JP5225440B2 - 回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法 - Google Patents
回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5225440B2 JP5225440B2 JP2011168999A JP2011168999A JP5225440B2 JP 5225440 B2 JP5225440 B2 JP 5225440B2 JP 2011168999 A JP2011168999 A JP 2011168999A JP 2011168999 A JP2011168999 A JP 2011168999A JP 5225440 B2 JP5225440 B2 JP 5225440B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particle beam
- medical device
- flange
- bearing ring
- type particle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Radiation-Therapy Devices (AREA)
Description
粒子線医療装置には、患者に対して任意の方向から照射するために回転照射装置(回転ガントリ)が設けられる場合が多い。回転ガントリは粒子線照射部を360度回転させ、患者に対して任意の回転角度から荷電粒子ビームを照射できるように構成されている。
回転胴34の回転に係わらず、固定胴32側から見てガイドレール支持胴35を静止状態に保つように、電動シリンダ37を固定胴32の上部に配設し、係止ロッド37aを作動させ、ガイドレール支持胴35側に設けた係合穴35cに挿入して係止するロック機構を備えている。
ところが、ボルト締め構造とした場合、上記のように巨大な大きさと重量のため、回転ガントリを回転させたとき、ボルト締めによる接合部に僅かな緩みが生じても、きしみ音が発生する場合があり、きしみ音によって患者及び操作者に不安感を与えるという問題点があった。
以下、この発明の実施の形態1の回転照射型粒子線医療装置を図に基づいて説明する。図1(a)は回転照射型粒子線医療装置の回転ガントリ全体を、回転ガントリの回転軸に沿う方向に見た側面断面図、図1(b)は回転軸に垂直な方向から回転ガントリを観察した正面図である。また、図2は図1のA部の詳細断面図、図3(a)は図2のa部詳細断面図、図3(b)は図2のb部の詳細断面図である。
静止リング18には、固定床13とほぼ同じ高さで、照射装置11の回転を妨げないように、照射装置11が通過するときに開閉する開閉式の移動床20が設けられている。
フレーム1の照射側端部には、軸受リング5を取り付けるためのフランジ3が溶接等で一体に固着されている。フレーム1とフランジ3の材料は、通常の炭素鋼板である。軸受リング5は、例えば、鍛造により製造される硬度の高い鍛鋼品を使用し、更に、焼き入れ処理等により表面を硬化している。外径はフランジ3の外径よりも大きな外径を有しており、フランジ3との当接面側には、フランジ3が嵌合可能な段差部5aが形成されている。すなわち、段差部5aは、内径がフランジ3の外径より若干大きく、深さがフランジ3の厚さとほぼ同程度の凹部である。軸受リング5の外周面が、駆動装置8のローラ8aとの接触面となる。
スペーサとしては、例えば、図2,3に示すように、2個の楔22a,22bを逆向きにして傾斜面どうしを重ね合わせ、傾斜方向へスライドさせて重ね代を変えることで重ねた厚さが調整可能な、一対の楔からなる楔対偶22としている。材料は鋼材とするのがよい。
なお、楔対偶22は、隙間の周方向の全周に亘って、ボルト部を避けてボルト間にほぼ均等間隔で挿入されている。
補強リング6は、フランジ3にボルト・ナット24によりボルト締めされて固定されると共に、軸受リング5と同様に、補強リング6の外周面6aと軸受リング5の内周面5cとの間に形成される隙間に複数個のスペーサ22が挿入されている(図3(b)参照)。スペーサ22は、フランジ3と軸受リング5との隙間に挿入したものと同様に、2個の楔22a,22bを組み合わせた楔対偶22である。また、緩み止めのために、楔22aと補強リング6とを溶接部23で溶接して固着している。
また、楔を溶接によって固定したが、必ずしも溶接は必要ではなく、強固に打ち込んで固定するだけでも良い。
また、補強リング6は、回転ガントリの大きさや構造によっては、設けない場合もあり、逆に、必要に応じて入射側の軸受リング4の内径側に設けてもよい。
先ず、全体の動作の概要から説明する。回転ガントリに導入された荷電粒子ビームは、偏向電磁石や四極電磁石などよりなるビーム輸送機器10によって照射装置11まで輸送され、照射装置11で患者の照射患部の形状にあわせて整形された後に照射される。
患者は治療台14の上に固定されて位置決めが行われており、所定の照射患部に荷電粒子ビームが照射される。治療台14は、患者の照射患部が照射位置であるアイソセンタに一致するように動作させる必要があるため、通常は上下左右、前後、回転など多軸の位置決め動作が可能となっている。
このとき、治療を行う医者もしくは放射線技師などが、常に患者に近づいて作業ができるように、回転ガントリの回転角度に係わらず、常に水平を保ったアクセスフロアが必要となる。そこで、フレーム1内に配置した静止リング18の下部側に開閉可能に設けられた移動床20を、先に説明したように固定床13側に向けてスライドさせ、固定床13とほぼ同じ高さのアクセスフロアを形成する。
回転ガントリの全荷重は、フレーム1両端部の軸受リング4,5によって、駆動装置7,8のローラ7a,8a部で支持されて、回転軸を中心に回転する。回転ガントリの大きさは、例えば、軸受リングの直径が5m、重量が150トンを越えるものがあり、このため、製作上や現地への輸送制限などの色々な制約から、フレームと軸受リングとは一体で製作するのは困難なため、上述のように別体で製作した後に組み合わせて使用される。
また、軸受リングは、ローラとの間で接触しながら常に全荷重を支えているので、その荷重に耐えられるだけの強度を必要とするため、鍛鋼品のような高硬度の材料を使用し,且つ熱処理等を施している。従って、溶接には不向きであるため、フレームとはフランジを介してボルト締めにより固定する構成を採用している。
更に、軸受リング5の内周側に補強リング6を設ける場合は、上記と同様に、楔対偶22の挿入によって、フランジ3と補強リング6との接触面が径方向にずれるのを防止でき、この部分でのきしみ音の発生を抑制できる。
3a フランジ3の外周面 4,5 軸受リング
5a 段差部 5b 段差部5aの内周面
5c 軸受リング5の内周面 6 補強リング
6a 補強リング6の外周面 7,8 駆動装置
7a,8a ローラ 7b 駆動モータ
8b ブレーキ 9 ケーブルスプール
10 ビーム輸送機器 11 照射装置
12 建屋 13 固定床
14 治療台 15 固定部
16 ガイドリング 17 転動ローラ
18 静止リング 19 駆動モータ
20 移動床 21,24 ボルト・ナット
22 楔対偶(スペーサ) 22a,22b 楔
23 溶接部。
Claims (3)
- 粒子線を照射する照射装置が搭載され、治療台上の患者に対して前記粒子線を照射するように、前記照射装置と共に前記治療台の周りに回転する円筒状のフレームと、
前記フレームの両端部に設けられた軸受リングと、
前記軸受リングを支持して回転駆動させる駆動装置と、
前記フレームの両端部に固着され、前記軸受リングを取り付けるためのフランジと、を有する回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法であって、
楔対偶からなるスペーサを、前記フランジの外周と前記軸受けリングの内周側との隙間に挿入するステップと、
外側から一方の楔を打ち込んでスライドさせるステップと、
を含むことを特徴とする回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法。 - 請求項1に記載の回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法において、
さらに、緩み止めのため、前記一方の楔と前記フランジとを溶接するステップを含むことを特徴とする回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法において、
前記楔対偶は、前記隙間の周方向の全周に亘って、ボルト部を避けてボルト間にほぼ均等間隔で挿入されていることを特徴とする回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011168999A JP5225440B2 (ja) | 2011-08-02 | 2011-08-02 | 回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011168999A JP5225440B2 (ja) | 2011-08-02 | 2011-08-02 | 回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008260782A Division JP4799599B2 (ja) | 2008-10-07 | 2008-10-07 | 回転照射型粒子線医療装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011212487A JP2011212487A (ja) | 2011-10-27 |
JP5225440B2 true JP5225440B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=44942819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011168999A Active JP5225440B2 (ja) | 2011-08-02 | 2011-08-02 | 回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5225440B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7389696B2 (ja) * | 2019-03-27 | 2023-11-30 | 株式会社熊谷組 | 床版の接続構造及び接続方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2501597Y2 (ja) * | 1990-05-08 | 1996-06-19 | 株式会社明電舎 | 発電機の耐振ビ―ム |
JP2821477B2 (ja) * | 1990-09-27 | 1998-11-05 | 日本コンクリート工業株式会社 | 埋設杭の芯ずれ防止装置 |
JP3519248B2 (ja) * | 1997-08-08 | 2004-04-12 | 住友重機械工業株式会社 | 放射線治療用回転照射室 |
US7193227B2 (en) * | 2005-01-24 | 2007-03-20 | Hitachi, Ltd. | Ion beam therapy system and its couch positioning method |
JP4799599B2 (ja) * | 2008-10-07 | 2011-10-26 | 三菱電機株式会社 | 回転照射型粒子線医療装置 |
-
2011
- 2011-08-02 JP JP2011168999A patent/JP5225440B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011212487A (ja) | 2011-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3748426B2 (ja) | 医療用粒子線照射装置 | |
JP4799599B2 (ja) | 回転照射型粒子線医療装置 | |
JP4994499B2 (ja) | 回転照射装置 | |
JP4185637B2 (ja) | 粒子線治療用回転照射室 | |
TWI641402B (zh) | 粒子線醫療裝置及其操作方法 | |
US8368043B2 (en) | Gantry rolling floor | |
US20080197303A1 (en) | Medical device | |
JPH1147287A (ja) | 放射線治療用回転照射室 | |
US10722736B2 (en) | Rotatable cantilever gantry in radiotherapy system | |
KR102147760B1 (ko) | 입자선 의료 장치 | |
JP2007007112A (ja) | 回転照射装置 | |
WO2014122745A1 (ja) | 粒子線回転照射装置及び粒子線治療装置 | |
JP5225440B2 (ja) | 回転照射型粒子線医療装置のきしみ音の低減方法 | |
JP4996450B2 (ja) | 絞り装置及び絞り装置を用いた放射線治療装置 | |
JP6114409B2 (ja) | 放射線治療装置 | |
JP5829162B2 (ja) | X線撮影装置 | |
JP2010075512A (ja) | 回転照射型粒子線医療装置 | |
JP4113897B2 (ja) | 回転照射装置 | |
JP2001321453A (ja) | 粒子線治療用回転照射室 | |
KR100367413B1 (ko) | 방사선 차폐 도어 개폐 장치 | |
US10813602B2 (en) | Patient support apparatus with six degrees of freedom | |
JP5351245B2 (ja) | 回転照射型粒子線医療装置 | |
JP2002355322A (ja) | 放射線治療用回転照射室 | |
JP6050668B2 (ja) | 回転照射治療室および回転照射治療装置 | |
JP2004000684A (ja) | 放射線治療用回転照射室 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110909 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130305 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130312 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5225440 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |