JP5229683B2 - 被覆工具 - Google Patents

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Description

本願発明は、ジルコニウム含有酸化アルミニウム層を被覆した被覆工具でに関する。
特許文献1〜3は、酸化ジルコニウムを含有した酸化アルミニウム膜に関する技術が、特許文献4は、PR(1,0,10)≧1.3である酸化アルミニウム膜に関する技術が開示されている。
特許3240916号公報 特開2005−279917号公報 特開平8−92743号公報 特許3678924号公報
本願発明の課題は、α型酸化アルミニウム膜の機械強度を高め、皮膜硬度と伴に靭性と耐チッピング性に優れたジルコニウム含有酸化アルミニウム層を被覆した被覆工具を提供することである。
本願発明は、工具基体に、ジルコニウム含有酸化アルミニウム層を被覆した被覆工具であって、該ジルコニウム含有酸化アルミニウム層はα型酸化アルミニウム、ジルコニウム化合物を含有し、該ジルコニウム含有酸化アルミニウム層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子は略膜厚方向に縦長に成長しており、該α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるように該ジルコニウム化合物が存在し、該ジルコニウム化合物は、窒素含有量を質量%でNz、酸素含有量を質量%でOzとしたとき、Nz>Ozであり、該ジルコニウム含有酸化アルミニウム層の該ジルコニウム含有量が表面側に向かって多くなっていることを特徴とする被覆工具である。上記の構成を採用することによって、α型酸化アルミニウム膜の機械強度を高め、皮膜硬度と伴に靭性と耐チッピング性に優れたジルコニウム含有酸化アルミニウム層を被覆した被覆工具を得ることができる。
本願発明の被覆工具における該ジルコニウム化合物は酸化ジルコニウムを含有し、該酸化ジルコニウムの結晶構造は単斜晶であり、α型酸化アルミニウムはX線回折強度比PR(1,0,10)が1.3以上であることが好ましい。またジルコニウム含有量は、質量%で、0.5〜15%であることが好ましい。
本願発明により、α型酸化アルミニウム膜の機械強度を高め、皮膜硬度と伴に靭性と耐チッピング性に優れたジルコニウム含有酸化アルミニウム層を被覆した被覆工具を実現できる。
本願発明被覆工具におけるジルコニウム含有酸化アルミニウム層(以下、ZA層と記す。)は、α型酸化アルミニウム、ジルコニウム化合物を含有している。また、このジルコニウム化合物は窒化ジルコニウム、酸化ジルコニウムを含有している。更に、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子は略膜厚方向に縦長に成長している。ZA層のジルコニウム化合物が、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるように存在することにより、ZA層の靭性が高くなり、耐チッピングに優れ工具寿命の長い、優れた工具特性を有する被覆工具を実現できる。この理由は、ZA層のα型酸化アルミニウムは相変態による膜の収縮が発生することが無く安定しており、ZA層のα型酸化アルミニウムの粒子間を埋めるように存在しているジルコニウム化合物は、酸化アルミニウムとの親和性に高く、酸化アルミニウムと比べ靭性の高い性質を有している。また、α型酸化アルミニウムとジルコニウム化合物は親和性が高いことより、α型酸化アルミニウムの結晶粒子の脱落を防ぎ、チッピングの発生を抑えられるため、ZA層は優れた耐チッピング性を有する。α型酸化アルミニウムの粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在することにより、α型酸化アルミニウムの結晶粒径の粗大化を抑制することができ、靭性に劣るα型酸化アルミニウムの機械強度が上がり、ZA層は優れた耐チッピング性を有する。ZA層のジルコニウム化合物は、Nz>Ozであることから、皮膜硬度と伴に靭性も上がる。酸化ジルコニウムは硬度が低く脆い欠点があるが、窒化ジルコニウムを含有し、Nz>Ozであることにより皮膜硬度と伴に靭性が改善され耐チッピング性に優れる。一方、Nz≦Ozでは、靭性改善の効果を十分に得ることができない。本願発明被覆工具は、α型酸化アルミニウム膜の機械強度が弱く、靭性に劣るという欠点を改善したものである。また、ジルコニウム化合物を含有した酸化アルミニウム被覆工具は、工具の刃先の温度が1000℃以上に上昇する高速加工を行った場合、工具使用時の昇降温の繰り返しにより、酸化アルミニウム膜に存在する酸化ジルコニウムの相変態が原因の膨張や収縮により、皮膜にクラックが発生し酸化アルミニウム膜の結晶粒子が脱落し、強度が大きく低下し靭性や耐チッピングに劣る等の欠点を有するが、本願発明の被覆工具はこの点も改善した。
