してしまう位置になったときでも、第2の開口部35が閉鎖されてしまうことはなく、注入液供給口31から送られてくる注入液の全量が回帰側吐出口33へと送られる(図4)。
反対に、軸部7が下降を続け、弁体8Bが第2の開口部35を閉鎖してしまう位置になったときでも、第1の開口部34が閉鎖されてしまうことはなく、注入液供給口31から送られてくる注入液の全量が孔口側吐出口32へと送られる(図6)。
さらに、図4〜6のいずれのときでも、注入液供給口31が閉鎖されることはない。
ここで、図1では、弁体8Aは弁体8Bの下方に位置しており、1対の弁体8A、8Bの向い合う端部間の寸法Lvは、孔口側吐出口32と回帰側吐出口33との中心間距離hと等しく設定されている。その様に配置すれば、一対の弁体8A、8Bにより開口部34、35の開口している面積を調整するのに都合がよい。
図1〜図3から明らかなように、弁体8Aが流路36内の注入液から圧力を受ける受圧面8PPA(図2でハッチングを付した領域)の面積と、弁体8Bが流路36内の注入液から圧力を受ける受圧面積8PPB(図3でハッチングを付した領域)の面積とは等しい。従って、弁体8Aに作用する注入液の圧力と、弁体8Bに作用する注入液の圧力とは、受圧面積差から生じる圧力差はない。
そして、弁体8Aに作用する注入液の圧力と、弁体8Bに作用する注入液の圧力とは、相互に反対の方向に作用する。
さらに、弁体8Aと弁体8Bは、仮想対称軸Lcについて対称に設けられている。
同一の軸部7に対称に位置している弁体8A、8Bの各々に作用する注入液の圧力は、その大きさが等しく作用する方向が反対であるため、相互に相殺する。
その結果、軸部7、弁体8A、8Bには注入液の圧力は作用しないのと同様な結果となる。従って、注入液の圧力に起因して、軸部7、弁体8A、8Bの移動(駆動)に抵抗する力は、図示の実施形態ではゼロとなる。
換言すれば、リターンバルブ3において、軸部7に設けられた一対の弁体8A、8Bは、軸部7における仮想対称軸Lcについて対称に設けられており、且つ、注入液流路36内の注入液の圧力が作用する受圧面積が等しく形成されている。したがって、一対の弁体8A、8Bの各々に対して作用する注入液圧力は、その絶対値が等しく且つ作用する方向が正反対となり、リターンバルブ3における一対の弁体8A、8Bに対して作用する注入液圧力は、相殺してゼロとなる。
そのため、注入液の注入圧力が高圧であっても、当該圧力が弁体8A、8Bの移動(すなわち軸部7の移動)に対する抵抗となってしまうことはなく、小さな作動力によって弁体8A、8Bの位置、すなわち、孔口側吐出口32の開度及び回帰側吐出口33の開度を調節することが可能となる。
そして、注入液の注入圧力が高圧であっても、弁体8A、8B、軸部7の移動の抵抗とはならないため、小さな作動力により弁体8A、8Bの位置を調節出来ることに加えて、高速且つ高精度で弁体8A、8B(或いは軸部7)の位置を調節することも出来る。
次に、図7〜図10を参照して、第1実施形態に係るリターンバルブ3の、本体部30における供給口31側の開口部、吐出口32、33側の開口部の形状について説明する。
図7は供給口31側の開口部を示し、図8〜10は吐出口32、33側の開口部を示す。
ここで供給口31側の形状は特筆すべきものがないため、一般的な形状として楕円形(楕円形には円形を含む)に形成されている。
図8では、孔口側吐出口32、回帰側吐出口33の形状は、共に楕円形となっている。
それに対して、第1実施形態の第1変形例を示す図9では、孔口側吐出口32、回帰側吐出口33はティアードロップ(涙)状に形成されている。
ティアードロップ状に形成することにより、孔口側吐出口32又は回帰側吐出口33が閉鎖される直前の段階において、弁体8A、8Bの移動量に対する孔口側吐出口32又は回帰側吐出口33の閉鎖されていない領域8Ae又は8Beの面積の変化が小さくなり、孔口側吐出口32又は回帰側吐出口33が閉鎖される直前の注入液の流量及び/又は圧力を制御し易くなるからである。
図10は第1実施形態の第2変形例を示している。
図10の第2変形例では、孔口側吐出口32側を図8で示すのと同様に楕円形とし、回帰側吐出口33を銀杏の葉状に形成している。
図示はされていないが、孔口側吐出口32側を銀杏の葉状に形成し、回帰側吐出口33を楕円形に形成することも可能である。すなわち、孔口側吐出口32、回帰側吐出口33は同一形状にする必要は無い。
なお、銀杏の葉状に形成された吐出口(図10では回帰側吐出口33)は、図9で示す第1変形例と同様に、当該吐出口33が閉鎖される直前の開放している領域8Beから吐出される注入液の流量及び/又は圧力が、制御し易くなる。
図13は、図12で示す注入システムを用いた注入工法の工程を示している。
図13のステップS1では、計測装置40の流量計41及び圧力計42により、ラインL3を流れる注入液(例えばセメントミルク)の流量及び圧力を計測する。そしてステップS2では、計測した流量および圧力値に基づいて、制御部50により注入量を演算する。
ステップS3では、動的注入を行うかを決定する。ステップS3が「YES」の場合はステップS4に進み、ステップS3が「NO」の場合はステップS5に進む。
ステップS4では、制御部50は、そこに記憶している設定値と演算した注入量を比較し、設定された周波数あるいは波形パターンにより注入圧力の変動幅を決定する。
ここで、ステップS4における注入圧力の変動幅の設定は、注入圧力を変動させ、注入液に好適な脈動を与えることにより注入液に乱流を生ぜしめ、以って、地盤の狭窄箇所等におけるセメント粒子のブリッジ現象による閉塞を防止するために行なわれる。
ステップS5では、制御部50は、そこに記憶している設定値と演算した注入量を比較し、地盤側(ラインL3側)に連通する孔口側吐出口32の開度、及び/又は、回帰側(ラインL4側)に連通する回帰側吐出口33の開度を決定する。
ステップS5において、孔口側吐出口32の開度及び/又は回帰側吐出口33の開度が決定されることにより、地盤に対し過大な圧力・流量が注入されている場合に、適正な圧力・流量に調整することが可能になる。
ステップS6では、ステップS4及び/又はステップS5で決定されたパラメータに関する情報に基づいて、駆動ユニット20のサーボモータ11へ制御信号を発信する。そして、弁体8A、8Bを上下方向に移動させる。その後、ステップS1に戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
図17は、本発明の注入工法により、高圧注入(10〜30MPa程度)を行った場合において、注入に伴う地盤性状の急激な変化に伴い、注入液の流れに過大な圧力と過大な流量が発生したことを示している。
図17において、特性Lpは圧力の時間変化を示し、特性Lqは流量の時間変化を示している。図17から、地盤性状の急激な変化により圧力が急上昇し、過大圧力Ppと共に過大流量Qpが発生したが、瞬時に適正な圧力及び流量に収束したことが示されている。
図18は、リターンバルブ3の弁体8A、8B、軸部7の往復動により、ラインL3を流れる注入薬液に生じた圧力変動特性(経過時間に対する変化)を示している。
図1〜図13で示す第1実施形態によれば、注入液の注入圧力の如何に関わらず、小さな作動力により、高速且つ高精度に、リターンバルブ3の弁体8A、8B、軸部7を移動して、孔口側吐出口32の開度及び/又は回帰側吐出口33の開度を高速且つ高精度に制御することが出来るので、深度の深い施工領域に対する注入の様に、注入圧力が高圧である場合でも、ラインL3(注入側)及びリターンラインL4を流れる注入液(例えばセメントミルク)の流量及び圧力を、高速且つ高精度にて制御することが出来る。
それに加えて、施工地盤中で注入液によって閉塞した場合に、第1実施形態で用いられているリターンバルブ3の軸部7を長手方向に往復動して、吐出口32の面積を変動する(例えば、孔口側吐出口32の開閉を周期的に繰り返す)ことにより、注入孔口系統L3を流れる注入液の圧力を連続して変化させる。これにより、注入孔口系統L3を流れる注入液に動的な圧力成分を生ぜしめ、例えば図21、図22の符号Frで示すような乱流を発生し、以って、注入液中の粒子(例えばセメント粒子C)の沈降を防止して、狭窄箇所(断面積が小さい部分:例えばボトルネックS)における閉塞(例えば、セメント粒子Cによる目詰まり)を抑制することが出来る。
ここで、図1〜図13で示す第1実施形態のリターンバルブ3によれば、高圧注入(10〜30MPa程度)を行った場合においても、弁体8A、8B、軸部7に作用する注入液の圧力は相殺されて軸部7長手方向の往復動の抵抗にはならない。そのため、弁体8A、8Bを高速で移動することが可能である。
そして第1実施形態によれば、注入液の圧力や流量に変動が生じても(図17参照)、リターンバルブ3の弁体8A、8B、軸部7を高速で移動して、係る変動を早期に安定化することが出来る。そのため、当該変動に起因して、周辺地盤や構造物に有害な変形が生じる懸念がなくなる。
次に、図14〜図16を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図1〜図13の第1実施形態が、セメント系薬液が用いられる循環方式に係る注入工法の実施形態であるのに対して、図14〜図16の第2実施形態は、循環方式以外の注入工法(例えば薬液注入工法)に係る実施形態である。
図14は、第2実施形態で用いられる開閉弁3Aの断面を示している。上述した様に、第2実施形態では循環方式ではないので、リターンバルブは用いられない。
図14において、開閉弁3Aは、供給口31と単一の吐出口32Aとを有している。そして、供給口31と単一の吐出口32Aとは、本体部30Aの円周方向において、相互に反対側の位置に設けられている。
その他の構成、特に弁体8A、8B、軸部7、流路36及びそれぞれの位置関係等については、第2実施形態の開閉弁3Aの構成は、第1実施形態のリターンバルブ3と同様である。
図15は、開閉弁3Aと、軸部移動ユニット10Aと、駆動ユニット20とを示している。図15で示す構成は、第1実施形態における図11に対応しており、リターンバルブ3を開閉弁3Aに置き換えた点のみが、図11とは異なっている。
図15における他の構成及び作用効果については、第1実施形態(特に図11)と同様である。
図16は、第2実施形態に係る注入システムの構成を示しており、第1実施形態の図12に対応している。図16で示す注入システムでは、図14で示す開閉弁3Aを用いている。
また、図16で示す注入システムは、上述した様に、循環式のシステムは使用せず、例えば、2種類の薬液を混合して地盤に注入している。そのため、図16の注入システムでは、グラウトミキサ1を2台用意しており、2台のグラウトミキサ1の各々は、ラインL11或いはL12を介してグラウトポンプ2Aと接続されている。
グラウトポンプ2Aは、2種の薬液を各々昇圧して、ラインL21、L22に吐出する。そして、ラインL21の途中で、ラインL22がラインL21に合流している。これにより、2種の薬液はラインL21、開閉弁3A、ラインL3を流過する際に混合され、地盤Gに供給される。
第2実施形態のシステムにおける施工手順は、第1実施形態について図13で示す施工手順と同様である。
図14〜図16の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果についても、図1〜図13の第1実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
第1実施形態で用いられるリターンバルブの構成を示す模式断面図。 図1のリターンバルブの弁体のA−A断面図。 図1のリターンバルブの弁体のB−B断面図。 図1のリターンバルブが孔口側吐出口のみを閉鎖した状態を示す模式断面図。 図1のリターンバルブが孔口側吐出口及び回帰側吐出口の双方を部分的に開放した状態を示す模式断面図。 図1のリターンバルブが回帰側吐出口のみを閉鎖した状態を示す模式断面図。 図1のリターンバルブの注入液供給口を示す側面図。 図1のリターンバルブの孔口側吐出口及び回帰側吐出口を示す側面図。 第1実施形態の第1変形例を示す側面図。 第1実施形態の第2変形例を示す側面図。 図1のリターンバルブと駆動ユニットとを示す正面図。 図1のリターンバルブを用いた注入システムを示すブロック図。 図12の注入システムによる施工手順を示すフローチャート。 第2実施形態で用いられる開閉弁を示す模式断面図。 図14の開閉弁と駆動ユニットとを示す一部断面正面図。 図14の開閉弁を用いた注入システムを示すブロック図。 第1実施形態の施工に際して、注入ラインに過大な圧力及び流量が発生した場合の圧力変化及び流量変化を示す特性図。 第1実施形態の施工に際して、リターンバルブの弁体の往復動により発生する圧力変化を示す特性図。 層流におけるセメント粒子の沈降を示す模式図。 セメント粒子によるブリッジ現象が発生する態様を示す模式図。 乱流におけるセメント粒子の挙動を示す模式図。 乱流においては狭窄箇所においてブリッジ現象が発生しない旨を示す模式図。 従来技術に係る循環式注入システムを示すブロック図。 従来技術で用いられるリターンバルブを示す模式断面図。 図24におけるA−A面図。 図24におけるB−B面図。 従来技術における高圧注入で注入ラインに過大な圧力及び流量が発生した場合の圧力変化及び流量変化を示す特性図。
符号の説明
1・・・グラウトミキサ
2・・・グラウトポンプ
3・・・リターンバルブ
4・・・アタッチメント
5・・・油圧シリンダ
6・・・ピストン
7・・・軸部(ピストンロッド)
8A、8B・・・弁体
10・・・軸部移動ユニット
11・・・サーボモータ
12・・・油圧ポンプ
13・・・オイルタンク
14・・・接続部
20・・・駆動ユニット
21、22・・・接続ホース
30・・・本体部
31・・・注入液供給口
32・・・孔口側吐出口
33・・・回帰側吐出口
36・・・注入液流路
40・・・計測装置
50・・・制御部/パーソナルコンピュータ
60・・・注入装置
70・・・脈動発生装置

Claims (1)

  1. グラウトポンプ(2)から送られる懸濁液の注入液供給系統(L2)に連通する注入液供給口(31)と注入孔口系統(L3)に連通する孔口側吐出口(32)と回帰系統(L4)に連通する回帰側吐出口(33)とが形成された本体部(30)を備えたリターンバルブにおいて、その本体部(30)の内部には注入液流路(36)が形成され、その注入液流路(36)により前記注入液供給口(31)と孔口側吐出口(32)と回帰側吐出口(33)とが連通しており、前記本体部(30)と注入液流路(36)を貫通して延在する軸部(7)と、その軸部(7)に設けられかつ注入液流路(36)内を移動可能な一対の弁体(8A、8B)とを備え、前記一対の弁体(8A、8B)の注入液流路(36)内の注入液圧力が作用する受圧面積が等しく、かつ向い合う端部間の寸法(Lv)が孔口側吐出口(32)と回帰側吐出口(33)との中心間距離(h)に等しく形成され、前記孔口側吐出口(32)と前記回帰側吐出口(33)とは本体部(30)の中心線(Lc)に対して対称の位置に設けられ、そして前記一対の弁体(8A、8B)は軸部(7)と同心であって、軸部(7)の外周面を被覆しており、かつ一対の弁体(8A、8B)の軸部(7)の半径方向の寸法が同一であることを特徴とするリターンバルブ。
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