JP5225831B2 - 粉粒体材料の除湿乾燥装置、及び粉粒体材料の除湿乾燥方法 - Google Patents

粉粒体材料の除湿乾燥装置、及び粉粒体材料の除湿乾燥方法 Download PDF

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Description

本発明は、粉粒体材料を貯留して乾燥するための乾燥ホッパと、該乾燥ホッパから排気されたガスを除湿して該乾燥ホッパに供給するための除湿機とを備えた粉粒体材料の除湿乾燥装置、及び粉粒体材料の除湿乾燥方法の改良に関する。
従来、粉粒体材料の除湿乾燥装置としては、粉粒体材料を貯留して乾燥するための乾燥ホッパと、該乾燥ホッパから排気されたガスを除湿する除湿機と、これら乾燥ホッパ及び除湿機に関連して設けられたガス管路と、該ガス管路内のガスを送風するための送風ブロア等の送風器と、ガスを加熱する加熱ヒータ等の加熱器とを有したものが知られている。
上記構成とされた除湿乾燥装置によれば、乾燥ホッパから排気されたガスを除湿機において除湿し、その除湿処理がなされたガスを加熱して乾燥ホッパへ供給するようにしているので、例えば、大気等の除湿処理がなされていない外気を加熱して乾燥ホッパへ供給するものと比べて、乾燥効率を高めることができる。
上記除湿機としては、従来より種々の態様とされたものが提案されており、例えば、吸着剤を含んだ吸着ロータを回転させながら、除湿処理すべきガス、吸着剤を加熱再生するための加熱再生ガス、及び吸着剤を冷却再生するための冷却再生ガスを、吸着ロータの区分けされた各ゾーンにそれぞれ導入させて、ガスの除湿処理と吸着剤の再生処理(加熱再生及び冷却再生)とを連続的に行う、いわゆる回転式ロータタイプのものが知られている。
或いは、吸着剤を充填した複数の吸着塔を回転させたり、切り替え弁を切り替えたりすることで、いずれかの吸着塔において排気ガスの除湿処理を行い、いずれかの吸着塔において吸着塔内の吸着剤の再生処理を行う、いわゆる多塔式タイプのものが知られている。
上記回転式ロータタイプ及び多塔式タイプの除湿機によれば、除湿処理したガスを連続的に乾燥ホッパへ供給できるため好ましいものではあるが、装置構成の複雑化による製造コストの増大やメンテナンス頻度の増加等の問題があった。
他の除湿機としては、上記のような複数の吸着塔を備えた構成とせず、一塔のみの吸着塔を備えた、いわゆる一塔式タイプの除湿機が知られている。
例えば、下記特許文献1には、このような一塔式の除湿器と乾燥室(乾燥ホッパ)とを備えた連続脱湿乾燥装置が提案されている。
上記連続脱湿乾燥装置は、乾燥室と、正逆転可能なファンと、吸湿剤(吸着剤)をもった除湿器と、該除湿器に付設されたヒータと、これらを結ぶ供給路及び還元路と、上記除湿器と乾燥室の入口側との間に上記ファンの逆転時にのみ外気の取入れを可能とした外気取入路と、上記ファンと乾燥室の出口側との間に上記ファンの逆転時にのみ外気に開放可能とした排出路とを備えている。
上記構成とされた連続脱湿乾燥装置では、上記ファンを正回転させることで、乾燥室の出口から取出した加湿状態の空気を、除湿器において脱湿し、かつ、ヒータで加熱して乾燥室の入口から乾燥室内に送り込む。
一方、上記ファンを逆回転させることで、上記外気取入路から外気を取入れて、この取入れた外気を脱湿乾燥時に用いた上記ヒータで加熱し、かつ除湿器を通過させて上記排出路から排出し、該除湿器の吸湿剤を再生する構成とされている。この吸湿剤の再生は、ヒータを所定時間、作動させて加熱した外気を吸湿剤に通過させる加熱再生処理と、該加熱再生処理後に該ヒータを停止させた状態で所定時間、外気を該吸湿剤に供給して、該吸湿剤を冷却する冷却再生処理とを実行する構成とされている。
上記構成とされた連続脱湿乾燥装置によれば、一つのヒータでもって乾燥用ヒータと再生用ヒータとを兼用できる、と説明されている。
実開昭62−17788号公報
しかしながら、上記特許文献1で提案されている連続脱湿乾燥装置では、上記のように、正逆回転可能とされたファンを正回転或いは逆回転させることにより、乾燥室への脱湿した空気の供給と、除湿器の再生とを交互に繰り返す構成とされている。すなわち、該除湿器を再生しているときには、乾燥室への加熱空気の供給は停止された状態となる。
このように、除湿器の再生中に乾燥室への加熱空気の供給が停止されると、乾燥室において加熱空気の供給により昇温された粉粒状材料の温度が、その再生中に低下する恐れがあった。
特に、乾燥装置が運転初期の状態(乾燥室に充填された所定量の材料の略全量が未乾燥の状態)では、材料の昇温、乾燥が未だ十分にはなされていないため乾燥室内の水蒸気分圧が高くなり、上記のような乾燥室内における粉粒体材料の温度の低下が顕著となる。この結果、例えば、次工程に向けて供給する材料を所定の乾燥状態にするまでに要する時間が長くなる問題があった。
また、上記特許文献1に記載された連続脱湿乾燥装置では、乾燥室へ供給される脱湿空気を加熱するためのヒータと、除湿器の吸湿剤を加熱再生するためのヒータとを兼用しており、除湿器の吸湿剤を再生する際、吸湿剤を冷却するために該ヒータを停止させて、上記外気取入路から取入れた外気を吸湿剤に供給する構成とされている。従って、吸湿剤を再生した後、乾燥室へ供給するための脱湿空気を加熱するために作動されるヒータの昇温に時間が必要となったり、ヒータを起動させるとともにファンを正回転させれば、十分に昇温されていないヒータを通過した空気が乾燥室に送風されることとなり、材料の温度を低下させてしまったりする恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、簡易な構成により、乾燥ホッパ内に貯留された粉粒体材料の除湿乾燥処理を効率的に行い得る粉粒体材料の除湿乾燥装置、及び粉粒体材料の除湿乾燥方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る粉粒体材料の除湿乾燥装置は、粉粒体材料を貯留して乾燥するための乾燥ホッパと、該乾燥ホッパから排気されたガスを除湿して該乾燥ホッパに供給するための除湿機とを備えた粉粒体材料の除湿乾燥装置において、加熱器で加熱したガスを前記乾燥ホッパに供給するための供給ラインと、該乾燥ホッパから排気されたガスを前記除湿機側に帰還させるための帰還ラインと、これら供給ライン及び帰還ラインのガスを送風するための送風器と、前記除湿機の吸着体に再生用加熱器で加熱した加熱再生ガスを再生用送風器で送風して、該吸着体を加熱再生するための再生ラインと、これら各ラインに接続されたライン切り替え手段と、該ライン切り替え手段を制御する制御部とを備え、前記ライン切り替え手段は、前記制御部によって、前記供給ラインと前記帰還ラインとを前記除湿機を介して連通させて、除湿・乾燥循環経路を形成する第1切り替え状態と、前記供給ラインと前記帰還ラインとを該除湿機を介さずに連通させて、乾燥循環経路を形成し、かつ、前記再生ラインを前記除湿機に連通させて、再生処理経路を形成する第2切り替え状態とに切り替えられる構成とされていることを特徴とする。
ここに、上記粉粒体材料は、粉体・粒体状の材料を指すが、微小薄片状や短繊維片状、スライバー状の材料等を含む。
また、上記材料としては、合成樹脂材等の樹脂ペレットや樹脂繊維片等、或いは金属材料や半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等どのようなものでもよい。
本発明に係る前記粉粒体材料の除湿乾燥装置においては、前記ライン切り替え手段を、複数の弁体を軸方向に沿って配したスライド体と、該スライド体を収容する筐体と、該筐体に形成された複数のライン接続口と、該筐体内に設けられ、ガス流通孔がそれぞれ形成された複数の弁座とを有した多ポート型ライン切り替え弁装置を備えた構成とし、前記制御部によって、前記スライド体をスライドさせて、前記弁体で前記複数のガス流通孔の開閉制御を行うことで、前記複数のライン接続口の組み合わせ連通状態を切り替えて、前記第1切り替え状態と前記第2切り替え状態とに切り替えられる構成としてもよい。
或いは、本発明に係る前記粉粒体材料の除湿乾燥装置においては、前記ライン切り替え手段を、前記各ラインの所定の接続分岐点に配設された複数の切り替え弁を備えた構成とし、前記制御部によって、前記複数の切り替え弁における切り替え状態の組み合わせの切り替え制御を行うことで、前記第1切り替え状態と前記第2切り替え状態とに切り替えられる構成としてもよい。
本発明に係る前記いずれかの粉粒体材料の除湿乾燥装置においては、前記再生ラインと、前記供給ラインとの一部を共用ラインとし、該共用ラインに前記再生用加熱器を配し、かつ、前記ライン切り替え手段を、前記第1切り替え状態では、前記吸着体を通過させたガスを前記再生用加熱器に通過させる経路を形成する一方、前記第2切り替え状態では、前記再生用加熱器を通過させた加熱再生ガスを該吸着体に通過させる経路を形成するように切り替えられる構成としてもよい。
本発明に係る前記いずれかの粉粒体材料の除湿乾燥装置においては、前記除湿機の吸着体を、多数のガス流通路を有したハニカム状構造体としてもよい。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る粉粒体材料の除湿乾燥方法は、粉粒体材料を貯留する乾燥ホッパ内を通過したガスを、除湿機において除湿し、該乾燥ホッパに加熱器で加熱して供給するようにした粉粒体材料の除湿乾燥方法において、前記乾燥ホッパから排気されたガスを、前記除湿機の吸着体に通過させて除湿し、該乾燥ホッパに加熱して供給する除湿・乾燥工程と、該除湿機の吸着体に加熱再生ガスを通過させて該吸着体を加熱再生しながら、前記乾燥ホッパから排気されたガスを、前記除湿機の吸着体を通過させずに該乾燥ホッパへ循環供給する再生・循環工程と、を繰り返し実行することを特徴とする。
本発明に係る前記粉粒体材料の除湿乾燥装置によれば、上記ライン切り替え手段を上記制御部によって制御することで、上記各ラインの連通態様が、上記除湿・乾燥循環経路を形成する第1切り替え状態と、上記乾燥循環経路及び上記再生処理経路を形成する第2切り替え状態とに切り替えられる。
上記第1切り替え状態では、上記乾燥ホッパから排気されたガスを上記除湿機において除湿し、該乾燥ホッパに供給することができる。
また、上記第2切り替え状態では、上記再生ラインが上記除湿機に連通されて再生処理経路が形成されるので、該除湿機の加熱再生を行うことができる。かつ、この第2切り替え状態では、上記供給ラインと上記帰還ラインとが除湿機を介さずに連通されて乾燥循環経路が形成されるので、除湿機の吸着体の再生がなされている際にも、上記帰還ライン及び供給ラインを通じて、乾燥ホッパから排気されたガスを加熱器で加熱して、乾燥ホッパ内に循環供給することができる。
これにより、加熱されたガスを、吸着体の再生のために停止させることなく、乾燥ホッパ内に連続して供給することができるので、乾燥ホッパ内の粉粒体材料の温度を低下させるようなことがなく、乾燥ホッパ内の粉粒体材料の乾燥を効率的に行うことができる。
さらに、上記構成によれば、乾燥ホッパに供給するガスを加熱するための加熱器を、吸着体の再生のために停止させる必要がないので、該加熱器を昇温するための時間等も不要となり、また、十分に加熱されていないガスが乾燥ホッパ内に送風されるようなこともない。
本発明に係る前記粉粒体材料の除湿乾燥装置において、前記ライン切り替え手段を、複数の弁体を軸方向に沿って配したスライド体と、該スライド体を収容する筐体と、該筐体に形成された複数のライン接続口と、該筐体内に設けられ、ガス流通孔がそれぞれ形成された複数の弁座とを有した多ポート型ライン切り替え弁装置を備えた構成とし、前記制御部によって、前記スライド体をスライドさせて、前記弁体で前記複数のガス流通孔の開閉制御を行うことで、前記複数のライン接続口の組み合わせ連通状態を切り替えて、前記第1切り替え状態と前記第2切り替え状態とに切り替えられる構成とすれば、多ポート型ライン切り替え弁装置によって上記各ラインの連通態様を切り替えることができる。従って、装置構成を簡易化でき、例えば、上記スライド体を単一の駆動手段で駆動させることも可能となり、単純な制御によって複数のラインの連通態様を切り替えることが可能となる。
或いは、本発明に係る前記粉粒体材料の除湿乾燥装置において、前記ライン切り替え手段を、前記各ラインの所定の接続分岐点に配設された複数の切り替え弁を備えた構成とし、前記制御部によって、前記複数の切り替え弁における切り替え状態の組み合わせの切り替え制御を行うことで、前記第1切り替え状態と前記第2切り替え状態とに切り替えられる構成とすれば、ライン切り替え手段が複数の切り替え弁を備えて構成されているので、該切り替え弁の配設箇所の自由度が高まり、効率良くラインを配置することができる。
本発明に係る前記いずれかの粉粒体材料の除湿乾燥装置において、前記再生ラインと、前記供給ラインとの一部を共用ラインとし、該共用ラインに前記再生用加熱器を配し、かつ、前記ライン切り替え手段を、前記第1切り替え状態では、前記吸着体を通過させたガスを前記再生用加熱器に通過させる経路を形成する一方、前記第2切り替え状態では、前記再生用加熱器を通過させた加熱再生ガスを該吸着体に通過させる経路を形成するように切り替えられる構成とすれば、以下の効果を奏する。
すなわち、除湿機の吸着体の加熱再生が終了した後、上記各ラインの連通態様が切り替えられて、上記第1切り替え状態とされたときには、該除湿機の吸着体のガス通過方向下流側に前記再生用加熱器が位置するので、吸着体の加熱再生終了後における再生用加熱器が保有する熱量を、乾燥ホッパへ供給するガスの加熱に利用することができる。
また、例えば、上記再生用加熱器を、上記第2切り替え状態において加熱再生ガスの加熱のために作動させるとともに、上記第1切り替え状態においても、該再生用加熱器を連続して作動させる態様とすることもできる。これによれば、乾燥ホッパ側に設けられるメインの加熱器を、該再生用加熱器によって補助することができ、メインの加熱器の稼働率を低減させることもできる。
或いは、上記構成とされた粉粒体材料の除湿乾燥装置においては、前記再生用加熱器を、前記ライン切り替え手段が前記第2切り替え状態に切り替えられるタイミングよりも所定時間前に起動させ、該ライン切り替え手段が前記第1切り替え状態に切り替えられた後は、停止させるようにすることもできる。このような態様によれば、再生ラインが除湿機に連通される前に、再生用加熱器の昇温がなされ、前記第2切り替え状態、すなわち、上記再生処理経路を形成した際に、吸着体に導入するための加熱再生ガスの加熱が迅速になされるので、該吸着体の加熱再生を迅速に行うことができる。
本発明に係る前記いずれかの粉粒体材料の除湿乾燥装置において、前記除湿機の吸着体を、多数のガス流通路を有したハニカム状構造体とすれば、従来の特に一塔式の除湿機において採用されていたシリカゲル等の粒状或いは塊状の吸着剤を充填して吸着体を構成していたものに比べて、空隙率が大きく、熱容量が小さいので、熱交換率が良く、加熱再生時間を短縮化することができる。
これにより、吸着体の加熱再生と、乾燥ホッパから排気されたガスの除湿とを短時間で切り替えることができ、このように、短時間で切り替える態様とすれば、該乾燥ホッパに供給されるガスの露点を比較的、安定させることができる。
本発明に係る前記粉粒体材料の乾燥方法によれば、前記乾燥ホッパから排気されたガスを、前記除湿機の吸着体に通過させて除湿し、該乾燥ホッパに加熱して供給する除湿・乾燥工程と、該除湿機の吸着体に加熱再生ガスを通過させて該吸着体を加熱再生しながら、前記乾燥ホッパから排気されたガスを、前記除湿機の吸着体を通過させずに該乾燥ホッパへ循環供給する再生・循環工程と、を繰り返し実行するようにしているので、上記粉粒体材料の除湿乾燥装置が奏する効果と同様、乾燥ホッパ内の粉粒体材料の乾燥効率を、簡易な構成により高めることができる。
以下に、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)、(b)は、いずれも第1実施形態に係る粉粒体材料の除湿乾燥装置を模式的に示す概略説明図、図2(a)は、同除湿乾燥装置の制御ブロック図、(b)は、同除湿乾燥装置で実行される基本動作の一例を説明するためのタイムチャートである。
図3(a)、(b)は、いずれも同除湿乾燥装置が備える多ポート型ライン切り替え弁装置の一例を模式的に示し、同多ポート型ライン切り替え弁装置を用いて実行される各ラインの切り替え態様を説明するための説明図、図4(a)、(b)は、いずれも同多ポート型ライン切り替え弁装置の一例を示し、(a)は、概略側面図、(b)は、概略底面図、図5(a)〜(c)は、いずれも同多ポート型ライン切り替え弁装置を示し、(a)は、図4(a)におけるX1−X1線矢視概略縦断面図、(b)は、図4(a)におけるX2−X2線矢視概略縦断面図、(c)は、図4(a)におけるY部の概略拡大一部破断図である。
図6(a)、(b)は、いずれも同除湿乾燥装置が備える除湿機の一例を示し、(a)は、概略正面図、(b)は、(a)におけるZ−Z線矢視概略横断面図である。
図例の粉粒体材料の除湿乾燥装置1は、図1に示すように、大略的に、粉粒体材料を貯留して乾燥するための乾燥ホッパ20と、該乾燥ホッパ20から排気されたガスを除湿するための除湿機30と、これらに関連して配された複数のライン(ガス管路)10〜16と、各ラインに接続された多ポート型ライン切り替え弁装置40及び三方継手(T字型継手)6と、同除湿乾燥装置1の適所に設けられ、装置各部を制御するための制御部を構成するCPU7(図2参照)とを備えている。
上記乾燥ホッパ20は、下部が逆円錐状、上部が円筒状とされ、上方から順次投入された粉粒体材料を貯留するホッパ本体21と、後記する除湿機30を通過して供給されるガスを加熱する乾燥ホッパ用加熱ヒータ25とを備えている。
上記ホッパ本体21の下部には、加熱乾燥された粉粒体材料を、次の処理工程(樹脂成形機や一時貯留ホッパ、加工機等(不図示))へ向けて順次排出するための開閉バルブ等で構成された排出部22が設けられている。
該ホッパ本体21の上部には、該ホッパ本体21内に貯留された粉粒体材料層中を通過したガスを排出するための排気口23が設けられている。
また、該ホッパ本体21内の下方部には、後記する第3供給ライン14を介して供給されるガスを、該ホッパ本体21内に吐出するための吐出口24が設けられている。この吐出口24は、平面視円状に形成されたホッパ本体21の平面視略中心に配置され、第3供給ライン14を経て送気されてくるガスを、均一に分散してホッパ本体21内に給気する構成とされている。
また、上記ホッパ本体21の上方には、図示を省略しているが、例えば、材料タンク(不図示)などから材料輸送管を介して輸送される粉粒体材料を捕集して、一時的に貯留する捕集器等が接続されており、該捕集器の下方に設けられた材料投入バルブを開放させることにより、粉粒体材料がホッパ本体21内に順次投入される。
上述のようなホッパ本体21への粉粒体材料の投入は、例えば、ホッパ本体21の上方部位に配設されたレベルゲージなどの材料センサ(不図示)の信号に基づいてなされ、上記排出部22から排出された量に応じて、順次投入されて、ホッパ本体21内の粉粒体材料の貯留量が略一定となるように制御されている。すなわち、ホッパ本体21内に積層状態で貯留されている粉粒体材料は、除湿乾燥処理がなされて、最下層にあるものから順次排出され、また、新たな粉粒体材料が排出された量に応じて上方の捕集器から投入される。
ここに、上記粉粒体材料は、粉体・粒体状の材料を指すが、微小薄片状や短繊維片状、スライバー状の材料等を含む。
また、上記材料としては、合成樹脂材等の樹脂ペレットや樹脂繊維片等、或いは金属材料や半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等、除湿乾燥処理が必要な材料を含む。
尚、上記のような粉粒体材料の投入及び排出は、ホッパ本体21内の貯留量がある程度の貯留量となるように、連続的あるいは間歇的になされるものとしてもよい。
或いは、上記のような態様に代えて、ホッパ本体21内に、貯留された粉粒体材料の全量を十分に除湿乾燥した後、全量を次工程に向けて排出して供給し、再び、ホッパ本体21に満状態となるまで粉粒体材料を貯留して、除湿乾燥を行うような態様としてもよい。
また、図示を省略しているが、上記乾燥ホッパ用加熱ヒータ25の出口側には、該乾燥ホッパ用加熱ヒータ25を通過したガスの温度を検出するための温度検出センサが配設されている。この温度検出センサの検出温度に基づいて、後記するCPU7によって該乾燥ホッパ用加熱ヒータ25のON/OFF制御或いはPID制御等の通電の制御がなされる。
尚、この乾燥ホッパ用加熱ヒータ25で加熱されてホッパ本体21内に導入される加熱されたガスの温度は、粉粒体材料の種類や初期水分率、ホッパ本体21の容量や排出量等に応じて、適宜、設定可能であるが、80℃〜160℃程度としてもよい。
上記除湿機30は、単一の吸着筒31を備えたいわゆる一塔式タイプの除湿機であって、該吸着筒31には、再生用加熱ヒータ35が付設されている。
本実施形態では、図6(a)に示すように、上記除湿機30は、上記吸着筒31と、上記再生用加熱ヒータ35とを連設して一体的にユニット化した除湿ユニットとされており、その両端部には、後記する各ラインに配管接続される吸着筒側接続管33と、ヒータ側接続管34とがそれぞれ設けられている。
上記吸着筒31は、両端部が開口する四角筒形状とされており、その内部には、ハニカム状吸着体32が収容されている。このハニカム状吸着体32は、例えば、セラミックファイバー等の繊維状材料を、多数のガス流通路を長手方向に沿って形成するように、ハニカム状に形成した四角筒状体とされており、水分を吸着するための吸着剤が含浸されている。ここに、上記ハニカム状とは、多数のガス流通路を構成する中空筒状セルの形状が、図例のように、蜂の巣状に六角形状とされたものに限られず、例えば、該中空筒状セルの形状が、菱形状や、円筒形状、リブを平行に連続させたリブ形状、または、これら以外の形状、若しくは、三角形や四角形などの他の多角形状等、どのようなものでもよい。
上記ハニカム状吸着体32に使用される吸着剤としては、シリカゲル、チタニウムシリカゲル、リチウムクロライド、合成ゼオライト(商品名モレキュラシーブ)などが挙げられるが、固体のもので、水分の吸着が可能かつ後記する加熱再生ガスの通過による再生(水分の脱離)が可能なものであれば、どのようなものでもよい。
上記再生用加熱ヒータ35は、公知の棒状のシーズヒータ等を採用できるが、例えば、発熱体として面状のセラミック(半導体)ヒータを内蔵した多数の放熱フィン、或いはセラミックヒータに付設された多数の放熱フィンを組み合わせて、多数のガス流通路を長手方向に沿って形成した放熱フィン付ヒータとしてもよい。このような放熱フィン付ヒータを採用することによって、ヒータ自体の昇温、冷却が短時間でなされる。
尚、図示を省略しているが、上記吸着筒31と、上記再生用加熱ヒータ35との間には、該再生用加熱ヒータ35を通過したガスの温度を検出するための温度検出センサが配設されており、この検出温度に基づいて、後記するCPU7によって再生用加熱ヒータ35のON/OFF制御或いはPID制御等の通電の制御がなされる。
この再生用加熱ヒータ35で加熱されて吸着筒31内に導入される加熱再生ガスの温度は、水分を吸着した吸着剤から水分を脱離させるため、180℃〜240℃程度としてもよい。
上記のように、除湿機30の吸着体を、ハニカム状吸着体32とすることで、例えば、従来の一塔式の除湿機において採用されていたシリカゲル等の粒状或いは塊状の吸着剤を充填して吸着体を構成していたものに比べて、空隙率が大きく、熱容量が小さいので、熱交換率が良く、加熱再生時間及び冷却再生時間を短縮化することができる。
これにより、該ハニカム状吸着体32の加熱再生と、上記ホッパ本体21から排気されたガスの除湿とのそれぞれの工程を短時間で切り替えることができる。従って、後記するように、上記工程を短時間で切り替える態様とすれば、該ホッパ本体21に供給されるガスの露点を比較的、安定させることができる。特に、再生用加熱ヒータ35として、上記したような放熱フィン付ヒータを採用するようにすれば、該放熱フィン付ヒータが奏する上記効果と相俟って、ハニカム状吸着体32の加熱再生時間及び冷却再生時間を、より効果的に短縮化することができる。
尚、除湿機30の吸着体の構成は、上記した構成に限られず、例えば、吸着筒(吸着塔)に、シリカゲル等の粒状或いは塊状の吸着剤を充填して構成するようにしてもよい。
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40は、図3に示すように、大略的に、弁体ハウジング41と、該弁体ハウジング41の上側部に開設された三つの上部ライン接続口(弁ポート)47A〜47Cと、該弁体ハウジング41の下側部に開設された四つの下部ライン接続口(弁ポート)48A〜48Dと、該弁体ハウジング41に設けられた複数の弁座プレート42と、該弁体ハウジング41内にスライド自在に収容されたスライド体50と、該スライド体50を往復動するための切り替え弁駆動用エアシリンダ58とを備えている。
尚、以下では、上記上部ライン接続口47A〜47Cを、個別に特定する場合は、スライド体50の伸長方向先側から切り替え弁駆動用エアシリンダ58に向けて、第1上部ライン接続口47A、第2上部ライン接続口47B、第3上部ライン接続口47Cとし、上記下部ライン接続口48A〜48Dを、同方向に向けて、第1下部ライン接続口48A、第2下部ライン接続口48B、第3下部ライン接続口48C、第4下部ライン接続口48Dとして説明する。
上記弁体ハウジング41は、中空四角筒形状とされており、その前端部には軸受部材44aを有した前プレート44が設けられ、後端部には軸受部材45aを有した後プレート45が設けられている。また、該弁体ハウジング41には、その中空部の内方空間を区画するようにして、7枚の弁座プレート42を等間隔に配して、8つの小区画46A〜46Gが形成されている。
尚、これら小区画46A〜46Hも上記と同様に、同方向に向けて、第1小区画46A〜第8小区画46Hとして説明する。
上記弁座プレート42には、後記する弁体52によって開閉されるガス流通孔(弁孔)43A〜43Gがそれぞれ開設されている。
尚、これらガス流通孔43A〜43Gも上記と同様に、同方向に向けて、第1ガス流通孔43A〜第7ガス流通孔43Gとして説明する。
上記複数の小区画46A〜46Hのうち、第1小区画46Aには第1下部ライン接続口48Aが、第2小区画46Bには第1上部ライン接続口47Aが、第3小区画46Cには第2下部ライン接続口48Bが、第4小区画46Dには第2上部ライン接続口47Bが、それぞれ開設されている。
また、これら小区画46A〜46Hのうち、第5小区画46Eには、いずれのライン接続口も開設されておらず、該第5小区画46Eは、当該多ポート型ライン切り替え弁装置40を大きく二分する遮断室として機能する。
また、これら小区画46A〜46Hのうち、第6小区画46Fには第3下部ライン接続口48Cが、第7小区画46Gには第3上部ライン接続口47Cが、第8小区画46Hには第4下部ライン接続口48Dが、それぞれ開設されている。
すなわち、上記第5小区画46Eを挟んで、他の小区画のそれぞれに、上記ライン接続口のいずれかが上下交互に開設された態様とされている。
上記スライド体50は、上記切り替え弁駆動用エアシリンダ58のピストンロッド58a(図4(a)参照)に連結されたスライド軸(弁棒)51と、該スライド軸51に沿って離間させてタンデム状に設けられた4つの円板状の弁体52A〜52Dとを有している。
尚、これら弁体52A〜52Dも上記と同様に、同方向に向けて、第1弁体52A〜第4弁体52Dとして説明する。
上記スライド体50のスライド軸51の両端部が上記弁体ハウジング41に設けられた軸受部材44a,45aに、それぞれスライド自在に支持されるとともに、該スライド軸51は、上記各弁座プレート42のガス流通孔43A〜43Gに挿通されている。
また、上記円板状とされた各弁体52A〜52Dは、上記ガス流通孔43A〜43Gよりも大径とされている。
上記第1弁体52Aは、上記第1小区画46A内に配され、上記第2弁体52Bは、上記第3小区画46C内に配され、上記第3弁体52Cは、上記第5小区画46E内に配され、上記第4弁体52Dは、上記第7小区画46G内に配されている。すなわち、これら小区画46A,46C,46E,46Gは、各弁体52が移動する弁室として機能する。
上記切り替え弁駆動用エアシリンダ58のピストンロッド58aのストローク量は、上記各弁体52が、上記各小区画46内を移動して、該小区画46内において対面する前後(押側及び引側)の弁座プレート42(或いは前プレート44)に、それぞれ当接し得るストローク量とされている。
上記構成とされた多ポート型ライン切り替え弁装置40では、後記するように、スライド体50が切り替え弁駆動用エアシリンダ58によって往復動されることで、これら弁体52A〜52Dのそれぞれが、上記した各小区画46内を移動して、対面配置された前後(押側及び引側)のいずれかの弁座プレート42(或いは前プレート44)に当接し、上記各ガス流通孔43を開閉することで、上記各ライン接続口47,48の組み合わせ連通状態の切り替えがなされる構成とされている。これにより、単一の多ポート型ライン切り替え弁装置40によって、後記するように各ラインの連通態様を切り替えることができる。従って、装置構成を簡易化できるとともに、上記スライド体50を単一の切り替え弁駆動用エアシリンダ58で駆動させることも可能となり、単純な制御によって複数のラインの連通態様を切り替えることが可能となる。
すなわち、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40は、単一の駆動手段(図例では、エアシリンダ58)によって、複数のラインの切り替えが可能となる二つの切り替え部を備えた切り替え弁として機能する。つまり、上記遮断室を構成する第5小区画46Eを挟んで、第1上部ライン接続口47A、第2上部ライン接続口47B、第1下部ライン接続口48A及び第2下部ライン接続口48Bを有した4ポート2ポジション型の第1切り替え部と、第3上部ライン接続口47C、第3下部ライン接続口48C及び第4下部ライン接続口48Dを有した3ポート2ポジション型の第2切り替え部とを備えた切り替え弁装置となる。
尚、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の具体的構成例については、図4及び図5に基づいて後記する。
また、上記スライド体50を往復動するための駆動手段としては、上記切り替え弁駆動用エアシリンダ58に限られず、例えば、油圧式シリンダや、電動式シリンダ、電動式ネジ軸(ボールネジ等)などどのようなものでもよい。
上記CPU7は、図2(a)に示すように、当該除湿乾燥装置1の上記各部を制御し、装置の適所に設けられた制御盤等に設けられている。該制御盤には、上記CPU7と信号線を介してそれぞれ接続された、各種設定などを設定したり、表示したりするための表示操作部を構成する操作パネル8と該操作パネル8の操作により設定された設定条件や後記する基本動作を実行するための制御プログラムなどを記憶する記憶部9とが設けられている。
また、このCPU7には、信号線を介して、上記した乾燥ホッパ用加熱ヒータ25、メインブロア2、再生用加熱ヒータ35、再生用ブロア4、及び切り替え弁駆動用エアシリンダ58、並びに上記した各温度検出センサ(不図示)等が接続されている。
次に、上記乾燥ホッパ20及び上記除湿機30に関連して配された複数のライン(ガス管路)10〜16と、多ポート型ライン切り替え弁装置40及び三方継手6との接続態様、及び多ポート型ライン切り替え弁装置40の切り替え状態について、図1及び図3に基づいて説明する。
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の第1上部ライン接続口47Aと、上記乾燥ホッパ20の排気口23とは、第1帰還ライン10によって接続されている。 上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の第2上部ライン接続口47Bには、後記する再生処理経路を経て送風される加熱再生ガスを装置外に排気するための排気管(不図示)が接続されている。
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の第3上部ライン接続口47Cと、上記除湿機30の吸着筒31とは、第1供給ライン及び第2再生ラインを構成する供給・再生共用ライン12によって接続されている。換言すれば、本実施形態のように、再生用加熱ヒータ35を含んだ除湿ユニットとして除湿機30を把握した場合には、上記第3上部ライン接続口47Cと、上記吸着筒31とを、上記再生用加熱ヒータ35及び上記ヒータ側接続管34(図6(a)参照)を含んだ上記供給・再生共用ライン12によって接続した態様となる。すなわち、該供給・再生共用ライン12に、上記再生用加熱ヒータ35を配設した態様となる。
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の第1下部ライン接続口48Aと、上記三方継手6とは、上記第1帰還ライン10と後記する第3供給ライン14とをバイパス接続するための帰還・供給バイパスライン15によって接続されている。
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の第2下部ライン接続口48Bと、上記除湿機30の吸着筒31(上記吸着筒側接続管33(図6(a)参照))とは、第2帰還ライン及び第3再生ラインを構成する帰還・再生共用ライン11によって接続されている。
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の第3下部ライン接続口48Cと、上記三方継手6とは、第2供給ライン13によって接続されている。
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の第4下部ライン接続口48Dには、第1再生ライン16が接続されている。この第1再生ライン16には、吸気フィルタ5と再生用ブロア4とが、多ポート型ライン切り替え弁装置40に向けて、この順に配設されている。
上記三方継手6と、乾燥ホッパ20の吐出口24とは、第3供給ライン14によって接続されている。この第3供給ライン14には、循環フィルタ3と、メインブロア2と、上記乾燥ホッパ用加熱ヒータ25とが、上記乾燥ホッパ20に向けて、この順に配設されている。
上記のように接続された各ライン10〜16は、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40によって、その連通態様が切り替えられて、以下のように、除湿・乾燥循環経路を形成する第1切り替え状態と、乾燥循環経路及び再生処理経路を形成する第2切り替え状態とに切り替えられる。
<第1切り替え状態>
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の切り替え弁駆動用エアシリンダ58のピストンロッド58a(図4(a)参照)が、引側(縮短側)とされたときに、この第1切り替え状態となる。
すなわち、図3(a)に示すように、上記第1弁体52Aが引側の弁座プレート42に当接して、その第1ガス流通孔43Aを閉塞し、上記第2弁体52Bが引側の弁座プレート42に当接して、その第3ガス流通孔43Cを閉塞している。この状態では、上記第1帰還ライン10と、上記帰還・再生共用ライン11とが、第1上部ライン接続口47A、第2小区画46B、第2ガス流通孔43B、第3小区画46C及び第2下部ライン接続口48Bを介して連通された状態となる。
また、上記第3弁体52Cが引側の弁座プレート42に当接して、その第5ガス流通孔43Eを閉塞し、上記第4弁体52Dが引側の弁座プレート42に当接して、その第7ガス流通孔43Gを閉塞している。この状態では、上記供給・再生共用ライン12と、上記第2供給ライン13とが、第3上部ライン接続口47C、第7小区画46G、第6ガス流通孔43F、第6小区画46F及び第3下部ライン接続口48Cを介して連通された状態となる。
また、この状態では、他のライン接続口47B、48A、48Dのそれぞれに接続されたラインと、他のライン(上記連通状態のライン)とは、上記各弁体52によってガスの流通が不能となるように遮断された状態となる。
この第1切り替え状態において、上記メインブロア2を起動させれば、図1(a)に示すように、ホッパ本体21から排気されたガスは、第1帰還ライン10、多ポート型ライン切り替え弁装置40、帰還・再生共用ライン11、除湿機30、供給・再生共用ライン12、多ポート型ライン切り替え弁装置40、第2供給ライン13、三方継手6、及び第3供給ライン14をこの順に送風されて、ホッパ本体21内の吐出口24から吐出される。
すなわち、帰還ライン10,11と、供給ライン12,13,14とを除湿機30を介して連通させて、除湿・乾燥循環経路を形成している。
また、上記第1切り替え状態では、上記メインブロア2によって、上記除湿・乾燥循環経路を循環して送風されるガスは、ホッパ本体21から排気されて除湿機30の上記ハニカム状吸着体32を通過して、除湿処理がなされ(ガス除湿工程)、また、除湿処理がなされたガスは、乾燥ホッパ用加熱ヒータ25で加熱されて、ホッパ本体21内に導入され、ホッパ本体21内の粉粒体材料層を通過して、ホッパ本体21内の粉粒体材料の加熱乾燥処理をする(材料乾燥工程)。
すなわち、この第1切り替え状態では、ホッパ本体21から排気されたガスを、除湿機30のハニカム状吸着体32に通過させて除湿し、該ホッパ本体21に加熱して供給する除湿・乾燥工程の実行がなされる。
<第2切り替え状態>
一方、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の切り替え弁駆動用エアシリンダ58のピストンロッド58a(図4(a)参照)が、押側(伸長側)とされたときに、この第2切り替え状態となる。
すなわち、図3(b)に示すように、上記第1弁体52Aが押側の前プレート44に当接して、引側の弁座プレート42の第1ガス流通孔43Aを開放させ、上記第2弁体52Bが押側の弁座プレート42に当接して、その第2ガス流通孔43Bを閉塞し、上記第3弁体52Cが押側の弁座プレート42に当接して、その第4ガス流通孔43Dを閉塞している。この状態では、上記第1帰還ライン10と、上記帰還・供給バイパスライン15とが、第1上部ライン接続口47A、第2小区画46B、第1ガス流通孔43A、第1小区画46A及び第1下部ライン接続口48Aを介して連通された状態となる。
また、上記帰還・再生共用ライン11と、上記排気管(不図示)とが、第2下部ライン接続口48B、第3小区画46C、第3ガス流通孔43C、第4小区画46D及び第2上部ライン接続口47Bを介して連通された状態となる。
また、上記第4弁体52Dが押側の弁座プレート42に当接して、その第6ガス流通孔43Fを閉塞している。この状態では、上記第1再生ライン16と、上記供給・再生共用ライン12とが、第4下部ライン接続口48D、第8小区画46H、第7ガス流通孔43G、第7小区画46G及び第3上部ライン接続口47Cを介して連通された状態となる。
また、この状態では、他のライン接続口48Cに接続されたラインと、他のライン(上記連通状態のライン)とは、上記各弁体52によってガスの流通が不能となるように遮断された状態となる。
この第2切り替え状態において、上記メインブロア2を起動させれば、図1(b)に示すように、ホッパ本体21から排気されたガスは、第1帰還ライン10、多ポート型ライン切り替え弁装置40、帰還・供給バイパスライン15、三方継手6、及び第3供給ライン14をこの順に送風されて、ホッパ本体21内の吐出口24から吐出される。すなわち、第1帰還ライン10と、第3供給ライン14とを除湿機30を介さずに、帰還・供給バイパスライン15及び三方継手6を介して連通させて、乾燥循環経路を形成している。
また、上記第2切り替え状態において、上記再生用ブロア4を起動させれば、図1(b)に示すように、吸気フィルタ5を介して導入された外気は、第1再生ライン16、多ポート型ライン切り替え弁装置40、供給・再生共用ライン12、除湿機30、帰還・再生共用ライン11、多ポート型ライン切り替え弁装置40、及び上記排気管(不図示)をこの順に送風されて、装置外へ排気される。すなわち、再生ライン16,12,11を除湿機30に連通させて、再生処理経路を形成している。
また、上記第2切り替え状態では、上記メインブロア2によって、上記乾燥循環経路を循環して送風されるガスは、ホッパ本体21から排気され、乾燥ホッパ用加熱ヒータ25で加熱されて、ホッパ本体21内に導入され、ホッパ本体21内の粉粒体材料層を通過して、ホッパ本体21内の粉粒体材料の加熱乾燥処理をする(材料乾燥工程)。また、上記再生用ブロア4によって、上記再生処理経路を送風されるガスは、上記再生用加熱ヒータ35で加熱され、この加熱された加熱再生ガスを、上記ハニカム状吸着体32に通過させて、該ハニカム状吸着体32の加熱再生(水分の脱離)がなされ、上記排気管(不図示)を経て装置外へ排気される(加熱再生工程)。
すなわち、上記第2切り替え状態では、除湿機30のハニカム状吸着体32に加熱再生ガスを通過させて該ハニカム状吸着体32を加熱再生しながら、上記ホッパ本体21から排気されたガスを、除湿機30のハニカム状吸着体32を通過させずにホッパ本体21へ循環供給する再生・循環工程の実行がなされる。
これにより、加熱されたガスを、ハニカム状吸着体32の再生のために停止させることなく、ホッパ本体21内に連続して供給することができるので、ホッパ本体21内の粉粒体材料の温度を低下させるようなことがなく、該ホッパ本体21内の粉粒体材料の乾燥を効率的に行うことができる。また、上記構成によれば、ホッパ本体21に供給するガスを加熱するための乾燥ホッパ用加熱ヒータ25を、ハニカム状吸着体32の再生のために停止させる必要がないので、該乾燥ホッパ用加熱ヒータ25を昇温するための時間等も不要となり、また、十分に加熱されていないガスがホッパ本体21内に送風されるようなこともない。
また、上記のように、本実施形態では、上記第1供給ラインと、上記第2再生ラインとは、供給・再生共用ライン12とされ、該共用ライン12に、再生用加熱ヒータ35を配した構成とし、さらに、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40は、上記第1切り替え状態では、上記ハニカム状吸着体32を通過させたガスを再生用加熱ヒータ35に通過させる経路を形成する一方、上記第2切り替え状態では、再生用加熱ヒータ35を通過させた加熱再生ガスをハニカム状吸着体32に通過させる経路を形成するように切り替えられる構成とされている。
すなわち、除湿機30のハニカム状吸着体32の加熱再生が終了した後、上記各ラインの連通態様が切り替えられて、上記第1切り替え状態とされたときには、該除湿機30のハニカム状吸着体32を通過するガスの通過方向下流側に、上記再生用加熱ヒータ35が位置する一方、上記第2切り替え状態とされたときには、該除湿機30のハニカム状吸着体32を通過する加熱再生ガスの通過方向上流側に、上記再生用加熱ヒータ35が位置する構成とされている。
このように、上記第1切り替え状態とされたときには、該除湿機30のハニカム状吸着体32のガス通過方向下流側に、上記再生用加熱ヒータ35が位置するので、ハニカム状吸着体32の加熱再生終了後における再生用加熱ヒータ35が保有する熱量を、ホッパ本体21へ供給するガスの加熱に利用することができる。
また、例えば、後記する第2実施形態のように、上記再生用加熱ヒータ35を、上記第2切り替え状態において加熱再生ガスの加熱のために作動させるとともに、上記第1切り替え状態においても、該再生用加熱ヒータを連続して作動させる態様とすることもできる。これによれば、ホッパ本体21側に設けられるメインの乾燥ホッパ用加熱ヒータ25を、該再生用加熱ヒータ35によって補助することができ、該乾燥ホッパ用加熱ヒータ25の稼働率を低減させることもできる。この場合は、再生用加熱ヒータ35を通過したガスの温度にもよるが、メインブロア2への損傷等の影響を防止するため、例えば、メインブロア2及び循環フィルタ3を、上記第1帰還ライン10に配設するような態様にしてもよい。
尚、上記第1帰還ライン10または上記帰還・再生共用ライン11に、ガスを冷却するための冷却器等をさらに配設するようにしてもよい。これによれば、上記した合成ゼオライト等の吸着剤は低温であるほどその水分吸着量が増大する特性があるので、ハニカム状吸着体32を、上記第1切り替え状態において冷却することで、吸着剤の除湿能力(水分の吸着能力)を高めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、上記第1供給ラインと、上記第2再生ラインとは、供給・再生共用ライン12とされ、該共用ライン12に、再生用加熱ヒータ35を配した構成とし、さらに、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40は、上記第1切り替え状態では、上記ハニカム状吸着体32を通過させたガスを再生用加熱ヒータ35に通過させる経路を形成する一方、上記第2切り替え状態では、再生用加熱ヒータ35を通過させた加熱再生ガスをハニカム状吸着体32に通過させる経路を形成するように切り替えられる構成とされているが、以下のような接続態様としてもよい。
上記第2上部ライン接続口47Bに上記排気管を接続する態様に代えて、上記吸気フィルタ5及び再生用ブロア4を配した再生ラインを接続し、上記第4下部ライン接続口48Dに上記第1再生ライン16を接続する態様に代えて排気管を接続し、かつ、上記除湿機30を、再生用加熱ヒータ35が多ポート型ライン切り替え弁装置40側に位置するように、逆向きに配設するような態様としてもよい。
上記のような接続態様によっても、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40を上記第1切り替え状態と、上記第2切り替え状態とに切り替えることで、上記同様、除湿・乾燥循環経路と、乾燥循環経路及び再生処理経路とを、それぞれの状態においてそれぞれ形成することができる。この場合は、明らかではあるが、加熱再生ガスの送風方向は、図1(b)に示す態様とは逆向きとなる。この場合は、例えば、第2切り替え状態において、再生用加熱ヒータを所定時間、作動させた後、第1切り替え状態に切り替える前に、再生用加熱ヒータを所定時間、停止させて、ハニカム状吸着体の冷却のために外気を再生用ブロアによって導入して、該ハニカム状吸着体に通過させるようにしてもよい。
次に、上記構成とされた粉粒体材料の除湿乾燥装置1における基本動作の一例を図2(b)のタイムチャートに基づいて説明する。
上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の切り替え弁駆動用エアシリンダ58を、上記引側(縮短側)、すなわち、上記第1切り替え状態とし、乾燥ホッパ用加熱ヒータ25及びメインブロア2を起動させる。
この状態では、上記ガス除湿工程と材料乾燥工程とが実行される。
上記各部を起動させた後、CPU7の除湿・再生切替タイマによって、所定の第1時間(除湿・乾燥時間)t1をカウントする。
この除湿・乾燥時間t1は、ホッパ本体21の容量や排出量、除湿乾燥処理する粉粒体材料の種類や条件(初期水分率等)、除湿機30のハニカム状吸着体32の吸着能力等に応じて、適宜、設定可能であるが、除湿機30を通過してホッパ本体21に供給されるガスの露点が極端に高くならない程度の時間とすることが好ましい。換言すれば、除湿機30のハニカム状吸着体32における水分吸着量が飽和状態となり、導入されたガスの除湿が該ハニカム状吸着体32において十分になされなくなる前に、除湿・乾燥時間t1が経過するような時間とすることが好ましい。
上記除湿・乾燥時間t1を経過したときには、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の切り替え弁駆動用エアシリンダ58を、上記押側(伸長側)、すなわち、上記第2切り替え状態とし、再生用加熱ヒータ35及び再生用ブロア4を起動させる。この際、上記乾燥ホッパ用加熱ヒータ25及びメインブロア2は、それぞれ作動が継続されている。
この状態では、上記加熱再生工程と材料乾燥工程とが実行される。
上記除湿・乾燥時間t1を経過した後、CPU7の除湿・再生切替タイマによって、所定の第2時間(再生・循環時間)t2をカウントする。
この再生・循環時間t2は、除湿機30のハニカム状吸着体32に、上記加熱再生ガスが導入されて、該ハニカム状吸着体32の加熱再生が十分になされる時間に、再生用加熱ヒータ35の冷却時間t3を加えた時間とすればよい。
すなわち、本基本動作例では、再生用加熱ヒータ35と、再生用ブロア4とを、上記再生・循環時間t2が経過したときに、同時に停止させずに、再生用加熱ヒータ35を停止させた後に、冷却時間t3が経過したときに、再生用ブロア4を停止させるようにしている。これにより、再生用加熱ヒータ35を通過した高温のガスが、第1切り替え状態に切り替えられた直後に、その下流側のメインブロア2やホッパ本体21内に供給されるようなことがなく、メインブロア2の損傷やホッパ本体21内に貯留されている粉粒体材料への悪影響などを低減できる。
尚、上記冷却時間t3は、本実施形態のように、第1切り替え状態において、再生用加熱ヒータ35の下流側にメインブロア2が位置するような場合には、該メインブロア2への影響がないよう、例えば、再生用加熱ヒータ35の上記した温度検出センサによって検出される出口温度が、80℃以下程度となるような時間としてもよい。或いは、上記したように、メインブロア2等を、上記第1帰還ライン10に配設する態様とした場合は、上記再生用加熱ヒータ35の上記した温度検出センサによって検出される出口温度が、上記乾燥ホッパ用加熱ヒータ25で加熱されてホッパ本体21内に導入される加熱されたガスの温度(ホッパ本体21への設定供給温度)と同程度となるまでの時間としてもよい。また、この冷却時間t3は、上記したように、再生用加熱ヒータ35を、上記したような放熱フィン付ヒータとすれば、短時間で冷却(放熱)がなされるので、比較的、短時間に設定することができる。
上記再生用加熱ヒータ35を停止させ、冷却時間t3が経過し、再生・循環時間t2が経過すれば、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の切り替え弁駆動用エアシリンダ58を、上記引側(縮短側)、すなわち、上記第1切り替え状態とし、再生用ブロア4を停止させる。そして、再び、上記除湿・乾燥時間t1をカウントし、以下、同様に、上記ガス除湿工程及び材料乾燥工程と、上記加熱再生工程及び上記材料乾燥工程とが繰り返し実行される。
上記除湿・乾燥時間t1と、上記再生・循環時間t2とは、概ね3:1となるような時間配分とし、例えば、上記除湿・乾燥時間t1を6分程度〜30分程度、上記再生・循環時間t2を2分程度〜10分程度等の比較的、短いサイクルで切り替えて実行するようにしてもよい。このように、上記除湿・乾燥時間t1と、上記再生・循環時間t2とを、比較的、短いサイクルで切り替えて実行するようにすることで、上記ホッパ本体21に供給されるガスの露点を、比較的、安定させることができ、該ホッパ本体21に貯留されている粉粒体材料の除湿乾燥処理を、より効率的に行うことができる。
尚、上記基本動作の一例では、上記再生用加熱ヒータ35の停止を、上記再生用ブロア4の停止よりも早く停止させる態様を例示しているが、例えば、上記再生用ブロア4のON/OFF動作に対応させて、該再生用ブロア4と同時に停止させるような態様としてもよい。
また、上記例では、上記第1切り替え状態と上記第2切り替え状態との切り替えを、時間t1,t2によって切り替える態様を例示しているが、例えば、上記再生・循環時間t2を設定せずに、上記第2切り替え状態におけるハニカム状吸着体32を通過した加熱再生ガスの温度を検出するための温度検出センサを、上記帰還・再生共用ライン11に配設し、この温度検出センサの検出温度が予め設定された閾値を上回ったときに、上記第1切り替え状態に切り替えるような態様としてもよい。すなわち、ハニカム状吸着体32を通過した加熱再生ガスの温度によって、ハニカム状吸着体32の加熱再生処理の終了を判断するような態様としてもよい。これによれば、ハニカム状吸着体32の加熱再生処理を効率的に行うことができる。尚、この場合においても、上記したような再生用加熱ヒータ35を冷却するための冷却時間t3を設定し、上記再生用加熱ヒータ35を停止させた後、該冷却時間t3が経過したときに上記再生用ブロア4を停止させ、次いで、上記第1切り替え状態に切り替える態様にしてもよい。或いは、冷却時間t3に代えて、再生用加熱ヒータ35の上記した温度検出センサによって検出される検出温度(再生用加熱ヒータの出口温度)が、上記したような温度に低下したときに、上記再生用ブロア4を停止させ、次いで、上記第1切り替え状態に切り替える態様にしてもよい。
次に、上記多ポート型ライン切り替え弁装置40の具体的構成の一例について、図4及び図5に基づいて説明する。
尚、図3に基づいて説明した各部材については、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略に説明する。
本例の多ポート型ライン切り替え弁装置40は、図4に示すように、上記弁体ハウジング41を、複数の角パイプ41によって構成し、これら角パイプ41の間に、上記弁座プレート42を挟むようにして介在させている。
また、上記弁座プレート42には、図5に示すように、上記角パイプ41の両端部分が嵌合する凹溝がそれぞれの両面に形成されている。尚、図示を省略しているが、前プレート44及び後プレート45のそれぞれ内方側の面にも上記同様の凹溝が形成されている。
上記各角パイプ41、及び各プレート44,42,45、並びに上記したスライド軸51は、それぞれステンレス鋼等の剛性のある金属材で製されたものとしてもよい。
上記前プレート44、上記複数の弁座プレート42及び上記後プレート45のそれぞれの上記凹溝に、上記角パイプ41の両端部分を嵌め入れて、隣接するプレート同士をボルトによって連結することで、上記弁体ハウジング41が構成されている。
また、上記角パイプ41に形成された上記した各ライン接続口47,48には、それぞれ接続管49が接続されている。
尚、上記凹溝のそれぞれに気密にするためのシール部材(ガスケット部材)等を配設するようにしてもよい。
上記後プレート45には、シリンダブラケット59を介して、上記切り替え弁駆動用エアシリンダ58が付設されている。
また、この後プレート45には、貫通孔が開設されており、該貫通孔に、上記軸受部材45aが嵌め込まれている。
上記前プレート44には、上記スライド体50が挿通される挿通孔が開設されるとともに、該挿通孔に対応させて、上記軸受部材44aが前面側に付設されている。この軸受部材44aの更に前方には、上記スライド軸51のストローク量に応じて形成されたエンドキャップ部材44bが付設されている。
上記軸受部材44a,45aは、PEEK樹脂(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)やPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)等の高い耐熱性を有したスーパーエンジニアリングプラスチック材で製されたものとしてもよい。特に、PEEK樹脂で製されたものとすることで、耐熱性及び耐磨耗性に優れ、スライド軸51との摺動性に優れたものとなる。軸受部材44a,45aを上記構成とすることで、無給油にて使用することも可能となり、耐汚染性を向上させることができる。
上記各弁体52は、図5に示すように、各弁座プレート42(或いは前プレート44)とのシール性を高めるためのシール機構を備えている。尚、図5では、弁体52C,52Dのみを図示しているが、他の弁体52A,52Bについても同様の構成であるので、これら各弁体52A〜52Dを弁体52として説明する。
上記弁体52は、大略的に、上記スライド軸51を挿通するための挿通孔が開設された弁本体53と、該弁本体53の両面に設けられた環状凹溝にそれぞれ嵌め込まれた一対のシールリング(パッキン部材)54,54と、該弁本体53を両側から規制乃至は付勢するための一対の付勢部材とを備えている。
上記弁本体53は、上記スライド軸51の軸方向に沿って、該スライド軸51に対して相対的に移動可能とされており、例えば、真鍮等で製されたものとしてもよい。
上記シールリング54,54は、それぞれ弁体53の両面から一部が突出するように上記環状凹溝に嵌め込まれており、断面形状が略矩形状とされている。このシールリング54,54は、例えば、シリコン等で製されたものとしてもよい。尚、このシールリング54,54の断面形状は、円形状等、他の形状のものとしてもよい。
上記一対の付勢部材は、上記スライド軸51に外嵌されるとともに、上記弁本体53,53の両側に配置された一対のコイルスプリング55,55と、これらコイルスプリング55,55のそれぞれ遠端側に配置されたカラー57,57と、上記スライド軸51に形成された止め輪溝に取付けられ、該カラー57,57の移動を規制するための一対のC型止め輪56,56とを備えている。尚、上記一対のコイルスプリング55,55に代えて、板バネ等、他の弾性部材によって構成するようにしてもよい。
上記構成とされたシール機構を備えた弁体52によれば、該弁体52の弁本体53に設けられたシールリング54を、確実に各弁座プレート42に当接させることが可能となる。
上記のように、一つのスライド軸51に複数の弁体52を設けて、これら弁体52によって、上記各ガス流通孔43の開閉をする際には、各部の成型誤差や組み付け誤差等によって、該スライド体50を往復動させた際に、各弁座プレート42との間に僅かな隙間等が生じる恐れがあるが、本例によれば、上記シール機構によって、これらの誤差を吸収し、確実に、ガス流通孔43の閉塞が可能となる。
すなわち、上記弁本体53は、軸方向に沿って移動可能とされるとともに、その両側に設けられたコイルスプリング55,55によって軸方向に沿って両側から付勢された状態となる。例えば、図5(c)に示すように、上記スライド体50が押側とされた状態では、その押側に位置する弁座プレート42によって、前方(押側)への移動が規制される一方、後方(引側)に設けられたコイルスプリング55によって、前方に向けて付勢された状態となる。これにより、弁本体53のシールリング54と、弁座プレート42との密着性が高められ、そのガス流通孔43(図例では第6ガス流通孔43F)を確実に閉塞することができる。
尚、このようなシール機構を備えたものとする場合は、上記切り替え弁駆動用エアシリンダ58のピストンロッド58aのストローク量を、上記各小区画46内を移動する各弁体52の実質的な移動量よりも僅かに大きくなるようなストローク量としてもよい。
次に、本発明に係る他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図7(a)、(b)は、いずれも第2実施形態に係る粉粒体材料の除湿乾燥装置を模式的に示す概略説明図、図8(a)は、同除湿乾燥装置の制御ブロック図、(b)は、同除湿乾燥装置で実行される基本動作の一例を説明するためのタイムチャートである。
尚、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略に説明する。また、同様の基本動作についても説明を省略或いは簡略に説明する。
本実施形態に係る粉粒体材料の除湿乾燥装置1Aは、上記各ラインの連通状態を切り替えるためのライン切り替え手段の構成が、上記第1実施形態に係る除湿乾燥装置1とは、大きく異なり、また、それに応じて、各ライン10A〜16A,17の接続態様も上記第1実施形態とは異なる。
すなわち、該除湿乾燥装置1Aが備えるライン切り替え手段は、図7に示すように、各ラインの接続分岐点(図例では、四箇所)にそれぞれ配設された複数の切り替え電磁弁(方向制御弁)40A〜40Dで構成されている。
尚、以下では、これら切り替え電磁弁40A〜40Dを、個別に特定する場合は、図7(a)の状態(上記第1切り替え状態に対応した状態)におけるホッパ本体21から排気されたガスの送風される方向に沿って、第1切り替え電磁弁40A、第2切り替え電磁弁40B、第3切り替え電磁弁40C、第4切り替え電磁弁40Dとして説明する。
また、上記各切り替え電磁弁40A〜40Dは、電磁弁に限られず、他の切り替え弁としてもよい。
上記各切り替え電磁弁40A〜40Dは、それぞれ三つのライン接続口を有した3ポート型とされるとともに、後記するように、二位置型(2ポジション型)に切り替えられる構成とされている。
上記構成とされた各切り替え電磁弁40A〜40Dと、乾燥ホッパ20及び除湿機30に関連して配された複数のライン(ガス管路)10A〜16A,17との接続態様、及び各切り替え電磁弁40A〜40Dにおける切り替え状態の組み合わせについて、図7に基づいて説明する。
尚、各切り替え電磁弁のライン接続口のそれぞれについては、符号を省略しているが、駆動部を中心にして該駆動部から接続口側を見て、右側から順に、第1接続口、第2接続口(中央接続口)及び第3接続口として便宜的に説明するが、切り替え電磁弁の具体的構成は、図例のような態様に限られず、3ポート型、かつ二位置型(2ポジション型)に切り替えられる構成のものであれば、どのような構成のものでもよい。
上記第1切り替え電磁弁40Aの第1接続口と、乾燥ホッパ20の排気口23とは、第1帰還ライン10Aによって接続されている。この第1帰還ライン10Aには、循環フィルタ3と、メインブロア2とが、上記第1切り替え電磁弁40Aに向けて、この順に配設されている。
該第1切り替え電磁弁40Aの第2接続口と、第4切り替え電磁弁40Dの第2接続口とは、上記同様の帰還・供給バイパスライン15Aによって接続されている。
該第1切り替え電磁弁40Aの第3接続口と、第2切り替え電磁弁40Bの第2接続口とは、第2帰還ライン11Aによって接続されている。
該第2切り替え電磁弁40Bの第1接続口には、上記同様の排気管(不図示)が接続されている。
該第2切り替え電磁弁40Bの第3接続口と、除湿機30の吸着筒側接続管33(図6(a)参照)とは、第3帰還ライン及び第3再生ラインを構成する帰還・再生共用ライン17によって接続されている。
上記第3切り替え電磁弁40Cの第1接続口と、上記除湿機30の吸着筒31とは、上記同様の供給・再生共用ライン12Aによって接続されている。すなわち、上記第1実施形態と同様、上記第3切り替え電磁弁40Cの第1接続口と、上記吸着筒31とを、上記再生用加熱ヒータ35及び上記ヒータ側接続管34(図6(a)参照)を含んだ上記供給・再生共用ライン12Aによって接続した態様となる。
該第3切り替え電磁弁40Cの第2接続口と、上記第4切り替え電磁弁40Dの第1接続口とは、上記同様の第2供給ライン13Aによって接続されている。
該第3切り替え電磁弁40Cの第3接続口には、上記同様の第1再生ライン16Aが接続されている。
上記第4切り替え電磁弁40Dの第3接続口と、上記乾燥ホッパ20の吐出口24とは、第3供給ライン14Aによって接続されている。
上記のように接続された各ライン10A〜16A,17は、上記複数の切り替え電磁弁40A〜40Dにおける切り替え状態の組み合わせの切り替え制御をCPU7(図8(a)参照)によって行うことで、その連通態様が切り替えられて、以下のように、除湿・乾燥循環経路を形成する第1切り替え状態と、乾燥循環経路及び再生処理経路を形成する第2切り替え状態とに切り替えられる。
<第1切り替え状態>
上記第1切り替え電磁弁40Aの第2接続口を遮断し、その第1接続口と第3接続口とを連通させ、上記第2切り替え電磁弁40Bの第1接続口を遮断し、その第2接続口と第3接続口とを連通させ、上記第3切り替え電磁弁40Cの第3接続口を遮断し、その第1接続口と第2接続口とを連通させ、上記第4切り替え電磁弁40Dの第2接続口を遮断し、その第1接続口と第3接続口とを連通させるように、各切り替え電磁弁40A〜40Dを切り替えたときに、この第1切り替え状態となる。
この第1切り替え状態では、上記乾燥ホッパ20の排気口23と、上記除湿機30とは、上記第1帰還ライン10A、第1切り替え電磁弁40A、第2帰還ライン11A、第2切り替え電磁弁40B及び帰還・再生共用ライン17を介して連通された状態となる。また、上記除湿機30と、上記乾燥ホッパ20の吐出口24とは、供給・再生共用ライン12A、第3切り替え電磁弁40C、第2供給ライン13A、第4切り替え電磁弁40D及び第3供給ライン14Aを介して連通された状態となる。
この第1切り替え状態において、メインブロア2を起動させれば、上記第1実施形態と同様、図7(a)に示すように、ホッパ本体21の排気口23から排気されたガスは、上記連通状態とされた各ラインを送風されて、ホッパ本体21内の吐出口24から吐出される。すなわち、帰還ライン10A,11A,17と、供給ライン12A,13A,14Aとを除湿機30を介して連通させて、除湿・乾燥循環経路を形成している。
また、この第1切り替え状態では、上記第1実施形態と同様、上記ガス除湿工程及び上記材料乾燥工程がなされる。すなわち、この第1切り替え状態では、ホッパ本体21から排気されたガスを、除湿機30のハニカム状吸着体32に通過させて除湿し、該ホッパ本体21に加熱して供給する除湿・乾燥工程の実行がなされる。
<第2切り替え状態>
一方、上記第1切り替え電磁弁40Aの第3接続口を遮断し、その第1接続口と第2接続口とを連通させ、上記第2切り替え電磁弁40Bの第2接続口を遮断し、その第1接続口と第3接続口とを連通させ、上記第3切り替え電磁弁40Cの第2接続口を遮断し、その第1接続口と第3接続口とを連通させ、上記第4切り替え電磁弁40Dの第1接続口を遮断し、その第2接続口と第3接続口とを連通させるように、各切り替え電磁弁40A〜40Dを切り替えたときに、この第2切り替え状態となる。
この第2切り替え状態では、上記乾燥ホッパ20の排気口23と、該乾燥ホッパ20の吐出口24とは、上記第1帰還ライン10A、第1切り替え電磁弁40A、帰還・供給バイパスライン15A、第4切り替え電磁弁40D及び第3供給ライン14Aを介して連通された状態となる。また、上記第1再生ライン16Aと、上記排気管(不図示)とは、上記第3切り替え電磁弁40C、供給・再生共用ライン12A、帰還・再生共用ライン17及び第2切り替え電磁弁40Bを介して連通された状態となる。
この第2切り替え状態において、上記メインブロア2を起動させれば、上記第1実施形態と同様、図7(b)に示すように、ホッパ本体21の排気口23から排気されたガスは、除湿機30を通過することなく送風されて、ホッパ本体21内の吐出口24から吐出される。すなわち、第1帰還ライン10Aと、第3供給ライン14Aとを除湿機30を介さずに、帰還・供給バイパスライン15Aを介して連通させて、乾燥循環経路を形成している。
また、上記第2切り替え状態において、再生用ブロア4を起動させれば、上記第1実施形態と同様、図7(b)に示すように、吸気フィルタ5を介して導入された外気は、第1再生ライン16Aを経て、除湿機30を通過し、帰還・再生共用ライン17を経て、装置外へ排気される。すなわち、再生ライン16A,12A,17を除湿機30に連通させて、再生処理経路を形成している。
また、上記第2切り替え状態では、上記第1実施形態と同様、上記材料乾燥工程と、上記加熱再生工程とが並列的に同時になされる。すなわち、上記第2切り替え状態では、除湿機30のハニカム状吸着体32に加熱再生ガスを通過させて該ハニカム状吸着体32を加熱再生しながら、上記ホッパ本体21から排気されたガスを、除湿機30のハニカム状吸着体32を通過させずにホッパ本体21へ循環供給する再生・循環工程の実行がなされる。
尚、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、上記第1供給ラインと、上記第2再生ラインとは、供給・再生共用ライン12Aとされ、該共用ライン12Aに、再生用加熱ヒータ35を配した構成とし、さらに、上記各切り替え電磁弁は、上記第1切り替え状態では、上記ハニカム状吸着体32を通過させたガスを再生用加熱ヒータ35に通過させる経路を形成する一方、上記第2切り替え状態では、再生用加熱ヒータ35を通過させた加熱再生ガスをハニカム状吸着体32に通過させる経路を形成するように切り替えられる構成とされているが、他の構成としてもよい。すなわち、上記第1実施形態と同様、除湿機30を逆向きに配置し、上記第1再生ライン16Aと、上記排気管とを取り替えて配置するような態様としてもよい。
また、本実施形態では、上記各ラインの連通態様を切り替えるための複数の切り替え電磁弁として、四箇所の接続分岐点に配したものを例示しているが、例えば、4ポート2ポジション型の切り替え電磁弁を2箇所の接続分岐点に配置するような態様としてもよい。この場合は、図7における第2帰還ライン11A及び第2供給ライン13Aは不要となる。
すなわち、これら4ポート2ポジション型の切り替え電磁弁のうちの一方の4つの接続口に、第1帰還ライン10A、上記排気管、帰還・再生共用ライン17、及び帰還・供給バイパスライン15Aをそれぞれ接続し、また、他方の切り替え電磁弁の4つの接続口に、供給・再生共用ライン12A、第1再生ライン16A、第3供給ライン14A、及び帰還・供給バイパスライン15Aをそれぞれ接続するような態様としてもよい。
次に、上記構成とされた粉粒体材料の除湿乾燥装置1Aにおける基本動作の一例を図8(b)のタイムチャートに基づいて説明する。
この基本動作の一例では、上記第1実施形態において説明した基本動作例と比べて、再生用加熱ヒータ35の起動タイミング(作動態様)が大きく異なる。
すなわち、上記例では、上記再生用加熱ヒータ35及び再生用ブロア4を、上記第1切り替え状態から上記第2切り替え状態に切り替えられたときに起動させ、ハニカム状吸着体32の加熱再生が充分になされる所定の時間が経過したときに、上記再生用加熱ヒータ35を停止させ、その後、冷却時間t3が経過したときに、再生用ブロア4を停止させる態様を例示した。
一方、本例では、再生用加熱ヒータ35を、上記第1切り替え状態及び第2切り替え状態の際に、常時、作動させるようにしている。すなわち、再生用ブロア4のON/OFF動作に関わらず、常時、再生用加熱ヒータ35を作動させる態様としている。
また、本例では、上記再生用加熱ヒータ35を、常時、作動させる態様としているので、上記したような冷却時間t3を設定せずに、再生用ブロア4の起動及び停止は、再生・循環時間t4と、上記同様の除湿・乾燥時間t1とに基づいてなされる。
この再生・循環時間t4は、除湿機30のハニカム状吸着体32に、上記加熱再生ガスが導入されて、該ハニカム状吸着体32の加熱再生が十分になされる時間とすればよい。
以上のように本基本動作の一例によれば、上記再生用加熱ヒータ35を、上記第1切り替え状態及び第2切り替え状態の際に、常時、作動させた態様としているので、上記第1切り替え状態から第2切り替え状態に切り替えられて、上記再生処理経路が形成された際に、ハニカム状吸着体32に導入するための加熱再生ガスの加熱を迅速に行うことができる。従って、該ハニカム状吸着体32の加熱再生を迅速に行うことができる。
また、これによれば、乾燥ホッパ20側に設けられるメインの加熱ヒータ25を、該再生用加熱ヒータ35によって補助することができ、メインの加熱ヒータ25の稼働率を低減させることもできる。
特に、このような態様は、上記乾燥ホッパ用加熱ヒータ25で加熱されてホッパ本体21内に導入される加熱されたガスの温度(ホッパ本体21への設定供給温度)が、比較的、高く設定されている場合に有効である。
尚、上記基本動作の一例では、上記再生用加熱ヒータ35を、常時、作動させておく態様を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、上記第1実施形態において説明した基本動作の一例と同様の態様としてもよい。或いは、上記再生用加熱ヒータ35を、再生用ブロア4のON/OFF動作に対応させて、該再生用ブロア4と同時に起動、停止させるような態様としてもよい。
或いは、上記各実施形態においては、上記した種々の動作例に代えて、上記再生用加熱ヒータ35を、上記第2切り替え状態に切り替えられるタイミングよりも所定時間前に起動させ、上記第1切り替え状態に切り替えられた後は、停止させるようにしてもよい。このような態様によれば、上記各再生ラインが除湿機30に連通される前に、再生用加熱ヒータ35の昇温がなされ、上記第2切り替え状態、すなわち、上記再生処理経路を形成した際に、ハニカム状吸着体32に導入するための加熱再生ガスの加熱が迅速になされるので、該ハニカム状吸着体32の加熱再生を迅速に行うことができる。このような態様とする場合には、再生用加熱ヒータ35を通過したガスの温度にもよるが、メインブロア2への損傷等の影響を防止するため、上記第1実施形態においては、上記第2実施形態のように、メインブロア2及び循環フィルタ3を、上記第1帰還ライン10に配設するような態様にしてもよい。
(a)、(b)は、いずれも本発明に係る粉粒体材料の除湿乾燥装置の一実施形態を模式的に示す概略説明図である。 (a)は、同除湿乾燥装置の制御ブロック図、(b)は、同除湿乾燥装置で実行される基本動作の一例を説明するためのタイムチャートである。 (a)、(b)は、いずれも同除湿乾燥装置が備える多ポート型ライン切り替え弁装置の一例を模式的に示し、同多ポート型ライン切り替え弁装置を用いて実行される各ラインの切り替え態様を説明するための説明図である。 (a)、(b)は、いずれも同多ポート型ライン切り替え弁装置を示し、(a)は、概略側面図、(b)は、概略底面図である。 (a)〜(c)は、いずれも同多ポート型ライン切り替え弁装置を示し、(a)は、図4(a)におけるX1−X1線矢視概略縦断面図、(b)は、図4(a)におけるX2−X2線矢視概略縦断面図、(c)は、図4(a)におけるY部の概略拡大一部破断図である。 (a)、(b)は、いずれも同除湿乾燥装置が備える除湿機の一例を示し、(a)は、概略正面図、(b)は、(a)におけるZ−Z線矢視概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明に係る粉粒体材料の除湿乾燥装置の他の実施形態を模式的に示す概略説明図である。 (a)は、同除湿乾燥装置の制御ブロック図、(b)は、同除湿乾燥装置で実行される基本動作の一例を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
1,1A 粉粒体材料の除湿乾燥装置
2 メインブロア(送風器)
4 再生用ブロア(再生用送風器)
7 CPU(制御部)
10,10A 第1帰還ライン
11 帰還・再生共用ライン(第2帰還ライン、第3再生ライン)
11A 第2帰還ライン
12,12A 供給・再生共用ライン(第1供給ライン、第2再生ライン)
13,13A 第2供給ライン
14,14A 第3供給ライン
15,15A 帰還・供給バイパスライン
16,16A 第1再生ライン
17 帰還・再生共用ライン(第3帰還ライン、第3再生ライン)
20 乾燥ホッパ
25 乾燥ホッパ用加熱ヒータ(加熱器)
30 除湿機
32 ハニカム状吸着体(吸着体)
35 再生用ヒータ(再生用加熱器)
40 多ポート型ライン切り替え弁装置(ライン切り替え手段)
41 弁体ハウジング(筐体)
42 弁座プレート
43A〜43G ガス流通孔
47A〜47C 上部ライン接続口
48A〜48D 下部ライン接続口
50 スライド体
52A〜52D 弁体
40A〜40D 切り替え電磁弁(切り替え弁、ライン切り替え手段)

Claims (6)

  1. 粉粒体材料を貯留して乾燥するための乾燥ホッパと、該乾燥ホッパから排気されたガスを除湿して該乾燥ホッパに供給するための除湿機とを備えた粉粒体材料の除湿乾燥装置において、
    加熱器で加熱したガスを前記乾燥ホッパに供給するための供給ラインと、該乾燥ホッパから排気されたガスを前記除湿機側に帰還させるための帰還ラインと、これら供給ライン及び帰還ラインのガスを送風するための送風器と、前記除湿機の吸着体に再生用加熱器で加熱した加熱再生ガスを再生用送風器で送風して、該吸着体を加熱再生するための再生ラインと、これら各ラインに接続されたライン切り替え手段と、該ライン切り替え手段を制御する制御部とを備え、
    前記ライン切り替え手段は、前記制御部によって、前記供給ラインと前記帰還ラインとを前記除湿機を介して連通させて、除湿・乾燥循環経路を形成する第1切り替え状態と、前記供給ラインと前記帰還ラインとを該除湿機を介さずに連通させて、乾燥循環経路を形成し、かつ、前記再生ラインを前記除湿機に連通させて、再生処理経路を形成する第2切り替え状態とに切り替えられる構成とされていることを特徴とする粉粒体材料の除湿乾燥装置。
  2. 請求項1において、
    前記ライン切り替え手段は、複数の弁体を軸方向に沿って配したスライド体と、該スライド体を収容する筐体と、該筐体に形成された複数のライン接続口と、該筐体内に設けられ、ガス流通孔がそれぞれ形成された複数の弁座とを有した多ポート型ライン切り替え弁装置を備え、
    前記制御部によって、前記スライド体をスライドさせて、前記弁体で前記複数のガス流通孔の開閉制御を行うことで、前記複数のライン接続口の組み合わせ連通状態を切り替えて、前記第1切り替え状態と前記第2切り替え状態とに切り替えられる構成とされていることを特徴とする粉粒体材料の除湿乾燥装置。
  3. 請求項1において、
    前記ライン切り替え手段は、前記各ラインの所定の接続分岐点に配設された複数の切り替え弁を備え、
    前記制御部によって、前記複数の切り替え弁における切り替え状態の組み合わせの切り替え制御を行うことで、前記第1切り替え状態と前記第2切り替え状態とに切り替えられる構成とされていることを特徴とする粉粒体材料の除湿乾燥装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記再生ラインと、前記供給ラインとは一部が共用ラインとされ、該共用ラインに前記再生用加熱器が配されており、
    前記ライン切り替え手段は、前記第1切り替え状態では、前記吸着体を通過させたガスを前記再生用加熱器に通過させる経路を形成する一方、前記第2切り替え状態では、前記再生用加熱器を通過させた加熱再生ガスを該吸着体に通過させる経路を形成するように切り替えられる構成とされていることを特徴とする粉粒体材料の除湿乾燥装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記除湿機の吸着体は、多数のガス流通路を有したハニカム状構造体とされていることを特徴とする粉粒体材料の除湿乾燥装置。
  6. 粉粒体材料を貯留する乾燥ホッパ内を通過したガスを、除湿機において除湿し、該乾燥ホッパに加熱器で加熱して供給するようにした粉粒体材料の除湿乾燥方法において、
    前記乾燥ホッパから排気されたガスを、前記除湿機の吸着体に通過させて除湿し、該乾燥ホッパに加熱して供給する除湿・乾燥工程と、
    該除湿機の吸着体に加熱再生ガスを通過させて該吸着体を加熱再生しながら、前記乾燥ホッパから排気されたガスを、前記除湿機の吸着体を通過させずに該乾燥ホッパへ循環供給する再生・循環工程と、
    を繰り返し実行することを特徴とする粉粒体材料の除湿乾燥方法。
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