JP5229008B2 - 車両用差動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用差動装置に関し、回転駆動力を受けるピニオンギヤの倒れ込みを防止するためのピニオンギヤシャフトを備えた車両用差動装置に関する。
従来の車両用差動装置として、エンジントルク(駆動源の駆動力)を受けて回転するデフケースと、このデフケースの回転軸線に沿って互いに並列する1対のサイドギヤと、これら1対のサイドギヤに噛合する1対のピニオンギヤとを備えている(例えば特許文献1参照)。
デフケースには、各軸線が互いに直交する1対のピニオンギヤ挿入孔及び1対の車軸挿入孔が設けられている。
1対のサイドギヤは、無底筒状の傘歯車からなり、デフケース内に回転自在に収容されている。1対のサイドギヤ内には、左右の車軸がその一部を各車軸挿通孔を挿通してスプライン嵌合されている。1対のサイドギヤのギヤ背面と各車軸挿通孔の内側開口周縁との間にはそれぞれ環状の摺動部材が介装されている。
1対のピニオンギヤは、無底筒状の傘歯車からなり、各ピニオン挿入孔内に回転自在に支持されている。1対のピニオンギヤの軸心部にはピニオンギヤシャフトが挿通され、ピニオンギヤの倒れ込みが抑制されている。
以上の構成により、車両のエンジン側からのトルクが駆動軸及びデフケースの外周部に連結されたリングギヤを介してデフケースに入力されると、デフケースが回転軸線の回りに回転せしめられる。デフケースが回転せしめられると、この回転力が1対のピニオンギヤに伝達され、さらに1対のピニオンギヤから1対のサイドギヤに伝達される。1対のサイドギヤにはそれぞれ車軸がスプライン嵌合によって連結されているため、エンジン側からのトルクが車両の運転状況に応じて左右の車軸に分配される。また、運転者がアクセルを閉じて車両が減速するような場面では、左右の車軸から、1対のサイドギヤ、1対のピニオンギヤ、デフケース、リングギヤ、駆動軸を介してエンジンを回転させるトルクが加速時とは逆方向に伝達される。
この場合、1対のピニオンギヤが各ピニオンギヤ挿入孔内で回転すると、その外周面が各ピニオンギヤ挿入孔の内周面(ピニオンギヤ外周面支持部)と摺動するため、これら各ピニオンギヤ外周面支持部と各ピニオンギヤの外周面との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によって1対のサイドギヤの差動回転が制限される。
また、1対のピニオンギヤの回転によって1対のサイドギヤとの噛み合い面でスラスト力が発生し、これらスラスト力により1対のサイドギヤが互いに離間する方向に移動して各車軸挿通孔の内側開口周縁に各摺動部材を介して圧接するため、1対のサイドギヤと1対の車軸挿通孔の内側開口周縁との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によっても1対のサイドギヤの差動回転が制限される。
実用新案登録第2520728号公報(図1)
しかしながら、特許文献1の車両用差動装置によると、車両の前進トルクがエンジン側から1対の車軸に伝達されるドライブモード、及び車両の前進中における減速時にトルクが1対の車軸からエンジン側に伝達されるコーストモードの両モード時に1対のピニオンギヤの外周面が各ピニオンギヤ挿入孔のピニオンギヤ外周面支持部で摺動するため、各モード時に互いに異なるロック率(トルクバイアス比)性能を得ることができない。このため、例えばコーストモードにおいてドライブモードと同様の高いロック率性能を有する場合には、低μ路等でのブレーキによる減速時に車輪のロックを防止する所謂アンチロックブレーキシステムの動作に差動制限力が影響を及ぼし、同システムの性能を十分に発揮できないおそれがある。また、旋回時等における車両の不安定な挙動を修正する車両安定化制御装置や急加速時の車輪の空転を防止する装置等が搭載された車両では、ドライブモードにおけるロック率を高めると、これらの装置との干渉により、その性能が十分に発揮されない可能性がある。またさらに、これらの装置を備えていない場合でも、主に直進時に発生するコーストモードとカーブを抜ける際にも発生する機会の多いドライブモードとでは、ロック率を異ならせたいというニーズがある。つまり、ドライブモードにおけるロック率とコーストモードにおけるロック率は、車両の構成に応じてそれぞれ最適な値があり、これに適合させるためには両モードにおけるロック率を異ならせる必要があるが、上記従来の車両用差動装置ではこのような対応ができなかった。
従って、本発明の目的は、ドライブモード及びコーストモードの各モード時に互いに異なるロック率性能を得ることができる車両用差動装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、車両の駆動源の駆動力によって回転するデフケースと、前記デフケース内に回転自在に収容され、1対の車軸にそれぞれ相対回転不能に連結される1対のサイドギヤと、前記1対のサイドギヤにギヤ軸を直交させて噛合し、軸心部にシャフト挿通孔が設けられた複数のピニオンギヤと、前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔に挿通され、前記シャフト挿通孔の内周面による摺動によって前記ピニオンギヤを回転自在に支持するピニオンギヤ内周面支持部を有するピニオンギヤシャフトとを備え、前記デフケースは、前記ピニオンギヤをその外周面による摺動によって回転自在に支持するピニオンギヤ外周面支持部を有するとともに、前記車両のドライブモード及びコーストモードのいずれか一方のモードにおいて、前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔からギヤ背面側に突出する前記ピニオンギヤシャフトの両挿通端部をそれぞれ支持するピニオンギヤシャフト外周面支持部を有する車両用差動装置を提供する。
本発明によると、ドライブモード及びコーストモードの各モード時に互いに異なるロック率性能を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置の全体を説明するために示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置のドライブモード状態及びコーストモード状態を説明するために示す縦断面図。図2(a)はコーストモード状態を、また図2(b)はドライブモード状態をそれぞれ示す。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を説明するために示す横断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を説明するために示す縦断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置の動作を説明するために示す断面図。図5(a)はドライブモード時の動作を、また図5(b)はコーストモード時の動作をそれぞれ示す。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を説明するために示す縦断面図。
[第1の実施の形態]
本発明の第1実施の形態に係る車両差動装置につき、図1〜図4を用いて説明する。図1は、車両用差動装置をデフケースの回転軸線に沿って切断して示す。図2(a)及び(b)は、デフケースの回転軸線と直行し、ピニオンギヤシャフトの軸線に沿った面内におけるドライブモード時のピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態とコーストモード時のピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態を示す。図3は、デフケースの回転軸線と平行でピニオンギヤシャフトの軸線と直行する面内におけるピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態を示す。図4は、デフケースの回転軸線と直行し、ピニオンギヤシャフトの軸線に沿った面内におけるピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態を示す。
(車両用差動装置の全体構成)
図1において、符号1で示す車両用差動装置は、エンジントルクを受けて回転するデフケース2と、このデフケース2の回転軸線Oに沿って互いに並列する1対のサイドギヤ3L,3Rと、これら1対のサイドギヤ3L,3Rにギヤ軸を直交させて噛合する1対のピニオンギヤ4,4と、これら1対のピニオンギヤ4,4のギヤ軸上に軸線をもつピニオンギヤシャフト5とから大略構成されている。
(デフケース2の構成)
デフケース2は、サイドギヤ3L,3R及びピニオンギヤ4,4・ピニオンギヤシャフト5等を収容するための収容空間20aを内部に有するケース本体20、及びピニオンギヤシャフト挿入孔9,9(後述)の外側開口部を閉塞するシャフト抜け止め用リング21からなる。
ケース本体20には、回転軸線Oに沿って開口する1対の車軸挿通孔6L,6Rと、これら1対の車軸挿通孔6L,6Rの各軸線と直交する方向に軸線をもつピニオンギヤ挿入孔7,7の内面を形成する1対のピニオンギヤ外周面支持部8,8(後述)と、ピニオンギヤ挿入孔7,7に連通するピニオンギヤシャフト挿入孔9,9の内面を形成する1対のピニオンギヤシャフト外周面支持部10,10(後述)とが設けられている。ピニオンギヤ挿入孔7及びピニオンギヤシャフト挿入孔9の詳細については、ピニオンギヤ外周面支持部8及びピニオンギヤシャフト外周面支持部10と共に後述する。
また、ケース本体20には、回転軸線Oに関して対称な領域であって、ピニオンギヤ挿入孔7,7から円周方向に等間隔をもって離間する部位に位置するサイドギヤ通過孔(図示せず)が設けられている。ケース本体20の外周の左方車軸側には、回転軸線Oと直交する平面内で円周方向に沿う円環状のリングギヤ取付用フランジ11が一体に設けられている。
1対の車軸挿通孔6L,6Rは、収容空間20aに連通し、かつ左右の車軸(図示せず)をそれぞれ挿通させる挿通孔によって形成されている。車軸挿通孔6L,6Rの内側開口周縁には、球面からなるスラストワッシャ受部6La,6Raが設けられている。スラストワッシャ受部6La,6Raとサイドギヤ3L,3Rとの間には、サイドギヤ3L,3Rとピニオンギヤ4,4との噛み合いを調整可能なスラストワッシャ12L,12Rが介装されている。
シャフト抜け止め用リング21は、ケース本体21の外周面に取り付けられている。そして、ピニオンギヤシャフト5のケース本体20外への抜けを防止するように構成されている。
(サイドギヤ3L,3Rの構成)
サイドギヤ3L,3Rは、ボス部3La,3Ra及びその外周側に形成されたギヤ部3Lb,3Rbを有する略環状の歯車(ピニオンギヤ4,4の外径より大きい外径を有し、単一の歯先円錐角をもつ傘歯車)からなり、デフケース2内に回転自在に支持されている。
サイドギヤ3L,3Rの歯数は、ピニオンギヤ4,4の歯数の2.1倍以上の歯数(例えばピニオンギヤ4,4の歯数7に対しサイドギヤ3L,3Rの歯数15)に設定されている。サイドギヤ3L,3Rの外径は、ピニオンギヤ4,4の外径より大きい寸法に設定されている。
サイドギヤ3L,3Rの背面には、スラストワッシャ受部6La,6Raにスラストワッシャ12L,12Rを介して適合する球面からなる摺動部3Lc,3Rcが設けられている。サイドギヤ3L,3R内には、左右の車軸(図示せず)がそれぞれ車軸挿通孔6L,6Rを挿通して相対回転不能にスプライン嵌合されている。
(ピニオンギヤ4,4の構成)
ピニオンギヤ4,4は、それぞれが所定の外径をもつ基端部4a,4a、及び基端部4a,4aの回転軸線O側に一体に形成されてサイドギヤ3L,3Rのギヤ部3Lb,3Rbに噛合するギヤ部4b,4bを有する傘歯車からなる。ギヤ部4b,4bは、そのギヤ歯の径方向及び軸方向の中心部にサイドギヤ3L,3Rのギヤ部3Lb,3Rbとの噛合荷重が最も大きくなる噛み合い中心点が位置するように形成されている。基端部4a,4aの円筒状の外周面はピニオンギヤ外周面支持部8,8に回転かつ摺動自在に支持されている。また、基端部4a,4aの回転軸線Oとは反対側(ギヤ背面側)の端面は、ピニオンギヤ挿入孔7の底面に対向する。
図2(a)及び(b)に示すように、ピニオンギヤ外周面支持部8は、ピニオンギヤ挿入孔7の内面を形成し、かつピニオンギヤ4の基端部4aの外周面と摺動して摩擦力を発生させるギヤ支持面で形成されている。
ピニオンギヤ挿入孔7は、ピニオンギヤ4の基端部4aの少なくとも一部を挿入させる丸孔によって形成されている。ピニオンギヤ挿入孔7の直径はピニオンギヤ4の基端部4aの外周面の直径よりも大きく設定されている。
また、ピニオンギヤ4は、その軸心部にピニオンギヤシャフト5を挿通させるシャフト挿通孔4cが設けられている。シャフト挿通孔4cは、各内径が互いに異なる3つの内面を有する段状孔によって形成されている。シャフト挿通孔4cの内面は、ピニオンギヤシャフト5のピニオンギヤ内周面支持部5a(後述)と摺動する摺動面40c、及び摺動面40cよりも大径に形成され、ピニオンギヤシャフト5の外周面と摺動しない非摺動面41c,及び非摺動面41cの一端からピニオンギヤ4の背面側に向かってテーパ状に拡径するテーパ面42cで形成されている。
そして、ピニオンギヤ4は、図2(a)に示すように、車両の前進中における減速時に1対の車軸からエンジン側にトルクが伝達されるコーストモードにおいて、基端部4aの外周面がピニオンギヤ外周面支持部8に、またシャフト挿通孔4cの摺動面40cがピニオンギヤシャフト5のピニオンギヤ内周面支持部5a(後述)にそれぞれ摺動かつ回転自在に支持されている。
一方、ピニオンギヤ4は、図2(b)に示すように、車両の前進トルクがエンジン側から1対の車軸に伝達されるドライブモードにおいて、基端部4aの外周面がピニオンギヤ外周面支持部8に摺動かつ回転自在に支持されている。
(ピニオンギヤシャフト5の構成)
ピニオンギヤシャフト5は、図1に示すように、ピニオンギヤ4,4の摺動面40c,40cにそれぞれ対応する1対のピニオンギヤ内周面支持部5a,5a、ピニオンギヤ4,4の非摺動面41c,41c及びテーパ面42c,42cにそれぞれ対応する1対の非摺動部5b,5b、ならびにピニオンギヤ4,4のシャフト挿通孔4c,4cを挿通してギヤ背面側からデフケース2の外周方向に突出した1対の挿通端部5c,5cを有し、サイドギヤ3L,3R間に介在して配置されている。そして、ピニオンギヤ内周面支持部5a,5aがコーストモード時に1対のピニオンギヤ4,4を摺動面40c,40cによる摺動によってそれぞれ回転自在に支持し、またドライブモード時にピニオンギヤ4,4の傾きを抑制するようにそれぞれ構成されている。
図3に示すように、ピニオンギヤシャフト外周面支持部10は、ピニオンギヤシャフト挿入孔9の内面を形成する第1内面10a及び第2内面10bを有し、ピニオンギヤシャフト5の挿通端部5bの外周面に適合する支持面で形成されている。
第1内面10aは、ピニオンギヤシャフト挿入孔9の軸線に一致する第1軸線Sを中心軸線とする円周面の一部からなるシャフト支持面で形成されている。そして、コーストモード状態においてピニオンギヤシャフト5の挿通端部5b,5bを支持するように構成されている。
第2内面10bは、第1軸線Sに車両の前進時におけるデフケース2の回転方向とは反対方向に沿って並列し、かつ第1軸線Sと平行な第2軸線Sを中心軸線とする円周面の一部からなるシャフト支持面で形成されている。
ピニオンギヤシャフト挿入孔9は、ピニオンギヤシャフト5の挿通端部5bの一部を挿入させる貫通孔からなる長孔によって形成され、その外側開口部が前述したようにシャフト抜け止めリング21によって閉塞されている。
また、ピニオンギヤシャフト挿入孔9は、図4に示すように、ピニオンギヤ挿入孔7の軸線上にそれぞれピニオンギヤ4を軸線を一致させて配置するとともに、ピニオンギヤ4のシャフト挿通孔4cの軸線上にピニオンギヤシャフト5を軸線を一致させて配置した状態(中立状態)において、ピニオンギヤ4のシャフト挿通孔4cの摺動面40cとピニオンギヤシャフト5のピニオンギヤ内周面支持部5aとの間に形成された環状空間13の径方向寸法をcとするとともに、ピニオンギヤシャフト外周面支持部10の第1内面10aとピニオンギヤシャフト5の挿通端部5bの外周面との間の寸法をbとし、かつピニオンギヤシャフト外周面支持部10の第2内面10bとピニオンギヤシャフト5の挿通端部5bの外周面との間の寸法をbとすると、寸法bがb>b+2cの不等式を満足する寸法に設定されている。この不等式b>b+2cは、次に示す手順を経て求められる。
コーストモード時には、ピニオンギヤ4の基端部4aの外周面がピニオンギヤ外周面支持部8に押し付けられ、ピニオンギヤ4がシャフト挿通孔4cの摺動面40cの摺動によってピニオンギヤシャフト5のピニオンギヤ内周面支持部5aに回転自在に支持されるとともに、ピニオンギヤシャフト5の挿通端部5bがピニオンギヤシャフト外周面支持部10の第1内面10aに支持される。このため、中立状態において、ピニオンギヤ4の基端部4aの外周面とピニオンギヤ外周面支持部8との間に形成される環状空間14の径方向寸法をaとすると、径方向寸法aはa≒b+c…(1)となる。
一方、ドライブモード時には、ピニオンギヤ4の基端部4aの外周面がピニオンギヤ外周面支持部8に押し付けられ、またピニオンギヤ4のシャフト挿通孔4cの摺動面40cがピニオンギヤシャフト5のピニオンギヤ内周面支持部5aに限りなく接近することがあっても、ピニオンギヤシャフト5の挿通端部5bがピニオンギヤシャフト外周面支持部10の第2内面10bに支持されることがない。このため、寸法bがb>a+c…(2)となる。
(1),(2)よりb>b+2cが求められる。
〔車両用差動装置1の動作〕
次に、本実施の形態に示す車両用差動装置1の動作につき、図1及び図5(a),(b)を用いて説明する。図5(a)はドライブモード時の動作を、また図5(b)はコーストモード時の動作をそれぞれ示す。
図1において、車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケース2に入力されると、デフケース2が回転軸線Oの回りに回転する。デフケース2が回転すると、この回転力がピニオンギヤシャフト5及びピニオンギヤ4,4に伝達され、さらにピニオンギヤ4,4からサイドギヤ3L,3Rに伝達される。左右のサイドギヤ3L,3Rにはそれぞれ車軸がスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ・デフケース2・ピニオンギヤシャフト5・ピニオンギヤ4,4・サイドギヤ3L,3Rを介して左右の車軸に伝達される。
ここで、車両が直進の前進加速状態であり、左右各車輪と路面との間でスリップが発生しない場合には、エンジン側からのトルクがデフケース2に伝達されると、ピニオンギヤ4,4がサイドギヤ3L,3Rの中心軸周りを自転することなく公転し、ピニオンギヤ4,4及びサイドギヤ3L,3Rがデフケース2及びピニオンギヤシャフト5と共に一体に回転するため、エンジン側からのトルクが左右各車軸に等分に伝達され、左右各車輪が等しい回転数で回転する。
一方、例えば右側の車輪と路面との間にスリップが発生した場合には、ピニオンギヤ4,4がサイドギヤ3L,3Rと噛合しながら自転し、エンジン側からのトルクが左右の車軸(車輪)間で差動分配される。すなわち、左側の車輪がデフケース2の回転速度より低い速度で回転し、右側の車輪がデフケース2の回転速度より高い速度で回転する。
本実施の形態においては、図5(a)に示すように、ドライブモード時にデフケース2にトルクが作用すると、このトルクがピニオンギヤ4の基端部4aに伝達され、ピニオンギヤ4が自転しながら、その基端部4aの外周面がデフケース2のピニオンギヤ外周面支持部8を摺動する。このため、ピニオンギヤ4における基端部4aの外径をDとするとともに、デフケース2からピニオンギヤ4に伝達される荷重をPとすると、ピニオンギヤ4とデフケース2との間にD,P,及び摩擦係数μに比例した摩擦力F(F=μ×D×P)が発生する。
一方、図5(b)に示すように、コーストモード時にデフケース2にトルクが作用すると、このトルクがピニオンギヤ4の基端部4a及びピニオンギヤシャフト5の挿通端部5bに分散して伝達され、ピニオンギヤ4が自転しながら、その基端部4aの外周面がデフケース2のピニオンギヤ外周面支持部8を摺動するとともに、ピニオンギヤ4のシャフト挿通孔4cの摺動面40cがピニオンギヤシャフト5のピニオンギヤ内周面支持部5aを摺動する。このため、ピニオンギヤ4におけるシャフト挿通孔4cの内径をDとするとともに、デフケース2からピニオンギヤ4に作用する荷重をPとし、かつデフケース2からピニオンギヤシャフト5に作用する(ピニオンギヤシャフト5からピニオンギヤ4に伝達される)荷重をP(P=P+P)とすると、ピニオンギヤ4とデフケース2との間に発生する摩擦力f=μ×D×Pとピニオンギヤ4とピニオンギヤシャフト5との間に発生する摩擦力f=μ×D×Pとが発生する(F>f+f)。
つまり、ピニオンギヤ4の自転を抑制する摩擦力は、ピニオンギヤ4の軸線からの距離が大きい箇所に作用した方がより大きくなる。本実施形態では、ドライブモードでは基端部4aの外周面から全ての荷重が伝達されるが、コーストモードでは一部の荷重がシャフト挿通孔4cの摺動面40cからも伝達される。図5(a)(b)に示すように、基端部4aのピニオンギヤ4の軸線からの距離は、ピニオンギヤ4とサイドギヤ3L,3Rとの噛み合い中心点の軸線からの距離よりも大きく、摺動面40cの軸線からの距離はサイドギヤ3L,3Rとの噛み合い中心点の軸線からの距離よりも小さい。これにより、ドライブモード時及びコーストモード時に各ロック率性能を互いに異にした状態でサイドギヤ3L,3Rの差動回転が制限され、左右各車輪と路面との間で発生するスリップが抑えられる。
なお、ピニオンギヤ4,4の自転によってサイドギヤ3L,3Rとの噛み合い面で各々のギヤの回転軸方向のスラスト力が発生する。このスラスト力によりサイドギヤ3L,3Rが互いに離間する方向に移動してスラストワッシャ12L,12Rをスラストワッシャ受部6Lc,6Rcに圧接するため、スラストワッシャ12L,12Rとスラストワッシャ受部6La,6Raとの間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によってもサイドギヤ3L,3Rの差動回転が制限される。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
ドライブモード時にあってはピニオンギヤ4,4における基端部4a,4aの外周面がデフケース2のピニオンギヤ外周面支持部8,8を摺動する、一方コーストモード時にあってはピニオンギヤ4,4の基端部4a,4aの外周面がデフケース2のピニオンギヤ外周面支持部8,8を摺動するとともに、ピニオンギヤ4,4のシャフト挿通孔4c,4cの摺動面40c,40cがピニオンギヤシャフト5のピニオンギヤ内周面支持部5a,5aを摺動する。これにより、両モード時におけるロック率が異なり、ドライブモード時には高いロック率を発揮しながら、コーストモード時にはドライブモード時に比べてロック率を低くし、差動制限を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2実施の形態に係る車両差動装置の要部につき、図6を用いて説明する。図6は、デフケースの回転軸線と直行し、ピニオンギヤシャフトの軸線に沿った面内におけるピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態を示す。図6において、図2と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置1(図1に示す)のデフケース2(ケース本体20)は、トルク伝達時におけるピニオンギヤシャフト5の撓りや傾き、及びピニオンギヤ4のピニオンギヤシャフト5に対する傾きに対応し、ドライブモード及びコーストモードの何れでも、ピニオンギヤ4の基端部4aの外周面がデフケース2のピニオンギヤ外周面支持部8と片当りすることなく摺動するようにした点に特徴がある。つまり、図6に誇張して示すように、ピニオンギヤ4とピニオンギヤ外周面支持部8との当接部と、ピニオンギヤ4とサイドギヤ3L,3Rとの噛合部とは、ピニオンギヤ4の軸方向にずれているので、トルク伝達時にはピニオンギヤシャフト5の軸線に対してピニオンギヤ4の軸線が僅かに傾くことになる。また、ピニオンギヤシャフト5自体も、デフケース2の回転軸線Oに直行する方向に対して傾いたり、伝達トルクが大きくなれば撓ることもある。つまり、ドライブモード時とコーストモード時では、ピニオンギヤ4の軸線方向が互いに平行ではなく、僅かながら相対的に傾くことになる。ピニオンギヤ外周面支持部8に対してピニオンギヤ4の軸線が大きく傾くと、ピニオンギヤ4の外周面がピニオンギヤ外周面支持部8に片当りして摺動し、所期の性能を発揮できないばかりか、使用状況によっては摺動部に焼けが発生するおそれもある。本実施形態はこの課題に着目して、第1の実施の形態に係る車両用差動装置1にさらに改良を加えたものである。
このため、ピニオンギヤ外周面支持部15は、ドライブモード及びコーストモードの両モード時に対応して区分された1対のピニオンギヤ支持領域面16,17からなり、これら1対のピニオンギヤ支持領域面16,17がピニオンギヤシャフト外周面支持部10(第1内面10a)の第1軸線S(図3に示す)に対して傾斜する軸線t,uを中心軸線とする円周面の一部によって形成されている。
ピニオンギヤ支持領域面16は、ドライブモード時に対応し、軸線tを中心軸線とする円周面の一部によって形成されている。軸線tの傾斜角(デフケース2の回転軸線に直行する方向に対する角度)は、ドライブモード時におけるピニオンギヤ4の軸線の角傾斜角(同じくデフケース2の回転軸線に直行する方向に対する角度)に適合するように設定され、これら両傾斜角は実質的に等しい角度に設定されている。ピニオンギヤ支持領域面17は、コーストモード時に対応し、軸線tの傾斜角よりも大きい傾斜角に設定された軸線uを中心軸線とする円周面の一部によって形成されている。軸線uの傾斜角(デフケース2の回転軸線に直行する方向に対する角度)は、コーストモード時におけるピニオンギヤ4の軸線の角傾斜角(同じくデフケース2の回転軸線に直行する方向に対する角度)に適合するように設定され、これら両傾斜角は実質的に等しい角度に設定されている。
ピニオンギヤ挿入孔7の底面には、ピニオンギヤ4の背面部を受けるピニオンギヤ受部18,19がそれぞれドライブモード時とコーストモード時に対応して設けられている。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、次に示す効果が得られる。
ドライブモード時にはピニオンギヤ支持領域面16にピニオンギヤ4をその軸線と軸線tとが平行な状態で、またコーストモード時にはピニオンギヤ支持領域面17にピニオンギヤ4をその軸線と軸線uとがそれぞれ平行な状態で摺動することが可能となる。
以上、本発明の車両用差動装置を上記の各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)各実施の形態では、ピニオンギヤシャフト外周面支持部10が第1軸線Sを中心軸線とする円周面の一部からなる第1内面10a、及び第2軸線Sを中心軸線とする円周面の一部からなる第2内面10bを有する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、ピニオンギヤシャフト外周面支持部が第1内面及び第2内面に加え、例えば第1軸線及び第2軸線に平行な第3軸線を中心軸線とする円周面の一部からなる第3内面を有するものでもよい。
(2)各実施の形態では、コーストモードの状態において、1対のピニオンギヤシャフト外周面支持部10,10がピニオンギヤシャフト5の両挿通端部5b,5bをそれぞれ回転自在に支持する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、ドライブモードの状態において、1対のピニオンギヤシャフト外周面支持部がピニオンギヤシャフトの両挿通端部をそれぞれ回転自在に支持し、コーストモード時には1対のピニオンギヤシャフト外周面支持部がピニオンギヤシャフトの両挿通端部を支持しないようにしてもよい。この場合、コーストモード時にはドライブモード時に比べて高いロック率性能が得られる。
(3)各実施の形態では、デフケース2が1ピースの部材によって形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、1ピースの部材あるいは3ピース以上のケースエレメントからなるデフケースであっても勿論よい。
(4)各実施の形態では、1対のピニオンギヤ4,4によって形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、複数対又は複数のピニオンギヤであってもよい。
1…車両用差動装置、2…デフケース、20…ケース本体、20a…収容空間、21…シャフト抜け止め用リング、3L,3R…サイドギヤ、3La,3Ra…ボス部、3Lb,3Rb…ギヤ部、3Lc,3Rc…摺動部、4…ピニオンギヤ、4a…基端部、4b…ギヤ部、4c…シャフト挿通孔、40c…摺動面、41c…非摺動面、42c…非摺動面(テーパ面)、5…ピニオンギヤシャフト、5a…ピニオンギヤ内周面支持部、5b…非摺動部、5c…挿通端部、6L,6R…車軸挿通孔、6La,6Ra…スラストワッシャ受部、7…ピニオンギヤ挿入孔、8…ピニオンギヤ外周面支持部、9…ピニオンギヤシャフト挿入孔、10…ピニオンギヤシャフト外周面支持部、10a…第1内面、10b…第2内面、11…取付用フランジ、12L,12R…スラストワッシャ、13,14…環状空間、O…回転軸線、S…第1軸線、S…第2軸線、t,u…軸線

Claims (7)

  1. 車両の駆動源の駆動力によって回転するデフケースと、
    前記デフケース内に回転自在に収容され、1対の車軸にそれぞれ相対回転不能に連結される1対のサイドギヤと、
    前記1対のサイドギヤにギヤ軸を直交させて噛合し、軸心部にシャフト挿通孔が設けられた複数のピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔に挿通され、前記シャフト挿通孔の内周面による摺動によって前記ピニオンギヤを回転自在に支持するピニオンギヤ内周面支持部を有するピニオンギヤシャフトとを備え、
