JP2019194791A - 押圧力測定を備えたタッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 静電センサと圧電センサを兼備し、位置検出と力測定を行うタッチパネルにおいて、静電センサの駆動ノイズを除去できる押圧検出機能付きタッチパネルを提供する。【解決手段】 本発明の押圧検出機能付きタッチパネル1は、静電センサ2と圧電センサ3とを備えたセンサ部10と、前記静電センサ2に接続された容量検出回路4と、前記圧電センサ3に接続されたチャージアンプ5と、前記チャージアンプ5に接続され、前記容量検出回路4が非駆動のときには前記チャージアンプ5の出力を送出し、前記容量検出回路4が非駆動から駆動に変化するときには変化直前の前記チャージアンプ5の出力を保持して送出するサンプルアンドホールド回路6と、前記サンプルアンドホールド回路6に接続されたADコンバータ8と、を備えている。【選択図】 図1
Description
本発明は、静電センサと圧電センサを兼備したタッチパネルに関する。
従来、静電センサと圧電センサを兼備し、位置検出と力測定を行うタッチパネルが知られている。これら従来のタッチパネルは圧電センサの上面又は下面に静電センサが重ねられている。2種のセンサを単に重ね合わせただけでは、タッチパネルが厚くなり、透明性などの光学特性が変わり、製造コストも上がる。
そこで、特許文献1では、静電センサと圧電センサとで構成層を一部共用した押圧力測定を備えたタッチパネルが提案されている。
具体的には、圧電体の一方面上に第1方向に延在し、第1方向に直交する第2方向に並べられた複数の送信電極(Tx)と、他方面上に第2方向に延在し、第1方向に並べられた複数の受信電極(Rx)とからなる位置検出に使用する一対の静電センサ電極と、送信電極(Tx)どうしの間又は受信電極(Rx)どうしの間に各々平行に配置された力測定に使用する複数の圧電センサ電極(Sx)を設ける。すなわち、2層の電極層のみを形成するだけでよいので、薄型化と光学特性の維持と製造コストの低廉化に利点を有する。
具体的には、圧電体の一方面上に第1方向に延在し、第1方向に直交する第2方向に並べられた複数の送信電極(Tx)と、他方面上に第2方向に延在し、第1方向に並べられた複数の受信電極(Rx)とからなる位置検出に使用する一対の静電センサ電極と、送信電極(Tx)どうしの間又は受信電極(Rx)どうしの間に各々平行に配置された力測定に使用する複数の圧電センサ電極(Sx)を設ける。すなわち、2層の電極層のみを形成するだけでよいので、薄型化と光学特性の維持と製造コストの低廉化に利点を有する。
しかしながら、特許文献1のタッチパネルは、圧電センサ電極が同一層の静電センサ電極に近接したり、圧電センサ電極が別層で直交する静電センサ電極と重なったりしているため、静電センサの駆動時に静電センサ電極に印加される信号に応じて圧電センサ電極がノイズ(以下、駆動ノイズという)を検出してしまう。また、従来の静電センサと圧電センサを積層したタッチパネルでも、圧電センサ電極が同様に駆動ノイズを検出してしまうことがあった。よって、これらのタッチパネルで正確な力測定ができないという問題があった。
したがって、本発明の目的は、静電センサと圧電センサを兼備し、位置検出と力測定を行うタッチパネルにおいて、静電センサの駆動ノイズを除去できる押圧検出機能付きタッチパネルを提供することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の押圧検出機能付きタッチパネルの第1態様は、
静電センサと、前記静電センサの背面に積層されるか、前記静電センサと構成層を一部共用する圧電センサ)と、を備えたセンサ部と、
前記センサ部の前記静電センサに接続され、静電容量変化からタッチの有無とタッチ位置を検出し、電気信号をホストへ送出する容量検出回路と、
前記センサ部の前記圧電センサに接続され、電荷信号を電圧信号に変換させるチャージアンプと、
前記チャージアンプに接続され、前記容量検出回路が静電センサを非駆動にしているときには前記チャージアンプの出力を送出し、前記容量検出回路が静電センサを非駆動から駆動するように変化するときには変化直前の前記チャージアンプの出力を保持して送出するサンプルアンドホールド回路と、
前記サンプルアンドホールド回路に接続され、前記サンプルアンドホールド回路の出力をデジタル変換してホストに送信するADコンバータと、
を備える。
静電センサと、前記静電センサの背面に積層されるか、前記静電センサと構成層を一部共用する圧電センサ)と、を備えたセンサ部と、