本願発明の被覆工具は、ZA膜のα型酸化アルミニウムのX線回折強度比PR(1,0,10)が1.3以上であることによって、(1,0,10)面が基体表面の接線方向に配向するようになる。従って、ZA膜のα型酸化アルミニウム表面の平均結晶粒子径を小さくすることが可能となり、皮膜表面の面粗さが小さくなって、耐チッピング性の改善に効果的に作用する。一方、PR(1,0,10)が1.3未満では、上記の効果を得ることができない。
本願発明の被覆工具は、ZA膜の窒化ジルコニウムが立方晶であり、酸化ジルコニウムが単斜晶であることから、窒化ジルコニウムと酸化ジルコニウムとα型の酸化アルミニウムは結晶系が異なるため、夫々単独の結晶粒が存在する。また、窒化ジルコニウムは、工具として使用した場合、大気中で高温に暴露されることにより酸化ジルコニウムに変化する。この酸化で生成した酸化ジルコニウムは、単斜晶の酸化ジルコニウムとなる。一方、成膜時に形成された酸化ジルコニウムも、単斜晶であることから、両者の酸化ジルコニウム同志は強い密着性をもち耐チッピング性に優れる。また、単斜晶の酸化ジルコニウム{111}面のX線回折ピーク強度最大であることによって、α型酸化アルミニウム粒子間を埋めるように存在する酸化ジルコニウムは、α型酸化アルミニウムに対して、より効果的に圧縮残留応力を加えることができ靭性と耐チッピング性に優れる。この圧縮残留応力を付加されたα型酸化アルミニウムの機械強度は、靭性と耐チッピング性をより効果的に改善することができる。上記の理由については、次のように考えられる。成膜後に存在する酸化ジルコニウムの結晶構造は、成膜時高温では正方晶であるが、冷却後に単斜晶へ相変態にすることよって{111}面のピーク強度が最大となり、これが酸化ジルコニウムの体積膨張による圧縮残留応力の付加効果を最大限に引き出すことになるからである。酸化ジルコニウムは、成膜温度が1020℃以上での成膜後、常温に冷却されると結晶構造が単斜晶に相変態する。この時に膜体積が膨張し、α型酸化アルミニウムの結晶粒子に圧縮残留応力を存在させ、この結晶粒子の圧縮残留応力により機械強度が上がり、靭性と耐チッピング性に優れるようになる。また、ジルコニウム化合物は、α型酸化アルミニウムの結晶粒子の成長方向が略膜厚方向に縦長に成長することを促す作用が得られる。またジルコニウム化合物は、α型酸化アルミニウムの結晶粒子の成長方向を略膜厚方向に対して垂直な方向、即ち、横長方向に成長することを抑制し、結晶粒子の粗大化を回避する作用も得られる。
本願発明の被覆工具は、ZA層のジルコニウム含有量が表面側に向かって大きくなっていることが必要である。この理由は、ZA層の表面側のジルコニウム含有量が相対的に多く、基体側に向かって徐々に少なくすることによって、ZA層の強度や密着性が高くなり、また酸化アルミニウムの結晶粒子の粗大化を防ぐことができ耐チッピング性が格段に高められるからである。更に、上記の様なジルコニウム含有量の組成傾斜により、窒化ジルコニウムと酸化ジルコニウムの相変態に伴う体積膨張がα型酸化アルミニウム結晶粒子に圧縮残留応力を印加する際に、ZA層の基体側の応力印加を低く、最もチッピングの起点となり易い表面側の応力印加を高く制御することができる。この結果、耐欠損性に顕著な改善効果がみられる。一方、ZA層の表面側のジルコニウム含有量が少なく基体側に多いと、基体側から容易に破壊し、チッピングの原因となる。これは、窒化ジルコニウムと酸化ジルコニウムが酸化アルミニウムに比べ皮膜硬度が低いためである。また、表面側の酸化アルミニウム結晶粒子の粗大化を防ぐことができず、更に残留応力による効果が少なく、靭性や耐チッピング性に劣ってしまうという不都合がある。
