JP5722439B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2011年5月24日に出願された日本国特許出願2011−116294号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本発明は、圧電素子を用いる電子機器に関するものである。
近年、携帯電話などの携帯端末において、操作者による操作を検出する部材として、タッチセンサやタッチスイッチなどのタッチパネルを備える電子機器が増えている。また、携帯端末以外に、電卓、券売機などの機器や、電子レンジ、テレビ、照明器具などの家電製品、産業用機器(FA機器)など、タッチパネルを備える電子機器は広く使用されている。
このようなタッチパネルを備えた電子機器において、タッチパネルの固定フレームに対するタッチパネルの位置ずれを防止すると共に、タッチパネルの端部に圧電素子を貼り付け、タッチパネルの押圧による入力操作が行われると、圧電素子を作動させてタッチパネルを振動させることにより、良好な操作感が得られるようにした電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−44497号公報
しかしながら、圧電素子は、印加される電圧が適切に制御されていなければ正常に動作しなくなるという問題がある。圧電素子が正常に動作しなくなると、例えば、圧電素子に電圧が印加されたとしても、正常に動作していたときと比較して、振動振幅が極端に小さくなるといった現象が起こる。
本発明の目的は、上記問題を解決するため、圧電素子に適切な駆動信号を印加することが可能な電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、圧電素子と、前記圧電素子に駆動信号を印加する制御部と、を備え、前記圧電素子は、押圧を検出する機能を有し、前記制御部は、前記駆動信号として、前記圧電素子の正極に正極用駆動信号を、前記圧電素子の負極に負極用駆動信号を印加し、前記制御部は、前記圧電素子の正極の電圧が負極の電圧以上となる駆動信号を印加することを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器において、前記制御部は、前記正極用駆動信号の最小電圧を前記負極用駆動信号の最大電圧以上とすることを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器において、タッチパネルをさらに備え、前記圧電素子は、前記駆動信号が印加されると、前記タッチパネルを前記タッチパネルの操作面側に変位させることを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器において、前記制御部は、前記圧電素子に印加される前記駆動信号の周期を、周期波の1/4周期から1/2周期までのいずれかの周期とすることを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器において、前記制御部は、前記圧電素子により検出される押圧に基づくデータが所定の基準を満たすと、前記駆動信号を前記圧電素子に印加することを特徴とする。
本発明によれば、圧電素子に適切な駆動信号を印加することができる。
本発明による第1の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。 本発明による第1の実施形態に係る電子機器における触感制御部および触感呈示部の構成を示す回路図である。 本発明による第1の実施形態に係る電子機器における圧電素子に印加される駆動信号の一例を示す図である。 本発明による第1の実施形態に係る電子機器の実装構造の一例を示す図である。 本発明による第1の実施形態に係る電子機器における圧電素子に印加される駆動信号とタッチパネルの変位の関係を示す図である。 本発明による第1の実施形態に係る電子機器におけるタッチパネルが変位した様子を示す図である。 本発明による第1の実施形態に係る電子機器における圧電素子に印加される駆動信号を説明する図である。 本発明による第2の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。 本発明による第2の実施形態に係る電子機器における触感制御部、荷重算出部、および圧電素子の概略構成を示すブロック図である。 圧電素子が脱分極状態となる例を説明する図である。
先ず、本発明の実施の形態の説明に先立って、本発明に係る電子機器による駆動信号の印加手法ついて説明する。
圧電素子は、印加される電圧が適切に制御されていなければ正常に動作しなくなるという問題がある。発明者は、上記問題を解決するために圧電素子の物性に着目した。そこで、発明者は、圧電素子が正常に動作しなくなる問題は、圧電素子に所定の範囲を超える電圧が印加された際に、圧電素子が脱分極状態になることに起因することを見出した。圧電素子の一方の電極Aの電圧をVa、圧電素子の他方の電極Bの電圧をVbとすると、次の条件1または条件2を満たさなければ脱分極状態となり、圧電素子は振動しなくなる、または振動しても正常に動作しているときと比較して極端に振動振幅が小さくなることを発明者は見出した。
条件1:Va>Vb
条件2:|Va−Vb|≦Vc
Vcは、圧電素子の仕様により異なるが、例えば12Vであることが判明した。
図10は、圧電素子が脱分極状態となる例を説明する図である。Vc=12Vとし、圧電素子の電極Bの電圧を0Vに固定した場合、圧電素子の電極Aに図10(a)に示す電圧Vaを印加しても、条件1を満たしているため脱分極は発生しない。しかし、圧電素子の電極Aに図10(b)に示す電圧Vaを印加すると、条件1および条件2を満たさないため、圧電素子が脱分極状態となる。
発明者は、この圧電素子の脱分極について解析することにより、圧電素子は、一方の電極に印加する電圧を他方の電極に印加する電圧以上の電圧とすると脱分極状態にならないことを見出した。なお、本明細書では、前記一方の電極を「正極」といい、前記他方の電極を「負極」という。以上のことから、本発明の電子機器は、圧電素子の正極の電圧が負極の電圧以上となる駆動信号を印加することにより、圧電素子が正常に動作しなくなるという問題を解決することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子機器1は、タッチパネル10と、表示部20と、触感呈示部30と、制御部40とを備え、制御部40は触感制御部41を備える。
表示部20は、例えば、液晶表示パネル(LCD)や有機EL表示パネルなどを用いて構成され、文字、画像、映像などのオブジェクトを表示する。
タッチパネル10は、通常は表示部20の前面に配置され、表示部20に表示されたオブジェクトに対する操作体(例えば、指またはスタイラスペン)による接触、または接触の解除を、対応するタッチパネル10の操作面において検出する。また、タッチパネル10は、操作面に対する操作体の接触位置を検出し、検出した接触位置を制御部40に通知する。このタッチパネル10は、例えば抵抗膜方式、静電容量方式などの公知の方式で構成される。
制御部40は、タッチパネル10から入力される情報に基づいて実行する処理を決定する。また、制御部40は、タッチパネル10により操作体による接触を検知すると、触感制御部41により触感呈示部30を制御し、触感呈示部30により所定の触感を呈示させる。
触感呈示部30は、圧電素子31により構成され、圧電素子31は、触感制御部41により印加される駆動信号に応じて所定の振動パターンによる振動を発生させる。これにより、タッチパネル10の操作面に接触している操作体に対して、所定の触感を呈示する。
触感制御部41は、圧電素子31の正極に正極用駆動信号を印加し、圧電素子31の負極に負極用駆動信号を印加する。その際、触感制御部41は、圧電素子31が脱分極状態にならないように、正極用駆動信号の最小電圧を負極用駆動信号の最大電圧以上とする。なお、触感制御部41は、脱分極が発生しない範囲内であれば、正極に対して負極よりも低い電圧を印加することも可能である。
図2は、触感制御部41および触感呈示部30の構成を示す回路図である。ステップアップコンバータ411および412は、入力電圧を昇圧し、所定の電圧を出力する。本実施形態ではステップアップコンバータ411は3.6Vの入力電圧を昇圧して40Vの出力電圧を生成し、ステップアップコンバータ412は3.6Vの入力電圧を昇圧して20Vの出力電圧を生成する。
正極電圧制御回路413は、圧電素子31の正極に印加する正極用駆動信号Vaを生成する。図3(a)は正極用駆動信号Vaの一例を示しており、正極用駆動信号Vaは中間電位を20Vとして振幅が20V〜40Vの1/2周期の正弦波である。負極電圧制御回路414は、圧電素子31の負極に印加する負極用駆動信号Vbを生成する。図3(b)は負極用駆動信号Vbの一例を示しており、負極用駆動信号Vbは中間電位を20Vとして振幅が0V〜20Vの1/2周期の逆位相の正弦波である。圧電素子31の正極に図3(a)に示す正極用駆動信号Vaを印加し、圧電素子31の負極に図3(b)に示す負極用駆動信号Vbを印加した場合に、圧電素子31の正極と負極との間に印加される駆動信号Vabを、図3(c)に示す。
図3から明らかなように、正極に印加される正極用駆動信号Vaは、常に負極に印加される負極用駆動信号Vb以上となっているため、脱分極は発生しない。ただし、正極負極間に印加される駆動信号Vabが、圧電素子31の正極負極間の耐電圧を超えないようにする必要がある。耐電圧が40V以上の場合には、圧電素子31の正極負極間に図3(c)に示す駆動信号Vabを印加しても、圧電素子31を正常に動作させることができる。
図4は、図1に示した電子機器1の実装構造の一例を示すもので、図4(a)は要部断面図、図4(b)は要部平面図である。表示部20は、筐体11内に収納保持される。表示部20上には、弾性部材からなるインシュレータ12を介して、タッチパネル10が保持される。なお、本実施の形態に係る電子機器1は、表示部20およびタッチパネル10を、平面視で矩形状としてある。本実施の形態において、タッチパネル10は、図6(b)に仮想線で示す表示部20の表示領域Aから外れた4隅に配設したインシュレータ12を介して表示部20上に保持される。
また、筐体11には、表示部20の表示領域から外れたタッチパネル10の表面領域を覆うようにアッパカバー13が設けられ、このアッパカバー13とタッチパネル10との間に、弾性部材からなるインシュレータ14が配設される。
なお、図4に示すタッチパネル10は、操作面(表面)10aを有する表面部材を、例えば透明フィルムやガラスで構成し、裏面10bを有する裏面部材をガラスやアクリルで構成している。タッチパネル10は、操作面10aが押圧されると、押圧部分が押圧力に応じて微少量撓む(歪む)、または構造体そのものが微少量撓む構造のものを用いる。
タッチパネル10の裏面10b上には、対向する2つの辺の近傍に、タッチパネル10を振動させるための圧電振動子31をそれぞれ接着などにより設けられる。そして、圧電振動子31によりタッチパネル10を振動させることにより、操作面10aを振動させるようにしている。なお、図4(b)は、図4(a)に示した筐体11、アッパカバー13およびインシュレータ14の図示を省略している。
ここで、圧電素子31によるタッチパネル10の変位方向について検討する。図5(a)は、圧電素子31の正極負極間に印加される駆動信号Vabに応じてタッチパネル10を操作面10a側に変位させたときのタッチパネル10の変位Dを示す図である。図5(b)は、圧電素子31の正極負極間の駆動信号Vabに応じてタッチパネル10を裏面10b側に変位させたときのタッチパネル10の変位Dを示す図である。図5では一例として駆動信号Vabの波形を正弦波の1/2周期分としている。また、タッチパネル10の変位Dは、正(縦軸において0より上)の場合には操作面10a側の変位を表し、負(縦軸において0より下)の場合には裏面10b側の変位を表す。
図6(a)はタッチパネル10が操作面10a側に変位した様子を示す図であり、図6(b)はタッチパネル10が裏面10b側に変位した様子を示す図である。図4(a)では圧電素子31の短辺側から見た断面図であるが、図6(a)(b)は圧電素子31の長辺側から見た断面図を示している。また、実際にはタッチパネル10の変位量は数十μm程度であるが、変位している様子を示すために変位量を誇張して図示している。
図5において時刻t0は操作体がタッチパネル10の押圧を開始した時刻である。タッチパネル10が操作体による接触を検出すると、触感制御部41は、図5に示すように、時刻t1から時刻t2にかけて圧電素子31の正極負極間に駆動信号Vabを印加する。図5(a)に示すように、駆動信号Vabに応じてタッチパネル10を操作面10a側に変位させると、変位量が大きくなるにつれて位置エネルギーも大きくなり、タッチパネル10に裏面10b側に引き戻す力が働く。それに加えて操作体が裏面10b側に押し込む力も加わるため、駆動信号Vabが小さくなるにつれて裏面10b側に大きく変位することになる。そのため、タッチパネル10の変位量が大きくなり、電子機器1は、操作者が認識可能なリアルな触感を少ない消費電力で確実に呈示することができる。また、タッチパネル10は、操作者の押圧の方向と一旦異なる方向へ変位するため、操作者は電子機器1により触感が呈示されたことを確実に認識することができる。
一方、図5(b)に示すように、駆動信号Vabに応じてタッチパネル10を裏面10b側に変位させると、操作体が裏面10b側に押し込む力も加わって最初は裏面10b側に大きく変位するが、すぐにタッチパネル10を操作面10a側に引き戻そうとする力が働く。そのため、図5(a)の場合に比べてタッチパネル10の変位量は小さくなる。よって、少ない消費電力で操作者に確実に触感を呈示するためには、圧電素子31は、正極負極間の駆動信号Vabに応じてタッチパネル10を操作面10a側に変位させるのが好適である。ここで、操作面10a側に変位とは、操作面10aが凸型に屈曲する態様も含むものとする。
次に、圧電素子31の正極負極間に印加する駆動信号Vabの波形について検討する。駆動信号Vabの振幅を大きく変動させるほど、タッチパネル10の変位量は大きくなる。そのため、駆動信号Vabを図7(a)に示すような正弦波の1/4周期未満の信号とするよりも、図7(b)(c)に示すような正弦波の頂点を含む信号とするほうが、タッチパネル10を大きく変位させることができる。よって、駆動信号Vabの周期は、周期波の1/4周期から1/2周期までのいずれかの周期とするのが好適である。例えば、駆動信号の周波数は140Hz以上250Hz以下とする。なお、図7では正弦波を示しているが、三角波であってもよい。
このように、本実施形態の電子機器1では、制御部40は、正極用駆動信号Vaの最小電圧が負極用駆動信号Vbの最大電圧以上となるように制御するため、圧電素子31の脱分極を防止することができる。
また、圧電素子31は、正極用駆動信号Vaおよび負極用駆動信号Vbが印加されると、タッチパネル10を裏面10b側ではなく操作面10a側に変位させるため、操作者は触感が呈示されたことを確実に認識することができる。特に、制御部40は、正極用駆動信号Vaおよび負極用駆動信号Vbにより圧電素子31の正極と負極との間に印加される駆動信号Vabの周期を、周期波の1/4周期から1/2周期までのいずれかの周期とすることで、タッチパネル10の変位を大きくし、操作者は触感が呈示されたことを確実に認識することができる。また、駆動信号Vabの周期を周期波の1/4周期から1/2周期の範囲内で短くするほど、消費電力を低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明による第2の実施形態の電子機器について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。図8に示すように、電子機器2は、タッチパネル10と、表示部20と、触感呈示部30と、制御部40と、押圧検出部50とを備え、制御部40は、触感制御部41と、荷重算出部42とを備える。第2の実施形態の電子機器2は、第1の実施形態の電子機器1と比較して、押圧検出部50をさらに備え、制御部40が荷重算出部42をさらに備える点が相違する。なお、実施例1と同じ構成要素には同一の参照番号を付して説明を省略する。
押圧検出部50は、圧電素子により構成され、タッチパネル10の操作面10aに対する押圧を検出する。圧電素子は触感呈示部30に用いるものと別に設けてもよいし、共通の圧電素子を用いることも可能である。本実施形態では、共通の圧電素子31を用いるものとして説明する。荷重算出部42は、圧電素子31から出力される電圧を検出し、押圧荷重を算出する。
制御部40は、荷重算出部42により押圧荷重を算出し、算出した押圧荷重が所定の基準を満たした際に、触感制御部41により正極用駆動信号Vaおよび負極用駆動信号Vbを圧電素子31に印加する。ここで、押圧荷重が所定の基準を満たした際とは、所定の基準を基準値とみたて、押圧荷重が基準値に達した際であってもよいし、押圧荷重が基準値を超えた際でもよいし、押圧検出部50により基準値が検出された際でもよい。なお、この所定値は、例えば1Nである。
図9は、触感制御部41、荷重算出部42、および圧電素子31の概略構成を示すブロック図である。圧電素子31を押圧検出部50として機能させる場合には、制御部40は、切替スイッチ61および切替スイッチ62をオンに切り替える。このとき、触感制御部41の中間電位(例えば、20V)と荷重算出部42の中間電位(例えば、1.3V)が異なるため、コンデンサ71およびコンデンサ72によりDC成分をカットし、AC成分のみを抽出する。
一方、圧電素子31を触感呈示部30として機能させる場合には、制御部40は、切替スイッチ61および切替スイッチ62をオフに切り替えて、圧電素子31に印加する駆動信号が荷重算出部42に入力されないようにする。そして、第1の実施形態の電子機器1と同様に、触感制御部41により、正極用駆動信号Vaの最小電圧が負極用駆動信号Vbの最大電圧以上となるように制御し、圧電素子31を振動させて、タッチパネル10の操作面に接触している操作体に対して、所定の触感を呈示する。
触感呈示部30および押圧検出部50として共通の圧電素子31を用いる場合には、上述したように切替スイッチ61および切替スイッチ62を切り替える必要があるが、スイッチを切り替える際に、ポップノイズ(ポップ音)が発生するという問題がある。そこで、スイッチ切替時に発生するポップノイズをキャンセルするため、荷重算出部42は、コンデンサ71によりDC成分がカットされたAC成分の電圧と、コンデンサ72によりDC成分がカットされたAC成分の電圧との差分電圧を求める。荷重算出部42は、差分電圧に基づき押圧検出部50により検出される押圧荷重を算出することにより、ポップノイズに影響されることなく、適切な押圧荷重を算出することができる。
このように、本実施形態の電子機器2では、制御部40は、押圧検出部50により検出される押圧荷重が所定の基準を満たした場合に、正極用駆動信号Vaおよび負極用駆動信号Vbを圧電素子31に印加するため、操作体がタッチパネル10に軽く触れただけの場合、すなわち操作者がタッチパネル10の押下を意図していない場合にまで触感を呈示してしまうことを防止でき、また、押圧荷重と駆動信号印加のタイミングを調整することでよりリアルな触感を呈示することが可能となる。また、制御部40は、押圧検出部50により検出される押圧荷重が所定の荷重を満たした際に、操作者が所定の荷重を満たすために強く押圧している方向とは異なる方向である操作面10a 側に圧電素子がタッチパネル10を変位させるように駆動信号を印加するので、タッチパネル10を裏面10b側に変位させた場合と異なり、操作者が認識可能な触感を少ない消費電力で確実に呈示することができる。
また、荷重算出部42は、コンデンサ71によりDC成分がカットされたAC成分の電圧と、コンデンサ72によりDC成分がカットされたAC成分の電圧との差分電圧を求め、差分電圧に基づき押圧検出部50により検出される押圧荷重を算出するため、切替スイッチ61および切替スイッチ62を切り替える際に発生するポップノイズをキャンセルすることができる。
上述の実施形態は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
例えば、上述した実施の形態においては、タッチパネル10を表示部20の上面に重ねて配置した構成を想定して説明したが、必ずしもこのような構成にする必要はなく、タッチパネル10と表示部20とを離間した構成にしてもよい。
また、上述の本発明の実施形態の説明におけるタッチパネル10および表示部20は、タッチパネル10および表示部20の両機能を共通の基板に持たせるなどにより、一体化した電子機器によって構成されてもよい。このようなタッチパネル10および表示部20の両機能を一体化した装置の構成の一例としては、液晶パネルが有するマトリクス状配列の画素電極群に、フォトダイオードなどの複数の光電変換素子を規則的に混在させたものがある。かかる電子機器は、液晶パネル構造によって画像を表示する一方で、パネル表面の所望位置をタッチ入力するペンの先端で液晶表示用のバックライトの光を反射し、この反射光を周辺の光電変換素子が受光することにより、タッチ位置を検出することができる。
また、上述した実施の形態では、タッチパネル10を用いて操作面10aに対する接触を検出したが、押圧検出部50を用いて、所定の押圧荷重の基準を満たした場合に、接触がなされたものと判定することもできる。
また、上述した実施の形態では、制御部40が、駆動信号として、圧電素子31の正極に正極駆動信号を、圧電素子31の負極に負極用駆動信号を印加したが、制御部40は、圧電素子31が脱分極状態にならないように、圧電素子31の正極の電圧が負極の電圧以上となる駆動信号正極用駆動信号または負極用駆動信号のいずれか一方のみを印加してもよい。このような場合、本明細書に記載された差動回路ではなく、適宜回路構成に変更を加えて、本実施の形態に記載の機能を実現させるのが好適である。
また、上述した実施の形態では、制御部40は、荷重算出部42により押圧荷重を算出し、算出した押圧荷重が所定の基準を満たした際に、信号を圧電素子31に印加したが、制御部40は、荷重算出部42により押圧荷重を算出することなく、荷重算出部42が検出する電圧(押圧に基づくデータ)を用いて、当該電圧が所定の基準(電圧に対する所定の基準)を満たした際に、信号を圧電素子に印加してもよい。なお、押圧に基づくデータとは、押圧荷重も含むものとする。
1,2 電子機器
10 タッチパネル
10a 操作面
10b 裏面
11 筐体
13 アッパカバー
14 インシュレータ
20 表示部
30 触感呈示部
31 圧電素子
40 制御部
41 触感制御部
42 荷重算出部
50 押圧検出部
61,62 切替スイッチ
71,72 コンデンサ
411,412 ステップアップコンバータ
413 正極電圧制御回路
414 負極電圧制御回路

Claims (5)

  1. 圧電素子と、
    前記圧電素子に駆動信号を印加する制御部と、を備え、
    前記圧電素子は、押圧を検出する機能を有し、
    前記制御部は、前記駆動信号として、前記圧電素子の正極に正極用駆動信号を、前記圧電素子の負極に負極用駆動信号を印加し、
    前記制御部は、前記圧電素子の正極の電圧が負極の電圧以上となる駆動信号を印加することを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御部は、前記正極用駆動信号の最小電圧を前記負極用駆動信号の最大電圧以上とすることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. タッチパネルをさらに備え、
    前記圧電素子は、前記駆動信号が印加されると、前記タッチパネルを前記タッチパネルの操作面側に変位させることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記制御部は、前記圧電素子に印加される前記駆動信号の周期を、周期波の1/4周期から1/2周期までのいずれかの周期とすることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  5. 記制御部は、前記圧電素子により検出される押圧に基づくデータが所定の基準を満たすと、前記駆動信号を前記圧電素子に印加することを特徴とする、請求項に記載の電子機器。
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