JP5229594B2 - 密閉型電池 - Google Patents
密閉型電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5229594B2 JP5229594B2 JP2010505495A JP2010505495A JP5229594B2 JP 5229594 B2 JP5229594 B2 JP 5229594B2 JP 2010505495 A JP2010505495 A JP 2010505495A JP 2010505495 A JP2010505495 A JP 2010505495A JP 5229594 B2 JP5229594 B2 JP 5229594B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- lid
- peripheral wall
- opening
- barrier layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/10—Primary casings, jackets or wrappings of a single cell or a single battery
- H01M50/147—Lids or covers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/10—Primary casings, jackets or wrappings of a single cell or a single battery
- H01M50/102—Primary casings, jackets or wrappings of a single cell or a single battery characterised by their shape or physical structure
- H01M50/103—Primary casings, jackets or wrappings of a single cell or a single battery characterised by their shape or physical structure prismatic or rectangular
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/10—Primary casings, jackets or wrappings of a single cell or a single battery
- H01M50/147—Lids or covers
- H01M50/166—Lids or covers characterised by the methods of assembling casings with lids
- H01M50/167—Lids or covers characterised by the methods of assembling casings with lids by crimping
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/10—Primary casings, jackets or wrappings of a single cell or a single battery
- H01M50/147—Lids or covers
- H01M50/166—Lids or covers characterised by the methods of assembling casings with lids
- H01M50/169—Lids or covers characterised by the methods of assembling casings with lids by welding, brazing or soldering
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49002—Electrical device making
- Y10T29/49108—Electric battery cell making
- Y10T29/4911—Electric battery cell making including sealing
Description
かかる電池の一形態として、所定の電極体ユニット及び電解質がケースの内部に収容された密閉形式の電池が挙げられる。典型的には、かかる密閉形式の電池は、正極と負極とから成る電極体ユニットが金属製ケースに収容された後、該ケースの開口部(即ち電極体ユニットを収容するための収容口)に蓋体が装着され、封口されることによって構築される。
さらに、上記蓋体の上記ケースとの対向面(ケース開口部に装着された際にケースの内方側に配置される面をいう。以下同じ。)は、溶接不良の防止ならびに蓋体の位置ずれ防止という観点から、ケース開口部の内方に入り込む部分(以下「内側凸部」という。)を有するが、かかる蓋体の内側凸部は、該蓋体をケース開口部に装着した際に該ケースの周壁部と密接するような形状、即ち、蓋体の内側凸部とケース開口部の周縁との間に隙間(クリアランス)が存在しない形状に形成することがある。しかしながら、このようなクリアランスのない状態で蓋体をケース開口部に装着する際に蓋体とケース開口部との相対位置が正しくなく位置ずれが生じていると、ケース周壁部の開口端部の内側エッジ(即ち開口部周縁)と蓋体の内側凸部とが強く擦れ合い、「かじり(削れ)」が発生する虞がある。かじり(削れ)の発生は、ケース内に当該かじり(削れ)に由来する金属粉(即ち削り粉)を混入させ、内部短絡等の原因となるため好ましくない。
