JP5227759B2 - 光ファイバ融着接続機 - Google Patents
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Description
図7は従来の光ファイバ融着接続機の一例(第1従来例)を示す図であって、ファイバ保持ユニットAの構成を示す。
図7において符号Fは光ファイバである。この光ファイバFは、例えば光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆付きの光ファイバである。
図7に例示したファイバ保持ユニットAは、光ファイバFの被覆材によって被覆された部分である被覆部Fbを把持する被覆クランプ120と、光ファイバFの先端に露出させた裸ファイバFaを保持して調心する調心機構130とを基台110上に設けた構成になっている。
このような構成の光ファイバ融着接続機としては例えば特許文献1、2記載のものを挙げることができる。
図示例の光ファイバ融着接続機は、ファイバ保持ユニットAが加熱融着装置の前記融着接続位置150を介して両側に配置された構成になっている。
前記調心機構130は、V溝ブロック131及び該V溝ブロック131のV溝131aに光ファイバF先端の裸ファイバFaを押さえ込むファイバクランプ132(蓋)からなるファイバ調心保持部133と、このファイバ調心保持部133の位置を調整するためのモータ34及びマイクロメータ35を具備している。
また、光ファイバFがファイバクランプ132から外れなくても、ファイバ調心保持部133と被覆クランプ120との間の高さ方向のずれによって光ファイバFに与えられた曲げ応力がファイバ調心保持部133における光ファイバFの把持状態に影響を与え、調心精度の低下(軸ずれ)を招くことがあり、光ファイバF同士を融着接続したときの接続損失に影響を与えるといった問題もある。
したがって、このように被覆クランプ120を回転させる回転機構を具備した構成の光ファイバ融着接続機においても、上述の光ファイバFがファイバクランプ132から外れてしまう問題が存在する。
図11は、従来の光ファイバ融着接続機の他の例(第2従来例)を説明する図である。
なお、図中、図7等を参照して説明した光ファイバ融着接続機100と同様の構成については共通の符号を付している。
図11に示す光ファイバ融着接続機200は、基台110と、加熱融着装置と、前記基台110上にスライドベアリング210を介してスライド移動可能に設けられた移動台220上に被覆クランプ120及び調心機構130を搭載してなる可動側ファイバ保持ユニット230と、前記基台110上に取り付けられた被覆クランプ120及び調心機構130からなる固定側ファイバ保持ユニット240とを具備する。
このような構成の光ファイバ融着接続機としては例えば特許文献3記載のものを挙げることができる。
可動側及び固定側のファイバ保持ユニット230、240は、互いに離隔させて設けられた一対の放電電極棒140の間に位置する融着接続位置150を介して両側に離隔させて配置されている。
また、この光ファイバ融着接続機200は、移動台220を移動させるためのモータ250及びマイクロメータ260を具備しており、モータ250の駆動によって移動台220を移動させることで、被覆クランプ120及び調心機構130を一括して融着接続位置150に対して接近離反する方向(図11中矢印Zの方向)に移動させることができる。つまり可動側ファイバ保持ユニット全体が移動する。したがって、この光ファイバ融着接続機200にあっては、移動台220を移動させることで、調心機構130のファイバ調心保持部133及び被覆クランプ120にクランプした光ファイバFの先端の融着接続位置150への位置合わせ等を行うことができる。
なお、調心機構130のファイバ調心保持部133のV溝ブロック131と被覆クランプ120との間の距離L2は固定であり、移動台220を移動しても変動しない。
また、光ファイバFがファイバクランプ132から外れなくても、ファイバ調心保持部133と被覆クランプ120との間の高さ方向のずれによって光ファイバFに曲げ応力が作用することで光ファイバFの把持状態に影響を与え、調心精度の低下(軸ずれ)を招くといった問題を解消できる訳ではない。
第1の発明は、融着接続に用いられる光ファイバ融着接続機であって、光ファイバ同士を融着接続するための加熱手段を有する加熱融着装置と、この加熱融着装置が光ファイバを加熱して融着接続を行う融着接続位置を介して両側に配置され前記光ファイバを保持して位置決めするファイバ保持ユニットとを具備し、前記加熱融着装置の前記加熱融着位置を介して両側の前記ファイバ保持ユニットの一方又は両方が、前記融着接続位置を介して対向する相手側のファイバ保持ユニットに対して接近離反する方向に移動される移動台に、前記光ファイバの先端部を調心する調心機構と、前記光ファイバの被覆部を把持する被覆クランプと、この被覆クランプ又は/及び前記調心機構を移動して前記調心機構と前記被覆クランプとの間の距離を調整する間隔調整機構とが搭載された構成とされていることを特徴とする光ファイバ融着接続機を提供する。
第2の発明は、前記調心機構は、V溝ブロック及び該V溝ブロックのV溝に前記光ファイバを押さえ込むファイバクランプからなるファイバ調心保持部と、前記移動台に固定して設けられ前記ファイバ調心保持部の位置を調整する位置調整機構とを具備し、前記被覆クランプは前記移動台上に該移動台の移動方向と同方向に移動可能に設けられ、前記間隔調整機構が前記被覆クランプを移動することで前記調心機構の前記ファイバ調心保持部と前記被覆クランプとの間の距離が調整されるように構成されていることを特徴とする第1の発明の光ファイバ融着接続機を提供する。
第3の発明は、前記調心機構は、V溝ブロック及び該V溝ブロックのV溝に前記光ファイバを押さえ込むファイバクランプからなるファイバ調心保持部と、このファイバ調心保持部の位置を調整するための位置調整機構とが、前記移動台上に該移動台の移動方向と同方向に移動可能に設けられた調心ブロックに搭載された構成であり、前記間隔調整機構が前記調心機構の前記調心ブロック又は/及び前記被覆クランプを移動することで前記ファイバ調心保持部と前記被覆クランプとの間の距離が調整されるように構成されていることを特徴とする第1の発明の光ファイバ融着接続機を提供する。
第4の発明は、さらに、前記光ファイバのクラッド径又は/及び被覆外径に係る入力情報に基づいて前記間隔調整機構の駆動源の駆動を制御して前記調心機構と前記被覆クランプとの間の距離を調整する制御部を具備し、この制御部と前記間隔調整機構とからなる間隔自動調整機構を有していることを特徴とする第1〜3のいずれかの発明の光ファイバ融着接続機を提供する。
第5の発明は、前記間隔調整機構は電動モータを駆動源として具備することを特徴とする第1〜4のいずれかの発明の光ファイバ融着接続機を提供する。
第6の発明は、前記移動台に、前記被覆クランプを回転させて、前記被覆クランプに把持された前記光ファイバの軸回り方向の向きを調整するための回転機構が搭載されていることを特徴とする第1〜5のいずれかの発明の光ファイバ融着接続機を提供する。
第7の発明は、さらに、前記移動台を移動するための移動機構を具備することを特徴とする第1〜6のいずれかの発明の光ファイバ融着接続機を提供する。
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は本発明に係る第1実施形態の光ファイバ融着接続機10(以下、単に融着接続機とも言う)を示す図であって、この融着接続機10に設けられている一対のファイバ保持ユニット30、40の片方(符号30のファイバ保持ユニット)の付近の構成を示す図である。
なお、図1において、上側を上、下側を下として説明する。
前記基台11は、融着接続機10の長手方向に沿って延在する長板状になっている。
加熱手段20としては放電電極棒に限定されず、例えば火炎によって光ファイバ1を加熱するバーナー等であっても良い。
図1に示すように、第2ファイバ保持ユニット40は、前記基台11上に設けられた被覆クランプ41及び調心機構42を具備して構成されている。被覆クランプ41は、光ファイバの被覆材によって被覆された部分である被覆部を把持する。調心機構42は光ファイバの、前記被覆クランプによって把持された部分から先端側を調心するものである。
図示例の融着接続機10において、被覆クランプ41及び調心機構42は基台11に固定されている。
但し、この第2ファイバ保持ユニット40としては、被覆クランプ及び調心機構によって光ファイバを保持して該光ファイバ先端の加熱融着装置の前記加熱融着位置への位置決めに利用できる構成であれば良く、図示例の構成に限定されない。例えば、後に詳述する第1ファイバ保持ユニット30と同様の構成であっても良い。
図1に示すように、このファイバ保持ユニット30は、基台11上にベアリング31(スライドベアリング)を介して機体長手方向にスライド移動可能に設けられた移動台32上に、光ファイバ1の先端部を調心する調心機構33、光ファイバ1の被覆部を把持する被覆クランプ34、間隔調整機構35(後述)を搭載してなる可動ユニット36と、この可動ユニット36を機体長手方向(前記融着接続位置を介して対向する相手側のファイバ保持ユニット(第2ファイバ保持ユニット40)に対して接近離反する方向)に移動する移動装置37とを具備して構成されている。
前記位置調整機構335は、マイクロメータ336(調心機構マイクロメータ)によって前記ファイバ調心保持部334を上下方向に移動する構成であり、具体的には、前記マイクロメータ336と該マイクロメータ336を駆動するためのモータ337とを具備して構成されている。マイクロメータ336及びモータ337は移動台32に固定されている。
このことは、本明細書にて説明するいずれの実施形態についても共通である。
この被覆クランプ34は、ベアリング38(スライドベアリング)を介して移動台32上に機体長手方向にスライド移動可能に設けられている。
この間隔調整機構35は、マイクロメータ351(間隔調整用マイクロメータ)によって前記被覆クランプ34を機体長手方向に移動する構成であり、具体的には、前記マイクロメータ351と該マイクロメータ351を駆動するためのモータ352(電動モータ)とを具備して構成されている。
また、この間隔調整機構35は、モータ352の駆動制御によって被覆クランプ34の移動方向の正逆(ここでは図1中、右方向への移動を正とする)を切り換え可能である。
この移動装置37は、モータ372の駆動制御によって機体長手方向へのファイバ保持ユニット30の可動ユニット36の移動方向の正逆(ここでは図1中、右方向への移動を正とする)を切り換え可能である。これにより、調心機構33及び被覆クランプ34の、加熱融着装置20の融着接続位置22に対する進退動を行うことができる。
また、待機位置から第2ファイバ保持ユニット40側に移動させた可動ユニット36は、移動装置37の駆動によって待機位置に引き戻すことができる。
なお、本明細書において、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の高さ方向の位置のずれは、詳細には、光ファイバ1におけるファイバ調心保持部334に把持された部分と被覆クランプ34に把持された部分との間の高さ方向の位置のずれを指す。
調心機構33のファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の距離Lは、ファイバ保持ユニット30に保持(調心機構33のファイバ調心保持部334と被覆クランプ34とに把持)する光ファイバ1の曲げ剛性が高いほど大きく確保する。
但し、調心機構33のファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の距離Lは、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間にて光ファイバ1(高剛性光ファイバ1b)に自重による撓みが生じない(あるいは殆ど生じない)範囲に設定する。すなわち、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間にて光ファイバ1に大きい撓みが生じると、光ファイバの曲げ応力が、融着接続位置22での光ファイバ同士の融着接続状態、接続損失に影響を与える可能性があるため、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間にて光ファイバ1にその自重によって生じる撓みを出来るだけ小さくすることが好ましい。
この場合も、調心機構33のファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の距離Lは、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間にて光ファイバ1(低剛性光ファイバ1a)に自重による撓みが生じない(あるいは殆ど生じない)範囲に設定することが好適であることは言うまでも無い。
次に、本発明の第2実施形態の光ファイバ融着接続機10A(以下、単に融着接続機とも言う)を図3を参照して説明する。
なお、図3において、上側を上、下側を下として説明する。
なお、図3中、図1と同様の構成部分には同一の符号を付している。
また、この融着接続機10Aについて、図3における左右方向を長手方向と称して説明する。
また、この間隔調整機構52は、モータ522の駆動制御によって可動調心機構51の移動方向の正逆(ここでは図3中、右方向への移動を正とする)を切り換え可能である。
また、待機位置から第2ファイバ保持ユニット40側に移動させた移動台32、可動ユニット53は、移動装置37の駆動によって待機位置に引き戻すことができる。
前記距離Lの調整は、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の高さ方向(図3上下方向)の位置ずれによる光ファイバ1の曲げ応力を緩和するべく、第1実施形態と同様に、光ファイバ1の曲げ剛性に対応して行う。すなわち、高剛性光ファイバをファイバ保持ユニット50に保持する(ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34とに把持する)場合は、低剛性光ファイバをファイバ保持ユニット50に保持する場合に比べて、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の距離Lを大きくし、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の高さ方向の位置ずれによる光ファイバ1の曲げ応力を緩和する。低剛性光ファイバをファイバ保持ユニット50に保持する場合は、高剛性光ファイバをファイバ保持ユニット50に保持する場合に比べて、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の距離Lを小さくする。また、前記距離Lは、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間にて光ファイバ1にその自重による撓みが殆ど(あるいは全く)生じないように設定する。
これにより、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の高さ方向(図3上下方向)の位置ずれに起因して光ファイバ1に作用する曲げ応力を緩和(あるいは解消)することができる。
その結果、本発明に係る融着接続機によれば、光ファイバ同士の融着接続を正常に行うことができる。また、接続損失の安定化も図ることができる。
図4に示す融着接続機10Bは、上述の第1実施形態の融着接続機10のファイバ保持ユニット30の移動台32に被覆クランプ34を回転させる回転機構70を搭載した構成のファイバ保持ユニット60を具備するものである。
回転機構70は、移動台32上にベアリング38を介して機体長手方向にスライド移動可能に設けられたベース部材75と、このベース部材75上に回転可能に支持され被覆クランプ34が取り付けられるクランプ支持回転台71と、このクランプ支持回転台71に取り付けられている回転用リング72を回転させるモータ73とを具備し、前記モータ72の回転駆動力によって前記回転用リング72を回転させることでクランプ支持回転台71と該クランプ支持回転台71に取り付けられた被覆クランプ34とを、前記融着接続位置22を通り前記機体長手方向に延在する軸線O回りに一体的に回転させるように構成されている。
このファイバ保持ユニット60にあっては、光ファイバ1を調心機構33のファイバ調心保持部334と被覆クランプ34とに把持した状態で回転機構70によって前記被覆クランプ34を回転させると、被覆クランプ34に把持されている光ファイバ1も被覆クランプ34とともに軸線O回りに回転させることができる。これにより、光ファイバ1は、ファイバ調心保持部334に把持されている部分が、ファイバ調心保持部334のV溝ブロック331及びファイバクランプ333に対して滑動しながら、該光ファイバ1の軸心回りに回転する。これにより、被覆クランプ34を回転させることで、光ファイバ1のファイバ調心保持部334に把持されている部分及び該部分から先端側の部分の軸心回りの向きを調整できる。
なお、被覆クランプ34においては光ファイバ1は被覆クランプ34に対し機体長手方向及び軸回りの回転方向のいずれの方向にも滑動しないように把持される。
この融着接続機10Bにあっても、間隔調整機構35によって調心機構33(詳細にはファイバ調心保持部334)と被覆クランプ34との間の距離Lを光ファイバ1のクラッド径や被覆外径に応じて調整することで、光ファイバ1における調心機構33にて調心された部分(ファイバ調心保持部334に把持された部分)と被覆クランプ34に把持された部分との間に高さ方向の位置のずれが存在していても、この高さ方向のずれを、調心機構33のファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間における光ファイバ1の緩やかな湾曲によって吸収することができ、光ファイバ1に作用する応力(曲げ応力)を緩和することができる。回転機構70による被覆クランプ34の回転に起因する、調心機構33のファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の高さ方向の位置ずれについても、同様に、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間における光ファイバ1の緩やかな湾曲によって吸収することができる。
また、ファイバ調心保持部334における光ファイバ1の把持状態を正常に保つことができるため、回転機構70によって被覆クランプ34を回転させたときに光ファイバ1に軸ずれが生じることを防止できる。これにより、軸ずれを修正するための調心作業の省略が可能となり、偏波保持光ファイバ(定偏波光ファイバ)の調心時間の短縮を実現できる。被覆クランプ34を回転させたときに光ファイバ1からファイバ調心保持部334に作用する力を一定に保つことができ、ファイバ調心保持部334に対する光ファイバ1の回転を円滑に行える、といった利点もある。
図5に示すように、本発明に係る融着接続機は、間隔調整機構のモータ81の駆動を制御する制御部80に、光ファイバ1のクラッド径又は/及び被覆外径の値を入力するための入力端末部82を接続し、この入力端末部82からの入力情報(クラッド径又は/及び被覆外径の値。以下、ファイバ径情報とも言う)に基づいて前記制御部80がモータ81の駆動を制御して前記調心機構のファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の距離を自動で調整する構成としても良い。
なお、この構成は本発明に係る実施形態の融着接続機に広く適用可能である。例えば、既述の第1実施形態の融着接続機に適用した場合は、図5の間隔調整機構のモータ81は図1に例示した間隔調整機構35のモータ352、第2実施形態の融着接続機に適用した場合は、図5の間隔調整機構のモータ81は図3に例示した間隔調整機構52のモータ552、が適用されることとなる。
図6に示すように、前記データベース部83には、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の距離L(mm)が、光ファイバ1のクラッド径a(μm)及び被覆外径b(μm)と関連付けて複数格納されている。
図示例の構成の場合、制御部80は、入力端末部82から光ファイバ1のクラッド径及び被覆外径が入力されることで、この入力されたクラッド径及び被覆外径に対応する距離Lをデータベース部83から取得し、モータ81の駆動を制御して、ファイバ調心保持部334と被覆クランプ34との間の距離Lを前記データベース部83から取得した距離Lとする。
例えば、調心機構の位置調整機構、間隔調整機構、移動装置は上述した構成のものに限定されず、適宜、設計変更可能である。
50…ファイバ保持ユニット(第1ファイバ保持ユニット)、51…調心機構(可動調心機構)、511…調心ブロック、52…間隔調整機構、521…マイクロメータ、522…駆動源(モータ)、53…可動ユニット、
60…ファイバ保持ユニット(第1ファイバ保持ユニット)、70…回転機構、
80…制御部、81…(間隔調整機構の)モータ。
Claims (7)
- 光ファイバ同士の融着接続に用いられる光ファイバ融着接続機であって、
光ファイバ同士を融着接続するための加熱手段を有する加熱融着装置と、この加熱融着装置が光ファイバを加熱して融着接続を行う融着接続位置を介して両側に配置され前記光ファイバを保持して位置決めするファイバ保持ユニットとを具備し、
前記加熱融着装置の前記加熱融着位置を介して両側の前記ファイバ保持ユニットの一方又は両方が、前記融着接続位置を介して対向する相手側のファイバ保持ユニットに対して接近離反する方向に移動される移動台に、前記光ファイバの先端部を調心する調心機構と、前記光ファイバの被覆部を把持する被覆クランプと、この被覆クランプ又は/及び前記調心機構を移動して前記調心機構と前記被覆クランプとの間の距離を調整する間隔調整機構とが搭載された構成とされていることを特徴とする光ファイバ融着接続機。 - 前記調心機構は、V溝ブロック及び該V溝ブロックのV溝に前記光ファイバを押さえ込むファイバクランプからなるファイバ調心保持部と、前記移動台に固定して設けられ前記ファイバ調心保持部の位置を調整する位置調整機構とを具備し、
前記被覆クランプは前記移動台上に該移動台の移動方向と同方向に移動可能に設けられ、前記間隔調整機構が前記被覆クランプを移動することで前記調心機構の前記ファイバ調心保持部と前記被覆クランプとの間の距離が調整されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ融着接続機。 - 前記調心機構は、V溝ブロック及び該V溝ブロックのV溝に前記光ファイバを押さえ込むファイバクランプからなるファイバ調心保持部と、このファイバ調心保持部の位置を調整するための位置調整機構とが、前記移動台上に該移動台の移動方向と同方向に移動可能に設けられた調心ブロックに搭載された構成であり、
前記間隔調整機構が前記調心機構の前記調心ブロック又は/及び前記被覆クランプを移動することで前記ファイバ調心保持部と前記被覆クランプとの間の距離が調整されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ融着接続機。 - さらに、前記光ファイバのクラッド径又は/及び被覆外径に係る入力情報に基づいて前記間隔調整機構の駆動源の駆動を制御して前記調心機構と前記被覆クランプとの間の距離を調整する制御部を具備し、この制御部と前記間隔調整機構とからなる間隔自動調整機構を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ融着接続機。
- 前記間隔調整機構は電動モータを駆動源として具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ融着接続機。
- 前記移動台に、前記被覆クランプを回転させて、前記被覆クランプに把持された前記光ファイバの軸回り方向の向きを調整するための回転機構が搭載されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ融着接続機。
- さらに、前記移動台を移動するための移動機構を具備することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバ融着接続機。
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