JP5225651B2 - 抗カビ剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、抗カビに用いられる抗カビ(真菌の発育抑制)剤組成物に関する。
日本は高温多湿で、生活空間においてカビなど真菌の繁殖しやすい風土である。近年、マンション等の密閉度の高い住居の増加により、梅雨時の洗濯物の部屋干しのみならず普段から洗濯物の部屋干しされる機会が増えている。このような状況下、衣類、カーテン、ソファー、壁紙、部屋の隅の床、家具の裏側の壁等へのカビの繁殖などが問題となっており、安全にカビの繁殖を抑制する技術が求められている。
従来、4級アンモニウム塩やアミンオキシドを抗菌剤として使用することは従来から多数知られており、例えば特許文献1を挙げる事ができる。又、非特許文献1には、EDTAがカチオン性殺菌剤の抗菌力を向上する事、EDTAが細菌であるPseudomonasの4級アンモニウム塩への耐性を阻害する事を開示している。
特許第3571554号 防腐・殺菌剤の科学 吉村孝一他訳 フレグランスジャーナル社 268頁
しかしながら4級アンモニウム塩やアミンオキシドは、細菌に対しては効果を示すものの真菌であるカビに対する効果は、充分に満足されるものではない。また、特許文献1には真菌であるカビに対する効果は示されていない。
本発明の課題は、安全性を有し、カビの繁殖を抑制する効果の高い抗カビ剤組成物及び防カビ方法を提供することである。
本発明は、下記(a)成分と下記(b)成分とを、(a)成分/(b)成分=0.01〜10の質量比で含有する抗カビ剤組成物に関する。
(a)成分:下記一般式(1)の4級アンモニウム塩、下記一般式(2)のアミンオキシド及び下記一般式(3)のアミンオキシドから選ばれる1種以上
Figure 0005225651
〔式中、R1は炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数3〜22のアルケニル基であり、R2は炭素数1〜22のアルキル基、炭素数3〜22のアルケニル基、炭素数1〜3のヒドロキシルアルキル基又はベンジル基であり、R3、R4は炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又はベンジル基、R5は炭素数1〜5のアルキレン基である。Yは−CONR6−、−NR6CO−、−COO−又は−OCO−である。ここで、R6は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。X-はハロゲン化物イオン、炭素数1〜14の脂肪酸イオン又は炭素数1〜3のアルキルサルフェートイオンを示す。〕
(b)成分:カルシウムキレート化定数が4〜12の金属封鎖剤
本発明によれば、安全性を有し、一般家庭等で安全に使用でき、カビの繁殖を抑制する効果の高い抗カビ剤組成物が得られる。本発明の組成物を対象物に適用することでカビの繁殖を防止することができる。従来、真菌であるカビに対して抗カビを向上する為の検討はほとんど行われておらず、本発明のように、特定の4級アンモニウム塩と特定の金属封鎖剤とを特定の質量比で併用することにより、カビに対する抗カビの向上効果が得られることは全く知られていなかった。
<(a)成分>
一般式(1)〜(3)において、R1は炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数3〜22のアルケニル基であり、好ましくは炭素数1〜18のアルキル基、より好ましくは炭素数1〜12のアルキル基、特に好ましくは、炭素数4〜12のアルキル基である。R2は炭素数1〜22のアルキル基、炭素数3〜22のアルケニル基、炭素数1〜3のヒドロキシルアルキル基又はベンジル基であり、好ましくは炭素数1〜18のアルキル基又はベンジル基、より好ましくは炭素数1〜12のアルキル基である。R3、R4は炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又はベンジル基であり、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基である。R5は炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましい。Yは−CONR6−、−NR6CO−、−COO−又は−OCO−であり、R6は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。X-はハロゲン化物イオン、炭素数1〜14の脂肪酸イオン又は炭素数1〜3のアルキルサルフェートイオンを示す。
(a)成分としては、抗カビ性向上の観点から上記一般式(1)の4級アンモニウム塩、一般式(2)で表されるアミンオキシド、更に一般式(3)で表されるアミンオキシドが好ましい。また、(a)成分としては、一般式(1)の化合物であって、窒素原子に結合する基のうち、1個又は2個が炭素数1〜12のアルキル基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基及びベンジル基から選ばれる基である4級アンモニウム化合物(a1)、並びに、一般式(2)又は(3)の化合物であって、窒素原子に結合する基のうち、1個が炭素数10〜14のアルキル基及び炭素数10〜14のアルカノイルアミノプロピル基から選ばれる基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基及び炭素数1〜3のヒドロキシル基から選ばれる基であるアミンオキシド化合物(a2)から選ばれる1種以上が好ましい。(a)成分は、2種以上を併用することができる。
<(b)成分>
(b)成分としては、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸等のアミノ酢酸系キレート剤、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸系キレート剤、アクリル酸−マレイン酸コポリマー等のカルボン酸ポリマー系キレート剤、トリポリリン酸等のポリリン酸系キレート剤等が挙げられる。これらは塩であってもよい。特に、アミノ酢酸系キレート剤が好ましい。
抗カビ性向上の観点から、(b)成分のカルシウムキレート化定数は4〜12であり、好ましくは5〜12であり、より好ましくは6〜12である。
尚、本発明において、カルシウムキレート化定数は次の方法で求められるものをいう。
(カルシウムキレート化定数の測定方法)
緩衝液として0.1mol/リットルのNH4Cl−NH4OH(pH10)溶液を調製する。この緩衝液を用いて全ての試料溶液を調製する。Ca2+濃度の測定にはオリオン(株)製のイオンメーター920AとCa2+イオン電極を用いる。先ず、塩化カルシウム濃度と電極の電位の関係を求め、検量線を作成する。塩化カルシウムの5.36×10-2mol/リットル溶液、キレート剤試料の5.36×10-4mol/リットル溶液を調製する。キレート剤試料溶液100mlに塩化カルシウム溶液を1ml加え、5分間撹拌する。残存しているCa2+濃度をCa2+イオン電極を用いて測定する。キレート剤はCa2+と1:1でキレート錯体を形成すると仮定して下記の式からカルシウムキレート化定数(Caキレート化定数)を求める。
Figure 0005225651
<(c)成分>
本発明の抗カビ剤組成物は、(c)成分として下記一般式(4)の化合物を含有することが好ましい。
Figure 0005225651
〔式中、R41は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R42は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示す。R43は炭素数1〜5のアルキレン基を示し、R44は炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示す。〕
一般式(4)において、R41は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示すが、アルキル基及びヒドロキシアルキル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。炭素数1〜5のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基が挙げられる。また、炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基等が挙げられる。
41は、入手性の観点から、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基が好ましく、特に水素原子、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基が好ましい。
42は、水素原子、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示すが、アルキル基及びヒドロキシアルキル基は、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよい。炭素数1〜12のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、n−デシル基、イソデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基としては、上記R41で例示したものが挙げられる。
42は、入手性の観点から、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシエチル基が好ましく、特に水素原子が好ましい。
43は、炭素数1〜5のアルキレン基を示す。炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が好ましく、特にメチレン基が好ましい。R44は炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示す。炭素数1〜5のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基が挙げられ、メチル基が好ましい。炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基が好ましく、特にヒドロキシメチル基が好ましい。
一般式(4)で表されるアミノ化合物又はその塩の具体例としては、例えば、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−4−ヒドロキシプロピル−1,7−ヘプタンジオール、2−(N−エチル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−エチル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等、及びそれらと塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸等の酸との塩が挙げられる。
これらの中では、配合安定性の観点から、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール及びそれらと塩酸等の酸との塩から選ばれる1種以上が特に好ましい。
一般式(4)で表されるアミノ化合物を塩酸等の塩として用いる場合は、塩基を添加することによりpHを調整することができる。用いることができる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の他、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン等が挙げられる。これらの中では、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
一般式(4)で表されるアミノ化合物は、常法により製造することができる。
<抗カビ剤組成物>
本発明の抗カビ剤組成物は、(a)成分と(b)成分の質量比が(a)成分/(b)成分=0.01〜10であり、好ましくは0.01〜8、より好ましくは0.1〜8である。
この質量比を満たした上で、本発明の抗カビ剤組成物は、(a)成分を0.01〜5質量%、更に0.01〜1質量%、特に0.01〜0.5質量%含有することが好ましい。また、(b)成分を0.01〜1質量%更に0.01〜0.5質量%、特に0.01〜0.3質量%含有することが好ましい。
また、(c)成分の組成物中の含有量は、0〜10質量%、更に0.1〜9質量%、特に0.1〜5質量%が好ましい。また、(c)成分と(a)成分の質量比は、(c)/(a)=0.02〜1000、更に0.03〜900、特に0.1〜500であることが好ましい。
本発明の抗カビ剤組成物は、界面活性剤、エキス、香料、溶剤を含有することができる。また、通常、組成物の残部は水である。
本発明の抗カビ剤組成物は、20℃におけるpHが6〜10、更に7〜9であることが好ましい。
<防カビ方法>
