JP5225994B2 - 測定装置、試験装置および測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定装置、試験装置および測定方法に関する。特に本発明は、フィルタの特性を測定する測定装置、試験装置および測定方法に関する。本出願は、下記の日本出願に関連する。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
1.特願2007−211864 出願日 2007年8月15日
フィルタの群遅延特性は、ネットワークアナライザにより測定されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−333271号公報
しかしながら、ネットワークアナライザによりフィルタの群遅延特性を測定する場合、フィルタに与える測定信号の周波数を掃引しなければならなく、測定期間が長かった。また、フィルタの試験項目の一つとして群遅延特性試験を行う場合、試験装置は、フィルタの群遅延を測定するためのネットワークアナライザを備えなければならなかった。しかしながら、試験装置は、装置構成が大きいネットワークアナライザを内部に備えることは困難であった。
そこで本明細書に含まれる技術革新(イノベーション)の1つの側面においては、上記の課題を解決することのできる測定装置、試験装置および測定方法を提供することを目的とする。この目的は請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
即ち、本明細書に含まれるイノベーションに関連する第1の側面による測定装置の一つの例によると、フィルタの特性を測定する測定装置であって、経路上に第1フィルタが接続され、入力端から複数の周波数のそれぞれに信号成分を有するマルチトーン信号を入力し、入力端から入力したマルチトーン信号を第1フィルタを通過させて出力端から出力する第1経路と、入力端から入力したマルチトーン信号を第1フィルタをバイパスして出力端から出力する第2経路とを有する第1伝送路と、経路上に第2フィルタが接続され、入力端からマルチトーン信号を入力し、入力端から入力したマルチトーン信号を第2フィルタを通過させて出力端から出力する第3経路と、入力端から入力したマルチトーン信号を第2フィルタをバイパスして出力端から出力する第4経路とを有する第2伝送路と、第1伝送路の出力端から第1フィルタを通過したマルチトーン信号を出力させた場合には、第2伝送路の出力端から第2フィルタをバイパスしたマルチトーン信号を出力させ、第1伝送路の出力端から第1フィルタをバイパスしたマルチトーン信号を出力させた場合には、第2伝送路の出力端から第2フィルタを通過したマルチトーン信号を出力させる切替制御部と、第1伝送路の出力端から出力されたマルチトーン信号および第2伝送路の出力端から出力されたマルチトーン信号に基づいて、第1フィルタおよび第2フィルタの特性を算出する測定部とを備える測定装置を提供する。
また、本明細書に含まれるイノベーションに関連する第2の側面による試験装置の一つの例によると、フィルタを試験する試験装置であって、第1フィルタおよび第2フィルタを搭載するパフォーマンスボードと、第1フィルタおよび第2フィルタの特性を算出する測定部とを備え、パフォーマンスボードは、経路上に第1フィルタが接続され、入力端から複数の周波数のそれぞれに信号成分を有するマルチトーン信号を入力し、入力端から入力したマルチトーン信号を第1フィルタを通過させて出力端から出力する第1経路と、入力端から入力したマルチトーン信号を第1フィルタをバイパスして出力端から出力する第2経路とを有する第1伝送路と、経路上に第2フィルタが接続され、入力端からマルチトーン信号を入力し、入力端から入力したマルチトーン信号を第2フィルタを通過させて出力端から出力する第3経路と、入力端から入力したマルチトーン信号を第2フィルタをバイパスして出力端から出力する第4経路とを有する第2伝送路とを有し、当該試験装置は、第1伝送路の出力端から第1フィルタを通過したマルチトーン信号を出力させた場合には、第2伝送路の出力端から第2フィルタをバイパスしたマルチトーン信号を出力させ、第1伝送路の出力端から第1フィルタをバイパスしたマルチトーン信号を出力させた場合には、第2伝送路の出力端から第2フィルタを通過したマルチトーン信号を出力させる切替制御部を更に備え、測定部は、第1伝送路の出力端から出力されたマルチトーン信号および第2伝送路の出力端から出力されたマルチトーン信号に基づいて、第1フィルタおよび第2フィルタの特性を算出する試験装置を提供する。
また、本明細書に含まれるイノベーションに関連する第3の側面による測定方法の一つの例によると、フィルタの特性を測定する測定方法であって、経路上に第1フィルタが接続され、入力端から入力した信号を第1フィルタを通過させて出力端から出力する第1経路と、入力端から入力した信号を第1フィルタをバイパスして出力端から出力する第2経路とを有する第1伝送路の入力端から複数の周波数のそれぞれに信号成分を有するマルチトーン信号を入力し、経路上に第2フィルタが接続され、入力端からマルチトーン信号を入力し、入力端から入力したマルチトーン信号を第2フィルタを通過させて出力端から出力する第3経路と、入力端から入力したマルチトーン信号を第2フィルタをバイパスして出力端から出力する第4経路とを有する第2伝送路の入力端からマルチトーン信号を入力し、第1伝送路の出力端から第1フィルタを通過したマルチトーン信号を出力させた場合には、第2伝送路の出力端から第2フィルタをバイパスしたマルチトーン信号を出力させ、第1伝送路の出力端から第1フィルタをバイパスしたマルチトーン信号を出力させた場合には、第2伝送路の出力端から第2フィルタを通過したマルチトーン信号を出力させ、第1伝送路を伝搬したマルチトーン信号を第1伝送路の出力端から受け取り、第2伝送路を伝搬したマルチトーン信号を第2伝送路の出力端から受け取り、第1伝送路の出力端から出力されたマルチトーン信号および第2伝送路の出力端から出力されたマルチトーン信号に基づいて、第1フィルタおよび第2フィルタの特性を算出する測定方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
図1は、本実施形態に係る試験装置10の構成をフィルタ100とともに示す。 図2は、本実施形態に係る測定部24の構成の一例を示す。 図3は、本実施形態に係る試験装置10の群遅延の算出フローを示す。 図4は、波形発生部20から出力されるマルチトーン信号の任意の測定対象周波数の近傍の信号成分の一例を示す。 図5は、本実施形態の第1変形例に係る試験装置10の構成を示す。 図6は、第1変形例に係る試験装置10の処理フローを示す。 図7は、本実施形態の第2変形例に係る試験装置10の構成を示す。 図8は、本実施形態の第3変形例に係る試験装置10の構成を示す。 図9は、第3変形例に係る試験装置10の処理フローを示す。
符号の説明
10・・・試験装置、20・・・波形発生部、22・・・パフォーマンスボード、24・・・測定部、26・・・判定部、32・・・分割部、34・・・第1伝送路、36・・・第2伝送路、42・・・第1サンプリング部、44・・・第2サンプリング部、46・・・群遅延算出部、52・・・第1FFT部、54・・・第2FFT部、56・・・位相差算出部、58・・・演算部、62・・・切替制御部、64・・・誤差算出部、66・・・補正部、70・・・第1経路、72・・・第2経路、74・・・第1伝送路内スイッチ、80・・・第3経路、82・・・第4経路、84・・・第2伝送路内スイッチ、90・・・ゲイン算出部、92・・・調整部、94・・・補正部、100・・・フィルタ
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る試験装置10の構成をフィルタ100とともに示す。試験装置10は、フィルタ100を試験する。より詳しくは、試験装置10は、フィルタ100の特性を測定し、測定結果を期待値と比較してフィルタ100の良否を判定する。試験対象(測定対象)となるフィルタ100は、一例として、入力した信号を所定の伝達特性で伝達して出力する電子回路、伝送路、または、電子デバイス内の一部の回路等であってよい。
試験装置10は、波形発生部20と、パフォーマンスボード22と、測定部24と、判定部26とを備える。波形発生部20は、複数の周波数のそれぞれに信号成分を有するマルチトーン信号を発生する。
パフォーマンスボード22は、フィルタ100を搭載する。パフォーマンスボード22は、分割部32と、第1伝送路34と、第2伝送路36とを有する。分割部32は、波形発生部20により出力されたマルチトーン信号を所定の電力比率(例えば、1/2)で分割する。分割部32は、分割した一方のマルチトーン信号(第1のマルチトーン信号)を第1伝送路34に供給し、分割した他方のマルチトーン信号(第2のマルチトーン信号)を第2伝送路36に供給する。
第1伝送路34は、経路上にフィルタ100が接続される。第1伝送路34は、入力端から第1のマルチトーン信号を入力し、フィルタ100を通過した第1のマルチトーン信号を出力端から出力する。第2伝送路36は、入力端から第2のマルチトーン信号を入力し、入力した第2のマルチトーン信号を伝播して出力端から出力する。
ここで、第1伝送路34のフィルタ100を除いた経路および第2伝送路36の経路は、入力端から出力端までの遅延量が略同一であってよい。これにより、試験装置10によれば、フィルタ100を除いた第1伝送路34を通過することにより生じるマルチトーン信号の位相変化と、第2伝送路36を通過することにより生じるマルチトーン信号の位相変化量とを等しくすることができる。
測定部24は、第1伝送路34の出力端から出力されたマルチトーン信号および第2伝送路36の出力端から出力されたマルチトーン信号に基づいて、フィルタ100の特性を算出する。測定部24は、一例として、フィルタ100の群遅延を算出してよい。
判定部26は、測定部24により算出されたフィルタ100の特性と、期待特性とを比較して、フィルタ100の良否を判定する。判定部26は、一例として、測定部24により算出されたフィルタ100の群遅延と、期待郡遅延とを比較して、フィルタ100の良否を判定してよい。なお、波形発生部20は、タイミングが同期した同一波形の2つのマルチトーン信号を発生してもよい。この場合、パフォーマンスボード22は、分割部32に代えて、一方のマルチトーン信号(第1のマルチトーン信号)を第1伝送路34に供給する第1入力部と、他方のマルチトーン信号(第2のマルチトーン信号)を第2伝送路36に供給する第2入力部とを有する。
図2は、本実施形態に係る測定部24の構成の一例を示す。測定部24は、一例として、第1サンプリング部42と、第2サンプリング部44と、群遅延算出部46とを有し、フィルタ100の群遅延を算出してよい。
第1サンプリング部42は、第1伝送路34の出力端から出力された、フィルタ100を通過したマルチトーン信号をサンプリングする。第1サンプリング部42は、一例として、フィルタ100を通過したマルチトーン信号を所定のクロックによりサンプリングしてデジタル化してよい。
第2サンプリング部44は、第2伝送路36の出力端から出力された、フィルタ100を通過していないマルチトーン信号をサンプリングする。第2サンプリング部44は、一例として、フィルタ100を通過していないマルチトーン信号を所定のクロックによりサンプリングしてデジタル化してよい。第1サンプリング部42および第2サンプリング部44は、同一のクロックによりマルチトーン信号をサンプリングしてよい。
群遅延算出部46は、第1サンプリング部42によりサンプリングされた第1のマルチトーン信号および第2サンプリング部44によりサンプリングされた第2のマルチトーン信号の間の、それぞれの周波数における位相差に基づいて、フィルタ100の群遅延を算出する。より詳しくは、群遅延算出部46は、第1のマルチトーン信号および第2のマルチトーン信号の間の、それぞれの周波数における位相差の負の微分値(傾き)を算出し、算出結果をフィルタ100の群遅延として出力する。
群遅延算出部46は、一例として、第1FFT部52と、第2FFT部54と、位相差算出部56と、演算部58とを含んでよい。第1FFT部52は、第1サンプリング部42によりサンプリングされた第1のマルチトーン信号をFFT演算し、第1のマルチトーン信号の各周波数に含まれる信号成分(実数成分(I成分),直交成分(Q成分))を算出する。
第2FFT部54は、第2サンプリング部44によりサンプリングされた第2のマルチトーン信号をFFT演算し、第2のマルチトーン信号の各周波数に含まれる信号成分(I成分,Q成分)を算出する。なお、第1FFT部52および第2FFT部54は、互いに同一の動作条件(例えば互いに同一のFFTポイント数)で演算を実行し、互いに同一の周波数に含まれる信号成分を算出する。また、第1FFT部52および第2FFT部54は、共通のハードウェアにより実現されてもよい。
位相差算出部56は、第1のマルチトーン信号の信号成分と第2のマルチトーン信号との信号成分の位相差を周波数毎に算出する。位相差算出部56は、一例として、第1のマルチトーン信号の信号成分(I成分,Q成分)と、第2のマルチトーン信号の信号成分(I成分,Q成分)の複素共役とを周波数毎に乗算し、乗算結果を周波数毎の位相差として出力する。すなわち、フィルタ100を通過したマルチトーン信号の信号成分と、フィルタ100を通過していないマルチトーン信号の信号成分の複素共役とを、周波数毎に乗算する。
ここで、第1伝送路34のフィルタ100を除いた経路および第2伝送路36の経路は遅延量が同一である。これにより、位相差算出部56によれば、伝送線路により生じる位相変化を除いた、フィルタ100で生じる位相変化を含むマルチトーン信号の周波数毎の信号成分(I成分,Q成分)を算出することができる。
演算部58は、位相差算出部56により出力された周波数毎の信号成分(I成分,Q成分)に基づき、それぞれの周波数における位相の負の微分値(傾き)を算出する。そして、位相差算出部56は、算出した周波数毎の信号成分の位相の負の微分値を、フィルタ100の群遅延として出力する。
ここで、フィルタ100の周波数に対する群遅延(GD(f))は、下記式(1)に示すように、位相(θ(f))を周波数(f)によって微分した式により表される。
Figure 0005225994
式(1)の右式は、下記式(2)のように変形できる。なお、I(f)は、信号成分の実数成分を表し、Q(f)は、信号成分の直交成分を表す。
Figure 0005225994
さらに、式(2)は、式(3)のように変形できる。また、tan−1xの微分は、1/(x+1)であることから、式(3)は、式(4)のように変形できる。
Figure 0005225994
xにQ(f)/I(f)を代入すると、式(4)は、式(5)のように変形される。
Figure 0005225994
さらに、式(5)の微分により表された部分を、サンプル点間の差分式により表現しなおすと、式(5)は式(6)のように変形される。なお、式(6)において、nは、任意の周波数のサンプル番号(群遅延の算出対象周波数のサンプル番号)を表す。Tsampleは、サンプル番号(n−1)の周波数とサンプル番号nの周波数との差の逆数を表す。
Figure 0005225994
すなわち、周波数毎の群遅延(GD(n))は、式(6)のように表される。このことから、位相差算出部56は、一例として、伝送線路により生じる変化が除かれたマルチトーン信号の周波数(n)毎の信号成分(I(n),Q(n))に基づき、式(6)の演算を実行することにより、群遅延(GD(n)を算出することができる。
図3は、本実施形態に係る試験装置10の群遅延の算出フローを示す。図4は、波形発生部20から出力されるマルチトーン信号の任意の測定対象周波数の近傍の信号成分の一例を示す。
まず、波形発生部20は、マルチトーン信号を発生し、第1伝送路34および第2伝送路36を通過させる(S1001)。ここで、波形発生部20は、群遅延を測定する測定対象周波数のそれぞれについて、当該測定対象周波数を挟んだ2以上の周波数の信号成分を含むマルチトーン信号を発生する。例えば、波形発生部20は、図4に示すように、測定対象周波数に一致する周波数の信号成分と、測定対象周波数よりも小さい(又は大きい)周波数の信号成分とを含むマルチトーン信号を発生してよい。これにより、波形発生部20によれば、測定対象周波数における位相の傾きを測定可能なマルチトーン信号を発生することができる。
また、波形発生部20から発生されるマルチトーン信号の平均電力に対するピーク電力の割合(PAPR)が大きい場合、測定部24は、精度良くフィルタ100の群遅延を測定することが困難となる。すなわち、ピーク電力がフィルタ100の入力レンジより大きいマルチトーン信号を波形発生部20が発生した場合、フィルタ100を通過する信号が歪むので、測定部24は、正確に群遅延を測定することができない。これに対し、PAPRが大きいマルチトーン信号のピーク電力をフィルタ100の入力レンジ以下とすると、フィルタ100を通過する信号の平均電力が小さくなるので、測定部24は、ダイナミックレンジが大きくなり、正確に群遅延を測定することができない。
そこで、波形発生部20は、一例として、マルチトーン信号の各周波数の信号成分の位相を調整し、ピーク値がフィルタ100の入力レンジ以下となり、平均電力が予め定められた値以上としてよい。波形発生部20は、例えば、非特許文献1(楢崎祥一,野島俊雄、「マルチトーン信号のピーク対平均電力比(PAPR)を低減する初期位相設定法」、電子情報通信学会論文誌、1995年11月、No.11、p.663−671)により提案された方法により、初期位相が調整されたマルチトーン信号を発生してよい。なお、予め定められた値以上となる平均電力は、ノイズレベルよりも十分に大きな値となる平均電力であってよい。これにより、波形発生部20によれば、フィルタ100を通過した後のマルチトーン信号の歪を少なくし、且つ、フィルタ100を通過した後のマルチトーン信号のダイナミックレンジを小さくできるので、精度良くフィルタ100の特性を測定することができる。
次に、第1サンプリング部42は、第1伝送路34の出力端から出力された、フィルタ100を通過したマルチトーン信号をサンプリングする(S1002)。これと並行して、第2サンプリング部44は、第2伝送路36の出力端から出力された、フィルタ100を通過していないマルチトーン信号をサンプリングする(S1002)。
次に、第1FFT部52は、第1サンプリング部42によりサンプリングされたマルチトーン信号をFFT演算する。また、第2FFT部54は、第2サンプリング部44によりサンプリングされたマルチトーン信号をFFT演算する(S1003)。
次に、位相差算出部56は、FFT演算した結果得られた信号成分の周波数毎に、ステップS1005およびS1006の処理を繰返し実行する(S1004、S1007)。まず、位相差算出部56は、フィルタ100を通過していないマルチトーン信号(第2サンプリング部44によりサンプリングされたマルチトーン信号)の信号成分の複素共役を算出する(S1005)。次に、位相差算出部56は、フィルタ100を通過したマルチトーン信号(第1サンプリング部42によりサンプリングされたマルチトーン信号)の信号成分と、フィルタ100を通過していないマルチトーン信号の信号成分の複素共役とを複素乗算する(S1006)。そして、位相差算出部56は、全ての周波数についてS1005およびS1006の処理を終えると、処理をステップS1008に処理を移す。
次に、演算部58は、ステップS1004〜S1007において算出された周波数毎の信号成分(I成分,Q成分)に基づき、それぞれの周波数における位相の負の微分値(傾き)を算出する。そして、演算部58は、算出したそれぞれの周波数における位相の負の微分値を群遅延として出力する(S1008)。
以上のような試験装置10によれば、周波数を掃引して周波数毎の遅延量を測定しなくてもよいので、測定期間を短くすることができる。また、試験装置10によれば、ネットワークアナライザを用いずに郡遅延を測定することができるので、装置構成を小さくすることができる。
図5は、本実施形態の第1変形例に係る試験装置10の構成を示す。図5に示す第1変形例に係る試験装置10は、図1に示した試験装置10と略同一の構成および機能を採るので、以下、相違点を除き説明を省略する。
試験装置10は、フィルタ100の特性測定に先立って、キャリブレーションを行う。波形発生部20は、キャリブレーション時において、マルチトーン信号に代えて、調整信号を発生する。波形発生部20は、一例として、特性測定時において出力するマルチトーン信号と同一の調整信号を出力してよい。
第1伝送路34は、キャリブレーション時において、入力端から入力した調整信号をフィルタ100をバイパスして出力端から出力させる。第2伝送路36は、キャリブレーション時において、入力端から入力した調整信号を出力端から出力させる。
第1伝送路34は、一例として、第1経路70と、第2経路72と、第1伝送路内スイッチ74(74−1、74−2)とを含んでよい。第1経路70は、経路中にフィルタ100が接続可能とされる。第1経路70は、特性測定時において、入力端から入力したマルチトーン信号をフィルタ100を通過させて、出力端から出力させる。第2経路72は、キャリブレーション時において、入力端から入力した調整信号をフィルタ100をバイパスさせ、出力端から出力させる。
第1伝送路内スイッチ74(74−1、74−2)は、入力端から出力端への信号の伝送経路を切り替える。より詳しくは、第1伝送路内スイッチ74は、特性測定時において、入力端と出力端とを第1経路70を介して接続し、キャリブレーション時において、入力端と出力端とを第2経路72を介して接続する。なお、試験装置10は、第1伝送路内スイッチ74を切り替え制御する切替制御部62を更に備えてもよい。
測定部24は、誤差算出部64と、補正部66とを更に有する。第1サンプリング部42は、キャリブレーション時において、第1伝送路34の出力端から出力された、フィルタ100をバイパスした調整信号をサンプリングする。第2サンプリング部44は、キャリブレーション時において、第2伝送路36の出力端から出力された、フィルタ100を通過していない調整信号をサンプリングする。
誤差算出部64は、キャリブレーション時において、第1サンプリング部42によりサンプリングされた第1伝送路34の出力端から出力された調整信号、および、第2サンプリング部44によりサンプリングされた第2伝送路36の出力端から出力された調整信号に基づいて、フィルタ100を除いた第1伝送路34の遅延量および第2伝送路36の遅延量の誤差を算出する。誤差算出部64は、一例として、サンプリングした2つの調整信号の間の、位相差の負の微分値(傾き)を算出し、算出結果を遅延量の誤差として出力してよい。誤差算出部64は、一例として、群遅延算出部46と同様の演算を行って、周波数毎の遅延量の誤差を算出してもよい。
補正部66は、フィルタ100の特性測定時において、誤差算出部64により算出された遅延量の誤差に基づいて群遅延算出部46が算出した群遅延を補正する。補正部66は、一例として、群遅延算出部46により算出された群遅延に、誤差算出部64により算出された誤差を加算(又は減算)することにより、群遅延算出部46により算出された群遅延を補正してよい。
図6は、第1変形例に係る試験装置10の処理フローを示す。まず、試験装置10は、キャリブレーションを実行する(S1011)。これにより、試験装置10によれば、フィルタ100を除いた第1伝送路34の遅延量および第2伝送路36の遅延量の誤差を算出することができる。
次に、試験装置10は、フィルタ100の群遅延の測定を実行する(S1012)。試験装置10は、図3に示したステップS1001からS1008の処理を実行する。
次に、試験装置10は、ステップS1012において算出した郡遅延を、ステップS1011において算出した誤差に基づいて補正する(S1013)。以上のような第1変形例に係る試験装置10によれば、第1伝送路34のフィルタ100を除いた経路および第2伝送路36の経路に誤差が含まれている場合であっても、当該誤差による影響を除去することができる。これにより、本変形例に係る試験装置10によれば、より精度良くフィルタ100の群遅延を測定することができる。
図7は、本実施形態の第2変形例に係る試験装置10の構成を示す。図7に示す第2変形例に係る試験装置10は、図5に示した第2変形例に係る試験装置10と略同一の構成および機能を採るので、以下、相違点を除き説明を省略する。
第1伝送路34は、第1経路70と、第2経路72と、第1伝送路内スイッチ74(74−1、74−2)とを含む。第1経路70は、経路中にフィルタ100−1が接続可能とされ、入力端から入力したマルチトーン信号をフィルタ100−1を通過させて、出力端から出力させる。第2経路72は、入力端から入力したマルチトーン信号をフィルタ100−1をバイパスさせ、出力端から出力させる。第1伝送路内スイッチ74は、第1伝送路34に接続されたフィルタ100−1の特性を測定する場合(第1測定時)において、入力端と出力端とを第1経路70を介して接続する。第1伝送路内スイッチ74は、第2伝送路36に接続されたフィルタ100−2の特性を測定する場合(第2測定時)において、入力端と出力端とを第2経路72を介して接続する。
第2伝送路36は、第3経路80と、第4経路82と、第2伝送路内スイッチ84(84−1、84−2)とを含む。第3経路80は、入力端から入力したマルチトーン信号をフィルタ100−2をバイパスさせ、出力端から出力させる。第4経路82は、経路中にフィルタ100−2が接続可能とされ、入力端から入力したマルチトーン信号をフィルタ100−2を通過させて、出力端から出力させる。第2伝送路内スイッチ84は、第1測定時において、入力端と出力端とを第3経路80を介して接続する。第2伝送路内スイッチ84は、第2測定時において、入力端と出力端とを第4経路82を介して接続する。
切替制御部62は、第1伝送路内スイッチ74および第2伝送路内スイッチ84を同期して切り替える。切替制御部62は、第1測定時において、第1伝送路34の出力端からフィルタ100−1を通過したマルチトーン信号を出力させるべく、第1伝送路内スイッチ74を切り替える。そして、切替制御部62は、第1測定時において、すなわち、第1伝送路34の出力端からフィルタ100−1を通過したマルチトーン信号を出力させた場合には、第2伝送路36の出力端からフィルタ100−2をバイパスしたマルチトーン信号を出力させるべく第2伝送路内スイッチ84を切り替える。
また、切替制御部62は、第2測定時において、第1伝送路34の出力端からフィルタ100−1をバイパスしたマルチトーン信号を出力させるべく、第1伝送路内スイッチ74を切り替える。そして、切替制御部62は、第2測定時において、すなわち、第1伝送路34の出力端からフィルタ100−1をバイパスしたマルチトーン信号を出力させた場合には、第2伝送路36の出力端からフィルタ100−2を通過したマルチトーン信号を出力させる。このような本変形例に係る試験装置10によれば、フィルタ100を第1伝送路34または第2伝送路36のいずれに接続しても、スイッチを切り換えることにより容易にフィルタ100の特性を測定することができる。
図8は、本実施形態の第3変形例に係る試験装置10の構成を示す。図8に示す第3変形例に係る試験装置10は、図1に示した第1変形例に係る試験装置10と略同一の構成および機能を採るので、以下、相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係る測定部24は、ゲイン算出部90を更に有する。ゲイン算出部90は、第1サンプリング部42によりサンプリングされたマルチトーン信号および第2サンプリング部44によりサンプリングされたマルチトーン信号の間の、それぞれの周波数における振幅に基づいて、フィルタ100の周波数毎のゲインを算出する。より詳しくは、ゲイン算出部90は、第2のマルチトーン信号に対する第1のマルチトーン信号の、それぞれの周波数における振幅差を算出し、算出結果をフィルタ100の周波数毎のゲインとして出力する。これにより、本変形例に係る試験装置10によれば、簡易にフィルタ100のゲインを測定することができる。
さらに、本変形例に係る試験装置10は、調整部92を更に備えてよい。調整部92は、波形発生部20に対して、複数の周波数のそれぞれの信号成分の振幅が、対応する周波数のフィルタ100のゲインに応じて調整されたマルチトーン信号を発生させる。
また、本変形例に係る試験装置10の測定部24は、補正部94を更に有してよい。この場合、本変形例に係る試験装置10は、キャリブレーション時において、図5において説明したキャリブレーション処理と同様の処理を実行する。更に、本変形例に係る試験装置10は、キャリブレーション時において、第1伝送路34の出力端から出力された調整信号および第2伝送路36の出力端から出力された調整信号に基づいて、フィルタ100を除いた第1伝送路34のゲインおよび第2伝送路36のゲインの誤差を算出する。そして、補正部94は、フィルタ100の特性測定において、キャリブレーション時において算出されたゲインの誤差に基づいて、ゲイン算出部90が算出したゲインを補正する。
図9は、第3変形例に係る試験装置10の処理フローを示す。まず、試験装置10は、フィルタ100の周波数毎のゲインを測定する(S1021)。次に、調整部92は、ステップS1021において算出されたフィルタ100の周波数毎のゲインに基づき、波形発生部20により発生されるマルチトーン信号を調整する(S1022)。
調整部92は、一例として、フィルタ100を通過した後のマルチトーン信号の周波数毎の振幅が、略一定となるようなマルチトーン信号を発生させる。調整部92は、例えばフィルタ100がローパスフィルタの特性を有している場合であれば、高域周波数の振幅を予め高くしたマルチトーン信号を波形発生部20から出力させる。
次に、試験装置10は、フィルタ100の群遅延を測定する(S1023)。これにより、本変形例に係る試験装置10によれば、各周波数帯域において、振幅が平均化された(すなわち、ダイナミックレンジが小さい)信号をフィルタ100から出力させることができる。この結果、試験装置10によれば、フィルタ100の郡遅延を精度良く測定することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (11)

  1. フィルタの特性を測定する測定装置であって、
    経路上に第1フィルタが接続され、入力端から複数の周波数のそれぞれに信号成分を有するマルチトーン信号を入力し、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第1フィルタを通過させて出力端から出力する第1経路と、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第1フィルタをバイパスして出力端から出力する第2経路とを有する第1伝送路と、
    経路上に第2フィルタが接続され、入力端から前記マルチトーン信号を入力し、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第2フィルタを通過させて出力端から出力する第3経路と、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第2フィルタをバイパスして出力端から出力する第4経路とを有する第2伝送路と、
    前記第1伝送路の出力端から前記第1フィルタを通過した前記マルチトーン信号を出力させた場合には、前記第2伝送路の出力端から前記第2フィルタをバイパスした前記マルチトーン信号を出力させ、前記第1伝送路の出力端から前記第1フィルタをバイパスした前記マルチトーン信号を出力させた場合には、前記第2伝送路の出力端から前記第2フィルタを通過した前記マルチトーン信号を出力させる切替制御部と、
    前記第1伝送路の出力端から出力された前記マルチトーン信号および前記第2伝送路の出力端から出力された前記マルチトーン信号に基づいて、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの特性を算出する測定部と
    を備える測定装置。
  2. 前記測定部は、
    前記第1伝送路の出力端から出力された、前記第1フィルタを通過した前記マルチトーン信号をサンプリングする第1サンプリング部と、
    前記第2伝送路の出力端から出力された、前記第2フィルタを通過していない前記マルチトーン信号をサンプリングする第2サンプリング部と、
    前記第1サンプリング部によりサンプリングされたマルチトーン信号および前記第2サンプリング部によりサンプリングされたマルチトーン信号の間の、それぞれの周波数における位相差に基づいて、前記第1フィルタの群遅延を算出する群遅延算出部と
    を有する請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記第1伝送路の前記第1経路における前記第1フィルタを除いた経路および前記第2伝送路の前記第4経路は、入力端から出力端までの遅延量が略同一である
    請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記マルチトーン信号の各信号成分の位相を調整し、ピーク値が前記第1フィルタの入力レンジ以下となり、平均電力が予め定められた値以上とする波形発生部を更に備え請求項2または3に記載の測定装置。
  5. キャリブレーション時において、調整信号を発生する波形発生部を更に備え、
    前記第1伝送路は、キャリブレーション時において、入力端から入力した前記調整信号を前記第1フィルタをバイパスして出力端から出力させ、
    前記第2伝送路は、キャリブレーション時において、入力端から入力した前記調整信号を前記第2フィルタをバイパスして出力端から出力させ、
    キャリブレーション時において、前記第1伝送路の出力端から出力された前記調整信号および前記第2伝送路の出力端から出力された前記調整信号に基づいて、前記第1フィルタを除いた前記第1伝送路の遅延量および前記第2伝送路の遅延量の誤差を算出する誤差算出部と、
    フィルタ特性測定時において、前記遅延量の誤差に基づいて前記群遅延算出部が算出した前記群遅延を補正する補正部と
    を更に備える請求項2から4のいずれか一項に記載の測定装置。
  6. 前記測定部は、前記第1サンプリング部によりサンプリングされたマルチトーン信号および前記第2サンプリング部によりサンプリングされたマルチトーン信号の間の、それぞれの周波数における振幅に基づいて、前記第1フィルタの周波数毎のゲインを算出するゲイン算出部を有する
    請求項2から5のいずれか一項に記載の測定装置。
  7. キャリブレーション時において、調整信号を発生する波形発生部を更に備え、
    前記第1伝送路は、キャリブレーション時において、入力端から入力した前記調整信号を前記第1フィルタをバイパスして出力端から出力させ、
    前記第2伝送路は、キャリブレーション時において、入力端から入力した前記調整信号を前記第2フィルタをバイパスして出力端から出力させ、
    キャリブレーション時において、前記第1伝送路の出力端から出力された前記調整信号および前記第2伝送路の出力端から出力された前記調整信号に基づいて、前記第1フィルタを除いた前記第1伝送路のゲインおよび前記第2フィルタを除いた前記第2伝送路のゲインの誤差を算出する誤差算出部と、
    フィルタ特性測定時において、前記ゲインの誤差に基づいて前記ゲイン算出部が算出した前記ゲインを補正する補正部と
    を更に備える請求項6に記載の測定装置。
  8. 前記複数の周波数のそれぞれの信号成分の振幅が、対応する周波数の前記第1フィルタのゲインに応じて調整されたマルチトーン信号を発生する波形発生部を更に備える
    請求項1から7のいずれか一項に記載の測定装置。
  9. 前記測定部は、前記第1サンプリング部によりサンプリングされたマルチトーン信号および前記第2サンプリング部によりサンプリングされたマルチトーン信号の間の、それぞれの周波数における振幅差に基づいて、前記第1フィルタの周波数毎のゲインを算出するゲイン算出部を有し、
    前記複数の周波数のそれぞれの信号成分の振幅が、対応する周波数の前記第1フィルタのゲインに応じて調整されたマルチトーン信号を発生する波形発生部と、
    前記ゲイン算出部により算出された前記第1フィルタの周波数毎のゲインに基づき、前記波形発生部により発生されるマルチトーン信号を調整する調整部
    を更に備える請求項2から7のいずれか一項に記載の測定装置。
  10. フィルタを試験する試験装置であって、
    第1フィルタおよび第2フィルタを搭載するパフォーマンスボードと、
    前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの特性を算出する測定部と
    を備え、
    前記パフォーマンスボードは、
    経路上に前記第1フィルタが接続され、入力端から複数の周波数のそれぞれに信号成分を有するマルチトーン信号を入力し、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第1フィルタを通過させて出力端から出力する第1経路と、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第1フィルタをバイパスして出力端から出力する第2経路とを有する第1伝送路と、
    経路上に前記第2フィルタが接続され、入力端から前記マルチトーン信号を入力し、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第2フィルタを通過させて出力端から出力する第3経路と、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第2フィルタをバイパスして出力端から出力する第4経路とを有する第2伝送路と
    を有し、
    当該試験装置は、前記第1伝送路の出力端から前記第1フィルタを通過した前記マルチトーン信号を出力させた場合には、前記第2伝送路の出力端から前記第2フィルタをバイパスした前記マルチトーン信号を出力させ、前記第1伝送路の出力端から前記第1フィルタをバイパスした前記マルチトーン信号を出力させた場合には、前記第2伝送路の出力端から前記第2フィルタを通過した前記マルチトーン信号を出力させる切替制御部を更に備え、
    前記測定部は、前記第1伝送路の出力端から出力された前記マルチトーン信号および前記第2伝送路の出力端から出力された前記マルチトーン信号に基づいて、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの特性を算出する
    試験装置。
  11. フィルタの特性を測定する測定方法であって、
    経路上に第1フィルタが接続され、入力端から入力した信号を前記第1フィルタを通過させて出力端から出力する第1経路と、入力端から入力した信号を前記第1フィルタをバイパスして出力端から出力する第2経路とを有する第1伝送路の入力端から複数の周波数のそれぞれに信号成分を有するマルチトーン信号を入力し、
    経路上に第2フィルタが接続され、入力端から前記マルチトーン信号を入力し、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第2フィルタを通過させて出力端から出力する第3経路と、入力端から入力した前記マルチトーン信号を前記第2フィルタをバイパスして出力端から出力する第4経路とを有する第2伝送路の入力端から前記マルチトーン信号を入力し、
    前記第1伝送路の出力端から前記第1フィルタを通過した前記マルチトーン信号を出力させた場合には、前記第2伝送路の出力端から前記第2フィルタをバイパスした前記マルチトーン信号を出力させ、前記第1伝送路の出力端から前記第1フィルタをバイパスした前記マルチトーン信号を出力させた場合には、前記第2伝送路の出力端から前記第2フィルタを通過した前記マルチトーン信号を出力させ、
    前記第1伝送路を伝搬した前記マルチトーン信号を前記第1伝送路の出力端から受け取り、
    前記第2伝送路を伝搬した前記マルチトーン信号を前記第2伝送路の出力端から受け取り、
    前記第1伝送路の出力端から出力された前記マルチトーン信号および前記第2伝送路の出力端から出力された前記マルチトーン信号に基づいて、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの特性を算出する
    測定方法。
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