JP5224124B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロレンズアレイを用いた撮像装置に関する。
従来、様々な撮像装置が提案され、開発されている。また、撮像して得られた撮像データに対し、所定の画像処理を施して出力するようにした撮像装置も提案されている。
例えば、特許文献1および非特許文献1には、「Light Field Photography」と呼ばれる手法を用いた撮像装置が提案されている。この撮像装置は、撮像レンズと、マイクロレンズアレイと、撮像素子と、画像処理部とから構成され、撮像レンズには中央部に単一の開口を有する開口絞りが設けられている。このような構成により、撮像素子から得られる撮像データが、受光面における光の強度分布に加えてその光の進行方向の情報をも含むようになっている。そして画像処理部において、任意の視野や焦点での観察画像を再構築できるようになっている。
国際公開第06/039486号パンフレット 特開2000−224593号公報 Ren.Ng、他7名,「Light Field Photography with a Hand-Held Plenoptic Camera」,Stanford Tech Report CTSR 2005-02
ところで、上記マイクロレンズアレイには、複数のマイクロレンズが設けられており、各マイクロレンズに対して撮像素子の複数の画素が割り当てられるようになっている。そして、上記手法を利用した場合には、再構築された画像の画素数はマイクロレンズアレイにおけるマイクロレンズ数と等しくなる。これは、再構築画像の2次元座標の情報がマイクロレンズアレイの座標で決まるためである。従って、再構築画像の2次元座標の画素数は撮像素子の全撮像画素数を各マイクロレンズに割り当てられる撮像画素数で割った数となる。一方、各マイクロレンズに割り当てられる撮像画素数は、光線の進行方向の分解能に等しく、再構築画像の任意の視野、任意の焦点における分解能となる。
従って、撮像素子の全画素数が一定である場合に、マイクロレンズの数を増やすことにより、撮像素子における各マイクロレンズへの画素数の割り当てが減り、再構築画像の2次元座標の画素数(解像度)を増やすことができる。
しかしながら、各マイクロレンズへ割り当てられる画素数を減らした場合、各画素で受光される光線の進行方向の分解能が低下し、所望の進行方向の光線情報を検出しにくくなってしまうという問題がある。この結果、画像処理により再構築画像を生成した際に、その画質が劣化したり、フォーカス(リフォーカス)精度が低下してしまう。また、取得した撮像データやこの撮像データから得られる視差画像は、様々な用途に使用することができるが、上記のような問題が生じた場合、各視差画像における被写界深度が浅くなる。この結果、例えば視差画像を用いて3次元表示を行う場合には、手前から奥まで合焦しているような画像を表示しにくくなる。また、視差画像を用いて、いわゆるステレオマッチング処理による位相差検出を行う場合には、その検出精度が低下してしまう。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、所望の進行方向の光線情報を精度良く検出することが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の第1の撮像装置は、開口絞りを有する撮像レンズと、光線の進行方向を保持して受光すると共に、その受光した光に基づいて複数の撮像画素データを含む撮像データを生成する撮像素子と、撮像素子の受光面側に設けられると共に撮像素子の受光領域を制限する遮光部と、撮像レンズの結像面上に配置されると共に、撮像素子の複数の撮像画素に対して1つのマイクロレンズが割り当てられたマイクロレンズアレイ部と、撮像素子で取得された撮像データに基づいて画像補間処理を行うことにより補間画像データを生成する画像補間処理部を有する画像処理部とを備えたものである。撮像データは、マイクロレンズごとに形成された画像領域を有し、画像補間処理部は、撮像データのうち各画像領域で同一の位置にある撮像画素データをそれぞれ抽出して合成することにより、マイクロレンズと同数の視差画像を生成し、生成した複数の視差画像のうち少なくとも2つの視差画像に基づいて撮像データにおける各画像領域の外側の領域を補間することにより、補間画像データを生成する。
本発明の第2の撮像装置は、複数の開口部を含む開口絞りを有する撮像レンズと、光線の進行方向を保持して受光すると共に、その受光した光に基づいて複数の撮像画素データを含む撮像データを生成する撮像素子と、撮像レンズの結像面上に配置されると共に、撮像素子の複数の撮像画素に対して1つのマイクロレンズが割り当てられたマイクロレンズアレイ部とを備えたものである。
本発明の第1および第2の撮像装置では、撮像レンズによる撮像対象物の像は、マイクロレンズアレイ部上に結像する。そして、マイクロレンズアレイ部への入射光線がマイクロレンズアレイ部を介して撮像素子へ到達する。これにより、撮像対象物の像は、マイクロレンズごとに撮像素子上に結像する。ここで、第1の撮像装置では、撮像素子の受光面側に受光領域を制限する遮光部が設けられていることにより、各遮光部によって光束が絞られ、撮像素子では遮光部によって制限された画素領域において受光がなされる。一方、第2の撮像装置では、撮像レンズ部の開口絞りに複数の開口部が設けられていることにより、各開口部によって光束が絞られ、撮像素子では各開口部に対応する画素領域において受光がなされる。
