JP5227405B2 - 静電容量式モーション検出装置及びそれを用いた入力装置 - Google Patents

静電容量式モーション検出装置及びそれを用いた入力装置 Download PDF

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Description

本発明は、静電容量により検出領域における被検出体のモーション検出を行う静電容量式モーション検出装置及びそれを用いた入力装置に関する。
人体などの被検出体のモーション検出を行う方法としては、例えば少なくとも一つのカメラと、画像処理部とを用い、カメラによる撮像により人の動きを検出し、その動きをPC(パーソナルコンピュータ)内の制御部に出力する方法がある(例えば、特許文献1)。また、加速度センサなどを機器に内蔵し、機器を特定方向に動かすことによって、その動きをPC内の制御部に出力する方法もある。
特開2001−87549号公報
しかしながら、カメラと画像処理を用いた方法では、ハードウェアやソフトウェアのコストが高くなると共に、カメラ映像を取り込むための特定の空間をあらかじめ準備する必要があり、使用場所が限られてしまう。また、加速度センサを利用した方法では、ハードウェアを直接動かす必要があり、ハードウェア本体を動かす場合には、機器に振動による影響を及ぼす恐れがある。また、加速度センサ内蔵の小型入力装置等を使用する場合でも、小型入力装置を手にとって動作させる必要がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、使用環境に制限が少なく、機器に振動による影響を及ぼすこともなく、また特定の入力装置を持つ必要もない簡単な構成の静電容量式モーション検出装置及びそれを用いた入力装置を提供することを目的とする。
本発明の静電容量式モーション検出装置は、検出領域を備えた装置本体と、前記検出領域の両側に対向して設けられた一対の駆動電極と、前記一対の駆動電極の並設方向に対して略直交する方向に並設され、前記検出領域の両側に対向して設けられた一対の検出電極と、前記検出電極及び前記駆動電極で求められた静電容量の変化量から被検出体のモーション検出を行う検出手段と、前記一対の検出電極及び前記一対の駆動電極の動作を切り替える切り替え手段と、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、一対の検出電極及び一対の駆動電極でそれぞれ求められた静電容量の変化量から検出領域における被検出体のモーション検出を行うので、使用環境に制限が少なく、機器に振動による影響を及ぼす恐れもなく、また特定の入力機器を持つ必要もない簡単な構成の静電容量式モーション検出装置を実現することができる。さらに、このように、一対の駆動電極の並設方向と一対の検出電極の並設方向とを略直交する方向にすることにより、検出電極と駆動電極との間の距離を相対的に離して、電気力線の軌跡を電極設置面に対してより高くすることができ、相対的に高い位置まで検出領域とすることができる。
本発明の静電容量式モーション検出装置においては、前記切り替え手段は、前記一対の検出電極の極性をそれぞれ異なる極性とし、前記一対の駆動電極の極性をそれぞれ同じ極性とする第1方向検出モードと、前記一対の検出電極の極性をそれぞれ同じ極性とし、前記一対の駆動電極の極性をそれぞれ異なる極性とする第2方向検出モードと、を切り替えることが好ましい。この場合において、前記切り替え手段は、前記一対の検出電極の一方の検出電極の極性及び前記一対の駆動電極の一方の駆動電極の極性を固定し、他方の検出電極の極性及び他方の駆動電極の極性を切り替えて前記第1方向検出モード及び前記第2方向検出モードを切り替えることが好ましい。
本発明の静電容量式モーション検出装置においては、前記切り替え手段は、前記一対の駆動電極に同じ駆動電圧を印加して前記一対の検出電極を前記検出手段の異なる入力に接続して差分を検出する第1方向検出モードと、前記一対の駆動電極に異なる駆動電圧を印加して前記一対の検出電極を前記検出手段の同じ入力に接続して合計を検出する第2方向検出モードと、を切り替えることが好ましい。この場合において、前記切り替え手段は、前記一対の検出電極の一方の検出電極の前記検出手段の入力への接続、及び前記一対の駆動電極の一方の駆動電極の駆動電圧を固定し、他方の検出電極の前記検出手段の入力への接続、及び他方の駆動電極の駆動電圧を切り替えて前記第1方向検出モード及び前記第2方向検出モードを切り替えることが好ましい。
本発明の入力装置は、上記静電容量式モーション検出装置を搭載した装置本体と、前記装置本体に内蔵されており、前記静電容量式モーション検出装置による被検出体のモーション検出に基づいて前記装置本体の操作を行う制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の電子機器は、矩形の表示領域を備えた装置本体と、前記表示素子の両側に対向して設けられた一対の駆動電極と、前記一対の駆動電極の並設方向に対して略直交する方向に並設され、前記表示領域の両側に対向して設けられた一対の検出電極と、前記検出電極及び前記駆動電極で求められた静電容量の変化量から前記表示領域の上方における被検出体のモーション検出を行う検出手段、とを具備し、前記検出手段によって検出されたモーションに応じて前記表示領域における表示を切り換えることを特徴とする。
この構成によれば、表示領域の各辺に設けられた一対の検出電極及び一対の駆動電極でそれぞれ求められた静電容量の変化量から検出領域における被検出体のモーション検出を行うので、使用環境に制限が少なく、機器に振動による影響を及ぼす恐れもなく、また小さいスペースに搭載可能で、直感的な操作を実現することができる。さらに、このように、一対の駆動電極の並設方向と一対の検出電極の並設方向とを略直交する方向にすることにより、検出電極と駆動電極との間の距離を相対的に離して、電気力線の軌跡を電極設置面に対してより高くすることができ、相対的に高い位置まで検出領域とすることができるため、表示領域に表示された情報を目視で確認しながら直感的な操作を実現することができる。
本発明の静電容量式モーション検出装置は、検出領域を備えた装置本体と、前記検出領域の両側に対向して設けられた一対の駆動電極と、前記一対の駆動電極の並設方向に対して略直交する方向に並設され、前記検出領域の両側に対向して設けられた一対の検出電極と、前記検出電極及び前記駆動電極で求められた静電容量の変化量から被検出体のモーション検出を行う検出手段と、前記一対の検出電極の極性及び前記一対の駆動電極の極性を切り替える切り替え手段と、を具備するので、使用環境に制限が少なく、機器に振動による影響を及ぼす恐れもなく、また特定の入力装置も持つ必要もない簡単な構成とすることができる。
(a),(b)は、静電容量式モーション検出装置における電極配置を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る静電容量式モーション検出装置における電極配置を説明するための図である。 (a),(b)は、静電容量式モーション検出装置におけるモーション検出範囲を説明するための図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態に係る静電容量式モーション検出装置を備えた電子機器の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る静電容量式モーション検出の原理を説明するための図である。 (a)〜(f)は、静電容量式モーション検出の際の感度を示す特性図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態に係る検出回路の概略を示す図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態に係る各電極と駆動回路、検出回路、切り替え回路との接続の概略を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
静電容量を用いて被検出体、例えば人体の位置を検出する場合には、図1(a),(b)に示すように、駆動電極1を中央に配置し、その両側にそれぞれ検出電極2a,2bを配置した構成を採る。この場合、駆動電極1、検出電極2a,2bの3つの電極で、2組の検出電極/駆動電極対を構成している。これにより、駆動電極1と検出電極2aとの間に静電容量Cが形成され、駆動電極1と検出電極2bとの間に静電容量C2が形成される。この静電容量C,Cの差分をとることにより手3の位置を検出することができる。
図1(a),(b)に示す構成においては、駆動電極1と検出電極2a,2bとの間の距離がDで一定であり、図3(a)に示すように、駆動電極1と検出電極2a,2bとの間に発生している電気力線4の軌跡の高さHは一定であり、相対的に低い。一方、図2に示す構成において、駆動電極12aと検出電極12bとの間の距離はD〜Dまでであり、図3(b)に示すように、駆動電極12aと検出電極12bとの間の距離が長くなるにしたがって電気力線4が高い位置(電極設置面からの高さ方向において高い位置)Hまで達することとなる。このように、駆動電極及び検出電極の配置により、高さ方向におけるモーション検出範囲が異なることになり、本発明に係る電極配置において、モーション検出範囲が高くなる。
本発明者らは、このように駆動電極と検出電極との間の距離により、両者間で発生する電気力線の高さが異なることに着目し、検出領域を構成するように一対の駆動電極と一つの検出電極とを、互いの並設方向が略直交するようにして略矩形状に配設することにより、駆動電極と検出電極との間の距離が大きい部分を設けて両者間で発生する電気力線の高さを高くできることを見出し本発明をするに至った。
本発明の骨子は、検出領域を備えた装置本体と、前記検出領域の両側に対向して設けられた一対の駆動電極と、前記一対の駆動電極の並設方向に対して略直交する方向に並設され、前記検出領域の両側に対向して設けられた一対の検出電極と、前記検出電極及び前記駆動電極で求められた静電容量の変化量から被検出体のモーション検出を行う検出手段と、前記一対の検出電極の極性及び前記一対の駆動電極の極性を切り替える切り替え手段と、を具備することにより、使用環境に制限が少なく、機器に振動による影響を及ぼす恐れもなく、また特定の入力装置も持つ必要もない簡単な構成とすると共に、電気力線の軌跡を電極設置面に対してより高くして、相対的に高い位置まで検出領域とすることである。
図2は、本発明の実施の形態に係る静電容量式モーション検出装置の電極配置を説明するための図である。この静電容量式モーション検出装置は、検出領域13を備えた装置本体を備えている。この装置本体としては、ノートPCのような携帯機器などを挙げることができる。検出領域13の両側には、互いに対向して設けられた一対の駆動電極12a,12dが配設されている(図2において検出領域13の上下方向が並設方向)。また、一対の駆動電極12a,12dの並設方向に対して略直交する方向において、検出領域13の両側には、互いに対向して設けられた一対の検出電極12b,12cが配設されている(図2において検出領域13の左右方向が並設方向)。このような電極配置において、検出電極12bと駆動電極12a,12dとの間に静電容量Cx1が形成されており、検出電極12cと駆動電極12a,12dとの間に静電容量Cx2が形成されている。これらの静電容量の差分(Cx1−Cx2)の変化により、手11の位置を検出することができる。
図2に示す電極配置を有する検出装置は、検出電極12b,12c及び駆動電極12a,12dで求められた静電容量の変化量から被検出体のモーション検出を行う検出回路と、検出電極12b,12cの極性及び駆動電極12a,12dの極性を切り替える切り替え回路とを備える。
この切り替え回路は、一対の検出電極の極性をそれぞれ異なる極性とし、一対の駆動電極の極性をそれぞれ同じ極性とする第1方向検出モードと、一対の検出電極の極性をそれぞれ同じ極性とし、一対の駆動電極の極性をそれぞれ異なる極性とする第2方向検出モードと、を切り替える。特に、切り替え回路は、一対の検出電極の一方の検出電極の極性及び一対の駆動電極の一方の駆動電極の極性を固定し、他方の検出電極の極性及び他方の駆動電極の極性を切り替えて第1方向検出モード及び第2方向検出モードを切り替えることが好ましい。
図4(a),(b)は、本発明に係る静電容量式モーション検出装置を備えた電子機器のモーション検出回路(駆動回路、検出回路及び切り替え回路)を示す図である。ここでは、検出領域13をモニタ領域(表示領域)としている。この検出装置においては、モニタ領域の4辺に沿って一対の駆動電極12a,12dと、一対の検出電極12b,12cとが配設されている。一対の駆動電極12a,12dの並設方向と一対の検出電極12b,12cの並設方向とは、略直交する方向としている。すなわち、この電子機器は、装置本体の矩形の表示領域の両側に対向して一対の駆動電極12a,12dと、一対の駆動電極12a,12dの並設方向に対して略直交する方向において、表示領域の両側に対向して並設された一対の検出電極12b,12cと、検出電極及び前記駆動電極で求められた静電容量の変化量から表示領域の上方における被検出体のモーション検出を行うモーション検出回路、とを具備して構成されており、このモーション検出回路によって検出されたモーションに応じて表示領域における表示を切り換える。なお、モニタ領域の左右方向をX軸とし、モニタ領域の上下方向をY軸とする。
モーション検出回路21は、図4(a),(b)に示すように、駆動電極を駆動させる駆動回路211と、検出電極と接続されて静電容量を検出する検出回路A212,B213と、駆動電極及び検出電極の極性を切り替える切り替え回路214とから構成されている。モーション検出回路21は、駆動電極に印加された電圧による電場によって、基準電圧Vrefとされた検出電極に電荷が蓄積され、この電荷量を測定することにより、駆動電極と検出電極との間に形成された静電容量を測定する。駆動回路211は、基準電圧Vrefに対して極性の異なる駆動電圧D+とD−を発生し、パルス状に駆動電極に印加する。例えば、D+として電源電圧,D−として0V(GND),基準電圧として1/2D+を用いることができる。また、基準電圧を0V(GND)とし、正負それぞれの電圧を生成してD+,D−として用いても良い。検出回路A212は、図7(a)に示すようなCV変換回路で構成され、S+,S−二つの入力にそれぞれ接続された検出電極における駆動電極との間の静電容量に対応する電荷量の差分を電圧として出力する。また、検出回路B213は、図7(b)に示すようにS−に基準電圧Vrefを入力することにより、S+に接続された検出電極における静電容量に対応する電荷量を電圧として出力する。
次に、図4に示す構成の静電容量式モーション検出装置でX軸方向及びY軸方向のモーション検出を行う場合について説明する。X軸方向のモーション検出を行う場合には、図4(a)に示すように、切り替え回路214により、駆動電極12a,12dの極性をいずれもプラス(D+を印加)とし、検出電極12bの極性をプラス(S+に入力)とし、検出電極12cの極性をマイナス(S−に入力)とする。このようなモーション検出回路においては、駆動回路211で駆動電極12a,12dを駆動させ、そのとき検出回路A212で検出された静電容量の差分により被検出体のX軸方向の位置を求めることができる。
すなわち、これらの検出電極/駆動電極対でそれぞれ求められた静電容量の変化量から検出領域における手11のモーション検出を行うことができる。検出電極12b,12cと駆動電極12a,12dとの間には、常に静電容量が形成されている。ここでは、検出電極12bと駆動電極12a,12dとの間に静電容量Cx1が形成されており、検出電極12cと駆動電極12a,12dとの間に静電容量Cx2が形成されている。このような構成において、手11がX軸方向(左右方向)のいずれかの方向に動くと、手11との間の静電容量により、検出電極と駆動電極との間の静電容量に変化が生じる。例えば、手11が右側に動くと、静電容量Cx1が増加して、静電容量Cx2が減少する。したがって、これらの静電容量値の差分(Cx1−Cx2)をとることにより、図5に示すように、X軸方向(左右方向)の手11の動き(モーション)を検出することが可能となる。
Y軸方向のモーション検出を行う場合には、図4(b)に示すように、切り替え回路214により、検出電極12b,12cをいずれも同電位(S+に入力)とし、駆動電極12aの極性をプラス(D+を印加)とし、駆動電極12dの極性をマイナス(D−を印加)とする。このようなモーション検出回路においては、駆動回路211で駆動電極12a,12dを駆動させ、そのとき検出回路B213で検出された静電容量により被検出体のY軸方向の位置を求めることができる。
すなわち、これらの検出電極/駆動電極対でそれぞれ求められた静電容量の変化量から検出領域における手11のモーション検出を行うことができる。この場合においても、検出電極12b,12cと駆動電極12a,12dとの間には、常に静電容量が形成されている。ここでは、検出電極12b,12cと駆動電極12aとの間に静電容量CY1が形成されており、検出電極12b,12cと駆動電極12dとの間に静電容量CY2が形成されている。このような構成において、手11がY軸方向(上下方向)のいずれかの方向に動くと、手11との間の静電容量により、検出電極と駆動電極との間の静電容量に変化が生じる。例えば、手11が上側に動くと、静電容量CY1が増加して、静電容量CY2が減少する。したがって、これらの静電容量値の差分(CY1−CY2)をとることにより、Y軸方向(上下方向)の手11の動き(モーション)を検出することが可能となる。ここで、駆動電極12aにはD+が印加されているため、検出電極12b,12cにCY1に対応するプラスの電荷が生じる。一方、駆動電極12dにはD−が印加されるため、検出電極12b,12cにCY2に対応するマイナスの電荷が生じる。このため、最終的に検出電極12b,12cに生じた電荷を測定することにより、静電容量値の差分を出力として得ることができる。このように切り替え回路214によって順次切り替えながら検出を行うことにより、手11のX軸方向とY軸方向の動きを連続的に検出することが可能となる。
上記構成においては、切り替え回路214は、一対の検出電極12b,12cの一方の検出電極の検出手段の入力への接続、及び一対の駆動電極12a,12cの一方の駆動電極の駆動電圧を固定し、他方の検出電極の検出手段の入力への接続、及び他方の駆動電極の駆動電圧を切り替えて、第1方向検出モード及び第2方向検出モードを切り替えることが好ましい。
上記構成の静電容量式モーション検出装置は、この装置を搭載した装置本体に内蔵され、静電容量式モーション検出装置による被検出体のモーション検出に基づいて装置本体の操作を行う制御部を備えることにより、入力装置を構成することができる。このような入力装置においては、上述したようにして、被検出体のモーションを検出し、そのモーション検出情報を制御部に出力し、制御部がそのモーション検出情報に基づいて装置本体の種々の操作を制御することができる。また、上記構成の電子機器は、表示領域の対向する辺に設けられた検出電極/駆動電極対により表示領域からでの高さ方向で高い位置において被検出体のモーションを検出できるので、表示領域の表示を目視で確認したまま操作が可能となり、より直感的な操作が可能となる。なお、検出回路A212,B213は、切り替え回路214との組み合わせにより、図8(a)(b)に示すように一つの検出回路212とすることもできる。(a)に示すx軸測定時、図8(b)に示すy軸測定時のように各電極、及びVrefを駆動電極、検出電極と接続すればよい。これにより、検出回路が少なくなるとともに実際に切り替える回路が少なくなるため、回路規模が小さくできる。
次に、本発明の効果を明確にするために行った実施例について説明する。
(実施例1)
図2に示す電極配置を有し、図4に示す回路構成を有する静電容量式モーション検出装置を作製した。このとき、駆動電極12a,12dは、長さ(図2において左右方向の長さ)56mm、幅(図2において上下方向の長さ)15mmとし、検出電極12b,12cは、長さ(図2において上下方向の長さ)80mm、幅(図2において左右方向の長さ)15mmとした。
この静電容量式モーション検出装置において、駆動電極12a,12dの極性をいずれもプラス(D+)とし、検出電極12bの極性をプラス(S+)とし、検出電極12cの極性をマイナス(S−)として(X軸方向検出用)、駆動回路211で駆動電極12a,12dを駆動させ、電極設置面から4.5cm、3.5cm、2.5cmそれぞれ離し、一定の高さで動かしたときの出力波形をそれぞれ図6(a)〜(c)に示す。なお、この出力は、検出回路A,B212,213で検出された静電容量の差分の変化量に相当する。
図6(a)〜(c)から分かるように、手と電極設置面との間の距離が4.5cmでも十分な感度をもって手を検出することができた。このとき、8cm程度の距離までは手の動作を検知可能な範囲で容量を検出できた。また、検出電極12b,12cの極性をいずれもプラス(S+)とし、駆動電極12aの極性をプラス(D+)とし、駆動電極12dの極性をマイナス(D−)として(Y軸方向検出用)、駆動回路211で駆動電極12a,12dを駆動させ、電極設置面から4.5cm、3.5cm、2.5cmそれぞれ離し、一定の高さで動かしたときの出力波形も図6(a)〜(c)と同様であった。これは、検出領域を構成するように一対の駆動電極と一つの検出電極とが、互いの並設方向が略直交するようにして略矩形状に配設されているので、駆動電極と検出電極との間で発生する電気力線の高さが高くなったためであると考えられる。
(比較例)
図1(a)に示す電極配置を有し、駆動電極1と検出電極2aとの間の静電容量C1と駆動電極1と検出電極2bとの間の静電容量C2との間の差分を測定できる静電容量式モーション検出装置を作製した。このとき、駆動電極1、検出電極2a,2bは、長さ(図1(a)において上下方向の長さ)80mm、幅(図1(a)において左右方向の長さ)15mmとした。
この静電容量式モーション検出装置において、電極設置面から4.5cm、3.5cm、2.5cmそれぞれ離し、一定の高さで動かしたときの出力波形をそれぞれ図6(d)〜(f)に示す。図6(d)〜(f)から分かるように、手と電極設置面との間の距離が2.5cmで手を検出することができた。また、手と電極設置面との間の距離が2.5cmの場合においては、本実施例の静電容量式モーション検出装置の感度は、比較例の静電容量式モーション検出装置の感度の約3倍であった。
また、電極設置面から5cm離れた面において30cm×30cmの範囲の電束密度を計算したところ、実施例の静電容量式モーション検出装置では8.5×10−14C/mであるのに対し、比較例では4.0×10−14C/mであり、実施例の静電容量式モーション検出装置が高感度であることが示された。
(実施例2)
電極の寸法のみを以下のように変えること以外実施例1と同様にして静電容量式モーション検出装置を作製した。このとき、駆動電極12a,12dは、長さ(図2において左右方向の長さ)200mm、幅(図2において上下方向の長さ)20mmとし、検出電極12b,12cは、長さ(図2において上下方向の長さ)200mm、幅(図2において左右方向の長さ)20mmとした。本実施例の静電容量式モーション検出装置において実施例1と同様にして駆動させたところ、電極設置面から20cm程度まで手の動きを検出することができた。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態においては、一対の検出電極の極性をそれぞれ異なる極性とし、一対の駆動電極の極性をそれぞれ同じ極性とする第1方向検出モードと、一対の検出電極の極性をそれぞれ同じ極性とし、一対の駆動電極の極性をそれぞれ異なる極性とする第2方向検出モードと、を切り替えるものとしたが、上記の構成に限定されず、例えば第1方向検出モードと第2方向検出モードとで、検出電極と駆動電極を入れ替えることによってもX、Y二方向のモーションを検出することができる。上記実施の形態における、左右、上下の別、電極の数、位置、大きさ、形状や、X軸及びY軸のモーション検出の際の接続構成、制御の順序などについては適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。

Claims (7)

  1. 検出領域を備えた装置本体と、前記検出領域の両側に対向して設けられた一対の駆動電極と、前記一対の駆動電極の並設方向に対して略直交する方向に並設され、前記検出領域の両側に対向して設けられた一対の検出電極と、前記検出電極及び前記駆動電極で求められた静電容量の変化量から被検出体のモーション検出を行う検出手段と、前記一対の検出電極及び前記一対の駆動電極の動作を切り替える切り替え手段と、を具備することを特徴とする静電容量式モーション検出装置。
  2. 前記切り替え手段は、前記一対の検出電極の極性をそれぞれ異なる極性とし、前記一対の駆動電極の極性をそれぞれ同じ極性とする第1方向検出モードと、前記一対の検出電極の極性をそれぞれ同じ極性とし、前記一対の駆動電極の極性をそれぞれ異なる極性とする第2方向検出モードと、を切り替えることを特徴とする請求項1記載の静電容量式モーション検出装置。
  3. 前記切り替え手段は、前記一対の検出電極の一方の検出電極の極性及び前記一対の駆動電極の一方の駆動電極の極性を固定し、他方の検出電極の極性及び他方の駆動電極の極性を切り替えて前記第1方向検出モード及び前記第2方向検出モードを切り替えることを特徴とする請求項2記載の静電容量式モーション検出装置。
  4. 前記切り替え手段は、前記一対の駆動電極に同じ駆動電圧を印加して前記一対の検出電極を前記検出手段の異なる入力に接続して差分を検出する第1方向検出モードと、前記一対の駆動電極に異なる駆動電圧を印加して前記一対の検出電極を前記検出手段の同じ入力に接続して合計を検出する第2方向検出モードと、を切り替えることを特徴とする請求項1記載の静電容量式モーション検出装置。
  5. 前記切り替え手段は、前記一対の検出電極の一方の検出電極の前記検出手段の入力への接続、及び前記一対の駆動電極の一方の駆動電極の駆動電圧を固定し、他方の検出電極の前記検出手段の入力への接続、及び他方の駆動電極の駆動電圧を切り替えて前記第1方向検出モード及び前記第2方向検出モードを切り替えることを特徴とする請求項4記載の静電容量式モーション検出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の静電容量式モーション検出装置を搭載した装置本体と、前記装置本体に内蔵されており、前記静電容量式モーション検出装置による被検出体のモーション検出に基づいて前記装置本体の操作を行う制御手段と、を具備することを特徴とする入力装置。
  7. 矩形の表示領域を備えた装置本体と、前記表示領域の両側に対向して設けられた一対の駆動電極と、前記一対の駆動電極の並設方向に対して略直交する方向に並設され、前記表示領域の両側に対向して設けられた一対の検出電極と、前記検出電極及び前記駆動電極で求められた静電容量の変化量から前記表示領域の上方における被検出体のモーション検出を行う検出手段、とを具備し、前記検出手段によって検出されたモーションに応じて前記表示領域における表示を切り換えることを特徴とする電子機器。
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