本発明の抗カビ剤組成物を対象物(衣料、カーテン、カーペット、ソファ、タイル、壁、壁紙、床、床下、畳)(対象表面)に接触させることで優れた防カビ、抗カビ効果が発現するが、接触後、当該対象物を乾燥させることが好ましい。本発明の抗カビ剤組成物を対象表面に接触させる方法は限定されないが、例えば、抗カビ剤組成物を対象物にスプレー等で噴霧する方法、抗カビ剤組成物を対象物に塗布する方法、抗カビ剤組成物を含む処理浴に対象物を浸漬する方法等が挙げられ、いずれの方法も、接触後に当該物を乾燥することが好ましい。本発明は、所定の抗カビ剤組成物を用いたカビ繁殖防止方法に関するものである。
実施例1
1)カビ懸濁液
ポテトデキストロース寒天培地に生育させたAspergillus.niger胞子と菌糸を、滅菌した0.05%Tween(レオドールTW-0120)水溶液に分散させ、600nmにおける吸光度を0.1に合わせた液を調製した。
2)評価方法
滅菌処理(オートクレーブ:2atm(202650Pa)、125℃/15min)をした綿メリヤス布(1.5cm×1.5cm)に、滅菌処理した2.4%ポテトデキストロース水溶液を200μl、上記カビ懸濁液を100μl、下記配合の抗カビ剤組成物を200μl塗布する(オートピペッターを用い定量しながら所定の布にできる限り広範囲に広がるように滴下した)ことでカビ試験布とした。次に、この試験布をシャーレ上に置き、ユニットデシケーター(アズワン)内で25℃、100%RHで4日間保存し、保存後に生育しているカビの菌糸、胞子の様子を視覚判定した。尚、抗カビ剤組成物の調製に際し用いた生理食塩水は10%塩酸を用いてpH7.7とした。
3)視覚判定値
視覚判定値は表1に示すようにカビの生育状態を0〜4の5段階に設定し数値化した。評価点0点及び1点は、カビの生育が抑えられ、抗カビ性効果が顕著に認識できる。結果を表2に示す。
Figure 0005225651
Figure 0005225651
比較例A
生理食塩水 100%
実施例B
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド 0.1%
EDTA* 0.05%
生理食塩水 99.85%
*EDTA:エチレンジアミンテトラ酢酸(カルシウムキレート化定数=12)(以下同様)
実施例C
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド 0.1%
ディクエスト2010CS* 0.05%
生理食塩水 99.80%
*ディクエスト2010CS:リン酸系キレート剤(ソルーシア・ジャパン社製、カルシウムキレート化定数=5〜6)
実施例D
ラウリルジメチルアミンオキサイド* 0.25%
EDTA 0.05%
生理食塩水 99.75%
*ラウリルジメチルアミンオキサイド:アンヒトール20N(花王(株))
実施例E
APAO* 0.25%
EDTA 0.05%
生理食塩水 99.75%
*APAO:ラウリルアミドプロピルジメチルアミンオキシド(以下同様)
比較例F
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド 0.1%
生理食塩水 99.90%
比較例G
クエン酸 0.1%
生理食塩水 99.90%
比較例H
APAO 0.15%
生理食塩水 99.75%
比較例I
EDTA 0.05%
生理食塩水 99.95%
比較例J
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド 0.10%
クエン酸* 0.10%
生理食塩水 99.80%
*クエン酸(カルシウムキレート化定数=3)
実施例2
下記配合の抗カビ剤組成物を150μl塗布した以外は実施例1同様にカビの菌糸、胞子の様子を視覚判定した。結果を表3に示す。
Figure 0005225651
比較例K
生理食塩水 100%
実施例L
ツイーン80* 0.05%
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド 0.1%
EDTA 0.05%
生理食塩水 99.80%
*ツイーン80:ポリオキシエチレン(平均付加モル数20)ソルビタンモノオレエート(以下同様)
実施例M
ツイーン80 0.05%
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド 0.1%
EDTA 0.05%
Tris* 0.4%
生理食塩水 99.76%
*Tris:2−アミノ−2−ヒドロキシメチルプロパン−1,3−ジオール(以下同様)
実施例N
ツイーン80 0.05%
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド 0.1%
EDTA 0.05%
Tris 2.0%
生理食塩水 97.80%

Claims (3)

  1. 下記(a)成分と下記(b)成分とを、(a)成分/(b)成分=0.01〜10の質量比で含有する抗カビ剤組成物。
    (a)成分:下記一般式(2)のアミンオキシド及び下記一般式(3)のアミンオキシドから選ばれる1種以上
    Figure 0005225651

    〔式中、R1は炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数3〜22のアルケニル基であり、R2は炭素数1〜22のアルキル基、炭素数3〜22のアルケニル基、炭素数1〜3のヒドロキシルアルキル基又はベンジル基であり、 3 炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又はベンジル基、R5は炭素数1〜5のアルキレン基である。Yは−CONR6−、−NR6CO−、−COO−又は−OCO−である。ここで、R6は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。
    (b)成分:カルシウムキレート化定数が4〜12の金属封鎖剤
  2. (c)成分として下記一般式(4)の化合物を含有する請求項1記載の抗カビ剤組成物。
    Figure 0005225651

    〔式中、R41は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R42は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示す。R43は炭素数1〜5のアルキレン基を示し、R44は炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示す。〕
  3. (a)成分を0.01〜5質量%、(b)成分を0.01〜1質量%、(c)成分を0〜10質量%含有する請求項1又は2記載の抗カビ剤組成物。
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