本願発明の被覆工具において、ZA層のZr量は、質量%で、0.5〜15%が好ましい。Zr量が0.5%以上のとき、1020℃以上で成膜時に正方晶であった酸化ジルコニウムが成膜後、冷却時に単斜晶に相変態することにより窒化ジルコニウムと酸化ジルコニウムが膨張し、α型酸化アルミニウム結晶粒子に圧縮残留応力が印加して、耐欠損性が格段に高められる。Zr量が15%以下のとき、ZA層の結晶粒子間を埋めるように存在するジルコニウム化合物が適量であり、ZA層全体の膜硬度と耐摩耗性が維持される。一方、ZA層のZr量が0.5%未満の場合には、ZA層の酸化アルミニウムの粒子間を埋めるように存在するはずのジルコニウム化合物が少なく、靭性や耐チッピング性に劣ってしまう。15%を超えて含有した場合には、酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるように存在するジルコニウム化合物が過剰となり、皮膜硬度が低下して機械強度が低下してしまう。より好ましくは、3〜10%である。Zr量が3〜10%であることにより、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるように存在するジルコニウム化合物の量が最適となり、被覆工具として使用した場合、皮膜硬度の低下が少なく、靭性を高め、高速切削性に優れ耐チッピング性に優れた酸化アルミニウム膜被覆工具を実現できる。
本願発明に係るZA層の成膜において、例えば、化学蒸着法(以下、CVD法と記す。)により、1020℃以上で成膜する時に、ジルコニウム化合物の原料ガスと酸化アルミニウムの原料ガスの比率を制御することにより、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物である窒化ジルコニウムと酸化ジルコニウムを存在させることができる。α型酸化アルミニウムを成膜した後、ZA層成膜初期に原料ガスであるAlCl3量を少なくし、ZA層の窒化ジルコニウム、酸化ジルコニウムの原料ガスであるZrCl4ガスを炉内に流し、酸化反応のためのCOガス量を少なくすることにより、ZA層のα型酸化アルミニウムは、直下のα型酸化アルミニウムの結晶粒子と連続して成長する。そして原料ガスが少なくなった効果によりα型酸化アルミニウムの反応速度が低下し、結晶粒子間にジルコニウム化合物の起点が形成され、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子間にジルコニウム化合物を存在させることが可能となる。ここで使用する酸化ガスは1020℃以上で酸化力の弱い例えばCOガスを使用することが効果的である。酸化力の強いO2ガス、CO2ガスやN2Oガスでは窒化ジルコニウムが酸化されてしまい、酸化ジルコニウムの割合が多くなることから、Nz>Ozとすることができない。また、窒化ジルコニウム形成の窒素含有ガスとして窒素ガスやアンモニアガス使用する。ZA層のジルコニウム化合物において、Nz>Ozの状態とするには、反応性の高いアンモニアガスを使用した方が効果的である。その後、膜の成長によりα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が形成される。また、酸化アルミニウムと酸化ジルコニウムの原料ガス混合した混合ガスと窒化ジルコニウムの原料ガスは炉内に導入する前に混合せず、炉内に導入後、反応炉内でガスを交差させ基体に到達する前に混ぜることで窒化ジルコニウムの酸化を防ぐことができる。これより、ジルコニウム化合物がα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるように存在させることが可能となる。これは、本質的にアルミニウムと比較してジルコニウムの方が酸化物になり易いため、酸化ガスを少なくする効果によりジルコニウムは酸化アルミニウムからも酸素を奪い、酸化ジルコニウム膜の起点が、酸化アルミニウム膜とは別に、単独で形成しやすくなるためである。窒化ジルコニウムの原料ガスは、炉内に導入前に単独で混合され、炉内に導入後基体に到達する前に混合されるためZA層内に単独に形成される。また、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在するには、成膜温度や成膜圧力により影響されるが、原料ガスのAlCl3量を、ZrCl4量の約4倍以下にし、酸化ガス量を酸化アルミニウム成膜時より少なくすることにより可能となる。更に、原料ガスのAlCl3量を、ZrCl4量と成膜温度の制御によりZr量を制御可能となる。また、窒化ジルコニウムを効率よく存在させるためには、まず、酸化ジルコニウムと酸化アルミニウムの原料ガスを混合した混合ガスを反応炉内に分散させ、この混合ガスに窒化ジルコニウムの原料ガスを吹きかけることで得られる。また、ZA層の成膜温度が1020℃以上であることにより、ジルコニウム化合物の成長速度が飛躍的に速くなりα型酸化アルミニウムの結晶粒子とは別に、単独で形成したジルコニウム化合物が存在可能となり、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が成長可能となる。成膜温度が1020℃以上であることにより、成膜時は酸化ジルコニウムの結晶構造が正方晶で成膜されるが、成膜後常温に冷却する時に酸化ジルコニウムの結晶構造が単斜晶に相変位する。
本願発明の被覆工具は、皮膜にW、Co等の不可避の不純物を含む。これは成膜温度が高いことから皮膜中に基体成分であるWやCoを含有するためである。また、3%以下のB、Hf、Cr等を含有していても良く、これは皮膜の原料であるZrに微量のHfが含まれることや、更に、3%以下のB、Hf、Crの添加により、結晶粒子径を制御することができるためである。またZA層は、必ずしも最外層である必要はない。酸化膜の上層に、4a、5a、6a族元素の窒化物、炭窒化物、炭窒酸化物、酸化物を被覆することにより、例えば工具として使用した場合、使用した場所がわかりやすい識別効果が得られる。
(実施例1)
本発明例1の製造方法について述べる。質量%で、Co:7%、Cr:0.6%、Zr:2.2%、Ta:3.3%、Nb:0.2%、残WC及び不可避不純物の組成よりなる所定形状の切削工具用の超硬合金製基体をCVD成膜装置の炉内にセットした。CVD成膜装置のガス導入配管は、2重管構造となっており、内側の管と外側の管からの2重になった吹き出し口から基体表面に、α型酸化アルミニウムを形成し、その後ZA層を形成した。α型酸化アルミニウムは、2重管構造の外側の吹き出し口を使用してAl金属小片を詰め350℃に保温した小筒中にH2ガスを流量310ml/分とHClガス130ml/分とを流すことにより発生させたAlCl3ガスをCVD炉内に流し、1.5μm厚さを1000℃と6650Paで形成した。次に、ZA層は、2重管構造の外側の吹き出し口を使用してAl金属小片を詰め350℃に保温した小筒中にH2ガスを流量310ml/分とHClガス75ml/分とを流すことにより発生させたAlCl3ガスとZr金属小片を詰め450℃に保温した小筒中にH2ガスを流量500ml/分とHClガス30ml/分を流すことにより発生させたZrCl4ガス、H2ガスを2リットル/分、COガスを400ml/分、HClガスを100ml/分とH2Sガスを15ml/分を流し、2重管構造の内側の吹き出し口から、H2ガスに3%のNH3ガスを混合した混合ガスを流量500ml/分とZr金属小片を詰め450℃に保温した小筒中にH2ガスを流量500ml/分とHClガス20ml/分を流すことにより発生させたZrCl4ガスを炉内に流し、1020℃から1060℃まで30分に5℃の速さで炉内温度を上昇させ6650Paで反応させることにより10μm厚さを被覆して本発明例1を作製した。本発明例1は、超硬合金基体表面に従来の技術で窒化チタン、炭窒化チタン、炭窒酸化チタンを成膜した後、その上にα型酸化アルミニウムとZA層を形成したものである。
本発明例2〜13は、ZA層におけるジルコニウム含有量の影響を明らかにするため作成した。本発明例1と同じ基体、皮膜構成、皮膜厚さであり、ZA層の成膜時のAlCl3ガス量とZrCl4ガス量と成膜温度が異なる条件で作製した。夫々の成膜温度は一定の炉内温度に保って成膜した。更に、本発明例14はZA層の酸化アルミニウムがPR(1,0,10)≧1.3であることの影響を明らかにするために作成した。本発明例1と同じ基体に、Ti(CN)まで成膜した。その後、H2キャリアーガスとTiCl4ガスとCH4ガスを原料に用い、1000℃でTiCを成膜した後、TiCl4ガスとCH4を止め、H2キャリアーガスとCO2ガスを15分間流し、TiC膜を酸化させた後、本発明例1と同じ成膜条件でZA層を成膜した。