しかしながら、特許文献1によると、蓋体をケース開口部に装着する際に発生しやすい削り粉は抑制されるが、溶接の際のレーザ光の照射面も保護膜で被覆されているため、ケースと蓋体とを構成する金属が十分に溶融されず溶接不良の虞がある。また、特許文献2〜4では、スパッタの飛散は抑制できるが、いずれも削り粉の発生を抑制することが困難である。
また、本明細書において「ケース」とは、ここで開示される電池を構成する一部材であって、電極体ユニット及び電解質を収容し、開口部(即ち電極体ユニット収容口)を有する電池用筐体をいう。
なお、本明細書において「かじり」または「削れ」とは、ケースと蓋体の接触面(互いに擦れ合う摩擦面)において不規則な微視的な若しくは巨視的な塊が生じることをいい、「削り粉」とは当該削れ(かじり)により生じた塊がケース若しくは蓋体から遊離した金属粉をいう。
上記バリア層の距離Lとケース周壁部の開口端面の厚さtの関係がL≦0.5tである、換言すればケース周壁部の内側エッジから周壁部の開口端面の厚さの2分の1を越えてバリア層をケース周壁部の外側エッジ方向に延伸しないことを特徴とする本構成の電池では、バリア層に干渉されずにケース周壁部と蓋体とが直接対向する溶接領域を十分に確保することができる。このため、良好なシール性を有する信頼性の高い密閉型電池の提供が実現される。
上記バリア層におけるケース周壁部の開口端面に形成された部分の平均厚みMが上記M≦0.3tを具備する値に設定されることにより、蓋体のケース開口部への装着時における削れの発生を防止するとともに、蓋体とケース周壁部との間隔を所定の範囲内(典型的には上記平均厚みMとほぼ同じ、即ち0.3t以下)に抑えることができる。このため、バリア層の介在にかかわらずケース周壁部と蓋体とを溶接するのに十分に接近させることができる。従って、本態様によると、溶接強度ならびに高い密閉性を保証した信頼性の高い密閉型電池を提供することができる。
上記バリア層が合成樹脂またはゴムにより形成されていると、蓋体とケース周壁部とが接触しても削れが生じ難く、また、蓋体またはケース周壁部由来の削り粉(即ち金属粉)が発生することを防止することができる。特に、耐電解液腐食性の高い合成樹脂またはゴムにより形成されたバリア層は電解液の漏洩やケース内への水分侵入を防ぐことができる。
ここで開示される密閉型電池用ケースと蓋体は、蓋体の装着時に削れが発生し易い接触部位となるケース開口部周縁に相当するケース周壁部および蓋体のいずれか一方にバリア層が設けられているため、蓋体のケース開口部への装着時において削れの発生が抑制されるとともに、蓋体とケースとの溶接時に生じたスパッタがケース内部に飛散するのをバリア層により阻止することができる。さらに、上記バリア層は、蓋体がケースに装着された状態において、外側エッジと内側エッジとの間のケース周壁部の開口端面の途中までしか形成されていないため、溶接によるケースと蓋体との接合はバリア層に阻まれることなく確実に溶融され得る。従って、本発明の蓋体と電池ケースの使用により、良好な封口構造を有する信頼性の高い密閉型電池が提供される。
このような蓋体とケースとを用いることにより、バリア層に干渉されずにケース周壁部と蓋体とが直接対向する溶接領域を十分に確保することができる。このため、良好なシール性を有する信頼性の高い密閉型電池を構築することができる。
このような蓋体とケースとを用いることにより、蓋体のケース開口部への装着時における削れの発生を防止するとともに、蓋体とケース周壁部との間隔を所定の範囲内(典型的には上記平均厚みMとほぼ同じ、即ち0.3t以下)に抑えることができる。このため、バリア層の介在にかかわらずケース周壁部と蓋体とを溶接するのに十分に接近させることができる。従って、溶接強度ならびに高い密閉性を保証した信頼性の高い密閉型電池を構築することができる。
上記バリア層が合成樹脂またはゴムにより形成されていると、電池の構築時において、該バリア層と蓋体またはケース周壁部が接触しても削れが生じ難く、また、蓋体またはケース周壁部由来の削り粉(即ち金属粉)が発生することを防止することができる。
本発明に係る密閉型電池の製造方法は、開口部を有するケースと、該ケース開口部を塞ぐ蓋体とを備える密閉型電池を製造する方法であって、以下の工程を包含する。即ち、上記ケースおよび上記蓋体として、以下の特徴:上記蓋体の上記ケースとの対向面には、上記ケースの内方に入り込み上記ケース開口部に嵌合させるための内側凸部が形成されており、上記蓋体の内側凸部を上記ケース開口部に嵌合させた状態のときに、該ケース開口部を包囲する上記ケース周壁部と上記蓋体とが近接する領域であって少なくとも上記ケース開口部周縁を構成する該周壁部の内側エッジを包含する領域において、該周壁部と蓋体との直接接触を阻むバリア層が該周壁部および該蓋体のうちの少なくともいずれか一方に設けられており、且つ、該バリア層のケース外方側の端部が上記周壁部の外側エッジに到達することなく該外側エッジと上記内側エッジとの間のケース周壁部の開口端面の途中に形成されるように設けられている;を備えるケースおよび蓋体を用意する工程;上記用意したケース内に少なくとも一つの電極体ユニットを収容する工程;上記ケース開口部を上記蓋体で塞ぐ工程;および上記ケース開口部を塞いだ蓋体と該ケース開口部を包囲するケース周壁部とを溶接する工程、ここで該ケース周壁部と該蓋体とが近接する領域であって上記バリア層が形成されていない領域を中心に溶接が行われる;を包含する。
また、本製造方法において好ましく用いられるケースと蓋体との組み合わせの例示は、上述のとおりである。
以下、上記バリア層がケース側に設けられているケースと蓋体とを用いて構築される密閉型電池を例として本発明を詳細に説明する。但し、かかる実施形態に限定することを意図したものではない。
