JP5223026B2 - 容器詰飲料 - Google Patents
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Description
本発明者は、酵素処理イソクエルシトリンを含有する飲料を開発すべく検討を行った。その結果、酵素処理イソクエルシトリンを飲料に配合し、それを高濃度化するに従い酸味や苦渋味が後に引きやすくなるため、高濃度の酵素処理イソクエルシトリンを飲料として継続摂取することは困難であることが判明した。一方、低水分の食品や、ゼリー等の高粘度食品においては、酵素処理イソクエルシトリンの含有量を高濃度化しても後味に酸味及び苦渋味が残らないことも確認された。このように、酵素処理イソクエルシトリンを含有する飲食品において、酸味の後味及び苦渋味の後味は低粘度の飲料の形態に特有の課題であることが判明した。なお、本明細書において「後味」とは、JIS Z 8144:2004に記載の「口内に残る感覚」をいう。
したがって、本発明の課題は、高濃度のイソクエルシトリン及びその糖付加物を含有し、酸味の後味及び苦渋味の後味の抑制された容器詰飲料を提供することにある。また、本発明の課題は、高濃度のイソクエルシトリン及びその糖付加物を含有する容器詰飲料の後味の改善方法を提供することにある。
(A)イソクエルシトリン及びその糖付加物 0.03〜0.17質量%、
(B)アミノ酸 0.0001〜2質量%
を含有し、pHが2〜5である容器詰飲料を提供するものである。
また、本発明は、イソクエルシトリン及びその糖付加物を含有する容器詰飲料の後味の改善方法であって、次の成分(A)及び(B)を、
(A)イソクエルシトリン及びその糖付加物 0.03〜0.17質量%、
(B)アミノ酸 0.0001〜2質量%
となるように配合し、pHを2〜5に調整する、後味の改善方法を提供するものである。
これらの中でも、より一層の酸味の後味及び苦渋味の後味の改善の観点から、中性アミノ酸が好ましく、ロイシン、プロリンがより好ましい。
本発明の容器詰飲料中の甘味料の含有量は適宜決定することが可能であるが、0.02〜1質量%、更に0.05〜0.8質量%、更に0.05〜0.6質量%であることが、酸味の後味及び苦渋味の後味の抑制の点から好ましい。
本発明の容器詰飲料に炭酸ガスを含有させる場合、その含有量は、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.1〜0.9質量%、更に好ましくは0.2〜0.8質量%、更に好ましくは0.3〜0.7質量%である。なお、炭酸ガスの測定方法としては、ガスボリューム計により計測し、ガス質量に換算することができる。ガスボリュームとは、飲料中に溶解している炭酸ガスの20℃における気体容量の飲料容量に対する比率をいい、本発明の容器詰飲料の場合、好ましくは0.5〜4、更に1〜3.8、更に2〜3.5であることが好ましい。
カリウムイオンは、塩化カリウム、炭酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、酒石酸カリウム、ソルビン酸カリウム等又はそれらの混合物のようなカリウム塩として配合することができる。なお、カリウムイオンは、原料由来のものも含まれる。
本発明の容器詰飲料中のカリウムイオンの含有量は、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.002質量%以上、更に好ましくは0.003質量%以上、更に好ましくは0.005質量%以上、殊更に好ましくは0.01質量%以上、そして、好ましくは0.2質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、更に好ましくは0.09質量%以下、更に好ましくは0.08質量%以下、殊更に好ましくは0.07質量%以下である。カリウムイオンの含有量の範囲としては0.001〜0.2質量%が好ましく、更に0.002〜0.1質量%、更に0.003〜0.09質量、更に0.005〜0.08質量%、殊更に0.01〜0.07質量%が好ましい。
更に、容器に充填後、例えば、金属缶のような加熱殺菌できる場合にあっては適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた条件で殺菌することができる。他方、PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用できる。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。
〔1−1〕
次の成分(A)及び(B):
(A)イソクエルシトリン及びその糖付加物 0.03〜0.17質量%、
(B)アミノ酸 0.0001〜2質量%
を含有し、pHが2〜5である容器詰飲料。
〔1−2〕
成分(A)の含有量が、好ましくは0.04量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.06質量%以上であって、好ましくは0.15質量%以下、より好ましくは0.12質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下である、前記〔1−1〕記載の容器詰飲料。
〔1−3〕
成分(A)の含有量が、好ましくは0.04〜0.15質量%、より好ましくは0.05〜0.12質量%、更に好ましくは0.06〜0.12質量%、更に好ましくは0.06〜0.1質量%である、前記〔1−1〕記載の容器詰飲料。
〔1−4〕
成分(A)は、イソクエルシトリン糖付加物/イソクエルシトリンの質量比が、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、更に好ましくは4以上であって、好ましくは1000以下、より好ましくは500以下、更に好ましくは100以下、更に好ましくは50以下、更に好ましくは25以下、更に好ましくは10以下である、前記〔1−1〕〜〔1−3〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−5〕
成分(A)は、イソクエルシトリン糖付加物/イソクエルシトリンの質量比が、好ましくは1〜1000、より好ましくは1〜500、更に好ましくは1〜100、更に好ましくは1〜50、更に好ましくは1〜25、更に好ましくは1〜10、更に好ましくは2〜10、更に好ましくは4〜10である、前記〔1−1〕〜〔1−3〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−6〕
成分(A)の含有量が、ケルセチン換算で、好ましくは0.01〜0.07質量%、より好ましくは0.016〜0.06質量%、更に好ましくは0.021〜0.05質量%、更に好ましくは0.025〜0.04質量%である、前記〔1−1〕〜〔1−5〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−7〕
成分(B)が、中性アミノ酸である、前記〔1−1〕〜〔1−6〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−8〕
中性アミノ酸がロイシン又はプロリンである、前記〔1−7〕記載の容器詰飲料。
〔1−9〕
成分(B)の含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.02質量%以上であって、好ましくは1.9質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1.2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下である、前記〔1−1〕〜〔1−8〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−10〕
成分(B)の含有量が、好ましくは0.001〜1.9質量%、より好ましくは0.005〜1.5質量%、更に好ましくは0.01〜1.2質量%、更に好ましくは0.02〜1質量%、更に0.02〜0.5質量%、更に0.02〜0.3質量%である、前記〔1−1〕〜〔1−8〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
成分(A)と、成分(B)との含有質量比[(B)/(A)]が、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上、更に好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.2以上であって、好ましくは20以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下、更に好ましくは1以下である、前記〔1−1〕〜〔1−10〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−12〕
成分(A)と、成分(B)との含有質量比[(B)/(A)]が、好ましくは0.01〜20、より好ましくは0.01〜10、更に好ましくは0.01〜5、更に好ましくは0.01〜3である、前記〔1−1〕〜〔1−10〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−13〕
成分(A)と、成分(B)との含有質量比[(B)/(A)]が、好ましくは0.02〜2、より好ましくは0.05〜1.5、更に好ましくは0.1〜1、更に好ましくは0.2〜1である、前記〔1−1〕〜〔1−10〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−14〕
更に高甘味度甘味料を含有する、前記〔1−1〕〜〔1−13〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−15〕
高甘味度甘味料がスクラロース、ステビア、甘草抽出物、ソーマチン、グリチルリチン、グリチルリチン酸2ナトリウム、グリチルリチン酸アンモニウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、アセスルファムK、アリテーム及びネオテームから選ばれる1種又は2種以上である、前記〔1−14〕記載の容器詰飲料。
〔1−16〕
高甘味度甘味料の含有量が、好ましくは0.0001〜0.5質量%、より好ましくは0.0001〜0.25質量%、更に好ましくは0.0001〜0.1質量%である、前記〔1−14〕又は〔1−15〕記載の容器詰飲料。
〔1−17〕
更に炭酸ガスを含有し、炭酸ガスの含有量が、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.1〜0.9質量%、更に好ましくは0.2〜0.8質量%、更に好ましくは0.3〜0.7質量%である、前記〔1−1〕〜〔1−16〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−18〕
当該容器詰飲料がカリウムイオンを含み、カリウムイオンの含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.002質量%以上、更に好ましくは0.003質量%以上、更に好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上であって、好ましくは0.2質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、更に好ましくは0.09質量%以下、更に好ましくは0.08質量%以下、更に好ましくは0.07質量%以下である、前記〔1−1〕〜〔1−17〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−19〕
当該容器詰飲料がカリウムイオンを含み、カリウムイオンの含有量が、好ましくは0.001〜0.2質量%、より好ましくは0.002〜0.1質量%、更に好ましくは0.003〜0.09質量、更に好ましくは0.005〜0.08質量%、更に好ましくは0.01〜0.07質量%である、前記〔1−1〕〜〔1−17〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
〔1−20〕
pH(20℃)が、好ましくは3〜4である、前記〔1−1〕〜〔1−19〕のいずれか一に記載の容器詰飲料。
イソクエルシトリン及びその糖付加物を含有する容器詰飲料の後味の改善方法であって、次の成分(A)及び(B)を、
(A)イソクエルシトリン及びその糖付加物 0.03〜0.17質量%、
(B)アミノ酸 0.0001〜2質量%
となるように配合し、pHを2〜5に調整する、後味の改善方法。
〔2−2〕
成分(A)を、好ましくは0.04量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.06質量%以上であって、好ましくは0.15質量%以下、より好ましくは0.12質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下となるように配合する、前記〔2−1〕記載の後味の改善方法。
〔2−3〕
成分(A)を、好ましくは0.04〜0.15質量%、より好ましくは0.05〜0.12質量%、更に好ましくは0.06〜0.12質量%、更に好ましくは0.06〜0.1質量%配合する、前記〔2−1〕記載の後味の改善方法。
〔2−4〕
成分(B)として、中性アミノ酸を使用する、前記〔2−1〕〜〔2−3〕のいずれか一に記載の後味の改善方法。
〔2−5〕
中性アミノ酸として、ロイシン又はプロリンを使用する、前記〔2−4〕記載の後味の改善方法。
〔2−6〕
成分(B)を、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.02質量%以上であって、好ましくは1.9質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1.2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.3質量%以下となるように配合する、前記〔2−1〕〜〔2−5〕のいずれか一に記載の後味の改善方法。
〔2−7〕
成分(B)を、好ましくは0.001〜1.9質量%、より好ましくは0.005〜1.5質量%、更に好ましくは0.01〜1.2質量%、更に好ましくは0.02〜1質量%、更に0.02〜0.5質量%、更に0.02〜0.3質量%配合する、前記〔2−1〕〜〔2−5〕のいずれか一に記載の後味の改善方法。
〔2−8〕
成分(A)と、成分(B)とを、質量比[(B)/(A)]が、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上、更に好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.2以上であって、好ましくは20以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下、更に好ましくは1以下となるように配合する、前記〔2−1〕〜〔2−7〕のいずれか一に記載の後味の改善方法。
〔2−9〕
成分(A)と、成分(B)とを、質量比[(B)/(A)]が、好ましくは0.01〜20、より好ましくは0.01〜10、更に好ましくは0.01〜5、更に好ましくは0.01〜3となるように配合する、前記〔2−1〕〜〔2−7〕のいずれか一に記載の後味の改善方法。
〔2−10〕
pH(20℃)を、好ましくは3〜4に調整する、前記〔2−1〕〜〔2−9〕のいずれか一に記載の後味の改善方法。
イソクエルシトリン糖付加物等の分析は、HPLC(高速液体クロマトグラフ)法に基づき、次の方法にしたがって行った。
分析機器は、LC-10AD(島津製作所社製)を使用した。
分析機器の装置構成は次の通りである。
検出器 :紫外可視吸光光度計 SPD-10AV(島津製作所社製)、
カラム :YMC-Pack ODS-A AA12S05-1506WT、φ6mm×150mm(ワイエムシィ社製)。
カラム温度:40℃
移動相 :水、アセトニトリル、2−プロパノール及び酢酸の混液(200:38:2:1)
流量 :1.0mL/min
試料注入量:10μL
測定波長 :360nm
検体1gを量りとり、メタノール1mLを加え、更にメタノール及び水の混液(1:1)を加えて10mLに定容し、試料溶液とした。調製した試料溶液を高速液体クロマトグラフ分析に供した。
アミノ酸の分析は、次の方法にしたがい、アミノ酸自動分析計に供することにより行った。
<アミノ酸自動分析計操作条件>
機種 :L-8800形高速アミノ酸分析計〔日立ハイテクノロジーズ社製〕
カラム :日立カスタムイオン交換樹脂、φ4.6mm×60mm〔日立ハイテクノロジーズ社製〕
移動相 :MCI BUFFER L-8500-PF(PF-1〜PF-4)〔三菱化学社製〕
反応液 :ニンヒドリン試液〔和光純薬工業社製〕
流量 :移動相 0.35 mL/min、反応液 0.30 mL/min
測定波長:570nm(プロリンを除く)
440nm(プロリン)
1)検体6gを量りとり、これに10w/v%スルホサリチル酸溶液25mLを加えて、抽出(混和)した後、3mol/L水酸化ナトリウム溶液を加えた。
2)その溶液をpH2.2に調整し、更にクエン酸ナトリウム緩衝液(pH2.2)を加えて50mLに定容した。
3)その溶液をろ過後、必要に応じてクエン酸ナトリウム緩衝液(pH2.2)で希釈し、試料溶液とした。
4)試料溶液をアミノ酸自動分析計に供した。
カリウムは、「分析実務者が書いた五訂日本食品標準成分表分析マニュアルの解説」(財団法人日本食品分析センター編集、中央法規出版株式会社発行所、2001年7月10日発行)のp90−91及びp99−103にしたがい測定した。
具体的には、検体2〜5gを抽出容器に量り取り、1%塩酸溶液200mLを加え、室温下で30分振とう抽出した。抽出液を遠心管に移し、遠心分離後の上澄み液を原子吸光用試験溶液とした。原子吸光光度計の測定波長を766.5nmに設定し、カリウムを測定した。そして、予め作成した検量線を用いて試料中のカリウム量を定量した。
各容器詰飲料の酸味の後味及び苦渋味の後味について、専門パネル3名による飲料試験を行い、その平均値をもって評価値とした。飲用試験では、比較例2の容器詰飲料を標準とする相対評価とし、下記の基準にしたがって行った。
5:比較例2の容器詰飲料と比較して、酸味の後味が少ない
4:比較例2の容器詰飲料と比較して、酸味の後味がやや少ない
3:比較例2の容器詰飲料と比較して、酸味の後味が僅かに少ない
2:比較例2の容器詰飲料と比較して、酸味の後味がやや多い
1:比較例2の容器詰飲料と比較して、酸味の後味が多い
0:比較例2の容器詰飲料と比較して、酸味がなさ過ぎて、すっきりしない
5:比較例2の容器詰飲料と比較して、苦渋味の後味が少ない
4:比較例2の容器詰飲料と比較して、苦渋味の後味がやや少ない
3:比較例2の容器詰飲料と比較して、苦渋味の後味が僅かに少ない
2:比較例2の容器詰飲料と比較して、苦渋味の後味がやや多い
1:比較例2の容器詰飲料と比較して、苦渋味の後味が多い
表1に示す組成で調合し、次いで85℃で2分殺菌を行い、200mLのPETボトルに160mL充填して容器詰飲料を調製した。各容器詰飲料の成分分析及び評価結果を表1に併せて示す。
Claims (11)
- 次の成分(A)及び(B):
(A)イソクエルシトリン及びその糖付加物 0.03〜0.17質量%、
(B)アミノ酸 0.0001〜2質量%
を含有し、pHが2〜5である容器詰飲料。 - 成分(A)に対する成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.01〜20である、請求項1記載の容器詰飲料。
- アミノ酸が中性アミノ酸である、請求項1又は2記載の容器詰飲料。
- 中性アミノ酸がロイシン又はプロリンである、請求項3記載の容器詰飲料。
- 更に、高甘味度甘味料を0.0001〜0.5質量%含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器詰飲料。
- 更に、炭酸ガスを1質量%以下含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の容器詰飲料。
- カリウムイオンを0.001〜0.2質量%含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の容器詰飲料。
- イソクエルシトリン及びその糖付加物を含有する容器詰飲料の後味の改善方法であって、次の成分(A)及び(B)を、
(A)イソクエルシトリン及びその糖付加物 0.03〜0.17質量%、
(B)アミノ酸 0.0001〜2質量%
となるように配合し、pHを2〜5に調整する、後味の改善方法。 - 成分(A)と成分(B)を、成分(A)に対する成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.01〜20となるように配合する、請求項8記載の後味の改善方法。
- アミノ酸として、中性アミノ酸を使用する、請求項8又は9記載の後味の改善方法。
- 中性アミノ酸として、ロイシン又はプロリンを使用する、請求項10記載の後味の改善方法。
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