比較例15、16は、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるように存在するジルコニウム化合物の効果を明らかにするために作成した。比較例15は、本発明例1と同じ基体に、同様の条件で酸化アルミニウムまで成膜した。その後、2重管構造の外側の吹き出し口を使用してZA層を、Al金属小片を詰め350℃に保温した小筒中にH2ガスを流量310ml/分とHClガス75ml/分とを流すことにより発生させたAlCl3ガスとZr金属小片を詰め450℃に保温した小筒中にH2ガスを流量500ml/分とHClガス50ml/分を流すことにより発生させたZrCl4ガス、H2ガスを2リットル/分、CO2を100ml/分、COガスを100ml/分、HClガスを100ml/分とH2Sガスを10ml/分をCVD炉内に流し、1020℃と6650Paで反応させることにより10μm厚さを被覆して作成した。また、2重管構造の内側の吹き出し口からはH2ガスを30ml/分のみ流した。比較例16は、成膜温度を900℃と設定した以外は比較例15と同様条件にして作成した。比較例17は、本発明例1と同じ基体、皮膜構成であり、ZA層の成膜時のAlCl3ガス量とは同じであるが、ZrCl4ガス量を減らし、2重管構造の内側の吹き出し口から、NH3ガスの代わりにN2ガスを2000ml/分で炉内に流し、成膜温度を1020℃から1060℃まで30分間に5℃の速さで温度を上昇させ、6650Paで5μm厚さを被覆して作成した。比較例18は、ZA層の成膜温度を1060℃に一定に保ち作成した。本発明例、比較例の成膜条件を表1に示す。
本発明例1のZA層の結晶構造を同定するため、X線回折パターンを、理学電気(株)製のX線回折装置(RU−200BH)で測定した。測定の結果、本発明例1のピーク位置は±0.2度の範囲内でJCPDSカード番号100173のX線回折パターンに一致し、α型酸化アルミニウムであることがわかった。また、本発明例1のピーク位置は±0.2度の範囲内でJCPDSカード番号350753のX線回折パターンに一致し、立方晶の窒化ジルコニウムであることがわかった。また、本発明例1のピーク位置は±0.2度の範囲内でJCPDSカード番号371484のX線回折パターンに一致し、単斜晶の酸化ジルコニウムであることがわかった。参考例、比較例も同様に評価した。これらの評価結果を表2に示す。
本発明例1のα型酸化アルミニウムの(1,0,10)面における2θ値は76.9度近傍である。表3にα型酸化アルミニウムの各結晶方位面に対する、面間距離d、2θ値、標準X線回折強度I0をまとめたものを示した。また、表3に記載のd値とI0値は、ASTMファイルの番号10−173に記載の値を示す。2θ値はCuのKα1線を用いた時に測定される値をd値から計算により求めた。表4は、Ti(CN)のd値、2θ値を示す。TiCのI0値はASTMファイルの番号29−1361に記載の値を、TiNのI0値はASTMファイル38−1420に記載の値を併記した。
本願発明は、α型酸化アルミニウムの(012)面から(1,0,10)面までの配向を定量的に評価するため、次式の等価X線回折強度比PR(hkl)を、(化1)で定義した。但し、(hkl)は、(012)、(104)、(110)、(113)、(024)、(116)、(124)、(030)、(1,0,10)を示す。
ここで定義した等価X線回折強度比PR(hkl)は、I(hkl)、I0(hkl)は計算に用いられる結晶方位面として、α型酸化アルミニウムの(hkl)面からの実測X線回折強度であり、I0(hkl)はASTMファイルの番号10−173に記載されている標準X線回折強度である。標準X線回折強度I0は、等方的に配向したα型酸化アルミニウム粉末粒子の(hkl)面からのX線回折強度を表す。(化1)で定義されたPR(hkl)は、α型酸化アルミニウム膜の(hkl)面からの実測X線回折ピーク強度の相対強度を示し、PR(hkl)値が大きい程(hkl)面からのX線回折ピーク強度が他のピーク強度よりも強いこと示す。この事は(hkl)面が膜厚方向に対して垂直な方向即ち、基体接線方向に配向していることを示す。表3、4に示す様に、Ti(CN)の(222)面の2θ値である76.96度とα型酸化アルミニウムの(1,0,10)面の2θ値である76.88度とは、その差が0.08度であり、両者のX線回折ピークを分離することは出来ない。このため、Ti(CN)の(222)面は{111}面と結晶構造上同一であることを用いて、Ti(CN)の(222)面のX線回折強度を(化2)により求めた。(化3)により、この値を、実測された76.9度近傍のX線回折強度I(76.9度)から差し引くことにより、α型酸化アルミニウムの(1,0,10)面のX線回折強度を求めた。
ここで、Ti(CN)の標準X線回折強度I0(hkl)はTiCの値を採用した。TiNの標準X線回折強度I0(hkl)を採用した場合、Ti(CN)のI(222)はI(111)の12/72倍となり(化2)による計算値よりも大きく、α型酸化アルミニウムのI(1,0,10)は(化3)による計算値よりも小さくなる。(化2)、(化3)で求めたα型酸化アルミニウムのI(1,0,10)値は、小さめに求めた値であることがわかる。本発明例1のPR(1,0,10)は、3.25であり、PR(1,0,10)≧1.3であった。表5に本発明例1のα型酸化アルミニウムとTi(CN)の(111)面のX線回折ピーク強度の実測値と計算後のα型酸化アルミニウムのPR値を明記する。
ZA層に含有するZr量を、走査電子顕微鏡(日立製作所製S−4200、以下、SEMと記す。)付属のEDX(堀場製作所製S−792X1)を用いて、ZA層表面の20μm角の領域を、20kVで測定することにより求めた。分析の結果、表2に示す様に本発明例1のZr量は5%であった。本発明例1の膜表面のSEM写真を図1に、膜破断面のSEM写真を図2に、膜垂直研磨面のSEM写真を図3に示す。図1より、ZA層のα型酸化アルミニウム結晶粒子の周りを、ジルコニウム化合物が取り囲んでいた。図2、図3より、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子と該ジルコニウム化合物間に隙間が無く、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在していた。更に、α型酸化アルミニウムの結晶粒子は略膜厚方向に縦長に成長しており、α型酸化アルミニウムの結晶粒子が基体表面に対して平行な方向の成長が抑制され、ZA層のα型酸化アルミニウム結晶粒子の粗大化が抑制されていた。図4は、α型酸化アルミニウムの結晶粒とジルコニウム化合物を点分析により定性分析したスポット1と分析スポット2の測定箇所である。α型酸化アルミニウムの結晶粒子である分析スポット2にはAlとOのみ検出され、ZrやNは検出されなかった。一方、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間の分析スポット1はAlが検出されず、ZrとNとOが検出され、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子間にジルコニウム化合物が存在することがわかった。また、NとOの含有量はN成分が多く、Nz>Ozであることがわかった。更に、ZA層に含有されるジルコニウムの分布を電子プローブマイクロ分析装置(日本電子株式会社製JXA−8500F、以下、EPMAと記す。)により倍率10k倍、加速電圧8kVで面分析し、面分析した皮膜と同一の場所を、加速電圧8kV、ビーム径0.02μmの条件で線分析し測定した。本発明例1の面分析結果のうち、膜中のAl量を測定したものを図5に、Zr量を測定したものを図6に、線分析結果を図7に示す。図5、図6は、膜垂直研磨面のEPMA面分析結果であり、両図を対比すれば明らかなように、ZA層のAlが多い所にはZrが少ないか若しくは検出されず、一方、Zrの多い所にはAlが少ないか若しくは無いことから、α型酸化アルミニウムの結晶粒子の周りにジルコニウム化合物が存在した。図7は、図5、図6の中央部分の白線部についてEPMA線分析を行なった結果であり、分析結果よりAlのピークが高い場所はZrのピークが低い若しくはピークが無かった。このように本発明例1は、図1〜図7に示すように、ZA層のα型酸化アルミニウムとジルコニウム化合物間に隙間が無く、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在していることが判った。
また、本発明例1の膜垂直研磨面の基体側から表面側まで順に6箇所の範囲について、ジルコニウム含有量を測定した。測定装置は、EPMAを用い、条件は加速電圧5kV、1箇所分は、ビーム径を基体に対して縦方向の1μm、横方向に10μmの測定範囲とする面分析を行った。ジルコニウム含有量(質量%)は、A基体側から表面側まで順に、1.0、2.0、3.5、4.5、5.0、5.0であった。これより、ジルコニウム含有量が表面側に向かって大きくなっていることが確認できた。表2の本発明例1のジルコニウム含有量は、表面側の値を示した。また、オージェ電子分析装置(日本電子株式会社製JAMP−9500F、以下、AESと記す。)を用いてジルコニウム含有酸化アルミニウム膜表面の高分解能2次電子像により、α型酸化アルミニウムの粒子間を同定した後、粒子間を埋めるような形態で存在する少なくともジルコニウム化合物の化学状態を分析した結果、本発明例1はジルコニウムが酸素元素と結合しているプロファイルと窒素元素と結合しているプロファイルを示し、ジルコニウムは酸化物と窒化物が存在していることがわかった。
次に、参考例2〜14のZA層を解析した。参考例2〜13はX線回折パターンよりPR(1,0,10)≧1.3のα型酸化アルミニウムと窒化ジルコニウムと単斜晶の{111}面の回折ピーク強度が最大である酸化ジルコニウムであった。参考例14のZA層は、PR(1,0,10)<1.3のα型酸化アルミニウムであった。また、ジルコニウム含有量はEDX分析により、参考例2と参考例4〜11、14は、0.5%〜15.0%、参考例3は0.4%、参考例12、13は夫々16.020.0%であった。またEPMA点分析より、NとOの含有量比は1より大きく、Nz>Ozであることがわかった。Zr分布をEPMA面分析と線分析した結果、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在していた。また、ジルコニウム含有量が基体側から表面側まで傾斜していなかった。AES分析の結果、Zrが窒素及び酸素と結合しているプロファイルを示し、ジルコニウム窒化物と酸化物が存在していることがわかった。
一方、比較例15、16のZA層の結晶構造は、PR(1,0,10)≧1.3のα型酸化アルミニウムと単斜晶の{111}面の回折ピーク強度が最大である酸化ジルコニウムであったが、窒化物は検出されなかった。また、EPMA分析の結果、ジルコニウム含有量は、皮膜全体に渡って5%と略同じであった。EPMA分析によりZr分布を面分析と線分析した結果、比較例15はα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在していた。比較例16のZA層は、成膜温度が900℃であり酸化ジルコニウムの成長速度が遅く、原料ガスのAlCl3量がZrCl4量の約1.5倍であることから酸化アルミニウムの結晶粒子とは別に、単独に酸化ジルコニウムが存在することなく、α型酸化アルミニウムと酸化ジルコニウムが混在し、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在していなかった。比較例17、18のZA層を解析した所、X線回折パターンよりα型酸化アルミニウムと単斜晶の酸化ジルコニウムであり、{111}面の回折ピーク強度が最大であった。またEDX分析により、ジルコニウム含有量は5%と略同じであり、AES分析の結果、Zrが窒素元素及び酸素元素と結合しているプロファイルを示し、Zrの窒化物と酸化物が存在していることがわかった。しかし、EPMA分析によりZr分布を面分析と線分析した結果、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在していたものの、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋める箇所の点分析の結果、NとOの含有量比はNz<Ozであった。比較例17は、ジルコニウム含有量が基体側から表面側まで傾斜していた。
(実施例2)
本発明例1、参考例2〜14、比較例15〜18を下記の試験条件で評価した。切削加工に使用した被削材は、φ160でφ120まで2つ溝が入った炭素鋼S50Cを用い、φ60まで端面加工した。φ120までは湿式加工による断続切削をし、φ120からφ60までは乾式加工による連続加工で評価した。評価は、刃先がチッピングもしくは欠損した時、または逃げ面最大摩耗幅VBmaxが0.30mm以上になった時の加工時間を工具寿命と判定した。刃先は倍率100倍の光学顕微鏡で観察した。評価結果を表2に示した。
(試験条件)
被削材:S50C、φ160、φ120まで2つ溝入り
加工方法:端面旋削加工、φ60まで加工
工具形状:CNMG120412
切削速度:180m/min
送り:0.30mm/回転
切り込み:1.0mm
切削液:φ120まで湿式加工、φ120からφ60まで乾式加工
本発明例1、参考例2〜14は、何れも工具寿命が9分以上と、比較例15〜18に対して3倍以上長く格段に優れていた。これはZA層において、α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在しているため、皮膜硬度の低下が非常に少なく、機械特性に優れたからである。またZA層の酸化ジルコニウムは単斜晶であることから、相変態による体積膨張や収縮による酸化アルミニウムの結晶粒子への影響が少なく、α型酸化アルミニウムの結晶粒子の脱落が無く、耐チッピング性に有効となり、ZA層の残留応力が緩和され靭性に優れる効果が得られた。その結果、工具使用時に生じる刃先温度の急激な昇降温に対しても相変態を生じることなく、結晶粒子間の機械強度が高く結晶粒子の脱落によるチッピングが発生しなかった。本発明例1、参考例2〜14を比較すると、ZA層のジルコニウム量が夫々0.4%、16.0%、20.0%の参考例3、12、13は、工具寿命が9分であった。これに対して、ジルコニウム量が0.5〜15%範囲内にある本発明例1、参考例2と参考例4〜11は、工具寿命が12分以上と1.2倍以上長く優れていた。これは、ZA層のジルコニウム量が0.5%以上であることにより、ZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在し、酸化アルミニウムの結晶粒子間が高強度となったためである。Zr量が0.5、1.0%の参考例4、5と、12.014.015.0%の参考例9〜11は、工具寿命が12から14分であった。これに対して、3〜10%の範囲の本発明例1、参考例2、6、7、8は工具寿命が17分以上と1.2倍以上長く、優れていた。ジルコニウム量は3〜10%であることが、より好ましい結果を示した。一方、比較例15は6分間の断続切削した時に、刃先の欠損は発生しなかったものの膜に微小なチッピングが発生したため工具寿命に至った。これは窒化ジルコニウムを含有していないため、微小なチッピングが発生したためである。摩耗量の進行も大きく進行した。比較例16は、2分間の切削で刃先が欠損した。これはZA層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるようにジルコニウム化合物が存在しておらず、皮膜硬度と機械的強度が劣化したためである。その結果、容易に膜がチッピングや欠損しやすく、刃先が欠損した。また刃先部の昇降温により、酸化ジルコニウムの相変態による体積膨張や収縮が起こり、酸化アルミニウムと酸化ジルコニウムの混合層全体にクラックや微小膜剥離が発生した。更に、α型酸化アルミニウム結晶粒子の粗大化によって結晶粒子が脱落し、皮膜全体が脆くなり靭性や耐チッピング性に劣った。比較例17、18はNz<Ozであることにより酸化ジルコニウムの硬度が低く脆い欠点が現れ、靭性の改善が不十分なため耐チッピング性に劣った。
図1は、本発明例1の表面組織のSEM写真を示す。 図2は、本発明例1の破断面組織のSEM写真を示す。 図3は、本発明例1の垂直研磨面のSEM写真を示す。 図4は、本発明例1の垂直研磨面のSEM写真を示す。 図5は、本発明例1のEPMA面分析の結果を示す。 図6は、本発明例1のEPMA面分析の結果を示す。 図7は、本発明例1のEPMA線分析の結果を示す。

Claims (3)

  1. 工具基体に、ジルコニウム含有酸化アルミニウム層を被覆した被覆工具であって、該ジルコニウム含有酸化アルミニウム層はα型酸化アルミニウム、ジルコニウム化合物を含有し、該ジルコニウム含有酸化アルミニウム層のα型酸化アルミニウムの結晶粒子は略膜厚方向に縦長に成長しており、該α型酸化アルミニウムの結晶粒子間を埋めるように該ジルコニウム化合物が存在し、該ジルコニウム化合物は、窒素含有量を質量%でNz、酸素含有量を質量%でOzとしたとき、Nz>Ozであり、該ジルコニウム含有酸化アルミニウム層の該ジルコニウム含有量が表面側に向かって多くなっていることを特徴とする被覆工具。
  2. 請求項1記載の被覆工具において、該ジルコニウム化合物は酸化ジルコニウムを含有し、該酸化ジルコニウムの結晶構造は単斜晶であり、該α型酸化アルミニウムはX線回折強度比PR(1,0,10)が1.3以上であることを特徴とする被覆工具。
  3. 請求項1又は2に記載の被覆工具において、該ジルコニウム含有酸化アルミニウム層のジルコニウム含有量は、質量%で、0.5〜15%であることを特徴とする被覆工具。
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