前記センサ部の前記静電センサに接続され、静電容量変化からタッチの有無とタッチ位置を検出し、電気信号をホストへ送出する容量検出回路と、
前記センサ部の前記圧電センサに接続され、電荷信号を電圧信号に変換させるチャージアンプと、
前記チャージアンプに接続され、前記容量検出回路が静電センサを非駆動にしているときには前記チャージアンプの出力を送出し、前記容量検出回路が静電センサを非駆動から駆動するように変化するときには変化直前の前記チャージアンプの出力を保持して送出するサンプルアンドホールド回路と、
前記サンプルアンドホールド回路に接続され、前記サンプルアンドホールド回路の出力をデジタル変換してホストに送信するADコンバータと、
を備える。
このように構成することで、容量検出回路が非駆動のときにはチャージアンプの出力を送出し、容量検出回路が非駆動から駆動に変化するときには変化直前のチャージアンプの出力を保持(ホールド)して送出するため、圧電センサによる力測定において、容量検出回路の駆動ノイズが除去される。したがって、正確な力測定ができる。
また、本発明の押圧検出機能付きタッチパネル(1)の第2態様は、
前記サンプルアンドホールド回路と前記ADコンバータとの間に接続され、前記サンプルアンドホールド回路の出力からスイッチングノイズを除去するフィルタ回路を、さらに備える。
前記サンプルアンドホールド回路と前記ADコンバータとの間に接続され、前記サンプルアンドホールド回路の出力からスイッチングノイズを除去するフィルタ回路を、さらに備える。
このように構成することで、前記サンプルアンドホールド回路のスイッチングにより発生し、前記サンプルアンドホールド回路の出力にわずかに残るスイッチングノイズが除去され、押圧時の実際の力変化にほぼ完全に一致した信号になる。したがって、より正確な力測定ができる。
なお、前記静電センサが、圧電フィルムと、前記圧電フィルムの一方の面上に、第1方向に延在し、第1方向に直交する第2方向に並べて配置された複数の第1静電センサ電極と、前記圧電フィルムの他方の面上に、第2方向に延在し、第1方向に並べて配置された複数の第2静電センサ電極と、で構成され、前記圧電センサが、前記圧電フィルムと、前記圧電フィルムの前記第2静電センサ電極が配置された側の面上に、前記第2静電センサ電極どうしの間に各々配置された複数の圧電センサ電極と、で構成されていてもよい。
本発明の押圧検出機能付きタッチパネルは、上記のように構成されるので、部品点数をほとんど増やさずに、静電センサの駆動ノイズを除去できる。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするため、一部の構成要素を誇張して表すなど模式的に表しているものがある。このため、構成要素間の寸法や比率などは実物と異なっている場合がある。また、本発明の実施例に記載した部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
1.第一実施形態
図1は、本発明の第一実施形態に係る押圧検出機能付きタッチパネル示すブロック図である。
本実施形態の押圧検出機能付きタッチパネル1は、センサ部10と、容量検出回路4と、チャージアンプ5と、サンプルアンドホールド回路6と、フィルタ回路7と、ADコンバータ8と、ホスト9とを備えている。
図1は、本発明の第一実施形態に係る押圧検出機能付きタッチパネル示すブロック図である。
本実施形態の押圧検出機能付きタッチパネル1は、センサ部10と、容量検出回路4と、チャージアンプ5と、サンプルアンドホールド回路6と、フィルタ回路7と、ADコンバータ8と、ホスト9とを備えている。
<センサ部>
センサ部10は、図1に示すように、静電センサ2と、圧電センサ3とを備えて4いる。本実施形態において、静電センサ2と圧電センサ3とは、図2に示すように、構成層を一部共用している。また、使用時において、センサ部10の上面に、例えばガラス製の表面部材20が配置された積層体で構成されている(図2参照)。
センサ部10は、図1に示すように、静電センサ2と、圧電センサ3とを備えて4いる。本実施形態において、静電センサ2と圧電センサ3とは、図2に示すように、構成層を一部共用している。また、使用時において、センサ部10の上面に、例えばガラス製の表面部材20が配置された積層体で構成されている(図2参照)。
(静電センサ)
静電センサ2は、圧電フィルム30と、圧電フィルム30の一方の面上に配置された第1静電センサ電極21と、圧電フィルム30の他方の面上に配置された第2静電センサ電極22と、で構成されている。
第1静電センサ電極21および第2静電センサ電極22に係る相互容量や自己容量の変化よって、タッチの有無とタッチ位置を検出する。
静電センサ2は、圧電フィルム30と、圧電フィルム30の一方の面上に配置された第1静電センサ電極21と、圧電フィルム30の他方の面上に配置された第2静電センサ電極22と、で構成されている。
第1静電センサ電極21および第2静電センサ電極22に係る相互容量や自己容量の変化よって、タッチの有無とタッチ位置を検出する。
静電センサ2において、圧電フィルム30は第1静電センサ電極21と第2静電センサ電極22との間の絶縁層として機能する。
圧電フィルム30を構成する材料としては、セラミック圧電材料、フッ化物重合体、またはその共重合体、さらには、キラリティーを有する高分子材料などが挙げられる。セラミック圧電材料としては、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、タングステン酸ナトリウム、酸化亜鉛、ニオブ酸ナトリウムカリウム、ビスマスフェライト、ニオブ酸ナトリウム、チタン酸ビスマスなどが挙げられる。フッ化物重合体、またはその共重合体としては、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体が挙げられる。キラリティーを有する高分子材料としては、L型ポリ乳酸や、R型ポリ乳酸などが挙げられる。
圧電フィルム30の厚さは1μm〜200μmである。
圧電フィルム30の厚さは1μm〜200μmである。
第1静電センサ電極21は、図3aに示すように、第1方向に延在し、第1方向に直交する第2方向に並べられた複数の電極である。また、第2静電センサ電極22は、図3bに示すように、第2方向に延在し、第1方向に並べられた複数の電極である。なお、図3においては、第1静電センサ電極21および第2静電センサ電極22として、複数のダイヤ形状の電極部が連なったものが示されているが、これに限定意されない。例えば、第1静電センサ電極21および第2静電センサ電極22は、短冊状であってもよい。
第1静電センサ電極21および第2静電センサ電極22を構成する材料としては、導電性を有する材料により構成できる。導電性を有する材料としては、インジウム−スズ酸化物(Indium−Tin−Oxide、ITO)、スズ−亜鉛酸化物(Tin−Zinc−Oxide、TZO)などのような透明導電酸化物、ポリエチレンジオキシチオフェン(PolyethylenedioxythioPhene、PEDOT)などの導電性高分子、などを用いることができる。この場合、上記の電極は、蒸着やスクリーン印刷などを用いて形成できる。また、導電性を有する材料として、銅、銀などの導電性の金属を用いてもよい。この場合、上記の電極は、蒸着により形成してもよく、銅ペースト、銀ペーストなどの金属ペーストを用いて形成してもよい。さらに、導電性を有する材料として、バインダー中に、カーボンナノチューブ、金属粒子、 金属ナノファイバーなどの導電材料が分散したものを用いてもよい。
また、第1静電センサ電極21および第2静電センサ電極22は、圧電フィルム30に直接形成してもよいし、樹脂フィルムに形成して、それを圧電フィルム30に貼合してもよい。
樹脂フィルムを用いる場合、その材料としては、アクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマーなどを挙げることができる。
樹脂フィルムを用いる場合、その材料としては、アクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマーなどを挙げることができる。
(圧電センサ)
一方、圧電センサ3は、共有の構成層である前述の圧電フィルム30と、圧電フィルム30の第2静電センサ電極22が配置された側の面上に、第2静電センサ電極22どうしの間に各々平行に配置された圧電センサ電極31と、で構成されている。
押圧時に圧電フィルム30から発生する電荷を、圧電センサ電極31で検出する。
一方、圧電センサ3は、共有の構成層である前述の圧電フィルム30と、圧電フィルム30の第2静電センサ電極22が配置された側の面上に、第2静電センサ電極22どうしの間に各々平行に配置された圧電センサ電極31と、で構成されている。
押圧時に圧電フィルム30から発生する電荷を、圧電センサ電極31で検出する。
圧電センサ電極31は、図3bに示すように、第2静電センサ電極22どうしの間に各々存在する複数の電極である。そして、圧電センサ電極31は、第2静電センサ電極22動揺に、第2方向に延在し、第1方向に並べられた複数の電極である(図3b参照)。
圧電センサ電極31を構成する材料としては、第1静電センサ電極21および第2静電センサ電極22と同様の材料により構成できる。
<容量検出回路>
容量検出回路4は、センサ部10の静電センサ2に接続され、静電容量変化からタッチの有無とタッチ位置を検出し、電気信号をホスト9へ送出する回路である。
容量検出回路4は、センサ部10の静電センサ2に接続され、静電容量変化からタッチの有無とタッチ位置を検出し、電気信号をホスト9へ送出する回路である。
容量検出回路4は、第1静電センサ電極21(又は第2静電センサ電極22)の一端に駆動信号を入力して、静電センサ2を駆動する駆動部41を有する。また、第2静電センサ電極22(又は第1静電センサ電極21)の一端から出力信号を検出し、静電容量の変化を検出する検出部42を有する。
容量検出回路4における駆動信号の入力では、一定周期でON信号とOFF信号を繰り返すパルス信号を生成して行なわれる。すなわち、容量検出回路4は、図4に示すように、駆動と非駆動を繰り返している。
本発明においては、容量検出回路4は、この駆動と非駆動の変化に合わせて、圧電センサ3の検出に用いるサンプルアンドホールド回路6を制御するサンプルアンドホールド回路制御部43を有する。
本発明においては、容量検出回路4は、この駆動と非駆動の変化に合わせて、圧電センサ3の検出に用いるサンプルアンドホールド回路6を制御するサンプルアンドホールド回路制御部43を有する。
また、容量検出回路4は、複数の第1静電センサ電極21及び第2静電センサ電極22のいずれかの一端からの出力信号(アナログ信号)を、デジタル値に変換した上で、ホスト9へ送出するAD変換部44を有する。
<ホスト>
ホスト9は、容量検出回路4に接続され、本発明のタッチパネルを搭載したスマートフォンなどの電子機器が備える各種機能やアプリケーションを実行するものである。ホスト9は、容量検出回路4から位置情報を受信し、実行中の機能またはアプリケーションにおいて、当該位置に応じた各種演算処理を実行する。また、ホスト9は、各種機能およびアプリケーションの実行により、タッチパネル背面に配置されたディスプレイの表示画面に表示させる画像データを生成し、ディスプレイの表示画面を更新させる。
ホスト9は、容量検出回路4に接続され、本発明のタッチパネルを搭載したスマートフォンなどの電子機器が備える各種機能やアプリケーションを実行するものである。ホスト9は、容量検出回路4から位置情報を受信し、実行中の機能またはアプリケーションにおいて、当該位置に応じた各種演算処理を実行する。また、ホスト9は、各種機能およびアプリケーションの実行により、タッチパネル背面に配置されたディスプレイの表示画面に表示させる画像データを生成し、ディスプレイの表示画面を更新させる。
<チャージアンプ>
チャージアンプ5は、センサ部10の圧電センサ3に接続され、電荷信号を電圧信号に変換させる回路である。
ところが、図4に示すように、容量検出回路4の駆動のタイミングで、チャージアンプ5の出力は駆動ノイズを受けている。図中では、駆動ノイズを受けた結果、静電センサ2を駆動中の出力信号は、静電センサ2を駆動していないときの出力電圧から駆動ノイズの分だけズレた、すなわちオフセットされた信号となっている。
チャージアンプ5は、センサ部10の圧電センサ3に接続され、電荷信号を電圧信号に変換させる回路である。
ところが、図4に示すように、容量検出回路4の駆動のタイミングで、チャージアンプ5の出力は駆動ノイズを受けている。図中では、駆動ノイズを受けた結果、静電センサ2を駆動中の出力信号は、静電センサ2を駆動していないときの出力電圧から駆動ノイズの分だけズレた、すなわちオフセットされた信号となっている。
<サンプルアンドホールド回路>
サンプルアンドホールド回路6は、チャージアンプ5に接続され、容量検出回路4が静電センサ2を非駆動にしているときにはチャージアンプ5の出力を送出し、容量検出回路4が静電センサ2を非駆動から駆動するように変化するときには変化直前のチャージアンプ5の出力を保持して送出する回路である。
サンプルアンドホールド回路6は、チャージアンプ5に接続され、容量検出回路4が静電センサ2を非駆動にしているときにはチャージアンプ5の出力を送出し、容量検出回路4が静電センサ2を非駆動から駆動するように変化するときには変化直前のチャージアンプ5の出力を保持して送出する回路である。
サンプルアンドホールド回路6は、図1に示すように、サンプリングスイッチ6aとホールドキャパシタ6bとを備えている。サンプリングスイッチ6aのON/OFFは、前述のように容量検出回路4によって制御される。
容量検出回路4は、図4に示すように、静電センサ2を非駆動にしているときだけサンプリングスイッチ6aをONにする。
サンプリングスイッチ6aがONの状態(サンプルモード)では、駆動ノイズを受けていないチャージアンプ5の出力が、ホールドキャパシタ6bを充放電しながら、入力時の電圧そのままでサンプルアンドホールド回路6から送出される。
サンプリングスイッチ6aがONの状態(サンプルモード)では、駆動ノイズを受けていないチャージアンプ5の出力が、ホールドキャパシタ6bを充放電しながら、入力時の電圧そのままでサンプルアンドホールド回路6から送出される。
容量検出回路4が静電センサを非駆動から駆動するように変化すると、容量検出回路4は、図4に示すように、サンプリングスイッチ6aをOFFにする。
サンプリングスイッチ6aがOFFの状態(ホールドモード)では、駆動ノイズを受けているチャージアンプ5の出力が遮断され、ホールドキャパシタ6bに溜まった電荷によって、サンプリングスイッチ6aをOFFにする直前の電圧が出力される。すなわち、駆動ノイズを受けていないチャージアンプ5からの入力電圧がホールドキャパシタ6bに保持(ホールド)され、その保持電圧が出力電圧となってサンプルアンドホールド回路6から送出される。
このように、サンプルアンドホールド回路6によって、容量検出回路4が静電センサ2を駆動するタイミングでも、駆動ノイズを受けていないチャージアンプ5の出力を送出できるので、駆動ノイズを除去できる(図4参照)。したがって、正確な力測定が出来る。
<ローパスフィルタ回路>
ローパスフィルタ回路7は、サンプルアンドホールド回路6に接続され、サンプルアンドホールド回路6の出力からスイッチングノイズを除去する回路である。
サンプルアンドホールド回路6の出力に残るスイッチングノイズとは、サンプルモードからホールドモードにスイッチングを行なったときにサンプリングスイッチ6a内に誘起された電荷がホールドキャパシタ6bに注入されるチャージインジェクションや、スイッチ6aをONにしたときに瞬間的に流れる定常より大きな電流によって発生するオーバーシュートなどのノイズである。
このローパスフィルタ回路7によって、図5に示すように、押圧時の実際の力変化にほぼ完全に一致した信号になる。したがって、さらに正確な力測定ができる。
ローパスフィルタ回路7は、サンプルアンドホールド回路6に接続され、サンプルアンドホールド回路6の出力からスイッチングノイズを除去する回路である。
サンプルアンドホールド回路6の出力に残るスイッチングノイズとは、サンプルモードからホールドモードにスイッチングを行なったときにサンプリングスイッチ6a内に誘起された電荷がホールドキャパシタ6bに注入されるチャージインジェクションや、スイッチ6aをONにしたときに瞬間的に流れる定常より大きな電流によって発生するオーバーシュートなどのノイズである。
このローパスフィルタ回路7によって、図5に示すように、押圧時の実際の力変化にほぼ完全に一致した信号になる。したがって、さらに正確な力測定ができる。
<ADコンバータ>
ADコンバータ8は、フィルタ回路7に接続され、フィルタ回路7の出力信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換してホスト9に送信する回路である。
ADコンバータ8は、フィルタ回路7に接続され、フィルタ回路7の出力信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換してホスト9に送信する回路である。
なお、力測定におけるホスト9は、圧電センサ3から上記の各種回路を経て圧力情報を受信し、実行中の機能またはアプリケーションにおいて、当該位置に応じた各種演算処理を実行する。また、ホスト9は、各種機能およびアプリケーションの実行により、タッチパネル背面に配置されたディスプレイの表示画面に表示させる画像データを生成し、ディスプレイの表示画面を更新させる。
2.第二実施形態
本実施形態は、サンプルアンドホールド回路6とADコンバータ8との間にローパスフィルタ回路7が存在しないものである。その他の点については、第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
サンプルアンドホールド回路6の出力にスイッチングノイズが残るものの、課題である駆動ノイズと比較して力測定の正確性への影響は極めて小さい。ただし、ローパスフィルタ回路7を備える方がより好ましい。
本実施形態は、サンプルアンドホールド回路6とADコンバータ8との間にローパスフィルタ回路7が存在しないものである。その他の点については、第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
サンプルアンドホールド回路6の出力にスイッチングノイズが残るものの、課題である駆動ノイズと比較して力測定の正確性への影響は極めて小さい。ただし、ローパスフィルタ回路7を備える方がより好ましい。
3.他の実施形態
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
例えば、センサ部10において静電センサ2と圧電センサ3を兼備する構成は、上記実施形態のように圧電フィルム30を構成層として共有しなくてもよい。すなわち、図6に示すように、静電センサ2の背面に圧電センサ3を単に重ね合わせるだけでもよい。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
例えば、センサ部10において静電センサ2と圧電センサ3を兼備する構成は、上記実施形態のように圧電フィルム30を構成層として共有しなくてもよい。すなわち、図6に示すように、静電センサ2の背面に圧電センサ3を単に重ね合わせるだけでもよい。
静電センサ2の背面に圧電センサ3を重ね合わせる一例としては、次の構成がある。すなわち、静電センサ2が、樹脂フィルム40と、樹脂フィルム40の一方の面上に、第1方向に延在し、第1方向に直交する第2方向に並べて配置された複数の第1静電センサ電極21と、樹脂フィルム40の他方の面上に、第2方向に延在し、第1方向に並べて配置された複数の第2静電センサ電極22と、で構成される。
一方、圧電センサ3が、樹脂フィルム40とは別体の圧電フィルム30と、圧電フィルム30の一方の面上に配置された複数の圧電センサ電極31と、で構成される。
なお、図6においては、圧電フィルム30の静電センサ2側とは反対側の面上に圧電センサ電極31が配置されているが、圧電フィルム30の静電センサ2の面上に配置されてもよい。
一方、圧電センサ3が、樹脂フィルム40とは別体の圧電フィルム30と、圧電フィルム30の一方の面上に配置された複数の圧電センサ電極31と、で構成される。
なお、図6においては、圧電フィルム30の静電センサ2側とは反対側の面上に圧電センサ電極31が配置されているが、圧電フィルム30の静電センサ2の面上に配置されてもよい。
樹脂フィルム40の材料としては、前述の樹脂フィルムと同様であるので省略する。
静電センサ2の背面に圧電センサ3を重ね合わせる他の例としては、静電センサ2において、樹脂フィルム40の代わりに絶縁インキ膜を用いてもよい。この場合、第1静電センサ電極21と第2静電センサ電極22との交差箇所のみに絶縁インキ膜を形成してもよいし、全面的に絶縁インキ膜を形成してもよい。
本発明の押圧検出機能付きタッチパネルは、前記サンプルアンドホールド回路6と前記ADコンバータ8との間に接続され、商用電源からの電源ハムノイズや周囲の支配的な空間ノイズを除去するローパスフィルタ回路を備えていてもよい。
また、本発明の押圧検出機能付きタッチパネルは、前記サンプルアンドホールド回路6と前記ADコンバータ8との間に接続され、周囲の温度変化による出力電圧等の変動(温度ドリフト)などを消すハイパスフィルタ回路を備えていてもよい。
また、本発明の押圧検出機能付きタッチパネルは、前記サンプルアンドホールド回路6と前記ADコンバータ8との間に接続され、周囲の温度変化による出力電圧等の変動(温度ドリフト)などを消すハイパスフィルタ回路を備えていてもよい。
本発明の押圧検出機能付きタッチパネルは、OA機器、スマートフォン、携帯ゲーム機器、電子辞書、カーナビゲーションシステム、小型PC、若しくは各種家電品などの電子機器に有用である。
1 :押圧検出機能付きタッチパネル
2 :静電センサ
3 :圧電センサ
4 :容量検出回路
5 :チャージアンプ
6 :サンプルアンドホールド回路(S&H回路)
6a :サンプリングスイッチ
6b :ホールドキャパシタ
7 :ローパスフィルタ回路(LPF)
8 :ADコンバータ(ADC)
9 :ホスト
10 :センサ部
20 :表面部材
21 :第1静電センサ電極
22 :第2静電センサ電極
30 :圧電フィルム
31 :圧電センサ電極
40 :樹脂フィルム
41 :駆動部
42 :検出部
43 :サンプルアンドホールド回路制御部
44 :AD変換部
2 :静電センサ
3 :圧電センサ
4 :容量検出回路
5 :チャージアンプ
6 :サンプルアンドホールド回路(S&H回路)
6a :サンプリングスイッチ
6b :ホールドキャパシタ
7 :ローパスフィルタ回路(LPF)
8 :ADコンバータ(ADC)
9 :ホスト
10 :センサ部
20 :表面部材
21 :第1静電センサ電極
22 :第2静電センサ電極
30 :圧電フィルム
31 :圧電センサ電極
40 :樹脂フィルム
41 :駆動部
42 :検出部
43 :サンプルアンドホールド回路制御部
44 :AD変換部
Claims (3)
- 静電センサと、前記静電センサの背面に積層されるか、前記静電センサと構成層を一部共用する圧電センサと、を備えたセンサ部と、
前記センサ部の前記静電センサに接続され、静電容量変化からタッチの有無とタッチ位置を検出し、電気信号をホストへ送出する容量検出回路と、
前記センサ部の前記圧電センサに接続され、電荷信号を電圧信号に変換させるチャージアンプと、
前記チャージアンプに接続され、前記容量検出回路が静電センサを非駆動にしているときには前記チャージアンプの出力を送出し、前記容量検出回路が静電センサを非駆動から駆動するように変化するときには変化直前の前記チャージアンプの出力を保持して送出するサンプルアンドホールド回路と、
前記サンプルアンドホールド回路に接続され、前記サンプルアンドホールド回路の出力をデジタル変換してホストに送信するADコンバータと、
を備えた押圧検出機能付きタッチパネル。 - 前記サンプルアンドホールド回路と前記ADコンバータとの間に接続され、前記サンプルアンドホールド回路の出力からスイッチングノイズを除去するローパスフィルタ回路を、さらに備えた請求項1の押圧検出機能付きタッチパネル。
- 前記静電センサが、
圧電フィルムと、
前記圧電フィルムの一方の面上に、第1方向に延在し、第1方向に直交する第2方向に並べて配置された複数の第1静電センサ電極と、
前記圧電フィルムの他方の面上に、第2方向に延在し、第1方向に並べて配置された複数の第2静電センサ電極と、で構成され、
前記圧電センサが、
前記圧電フィルムと、
前記圧電フィルムの前記第2静電センサ電極が配置された側の面上に、前記第2静電センサ電極どうしの間に各々平行に配置された複数の圧電センサ電極(31)と、で構成された、
請求項1又は請求項2の押圧検出機能付きタッチパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018088647A JP2019194791A (ja) | 2018-05-02 | 2018-05-02 | 押圧力測定を備えたタッチパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018088647A JP2019194791A (ja) | 2018-05-02 | 2018-05-02 | 押圧力測定を備えたタッチパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019194791A true JP2019194791A (ja) | 2019-11-07 |
Family
ID=68469101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018088647A Pending JP2019194791A (ja) | 2018-05-02 | 2018-05-02 | 押圧力測定を備えたタッチパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019194791A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022230358A1 (ja) * | 2021-04-30 | 2022-11-03 | アルプスアルパイン株式会社 | 近接検出装置 |
-
2018
- 2018-05-02 JP JP2018088647A patent/JP2019194791A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022230358A1 (ja) * | 2021-04-30 | 2022-11-03 | アルプスアルパイン株式会社 | 近接検出装置 |
DE112022002381T5 (de) | 2021-04-30 | 2024-02-15 | Alps Alpine Co., Ltd. | Annäherungserfassungsvorrichtung |
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