本発明の第1の撮像装置によれば、撮像素子の受光面側に受光領域を制限する遮光部を設けたので、各マイクロレンズの割り当て画素数を減らした場合にも、所望の進行方向の光線情報を分離して取得することができる。また、本発明の第2の撮像装置によれば、撮像レンズの開口絞りが複数の開口部を含むようにしたので、各マイクロレンズの割り当て画素数を減らした場合にも、所望の進行方向の光線情報を分離して取得することができる。よって、所望の進行方向の光線情報を精度良く検出することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

(1)実施の形態:複数の開口部を有する開口絞りを用いて得られた撮像データに基づいて補間画像データを生成する例
(2)変形例1:受光面に遮光部を有する撮像素子を用いて得られた撮像データに基づいて補間画像データを生成する例
(3)変形例2:(1)または(2)で得られた撮像データに基づいて、3次元表示(多眼ステレオ方式)用の画像データを生成する例
(4)変形例3:(1)または(2)で得られた撮像データに基づいて、3次元表示(2眼ステレオ方式)用の画像データを生成する例
(5)変形例4:(1)または(2)で得られた撮像データに基づいて、ステレオマッチング(左右視差)によるdepth mapを生成する例
(6)変形例5:(1)または(2)で得られた撮像データに基づいて、ステレオマッチング(上下視差)によるdepth mapを生成する例
<実施の形態>
図1は、本発明の一実施の形態に係る撮像装置(撮像装置1)の全体構成を表すものである。撮像装置1は、被写体2を撮像して画像処理を施すことにより画像データDoutを出力するものであり、開口絞り10と、撮像レンズ11と、マイクロレンズアレイ12と、撮像素子13と、画像処理部14と、撮像素子駆動部15と、制御部16とから構成されている。この撮像装置1では、光線の進行方向の情報を含むようにして取得した撮像データから任意の視野や焦点での再構築画像を生成できるようになっている。
開口絞り10は、撮像レンズ11の光学的な開口絞りである。開口絞り10には、例えば、複数の開口部10Aが設けられており、この開口部10Aの数は、例えば各マイクロレンズに割り当てられる画素と同数となっている。本実施の形態では、一つのマイクロレンズに対して、撮像素子上の画素が3×3=9個割り当てられるようになっており、開口部10Aの数も9つとなっている。
撮像レンズ11は、被写体を撮像するためのメインレンズであり、例えば、ビデオカメラやスチルカメラ等で使用される一般的な撮像レンズにより構成される。
マイクロレンズアレイ12は、後述の複数のマイクロレンズが配列したものであり、撮像レンズ11の焦点面(結像面)に配置されている。各マイクロレンズは、例えば固体レンズや液晶レンズ、回折レンズなどにより構成されている。
撮像素子13は、マイクロレンズアレイ12からの光線を受光して複数の撮像画素データを含む撮像データD0を生成するものであり、マイクロレンズアレイ12の焦点面(結像面)に配置されている。この撮像素子13は、マトリクス状に配列された複数のCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)またはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの2次元固体撮像素子により構成されている。
このような撮像素子13の受光面(マイクロレンズアレイ12側の面)には、M×N(M,N:整数)個の撮像画素がマトリクス状に配置され、複数の撮像画素に対してマイクロレンズアレイ12内の1つのマイクロレンズが割り当てられるようになっている。例えば、受光面上の撮像画素の個数はM×N=3720×2520=9374400個であり、このうち3×3=9個の撮像画素に対して一つのマイクロレンズが割り当てられるようになっている。ここで、各マイクロレンズに対する画素の割り当て個数m,nの値が大きくなるに従って、後述する再構築画像の分解能、例えば任意の視野での分解能やリフォーカス演算処理に基づく奥行き方向の分解能(任意の焦点での分解能)などが高くなる。一方、(M/m),(N/n)は、再構築画像の解像度と関連しているため、これら(M/m),(N/n)の値が大きくなるに従って、再構築画像の解像度が高くなる。このように、再構築画像の分解能と解像度とはトレードオフの関係にあるが、分解能および解像度の両者をできるだけ高い値で両立させることが望ましい。
画像処理部14は、撮像素子13で得られた撮像データD0に対して所定の画像処理を施し、画像データDoutを出力するものである。また、例えば「Light Field Photography」と呼ばれる手法を用いた並べ替え処理を行うことにより、任意の視野や任意の焦点に設定した画像(再構築画像)データDoutを生成できるようになっている。この画像処理部14の詳細については後述する。
撮像素子駆動部15は、撮像素子13を駆動してその受光動作の制御を行うものである。
制御部16は、画像処理部14、撮像素子駆動部15の動作を制御するものであり、例えばマイクロコンピュータなどにより構成される。
次に、図2を参照して画像処理部14の詳細構成について説明する。図2は、画像処理部14の全体構成を表す機能ブロック図である。
画像処理部14は、例えば欠陥補正部141、クランプ処理部142、画像補間処理部143、並べ替え処理部144、ノイズ低減部145、輪郭強調部146、ホワイトバランス調整部147およびガンマ補正部148から構成されている。
欠陥補正部141は、撮像データD0に含まれる黒とび等の欠陥(撮像素子13の素子自体の異常に起因した欠陥)を補正するものである。クランプ処理部142は、欠陥補正部141による欠陥補正後の撮像データにおいて、各画素データの黒レベルの設定処理(クランプ処理)を行うものである。
画像補間処理部143は、クランプ処理部142により供給される撮像データに対して、所定の画像補間処理を施すことにより、撮像データを構成する複数の撮像画素データに基づいて補間画像データを生成し、これら撮像画素データと補間画像データを含む画像データD1を出力するようになっている。この画像補間処理部143の詳細な処理動作について後述する。
並べ替え処理部144は、画像補間処理部143により供給される画像データD1に基づいて所定の並べ替え処理を施すことにより、画像データD2を生成するものである。このような並べ替え処理を行うことにより、任意の視野や焦点に設定された再構築画像の生成が可能となっている。この並べ替え処理部144の詳細な処理動作について後述する。
ノイズ低減部145は、並べ替え処理部144により供給される画像データD2に含まれるノイズ(例えば、暗い場所や感度の足りない場所で撮像したときに発生するノイズ)を低減する処理を行うものである。輪郭強調部146は、ノイズ低減部145により供給される画像データに対し、映像の輪郭を強調する輪郭強調処理を行うものである。
ホワイトバランス調整部147は、輪郭強調部146により供給される画像データに対し、撮像素子の受光面に設置されるカラーフィルタの通過特性や撮像素子13の分光感度などのデバイスの個体差や照明条件などの影響に起因した色バランスの調整処理(ホワイトバランス調整処理)を行うものである。
ガンマ補正部148は、ホワイトバランス調整部147により供給される画像データに対して所定のガンマ補正(明暗やコントラストの補正)を行うことにより、画像データDoutを生成するものである。
次に、本実施の形態の撮像装置1の作用および効果について、図1〜図7を参照して説明する。但し、図3は、撮像データD0に含まれる光線の情報を説明するための模式図である。図4は、撮像データD0を模式的に表すものである。図5は、本実施の形態の撮像素子13上の受光領域を表すものである。図6は、撮像画素データに基づく画像補間処理の一例を表すものである。図7は、図6の画像補間処理後に再構築した任意視点画像の一具体例を表すものである。図8は、任意の焦点に設定した再構築画像を合成する際のリフォーカス演算処理を説明するための模式図である。
撮像装置1では、撮像レンズ11による被写体2の像は、マイクロレンズアレイ12上に結像する。そして、マイクロレンズアレイ12への入射光線がこのマイクロレンズアレイ12を介して撮像素子13で受光される。このとき、マイクロレンズアレイ12への入射光線は、その入射方向に応じて、撮像素子13の異なる位置で受光される。そして、撮像素子駆動部15による駆動動作に従って、撮像素子13から撮像データD0が得られ、この撮像データD0が画像処理部14へ入力される。
ここで、撮像素子13で受光される光線について図3を参照して説明する。このように、撮像レンズ11の撮像レンズ面上において直交座標系(u,v)を、撮像素子13の撮像面上において直交座標系(x,y)をそれぞれ考え、撮像レンズ11の撮像レンズ面と撮像素子13の撮像面との距離をFとすると、図中に示したような撮像レンズ11および撮像素子13を通る光線L1は、4次元関数L(x,y,u,v)で表されるため、光線の位置情報に加え、光線の進行方向が保持された状態で撮像素子13に記録される。すなわち、各マイクロレンズに割り当てられた複数の撮像画素の配置によって光線の入射方向が決まっている。
また、撮像素子13上には、マイクロレンズごとに被写体2の像(以下、ユニット像とする)が結像する。このため、図4に示したように、撮像データD0では、例えば3行3列の撮像画素データ(撮像画素データD10,D11,…,D18)ごとに、ユニット像に対応する画像領域U1が形成される。このとき、撮像データD0において、ユニット像に対応する画像領域U1ごとに互いに同一の位置にある撮像画素データは、それぞれ同一の光線の進行方向についての情報を保持している。また、各画像領域U1において、それぞれの撮像画素データは光線の進行方向が少しづつ変化した状態で取得される。このため、マイクロレンズに割り当てられた画素数が任意の視野、焦点での分解能となる。
さらに、撮像素子13上で実際に光線が受光される受光領域13Dは、開口絞り10の開口部10Aの形状や個数に対応して形成される。例えば、本実施の形態のように、開口絞り10に、各マイクロレンズに割り当てられる撮像画素と同数の円形の開口部10Aが設けられていることにより、図5に示したように、撮像画素(例えば、撮像画素P10,P11)ごとに、円形の受光領域13Dが形成される。例えば図11に示したような、一つの開口部100Aを有する開口絞り100を用いた撮像装置では、この開口部100Aを通過する全光線が撮像素子130上で受光されることとなるため、各撮像画素において光線ベクトルの分離精度が低下し、各撮像画素において光線の位置や進行方向についての情報を得にくくなる。これに対し、本実施の形態では、受光領域13Dごとに光束が絞られて受光されるため、一つの撮像画素において光線の位置や進行方向についての情報を取得し易くなる。
上記のような撮像データD0は、画像処理部14へ入力されると、欠陥補正部141により欠陥が補正され、クランプ処理部142により適切な黒レベルに設定されたのち、画像補間処理部143に入力される。そして、画像補間処理部143により所定の画像補間処理がなされて画像データD1として出力される。以下、この画像補間処理部143の詳細な処理動作について説明する。
画像補間処理部143では、撮像データD0を構成する複数の撮像画素データに基づいて複数の視差画像を生成したのち、これら視差画像に基づいて補間画像を生成する。具体的には、まず、撮像データD0のうち、ユニット像に対応する画像領域U1ごとに同一の位置にある撮像画素データを抽出して合成することにより、マイクロレンズと同数の視差画像を生成する。そして、これらの視差画像のうち少なくとも2つの視差画像、例えば隣り合う2つの撮像画素から得られた撮像画素データに基づいてそれぞれ生成された2つの視差画像に対して、例えば相関演算などを用いた画像補間処理を施すことにより補間画像を生成するようになっている。これにより、画像領域U1における2つの撮像画素データの間に対応する領域を補間する補間画像データが得られる。
例えば、図6に示したように、画像領域U1の3行3列の撮像画素データのうち、例えば行方向において隣り合う撮像画素から得られた撮像画素データD10,D11に基づいて生成された視差画像同士の間で画像補間処理を行うことにより、補間画像データD20が生成される。同様にして、行方向、列方向もしくは対角方向において隣り合う2つの撮像画素から得られた撮像画素データに基づいて生成された視差画像同士の間で画像補間処理(図中、実線で示す)を行うようにする。なお、本実施の形態では、3行3列(9個=9ピクセル)の撮像画素に対して一つのユニット像が形成されるため、図6では、簡便化のため、ユニット像に対応する3行3列の画像領域についてのみ示している。
ここで、上記のような相関演算を用いた画像補間処理としては、例えば、テレビ、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話、あるいはその他の画像信号に基づいて表示を行う表示装置において、画像信号を構成する画像フレームから、画像フレームを補間する補間フレームを作成し、作成された補間フレームを画像フレームに内挿して表示させる技術を応用することが可能である。一般的には、動き推定の基本的技術であるブロックマッチング法を用いて動きベクトルを求め、この動きベクトルに基づいて補間すべき画像を生成するという手法を用いることができる。ブロックマッチング法は、例えば特許文献2に記載されているように、基準とする画像を小ブロックに分割し、このうち参照画像の領域から最も相関度の高いブロックを探索して動きベクトルを求める手法である。
また、ユニット像に対応する画像領域の外側の領域について補間画像データを生成する(図6中、点線の矢印で示す)場合には、画像領域にある少なくとも2つの撮像画素データに基づいて生成した視差画像のうち少なくとも2つの視差画像から、例えば動きベクトルを求め、その動きの量や極性が例えば線形であると推定して画像補間処理を施すことにより補間画像を生成する。これにより、画像領域の外側の領域を補間する補間画像データ(例えば、補間画素データD21)が得られる。
上記のようにして、撮像データD0に基づいて生成した視差画像に対して画像補間処理を行うことにより、撮像画素データ同士の間の領域が補間され、実際に撮像した撮像画素データに加えて、これら撮像画素データとは異なる光線情報を保持する補間画像データをも含む画像データD1が出力される。特に、隣り合う2つの撮像画素から得られた撮像画素データ間が補間されることにより、これら2つの撮像画素データが保持する光線の位置や進行方向を少しずつ変化させ、あたかも2つの撮像画素の間の領域で撮像したかのような光線情報を有する画像データを得ることができる。また、ユニット像に対応する画像領域の外縁付近の領域では光線の視差が大きいため、少なくとも2つの撮像画素データに基づいて生成した視差画像から予測して画像領域の外側に補間画像データを生成することにより、後述の並べ替え処理によって画像の外縁部に光学的なボケをつくり易くなる。
画像補間処理部143を出力された画像データD1は、並べ替え処理部144に入力されると、所定の並べ替え処理がなされる。これにより、例えば任意の視野や任意の焦点に設定された画像が再構築される。以下、この任意の視野、任意の焦点における画像を再構築する際の並べ替え処理の一例について説明する。
例えば、任意の視野における画像は、画像データD1のうちユニット像に対応する画像領域ごとに同一の位置にある撮像画素データもしくは補間画像データを抽出して合成(並べ替え)することにより再構築することができる。例えば、図7(A)および図7(B)に、ユニット像に対応する画像領域ごとに同一の位置にある撮像画素データD10,D11をそれぞれ抽出して合成した場合の実際の再構築画像(任意の視野における画像)を示す。また、図7(C)には、これらの撮像画素データD10に基づいて生成した視差画像における領域S10と撮像画素データD11に基づいて生成した視差画像における領域S11に基づく動きベクトルから生成した補間画像(補間画像データD20に基づく再構築画像)の領域S20を示す。但し、図7(C)では領域S20のみが画像補間処理されたものとなっている。このように、撮像データにおいて隣り合う撮像画素で取得された撮像画素データはそれぞれ異なる光線情報を含んでいるため、これらに基づいて生成した視差画像(再構築画像)は、同一の撮像対象物2に対して互いに異なる視野(任意の視野)から観察した画像となる。また、隣り合う2つの撮像画素で得られた撮像画素データに基づいて画像補間処理を行うことにより、それらの間の領域で撮像したかのような再構築画像が生成される。
一方、任意の焦点における画像は次のようにして再構築することができる。図8に示したように、撮像レンズ面110、撮像素子面130およびリフォーカス面120間の位置関係を設定(F’=αFとなるようにリフォーカス面120を設定)した場合、リフォーカス面120上の座標(s,t)の撮像面130上における検出強度LF’は、以下の(1)式のように表される。また、リフォーカス面120で得られるイメージEF’(s,t)は、上記検出強度LF’をレンズ口径に関して積分したものとなるので、以下の(2)式のように表される。したがって、この(2)式からリフォーカス演算処理を行うことにより、任意の焦点(リフォーカス面120)に設定した画像が再構築される。
Figure 0005224124
また、リフォーカス演算処理においては、撮影時の設定焦点位置(マイクロレンズアレイ12の位置)よりも奥側(遠く)に存在する撮像対象物2に対して焦点が設定された再構築画像を生成する際には、そのような焦点位置に結像する光線が選択的に抽出されるような並べ替え処理がなされる。この場合、一旦集光した光線は再び離散し、その進行方向ごとに異なるマイクロレンズを通過して撮像素子13上に到達することとなる。また一方で、撮影時の設定焦点位置よりも手前側(近く)に存在する撮像対象物2に対して焦点が設定された再構築画像を生成する際には、そのような焦点位置に結像する光線が選択的に抽出されるような並べ替え処理がなされる。この場合、撮像対象物2の像は撮像装置1内で結像することなく、進行方向ごとに異なるマイクロレンズを通過して撮像素子13上に到達することとなる。
上記のようにして並べ替え処理部144により再構築された任意の視野や任意の焦点における再構築画像の画像データは、ノイズ低減部145によりノイズ低減処理がなされ、さらに輪郭強調部146によって輪郭強調処理がなされ、ホワイトバランス調整部147へ供給される。そして、ホワイトバランス調整部147から供給された画像データは、ガンマ補正部148によりガンマ補正がなされることにより、画像データDoutとして画像処理部14から出力される。
以上のように、撮像装置1によれば、画像処理部14において、撮像素子13で取得された複数の撮像画素データに基づいて複数の視差画像を生成し、これら視差画像に対して画像補間処理を施すことにより補間画像を生成するようにしたので、各撮像画素データ同士の間の領域に対応する補間画像データを得ることができる。よって、実際に取得される撮像画素データに加え、これらとは光線の位置および進行方向の情報が異なる補間画像データを含む画像データを得ることができる。これにより、画像処理部14では、実際に撮像画素で取得したよりも多くの光線情報を用いて、任意の視野や焦点での画像を再構築することができる。よって、撮像素子13上で取得された撮像データD0に基づいて、任意の視野や焦点での再構築画像を生成する際に、光線の位置や進行方向についての情報を所望の数だけ確保しつつ、一つのマイクロレンズに割り当てる画素数を減らすことができる。従って、任意の視野や焦点での分解能を保持しつつ、再構築画像の画素数を増やすことができる。
また、開口絞り10において、複数の開口部10Aを設けるようにすれば、撮像素子13上で受光される光束が絞られ、光線の位置や進行方向についての情報を検出し易くなる。また、一つのマイクロレンズに割り当てられる撮像画素と同数の開口部10Aを設けるようにすれば、撮像画素ごとに光線情報を検出し易くなる。このように、光線の位置や進行方向についての検出精度が高まると、画像補間処理の精度が向上する。これにより、任意の視野での再構築画像は高画質となり、任意の焦点での再構築画像ではリフォーカス(フォーカス)精度を向上させることができる。
次に、上記実施の形態の撮像装置の変形例について説明する。以下では、上記実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<変形例1>
図9は、変形例1に係る撮像素子の概略構成を表す断面図である。この撮像素子は、その光入射側(受光面側)に、遮光部31が形成されており、遮光部31の下層には、p−Si(ポリシリコン)層32、垂直レジスタ33、光センサ34などが設けられている。また、遮光部31は、光センサ34に対向する領域に方形の開口部31Aを有している。なお、遮光部31の上部には、図示しないカラーフィルタなどが配置される。また、この撮像素子以外の構成については、上記実施の形態の撮像装置1と同様である。このような構成により、撮像素子に入射する光線は光束が絞られて受光されるようになっている。
ここで、従来は、図12に示したように、光入射側から、オンチップマイクロレンズ131、カラーフィルタ132、内部レンズ133、遮光部134、p−Si層135、垂直レジスタ136、光センサ137などが設けられた構成となっている。これにより、オンチップマイクロレンズ131や内部レンズ133によって入射光線を集光して受光光線の開口率を向上させている。ところが、このような従来の構成では、受光される光線ベクトルの分離精度が低下してしまう。
これに対し、本実施の形態では、オンチップレンズなどを設けずに、遮光部31によって受光領域を制限するようにしたので、図10に示したように、撮像素子13上では、各撮像画素Pにおいて開口部31Aの形状に対応した受光領域23Dでのみ受光がなされる。よって、光線ベクトルの分離精度が向上し、各撮像画素で光線の位置や進行方向についての情報を検出し易くなる。すなわち、開口絞りに複数の開口部を設けた上記実施の形態とほぼ同等の効果を得ることができる。なお、本変形例では、遮光部31に方形の開口部31Aを設けた構成を例に挙げて説明したが、開口部31Aの形状は円形や正多角形等であってもよい。また、上記実施の形態における開口絞り10と本変形例における遮光部31を有する撮像素子とを組み合わせた構成としてもよい。更に、上記のように遮光部31および開口部31Aが撮像画素Pごとに設けられた構成であってもよいが、撮像素子上の画像領域U1における左右や上下等の選択的な位置にのみ開口部を設けて、他の領域を遮光した構成であってもよい。
上記実施の形態および変形例1では、光線情報が精度良く検出された撮像データを用いて補間画像を生成する場合について説明したが、このような撮像データは、上記補間画像以外にも、例えば以下の変形例2〜5のような用途に好適に用いることが可能である。
<変形例2>
図13(A)は、上記実施の形態において取得された撮像データD0を模式的に示したものである。但し、ここでは、説明のため、各画像領域U1に対応する3×3=9つの画素に、1〜9の番号を付している。本変形例では、上記実施の形態と同様にして取得した撮像データD0を用いて、所定の画像処理を行うことにより、多眼ステレオ方式を用いた3次元表示用の画像データ(画像データD3)を生成する。具体的には、図13(B)に示したように、撮像データD0に対して、各画像領域U1ごとに反転処理を施す。これにより、画像データD3を生成することができる。なお、反転処理を施すのは、撮像対象(被写体)に対する入力(撮像)と出力(表示)との位置関係が反転しているためである。
生成した画像データD3に基づいて画像表示を行う際には、例えば多眼ステレオ方式による3次元表示に対応した表示パネルに画像データD3を入力する。多眼ステレオ方式としては、例えばレンチキュラ方式やインテグラルフォトグラフィ方式等が挙げられる。これにより、観察者は偏光眼鏡等を使用せずに裸眼で、表示された画像を3次元の画像として認識することができる。
このように、複数の開口部を有する開口絞りを用いて取得した撮像データD0は、画像補間処理による補間画像の生成だけでなく、本変形例のような多眼ステレオ方式を用いた3次元表示にも好適に用いることが可能である。また、本変形例では、上記実施の形態における撮像データD0を用いて画像データD3を生成する場合を例に挙げたが、上記変形例1のような受光面に遮光部を有する撮像素子により取得された撮像データを用いてもよい。この場合であっても、本変形例と同等の効果を得ることができる。
<変形例3>
図14(A)は、変形例3に係る開口絞り20の平面構成を表すものである。図14(B)は、開口絞り20を用いて取得した撮像データ(撮像データD4)の平面構成を模式的に表すものである。本変形例では、撮像データD4に基づいて、2眼ステレオ方式を用いた3次元表示用の画像を生成する。開口絞り20は、撮像レンズ11の光学的な開口絞りであり、例えば、上下左右の4箇所にそれぞれ開口部20Aが設けられたものである。この開口絞り20以外の構成は、上記実施の形態と同様となっている。
開口絞り20を用いることにより、撮像素子13の受光面には、この開口絞り20の開口部20Aに対応して、例えば上下左右の各画素(例えば図14(B)中の2,4,6,8に対応する画素)に光束が絞られた受光領域が形成される。このようにして取得した撮像データD4に基づいて、上記実施の形態と同様にして、上下または左右の2視点における2つの視差画像を生成する。具体的には、図14(C)に示したように、撮像データD4のうちの「4」のみを合成した画像(左視点画像D4L)と、「6」のみを合成した画像(右視点画像D4R)とをそれぞれ生成する。
画像表示を行う際には、生成した左視点画像D4L,右視点画像D4Rを、例えば2眼ステレオ方式による3次元表示に対応した表示パネルに入力する。2眼ステレオ方式としては、眼鏡を使用する場合と使用しない場合とで2つの方式に大別されるが、眼鏡を使用する場合には、例えば偏光眼鏡方式や液晶シャッター眼鏡方式等が挙げられる。一方、眼鏡を使用しない場合には、パララックスバリア方式、レンチキュラ方式等が挙げられる。これにより、観察者は表示された画像を3次元の画像として認識することができる。
また、上記実施の形態と同様、複数の開口部20Aにより光線の進行方向についての情報を精度良く検出することができる。このため、左視点画像D4L,右視点画像D4Rにおける被写界深度が深くなり、手前から奥まで幅広くフォーカスが合っているような3次元表示を行うことができる。なお、本変形例においても、上記変形例1のような受光面に遮光部を有する撮像素子により取得された撮像データを用いてもよい。この場合であっても、本変形例と同等の効果を得ることができる。また、開口絞り20として、左右上下の4箇所に開口部20Aが設けられたものを用いたが、開口部20Aの位置や数は必ずしもこれに限定される訳ではない。
<変形例4>
図15(A),(B)は、変形例4に係るDepth Mapの生成手法について説明するための模式図である。本変形例では、撮像データD4に基づいて、ステレオマッチング処理(相関演算による位相差検出処理)を行うことにより、左右視差におけるDepth Mapを生成する。具体的には、まず、上記変形例3と同様にして、図15(A)に示した左視点画像D4Lと右視点画像D4Rとをそれぞれ生成する。続いて、図15(B)に示したように、ステレオマッチング処理を行い、これらの左視点画像D4L(位相φL)および右視点画像D4R(位相φR)同士の間の位相差Δφ1を算出する。この位相差Δφ1の算出結果に基づいて、左右視差におけるDepth Mapを生成する。このとき、上記変形例3と同様、左視点画像D4L,右視点画像D4Rにおける被写界深度が深くなるため、ステレオマッチングの精度が向上する。なお、本変形例においても、上記変形例1のような受光面に遮光部を有する撮像素子により取得された撮像データを用いてもよい。この場合であっても、本変形例と同等の効果を得ることができる。また、3つ以上の視差画像を用いてそれぞれの間の位相差を検出してDepth Mapを生成するようにしてもよい。
<変形例5>
図16(A),(B)は、変形例5に係るDepth Mapの生成手法について説明するための模式図である。本変形例では、撮像データD4に基づいて、ステレオマッチング処理(相関演算による位相差検出処理)を行うことにより、上下視差におけるDepth Mapを生成する。具体的には、まず、上記変形例3における撮像データD4(図14(B))のうちの「2」のみを合成した画像(上視点画像D4U)と、「8」のみを合成した画像(下視点画像D4D)とをそれぞれ生成する(図16(A))。続いて、図16(B)に示したように、ステレオマッチング処理を行い、これらの上視点画像D4U(位相φU)および下視点画像D4D(位相φD)同士の間の位相差Δφ2を算出する。この位相差Δφ2の算出結果に基づいて、上下視差におけるDepth Mapを生成する。このとき、上記変形例3と同様、上視点画像D4Uおよび下視点画像D4Dにおいても被写界深度が深くなるため、ステレオマッチングの精度が向上する。なお、本変形例においても、上記変形例1のような受光面に遮光部を有する撮像素子により取得された撮像データを用いてもよい。この場合であっても、本変形例と同等の効果を得ることができる。また、3つ以上の視差画像を用いてそれぞれの間の位相差を検出してDepth Mapを生成するようにしてもよい。
また、上記変形例4では左右視差においてステレオマッチング処理を行うため、横縞状のテクスチャに対しては精度良く位相差の検出ができず、エラーが生じ易い。一方、変形例5では上下視差においてステレオマッチング処理を行うため、縦縞状のテクスチャに対しては精度良く位相差の検出ができず、エラーが生じ易い。このため、左右視差および上下視差の双方においてステレオマッチング処理を行い、左右および上下のうち相関値が大きい算出結果を優先してDepth Mapを生成するようにしてもよい。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。また、上記実施の形態等では、画像補間処理の一例として、ブロックマッチング法による動きベクトルを用いる手法を挙げたが、撮像画素データ間の相関演算を用いた画像補間処理であれば、上述のものに限定されない。
また、上記実施の形態では、撮像データD0のうち画素領域において隣り合う2つの撮像画素から得られた撮像画素データに基づいて生成された視差画像同士の間で画像補間処理を行うことにより補間画像を生成し、これら2つの撮像画素データの間に対応する領域に補間画像データを生成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、画像領域にある少なくとも2つの撮像画素データに基づいて生成された視差画像に対して画像補間処理を行うようにすれば、本発明の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、開口絞りの開口部の数と各マイクロレンズに割り当てられる画素数とが同数の場合について説明したが、必ずしも同一である必要はなく、異なっていてもよい。また、開口絞りの開口部の形状が円形である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、他の形状、例えば正方形などであってもよい。
また、上記実施の形態では、開口絞りの位置を撮像レンズの被写体側(入射側)に配置した構成としているが、これに限定されず、撮像レンズの像側(出射側)あるいは、撮像レンズ内部に設けられた構成であってもよい。
また、上記実施の形態等では、一つのマイクロレンズに3行3列の撮像画素を割り当てた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されず、必要とされる再構築画像の画素数や、設計仕様によって、マイクロレンズに割り当てられる撮像画素数を決定するようにすればよい。
また、上記実施の形態等では、3行3列の計9つの撮像画素データに基づいて、隣り合う2つの撮像画素データ間に2行(2列)分、ユニット像に対応する画像領域の外側の領域に1行(1列)分の補間画像データを生成した構成を例に挙げて説明したが、補間画像データの数は上述のものに限定されない。但し、補間画像データの数が多くなればなるほど、画像補間処理の精度が低下する。また、画像領域の外側の領域については、補間画像データを生成しないようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、画像処理部14を、撮像装置1の構成要素の一つとして説明したが、必ずしもこの画像処理部が撮像装置の内部に設けられている必要はない。