JP5225169B2 - 多入力多出力のプリコーディング方法およびその装置 - Google Patents

多入力多出力のプリコーディング方法およびその装置 Download PDF

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Description

本発明は無線通信分野の信号送信技術に関し、特に、多入力多出力(MIMO:Multiple Input and Multiple Output)システムにおけるTHP(Tomlinson−Harashima Precoding)プリコーディング方法およびプリコーディング装置に関する。
プリコーディング技術は、MIMOシステムの性能を向上させるキー技術として、MIMOシステムにおける信号伝送過程での干渉除去を実現でき、よりよい信号伝送品質を得ることができる。ここで、THP技術は、送信側により実行される非線形プリコーディング技術である。THP技術を採用したMIMOシステムにおいて、送信側は、チャネル状態情報行列HのLQ分解結果に基づいて、フィードバック行列を決定し、該フィードバック行列を用いて送信対象信号を処理して、線形フィルタ群を介して受信側に送信する。
図1は従来のマルチユーザTHPプリコーディング方法のフローチャートを示す。図1を参照すると、従来技術では、マルチユーザのMIMOシステムに対してTHPプリコーディングを行う場合、以下のような手順に従って実行する。
ステップ101で、チャネル状態情報行列HをLQ分解して、H=RFを得る。
本ステップにおいて、送信側は既知のチャネル状態情報行列Hに対してLQ分解処理を行い、即ちH=RFを得る。ここで、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、Fは行列Fの共役転置(Hermitian)行列を表す。
ステップ102で、LQ分解によって得られた行列Rおよび送信アンテナ数に基づいて、下三角正規化行列Bおよび線形フィルタ群行列を決定する。
本ステップにおいて、まず、送信アンテナ数Nに従って、行列Rの先頭N個の対角要素を取り出し、各対角要素の逆数をとって対角行列Gを得る。具体的に、
Figure 0005225169
であり、ここで、演算子diag(*)は括弧内の内容を対角要素とする行列を表し、Nは送信アンテナ数であり、Rii −1
Figure 0005225169
を表す。
そして、式B=RGによって、対角要素が1である下三角正規化行列Bを得る。
また、送信アンテナ数Nと行列Rの対角要素とを用いて、式
Figure 0005225169
によって、電力正規化係数βを算出する。このように、本ステップの線形フィルタ群行列がβFGと表示されることができる。
ステップ103で、下三角正規化行列Bに基づいてフィードバック行列(B−I)を決定し、ここで、Iは単位行列である。
ステップ104で、変調後の送信対象信号に対してモジュロ演算処理を行って、フィードバック行列(B−I)を用いてフィードバック処理を行う。
プリコーディング後の信号の送信電力を低減し、かつ干渉除去を実現するために、本ステップにおいて、まず、変調後の送信対象信号の第1チャネルの信号に対してモジュロ演算処理を行い、モジュロ演算処理の結果とフィードバック行列(B−I)とを乗算する。そして、第1チャネルの信号のフィードバック処理後の結果と送信対象信号の第2チャネルの信号とを加算し、加算結果に対してモジュロ演算処理を行い、モジュロ演算処理の結果とフィードバック行列(B−I)とを乗算する。上記から類推して、最後のチャネルの信号まで繰り返して、変調後の送信対象信号と同じチャネル数の信号を得る。例えば、変調後の送信対象信号が4×1の行列であるとすると、全ての信号がモジュロ演算およびフィードバック処理されて得られた行列も4×1の行列である。
ステップ105で、線形フィルタ群行列を用いて線形フィルタリングを行う。
本ステップにおいて、線形フィルタ群行列(βFG)と、変調後の送信対象信号全てがモジュロ演算およびフィードバック処理されて得られた結果とを乗算する。電力正規化係数βが電力をスケーリングする作用を果たすことができるため、本ステップの線形フィルタリング後の信号はオリジナルの送信対象信号と同じ送信電力を有する。
ここまで、従来のTHPプリコーディングプロセスが完成する。
その後、送信側は、THPプリコーディングされた送信対象信号を各送信アンテナに割当てて、無線チャネルを介して各受信側に送信する。各受信側は、自局の受信アンテナで送信側からの信号を受信した後、係数
Figure 0005225169
を用いて受信された信号をスケーリングして、モジュロ演算処理および復調処理を実行して、送信対象信号を復元する。ここで、受信側となる各ユーザは1本または複数本の受信アンテナを備えるようにしてよい。
上記従来のTHPプリコーディングプロセスからわかるように、送信側は、線形フィルタリングを行う際、信号と電力正規化係数βとを乗算するが、受信側は、信号を復元するために、
Figure 0005225169
と受信された信号とを乗算する。受信側で受信された信号に雑音が含まれるため、該信号と
Figure 0005225169
との乗算に伴って、該信号内の雑音も増幅されてしまう。上記ステップ102における電力正規化係数βの表現式からわかるように、行列Rの対角要素は該電力正規化係数βの決定要素である。行列Rの対角要素が小さいほど、βが小さくなり、
Figure 0005225169
が大きくなるため、受信側で信号内の雑音増幅度が大きくなり、復調された信号に対応する信号対雑音比が小さくなり、ビット誤り率が高くなる。行列Rの要素がチャネル状態情報行列Hによって決定されるため、通常、チャネル状態情報行列Hを人為的に任意に変えることができない。このように、電力正規化係数βは、チャネル状態情報行列Hが調整不可であることで、相対的に固定する値になる。従って、従来のTHPプリコーディング手段は信号伝送品質の向上を実現することができない。
本発明は、MIMOシステムにおける信号伝送品質を向上させることができるMIMOのプリコーディング方法を提供している。
本発明に係るMIMOのプリコーディング方法は、
所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得、得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得、
対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択し、該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う、ことを含む。
ある実施例では、前記所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得ることは、前記チャネル状態情報行列と、前記コードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得ることを含み、
前記得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることは、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、前記各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る、ことを含む。
また、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解することは、
式HW=F によって、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解し、ここで、Hはチャネル状態情報行列であり、Wは前記コードブック内のi番目(iは1以上の整数)のプリコーディング行列であり、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、F は行列Fの共役転置行列を表す、ことを含む。
別の実施例では、前記所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得る前に、所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定することをさらに含み、
前記対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択した後に、所定のコードストリーム数に従って送信対象信号を構成することをさらに含み、
前記該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う前に、前記コードストリーム変換行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してコードストリーム変換処理を行い、次いでコードストリーム変換処理後の信号に対して前記プリコーディング処理を行う、ことをさらに含む。
また、前記所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定することは、前記コードストリーム数をnとする場合、行数が送信アンテナ数、列数がnであるパラユニタリ行列をコードストリーム変換行列に決定する。
また、前記所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得ることは、前記チャネル状態情報行列と、前記コードブック内の各プリコーディング行列と、前記コードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得ることを含み、
前記得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることは、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、前記各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る、ことを含む。
また、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解することは、
式HWM=F によって、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解し、ここで、Hはチャネル状態情報行列であり、Wは前記コードブック内のi番目(iは1以上の整数)のプリコーディング行列であり、Mは前記コードストリーム変換行列であり、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、F は行列Fの共役転置行列を表す、ことを含む。
また、前記コードストリーム変換行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してコードストリーム変換処理を行うことは、前記コードストリーム変換行列と前記ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号とを乗算する、ことを含む。
好ましくは、前記対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択した後に、選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいてフィードバック行列を決定することをさらに含み、
前記コードストリーム変換処理を行う前に、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、決定されたフィードバック行列を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得る、ことをさらに含む。
別の実施例では、前記所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得ることは、前記チャネル状態情報行列と、前記コードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得ることを含み、
前記得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることは、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解して、前記各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る、ことを含む。
また、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解することは、
式HW=R によって、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解し、ここで、Hはチャネル状態情報行列であり、Wは前記コードブック内のi番目(iは1以上の整数)のプリコーディング行列であり、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、F は行列Fの共役転置行列を表す、ことを含む。
好ましくは、前記対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択した後に、選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列および送信アンテナ数に基づいて線形フィルタ群行列を決定することをさらに含み、
前記該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う前に、決定された線形フィルタ群行列を用いて前記ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対して線形フィルタリングを行う、ことをさらに含む。
好ましくは、前記乗算する前に、前記チャネル状態情報行列に対して、最小平均二乗誤差(MMSE)処理を行う、ことをさらに含む。
好ましくは、前記MMSE処理を行った後に、MMSE処理結果に対して並べ替え処理を行い、並べ替え結果を前記チャネル状態情報行列として、前記乗算処理を実行する、ことをさらに含む。
好ましくは、前記乗算した後に、得られた積に対して並べ替え処理を行い、並べ替え結果を前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列とする、ことをさらに含む。
好ましくは、前記乗算する前に、前記チャネル状態情報行列に対して並べ替え処理を行い、並べ替え結果を前記チャネル状態情報行列とする、ことをさらに含む。
好ましくは、前記対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択した後に、選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列および送信アンテナ数に基づいてフィードバック行列を決定することをさらに含み、
前記該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う前に、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、決定されたフィードバック行列を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得る、ことをさらに含む。
また、本発明は、MIMOシステムにおける信号伝送品質を向上させることができるMIMOのプリコーディング装置を提供している。
本発明に係るMIMOのプリコーディング装置は、
所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得、得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得、対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択するプリコーディング行列選択モジュールと、
選択されたプリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行うプリコーディングモジュールと、を含む。
ある実施例において、前記プリコーディング行列選択モジュールは、
前記チャネル状態情報行列と前記コードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る算出サブモジュールと、
対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する比較サブモジュールと、を含む。
別の実施例において、前記プリコーディング行列選択モジュールは、
前記チャネル状態情報行列と前記コードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る算出サブモジュールと、
対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する比較サブモジュールと、を含む。
好ましくは、該装置は、送信アンテナ数およびプリコーディング行列選択モジュールで選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、線形フィルタ群行列を決定し、決定された線形フィルタ群行列を用いて、前記ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対して線形フィルタリングを行い、線形フィルタリング後の送信対象信号を前記プリコーディングモジュールに送信する線形フィルタリングモジュールをさらに含む。
好ましくは、該装置は、送信アンテナ数およびプリコーディング行列選択モジュールで選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、フィードバック行列を決定し、かつ、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、決定されたフィードバック行列を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得るモジュロ演算およびフィードバック処理モジュールをさらに含む。
別の実施例において、該装置は、所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定し、所定のコードストリーム数に従って送信対象信号を構成し、コードストリーム変換行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してコードストリーム変換処理を行うコードストリーム変換処理モジュールをさらに含む。
ここで、前記プリコーディング行列選択モジュールは、
前記チャネル状態情報行列と、前記コードブック内の各プリコーディング行列と、コードストリーム変換処理モジュールからのコードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る算出サブモジュールと、
対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する比較サブモジュールと、を含む。
ここで、該装置は、前記プリコーディング行列選択モジュールで選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、フィードバック行列を決定し、かつ、前記コードストリーム数に従って構成された送信対象信号に対して、変調およびモジュロ演算処理を行って、決定されたフィードバック行列を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得るモジュロ演算およびフィードバック処理モジュールをさらに含む。
本発明の上記解決手段によれば、所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得、各等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る。そして、各三角行列から対角要素の絶対値の最小値が最大となるものを検索し、検索された三角行列に対応するプリコーディング行列を今回のプリコーディングのプリコーディング行列に決定して、このプリコーディング行列を用いてプリコーディングを行う。このように、プリコーディング行列が用いられたことで、相対的に固定するチャネル状態情報行列は、プリコーディング行列により対角要素が調整可能な等価チャネル行列になる。そのため、選択されたプリコーディング行列によって、等価チャネル行列が分解されて得られた三角行列の対角要素の絶対値の最小値が大きいほど、受信側で信号内の雑音増幅度が小さくなり、復調された信号に対応する信号対雑音比が大きくなり、ビット誤り率が低くなる。従って、本発明のプリコーディング手段はMIMOシステムにおける信号伝送品質を効果的に向上させることができる。
従来のTHPプリコーディング方法のフローチャートである。 本発明に係るTHPプリコーディング方法の例示的なフローチャートである。 本発明に係るTHPプリコーディング装置の例示的な構成を示す図である。 実施例1に係るTHPプリコーディング方法を採用したシングルユーザのMIMOシステムにおける信号伝送を示す図である。 本発明実施例1に係るプリコーディング方法のフローチャートである。 本発明実施例1に係るTHPプリコーディング装置の構成を示す図である。 実施例2に係るTHPプリコーディング方法を採用したマルチユーザのMIMOシステムにおける信号伝送を示す図である。 本発明実施例2に係るTHPプリコーディング方法のフローチャートである。 本発明実施例2に係るTHPプリコーディング装置の構成を示す図である。 本発明実施例2に係るTHPプリコーディング方法および従来のTHPプリコーディング方法の性能シミュレーションを示すグラフである。 本発明実施例3に係るTHPプリコーディング方法のフローチャートである。 本発明実施例3に係るTHPプリコーディング装置の構成を示す図である。
本発明の目的、解決手段をさらに明確にするために、以下、図面を参照して実施例を挙げながら、本発明についてさらに詳しく説明する。
MIMOシステムの信号伝送品質を向上させるために、本発明では、THPプリコーディングを行う際、三角行列Rの対角要素の絶対値の最小値最大化原則に従って、所定のコードブックからプリコーディング行列を選択して、該プリコーディング行列を用いて送信対象信号に対してプリコーディング処理を行う。
図2は本発明に係るTHPプリコーディング方法の例示的なフローチャートを示す。図2を参照すると、該方法は以下のステップを含む。
ステップ201で、送信側における所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得、得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る。
ステップ202で、対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択し、該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う。
図3は本発明に係るTHPプリコーディング装置の例示的な構成を示す。図3を参照すると、該装置は、
所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得、得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得、対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択するプリコーディング行列選択モジュールと、選択されたプリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行うプリコーディングモジュールと、を含む。
上記からわかるように、本発明によれば、所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得、各等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列Rを得、そして、各三角行列Rから対角要素の絶対値の最小値が最大となるものを検索し、検索された三角行列に対応するプリコーディング行列を今回のプリコーディングのプリコーディング行列に決定して、このプリコーディング行列を用いてプリコーディングを行う。このように、プリコーディング行列が用いられたことで、相対的に固定するチャネル状態情報行列は、プリコーディング行列により対角要素が調整可能な等価チャネル行列になる。そのため、選択されたプリコーディング行列によって、等価チャネル行列が分解されて得られた行列Rの対角要素の絶対値の最小値が大きいほど、受信側で信号内の雑音増幅度が小さくなり、復調された信号に対応する信号対雑音比が大きくなり、ビット誤り率が低くなる。従って、本発明のプリコーディング手段はMIMOシステムにおける信号伝送品質を効果的に向上させることができる。
上記手段はシングルユーザのMIMOシステムにも応用でき、マルチユーザのMIMOシステムにも応用できる。以下、この2種類のシステムにおける本発明の応用を2つの実施例でそれぞれ説明する。
(実施例1)
本実施例は、受信側が1つだけのユーザであるシングルユーザのMIMOシステムに対するものである。該受信側は、少なくとも1本の受信アンテナを備えるようにしてよい。
図4は本実施例に係るTHPプリコーディング方法を採用したシングルユーザのMIMOシステムにおける信号伝送を示す図である。図4を参照すると、本実施例では、信号を伝送する前に、所定のコードブック内の各コードワードとチャネル状態情報行列とを乗算して、等価チャネル行列を得、得られた等価チャネル行列に対してQR分解を実行して、各コードワードに対応する三角行列を得る。三角行列の対角要素の絶対値の最小値最大化原則に従って、今回のプリコーディングのプリコーディング行列を選択し、フィードバック行列(B−I)を決定し、ここで、B=GR、
Figure 0005225169
であり、演算子diag(*)は括弧内の内容を対角要素とする行列を表し、Nは送信アンテナ数であり、Rii −1
Figure 0005225169
を表す。
信号伝送過程において、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理と、フィードバック行列(B−I)が用いられたフィードバック処理とを行って、今回のプリコーディング行列を用いてプリコーディングを行って、THPプリコーディングを完成する。その後、THPプリコーディング後の送信対象信号は、今回のプリコーディング行列情報と共に、チャネルHを介して受信側に伝送される。
受信側は、自局の受信アンテナで信号を受信した後、受信された今回のプリコーディング行列情報と送信アンテナ数とを用いて、行列GとFを決定する。言い換えると、対角行列Gを決定する際、まず、送信アンテナ数Nに従って、等価チャネル行列がLQ分解されて得られた三角行列Rの先頭N個の対角要素を取り出し、各対角要素の逆数をとって、
Figure 0005225169
を得る。ここで、対角行列Gは、送信側で下三角正規化行列Bを求める際に用いられた対角行列Gと同じである。そして、受信側は、行列GFを用いて信号を復元し、モジュロ演算処理および復調処理を行って、オリジナル信号を得る。
本実施例では、シングルユーザのMIMOシステムの受信側における信号復元に行列GFが用いられる。ここで、行列Gの対角要素は、等価チャネル行列がQR分解されて得られた三角行列Rの対角要素の逆数をとった結果、即ちRii −1である。ここからわかるように、三角行列Rの対角要素の絶対値の最小値が大きいほど、行列GFによる雑音増幅度が小さくなる。そのため、プリコーディング行列を選択することによって、三角行列Rの対角要素の絶対値の最小値を最大化し、雑音増幅度を効果的に低減でき、信号伝送品質を向上させる。
図5は本実施例に係るTHPプリコーディング方法のフローチャートである。図5を参照すると、該方法は以下のステップを含む。
ステップ501で、チャネル状態情報行列Hと所定のコードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得る。
所定のコードブックを{W,W,・・・W}と仮定し、その中には総n個のプリコーディング行列が含まれる。チャネル状態情報行列と各プリコーディング行列とを乗算して得られた等価チャネル行列は、HW,HW,・・・HWである。ここでの等価チャネル行列は、もともと相対的に固定するチャネル行列がプリコーディング行列の影響で調整可能な目的に達するように、プリコーディング行列を用いてチャネル行列を改良するものと見なされてよい。
ステップ502で、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る。
本ステップにおいて、QR分解の対象はチャネル状態情報行列とプリコーディング行列とを乗算して得られた等価チャネル行列である。プリコーディング行列Wを例として、式HW=F によってQR分解し、ここで、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、F は行列Fの共役転置行列を表し、iは1以上の整数である。
ステップ503で、各プリコーディング行列に対応する三角行列の対角要素の絶対値の最小値を比較し、今回のプリコーディング行列として、対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する。
また、コードブック{W,W,・・・W}を例として、各プリコーディング行列に対応する三角行列R,R,・・・Rを得てから、各三角行列の対角要素の最小値を決定し、これらの対角要素の絶対値の最小値を比較して、対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を検索する。従来技術の分析からわかるように、三角行列Rの対角要素が小さいほど、受信側で雑音増幅度が大きくなり、信号伝送品質が悪くなる。信号伝送品質と三角行列Rの対角要素の最小値との間に直接関係があることがわかった。対角要素の絶対値の最小値が比較的大きい場合、信号伝送品質は相応に向上する。この原則に基づいて、本ステップにおいて三角行列の対角要素の絶対値の最小値が最大となるプリコーディング行列を検索することは、後続のステップにおいてこのプリコーディング行列を用いて信号に対してプリコーディングを行うと、受信側の雑音増幅度をなるべく小さく抑えることができ、信号伝送のビット誤り率を改善することを目的とする。
ステップ504で、今回のプリコーディング行列に対応する三角行列および送信アンテナ数に基づいて、下三角正規化行列Bを決定する。
本ステップにおいて、まず、送信アンテナ数Nに従って、今回のプリコーディング行列に対応する三角行列Rの先頭N個の対角要素を取り出し、各対角要素の逆数をとって、行列Gを構成する。次いで、式B=GRによって、対角要素が1である下三角正規化行列Bを得る。
ステップ505で、下三角正規化行列Bに基づいて、フィードバック行列(B−I)を決定し、ここで、Iは単位行列である。
ステップ506で、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、フィードバック行列(B−I)を用いてフィードバック処理を行う。
従来のTHPプリコーディング方法に類似し、送信対象信号のストリーム間の干渉除去を実現するために、本ステップにおいて、まず、変調後の送信対象信号の第1チャネルの信号に対してモジュロ演算処理を行い、モジュロ演算処理の結果とフィードバック行列(B−I)とを乗算する。そして、第1チャネルの信号のフィードバック処理後の結果と送信対象信号の第2チャネルの信号とを加算し、加算結果に対してモジュロ演算処理を行い、モジュロ演算処理の結果とフィードバック行列(B−I)とを乗算する。上記から類推して、最後のチャネルの信号まで繰り返して、変調後の送信対象信号と同じチャネル数の信号を得る。
ステップ507で、今回のプリコーディング行列を用いて、モジュロ演算およびフィードバック処理後の送信対象信号に対してプリコーディング処理を行って、THPプリコーディング後の送信対象信号を得る。
モジュロ演算およびフィードバック処理によってストリーム間の干渉除去を実現した後、本ステップにおいて、前記ステップ503で選択された今回のプリコーディング行列を用いてプリコーディング処理を行い、即ち、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号と選択された今回のプリコーディング行列とを乗算することによって、信号がチャネルHを経た後、受信側で高品質のオリジナル信号を復元しやすくすることができる。
ここまで、本実施例に係るTHPプリコーディングプロセスを終了する。以上の処理は全て送信側によって完成される。その後、送信側はTHPプリコーディング後の信号を送信アンテナに割当てて、受信側に送信する。
本実施例では、三角行列の対角要素の絶対値の最小値が最大となるプリコーディング行列を選択することによって、受信側の雑音増幅度の効果的な低減を実現するため、シングルユーザのMIMOシステムにおける信号伝送品質を効果的に向上させることができる。
上記通常のQR分解以外に、本実施例では、並べ替え付きQR分解、または最小平均二乗誤差(MMSE)QR分解、またはMMSE並べ替え付きQR分解などの方式を採用するようにしてもよい。
並べ替え付きQR分解において、まず、チャネル状態情報行列に対して並べ替え処理を行い、次いで、並べ替え結果とコードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。または、まず、チャネル状態情報行列と各プリコーディング行列とを乗算し、次いで、得られた積に対して並べ替え処理を行って、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。
MMSE QR分解において、まず、雑音をチャネル状態情報行列に追加し、次いで、雑音追加後のチャネル状態情報行列と各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得る。
MMSE並べ替え付きQR分解において、まず、チャネル状態情報行列に対してMMSE処理を行って雑音を該行列に追加し、次いで、処理結果に対して並べ替え処理を行ってから、並べ替え結果と各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。または、まず、チャネル状態情報行列に対してMMSE処理を行って雑音を該行列に追加し、次いで、処理結果と各プリコーディング行列とを乗算し、積に対して並べ替え処理を行って、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。
また、図4からわかるように、本実施例では、プリコーディング行列の選択処理と、プリコーディング行列を用いてプリコーディングを行う処理とを、送信側のTHPプリコーディングプロセスに追加した後、受信側は、追加されたプリコーディング行列をチャネル状態情報の一部と見なすため、信号を復元する際、復号処理を実行することなく、従来技術と同じ方式で処理しても、オリジナル信号を復元することができる。従って、本実施例は、受信側の処理の複雑性の増加もなく、受信側機器に対する新たな要求もなく、実用性および互換性が良好である。
図6は本実施例に係るTHPプリコーディング装置の構成を示す。図6を参照すると、本実施例では、図3におけるプリコーディング行列選択モジュールが細分化されており、モジュロ演算およびフィードバック処理モジュールが追加されている。具体的に、本実施例におけるプリコーディング行列選択モジュールは、チャネル状態情報行列Hと所定のコードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る算出サブモジュールと、各プリコーディング行列に対応する三角行列の対角要素の絶対値の最小値を比較し、今回のプリコーディング行列として対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する比較サブモジュールと、を含む。
相応に、モジュロ演算およびフィードバック処理モジュールは、送信アンテナ数およびプリコーディング行列選択モジュールの比較サブモジュールで決定された今回のプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、下三角正規化行列Bを決定し、下三角正規化行列Bに基づいてフィードバック行列(B−I)を決定し、ここで、Iは単位行列であり、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、フィードバック行列(B−I)を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得る。本実施例におけるプリコーディングモジュールは、プリコーディング行列選択モジュールの比較サブモジュールからの今回のプリコーディング行列を用いて、モジュロ演算およびフィードバック処理後の送信対象信号に対してプリコーディング処理を行って、THPプリコーディング後の送信対象信号を得る。
(実施例2)
本実施例は、受信側が少なくとも2つのユーザであるマルチユーザのMIMOシステムに対するものである。各ユーザは、少なくとも1本の受信アンテナを備えるようにしてよい。
図7は本実施例に係るTHPプリコーディング方法を採用したマルチユーザのMIMOシステムにおける信号伝送を示す図である。図7を参照すると、本実施例では、信号を伝送する前に、所定のコードブック内の各コードワードとチャネル状態情報行列とを乗算して、等価チャネル行列を得、得られた等価チャネル行列に対してLQ分解を実行して、各コードワードに対応する三角行列を得る。三角行列の対角要素の絶対値の最小値最大化原則に従って、今回のプリコーディング行列を選択し、フィードバック行列(B−I)を決定する。上記処理は実施例1における相応の処理と同じである。信号の伝送過程において、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理と、およびフィードバック行列(B−I)が用いられたフィードバック処理とを行ってから、線形フィルタリングと、今回のプリコーディング行列が用いられたプリコーディングとを行って、THPプリコーディングを完成する。その後、THPプリコーディング後の送信対象信号が今回のプリコーディング行列に対応する電力正規化係数情報と共に、チャネルHを介して、受信側となる各ユーザに伝送される。各ユーザは、自局の受信アンテナで信号を受信した後、受信された電力正規化係数を用いて受信された信号をスケーリングして、モジュロ演算処理および復調処理を行って、オリジナル信号を得る。
本実施例では、マルチユーザのMIMOシステムの受信側が信号を復元する際、正規化係数の逆数
Figure 0005225169
が用いられたが、
Figure 0005225169
と等価チャネル行列がLQ分解されて得られた三角行列Rの対角要素とは関連し、即ち、対角要素の絶対値の最小値が大きいほど、
Figure 0005225169
が小さくなるため、受信側で
Figure 0005225169
による雑音増幅度が小さくなる。従って、本実施例では、プリコーディング行列を選択することによって、三角行列Rの対角要素の絶対値の最小値を最大化にし、雑音増幅度を効果的に低減でき、信号伝送品質を向上させる。
図8は本実施例に係るTHPプリコーディング方法のフローチャートである。図8を参照すると、該方法は以下のステップを含む。
ステップ801で、チャネル状態情報行列Hと所定のコードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得る。
ステップ802で、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る。
ステップ803で、各プリコーディング行列に対応する三角行列の対角要素の絶対値の最小値を比較し、今回のプリコーディング行列として、対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する。
上記3つのステップの処理は、実施例1におけるステップ501〜503と同じである。
ステップ804で、今回のプリコーディング行列に対応する三角行列および送信アンテナ数に基づいて、下三角正規化行列Bおよび線形フィルタ群行列を決定する。
本ステップにおいて、下三角正規化行列Bを決定する処理は、実施例1におけるステップ504と同じであり、即ちB=RGとなる。ここで、行列Bは対角要素が1である下三角行列であり、Rは今回のプリコーディング行列に対応する三角行列であり、
Figure 0005225169
であり、演算子diag(*)は括弧内の内容を対角要素とする行列を表し、Nは送信アンテナ数であり、Rii −1
Figure 0005225169
を表す。
本ステップにおける線形フィルタ群行列はβFGであり、ここで、電力正規化係数
Figure 0005225169
であり、Nは送信アンテナ数であり、Rkkは今回のプリコーディング行列に対応する三角行列Rの対角要素であり、Fは今回のプリコーディング行列とチャネル状態情報行列Hとを乗算して得られた等価チャネル行列をLQ分解して得られたユニタリ行列であり、
Figure 0005225169
である。
ステップ805で、下三角正規化行列Bに基づいて、フィードバック行列(B−I)を決定し、ここで、Iは単位行列である。
本実施例では、フィードバック行列(B−I)を決定する処理と線形フィルタ群行列βFGを決定する処理との間に厳しい時間順がない。
ステップ806で、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、フィードバック行列(B−I)を用いてフィードバック処理を行う。
本ステップにおけるモジュロ演算およびフィードバック処理は、実施例1におけるステップ506と同じである。
ステップ807で、線形フィルタ群行列を用いて、モジュロ演算およびフィードバック処理後の信号に対して線形フィルタリングを行う。
従来のTHPプリコーディングに類似し、本ステップにおいて、線形フィルタ群行列(βFG)と、変調後の送信対象信号全てがモジュロ演算およびフィードバック処理されて得られた結果とを乗算する。このように、電力正規化係数βの電力スケーリングの作用で、線形フィルタリング後の信号はオリジナルの送信対象信号と同じ送信電力を有することができる。
ステップ808で、今回のプリコーディング行列を用いて、線形フィルタリング後の送信対象信号に対してプリコーディング処理を行って、THPプリコーディング後の送信対象信号を得る。
モジュロ演算およびフィードバック処理によってストリーム間の干渉除去を実現した後、本ステップにおいて、前記ステップ803で選択された今回のプリコーディング行列を用いてプリコーディング処理を行い、即ち、線形フィルタリング後の送信対象信号と選択された今回のプリコーディング行列とを乗算することによって、信号がチャネルHを経た後、受信側で高品質のオリジナル信号を復元しやすくすることができる。
ここまで、本実施例に係るTHPプリコーディングプロセスを終了する。以上の処理は全て送信側によって完成される。その後、送信側は、THPプリコーディング後の信号を送信アンテナに割当てて、受信側となるマルチユーザに送信する。
マルチユーザのMIMOシステムについて、本実施例では、受信側が信号を復元する際に、電力正規化係数βの逆数の雑音スケーリングの作用を考慮して、等価チャネル行列がLQ分解されて得られた三角行列の対角要素の絶対値の最小値が最大となるプリコーディング行列を選択することによって、
Figure 0005225169
の最小化を実現する。そのため、受信側の雑音増幅度を効果的に低減させ、マルチユーザのMIMOシステムにおける信号伝送品質を効果的に向上させることができる。
実施例1に類似し、本実施例では、並べ替え付きLQ分解、またはMMSE LQ分解、またはMMSE並べ替え付きLQ分解などの方式を用いて、上記通常のLQ分解を代替するようにしてもよい。
並べ替え付きLQ分解において、まず、チャネル状態情報行列に対して並べ替え処理を行い、次いで、並べ替え結果とコードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。または、まず、チャネル状態情報行列と各プリコーディング行列とを乗算し、次いで、得られた積に対して並べ替え処理を行って、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。
MMSE LQ分解において、まず、雑音をチャネル状態情報行列に追加し、次いで、雑音追加後のチャネル状態情報行列と各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得る。
MMSE並べ替え付きLQ分解において、まず、チャネル状態情報行列に対してMMSE処理を行って雑音を該行列に追加し、次いで、処理結果に対して並べ替え処理を行ってから、並べ替え結果と各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。または、まず、チャネル状態情報行列に対してMMSE処理を行って雑音を該行列に追加し、次いで、処理結果と各プリコーディング行列とを乗算し、積に対して並べ替え処理を行って、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。
また、図7からわかるように、本実施例では、プリコーディング行列の選択処理と、プリコーディング行列を用いてプリコーディングを行う処理とを、送信側のTHPプリコーディングプロセスに追加した後、受信側は、追加されたプリコーディング行列をチャネル状態情報の一部と見なすため、信号を復元する際、復号処理を実行することなく、実施例1のように従来技術と同じ方式で処理しても、オリジナル信号を復元することができる。従って、本実施例は、受信側の処理の複雑性の増加もなく、受信側機器に対する新たな要求もなく、実用性および互換性が良好である。
図9は本実施例に係るTHPプリコーディング装置の構成を示す。図9を参照すると、本実施例では、図3におけるプリコーディング行列選択モジュールが細分化されており、モジュロ演算およびフィードバック処理モジュールと線形フィルタリングモジュールとが追加されている。具体的に、本実施例におけるプリコーディング行列選択モジュールは、チャネル状態情報行列Hと所定のコードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る算出サブモジュールと、各プリコーディング行列に対応する三角行列の対角要素の絶対値の最小値を比較し、今回のプリコーディング行列として対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する比較サブモジュールと、を含む。
相応に、モジュロ演算およびフィードバック処理モジュールは、送信アンテナ数およびプリコーディング行列選択モジュールの比較サブモジュールで決定された今回のプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、下三角正規化行列Bを決定し、下三角正規化行列Bに基づいてフィードバック行列(B−I)を決定し、ここで、Iは単位行列であり、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、フィードバック行列(B−I)を用いてフィードバック処理を行う。
線形フィルタリングモジュールは、送信アンテナ数およびプリコーディング行列選択モジュールの比較サブモジュールで決定された今回のプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、線形フィルタ群行列βFGを決定し、モジュロ演算およびフィードバック処理後の信号に対して線形フィルタリングを行う。
本実施例におけるプリコーディングモジュールは、プリコーディング行列選択モジュールの比較サブモジュールからの今回のプリコーディング行列を用いて、線形フィルタリング後の送信対象信号に対してプリコーディング処理を行って、THPプリコーディング後の送信対象信号を得る。
図10は本実施例に係るTHPプリコーディング方法および従来のTHPプリコーディング方法の性能シミュレーションを示す。図10を参照すると、星印の線は従来のTHPプリコーディング方法を表し、四角印の線はコードブックに2つのプリコーディング行列が含まれる本実施例に係るTHPプリコーディング方法を表し、丸印の線はコードブックに3つのプリコーディング行列が含まれる本実施例に係るTHPプリコーディング方法を表す。図10からわかるように、同じビット信号対雑音比(Eb/N0)の場合に、従来のTHPプリコーディング方法は、ビット誤り率(BER)が最も高く、即ち、信号伝送品質が最悪である。本実施例に係るTHPプリコーディング方法について、コードブックに含まれるプリコーディング行列が多いほど、対応のビット誤り率が低くなり、従来の方法に比べて信号伝送品質の向上が顕著になる。
(実施例3)
本実施例はシングルユーザのMIMOシステムに対するものである。通常、信号伝送のコードストリーム数は送信アンテナ数に等しい。コードストリームが比較的に多い場合、各コードストリームがより高い信号対雑音比を有することができないことが考慮されたため、本実施例では、送信側で送信対象信号のコードストリーム数を減少し、かつ、プリコーディング行列を用いてプリコーディング処理を行う前に、コードストリーム変換処理を実行する。シングルユーザのMIMOシステムにとって、コードストリーム数が減少されると、各ストリームの信号対雑音比が効果的に増加できるため、ビット誤り率が大幅に低減でき、信号伝送品質が効果的に改善できる。
本実施例では、コードストリーム数n(n<送信アンテナ数)を予め設定し、所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定する。本実施例におけるパラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列として、正方行列である場合、該行列はユニタリ行列であるが、行数と列数が異なる場合、即ち正方行列でない場合、該行列はUU=IまたはUU=Iを満たし、ここで、Uは行列Uの共役転置行列を表す。
図11は本実施例に係るTHPプリコーディング方法のフローチャートを示す。図11を参照すると、該方法は以下のステップを含む。
ステップ1101で、所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定する。
本実施例では、2種類の方式でコードストリーム変換行列を決定することができる。方式1として、候補ユニタリ行列から要素を選択して、行数が送信アンテナ数、列数がコードストリーム数であるパラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を構成する。方式2として、行数が送信アンテナ数、列数がコードストリーム数であるパラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を直接に構成する。
方式1について、送信アンテナ数がNである場合、候補ユニタリ行列のサイズはN×Nである。ここで、コードストリーム数nに従って、該候補ユニタリ行列から先頭n列の要素を選択して、コードストリーム変換行列Mを構成するため、Mは、行数が送信アンテナ数Nであり、列数がコードストリーム数nである。
例えば、4本の送信アンテナがある場合、所定の候補ユニタリ行列は
Figure 0005225169
であってよい。
コードストリーム数が2である場合、候補ユニタリ行列の先頭2列の要素を選択して、コードストリーム変換行列Mを構成し、即ち
Figure 0005225169
である。
方式2について、行数が送信アンテナ数N、列数がコードストリーム数nであるコードストリーム変換行列を直接に構成する。例えば、前記4×2サイズのコードストリーム変換行列Mである。
ステップ1102で、チャネル状態情報行列Hと、所定のコードブック内の各プリコーディング行列と、コードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得る。
所定のコードブックを{W,W,・・・W}と仮定し、その中には総n個のプリコーディング行列が含まれる。チャネル状態情報行列Hと、各プリコーディング行列と、コードストリーム変換行列Mとを乗算して得られた等価チャネル行列は、HWM,HWM,・・・HWMである。ここでの等価チャネル行列は、もともと相対的に固定するチャネル行列がプリコーディング行列およびコードストリーム変換行列の影響で調整可能な目的に達するように、プリコーディング行列およびコードストリーム変換行列を用いてチャネル行列を改良するものと見なされてよい。
ステップ1103〜1106で、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得、各プリコーディング行列に対応する三角行列の対角要素の絶対値の最小値を比較し、今回のプリコーディング行列として、対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択し、今回のプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、下三角正規化行列Bを決定し、かつ、下三角正規化行列Bに基づいて、フィードバック行列(B−I)を決定し、ここで、Iは単位行列である。
上記4つのステップの処理は、実施例1におけるステップ502〜505に類似している。但し、ここでのQR分解の対象は、チャネル状態情報行列と、プリコーディング行列と、コードストリーム変換行列とを乗算して得られた等価チャネル行列である。プリコーディング行列Wを例として、式HWM=F によってQR分解し、ここで、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、F は行列Fの共役転置行列を表し、iは1以上の整数である。また、下三角正規化行列Bおよびフィードバック行列(B−I)を求める際、根拠はチャネル状態情報行列と、今回のプリコーディング行列と、コードストリーム変換行列との積によって決定された等価チャネル行列である。また、下三角正規化行列Bを算出する際に用いられた行列Gに含まれる対角要素の数はコードストリーム数に等しい。
ステップ1107で、所定のコードストリーム数に従って送信対象信号を構成し、変調およびモジュロ演算処理を行って、フィードバック行列(B−I)を用いてフィードバック処理を行う。
本ステップにおけるモジュロ演算およびフィードバック処理は、実施例1におけるステップ506と同じである。
ステップ1108で、コードストリーム変換行列を用いて、モジュロ演算およびフィードバック処理後の送信対象信号に対してコードストリーム変換処理を行う。
コードストリーム変換行列Mの列数がコードストリーム数に等しく、行数が送信アンテナ数に等しいため、本ステップにおいて、送信側はコードストリーム変換行列とモジュロ演算およびフィードバック処理後の送信対象信号とを乗算すると、n個のコードストリームを含む送信対象信号を、チャネル数が送信アンテナ数と同じであるように変換することができる。これにより、後続のステップにおいて、プリコーディング処理を順調に実行することができる。
ステップ1109で、今回のプリコーディング行列を用いて、コードストリーム変換後の送信対象信号に対してプリコーディング処理を行って、THPプリコーディング後の送信対象信号を得る。
本ステップにおいて、前記ステップ1104で選択された今回のプリコーディング行列を用いてプリコーディング処理を行い、即ち、コードストリーム変換後の送信対象信号と選択された今回のプリコーディング行列とを乗算することによって、該信号がチャネルHを経た後、受信側で高品質のオリジナル信号を復元しやすくすることができる。
ここまで、本実施例に係るTHPプリコーディングプロセスを終了する。以上の処理は全て送信側によって完成される。その後、送信側は、THPプリコーディング後の信号を送信アンテナに割当てて、受信側に送信する。
本実施例では、コードストリーム数を減少する方式を採用することで、各コードストリームの信号対雑音比を向上させ、信号伝送品質を向上させる。一方、三角行列の対角要素の絶対値の最小値が最大となるプリコーディング行列を選択することによって、受信側で雑音増幅度の効果的な低減を実現する。そのため、実施例1の上で、本実施例はシングルユーザのMIMOシステムの信号伝送品質をさらに向上させることができる。
また、実施例1に類似し、本実施例では、プリコーディング行列の選択処理、プリコーディング行列を用いてプリコーディングを行う処理、およびコードストリーム数の変更処理を、送信側のTHPプリコーディングプロセスに追加した後、受信側がやはり、追加されたプリコーディング行列およびコードストリーム変換行列をチャネル状態情報の一部と見なすことができるため、信号を復元する際に、復号およびコードストリーム逆変換処理を実行することなく、従来技術と同じ方式で処理しても、オリジナル信号を復元することができる。従って、本実施例は、受信側の処理の複雑性の増加もなく、受信側機器に対する新たな要求もなく、実用性および互換性が良好である。
本実施例では、並べ替え付きQR分解、またはMMSE QR分解、またはMMSE並べ替え付きQR分解などの方式を用いて、上記QR分解を代替するようにしてもよい。
並べ替え付きQR分解において、まず、チャネル状態情報行列に対して並べ替え処理を行い、次いで、並べ替え結果とコードブック内の各プリコーディング行列およびコードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。または、まず、チャネル状態情報行列と、各プリコーディング行列と、コードストリーム変換行列とを乗算し、次いで、得られた積に対して並べ替え処理を行って、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。
MMSE QR分解において、まず、雑音をチャネル状態情報行列に追加し、次いで、雑音追加後のチャネル状態情報行列と、各プリコーディング行列と、コードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得る。
MMSE並べ替え付きQR分解において、まず、チャネル状態情報行列に対してMMSE処理を行って雑音を該行列に追加し、次いで、処理結果に対して並べ替え処理を行ってから、並べ替え結果と、各プリコーディング行列と、コードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。または、まず、チャネル状態情報行列に対してMMSE処理を行って雑音を該行列に追加し、次いで、処理結果と、各プリコーディング行列と、コードストリーム変換行列とを乗算し、積に対して並べ替え処理を行って、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得るようにしてもよい。
図12は本実施例に係るTHPプリコーディング装置の構成を示す。図12を参照すると、本実施例に係るTHPプリコーディング装置は、実施例1の上でコードストリーム変換処理モジュールが追加されている。
本実施例におけるコードストリーム変換処理モジュールは、所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定し、所定のコードストリーム数に従って送信対象信号を構成し、コードストリーム変換行列を用いてモジュロ演算およびフィードバック処理後の送信対象信号に対してコードストリーム変換処理を行う。
本実施例におけるプリコーディング行列選択モジュールの算出サブモジュールは、チャネル状態情報行列Hと、所定のコードブック内の各プリコーディング行列と、コードストリーム変換処理モジュールからのコードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る。比較サブモジュールは、各プリコーディング行列に対応する三角行列の対角要素の絶対値の最小値を比較し、今回のプリコーディング行列として対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する。
相応に、モジュロ演算およびフィードバック処理モジュールは、コードストリーム数およびプリコーディング行列選択モジュールの比較サブモジュールで決定された今回のプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、下三角正規化行列Bを決定し、下三角正規化行列Bに基づいてフィードバック行列(B−I)を決定し、ここで、Iは単位行列であり、コードストリーム数に従って構成された送信対象信号に対して、変調およびモジュロ演算処理を行って、フィードバック行列(B−I)を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得る。
また、本実施例におけるプリコーディングモジュールは、プリコーディング行列選択モジュールの比較サブモジュールからの今回のプリコーディング行列を用いて、コードストリーム変換処理後の送信対象信号に対してプリコーディング処理を行って、THPプリコーディング後の送信対象信号を得る。
シミュレーションの証明によると、同じスペクトル効率の場合に、送信対象信号に含まれるコードストリーム数が少ないほど、信号は、信号対雑音比が大きくなり、ビット誤り率が低くなり、信号品質が高くなる。プリコーディング行列の選択によるビット誤り率の低減も考えると、従来のTHPプリコーディング方法に比べて、本実施例に係るTHPプリコーディング方法は、はるかに優れた信号品質およびシステム性能を得ることができる。
上記は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims (26)

  1. 多入力多出力(MIMO)のプリコーディング方法であって、
    送信側において所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得、得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得、
    対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択し、該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う、
    ことを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得ることは、前記チャネル状態情報行列と、前記コードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得ることを含み、
    前記得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることは、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、前記各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解することは、
    式HW=F によって、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解し、ここで、Hはチャネル状態情報行列であり、Wは前記コードブック内のi番目(iは1以上の整数)のプリコーディング行列であり、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、F は行列Fの共役転置行列を表す、
    ことを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得る前に、所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定することをさらに含み、
    前記対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択した後に、所定のコードストリーム数に従って送信対象信号を構成することをさらに含み、
    前記該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う前に、前記コードストリーム変換行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してコードストリーム変換処理を行い、次いでコードストリーム変換処理後の信号に対して前記プリコーディング処理を行うことをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定することは、前記コードストリーム数をnとする場合、行数が送信アンテナ数、列数がnであるパラユニタリ行列をコードストリーム変換行列に決定することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得ることは、前記チャネル状態情報行列と、前記コードブック内の各プリコーディング行列と、前記コードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得ることを含み、
    前記得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることは、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、前記各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることを含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  7. 前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解することは、
    式HWM=F によって、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解し、ここで、Hはチャネル状態情報行列であり、Wは前記コードブック内のi番目(iは1以上の整数)のプリコーディング行列であり、Mは前記コードストリーム変換行列であり、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、F は行列Fの共役転置行列を表す、
    ことを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記コードストリーム変換行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してコードストリーム変換処理を行うことは、前記コードストリーム変換行列と前記ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号とを乗算することを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  9. 前記対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択した後に、選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいてフィードバック行列を決定することをさらに含み、
    前記コードストリーム変換処理を行う前に、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、決定されたフィードバック行列を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得ることをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得ることは、前記チャネル状態情報行列と、前記コードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得ることを含み、
    前記得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることは、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解して、前記各プリコーディング行列に対応する三角行列を得ることを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解することは、
    式HW=R によって、前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解し、ここで、Hはチャネル状態情報行列であり、Wは前記コードブック内のi番目(iは1以上の整数)のプリコーディング行列であり、Rは三角行列であり、Fはユニタリ行列であり、F は行列Fの共役転置行列を表す、
    ことを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択した後に、選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列および送信アンテナ数に基づいて線形フィルタ群行列を決定することをさらに含み、
    前記該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う前に、決定された線形フィルタ群行列を用いて前記ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対して線形フィルタリングを行うことをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記乗算する前に、前記チャネル状態情報行列に対して、最小平均二乗誤差(MMSE)処理を行うことをさらに含むことを特徴とする請求項2、6または10に記載の方法。
  14. 前記MMSE処理を行った後に、MMSE処理結果に対して並べ替え処理を行い、並べ替え結果を前記チャネル状態情報行列として、前記乗算処理を実行することをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記乗算した後に、得られた積に対して並べ替え処理を行い、並べ替え結果を前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列とすることをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  16. 前記乗算する前に、前記チャネル状態情報行列に対して並べ替え処理を行い、並べ替え結果を前記チャネル状態情報行列とすることをさらに含むことを特徴とする請求項2、6または10に記載の方法。
  17. 前記乗算した後に、得られた積に対して並べ替え処理を行い、並べ替え結果を前記各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列とすることをさらに含むことを特徴とする請求項2、6または10に記載の方法。
  18. 前記対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択した後に、選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列および送信アンテナ数に基づいてフィードバック行列を決定することをさらに含み、
    前記該プリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行う前に、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、決定されたフィードバック行列を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得ることをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項2または10に記載の方法。
  19. 多入力多出力(MIMO)のプリコーディング装置であって、
    所定のコードブック内の各プリコーディング行列とチャネル状態情報行列とを用いて、等価チャネル行列を得、得られた等価チャネル行列を分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得、対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択するプリコーディング行列選択モジュールと、
    選択されたプリコーディング行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してプリコーディングを行うプリコーディングモジュールと、
    を含むことを特徴とする装置。
  20. 前記プリコーディング行列選択モジュールは、
    前記チャネル状態情報行列と前記コードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る算出サブモジュールと、
    対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する比較サブモジュールと、
    を含むことを特徴とする請求項19に記載の装置。
  21. 前記プリコーディング行列選択モジュールは、
    前記チャネル状態情報行列と前記コードブック内の各プリコーディング行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をLQ分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る算出サブモジュールと、
    対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する比較サブモジュールと、
    を含むことを特徴とする請求項19に記載の装置。
  22. 送信アンテナ数およびプリコーディング行列選択モジュールで選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、線形フィルタ群行列を決定し、決定された線形フィルタ群行列を用いて、前記ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対して線形フィルタリングを行い、線形フィルタリング後の送信対象信号を前記プリコーディングモジュールに送信する線形フィルタリングモジュールをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 送信アンテナ数およびプリコーディング行列選択モジュールで選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、フィードバック行列を決定し、かつ、変調後の送信対象信号に対して、モジュロ演算処理を行って、決定されたフィードバック行列を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得るモジュロ演算およびフィードバック処理モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項20または22に記載の装置。
  24. 所定のコードストリーム数および送信アンテナ数に基づいて、パラユニタリ行列形式のコードストリーム変換行列を決定し、所定のコードストリーム数に従って送信対象信号を構成し、コードストリーム変換行列を用いてストリーム間の干渉除去後の送信対象信号に対してコードストリーム変換処理を行うコードストリーム変換処理モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の装置。
  25. 前記プリコーディング行列選択モジュールは、
    前記チャネル状態情報行列と、前記コードブック内の各プリコーディング行列と、コードストリーム変換処理モジュールからのコードストリーム変換行列とを乗算して、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列を得、かつ、各プリコーディング行列に対応する等価チャネル行列をQR分解して、各プリコーディング行列に対応する三角行列を得る算出サブモジュールと、
    対角要素の絶対値の最小値が最大となる三角行列に対応するプリコーディング行列を選択する比較サブモジュールと、
    を含むことを特徴とする請求項24に記載の装置。
  26. 前記プリコーディング行列選択モジュールで選択されたプリコーディング行列に対応する三角行列に基づいて、フィードバック行列を決定し、かつ、前記コードストリーム数に従って構成された送信対象信号に対して、変調およびモジュロ演算処理を行って、決定されたフィードバック行列を用いてフィードバック処理を行って、ストリーム間の干渉除去後の送信対象信号を得るモジュロ演算およびフィードバック処理モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項24または25に記載の装置。
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