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
図1および2に示されるように、本実施形態に係る密閉型電池100は、直方体形状の角形のケース10と、該ケース10の開口部12を塞ぐ蓋体60とを備える。該ケース10は、ケース10の側面を構成する周壁部14と、開口部12からみて図示しない底部とを備える直方体形状の筐体であり、周壁部14の開口端面(即ち開口部12の周縁を構成している端面)15で囲まれた部分において矩形状の開口部12が構成されている。この開口部12よりケース10内部に電極体ユニット20及び電解液を収容することができる。また、上記周壁部14の開口端面15は、開口部周縁13に相当する内側エッジ16と、ケース外方側に位置する外側エッジ18との間の距離で規定される厚みt(図3参照)を有している。
また、図1および図2に示されるように、蓋体60には外部接続用の正極端子38と負極端子48とが設けられており、それら端子38,48の一部は蓋体60の表面側に突出している。正極端子38および負極端子48は、ケース10内部に収容された電極体ユニット20(図2参照)の正極集電体32(具体的には正極集電体32上に正極活物質層34が形成された正極シート30)の端部および負極集電体42(具体的には負極集電体42上に負極活物質層44が形成された負極シート40)の端部と電気的にそれぞれ接続される。
また、ケース10および蓋体60を構成する成形材料はそれぞれ同じ材料でも良く、異なる材料を用いて構成されていても構わない。但し、同じ材料で構成されたケース10および蓋体60は、熱伝導率や溶融温度等の諸物性が同じであるため、溶接の熱による金属の溶融に偏りが生じないため好ましい。本実施形態では、ケース10および蓋体60は、いずれもアルミニウムで構成されている。
なお、上記形状のケース10及び蓋体60は、適当な金属材料からなる板材をプレス加工等することによって所望の形状に成形される。
図3は、図2中のケース周壁部14および蓋体60との近接(対向)する領域を拡大した模式図である(但し蓋体が装着される前)。図4は、蓋体が装着されて溶接されたケース周壁部および蓋体との近接(対向)する領域を拡大した模式図である。
ここで、上記レーザ照射面とは、図4に示すように、矢印αで示される位置からケース周壁部14と蓋体60の周縁とが直接対向する溶接領域80であって、少なくともケース周壁部14の外側エッジ18を包含するケース外側のバリア層70が形成されていない部分をいい、かかる領域80にレーザ光を照射し、局部的に溶融・凝固させることによってケース周壁部14と蓋体60とを接合することができる。したがって、本実施形態に係る電池100は、ケース10の側方αから当該領域80にレーザ照射され、ケース10と蓋体60とが溶接された封口構造を備える。また、上記領域80にはバリア層が形成されていないので、レーザ照射熱がバリア層70に吸収されることなく、照射面全体に均等に熱が伝わりケース周壁部14と蓋体60との溶接接合が良好に行われる。これにより、電解液の漏洩やケース内への水分侵入を防ぐ良好なシール性(封口構造)を有する密閉型電池100となり得る。なお、本実施形態では、種々のレーザ溶接を限定することなく利用することができ、例えば好適な熱源としては、YAGレーザ、Nd:YAGレーザ、CO2レーザ等が挙げられる。
まず、バリア層70のケース外方側の端部とケース周壁部14の内側エッジ16との間の距離L(図3参照)は、L≦0.5tの関係式で表わされる。好ましくは、上記距離Lは、0.3t≦L≦0.5tの範囲内に設定される。かかる関係式で表わされる距離Lを備えるバリア層70がケース10に設けられると、封口時の溶接においてケース10内部にスパッタが飛散する虞がない。また、溶接時のレーザ照射面を構成する部分にはバリア層70が形成されていないため、ケース周壁部14と蓋体60とが強固に接合される。
なお、好ましくは、上記平均厚みMは、0.05t≦M≦0.3tの範囲内に設定される。また、0.05t≦M≦0.1tの範囲内に設定されることがさらに好ましい。
また、上述の0.3t≦L≦0.5tと0.05t≦M≦0.3t(さらに好ましくは0.05t≦M≦0.1t)とを共に満足するようにバリア層を形成することが特に好ましい。
バリア層を構成する合成樹脂材料としては、オレフィン系樹脂等の耐電解液腐食性が高いものが好ましく、例えばリチウムイオン電池その他の非水電解液を用いる電池を構築する場合では、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等、あるいはそれらの組み合せを好適に使用することができる。また、ゴム材料としては、例えばリチウムイオン電池その他の非水電解液を用いる電池を構築する場合、エチレンプロピレンゴム(EPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等を用いることが可能である。あるいは、熱可塑性エラストマー(TPE)を用いてもよい。
そして、正極集電体32の端部に正極端子38が、負極集電体42の端部には負極端子48がそれぞれ接合され、上記扁平形状に形成された正極シート30または負極シート40と電気的に接続されている。正負極端子38,48と集電体32,42とのそれぞれの接合方法としては、例えば超音波溶接法、抵抗溶接法等の各種溶接法を用いることができる。
一方、負極シート40を構成する負極集電体42としては、銅等の導電性の良好な金属からなるシート材を用いることができる。また、負極活物質層44の主成分たる電極活物質としては、従来からリチウムイオン電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。例えば、グラファイト構造(層状構造)を含む粒子状の炭素材料が挙げられる。
また、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のポリマーから適宜選択される一種または二種以上のポリマー材料を、結着剤や増粘剤などの各種添加剤として好適に用いることができる。なお、上記電極活物質を適当な溶媒に分散させた組成物をそれぞれの集電体32,42に付与(典型的には塗布)する操作は、例えば、適当な塗布装置(スリットコーター、ダイコーター、コンマコーター等)を使用して、所定量の組成物を塗布することができる。
上記電解液を注入後、ケース10の開口部12に蓋体60を装着し、該ケース側方のα(図4参照)からレーザ照射して接合することによって、本発明の好ましい一実施形態である密閉型電池100が構築される。
まず、サイズが150mm(縦)×30mm(横)×100mm(高さ)であり、厚みが全周にわたって1mmであるアルミニウム製の密閉型電池用のケースを用意した。また、サイズが150mm(縦)×30mm(横)であり、厚みが3mmであるアルミニウム製の密閉型電池用の内側凸部を備える蓋体を用意した。
そして、本試験例では構成材料およびサイズ(距離Lおよび平均厚みM)がそれぞれ異なるバリア層を設けた計9種類(サンプル1〜9)のケース、およびバリア層を設けないケース(サンプル10)を用意した。表1にサンプル1〜10にかかるバリア層の構成材料とサイズの一覧を示す。
なお、バリア層における距離Lとはケース外方側の端部とケース周壁部の内側エッジとの間の周壁部の開口端面の距離をいい、平均厚みMとはケース外方側の端部とケース周壁部の内側エッジとの間に形成された部分における平均厚みをいう(図3参照)。
なお、本試験例は本発明を特徴付けるケースと蓋体との封口構造に関する試験例であり、かかる試験目的に関して電極体ユニット及び電解液は不要であるため、ケース内にはこれら電池構成物は収容していない。
削り粉の混入の有無は、ケース開口部に蓋体を装着した後、ケース内に落下した削り粉の有無を目視にて確認した。結果を表2に示す。
表2に示すように、サンプル10では、計30回の装着操作において11回の装着操作で削り粉の混入が認められた。一方、バリア層が設けられたサンプル1〜9のケースを用いた装着操作では、削り粉の混入は計30回の装着操作では全く認められなかった。
上記装着した蓋体とケースをレーザ溶接した。具体的には、蓋体を所定位置に装着したケース周壁部と蓋体との対向(近接)する部分に全周にわたってレーザ(例えばYAGパルスレーザとCWレーザとのハイブリッドレーザ)を照射し、溶接を行った。
溶接に伴うスパッタの混入の有無は、ケース内に落下したスパッタの有無を目視にて確認した。結果を表2に示す。
表2に示すように、サンプル10では、計30回の溶接において半数以上の16回の溶接でスパッタの混入が認められた。一方、バリア層が設けられたサンプル1〜9のケースを用いた溶接では、スパッタの混入は計30回の溶接では全く認められなかった。
上記溶接後、蓋体に穴を開けてオイル(シリコンオイル等)をケース内に注入していき、溶接部分に亀裂が生じる(即ち注入したオイルが漏出する)までの限界内部圧力(耐圧強度)を測定した。サンプル1〜10(それぞれにつき30個ずつ)上記耐圧強度試験を行い、平均耐圧強度を求めた。結果を表2に示す。
表2に示すように、サンプル1,2,3,5,8,9では比較的高い耐圧強度(即ち少なくとも4.5MPa、特に好ましいいくつかのサンプルでは5.0MPa以上)を示した。他方、サンプル4(平均厚みMが0.05mm)、サンプル6(距離Lは0.7mm)、およびサンプル7(距離Lが1.0mm)では、平均耐圧強度が低かった。特に、サンプル4では低値を示し、平均耐圧強度が1.0MPa以下であった。
本試験では、表1に示すように、バリア層を構成する材料として3種類の異なる材料を用いた。サンプル1〜7はバリア層の構成材料としてPP(ポリプロピレン)を用い、そして、サンプル8はポリエチレン(PE)を、サンプル9ではエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)をそれぞれ使用した。そこで、バリア層のサイズ(距離L0.3mmおよび平均厚みM0.1mm)の等しいサンプル2(PP)と、サンプル8(PE)と、サンプル9(EPDM)の上記結果を比較すると、いずれも削り粉の混入およびスパッタの混入は認められず、また高い平均耐圧強度を示した。
また、密閉型電池の種類は上述したリチウムイオン電池に限られず、電極体構成材料や電解質が異なる種々の内容の電池、例えばリチウム金属やリチウム合金を負極とするリチウム二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、あるいは電気二重層キャパシタのようないわゆる物理電池であってもよい。さらに、該電池の形状は特に限定されず、例えば直方体状、円筒状等の外形であり得、該電池の大きさ並びにその他の構成についても、用途(典型的には車載用)によって適切に変更することができる。
Claims (6)
- 開口部を有するケースと、該ケース開口部を塞ぐ蓋体とを備える密閉型電池であって、
前記蓋体の前記ケースとの対向面には、前記ケースの内方に入り込み前記ケース開口部に嵌合する内側凸部が形成されており、
前記ケース開口部を包囲する前記ケースの周壁部と前記蓋体とは溶接により接合されており、
ここで、前記ケース周壁部と前記蓋体とが近接する領域であって少なくとも前記ケース開口部周縁を構成する該周壁部の内側エッジを包含する領域において、該周壁部と蓋体との直接接触を阻む合成樹脂またはゴム製のバリア層が設けられており、且つ、
前記バリア層のケース外方側の端部は、前記周壁部の外側エッジに到達することなく該外側エッジと前記内側エッジとの間のケース周壁部の開口端面の途中に形成されている、密閉型電池。 - 前記バリア層のケース外方側の端部と前記周壁部の内側エッジとの間の距離Lは、前記外側エッジと該内側エッジとの間の距離で規定される前記周壁部の開口端面の厚さをtとしたとき、L≦0.5tを具備するように決定されている、請求項1に記載の密閉型電池。
- 前記バリア層における前記ケース外方側の端部と前記周壁部の内側エッジとの間に形成された部分の平均厚みMは、前記外側エッジと該内側エッジとの間の距離で規定される前記周壁部の開口端面の厚さをtとしたとき、M≦0.3tを具備するように決定されている、請求項1または2に記載の密閉型電池。
- 前記tが0.3mm〜2mmの範囲にある、請求項2または3に記載の密閉型電池。
- 開口部を有するケースと、該ケース開口部を塞ぐ蓋体とを備える密閉型電池を製造する方法であって、以下の工程:
前記ケースおよび前記蓋体として、以下の特徴:
前記蓋体の前記ケースとの対向面には、前記ケースの内方に入り込み前記ケース開口部に嵌合させるための内側凸部が形成されており、
前記蓋体の内側凸部を前記ケース開口部に嵌合させた状態のときに、該ケース開口部を包囲する前記ケース周壁部と前記蓋体とが近接する領域であって少なくとも前記ケース開口部周縁を構成する該周壁部の内側エッジを包含する領域において、該周壁部と蓋体との直接接触を阻む合成樹脂またはゴム製のバリア層が該周壁部および該蓋体のうちの少なくともいずれか一方に設けられており、且つ、該バリア層のケース外方側の端部が前記周壁部の外側エッジに到達することなく該外側エッジと前記内側エッジとの間のケース周壁部の開口端面の途中に形成されるように設けられている;
を備えるケースおよび蓋体を用意する工程;
前記用意したケース内に少なくとも一つの電極体ユニットを収容する工程;
前記ケース開口部を前記蓋体で塞ぐ工程;および
前記ケース開口部を塞いだ蓋体と該ケース開口部を包囲するケース周壁部とを溶接する工程、ここで該ケース周壁部と該蓋体とが近接する領域であって前記バリア層が形成されていない領域を中心に溶接が行われる;
を包含する製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の密閉型電池、または請求項5に記載の製造方法により製造された密閉型電池を備える車両。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2008/072817 WO2010070726A1 (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 密閉型電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2010070726A1 JPWO2010070726A1 (ja) | 2012-05-24 |
JP5229594B2 true JP5229594B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=42268417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010505495A Expired - Fee Related JP5229594B2 (ja) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | 密閉型電池 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8551649B2 (ja) |
JP (1) | JP5229594B2 (ja) |
KR (1) | KR101138036B1 (ja) |
CN (1) | CN101821874B (ja) |
WO (1) | WO2010070726A1 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5777433B2 (ja) * | 2010-08-04 | 2015-09-09 | 株式会社東芝 | 燃料電池発電システムおよびその製造方法 |
US9558894B2 (en) | 2011-07-08 | 2017-01-31 | Fastcap Systems Corporation | Advanced electrolyte systems and their use in energy storage devices |
AU2012282799A1 (en) | 2011-07-08 | 2014-02-27 | Fastcap Systems Corporation | High temperature energy storage device |
KR20130080211A (ko) * | 2012-01-04 | 2013-07-12 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차 전지 |
KR102461542B1 (ko) * | 2012-02-24 | 2022-11-01 | 패스트캡 시스템즈 코포레이션 | 향상된 전해질 시스템 및 에너지 저장 장치에서의 그의 용도 |
JP5708574B2 (ja) * | 2012-06-27 | 2015-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | 電池及びその製造方法 |
JP5991148B2 (ja) * | 2012-11-06 | 2016-09-14 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置 |
KR101596269B1 (ko) * | 2013-02-13 | 2016-02-23 | 주식회사 엘지화학 | 안전성이 향상된 신규한 구조의 전지셀 |
US9608240B2 (en) * | 2013-07-26 | 2017-03-28 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Rechargeable battery |
DE102015002154A1 (de) * | 2015-02-18 | 2016-08-18 | Audi Ag | Batterie mit zumindest zwei Batteriezellen sowie Kraftfahrzeug |
DE102015110244B4 (de) * | 2015-06-25 | 2023-01-19 | Schuler Pressen Gmbh | Batteriezellengehäuse und Verfahren zu dessen Herstellung |
WO2017081719A1 (ja) * | 2015-11-09 | 2017-05-18 | 株式会社 豊田自動織機 | 蓄電装置 |
CN107104207A (zh) * | 2016-02-22 | 2017-08-29 | 宁德新能源科技有限公司 | 二次电池及其顶盖 |
JP2020187950A (ja) * | 2019-05-16 | 2020-11-19 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電素子 |
KR20210125674A (ko) * | 2020-04-09 | 2021-10-19 | 에스케이이노베이션 주식회사 | 배터리 모듈 제조방법 및 이를 통해 제조된 배터리 모듈 |
KR20220013226A (ko) * | 2020-07-24 | 2022-02-04 | 에스케이온 주식회사 | 더블픽싱 구조를 갖는 배터리모듈 및 배터리모듈 제작방법 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1167161A (ja) * | 1997-08-08 | 1999-03-09 | Showa Alum Corp | アルミニウム製電池ケースの接合方法 |
JP2000133211A (ja) * | 1998-10-27 | 2000-05-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 角形電池の製造法 |
JP2002279944A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-27 | Nec Tokin Tochigi Ltd | 密閉型電池 |
JP2006324055A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 角形缶蓋 |
JP2008251474A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉電池及びその製造方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2842697C2 (de) * | 1978-09-30 | 1980-08-28 | Varta Batterie Ag, 3000 Hannover | Galvanisches Element und Verfahren zu seiner Herstellung |
KR20000069844A (ko) | 1997-11-07 | 2000-11-25 | 이데이 노부유끼 | 각형 밀폐식 전지 |
JPH11162419A (ja) | 1997-12-01 | 1999-06-18 | Kobe Steel Ltd | 電気自動車用密閉電池のケース及びその組立方法 |
CN2419689Y (zh) * | 2000-04-25 | 2001-02-14 | 深圳市里比电池有限公司 | 薄型电池 |
JP2004022494A (ja) * | 2002-06-20 | 2004-01-22 | Nec Tokin Tochigi Ltd | 密閉型電池の製造方法 |
JP2005071710A (ja) | 2003-08-21 | 2005-03-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 電池の製造方法および電池 |
EP1886740A4 (en) | 2005-05-17 | 2012-09-26 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | SQUARE METAL BOX IN THREE PARTS AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME |
KR100913836B1 (ko) * | 2006-09-18 | 2009-08-26 | 주식회사 엘지화학 | 향상된 안전성의 파우치형 이차전지 |
JP5065646B2 (ja) * | 2006-10-06 | 2012-11-07 | 住友電工ファインポリマー株式会社 | ガスケット、およびリチウムイオン二次電池 |
JP2008311193A (ja) | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Toyota Motor Corp | 電池およびその製造方法 |
-
2008
- 2008-12-16 CN CN2008801099500A patent/CN101821874B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2008-12-16 KR KR1020107007038A patent/KR101138036B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2008-12-16 US US12/680,994 patent/US8551649B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2008-12-16 WO PCT/JP2008/072817 patent/WO2010070726A1/ja active Application Filing
- 2008-12-16 JP JP2010505495A patent/JP5229594B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1167161A (ja) * | 1997-08-08 | 1999-03-09 | Showa Alum Corp | アルミニウム製電池ケースの接合方法 |
JP2000133211A (ja) * | 1998-10-27 | 2000-05-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 角形電池の製造法 |
JP2002279944A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-27 | Nec Tokin Tochigi Ltd | 密閉型電池 |
JP2006324055A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 角形缶蓋 |
JP2008251474A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉電池及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2010070726A1 (ja) | 2010-06-24 |
JPWO2010070726A1 (ja) | 2012-05-24 |
US20110274967A1 (en) | 2011-11-10 |
CN101821874B (zh) | 2012-12-05 |
KR101138036B1 (ko) | 2012-04-19 |
US8551649B2 (en) | 2013-10-08 |
KR20100087279A (ko) | 2010-08-04 |
CN101821874A (zh) | 2010-09-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5229594B2 (ja) | 密閉型電池 | |
US8211567B2 (en) | Sealed battery, and vehicle equipped therewith | |
KR101867374B1 (ko) | 전극 단자를 구비한 배터리 덮개, 전극 단자를 구비한 배터리 덮개 제조 방법 및 실링된 배터리 | |
JP3789439B2 (ja) | フィルム外装積層型組電池 | |
JP6254102B2 (ja) | 密閉型電池 | |
EP3229305B1 (en) | Rectangular secondary battery | |
JP2012124009A (ja) | 二次電池およびその製造方法 | |
US8216721B2 (en) | Sealed battery | |
JP5818078B2 (ja) | 非水電解質二次電池の製造方法 | |
JP2005142028A (ja) | 積層型電池 | |
JP2009048968A (ja) | 密閉型電池 | |
JP5311106B2 (ja) | 密閉型電池および組電池 | |
JP2012049077A (ja) | 電極端子付き電池蓋および密閉型電池 | |
JP2013026123A (ja) | 二次電池および電極板 | |
JP2009259451A (ja) | 密閉型電池 | |
JP2009259450A (ja) | 電池およびその製造方法 | |
JP2004031161A (ja) | 組電池 | |
JP5327523B2 (ja) | 二次電池 | |
JP2017188338A (ja) | 二次電池 | |
JP4760394B2 (ja) | フィルム外装電池 | |
JP2016225261A (ja) | リチウム二次電池 | |
JP2010040398A (ja) | 密閉型電池及びその製造方法 | |
JP6796264B2 (ja) | 密閉型電池の製造方法 | |
WO2018159198A1 (ja) | 二次電池 | |
KR20120082143A (ko) | 파우치형 이차전지 및 그 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121101 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130306 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5229594 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |