JP5229008B2 - 車両用差動装置 - Google Patents
車両用差動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5229008B2 JP5229008B2 JP2009053776A JP2009053776A JP5229008B2 JP 5229008 B2 JP5229008 B2 JP 5229008B2 JP 2009053776 A JP2009053776 A JP 2009053776A JP 2009053776 A JP2009053776 A JP 2009053776A JP 5229008 B2 JP5229008 B2 JP 5229008B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinion gear
- peripheral surface
- outer peripheral
- shaft
- insertion hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
Description
本発明の第1実施の形態に係る車両差動装置につき、図1〜図4を用いて説明する。図1は、車両用差動装置をデフケースの回転軸線に沿って切断して示す。図2(a)及び(b)は、デフケースの回転軸線と直行し、ピニオンギヤシャフトの軸線に沿った面内におけるドライブモード時のピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態とコーストモード時のピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態を示す。図3は、デフケースの回転軸線と平行でピニオンギヤシャフトの軸線と直行する面内におけるピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態を示す。図4は、デフケースの回転軸線と直行し、ピニオンギヤシャフトの軸線に沿った面内におけるピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態を示す。
図1において、符号1で示す車両用差動装置は、エンジントルクを受けて回転するデフケース2と、このデフケース2の回転軸線Oに沿って互いに並列する1対のサイドギヤ3L,3Rと、これら1対のサイドギヤ3L,3Rにギヤ軸を直交させて噛合する1対のピニオンギヤ4,4と、これら1対のピニオンギヤ4,4のギヤ軸上に軸線をもつピニオンギヤシャフト5とから大略構成されている。
デフケース2は、サイドギヤ3L,3R及びピニオンギヤ4,4・ピニオンギヤシャフト5等を収容するための収容空間20aを内部に有するケース本体20、及びピニオンギヤシャフト挿入孔9,9(後述)の外側開口部を閉塞するシャフト抜け止め用リング21からなる。
サイドギヤ3L,3Rは、ボス部3La,3Ra及びその外周側に形成されたギヤ部3Lb,3Rbを有する略環状の歯車(ピニオンギヤ4,4の外径より大きい外径を有し、単一の歯先円錐角をもつ傘歯車)からなり、デフケース2内に回転自在に支持されている。
ピニオンギヤ4,4は、それぞれが所定の外径をもつ基端部4a,4a、及び基端部4a,4aの回転軸線O側に一体に形成されてサイドギヤ3L,3Rのギヤ部3Lb,3Rbに噛合するギヤ部4b,4bを有する傘歯車からなる。ギヤ部4b,4bは、そのギヤ歯の径方向及び軸方向の中心部にサイドギヤ3L,3Rのギヤ部3Lb,3Rbとの噛合荷重が最も大きくなる噛み合い中心点が位置するように形成されている。基端部4a,4aの円筒状の外周面はピニオンギヤ外周面支持部8,8に回転かつ摺動自在に支持されている。また、基端部4a,4aの回転軸線Oとは反対側(ギヤ背面側)の端面は、ピニオンギヤ挿入孔7の底面に対向する。
ピニオンギヤシャフト5は、図1に示すように、ピニオンギヤ4,4の摺動面40c,40cにそれぞれ対応する1対のピニオンギヤ内周面支持部5a,5a、ピニオンギヤ4,4の非摺動面41c,41c及びテーパ面42c,42cにそれぞれ対応する1対の非摺動部5b,5b、ならびにピニオンギヤ4,4のシャフト挿通孔4c,4cを挿通してギヤ背面側からデフケース2の外周方向に突出した1対の挿通端部5c,5cを有し、サイドギヤ3L,3R間に介在して配置されている。そして、ピニオンギヤ内周面支持部5a,5aがコーストモード時に1対のピニオンギヤ4,4を摺動面40c,40cによる摺動によってそれぞれ回転自在に支持し、またドライブモード時にピニオンギヤ4,4の傾きを抑制するようにそれぞれ構成されている。
次に、本実施の形態に示す車両用差動装置1の動作につき、図1及び図5(a),(b)を用いて説明する。図5(a)はドライブモード時の動作を、また図5(b)はコーストモード時の動作をそれぞれ示す。
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
次に、本発明の第2実施の形態に係る車両差動装置の要部につき、図6を用いて説明する。図6は、デフケースの回転軸線と直行し、ピニオンギヤシャフトの軸線に沿った面内におけるピニオンギヤ及びピニオンギヤシャフトの配置状態を示す。図6において、図2と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、次に示す効果が得られる。
Claims (7)
- 車両の駆動源の駆動力によって回転するデフケースと、
前記デフケース内に回転自在に収容され、1対の車軸にそれぞれ相対回転不能に連結される1対のサイドギヤと、
前記1対のサイドギヤにギヤ軸を直交させて噛合し、軸心部にシャフト挿通孔が設けられた複数のピニオンギヤと、
前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔に挿通され、前記シャフト挿通孔の内周面による摺動によって前記ピニオンギヤを回転自在に支持するピニオンギヤ内周面支持部を有するピニオンギヤシャフトとを備え、
前記デフケースは、
前記ピニオンギヤをその外周面による摺動によって回転自在に支持するピニオンギヤ外周面支持部を有するとともに、
前記車両のドライブモード及びコーストモードのいずれか一方のモードにおいて、前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔からギヤ背面側に突出する前記ピニオンギヤシャフトの両挿通端部をそれぞれ支持するピニオンギヤシャフト外周面支持部を有する
車両用差動装置。 - 前記デフケースは、前記ピニオンギヤ外周面支持部が前記ピニオンギヤの噛合部よりも外周側に形成された摺動部をそれぞれ挿入させるピニオンギヤ挿入孔の内面で形成され、前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部が前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部をそれぞれ挿入させるピニオンギヤシャフト挿入孔の内面で形成されている請求項1に記載の車両用差動装置。
- 前記ピニオンギヤ挿入孔は、前記ピニオンギヤの外周面に適合する内周面を有する丸孔によって形成され、
前記ピニオンギヤシャフト挿入孔は、前記ピニオンギヤ挿入孔の軸線に一致する第1軸線を中心軸線とする円周面の一部からなる第1内面、及び前記第1軸線と平行な第2軸線を中心軸線とする円周面の一部からなる第2内面を有し、前記第1軸線及び前記第2軸線が前記デフケースの回転方向に沿って互いに並列する長孔によって形成されている請求項2に記載の車両用差動装置。 - 前記ピニオンギヤシャフト挿入孔は、前記ピニオンギヤ挿入孔の軸線上にそれぞれ前記ピニオンギヤを配置するとともに、前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔の軸線上に前記ピニオンギヤシャフトを配置した状態において、前記ピニオンギヤの前記シャフト挿通孔の内周面と前記ピニオンギヤシャフトの外周面との間に形成された環状空間の径方向寸法をcとするとともに、前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部の前記第1内面と前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部の外周面との間の寸法をb1とし、かつ前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部の前記第2内面と前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部の外周面との間の寸法をb2とすると、寸法b2がb2>b1+2cの不等式を満足する寸法に設定されている請求項3に記載の車両用差動装置。
- 前記ピニオンギヤ外周面支持部は、前記ドライブモード時に前記ピニオンギヤの外周面と摺動する第1ピニオンギヤ支持領域面と前記コーストモード時に前記ピニオンギヤの外周面と摺動する第2ピニオンギヤ支持領域面とを有し、前記第1及び第2ピニオンギヤ支持領域面の中心軸線は、前記両モードにおける前記ピニオンギヤの軸線の傾斜に対応するように相対角度を有している請求項2に記載の車両用差動装置。
- 前記デフケースは、前記コーストモードの状態において、前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部が前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部をそれぞれ回転自在に支持する請求項1に記載の車両用差動装置。
- 前記デフケースは、前記ドライブモードの状態において、前記ピニオンギヤシャフト外周面支持部が前記ピニオンギヤシャフトの前記両挿通端部をそれぞれ回転自在に支持する請求項1に記載の車両用差動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009053776A JP5229008B2 (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | 車両用差動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009053776A JP5229008B2 (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | 車両用差動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010209938A JP2010209938A (ja) | 2010-09-24 |
JP5229008B2 true JP5229008B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=42970329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009053776A Expired - Fee Related JP5229008B2 (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | 車両用差動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5229008B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7304633B2 (ja) | 2020-05-12 | 2023-07-07 | 大森機械工業株式会社 | シール装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2569143Y2 (ja) * | 1992-04-06 | 1998-04-22 | 栃木富士産業株式会社 | 差動制限装置 |
JPH0734248U (ja) * | 1993-11-29 | 1995-06-23 | 栃木富士産業株式会社 | デファレンシャル装置 |
JPH112311A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | Tochigi Fuji Ind Co Ltd | デファレンシャル装置 |
-
2009
- 2009-03-06 JP JP2009053776A patent/JP5229008B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7304633B2 (ja) | 2020-05-12 | 2023-07-07 | 大森機械工業株式会社 | シール装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010209938A (ja) | 2010-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1734287B1 (en) | Differential gearing for vehicle | |
JP5391605B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
US6699154B2 (en) | Differential gear assembly | |
JP5125761B2 (ja) | プラネタリキャリア、遊星歯車機構、及びこれらを備えた車両用差動装置 | |
JP5229008B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP2008051305A (ja) | 車両用デフケース及びこれを備えた車両用差動装置 | |
JP5471403B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP5353350B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP2008051301A (ja) | 車両用デフケース及びこれを備えた車両用差動装置 | |
JP2010053890A (ja) | 車両用差動装置及びその組立方法 | |
JP5050802B2 (ja) | デフケース及びこれを備えた車両用差動装置 | |
JP5194829B2 (ja) | 車両用差動装置及びその組立方法 | |
JP2008281159A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JPH0734248U (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP5471402B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
US8052564B2 (en) | Differential gear unit | |
JP2009168042A (ja) | デフケース及びこれを備えた車両用差動装置 | |
JP6782059B2 (ja) | ハブ装置、及びこのハブ装置を備える車両 | |
JP2009115142A (ja) | 車両用差動装置 | |
JP2569143Y2 (ja) | 差動制限装置 | |
JP5131427B2 (ja) | 駆動力配分装置 | |
JP2009287768A (ja) | 車両用差動装置 | |
JP5338221B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
KR100224358B1 (ko) | 차동제한장치 | |
JP3650356B2 (ja) | デファレンシャル装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130304 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |