JP5223523B2 - シンクロナスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、シンクロナス(同期)モータの改良に関し、特にティース(歯部)をなす両端部が軸方向に配列された略C字形の軟磁性セグメントを周方向へ所定ピッチで環状に配置してなるステータ構造をもつシンクロナスモータの改良に関する。なお、このC字セグメントを複数軸方向に配列したり、C字セグメントをE字セグメントに形状変更することも可能である。また、本明細書で言う略C字形とは、略U字形を含むものとする。更に、本明細書で言うシンクロナスモータは、ロータがステータの回転磁界と同期して回転する交流モータを意味し、ロータ磁石やロータコイルといったロータ界磁束発生源をもつ同期モータ、ステータ回転磁界を形成するステータ電流が正弦波波形であるシンクロナスリラクタンスモータの他、ステータ回転磁界を形成するステータ電流が台形波形であるスイッチドリラクタンスモータ(SRM)を含むものとする。なお、SRMのステータコイルの通電電流が形成する磁界が回転するか否かは単に定義上の問題に過ぎないため、この明細書では、SRMのステータ電流は、一種の回転磁界を形成するものとみなす。
ティース(歯部)をなす両端部が軸方向に配列された略C字形の軟磁性セグメント(以下、C字セグメントとも称する)を周方向へ所定ピッチで環状に配置してなるステータ構造(以下、C字セグメント型ステータとも称する)が、たとえば下記の特許文献1〜3に提案されている。
C字セグメント型ステータは、ステータコアを分割して製造することができる利点、ステータコア内を流れる磁束の延長距離短縮による鉄損低減の利点をもつ。これらの利点は、たとえばエンジンとギヤボックスとの間に配置されるハイブリッド車の走行トルク発生用のモータなどにおいて重要である。
ところが、従来のC字セグメント型ステータでは、互いに軸方向に近接配置された一対のティースと磁束を授受するロータコアが、この磁束を軸方向に流す必要があり、ロータ構造が複雑となったり、多数のセグメントに分割したりする必要があった。
更に説明すると、磁束を軸方向へ流通させるためには、ロータコアは、従来において通常に用いられる電磁鋼板軸方向積層構造を採用することができない。これは、ロータコアの渦電流が大幅に増え、かつ、積層方向へ磁束が流れるためロータコアの磁気抵抗も大幅に増大してしまう
このため、従来は、ロータコアとして、電磁鋼板の積層方向を軸方向から径方向又は周方向へ変更することが行われていたが、このことは、電磁鋼板積層のための製造工程が大幅に複雑化したり、ロータコアの細分化のためにロータコアの耐遠心力性が低下したりするという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、ロータの製造工程の複雑化及び高速回転性能の低下を抑止しつつ、C字セグメント型ステータをもつシンクロナスモータを実現することをその目的としている。
上記課題を解決するための本発明は、複数の相巻線によりなるステータコイルが巻装された軟磁性のステータコアを有するステータと、前記ステータコアの周面に対面して回転軸に嵌着固定されるロータとを有し、前記ステータコアは、軸方向前側に位置して径方向へ突出する前歯部と、軸方向後側に位置して径方向へ突出する後歯部と、軸方向に延在して前記前歯部の基端部と前記後歯部の基端部とを磁気的に連結する継鉄部とを有して軟磁性材料により略C形にそれぞれ形成された多数のC字セグメントを周方向へ所定ピッチで環状に配置してなり、前記ステータコイルは、前記多数のC字セグメントに巻装されて前記C字セグメントの前記前歯部及び後歯部を逆極性に磁化するシンクロナスモータにおいて、前記ロータは、前記各C字セグメントの前記前歯部と授受する磁束を径方向及び周方向に流す前側のロータコアと、前記各C字セグメントの前記後歯部と授受する磁束を径方向及び周方向に流す後側のロータコアとを有し、前記前側のロータコアと前記後側のロータコアとは、互いに軸方向に所定距離離れて前記回転軸にそれぞれ固定されるとともに互いに磁気的に分離されていることを特徴としている。
すなわち、この発明のC字セグメント型ステータをもつシンクロナスモータは、ステータコアのC字セグメントの前歯部と授受する磁束を径方向及び周方向に流す前側のロータコアと、ステータコアのC字セグメントの後歯部と授受する磁束を径方向及び周方向に流す後側のロータコアとを有する。つまり、ステータコアのC字セグメントは、磁束を径方向及び軸方向に流し、ロータコアは磁束を径方向及び周方向に流す。これにより、ステータコア及びロータコアは全体として、磁束を流す鞍状の磁路を構成する。
その結果、C字セグメント型ステータをもつシンクロナスモータにおいて、ロータコア構造が単純となるのでロータの製造が容易となる。更に、ロータコアは磁束を軸方向に流す必要がないため、ロータコアの細分化が不要となり、耐遠心力性能を大幅に向上することができる。
なお、ステータコイルをなす各相コイルは、周方向に配列された各C字セグメントに個別に集中巻きされることができる他、各C字セグメントに分布巻きされることもできる。C字セグメントへの集中巻きにおいて、相コイルは、前歯部又は後歯部に巻かれてもよく、あるいは軸方向に延在する継鉄部に巻かれても良い。後者を以下、トロイダル巻きと称する。つまり、相コイルのC字セグメントへの巻装形態自体は本発明の要旨ではなく、従来公知の種々の方法を採用することができる。
好適な態様において、前記前側のロータコア及び後側のロータコアは、軸方向に積層された輪板状の軟磁性鋼板により構成され、前記軟磁性鋼板は、前記ステータに向けて突出する先端部をそれぞれ有する前記多数の磁気突極部の基端部を連ねて周方向に延在する継鉄部を有する。これにより、圧粉コアなどを用いることなく耐遠心力性能に優れたロータコアを安価に製造することができる。
好適な態様において、前記C字セグメントの前記前歯部及び後歯部は、前記継鉄部から径方向に突出する主部と、前記径方向突出部の先端から軸方向互いに近接する向きに延在する鍔部とを有する。これにより、C字セグメントとロータコアとの間の磁気抵抗を低減することができる。
好適な態様において、前記ロータコアは、前記ステータに向けて周方向所定ピッチで突出する多数の磁気突極部を有してシンクロナスリラクタンスモータのロータコアを構成する。これにより、シンクロナスリラクタンスモータのロータコアの強度向上、製造工程の簡素化、鉄損の低減を実現することができる。
好適な態様において、外径側の前記ロータと外径側の前記ステータとのペアからなるアウタロータタイプの外側モータ部と、内径側の前記ロータと内径側の前記ステータとのペアからなるインナーロータタイプの内側モータ部とを有し、前記外径側のステータを構成する前記C字セグメントと、前記内径側のステータを構成する前記C字セグメントとは一体に形成され、前記外径側のステータの前記ステータコイルと、前記内径側のステータの前記ステータコイルとは、一体に形成されている。これにより、簡素な構造をもち、鉄損を低減したコンパクトなシンクロナスリラクタンスモータを実現することができる。
好適な態様において、前記外径側のステータを構成する前記C字セグメントの前記継鉄部と、前記内径側のステータを構成する前記C字セグメントの前記継鉄部とは共通である。これにより、コンパクトで大トルクのシンクロナスモータを実現することができる。
好適な態様において、前記ステータコイルに正弦波電流を通電することによりシンクロナスリラクタンスモータとして動作する。このようにすれば、上記シンクロナスモータのトルクリップルを減らすことができる。
本発明のC字セグメント型ステータをシンクロナスリラクタンスモータに適用した実施形態を以下に説明する。なお、C字セグメント型ステータと、周方向に磁束を流す少なくとも一対のロータコアとを有して全体として鞍状磁路を形成する本発明のモータ構造は、下記のシンクロナスリラクタンスモータに限定解釈されるものではなく、PM、SRMなど広義のシンクロナスモータに適用可能であることは、熟練当業者にとって容易に理解され得る事項である。
(実施形態1)
実施形態1のシンクロナスリラクタンスモータ(SynRM)を図1〜図3を参照して説明する。図1はインナーロータ型ラジアルギャップ構造をもつSynRMの模式径方向断面図である。図2はこのSynRMの模式軸方向半断面図である。図3は、ステータコイルの巻装形態の一例を示す模式コイル巻線図である。
(全体構造)
1は全体として円筒状のステータ、2はステータ1の径方向内側にて回転軸3に非磁性円筒部材4を介して嵌着固定されたロータコアである。4はロータコア2と回転軸3との間に介設される略円筒状の非磁性円筒部材である。この実施形態では、回転軸3として磁性部材を採用するため略円筒状の非磁性円筒部材を採用したが、回転軸3として非磁性部材を採用する場合には、非磁性円筒部材4を省略したり、あるいは非磁性円筒部材4を後述の前側のロータコアと後側のロータコアとの間に介設される輪板状部材としてもよい。
(ステータ1)
ステータ1は、合計24個のC字セグメント11と、このC字セグメント11に巻かれた3相のステータコイル12とからなる。各C字セグメント11は、一定ピッチで周方向へ環状に配列されている。各C字セグメント11は、図2に示すように非磁性のハウジング5に樹脂モールド部材6を介して支持されている。樹脂モールド部材6には熱伝導性フィラーが混入されている。なお、この種のC字セグメントを非磁性の支持部材により一体化する技術については、たとえば特許文献1〜3などにより種々公知となっており、この実施形態の支持構造以外の支持構造を採用しても良い。
(C字セグメント11)
C字セグメント11が、図1、図2を参照して説明される。図2において、AXは軸方向を示し、RAは径方向を示す。
一つのC字セグメント11は、軟磁性の前セグメント11Aと軟磁性の後セグメント11Bとを軸方向に突き合わせて構成され、全体としてC字状に形成されている。前セグメント11A及び後セグメント11Bは、たとえば電磁鋼板を周方向に積層して構成されることができる。
前セグメント11Aは、継鉄部111と、継鉄部111の前端から径内方向へ突出する主部112と、主部112の先端から軸方向後方へ延在する鍔部113とからなる。主部112及び鍔部113は本発明で言う前歯部114をなす。同様に、後セグメント11Bは、継鉄部111’と、継鉄部111’の後端から径内方向へ突出する主部112’と、主部112’の先端から軸方向前方へ延在する鍔部113’とからなる。主部112’及び鍔部113’は本発明で言う後歯部114’をなす。前セグメント11Aの継鉄部111の後端面と、後セグメント11Bの継鉄部111’の前端面とが突き合わせられている。これにより、継鉄部111、継鉄部111’は、C字セグメント11の継鉄部をなす。
(ステータコイル)
3相のステータコイル12は、各C字セグメント11の継鉄部に巻装されている。この実施形態では、ステータコイル12は、各C字セグメント11に個別に集中巻きされた部分コイルにより構成されている。周方向に3つ離れたC字セグメント11の部分コイルは直列接続されて一つの相コイルを構成する。ただし、N(Nは自然数)番目のC字セグメント11に巻かれた部分コイルと、N+1番目のC字セグメント11に巻かれた同相の部分コイルとは逆向きに直列接続される。これにより、3相集中巻きのステータコイル12が完成される。各部分コイルは、一つのC字セグメント11の前歯部114と後歯部114’とを逆極性に磁化する。これにより、ステータコイル12内の磁束は軸方向に流れ、磁路長が通常のステータコアに比べて短縮されることがわかる。鉄損は、磁路長に比例するため、鉄損低減に有効である。
その他、図3に示すように、周方向3セグメントピッチでC字セグメント11の継鉄部の径方向内側を周方向に延在し、他の部分においてC字セグメント11の継鉄部の径方向外側を周方向に延在する第1コイル12Aと、第1相コイル12Aと同様に配置される第2相コイル12Bとにより、広義で言う分布巻きの2相ステータコイルを構成してもよい。ただし、第2相コイル12Bは、第1コイル12Aに対して周方向へ所定ピッチずれている。図3において、更に相コイルを追加してもよい。
(ロータコア2)
次に、この実施形態の特徴をなすロータコア2を図1、図2を参照して説明する。
ロータコア2は、回転軸3の前部に嵌着、固定された前側のロータコア2Aと、回転軸3の後部に嵌着、固定された後側のロータコア2Bとからなる。
非磁性円筒部材4は、前側のロータコア2A及び後側のロータコア2Bと回転軸3との間に介設される円筒部40と、前側のロータコア2A及び後側のロータコア2Bとの間に位置して径方向外側に突出する輪板部41とからなる。非磁性円筒部材4は、アルミ合金により構成されている。輪板部41は、前側のロータコア2Aと後側のロータコア2Bとを磁気的に分離している。
前側のロータコア2Aは、図1に示すように、周方向一定ピッチで径外方向へ突出する合計8個の磁気突極部21を有する。同じく、後側のロータコア2Bも、周方向一定ピッチで径外方向へ突出する合計8個の磁気突極部21を有する。前側のロータコア2A及び後側のロータコア2Bは、軟磁性輪板を軸方向に積層して構成されている。前側のロータコア2Aの各磁気突極部21の基端部は継鉄部22により磁気的に結合されている。後側のロータコア2Bも同様の形状をもつ。なお、シンクロナスリラクタンスモータとして用いる場合、図1に示す磁気突極部型のロータコアに代えてフラックスバリア型のロータコアを採用しても良いことはもちろんである。
(動作説明)
ステータコイルの3相の相コイルにそれぞれ電気角2π/3離れた正弦波電流を通電することにより、各C字セグメント11の前歯部114は回転磁界を形成する。同じく、各C字セグメント11の後歯部114’も回転磁界を形成する。両回転磁界は電気角π異なる位相をもつ。
各前歯部114が形成する回転磁界は前側のロータコア2Aに作用し、各後歯部114’が形成する回転磁界は後側のロータコア2Bに作用し、前側のロータコア2A及び後側のロータコア2Bの磁気突極部21にそれぞれ作用するリラクタンストルク(Ld−Lq)IdIq)により、ロータコア2は回転する。
(実施例効果)
上記したこの実施形態では、C字セグメント型ステータの前歯部114と磁束授受する前側のロータコア2Aと、C字セグメント型ステータの後歯部114’と磁束授受する後側のロータコア2Bとを採用するため、全体の磁路形状が鞍状となる。その結果、ロータコア構造が単純となるのでロータの製造が容易となる。更に、ロータコアは磁束を軸方向に流す必要がないため、ロータコアの細分化が不要となり、耐遠心力性能を大幅に向上することができる。
(実施形態2)
実施形態2のシンクロナスリラクタンスモータ(SynRM)を図4、図5を参照して説明する。図1はその模式径方向断面図、図5はその模式軸方向断面図である。
(全体構造)
このシンクロナスリラクタンスモータは、径方向外側に配置される外側モータ部10Aと、径方向内側に配置される内側モータ部10Bとを有している。
外側モータ部10Aは、外側ロータコア20Aとその径方向内側に配置された外側ステータ(図番省略)とにより構成されてアウタロータ構造のラジアルギャップモータを構成している。内側モータ部10Bは、内側ロータコア20Bとその径方向外側に配置された内側ステータ(図番省略)とにより構成されたインナーロータ構造のラジアルギャップモータである。内側モータ部10Bは、図1に示すモータと同一構造をもつ。図4、図5に示すように、外側モータ部10Aの外側ステータと内側モータ部10Bの内側ステータとは一体に形成されている。
(非磁性円筒部材4)
外側ロータコア20A及び内側ロータコア20Bは、図5に示すように、非磁性円筒部材400により固定されている。
非磁性円筒部材400は、回転軸3に嵌着、固定された内筒部4Aと、内筒部4Aの前端から径方向に延在する輪板部4Cと、輪板部4Cの径方向外端から軸方向に延在する外筒部4Bとからなる。内筒部4Aは、図1に示す非磁性円筒部材4と同一形状をもつ。すなわち、内筒部4Aは、内側ロータコア20Bを構成する前側のロータコア2A及び後側のロータコア2Bと回転軸3との間に介設される円筒部40と、前側のロータコア2A及び後側のロータコア2Bとの間に位置して径方向外側に突出する輪板部41とからなる。同様に、外筒部4Bは、外側ロータコア20Aを構成する前側のロータコア2A’及び後側のロータコア2B’とが内周面に固定される円筒部40’と、前側のロータコア2A’及び後側のロータコア2B’との間に位置して径方向内側に突出する輪板部41’とからなる。
(外側ロータコア20A)
外側ロータコア20Aは、非磁性円筒部材400の外筒部4Bの内周面に固定される円筒状の継鉄部22’と、継鉄部22’から周方向所定ピッチで径方向内側に突出する合計8個の磁気突極部21’とからなる。
(内側ロータコア20B)
図1のロータコア2と同一構造の内側ロータコア20Bは、非磁性円筒部材400の内筒部4Aの外周面に固定される円筒状の継鉄部22と、継鉄部22から周方向所定ピッチで径方向外側に突出する合計8個の磁気突極部21とからなる。
(外側ステータ10A及び内側ステータ10B)
外側モータ部10Aの外側ステータと内側モータ部10Bの内側ステータとは、既述したように一体に形成されている。以下、この一体化された外側ステータ及び内側ステータをダブルステータ100と略称する。
ダブルステータ100は、周方向へ一定ピッチで環状に配列された合計24個のダブルC字セグメント1100により構成されている。一つのダブルC字セグメント1100は、軸方向に延設される継鉄部1110と、継鉄部111の両端から径方向両側に突出する主部1120と、主部1120の径方向両端端から軸方向へ延在する鍔部113とからなる。結局、このダブルC字セグメント1100は、実施形態1で説明したC字セグメント11を径方向に背中合わせに2つ一体化した形状をもち、実施形態1のC字セグメント11の継鉄部111を共通とした形状をもつ。このダブルC字セグメント1100は、実施形態1と同様にその前半部とその後半部とを軸方向に突き合わせて構成されることができる。500は、非磁性のハウジングであり、各ダブルC字セグメント1100の後端面がこのハウジング500の前端面に固定されている。
(ステータコイル12)
ステータコイル12は、実施形態1と同じく、各ダブルC字セグメント1100に個別に集中巻きされた各部分コイルを相ごとに直列接続してなる3相巻線により構成されている。
(動作説明)
内側モータ部10Bの動作は実施形態1と同じであり、外側モータ部10Aは、内側モータ部10Bと同一のシンクロナスリラクタンストルクを発生する。このため、コンパクトで大トルクのダブルロータ構造をもつシンクロナスリラクタンスモータを実現することができる。
(変形態様)
上記実施形態では、シンクロナスリラクタンスモータを例示したが、SRM又はその他の同期モータとして作動させることもできる。C字セグメント又はダブルC字セグメントの個数とロータコアの磁気突極部の数とは適宜定めることができる。
実施形態1のシンクロナスリラクタンスモータの模式径方向断面図である。 図1のシンクロナスリラクタンスモータの軸方向模式半断面図である。 図1のシンクロナスリラクタンスモータのステータコイル巻装例を示す模式巻線図である。 実施形態2のシンクロナスリラクタンスモータの模式径方向断面図である。 図4のシンクロナスリラクタンスモータの軸方向模式断面図である。
符号の説明
1 シンクロナスリラクタンスモータ
1 ステータ
2A 前側のロータコア
2B 後側のロータコア
2 ロータコア
3 回転軸
4 非磁性円筒部材
4A 内筒部
4B 外筒部
4C 輪板部
5 ハウジング
6 樹脂モールド部材
10A 外側モータ部
10B 内側モータ部
12 ステータコイル
20A 外側ロータコア
20B 内側ロータコア
21 磁気突極部
22 継鉄部
40 円筒部
41 輪板部
100 ダブルステータ
111 継鉄部
1110 継鉄部
112 主部
1120 主部
113 鍔部
1130 鍔部
400 非磁性円筒部材
500 ハウジング

Claims (7)

  1. 複数の相巻線によりなるステータコイルが巻装された軟磁性のステータコアを有するステータと、前記ステータコアの周面に対面して回転軸に嵌着固定されるロータとを有し、
    前記ステータコアは、軸方向前側に位置して径方向へ突出する前歯部と、軸方向後側に位置して径方向へ突出する後歯部と、軸方向に延在して前記前歯部の基端部と前記後歯部の基端部とを磁気的に連結する継鉄部とを有して軟磁性材料により略C形にそれぞれ形成された多数のC字セグメントを周方向へ所定ピッチで環状に配置してなり、
    前記ステータコイルは、前記多数のC字セグメントに巻装されて前記C字セグメントの前記前歯部及び後歯部を逆極性に磁化するシンクロナスモータにおいて、
    前記ロータは、前記各C字セグメントの前記前歯部と授受する磁束を径方向及び周方向に流す前側のロータコアと、前記各C字セグメントの前記後歯部と授受する磁束を径方向及び周方向に流す後側のロータコアとを有し、
    前記前側のロータコアと前記後側のロータコアとは、互いに軸方向に所定距離離れて前記回転軸にそれぞれ固定されるとともに互いに磁気的に分離されていることを特徴とするシンクロナスモータ。
  2. 請求項1記載のシンクロナスモータにおいて、
    前記前側のロータコア及び後側のロータコアは、軸方向に積層された輪板状の軟磁性鋼板により構成され、
    前記軟磁性鋼板は、前記ステータに向けて突出する先端部をそれぞれ有する前記多数の磁気突極部の基端部を連ねて周方向に延在する継鉄部を有するシンクロナスモータ。
  3. 請求項1記載のシンクロナスモータにおいて、
    前記C字セグメントの前記前歯部及び後歯部は、前記継鉄部から径方向に突出する主部と、前記主部の先端から軸方向互いに近接する向きに延在する鍔部とを有するシンクロナスモータ。
  4. 請求項1記載のシンクロナスモータにおいて、
    前記ロータコアは、前記ステータに向けて周方向所定ピッチで突出する多数の磁気突極部を有してシンクロナスリラクタンスモータのロータコアを構成するシンクロナスモータ。
  5. 請求項1記載のシンクロナスモータにおいて、
    外径側の前記ロータと外径側の前記ステータとのペアからなるアウタロータタイプの外側モータ部と、内径側の前記ロータと内径側の前記ステータとのペアからなるインナーロータタイプの内側モータ部とを有し、
    前記外径側のステータを構成する前記C字セグメントと、前記内径側のステータを構成する前記C字セグメントとは一体に形成され、
    前記外径側のステータの前記ステータコイルと、前記内径側のステータの前記ステータコイルとは、一体に形成されているシンクロナスモータ。
  6. 請求項5記載のシンクロナスモータにおいて、
    前記外径側のステータを構成する前記C字セグメントの前記継鉄部と、前記内径側のステータを構成する前記C字セグメントの前記継鉄部とは共通であるシンクロナスモータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか記載のシンクロナスモータにおいて、
    前記ステータコイルに正弦波電流を通電することによりシンクロナスリラクタンスモータとして動作するシンクロナスモータ。
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