JP5226525B2 - エクスパンダユニット、及びこのエクスパンダユニットを含む電子部品の製造装置 - Google Patents

エクスパンダユニット、及びこのエクスパンダユニットを含む電子部品の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート状の部材から分離したワークを接合してなる電子部品を製造するための製造装置に関する。
従来、例えば、半導体ウェハ上に形成された半導体チップを複数、一括して取り出し、他の部材に接合するチップ実装方法がある(例えば、特許文献1参照)。一般に、電子基板等に実装される電子部品等と比べて、上記半導体チップは極めて小さい。そのため、複数の上記半導体チップを同時に取り出し、その後、他の部材に接合するに当たっては、半導体チップの配列ピッチの拡大が必要になる場合が多い。このように、半導体チップ等のワークを他の部材に接合するに当たって、ワークの配列ピッチを変更する場合がある。
しかしながら、上記従来のワークの実装方法では、次のような問題がある。すなわち、ワークの配列ピッチを変更する際の精度を高く確保しようとすると配列ピッチの変更に要する時間が長くなる一方、ワークの配列ピッチを高速に変更しようとすると配列ピッチの精度が低下してしまうおそれがあり、効率と精度との両立が難しく、生産効率と製品の品質とを高次元でバランスさせることが難しいおそれがあるという問題がある。
US 6,514,790B1
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ワークの配列を効率良く、高精度に変更し得るエクスパンダユニット、及びこのエクスパンダユニットを含む電子部品の製造装置を提供しようとするものである。
第1の発明は、一列状に配列されたワークの配列ピッチを変更するためのエクスパンダユニットであって、
上記ワークを個別に保持可能なように構成されたワークホルダと、
上記ワークの配列方向に沿って複数の上記ワークホルダを配列してなるホルダ列と、
上記配列方向に沿って上記各ワークホルダが変位可能な状態で当該各ワークホルダを支持するように構成された支持手段と、
上記ホルダ列の中で隣り合う2基の上記ワークホルダにそれぞれ設けた係合部に係合し、当該2基のワークホルダが上記配列方向に最も離隔し得る最大間隔を規制するように構成された連結部材と、
上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダのうちの少なくとも一方のワークホルダを直接的に駆動するように構成された駆動手段と、を有していることを特徴とするエクスパンダユニットにある。
上記第1の発明のエクスパンダユニットでは、上記ワークホルダが上記配列方向に複数配列されて上記ホルダ列を形成している。当該ホルダ列における上記各ワークホルダは、それぞれ、その順列を維持しながら上記配列方向に沿って変位可能である。さらに、上記ホルダ列の中で隣り合う2基の上記ワークホルダが上記配列方向に沿って離隔し得る上記最大間隔は、上記連結部材により規制されている。
上記エクスパンダユニットでは、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記最大間隔となるまで上記配列方向に離隔し得る。そして、例えば、上記隣り合う2基のワークホルダのうち上記配列方向外側に位置する上記ワークホルダが移動する際には、当該2基のワークホルダの間隔が上記最大間隔となった後、上記連結部材を介して上記配列方向内側のワークホルダが従動し得る。
上記エクスパンダユニットでは、上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダのうちの少なくとも一方のワークホルダが上記駆動手段により直接的に駆動される。この駆動手段により、上記ホルダ列の端に位置する上記ワークホルダを上記配列方向外方に向けて変位させれば、上記連結部材を介して、上記配列方向内側のワークホルダを外側のものから順次、従動させていくことができる。そして、上記ホルダ列において隣り合う2基のワークホルダの間隔が全て上記最大間隔となるまで、上記ホルダ列を上記配列方向に沿って伸張させることができる。
このように、上記エクスパンダユニットの上記ホルダ列では、上記隣り合う2基の上記ワークホルダについての上記最大間隔が、上記連結部材により精度高く規制されている。それ故、上記エクスパンダユニットによれば、上記ワークホルダの配列ピッチを精度高く伸張できる。さらに、上記エクスパンダユニットでは、一部のワークホルダを駆動するのみで、上記ホルダ列に属する他のワークホルダを極めて効率良く従動させることができる。
以上のように、上記第1の発明のエクスパンダユニットは、上記ワークホルダに保持された上記ワークの配列ピッチを拡張するに当たって精度と効率を両立できるという優れた特性を備えている。
第2の発明は、シート状のチップ保持部材に半導体チップを実装してなるワークを、シート状のベース部材よりなるベース回路シートに接合した電子部品を作製するための電子部品の製造装置であって、
一列状に配列された複数の上記ワークを含むワークシートに切れ目を設け、当該切れ目を介して上記各ワーク毎に分割可能な状態を形成するように構成されたカッティングユニットと、
上記ベース回路シートを連続的に保持しながら回転する略円柱状のアンビルローラ、及び該アンビルローラの外周面に略外接する軌跡円上で上記ワークを保持しながら周回するエンドエフェクタを有し、上記ベース回路シートの表面に上記ワークを配置するように構成されたコンバータユニットと、
上記ワークを個別に保持するキャリアを順次、上記コンバータユニットに対して供給するワーク供給ユニットと、
上記ワークを保持していない空の上記キャリアを一列状に配列するキャリア配列ユニットと、
上記ワークシートにおける上記ワークの配列ピッチに相当する最小ピッチから、上記キャリア配列ユニットによる上記キャリアの配列ピッチに相当する最大ピッチまでの範囲で一列状に配列された上記ワークの配列ピッチを変更し得るように構成されたエクスパンダユニットと、
上記カッティングユニットにより上記分割可能な状態にされた上記ワークシートの上記各ワークを上記エクスパンダユニットへ移載する第1のトランスポータユニットと、
上記エクスパンダユニットが配列ピッチを変更した後の上記各ワークを、上記キャリア配列ユニットが配列した上記キャリアに移載するように構成された第2のトランスポ−タユニットと、を有してなり、
上記エクスパンダユニットは、上記各ワークを個別に保持可能なように構成されたワークホルダと、
上記ワークの配列方向に沿って複数の上記ワークホルダを配列してなるホルダ列と、
上記配列方向に沿って上記ワークホルダが変位可能な状態で当該各ワークホルダを支持するように構成された支持手段と、
上記ホルダ列の中で隣り合う2基の上記ワークホルダにそれぞれ設けられた係合部に係合し、当該2基のワークホルダが上記配列方向に最も離隔し得る最大間隔を規制するように構成された連結部材と、
上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダのうちの少なくとも一方のワークホルダを直接的に駆動するように構成された駆動手段と、を備えており、
上記エクスパンダユニットでは、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが最も接近して上記配列方向に最小間隔となった際、上記各ワークホルダの配列ピッチが上記最小ピッチになり、かつ、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記最大間隔となった際、上記各ワークホルダの配列ピッチが上記最大ピッチになることを特徴とする電子部品の製造装置にある。
上記第2の発明の電子部品の製造装置が備えるエクスパンダユニットでは、上記隣り合う2基のワークホルダの最小間隔及び最大間隔が規制されている。上記エクスパンダユニットでは、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが最小間隔になった際、上記各ワークホルダの配列ピッチが上記最小ピッチとなる。また、上記隣り合う2基のワークホルダが最大間隔になった際、上記各ワークホルダの配列ピッチが上記最大ピッチとなる。このように上記エクスパンダユニットでは、上記各ワークホルダの配列ピッチが上記最小ピッチ、あるいは上記最大ピッチとなり得るように上記最小間隔及び上記最大間隔が規制されている。
上記エクスパンダユニットによれば、上記ワークシートにおける上記ワークの配列ピッチに相当する(略一致する)上記最小ピッチと、上記キャリア配列ユニットによる上記キャリアの配列ピッチに相当する(略一致する)上記最大ピッチとの間で、上記各ワークホルダの配列ピッチを精度高く切り換えることができる。
上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記最小間隔まで接近すれば、上記エクスパンダユニットにおけるワークホルダの配列ピッチが上記最小ピッチとなり、上記ワークシートにおける上記ワークの配列ピッチと略一致する。この状態では、上記カッティングユニット側から上記ワークシートを受け取る際、上記各ワークホルダの配列ピッチと略一致する配列ピッチで配列された上記ワークを効率良く受け取ることが可能になる。
その後、上記ワークを保持する上記各ワークホルダの配列ピッチを拡大すれば、上記切れ目に沿って上記ワークを個別に分離し得る。そして、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記最大間隔まで離隔すれば、上記ワークの配列ピッチが上記最大ピッチとなり、上記キャリア配列ユニットが配列した上記キャリアの配列ピッチと略一致する。この状態では、上記キャリア配列ユニットが配列した上記各キャリアに対して、上記各ワークホルダに保持した上記ワークを効率良く引き渡し可能である。
さらに、上記エクスパンダユニットでは、ごく一部のワークホルダを駆動するのみで、上記ホルダ列に属する他のワークホルダを従動でき、上記ホルダ列における上記ワークホルダの配列ピッチを極めて効率高く調整できる。
上記のように構成されたエクスパンダユニットを備えた上記電子部品の製造装置によれば、上記ワークホルダの配列ピッチを上記最小ピッチあるいは上記最大ピッチに精度高く調整可能である。さらに、上記電子部品の製造装置のエクスパンダユニットでは、ごく一部のワークホルダを駆動することで上記各ワークホルダを移動でき、上記ホルダ列における上記ワークホルダの配列ピッチを極めて効率良く変更可能である。
以上のように、上記エクスパンダユニットを備えた上記第2の発明の電子部品の製造装置によれば、上記エクスパンダユニットを利用することで、極めて効率良く上記電子部品を製造し得る。
実施例1における、電子部品の製造装置の構成を示す側面図。 実施例1における、電子部品の製造装置の構成を示す上面図。 実施例1における、エクスパンダユニットの構造を示す断面図。 実施例1における、電子部品であるRF−IDメディアを示す斜視図。 実施例1における、キャリアを示す斜視図。 実施例1における、連続ベース部材を示す斜視図。 実施例1における、コンバータユニットを構成するエンドユニットを示す正面図。 実施例1における、エンドユニットの断面構成を示す断面図(図7におけるC−C線矢視断面図。)。 実施例1における、エンドユニットの構成を示す斜視図。 実施例1における、エンドユニットを構成するエンドエフェクタの断面構造を示す断面図。 実施例1における、エンドユニットを構成するエンドエフェクタの断面構造を示す断面図。 実施例1における、エンドユニットを構成するエンドエフェクタの断面構造を示す断面図。 実施例1における、同一円周状を周回するエンドエフェクタを説明する説明図。 実施例1における、プレスユニットが連続ベース部材に加工を施す様子を示す説明図。 実施例1における、プレスユニットを示す側面図。 実施例1における、プレスユニットの断面構造を示す断面図(図13におけるD−D線矢視断面図。)。 実施例1における、エクスパンダユニットを示す説明図(最小ピッチを設定した状態。)。 実施例1における、エクスパンダユニットを示す説明図(最大ピッチを設定した状態。)。 実施例1における、ワーク固定手段を示す斜視図(ワークを保持してない状態。)。 実施例1における、ワーク固定手段を示す斜視図(ワークを保持する状態。)。 実施例1における、キャリアピッチ調整ユニットを示す側面図。 実施例1における、配列ピッチを拡大する前のキャリアピッチ調整ユニットを示す斜視図。 実施例1における、配列ピッチを拡大した後のキャリアピッチ調整ユニットを示す斜視図。 実施例1における、隙間なく配列されたキャリアを示す説明図。 実施例1における、キャリアの配列ピッチを拡大する様子を示す説明図。 実施例1における、インターポーザを配置した連続ベース部材の断面構造を示す断面図(図6におけるB−B線矢視断面図。)。 実施例1における、プレスユニットが加工する様子を示す説明図。 実施例1における、プレスユニットが加工した連続ベース部材の断面構造を示す断面図。 実施例1における、プレスユニットが加工した連続ベース部材の断面構造を示す断面図(図26におけるF−F線矢視断面図。)。
符号の説明
1 電子部品の製造装置
10 エクスパンダユニット
110 ワークホルダ
12 支持手段
121、122、123 ガイドレール
13 連結部材(連結ロッド)
14 駆動手段
142 回転モータ
143 駆動部材
2 ワーク供給ユニット
21 キャリア
3 コンバータユニット
35 アンビルローラ
371〜376 エンドエフェクタ
4 プレスユニット
5 RF−IDメディア(電子部品)
50 インターポーザ
51 ICチップ(半導体チップ)
53 チップ保持部材
530 ワークシート
60 ベース回路シート
61 ベース部材
610 連続ベース部材
7 カッティングユニット
81、82 トランスポータユニット
9 キャリア配列ユニット
上記第1の発明におけるワークとしては、例えば、フィルム状(シート状)の部材の表面に半導体チップ等を表面実装したインターポーザ、シール、積層電池素材、ICチップ等の電子部品、樹脂線形材等がある。
また、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に最も接近し得る最小間隔は、上記配列方向において、当該ワークホルダ同士が直接、又は他の部材を介して間接的に接触する位置であり、上記最小間隔及び上記最大間隔が、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダの各組合せについて略一定に設定されていることが好ましい。
この場合には、上記隣り合うワークホルダ同士の接触により、上記最小間隔を精度高く規制できる。金属や硬質樹脂等、剛性の高い材料で上記ワークホルダを形成する場合には、上記ワークホルダ同士の接触に応じて極めて精度高く、かつ、信頼性高く上記最小間隔を規制可能である。なお、上記ワークホルダが間接的に接触する際に介在させる上記他の部材としては、例えば、シム等、厚さを微調整するための部材等がある。なお、当該他の部材としては、上記隣り合う2基のワークホルダのいずれかに保持された部材であっても良いが、どちらのワークホルダにも保持されておらず独立して変位可能な部材であっても良い。
また、上記連結部材は、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に最も接近し得る最小間隔を規制するように構成されており、上記最小間隔及び上記最大間隔が、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダの各組合せについて略一定に設定されていることが好ましい。
この場合には、上記連結部材により、上記隣り合う2基のワークホルダの間隔が変動し得る範囲を上記最小間隔から上記最大範囲までの範囲に精度高く規制できる。
上記第2の発明におけるワークシートとしては、予めシート状に個片化された部材のほか、上記ワークシートを巻回したロールからシート状をなすように巻き出した部材であっても良い。
また、上記ベース回路シートを連続的に保持する上記アンビルローラとしては、予め個片化されたベース回路シートを連続的に保持するように構成されていても良く、個片化前の連結状態の複数のベース回路シートを保持するように構成されていても良い。
また、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に最も接近し得る上記最小間隔は、上記配列方向において、当該ワークホルダ同士が直接、又は他の部材を介して間接的に接触する位置であることが好ましい。
なお、2基のワークホルダ同士が接触することの意味は、上述のごとく第1の発明について説明した意味と同様である。
また、上記連結部材は、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に最も接近し得る最小間隔を規制するように構成されていることが好ましい。
この場合には、上記隣り合う2基のワークホルダの最小間隔を上記連結部材によって精度高く規制できる。
上記第1又は上記第2の発明における上記ワークの配列ピッチとは、一列状に配列された上記ワークのうち、隣り合う2基のワークの距離を意味している。また、上記ワークホルダの配列ピッチとは、一列状に配列された上記ワークホルダのうち、隣り合う2基のワークホルダの距離を意味している。上記ワークあるいは上記ワークホルダの距離とは、例えば、ワーク等において基準となる位置に関する距離であっても良く、ワーク等の中心となる位置に関する距離であっても良い。
また、上記駆動手段が上記ワークホルダを直接的に駆動することの意味は、他のワークホルダを介在せずに、駆動手段がワークホルダに直接的に駆動力を作用することを意味している。
また、上記ワークとしては、個片化済みのワークであっても良いが、複数の部材を切り出すための個片化前のワークであっても良い。
また、上記エクスパンダユニットの上記駆動手段は、上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダの両方を駆動するように構成されていることが好ましい。
この場合には、上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダを上記駆動手段により駆動することで、一層効率良く上記ホルダ列全体を上記配列方向に伸張させることができる。このとき、上記ホルダ列の中間に位置するいずれか1基のワークホルダの位置を固定しておくことも良い。
なお、上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダのうちの一方を上記駆動手段により駆動するように上記エクスパンダユニットを構成した場合には、他方のワークホルダを固定しておくことが好ましい。この場合には、上記ホルダ列に対して基準となり得る位置を設定でき、上記ホルダ列を伸縮する際の位置精度を向上させることができる。
また、上記各ワークホルダは、上記連結部材に係合する1又は2以上の係合部を有していることが好ましい。上記ホルダ列において両端に位置するワークホルダを除く中間のワークホルダは、両隣のワークホルダとの間でそれぞれ上記連結部材を共有している。一方、上記ホルダ列において両端に位置するワークホルダについては、隣り合うワークホルダが1つのみである。それ故、例えば、全ての上記隣り合う2基のワークホルダについて、共有する上記連結部材の数が同じである場合には、上記中間のワークホルダの上記係合部の数は、上記両端に位置するワークホルダの上記係合部の数の2倍となる。
また、上記連結部材は、略軸状を呈する中間軸部と、両端に位置する抜け止め部とを有しており、
上記各ワークホルダの上記係合部は、上記中間軸部を挿通可能であって、かつ、上記抜け止め部を挿入不可能なように形成された貫通孔を設けてなり、
上記ホルダ列の中で隣り合う2基の上記ワークホルダは、それぞれの上記係合部を介して上記連結部材を共有していることが好ましい。
この場合には、上記中間軸部と上記抜け止め部を含む上記連結部材により、上記隣り合う2基のワークホルダの間隔の最大値を上記最大間隔に精度良く規制することができる。
上記連結部材としては、上記のごとく中間軸部と抜け止め部とを組み合わせた部材のほか、長孔状のスリット形状の内部で上記係合部を進退させ得るように構成した部材や、少なくとも2本以上のリンクをジョイントにより連結した部材や、対向配置された一対のアーム状部材の間隙で上記係合部を進退させ得るように構成した部材等、様々な態様あるいは形態のものがある。2本以上のリンクを連結した連結部材であれば、両端に位置するリンクの端部を上記隣り合う2基のワークホルダの係合部にそれぞれ係合させることができる。上記アーム状部材よりなる連結部材であれば、例えば、略C字状を呈するもの等がある。上記C字状を呈する連結部材の内側において、上記隣り合う2基のワークホルダの係合部を進退させれば、当該2基のワークホルダが最も離隔し得る間隔を規制できる。
また、上記連結部材の上記中間軸部は、上記貫通孔に挿入不可能な規制部が軸方向における中間的な位置に形成されてなり、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダの間に介設された上記連結部材は、当該2基のワークホルダの各係合部の間隙に上記規制部が位置するように組み付けられていることが好ましい。
この場合には、上記規制部により、上記隣り合う2基のワークホルダについての上記最小間隔を精度高く、かつ、確実性高く規制できる。さらに、例えば、上記中間軸部の外周に外周側から脱着可能な脱着部材により上記規制部を形成すれば、当該脱着部材の配列方向の長さを適宜、選択的に設定することにより、上記最小間隔を調整することも可能になる。
また、上記ホルダ列の中で連続する3基の上記ワークホルダのうちの一方の隣り合う2基のワークホルダに対して配設された上記連結部材、及び上記3基のワークホルダのうちの他方の隣り合う2基のワークホルダに対して配設された上記連結部材は、それぞれの配設位置が上記配列方向に直交する方向に相違し、上記配列方向に重なり合わないように位置していることが好ましい。
この場合には、上記隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に接近した際、上記連結部材同士が干渉するおそれを抑制できる。上記連結部材同士の干渉を未然に回避できれば、上記ホルダ列の上記最小間隔を一層、小さく設定できるようになる。なお、上記のごとく連結部材が上記配列方向に重なり合わないように構成する方法としては、例えば、上記ワークホルダに対する上記連結部材の配設位置を数種類設けると共に、上記配列方向に沿って上記配設位置を交互に切り換える方法がある。この場合、2種類の上記配設位置のうちで交互に切り換えても良く、3種類、4種類・・・の配設位置のうちで交互に切り換えることも良い。
また、上記エクスパンダユニットは、複数の上記ホルダ列を有していると共に、当該複数のホルダ列を形成する各ワークホルダが一列状に配列されてなり、当該一列状に配列された各ワークホルダは、上記配列方向に沿って交互に異なるホルダ列に属していることが好ましい。
この場合には、上記ホルダ列の数に応じて上記エクスパンダユニットにおける上記ワークホルダの配列ピッチを一層、小さくできる。それ故、上記エクスパンダユニットでは、上記複数のホルダ列のワークホルダにより実現される最小ピッチが小さくなり、より細かい配列ピッチで上記ワークが配列された上記ワークシートにも対応可能となる。例えば、上記ホルダ列を3列、4列・・・と増やしていけば、上記各ホルダ列における上記ワークホルダの配列ピッチに対して、上記エクスパンダユニットにおける上記ワークホルダの配列ピッチを1/3、1/4・・・というように小さくできる。例えば、上記ワークが半導体チップであり、上記ワークシートが半導体ウェハであるような場合には、極めて狭小な上記ワークの配列ピッチに対応する必要がある。それ故、上記のごとく複数のホルダ列を備えたエクスパンダユニットの構成が非常に有効となり得る。
また、上記エクスパンダユニットは、上記ホルダ列を2列有していることが好ましい。
この場合には、上記各ホルダ列における上記ワークホルダの配列ピッチに対して、上記エクスパンダユニットで実現し得る上記ワークの配列ピッチをその半分に設定し得る。
また、上記エクスパンダユニットの上記ワークホルダは、上記ワークを固定するワーク固定手段を備えていることが好ましい。
この場合には、上記各ワークを上記固定手段により固定した状態で上記ワークホルダの間隔を拡張すれば、上記ワークシートの上記各ワークを確実性高く分離し得る。例えば、切れ目を設けたワークシート上でワークの切り口が絡み合っていたり、微小な切り残しが存在する場合等にも、上記ワークを確実性高く分離して所望の配列ピッチを実現できるようになる。
また、上記ワークは、シート状のチップ保持部材に半導体チップを実装してなると共に該半導体チップから電気的に延設された接続端子を備えたインターポーザであることが好ましい。
この場合には、上記エクスパンダユニットを利用することで、上記インターポーザの配列ピッチを効率良く、高精度に拡張し得る。
上記第2の発明における上記半導体チップは、RF−IDメディア用のICチップであり、上記ベース回路シートには、上記ICチップと電気的に接続されるアンテナパターンを設けてあることが好ましい。
ここで、RF−IDとは、Radio−Frequency IDentificationの略である。RF−IDメディアは、低コスト化が要求されるため、生産効率を向上し得るという上記第2の発明の作用効果が特に、有効となる。なお、上記電子部品の製造装置は、非接触ID用のRF−IDメディアのみならず、接触ID用のものを作製することも可能である。
上記チップ保持部材及び上記ベース部材としては、PETフィルム、PPS樹脂、PLA樹脂、汎用エンプラ等の合成樹脂や、紙や、不織布や、アルミ箔、銅箔等の金属材料や、ガラス等の材料より形成したものを採用できる。なお、上記チップ保持部材の材料と、上記ベース部材の材料とは、同じ材料の組み合わせでも良く、異なる材料の組み合わせであっても良い。また、上記キャリアの材質としては、ポリイミド系エンプラ、ポリアセタール、ナイロン66などの材料が好ましい。
(実施例1)
本例は、シート片状のワーク50を含む電子部品5を作製する製造装置に関する例である。この内容について、図1〜図27を用いて説明する。
本例の電子部品の製造装置1は、図1〜図4に示すごとく、シート状のベース部材61よりなるベース回路シート60の表面にワーク50を接合した電子部品を作成するための装置である。ワーク50(本例では、インターポーザ。以下、インターポーザ50という。)は、シート状のチップ保持部材53の表面に半導体チップ51を実装した電子部品である。
この電子部品の製造装置1は、一列状に配列された複数のインターポーザ50を含むワークシート530に切れ目を設け、当該切れ目を介して各インターポーザ50毎に分割可能な状態を形成するカッティングユニット7と、ベース回路シート60を連続的に保持しながら回転する略円柱状のアンビルローラ35、及びこのアンビルローラ35の外周面に略外接する軌跡円上でインターポーザ50を保持しながら周回するエンドエフェクタ371〜376(図11参照。)を有し、ベース回路シート60の表面にインターポーザ50を配置するコンバータユニット3と、インターポーザ50を個別に保持するキャリア21を順次、コンバータユニット3に向けて供給するワーク供給ユニット2と、インターポーザ50を保持しない空のキャリア21を一列状に配列するキャリア配列ユニット9と、ワークシート530におけるインターポーザ50の配列ピッチに相当する最小ピッチから、キャリア配列ユニット9によるキャリア21の配列ピッチに相当する最大ピッチまでの範囲で一列状に配列されたインターポーザ50の配列ピッチを変更するためのエクスパンダユニット10と、カッティングユニット7により分割可能な状態にされたワークシート530の各インターポーザ50をエクスパンダユニット10へ移載する第1のトランスポータユニット81と、エクスパンダユニット10が配列ピッチを変更した後のインターポーザ50を、キャリア配列ユニット9が配列したキャリア21に移載する第2のトランスポ−タユニット82と、を備えている。
上記エクスパンダユニット10は、図1〜図4に示すごとく、インターポーザ50を個別に保持可能なワークホルダ110と、インターポーザ50の配列方向Drに沿って複数のワークホルダ110を配列してなるホルダ列11と、配列方向Drに沿ってワークホルダ110が変位可能な状態で各ワークホルダ110を支持する支持手段12と、ホルダ列11の中で隣り合う2基のワークホルダ110にそれぞれ設けられた係合部115(図15参照。)に係合し、当該2基のワークホルダ110が配列方向Drに最も離隔し得る最大間隔を規制するように構成された連結部材13(以下、連結ロッド13という。)と、ホルダ列11の両端に位置するワークホルダ110を直接的に駆動する駆動手段14とを備えている。連結ロッド13は、隣り合う2基のワークホルダ110にそれぞれ形成された係合部115に係合している。
エクスパンダユニット10では、ホルダ列11の中で隣り合う2基のワークホルダ110が最も接近して配列方向に最小間隔となった際、各ワークホルダ110の配列ピッチが最小ピッチとなり、かつ、ホルダ列11の中で隣り合う2基のワークホルダ110が最大間隔となった際、各ワークホルダ110の配列ピッチが最大ピッチとなる。
以下、この内容について、詳しく説明する。
まず、本例で作製する電子部品5について説明する。この電子部品5は、図4に示すごとく、非接触ID用のRF−ID(Radio−Frequency IDentification)メディアである(以下、適宜RF−IDメディア5と記載する。)。このRF−IDメディア5は、インターポーザ50とベース回路シート60とを積層して接合した電子部品である。インターポーザ50は、上記半導体チップ51としてRF−ID用のICチップ(以下、適宜ICチップ51と記載する。)を実装してなる。ベース回路シート60は、ベース側端子62を含むアンテナパターン64を設けてなる。
インターポーザ50は、図4に示すごとく、PSF(ポリスルホン)よりなる厚さ200μmのシート状のチップ保持部材53の表面に、ICチップ51を実装した電子部品である。このチップ保持部材53の表面には、ICチップ51の電極パッド(図示略)と電気的に接続される導電パッド(図示略)と、この導電パッドから延設した接続端子52とが形成されている。なお、本例の導電パッド及び接続端子52は、導電性インクにより形成されている。
なお、チップ保持部材53の材質としては、図4に示すごとく、本例のPSFに代えて、PC、加工紙等を採用することができる。また、導電パッドと電極パッドとの電気的な接続箇所を保護するため、アンダーフィル材やポッティング材等を利用するのも良い。また、接続端子52等の形成方法としては、本例の導電性インクを印刷する方法に代えて、銅エッチング、ディスペンス、金属箔貼り付け、金属の直接蒸着、金属蒸着膜転写、導電高分子層形成などの方法であっても良い。
上記ベース回路シート60は、図4に示すごとく、PETよりなる厚さ100μmの熱可塑性のベース部材61の表面に、導電性インクよりなるアンテナパターン64を配設してなる。このアンテナパターン64は、1カ所において途切れた略環状を呈している。アンテナパターン64において上記1カ所を介して対面する両端部は、接続端子52と電気的に接続するベース側端子62を形成している。
なお、上記チップ保持部材53の接続端子52と同様、導電性インクよりなるアンテナパターン64に代えて、銅エッチング箔、ディスペンス、金属箔貼り付け、金属の直接蒸着、金属蒸着膜転写、導電高分子層形成などの方法により形成されたアンテナパターンを設けることも良い。また、ベース部材61の材質としては、本例のPETのほか、PET−G、PC、PP、ナイロン、紙等を用いることができる。さらに、導電性インクのインク材料としては、銀、黒鉛、塩化銀、銅、ニッケル等を用いることができる。
次に、上記のRF−IDメディア5を作製するための電子部品の製造装置1について説明する。
電子部品の製造装置1は、図1〜図3を用いて上記したごとく、コンバータユニット3と、ワーク供給ユニット2と、エクスパンダユニット10と、カッティングユニット7と、キャリア配列ユニット9と、2基のトランスポータユニット81、82とを有している。さらに、この電子部品の製造装置1は、図12〜図14に示すごとく、ベース回路シート60に対してインターポーザ50を加圧して接合するプレスユニット4を備えている。なお、図1では、エクスパンダユニット10、カッティングユニット7及びキャリア配列ユニット9を省略してある。また、図2では、トランスポータユニット81、82及びプレスユニット4を省略してある。
まず、本例で採用した上記キャリア21について説明する。このキャリア21は、図5に示すごとく、インターポーザ50を収容して保持する部材である。本例のキャリア21は、超高分子ポリエチレンよりなる樹脂成型品である。キャリア21は、図5中上側に位置する略平板状の収容部210と、下側に位置する略直方体形状の台座部215とよりなる。収容部210は、台座部215よりも幅広であって、奥行き方向(配列方向Dr)の寸法が小さくなっている。
収容部210は、幅方向Wに翼状をなして台座部215より突出する翼部212を有している。この翼部212は、後述するインターバル調整機構24のスパイラル溝243に係合する部分である。翼部212には、位置決め用の丸孔213が穿孔されている。収容部210は、その中央部分に、インターポーザ50を収容するための凹部211を有している。収容部210の凹部211は、インターポーザ50の表面形状に略一致する断面略矩形状を呈する窪みである。
上記ワーク供給ユニット2は、図1及び図2に示すごとく、インターポーザ50を保持するキャリア21を搬送するコンベアベルト22と、キャリア21の搬送間隔を調整するためのインターバル調整機構24と、コンベアベルト22により搬送されてきたインターポーザ50をキャリア21から取り出して受け取る保持プーリ23とを備えている。
インターバル調整機構24は、図1及び図2に示すごとく、2本一対のシャフト状のキャリアフィードスパイラル241、242を有している。このキャリアフィードスパイラル241、242は、コンベアベルト22における保持プーリ23側の端部に近く配設されている。2本一対のキャリアフィードスパイラル241、242は、図1及び図2に示すごとく、それぞれ、コンベアベルト22の搬送方向に対して略平行をなすと共に、コンベアベルト22上のキャリア21を介して互いに対向するように配設されている。各キャリアフィードスパイラル241、242は、その外周面に、キャリア21の翼部212に係合するスパイラル溝243を有している。
コンベアベルト22の下流方向Cdに向かって左側に配置された第1のキャリアフィードスパイラル241は、図1及び図2に示すごとく、下流方向Cdに向けて反時計回りのスパイラル溝243を有している。このキャリアフィードスパイラル241は、下流方向Cdに向かって時計回りに回転する。一方、下流方向Cdに向かって右側に配置された第2のキャリアフィードスパイラル242は、下流方向Cdに向けて時計回りのスパイラル溝243を有している。このキャリアフィードスパイラル242は、下流方向Cdに向かって反時計回りに回転する。
各キャリアフィードスパイラル241、242のスパイラル溝243は、同図に示すごとく、コンベアベルト22の下流方向Cdに向かって形成ピッチが次第に拡大している。キャリアフィードスパイラル241、242を備えたインターバル調整機構24によれば、スパイラル溝243に沿って搬送するキャリア21の搬送間隔を拡大できる。ワーク供給ユニット2は、コンバータユニット3によるインターポーザ50の受け取り周期に対応できるよう、キャリア21の搬送間隔を拡大する。
上記保持プーリ23は、図1及び図2に示すごとく、略円板状の回転部材の外周面に、径方向に突出する保持ロッド230を設けたものである。この保持ロッド230は、周方向の略等間隔に複数、配設されている。保持ロッド230は、上記キャリア21の凹部211に収容可能なように形成されている。さらに、保持ロッド230は、その先端面をなす保持面に図示しない圧力導入孔を有している。この保持ロッド230は、圧力導入孔を負圧に設定することでインターポーザ50を吸着して保持し、圧力導入孔を大気圧又は正圧に設定することでインターポーザ50をエンドエフェクタ371〜376に引き渡す。
上記コンバータユニット3は、図1、図6〜図11に示すごとく、連続ベース部材610の表面にインターポーザ50を順次、配置するためのユニットである。コンバータユニット3は、連続ベース部材610を外周面に保持しながら回転する略円柱状のアンビルローラ35と、インターポーザ50を保持するエンドエフェクタ371〜376とを有している。ここで、連続ベース部材610は、連続シート状の上記ベース部材61である。連続ベース部材610の表面には、所定の間隔を空けて連続的にアンテナパターン64が形成されている。
アンビルローラ35は、連続ベース部材610を外周面に保持しながら回転し、該連続ベース部材610を前進させる。エンドエフェクタ371〜376は、インターポーザ50を保持し、アンビルローラ35の外周面に略外接する軌跡円上でインターポーザ50を周回させる。
エンドエフェクタ371〜376は、図7〜図11に示すごとく、中心軸CLと略平行をなすよう、偏芯して配置された棒状材である。各エンドエフェクタ371〜376は、中心軸CLの周りを周回可能なように回転支持されている。各エンドエフェクタ371〜376は、下記のエンドユニット36を構成する部品である。
エンドユニット36は、図7〜図11に示すごとく、エンドエフェクタ371、373、375を含むエンドユニット36Aと、エンドエフェクタ372、374、376を含むエンドユニット36Bとを組み合わせてなる。本例では、すべてのエンドエフェクタ371〜376が同一円周上を周回するように、エンドユニット36A、36Bを対向して配置してある。なお、本例では、エンドエフェクタ371〜376の周回円が、上記ワーク供給ユニット2の保持プーリ23に外接している。
エンドユニット36A(36B)は、図7及び図8に示すごとく、構造部材360A、360B、360Cと、同軸上に配置された4つの軸受380、382、384、386とを有している。各軸受380、382、384、386の内周側には、中心軸CLを軸芯とした構造部材である中空軸360が配設されている。そして、この中空軸360の外周には、エンドエフェクタ371、373、375(372、374、376)の周回運動を支持するための軸受361、363、365が配置されている。
エンドユニット36A(36B)は、図8、図9及び図10A、B、Cに示すごとく、3つの同軸回転体310を組み合わせたユニットである。エンドユニット36A(36B)では、各同軸回転体310が他の同軸回転体310を互いに支持している。各同軸回転体310は、軸方向に隣り合う軸受のうちの一方の内輪と他方の外輪とを連結する連結部材を介して他の同軸回転体310を支持している。軸方向の端部に位置する軸受380は、外輪380Bが構造部材360Aに固定されている。また、他方の端部に位置する軸受386は、内輪386Aが構造部材360Cに固定されている。
同軸回転体310は、図7〜図9に示すごとく、それぞれ1つのエンドエフェクタを備えている。各同軸回転体310においては、連結部材391、393、395を介して連結された内輪と外輪との組み合わせのうち、内輪の内周側にエンドエフェクタ371、373、375が固定され、外輪に駆動ホイール392、394、396が外挿されて固定されている。
例えば、図7〜図9に示すごとく、エンドエフェクタ371は、その先端側(保持面370S側)が軸受361の外輪361Bの外周側に固定され、後端側が軸受380の内輪380Aの内周側に固定されている。軸受380の内輪380Aは、連結部材391を介して、軸方向に隣り合う軸受382の外輪382Bと一体的に回転するように連結されている。外輪382Bの外周側には、連結部材391の一部を介し駆動ホイール392が固定されている。
駆動ホイール392の外周側には、駆動力を伝達するための機械要素が配置されている。駆動ホイール392の外周面には、例えば、上記機械要素の駆動力を伝達して駆動ホイール392を回転駆動するタイミングベルトに噛み合う伝導用噛み合い溝が形成されている。
上記のように構成されたコンバータユニット3では、図7及び図11に示すごとく、各エンドエフェクタ371〜376が、それぞれ互いの周回順序を維持しながら略同一円周上を周回する。各エンドエフェクタ371〜376は、ワーク供給ユニット2による供給周期に同期し、相対速度が略ゼロの状態でインターポーザ50を受け取る。その後、各エンドエフェクタ371〜376は、ベース回路シート60の表面にインターポーザ50を配置する。このとき、アンビルローラ35の回転動作に対して各エンドエフェクタ371〜376を同期させることで、ベース回路シート60との相対速度が略ゼロの状態でインターポーザ50を配置する。
上記エンドユニット36A(36B)の中空軸360の端面には、図8に示すごとく、中心軸に沿って穿孔された貫通孔370Bが開口している。この貫通孔370Bには、図示しないポンプの吸入ポートが接続されている。それ故、中空軸360の中空部は、上記ポンプの作用により負圧に維持される。また、中空軸360の外周壁面には、径方向に貫通する貫通孔370Aが穿孔されている。さらに、軸受361、363、365は、上記貫通孔370Aと連通するように径方向に貫通する孔を有している。この孔は、エンドエフェクタ371、373、375の中空部に連通する孔である。
本例のエンドエフェクタ371、373、375(372、374、376)は、図7〜図11に示すごとく、その先端部に、インターポーザ50(図4参照。)を吸着して保持するための保持面370Sを備えている。この保持面370Sは、空気圧制御のための孔が開口しており、インターポーザ50を負圧吸着して保持し得る。一方、連続ベース部材610にインターポーザ50を引き渡す際には、保持面370Sの孔が大気圧又は正圧となり、インターポーザ50がリリースされる。
また、本例のコンバータユニット3は、図7〜図11に示すごとく、ワーク供給ユニット2によって搬送中のインターポーザ50の搬送状態を撮影して、画像データを得るための図示しない撮像装置を有している。図示しない制御手段は、この画像データの画像処理により搬送中のインターポーザ50の搬送位置及び搬送速度を検出し、各エンドエフェクタ371〜376の周回運動を制御する。
さらに、本例のコンバータユニット3は、図7〜図11に示すごとく、エンドエフェクタ371〜376により保持されたインターポーザ50を撮影する図示しない撮像装置と、アンビルローラ35に保持された連続ベース部材610を撮影する図示しない撮像装置とを備えている。コンバータユニット3では、これら撮像装置により撮影した画像データに基づいて、例えば、インターポーザ50の搬送間隔の異常、姿勢異常、異物の存在等の異常検出や、連続ベース部材610上のアンテナパターン64の搬送速度、搬送位置、パターン異常等が検出される。
上記プレスユニット4は、図12〜図14に示すごとく、コンバータユニット3を通過した後の連続ベース部材610に対してインターポーザ50を加圧して接合するためのユニットである。コンバータユニット3を通過後の連続ベース部材610の表面には、インターポーザ50が配置されている。プレスユニット4は、連続ベース部材610を外周面に保持しながら回転し、該連続ベース部材610を前進させる略円柱形状のプレスローラ41と、該プレスローラ41の外周面に対して所定の間隙Gを設けて対面する接合ヘッド42とを有する。プレスユニット4は、上記所定の間隙Gにおいて、連続ベース部材610に対してインターポーザ50を加圧して接合する。
プレスローラ41は、図6及び図12〜図14に示すごとく、アンテナパターン64の一対のベース側端子62が軸芯方向に沿って配置されるように連続ベース部材610を保持する。プレスローラ41の外周面には、上記一対のベース側端子62に対応して2列の凸形成部410が配設されている。この凸形成部410は、プレスローラ41の外周全周に渡って形成されている。凸形成部410は、アンテナパターン64の各ベース側端子62に対面するように形成されている(図27参照。)。
凸形成部410では、図13及び図14に示すごとく、突出部411が連続的に形成されている。突出部411は、プレスローラ41の外周側に向けて突出する部分である。突出部411は、軸芯方向に略平行をなすよう延設されて畝状を呈している。本例では、各ベース側端子62に対して数個の突出部411が対面するよう、その形成ピッチが設定されている(図26参照。)。なお、本例では、突出部411の突出高さHDを400μmとした。
さらに、本例のプレスローラ41は、図示しない加熱ヒータを有している。プレスローラ41は、図12〜図14に示すごとく、加熱ヒータにより加熱された突出部411により連続ベース部材610を加圧する。加熱された突出部411によれば、熱可塑性材料よりなる連続ベース部材610を容易、かつ、形状精度高く突出変形させ得る。
接合ヘッド42は、図13及び図14に示すごとく、プレスローラ41の各突出部411の突出表面がなす最外周表面に対して、230μmの間隙Gを介して対面している。なお、接合ヘッド42は、図示しない加振ユニットを有している。この加振ユニットによれば、接合ヘッド42の加圧面420に超音波振動を作用できる。
なお、加圧面420には、インターポーザ50の裏面との摩擦を抑制するため、表面処理としてダイヤモンドコート処理を施してある。これに代えて、加圧面にテフロン(R)コート等の表面処理を施すことや、タングステンカーバイトよりなる超硬チップを加圧面420に配設することも有効である。さらには、接合ヘッド42の先端に回転ローラを設け、その回転ローラの外周面を加圧面として利用することも良い。
上記カッティングユニット7は、図2に示すごとく、ワークシート530から個片状のインターポーザ50を切り出すためのユニットである。ワークシート530は、連続的にICチップ51を表面実装したシート状の部材である。本例のカッティングユニット7は、ワークシート530に対してインターポーザ50毎の切れ目を設ける図示しないトムソンプレスを有している。本例のカッティングユニット7は、ワークシート530におけるインターポーザ50の配列をそのまま維持しながら、インターポーザ50毎の境界に切れ目を設ける。
上記第1のトランスポータユニット81は、図1及び図2に示すごとく、カッティングユニット7が切れ目を設けた一列状の46個のインターポーザ50をエクスパンダユニット10に一括して移載するためのユニットである。本例のトランスポータユニット81は、インターポーザ50を保持する保持面を負圧に設定可能なバキュームアーム810を備えている。なお、図1では、1組のバキュームアームに対して符号810及び820を付してあるが、実際には、バキュームアーム810とバキュームアーム820とは配列ピッチが相違している。各バキュームアーム810、820の配列ピッチは固定であり、バキュームアーム810の配列ピッチの方が小さくなっている。
第1のトランスポータユニット81は、図1及び図2に示すごとく、カッティングユニット7とエクスパンダユニット10との間で、バキュームアーム810を往復させる。第1のトランスポータユニット81は、バキュームアーム810を利用して、カッティングユニット7が切れ目を設けた一列状のインターポーザ50を受け取り、エクスパンダユニット10へ引き渡す。
上記エクスパンダユニット10は、図1、図3及び図15〜図18に示すごとく、カッティングユニット7側から受け取った一列状のインターポーザ50の配列ピッチを変更するためのユニットである。エクスパンダユニット10は、上記のごとく、インターポーザ50を個別に保持するワークホルダ110と、インターポーザ50のを配列方向Drに沿って複数のワークホルダ110を配列したホルダ列11と、配列方向Drに沿って変位可能な状態で各ワークホルダ110を支持する支持手段12と、ホルダ列11の中で隣り合う2基のワークホルダ110の最大間隔を規制する連結ロッド13と、ホルダ列11の両端に位置するワークホルダ110を駆動する駆動手段14とを有している。
特に、本例のエクスパンダユニット10は、2列のホルダ列11を並設してなる。このエクスパンダユニット10では、2列のホルダ列11に属するワークホルダ110が一列状に配列されている。そして、この一列状のワークホルダ110のうち、隣り合う2基が異なるホルダ列11に属している。このエクスパンダユニット10では、各ホルダ列11におけるワークホルダ110の配列ピッチに対して、エクスパンダユニット10におけるワークホルダ110の配列ピッチが1/2となる。
ホルダ列11を構成する各ワークホルダ110は、図15〜図18に示すごとく、略L字状を呈する部材である。ワークホルダ110は、鉛直方向に細長い胴部111と、該胴部111の端部から水平方向に延設されたかぎ状部112とを有している。カギ状部112は、ワークホルダ110において鉛直方向上側に位置している。
カギ状部112は、図2及び図15〜図18に示すごとく、鉛直方向上側を向く表面に、インターポーザ50を保持する保持面113を有している。保持面113は、インターポーザ50を吸着できるよう、負圧を設定可能である。エクスパンダユニット10では、異なるホルダ列11のカギ状部112が櫛歯状に噛み合うように2列のホルダ列11が対向している。エクスパンダユニット10では、異なるホルダ列11に属する各ワークホルダ110の保持面113が、略一直線状をなすエクスパンド列105に沿って交互に配列されている。
胴部111は、図3、図15及び図16に示すごとく、上記のごとく鉛直方向に細長く形成された部分である。胴部111は、他方のホルダ列に面する側部に、上記支持手段12であるガイドレール121〜123に係合するレールホルダ120を有している。レールホルダ120は、配列方向Drに沿って配設されたガイドレール121〜123のいずれかに対して、配列方向Drに摺動可能な状態で係合している。なお、各ワークホルダ110は、鉛直方向における2箇所のレールホルダ120を有している。本例のホルダ列11では、配列方向3基のワークホルダ110毎に、上記2箇所のレールホルダ120の鉛直方向の位置が交互に変更されている。
胴部111は、図15及び図16に示すごとく、他方のホルダ列の反対側の側部に、連結ロッド13に係合する係合部115を有している。係合部115は、胴部111から外側に突出するタブ状を呈する部分である。係合部115は、連結ロッド13を貫通配置するための貫通孔118を有している。
ホルダ列11の両端に位置するワークホルダ110は、鉛直方向の1箇所に係合部115を有している。ホルダ列11の両端を除いて、中間に位置するワークホルダ110は、鉛直方向の2箇所の係合部115を有している。これら2箇所の係合部115のうちの一方の係合部は、隣り合う2基のワークホルダ110のうちの一方のワークホルダの係合部115との間で連結ロッド13を共有している。他方の係合部115は、隣り合う2基のワークホルダ110のうちの他方のワークホルダの係合部115との間で連結ロッド13を共有している。本例のホルダ列11では、係合部115の配設位置として9種類の鉛直方向位置が設定されている。そして、本例では、隣り合う2基のワークホルダ110の組み合わせ毎に、係合部115の鉛直方向の配設位置が交互に変更されている。
さらに、本例のワークホルダ110は、図15〜図18に示すごとく、保持面113に保持したインターポーザ50を固定するためのワーク固定手段16を有している。ワーク固定手段16は、保持面113上のインターポーザ50を押さえて固定する可動フラップ161と、該可動フラップ161を駆動する駆動部165とを有している。可動フラップ161は、外周にギア歯を設けた略円柱状のギア部163と、該ギア部163から径方向に突出するように延設された略平板状のプレート部162とよりなる。
略円柱状のギア部163は、軸芯に沿う軸穴を有し、この軸穴に貫通配置した回転軸160を介して、回転可能な状態でワークホルダ110に軸支されている。可動フラップ161は、プレート部162が保持面113に押し当たる位置(図18参照。)と、保持面113に対して直交してプレート部162が起立する位置(図17参照。)との間を回動する。
駆動部165は、図15〜図18に示すごとく、上記ギア部163にギア係合する駆動ギアを設けた駆動ブロック166を有している。駆動ブロック166は、鉛直方向に進退可能なようにワークホルダ110に支持されている。駆動ブロック166は、その進退動作に応じてギア部163を回転させ、可動フラップ161を回動させ得る。
支持手段12は、図3、図15及び図16に示すごとく、各ホルダ列11毎に6本ずつ、エクスパンダユニット10全体として12本のガイドレール121〜123を備えている。エクスパンダユニット10を構成する各ワークホルダ110は、それぞれ、2本のガイドレール121、122、123により支持されている。ホルダ列11では、配列方向Drにおいて連続する3基のワークホルダ110毎に、2本のガイドレール121、122、123の組み合わせが交互に変更されている。
エクスパンダユニット10の駆動手段14は、図3に示すごとく、各ホルダ列11毎に1基ずつ設けた駆動ユニット140よりなる。駆動ユニット140は、外周ねじを設けた軸状の駆動シャフト141と、該駆動シャフト141を回転させる回転モータ142と、駆動シャフト141に対してねじ係合する駆動部材143とを有している。駆動シャフト141は、軸受149により回転可能な状態で軸支されている。
駆動部材143は、図3に示すごとく、駆動シャフト141の外周ねじにねじ係合すると共に、ホルダ列11の端部に位置するワークホルダ110に係合する部材である。駆動部材143は、駆動シャフト141の回転に応じて軸方向に進退し、これにより、係合するワークホルダ110を配列方向Drに変位させる。本例では、駆動シャフト141に対して2個ずつ、駆動部材143を配設してある。1本の駆動シャフト141にねじ係合する2個一対の駆動部材143には、互いに逆ねじのねじ部148が形成されている。
それ故、駆動シャフト141の両端に位置する2個一対の駆動部材143は、駆動シャフト141の回転に応じて、互いに逆方向に変位し得る。例えば、駆動シャフト141を所定方向に回転させれば、ホルダ列11の両端に位置するワークホルダ110を外方に向けて変位させ、該ホルダ列11を配列方向Drに伸張させることができる。一方、駆動シャフト141を逆方向に回転させれば、ホルダ列11の両端に位置するワークホルダ110を内方に向けて変位させ、該ホルダ列11を配列方向Drに収縮させることができる。なお、本例のエクスパンダユニット10では、配列方向Drにおける中央に位置するワークホルダ110が固定され、その固定位置が基準位置として設定されている。
上記連結ロッド13は、図3、図15及び図16に示すごとく、隣り合う2基のワークホルダ110を連結する軸状の部材である。上記のごとく隣り合う2基のワークホルダ110は、鉛直方向の配設位置が等しい係合部115を有している。連結ロッド13は、ホルダ列11の中で隣り合う2基のワークホルダ110の間で、鉛直方向の配設位置が等しい係合部115に貫通配置されている。連結ロッド13は、略円形状の同一断面を呈する中間軸部130と、該中間軸部130の両端側に形成された大径の抜け止め部131とを有している。隣り合う2基のワークホルダ110は、両端の抜け止め部131の間隙に位置する中間軸部130の軸方向長さの範囲で、配列方向Drに上記最大間隔まで離隔し得る。また、当該2基のワークホルダ110は、配列方向Drに互いに接触するまでの範囲で配列方向Drの間隔を上記最小間隔まで縮小できる。なお、シム等の部材を介して、隣り合う2基のワークホルダ110を接触させることも良い。この場合には、シムの厚さを調整することで、隣り合う2基のワークホルダ110の最小間隔を微調整できる。
本例のエクスパンダユニット10では、図3、図15及び図16に示すごとく、両端に位置するワークホルダ110を配列方向Dr外方に向けて変位させれば、連結ロッド13を介してホルダ列11の中間側に位置するワークホルダ110を順次、変位させていくことができる。最終的には、ホルダ列11において隣り合うワークホルダ110の間隔を、連結ロッド13によって規制された上限値の寸法(上記最大間隔)に設定できる。
本例のエクスパンダユニット10では、各ホルダ列11における隣り合う2基のワークホルダ110が最小間隔となったとき、2基のホルダ列11により配列されたワークホルダ110の配列ピッチが最小ピッチとなる。また、各ホルダ列11における隣り合う2基のワークホルダ110が最大間隔となったとき、2基のホルダ列11により配列されたワークホルダ110の配列ピッチが最大ピッチとなる。なお、エクスパンダユニット10におけるワークホルダ110の配列ピッチとは、2基のホルダ列により配列されたワークホルダ110がなす配列ピッチを意味している。一方、各ホルダ列11におけるワークホルダ110の配列ピッチは、エクスパンダユニット10における(ワークホルダ110の)配列ピッチの2倍となる。
上記キャリア配列ユニット9は、図2及び図19〜図21に示すごとく、キャリアピッチ調整ユニット91と、回収コンベア機構94と、ピアノレバー93とを有している。キャリアピッチ調整ユニット91は、略一直線状のピッチアジャスト列931に沿って配列された複数のキャリア21の配列ピッチを拡張する。回収コンベア機構94は、ワーク供給ユニット2から引き取った空のキャリア21をキャリアピッチ調整ユニット91に供給する。ピアノレバー93は、インターポーザ50を保持したキャリア21を上記ワーク供給ユニット2のコンベアベルト22上に移載する。なお、図1では、キャリアピッチ調整ユニット91を省略してある。なお、キャリア21の配列ピッチとは、隣り合うキャリアの距離をいう。
キャリアピッチ調整ユニット91は、図19〜図23に示すごとく、周方向120度近くに渡る略円弧状断面を呈するユニット本体911と、所定の回転方向に向けてユニット本体911を回転させる回転支持部(図示略)とを備えている。この回転支持部は、ユニット本体911の軸方向の両端を回転支持している。ユニット本体911は、ピッチアジャスト列931に略外接するように配置されている。キャリアピッチ調整ユニット91は、ピッチアジャスト列931に略外接するユニット本体911の回転に応じて、該ピッチアジャスト列931に沿って配列されたインターポーザ50の配列ピッチを拡大する。
ユニット本体911は、図19〜図23に示すごとく、湾曲面状を呈する外周面に、周方向に沿って延設された凸状のリブ912を複数有している。リブ912は、隣り合わせの2個のキャリア21の隙間に挿入され、その隙間を拡大する。本例では、ピッチアジャスト列931に沿って配列する46個のキャリア21に対応して、軸方向等間隔に45本のリブ912が形成されている。なお、図22は、複数のキャリア21が配列方向Drに密接する状態を図示している。図23は、配列方向Drに隣り合うキャリア21の間に隙間が形成され、配列ピッチが拡張された状態を図示している。
各リブ912は、図19〜図23に示すごとく、回転方向の先端が略くさび状を呈している。リブ912としては、軸方向の回転方向の先端位置が異なる3種類のリブ912A、B、Cがある。リブ912Aは、軸方向の中央に配置された17本である。リブ912Bは、リブ912Aの軸方向の両側に配置された各7本である。リブ912Cは、軸方向の両端に配置された各7本である。リブ912Aが、回転方向に最も長く、リブ912Cが、回転方向に最も短くなっている。リブ912A、B、Cの組み合わせによれば、ピッチアジャスト列の中央部分から両端側に向けて、隣接するキャリア21間の隙間を順次、拡大していくことが可能である。
上記回収コンベア機構94は、図1及び図2に示すごとく、ワーク供給ユニット2のコンベアベルト22に対して略平行をなすように配設された回収コンベアベルト941と、コンベアベルト22によって搬送されたキャリア21を回収コンベアベルト941に移載させるオフセットプーリ942とを有している。このオフセットプーリ942は、略円柱状の回転体である。オフセットプーリ942は、その外周面に、キャリア21を収容して前進させるためのら旋状のガイド溝を有している。このオフセットプーリ942は、コンベアベルト22から受け取った空のキャリア21を、上記ら旋状のガイド溝に沿って前進させ、回収コンベアベルト941に引き渡す。
なお、上記オフセットプーリ942に代えて、上記ら旋状のガイド溝を平面上に展開したごとき斜行溝が形成されたガイド面を含むガイドブロックを利用することもできる。コンベアベルト22の搬送面に対してガイド面が対面するようにガイドブロックを配設すれば、コンベアベルト22により搬送されてきたキャリア21を上記斜行溝に供給することで上記オフセットプーリ942のごとく作用を実現することができる。
上記ピアノレバー93は、図2に示すごとく、キャリアピッチ調整ユニット91によりピッチアジャスト列931に沿って配列された46個のキャリア21にそれぞれ対応して配設されている。各ピアノレバー93は、ピッチアジャスト列931に直交する方向に進退する。このピアノレバー93の進退動作により、ピッチアジャスト列931に沿って配列したキャリア21をワーク供給ユニット2のコンベアベルト22上に移載できる。
なお、本例の電子部品の製造装置1では、このピアノレバー93が、後述するインターポーザ選別機構の一部を構成している。そして、ピアノレバー93は、良品であるインターポーザ50を保持したキャリア21のみを選択的にコンベアベルト22に移載する。それ故、インターポーザ50を移載されなかった空のキャリア21は、ワーク供給ユニット2のコンベアベルト22上に載置されず、ピッチアジャスト列931にそのまま滞留する。
上記第2のトランスポータユニット82は、図1及び図2に示すごとく、上記エクスパンダユニット10が配列ピッチを拡張したインタポーザ50を、キャリア配列ユニット9に向けて一括して移載するユニットである。この第2のトランスポータユニット82は、インターポーザ50の保持面を有する46本のバキュームアーム820を備えている。各バキュームアーム820は、保持面を負圧に設定可能である。
第2のトランスポータユニット82の各バキュームアーム820は、図1及び図2に示すごとく、エクスパンド列105からピッチアジャスト列931までの移動経路を往復する。エクスパンド列105は、エクスパンダユニット10がインターポーザ50を配列する列である。ピッチアジャスト列931は、キャリア配列ユニット9がキャリア21を配列する列である。第2のトランスポータユニット82は、バキュームアーム820を利用して、エクスパンド列105に配列されたインターポーザ50を受け取り、ピッチアジャスト列931のキャリア21に引き渡す。
上記インターポーザ選別機構は、図1及び図2に示すごとく、上記第2のトランスポータユニット82と、上記キャリア配列ユニット9のピアノレバー93と、個片状のインターポーザ50を切り出す前のワークシート530について不良のインターポーザ50を検出する不良検出部と、該不良検出部の検出信号に基づいてバキュームアーム820及びピアノレバー93を制御する図示しない制御ユニットとを含む機構である。なお、本例では、電気的な接続不良などの不良のICチップ51(図3参照。)に対応して○印が印刷されたワークシート530を利用している。
不良検出部は、図1及び図2に示すごとく、不良のインターポーザ50を検出する画像処理ユニット(図示略)を有している。この画像処理ユニットは、カッティングユニット7にセットされた切り出し前のワークシート530の画像データを処理し、上記○印を検出する。画像処理ユニットは、検出した○印の位置情報を制御ユニットに向けて出力する。
○印の位置情報を画像処理ユニットから取り込んだ制御ユニットは、図1及び図2に示すごとく、その位置情報に基づいて上記第2のトランスポータユニット82及び上記ピアノレバー93を制御する。第2のトランスポータユニット82は、保持するインターポーザ50のうち、不良のインターポーザ50を吹き飛ばし、良品のインターポーザ50のみをキャリア21に移載する。そして、ピアノレバー93は、良品のインターポーザ50を保持するキャリア21のみを、コンベアベルト22に向けて選択的に押し出す。
次に、上記のように構成した電子部品の製造装置1を用いたRF−IDメディア5の作製手順について説明する。なお、本例では、図1に示すごとく、ICチップ51を連続的に表面実装した樹脂よりなるワークシート530及び、アンテナパターン64を連続的に設けた連続ベース部材610を利用して上記RF−IDメディア5を作製している。
RF−IDメディア5を作製するに当たって、まず、ワークシート530をカッティングユニット7にセットすると共に、ロール状に巻回した連続ベース部材610を、図示しないロールセットシャフトにセットした。ここで、上記連続ベース部材610は、その巻回外周側の端部に、ベース回路シート60を配設してない先端リード部分を有している。連続ベース部材610をセットする際には、コンバータユニット3のアンビルローラ35、プレスユニット4のプレスローラ41に先端リード部分を巻き付ける。
上記のような状態で、コンバータユニット3のアンビルローラ35、及びプレスユニット4のプレスローラ41を同期して回転させ、連続ベース部材610を前進させる。このとき、コンバータユニット3の工程上流側に配設された接着剤塗布ユニット(図示略)を用い、図24に示すごとく、連続ベース部材610のベース側端子62に重ねて接着剤配設層25を設けた。なお、本例では、電気的絶縁性を有する絶縁性接着剤250により上記接着剤配設層25を形成している。
本例では、図6に示すごとく、連続ベース部材610の表面のうちのインターポーザ配置領域を包含する領域に、厚さ40〜80μmの接着剤配設層25(図24参照。)を設けた。本例では、絶縁性接着剤250として、熱可塑性であって、かつ、湿気硬化型のホットメルト(スリーエム社製の型番TE−031)を用いている。
一方、カッティングユニット7では、図2に示すごとく、ワークシート530から個片状のインターポーザ50を切り出す工程を実施する。本例では、ワークシート530をプレスし、該ワークシート530上のインターポーザ50を個片化できるように切れ目を設ける。
なお、上記のごとく、本例のワークシート530では、不良のインターポーザ50に対して、予め、不良であることを示す○印が印刷されている。本例では、インターポーザ選別機構をなす画像処理ユニットが、カッティングユニット7に載置されたワークシート530における不良個所を認識し、その位置データを制御ユニット(図示略)に向けて出力する。
カッティングユニット7により切れ目を設けた一列状のインターポーザ50は、第1のトランスポータユニット81により、エクスパンダユニット10に引き渡される。ここで、カッティングユニット7により切れ目を設けただけのインターポーザ50の配列ピッチは、エクスパンダユニット10で設定し得る最小ピッチに略一致している。それ故、上記ホルダ列におけるワークホルダ110の間隔を最小ピッチに設定しておけば、カッティングユニット7からエクスパンダユニット10にインターポーザ50を引き渡すに当たり、その配列ピッチを変更する必要がない。
エクスパンダユニット10は、図15〜図18に示すごとく、可動フラップ161を直立させて保持面113を開放した状態でインターポーザ50を受け取る。その後、可動フラップ161を回動させ、保持面113との間でインターポーザ50を挟持する。そして、この状態で駆動シャフト141を回転させ、各ホルダ列11の両端に位置するワークホルダ110を外方に前進させる。そうすると、連結ロッド13による規制の範囲で、ワークホルダ110の間隔を拡張でき、インターポーザ50の配列ピッチを拡張することができる。
なお、本例では、インターポーザ50の配列ピッチを拡張するに当たって、可動フラップ161によりインターポーザ50を挟持したが、これは、必須の要件ではない。ワーク固定手段16を省略してエクスパンダユニット10を構成することも可能である。ワーク固定手段16を備えたエクスパンダユニット10によれば、インターポーザ50の切れ目が不完全であったり、切り口が絡み合っているような場合であっても、個々のインターポーザ50を確実性高く分離できる。
エクスパンダユニット10のエクスパンド列105に配列されたインターポーザ50は、図2に示すごとく、第2のトランスポータユニット82により、ピッチアジャスト列931に配列されたキャリア21に引き渡しされる。ここで、エクスパンダユニット10で設定し得る最大ピッチは、キャリア配列ユニット9によるキャリア21の配列ピッチと略一致している。それ故、エクスパンダユニット10を最大ピッチに設定しておけば、エクスパンダユニット10からキャリア配列ユニット9に向けてインターポーザ50を引き渡すに当たり、その配列ピッチを変更する必要がない。
なお、本例では、不良のインターポーザ50の位置データを取り込んだ制御ユニットが、第2のトランスポータユニット82を制御している。この制御ユニットの制御に応じて、第2のトランスポータユニット82は、良品のインターポーザ50のみをキャリア21に移載する。
その後、ピッチアジャスト列931に沿って配列されたキャリア21は、ピアノレバー93によりワーク供給ユニット2のコンベアベルト22上に載置される。ピアノレバー93のうち、良品のインターポーザ50を保持するキャリア21に対応するピアノレバー93が前進し、インターポーザ50を移載されなかった空のキャリア21に対応したピアノレバー93は前進しない。これにより、インターポーザ50を保持したキャリア21のみを、選択的にコンベアベルト22上に載置できる。インターポーザ50を保持しない空のキャリア21は、そのまま、ピッチアジャスト列931に残留する。
コンベアベルト22上のキャリア21は、上記インターバル調整機構24に向かって前進する。インターバル調整機構24では、2本一対のキャリアフィードスパイラル241、242の動作により、各キャリア21の搬送間隔が拡張される。そして、インターバル調整機構24から送出されたキャリア21は、その搬送間隔を維持しながらコンベアベルト22によりさらに搬送される。これにより、コンベアベルト22によるインターポーザ50の搬送周期が、保持プーリ23の回転周期と一致するように精度高く調整される。
保持プーリ23の回転に応じて、各保持ロッド230がキャリア21の凹部211(図5参照。)に順次、挿入される。凹部211に挿入された保持ロッド230は、その保持面に負圧が導入され、キャリア21に保持されたインターポーザ50を吸着する。その後、保持プーリ23がさらに回転すると、インターポーザ50を吸着した保持ロッド230が凹部211から引き抜かれる。本例では、このような動作により、キャリア21から保持プーリ23に向けて、順次、インターポーザ50を引き渡した。
コンバータユニット3のエンドエフェクタ371〜376は、同一円周上を周回しながら、保持プーリ23から順次、インターポーザ50を受け取る。エンドエフェクタ371〜376の保持面370Sは、保持プーリ23に保持されたインターポーザ50を吸着して保持する。
コンバータユニット3は、アンビルローラ35に保持された連続ベース部材610に対して個片状のインターポーザ50を順次、配置していく。本例では、図24に示すごとく、アンテナパターン64の上記ベース側端子62と、インターポーザ50の上記接続端子52とが相互に対面するようにインターポーザ50を配置した。
コンバータユニット3の各エンドエフェクタ371〜376は、上記のごとく、同一円周上で周回運動を行う。各エンドエフェクタ371〜376は、インターポーザ50の受け取りと引き渡しを含む周回運動の間に、それぞれ独立に周期変速制御される。すなわち、エンドエフェクタの周回軌道上において、インターポーザ50の受け取りと引き渡しのためのタイミング調整(周回位置調整)及び、周回速度を調整するための周期変速制御が実施される。
次に、図25に示すごとく、プレスユニット4を用いて、インターポーザ50と連続ベース部材610とを相互に加圧して接合した。上記のようにプレスユニット4のプレスローラ41は、各ベース側端子62の裏面に対面するよう、畝状に連続的に設けた突出部411を有している。そして、本例の突出高さHD=400μmの突出部411によれば、図26及び図27に示すごとく、突出高さHS=約100μmの突出変形部620をベース側端子62に形成することができる。
本例では、加圧面の表面温度を200℃に維持したプレスローラ41を回転させていき、連続ベース部材610の表面に配置したインターポーザ50を、接合ヘッド42がなす間隙Gに向けて連続的に圧送した。上記のように、本例では、100μm厚の連続ベース部材610と、インターポーザ50をなす200μm厚のチップ保持部材53との組み合わせに対して、プレスローラ41と接合ヘッド42との間隙Gを230μmに設定してある。そのため、連続ベース部材610とインターポーザ50とを、重ねて上記の間隙Gを通過させることにより、連続ベース部材610とインターポーザ50とを相互に加圧できる。本例のプレスユニット4は、ここで発生する加圧力を利用してインターポーザ50を強固に接合する。
凸形成部410を設けたプレスローラ41と接合ヘッド42との組み合わせを備えた本例のプレスユニット4によれば、突出部411により各ベース側端子62の一部を突出変形させることができる。すなわち、図26及び図27に示すごとく、プレスローラ41の加圧表面に畝状に設けた突出部411に対応して、各ベース側端子62に畝状の突出変形部620を形成できる。そして、ベース側端子62と接続端子52とは、この畝状の突出変形部620を介して直接、接触し、この突出変形部620以外の部分では、両者の間に間隙622が形成される。
そのため、突出変形部620と接続端子52との間では、図26及び図27に示すごとく、絶縁性接着剤250が流出し、突出変形部620が接続端子52に圧着される。そして、これにより、接続端子52とベース側端子62との電気的な接続を確実性高く実現できる。一方、各ベース側端子62における突出変形部620を除く非突出部621と、対面する接続端子52との間隙622では、絶縁性接着剤250が完全に流出せず、適量の絶縁性接着剤250がそのまま残留する。それ故、この間隙に残留した絶縁性接着剤250を介して、接続端子52とベース側端子62との間の接着接合、すなわち物理的な接続が確実性高く実現される。
次に、上記キャリア配列ユニット9がピッチアジャスト列931に沿ってキャリア21を配置する動作について説明する。図2に示すごとく、ピッチアジャスト列931に沿って配置されたキャリア21のうち、インターポーザ50を移載されずに空のままのキャリア21は、上記のごとく、ピッチアジャスト列931にそのまま滞留する。一方、インターポーザ50を引き渡した後の空のキャリア21は、上記オフセットプーリ942を介して、上記回収コンベアベルト941上に載置される。回収コンベアベルト941は、ピッチアジャスト列931に向けてキャリア21を搬送する。ピッチアジャスト列931では、回収コンベアベルト941により順次、搬送されてくるキャリア21により、上記のごとく滞留したキャリア21が押し出され、隙間なく配列される。
ピッチアジャスト列931上で隙間なく配列されたキャリア21は、図19に示すごとく、キャリアピッチ調整ユニット91のユニット本体911の回転に応じて、配列ピッチが拡張される。上記のごとく、拡張後の配列ピッチは、エクスパンダユニット10の最大ピッチと略一致している。
上記のごとく、本例の電子部品の製造装置1が備えるエクスパンダユニット10によれば、ワークシート530におけるインターポーザ50の配列ピッチに略一致する最小ピッチと、キャリア配列ユニット9によるキャリア21の配列ピッチに略一致する最大ピッチとの間で、ワークホルダ110に保持したインターポーザ50の配列ピッチを精度高く切り換えることができる。
エクスパンダユニット10におけるワークホルダ110の配列ピッチを最小ピッチに設定すれば、ワークホルダ110の保持面113の配列ピッチと、ワークシート530におけるインターポーザ50の配列ピッチとを略一致させることができる。この状態のエクスパンダユニット10によれば、カッティングユニット7側からワークシート530を受け取る際、各ワークホルダ110に1個ずつ、一列状のインターポーザ50を効率良く受け取ることが可能になる。
また、エクスパンダユニット10におけるワークホルダ110の配列ピッチを最大ピッチに設定すれば、各ワークホルダ110に保持したインターポーザ50の配列ピッチと、キャリア配列ユニット9が配列したキャリア21の配列ピッチとを略一致させることができる。この状態のエクスパンダユニット10によれば、キャリア配列ユニット9が配列した各キャリア21に対してインターポーザ50を効率良く引き渡すことができる。
以上のように、エクスパンダユニット10を備えた本例の電子部品の製造装置1によれば、エクスパンダユニット10を利用することで、極めて効率良くRF−IDメディア5を製造し得る。
なお、本例の電子部品の製造方法及び製造装置1は、RF−IDメディア5の作製に限定されるものでなく、インターポーザ50を用いた各種の電子部品の作製において有効である。さらに、本例の製造方法及び製造装置1は、半導体チップ51をシート状部材に接合した電子部品の作成に対しても有効である。本例の製造方法あるいは製造装置1によれば、例えば、FPC(フレキシブルプリント基板)、ペーパーコンピュータ、使い捨て電気製品など様々な電子部品の製造工程において活用することができる。
さらに、本例で用いたコンバータユニット3は、RF−IDメディア5の作製に限らず、例えばICカード部品への電子部品の移載などにも用いることができる。さらに、例えば、本例のコンバータユニット3と略同一構成の装置は、上記インターポーザ50に代わる上記ICチップ51を上記チップ保持部材53に実装して、上記インターポーザ自体の製造に利用することもできる。すなわち、本例のコンバータユニット3の構成は、上記インターポーザ50の作製工程に適用可能である。さらにまた、紙おむつや、生理用品などのサニタリー製品の製造工程に用いる生産設備として、本例のコンバータユニット3を採用することもできる。
上記電子部品の製造装置1では、予め分離され、キャリア21に保持された状態のインターポーザ50をコンバータユニット3に供給している。そのため、この電子部品の製造装置1では、コンバータユニット3にインタポーザ50を供給する過程で、インターポーザ50にトラブルを生じるおそれが少ない。
また、上記電子部品の製造装置1では、上記ワーク供給ユニット2がキャリア21に保持した状態で信頼性高くインターポーザ50を搬送する。それ故、上記電子部品の製造装置1では、カッティングユニット7とコンバータユニット3とを互いに接近してレイアウトする必要がない。上記電子部品の製造装置1では、カッティングユニット7やコンバータユニット3等の設置自由度が高くなっている。

Claims (19)

  1. 一列状に配列されたワークの配列ピッチを変更するためのエクスパンダユニットであって、
    上記ワークを個別に保持可能なように構成されたワークホルダと、
    上記ワークの配列方向に沿って複数の上記ワークホルダを配列してなるホルダ列と、
    上記配列方向に沿って上記各ワークホルダが変位可能な状態で当該各ワークホルダを支持するように構成された支持手段と、
    上記ホルダ列の中で隣り合う2基の上記ワークホルダにそれぞれ設けた係合部に係合し、当該2基のワークホルダが上記配列方向に最も離隔し得る最大間隔を規制するように構成された連結部材と、
    上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダのうちの少なくとも一方のワークホルダを直接的に駆動するように構成された駆動手段と、
    を有し
    上記連結部材は、略軸状を呈する中間軸部と、両端に位置する抜け止め部とを有しており、
    上記各ワークホルダの上記係合部は、上記中間軸部を挿通可能であって、かつ、上記抜け止め部を挿入不可能なように形成された貫通孔を設けてなり、
    上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダは、それぞれの上記係合部を介して上記連結部材を共有していることを特徴とするエクスパンダユニット。
  2. 請求項1において、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に最も接近し得る最小間隔は、上記配列方向において、当該ワークホルダ同士が直接、又は他の部材を介して間接的に接触する位置であり、上記最小間隔及び上記最大間隔が、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダの各組合せについて略一定に設定されていることを特徴とするエクスパンダユニット。
  3. 請求項1において、上記連結部材は、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に最も接近し得る最小間隔を規制するように構成されており、上記最小間隔及び上記最大間隔が、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダの各組合せについて略一定に設定されていることを特徴とするエクスパンダユニット。
  4. 請求項1において、上記駆動手段は、上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダのうちの両方のワークホルダを駆動するように構成されていることを特徴とするエクスパンダユニット。
  5. 請求項1において、上記連結部材の上記中間軸部は、上記貫通孔に挿入不可能な規制部が軸方向における中間的な位置に形成されてなり、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダの間に介設された上記連結部材は、当該2基のワークホルダの各係合部の間隙に上記規制部が位置するように組み付けられていることを特徴とするエクスパンダユニット。
  6. 請求項1において、上記ホルダ列の中で連続する3基の上記ワークホルダのうちの一方の隣り合う2基のワークホルダに対して配設された上記連結部材、及び上記3基のワークホルダのうちの他方の隣り合う2基のワークホルダに対して配設された上記連結部材は、それぞれの配設位置が上記配列方向に直交する方向に相違し、上記配列方向に重なり合わないように位置していることを特徴とするエクスパンダユニット。
  7. 請求項1において、上記エクスパンダユニットは、複数の上記ホルダ列を有していると共に、当該複数のホルダ列を形成する各ワークホルダが一列状に配列されてなり、当該一列状に配列された各ワークホルダは、上記配列方向に沿って交互に異なるホルダ列に属していることを特徴とするエクスパンダユニット。
  8. 請求項7において、上記エクスパンダユニットは、上記ホルダ列を2列有していることを特徴とするエクスパンダユニット。
  9. 請求項1において、上記ワークホルダは、上記ワークを固定するワーク固定手段を備えていることを特徴とするエクスパンダユニット。
  10. 請求項1において、上記ワークは、シート状のチップ保持部材に半導体チップを実装してなると共に該半導体チップから電気的に延設された接続端子を備えたインターポーザであることを特徴とするエクスパンダユニット。
  11. シート状のチップ保持部材に半導体チップを実装してなるワークを、シート状のベース部材よりなるベース回路シートに接合した電子部品を作製するための電子部品の製造装置であって、
    一列状に配列された複数の上記ワークを含むワークシートに切れ目を設け、当該切れ目を介して上記各ワーク毎に分割可能な状態を形成するように構成されたカッティングユニットと、
    上記ベース回路シートを連続的に保持しながら回転する略円柱状のアンビルローラ、及び該アンビルローラの外周面に略外接する軌跡円上で上記ワークを保持しながら周回するエンドエフェクタを有し、上記ベース回路シートの表面に上記ワークを配置するように構成されたコンバータユニットと、
    上記ワークを個別に保持するキャリアを順次、上記コンバータユニットに対して供給するワーク供給ユニットと、
    上記ワークを保持していない空の上記キャリアを一列状に配列するキャリア配列ユニットと、
    上記ワークシートにおける上記ワークの配列ピッチに相当する最小ピッチから、上記キャリア配列ユニットによる上記キャリアの配列ピッチに相当する最大ピッチまでの範囲で一列状に配列された上記ワークの配列ピッチを変更し得るように構成されたエクスパンダユニットと、
    上記カッティングユニットにより上記分割可能な状態にされた上記ワークシートの上記各ワークを上記エクスパンダユニットへ移載する第1のトランスポータユニットと、
    上記エクスパンダユニットが配列ピッチを変更した後の上記各ワークを、上記キャリア配列ユニットが配列した上記キャリアに移載するように構成された第2のトランスポ−タユニットと、を有してなり、
    上記エクスパンダユニットは、上記各ワークを個別に保持可能なように構成されたワークホルダと、
    上記ワークの配列方向に沿って複数の上記ワークホルダを配列してなるホルダ列と、
    上記配列方向に沿って上記ワークホルダが変位可能な状態で当該各ワークホルダを支持するように構成された支持手段と、
    上記ホルダ列の中で隣り合う2基の上記ワークホルダにそれぞれ設けられた係合部に係合し、当該2基のワークホルダが上記配列方向に最も離隔し得る最大間隔を規制するように構成された連結部材と、
    上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダのうちの少なくとも一方のワークホルダを直接的に駆動するように構成された駆動手段と、を備えており、
    上記連結部材は、略軸状を呈する中間軸部と、両端に位置する抜け止め部とを有しており、
    上記各ワークホルダの上記係合部は、上記中間軸部を挿通可能であって、かつ、上記抜け止め部を挿入不可能なように形成された貫通孔を設けてなり、
    上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダは、それぞれの上記係合部を介して上記連結部材を共有し、
    上記エクスパンダユニットでは、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが最も接近して上記配列方向に最小間隔となった際、上記各ワークホルダの配列ピッチが上記最小ピッチになり、かつ、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記最大間隔となった際、上記各ワークホルダの配列ピッチが上記最大ピッチになることを特徴とする電子部品の製造装置。
  12. 請求項11において、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に最も接近し得る上記最小間隔は、上記配列方向において、当該ワークホルダ同士が直接、又は他の部材を介して間接的に接触する位置であることを特徴とする電子部品の製造装置。
  13. 請求項11において、上記連結部材は、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダが上記配列方向に最も接近し得る最小間隔を規制するように構成されていることを特徴とする電子部品の製造装置。
  14. 請求項11において、上記エクスパンダユニットの上記駆動手段は、上記ホルダ列の両端に位置する上記ワークホルダの両方を駆動するように構成されていることを特徴とする電子部品の製造装置。
  15. 請求項11において、上記連結部材の上記中間軸部は、上記貫通孔に挿入不可能な規制部が軸方向における中間的な位置に形成されてなり、上記ホルダ列の中で隣り合う2基のワークホルダの間に介設された上記連結部材は、当該2基のワークホルダの各係合部の間隙に上記規制部が位置するように組み付けられていることを特徴とする電子部品の製造装置。
  16. 請求項11において、上記ホルダ列の中で連続する3基の上記ワークホルダのうちの一方の隣り合う2基のワークホルダに対して配設された上記連結部材、及び上記3基のワークホルダのうちの他方の隣り合う2基のワークホルダに対して配設された上記連結部材は、それぞれの配設位置が上記配列方向に直交する方向に相違し、上記配列方向に重なり合わないように位置していることを特徴とする電子部品の製造装置。
  17. 請求項11において、上記エクスパンダユニットは、複数の上記ホルダ列を有していると共に、当該複数のホルダ列を形成する各ワークホルダが一列状に配列されてなり、当該一列状に配列された各ワークホルダは、上記配列方向に沿って交互に異なるホルダ列に属していることを特徴とする電子部品の製造装置。
  18. 請求項17において、上記エクスパンダユニットは、上記ホルダ列を2列有していることを特徴とする電子部品の製造装置。
  19. 請求項11において、上記エクスパンダユニットの上記ワークホルダは、上記ワークを固定するワーク固定手段を有していることを特徴とする電子部品の製造装置。
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