    前記デフケースは、
    前記ピニオンギヤをその外周面による摺動によって回転自在に支持するピニオンギヤ外周面支持部を有するとともに、
    前記車両のドライブモード及びコーストモードのいずれか一方のモードにおいて、前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔からギヤ背面側に突出する前記ピニオンギヤシャフトの両挿通端部をそれぞれ支持するピニオンギヤシャフト外周面支持部を有する
    車両用差動装置。
  2. 前記デフケースは、前記ピニオンギヤ外周面支持部が前記ピニオンギヤの噛合部よりも外周側に形成された摺動部をそれぞれ挿入させるピニオンギヤ挿入孔の内面で形成され、前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部が前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部をそれぞれ挿入させるピニオンギヤシャフト挿入孔の内面で形成されている請求項1に記載の車両用差動装置。
  3. 前記ピニオンギヤ挿入孔は、前記ピニオンギヤの外周面に適合する内周面を有する丸孔によって形成され、
    前記ピニオンギヤシャフト挿入孔は、前記ピニオンギヤ挿入孔の軸線に一致する第1軸線を中心軸線とする円周面の一部からなる第1内面、及び前記第1軸線と平行な第2軸線を中心軸線とする円周面の一部からなる第2内面を有し、前記第1軸線及び前記第2軸線が前記デフケースの回転方向に沿って互いに並列する長孔によって形成されている請求項2に記載の車両用差動装置。
  4. 前記ピニオンギヤシャフト挿入孔は、前記ピニオンギヤ挿入孔の軸線上にそれぞれ前記ピニオンギヤを配置するとともに、前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔の軸線上に前記ピニオンギヤシャフトを配置した状態において、前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔の内周面と前記ピニオンギヤシャフトの外周面との間に形成された環状空間の径方向寸法をcとするとともに、前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部の前記第1内面と前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部の外周面との間の寸法をbとし、かつ前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部の前記第2内面と前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部の外周面との間の寸法をbとすると、寸法bがb>b+2cの不等式を満足する寸法に設定されている請求項3に記載の車両用差動装置。
  5. 前記ピニオンギヤ外周面支持部は、前記ドライブモード時に前記ピニオンギヤの外周面と摺動する第1ピニオンギヤ支持領域面と前記コーストモード時に前記ピニオンギヤの外周面と摺動する第2ピニオンギヤ支持領域面とを有し、前記第1及び第2ピニオンギヤ支持領域面の中心軸線は、前記両モードにおける前記ピニオンギヤの軸線の傾斜に対応するように相対角度を有している請求項2に記載の車両用差動装置。
  6. 前記デフケースは、前記コーストモードの状態において、前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部が前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部をそれぞれ回転自在に支持する請求項1に記載の車両用差動装置。
  7. 前記デフケースは、前記ドライブモードの状態において、前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部が前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部をそれぞれ回転自在に支持する請求項1に記載の車両用差動装置。
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