具体的には、画像処理部を、撮像装置とは別の装置、例えばPC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)などに設けておき、撮像装置で得られた撮像データをPCへ転送し、PCにおいて画像処理を施すようにすることも可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の全体構成を表す図である。 図1に示した画像処理部の全体構成を表す機能ブロック図である。 撮像素子に入射する光線の情報を説明するための模式図である。 撮像素子で得られた撮像データを模式的に表す図である。 撮像素子上の受光領域を表す図である。 撮像データに基づく画像補間処理の一例を表す図である。 再構築した任意視点画像の一具体例を表す図である。 任意の焦点での再構築画像を生成する際のリフォーカス演算処理を説明するための模式図である。 変形例1に係る撮像素子の概略構成を表す断面図である。 図9に示した撮像素子上の受光領域を表す図である。 比較例に係る開口絞りを備えた撮像装置の全体構成を表す図である。 比較例に係る撮像素子の概略構成を表す断面図である。 変形例2に係る3次元表示用の画像生成手法を説明するための模式図である。 (A)は変形例3に係る開口絞りの平面図、(B)は3次元表示用の画像生成手法を説明するための模式図である。 変形例4に係るDepth Mapの生成手法を説明するための模式図である。 変形例5に係るDepth Mapの生成手法を説明するための模式図である。
符号の説明
1…撮像装置、10,20…開口絞り、10A,20A…開口部、11…撮像レンズ、12…マイクロレンズアレイ、13…撮像素子、14…画像処理部、15…撮像素子駆動部、16…制御部、2…被写体。

Claims (11)

  1. 開口絞りを有する撮像レンズと、
    光線の進行方向を保持して受光すると共に、その受光した光に基づいて複数の撮像画素データを含む撮像データを生成する撮像素子と、
    前記撮像素子の受光面側に設けられると共に前記撮像素子の受光領域を制限する遮光部と、
    前記撮像レンズの結像面上に配置され、前記撮像素子の複数の撮像画素に対して1つのマイクロレンズが割り当てられたマイクロレンズアレイ部と
    前記撮像素子で取得された撮像データに基づいて画像補間処理を行うことにより補間画像データを生成する画像補間処理部を有する画像処理部と
    を備え、
    前記撮像データは、前記マイクロレンズごとに形成された画像領域を有し、
    前記画像補間処理部は、
    前記撮像データのうち各画像領域で同一の位置にある撮像画素データをそれぞれ抽出して合成することにより、前記マイクロレンズと同数の視差画像を生成し、
    生成した複数の視差画像のうち少なくとも2つの視差画像に基づいて前記撮像データにおける各画像領域の外側の領域を補間することにより、前記補間画像データを生成する
    像装置。
  2. 前記画像補間処理部は、前記撮像素子上の隣り合う2つの撮像画素から取得された撮像画素データに基づいて生成された視差画像同士の相関演算により画像補間処理を行う
    請求項記載の撮像装置。
  3. 前記画像処理部は、前記視差画像および前記補間画像に基づいて、所定の並べ替え処理を行うことにより、任意の焦点における画像を生成する並べ替え処理部を有する
    請求項記載の撮像装置。
  4. 前記撮像レンズの開口絞りが複数の開口部を有している
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記開口絞りは、前記マイクロレンズに割り当てられる画素と同じ数の開口部を有している
    請求項に記載の撮像装置。
  6. 複数の開口部を含む開口絞りを有する撮像レンズと、
    光線の進行方向を保持して受光すると共に、その受光した光に基づいて複数の撮像画素データを含む撮像データを生成する撮像素子と、
    前記撮像レンズの結像面上に配置され、前記撮像素子の複数の撮像画素に対して1つのマイクロレンズが割り当てられたマイクロレンズアレイ部と
    を備えた撮像装置。
  7. 前記撮像素子で取得された撮像データに基づいて画像補間処理を行うことにより補間画像データを生成する画像補間処理部を有する画像処理部とを備え、
    前記撮像データは、前記マイクロレンズごとに形成された画像領域を有し、
    前記画像補間処理部は、前記撮像データのうち各画像領域で同一の位置にある撮像画素データをそれぞれ抽出して合成することにより、前記マイクロレンズと同数の視差画像を生成し、
    前記複数の視差画像のうち少なくとも2つの視差画像に基づいて画像補間処理を行うことにより補間画像を生成する
    請求項に記載の撮像装置。
  8. 前記画像補間処理部は、前記撮像素子上の隣り合う2つの撮像画素から取得された撮像画素データに基づいて生成された視差画像同士の相関演算により画像補間処理を行う
    請求項記載の撮像装置。
  9. 前記画像補間処理部は、前記複数の視差画像のうち、少なくとも2つの視差画像から予測して、前記撮像データにおける各画像領域の外側の領域を補間するための補間画像を生成する
    請求項記載の撮像装置。
  10. 前記画像処理部は、前記視差画像および前記補間画像に基づいて、所定の並べ替え処理を行うことにより、任意の焦点における画像を生成する並べ替え処理部を有する
    請求項記載の撮像装置。
  11. 前記開口絞りは、前記マイクロレンズに割り当てられる画素と同じ数の開口部を有している
    請求項に記載の撮像装置。
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