JP5222060B2 - 料金自動収受機 - Google Patents
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Description
収受機が設置されている。
この料金自動収受機は、料金収受員を不要とし、運転手からの通行料金の支払いを受け付け、さらに釣銭の自動払い出しを行うものである。
この種の料金自動収受機として、特許文献1(特開平6‐314361号公報)に示される技術が知られている。この料金自動収受機は、金銭(硬貨、紙幣)の収納及び払い出しを行う収受機本体と、この収受機本体の前部に取り付けられた金銭受入部及び釣銭返却口とを具備するものであって、金銭受入部及び釣銭返却口を通じて金銭の授受が行われるようになっている。
なお、金銭受入部は、車両用道路側に突出するように設けられるものである。
なお、上述した一対のボールキャッチ及び突起部からなる連結手段は、収受機本体と金銭受入部の背面との間に合計4組設置され、これら4組の連結手段によって、収受機本体に対する金銭受入部の位置決めと固定との双方を行うようにしている。
また、ボールキャッチが突起部を上下から挟むという連結手段によって、金銭受入部を収受機本体に取り付ける方式であるので、金銭受入部に対して横方向以外の外力が加わった場合(収受機本体から金銭受入部を剥がそうとする外力で、例えば運転手などが金銭受入部に手をかけるなどして、金銭受入部に対して上下方向及び手前側に力が加わった場合等)であっても、容易に金銭受入部が外れてしまうという問題がある。
すなわち、例えば料金自動収受機において、設備本体部に対する突出本体部の位置決めが面倒であり、突出本体部に上下方向及び手前側に力が加わった場合に突出本体部が容易に外れてしまうという問題がある。
また、この第2連結手段では、凹部に係合部材を係合させるだけで、前述した設備本体部に対する突出本体部の位置決め及び保持の双方を容易に行わせることができる。
また、凹部は、上下側に開口されるとともに、横方向の少なくとも一端に対しても開放された構造であるので、自動車が突出本体部に側方(横方向)から接触したとしても、凹部に係合された係合部材が、この開放された一端を通じて外れることにより、突出本体部が設備本体部から脱落することになり、自動車と突出本体部とが接触した際の衝撃が、自動車や設備本体部に及ぶことが防止される。
また、第1連結手段は、保持部材によって、横方向よりも大きい上下方向からの保持力によって突起部を脱着自在に支持する構成であるので、自動車が突出本体部に側方(横方向)から接触したとしても、突起部が保持部材から容易に外れることで、第2連結手段の場合と同様に、突出本体部が設備本体部から脱落することになり、自動車と突出本体部とが接触した際の衝撃が、自動車や設備本体部に及ぶことが防止される。
また、本発明の料金自動収受機では、前記突出本体部が、管理者を呼び出すための呼出レバーを備えることを特徴とする。
また、本発明の料金自動収受機では、前記係合部材は、前記設備本体部又は前記突出本体部の他方側に設けられた支持ロッドと、該支持ロッドに対して、先端位置を上下に対して変更することができるように螺合された係合ピンとを有することを特徴とする。
図1は料金自動収受機100の正面図である。
料金自動収受機100は、金銭の収納及び払い出しを行う直方体形状の収受機本体(設備本体部)2を備えている。
収受機本体2は、その前面が有料道路に沿って延びるようにして設置されるものである。
収受機本体2の前面には、不図示の硬貨収容部に連通する硬貨投入口5が形成されている。そして、硬貨投入口5の開口部を覆うようにして、金銭受入部(突出本体部)1が収受機本体2の前面に取り付けられている。
金銭受入部1は、運転者などの支払い者から硬貨を受け入れて、それら硬貨を硬貨投入口5へと案内するためのものである。この金銭受入部1は、収受機本体2の前面から有料道路に突出するようにして、収受機本体2の前面に、連結手段11,12(後述する)を介して着脱可能に取り付けられている。
突起部13は、金銭受入部1の裏面の下端部に設けられており、幅方向(収受機本体2の横方向、図2で示すC−D方向)の両端部に一つずつ設けられている。また、突起部13は、金銭受入部1の裏面に対してほぼ垂直に延ばされ、すなわち、金銭受入部1と収受機本体2との配列方向(矢印A−B方向)である矢印B方向に突出するように配置されたものである。さらに、突起部13は、その基端部13Aに対して、先端部が上下側に膨らんだ球形状(この部分を球状部13Bとする)に形成されている。
ボールキャッチ14Bは、収納部14Aの先端から突出する突出位置と、収納部14A内に収納される収納位置との間で往復動可能に支持されている。
そして、突起部13の球状部13Bを、ボールキャッチ14Bの間において矢印B方向に進行させると、球状部13Bによって各ボールキャッチ14Bが、圧縮ばね14Cの付勢力に抗して収納部14A内に没する方向(互いに離間する方向)に移動し、各ボールキャッチ14B間を通り抜ける。すると、各ボールキャッチ14Bは、圧縮ばね14Cの付勢力により、突出位置に戻されて、基端部13Aに当接する。これにより、保持部材14は、突起部13が矢印A側に抜けないように、基端部13Aを上下方向から押圧、支持する。
なお、保持部材14では、横方向(図2に矢印C−Dで示す方向)の保持力よりも大きい上下方向からの保持力によって、ボールキャッチ14Bが突起部13を脱着自在に支持するように、圧縮ばね14Cの弾性力が調整されている。
受け部材15は、収受機本体2の前面に横方向C−Dに配列されて一対設けられている。そして、受け部材15は、横方向C−Dの両端が開放されており、かつ上側に開口された凹部15Aを有している。すなわち、凹部15Aは、下側に没して上端が開口されている。
これら係合ピン16Bは、図5に示すように、上方から下方に向けて凹部15A内に係合され、これによって金銭受入部1が前方側(図5に矢印Eで示す)へ外れることを防止する。
また、作業者の操作により、支持ロッド16Aに対する係合ピン16Bの螺合位置を変更することによって、支持ロッド16Aから係合ピン16Bが下方に突出する突出寸法を変更することができる。そのため、係合ピン16Bが受け部材15に接する先端位置を上下に対して変更することができ、収受機本体2に対する金銭受入部1の取り付け状態を適宜、調整することができる。
凸状嵌合部21は、凹状嵌合部22内に嵌合されるようになっており、凸状嵌合部21と凹状嵌合部22とを嵌合させると、凸状嵌合部21の磁石21Aの磁力により、磁性体である凹状嵌合部22が吸引され、凸状嵌合部21と凹状嵌合部22とが互いに結合される。
なお、これら嵌合部材20は、収受機本体2に金銭受入部1を取り付けるに際して、収受機本体2に対する金銭受入部1の位置決め及び固定保持の役割がある。
まず、図5に示すように、受け部材15の凹部15Aに、係合ピン16Bを上方側から係合させることにより、収受機本体2に対して金銭受入部1を位置決め固定する。
これにより、突起部13が保持部材14によって支持される。
また、受け部材15の凹部15Aに係合部材16を係合させるだけで、前述した収受機本体2に対する金銭受入部1の位置決め及び保持を容易に行うことができる。
また、受け部材15の凹部15Aは、上側に開口されるとともに、左右方向の両端に対しても開放された構造であるので、自動車が金銭受入部1に側方(矢印C−D方向)から接触したとしても、凹部15Aに係合された係合部材16が、この開放された両端部を通じて外れることで、金銭受入部1が収受機本体2から脱落することになり、自動車の接触による被害が、収受機本体2や自動車に及ぶことが防止される。
なお、金銭受入部1が収受機本体2から外れたときに、金銭受入部1が地表に衝突しないように、金銭受入部1と収受機本体2との間にこれらを連結する鎖、ワイヤなどの支持具(図示略)を設け、この支持具を介して、外れた金銭受入部1が、地表に衝突しないように収受機本体2に吊り下げるようにするとよい。
また、第2連結手段12では、収受機本体2側に受け部材15を設け、金銭受入部1側に受け部材15に係合される係合部材16を設けるようにしたが、これに限定されず、金銭受入部1側に受け部材15を設け、かつ収受機本体2側に係合部材16を設けてもよい。
また、上記実施形態では、収受機本体2の硬貨投入口5に、金銭受入部1を脱着する場合の例を示したが、これに限定されず、紙幣挿入口7が投入される箇所にも同様の構成の金銭受入部1を設けてもよい。
また、本体部51の裏面及び収受機本体2の前面には、図9に示すように、上述した連結手段11,12及び嵌合部材20が設けられている。
このように、車両が呼出レバー50に接触しても、レバー本体52が回転したり、本体部51が収受機本体2から横方向に取り外れることにより、車両や収受機本体2に衝撃が伝わることが防止される。さらに、レバー本体52を押し下げるという通常の操作に対しては、保持力を強くすることができる。
なお、呼出レバー50は、料金自動収受機100だけでなく、例えば管理者を呼び出すための呼出機など有料道路に設置される他の設備に取り付けることができることは言うまでもない。
また、設備本体部として収受機本体2を例として説明し、突出本体部として金銭受入部1及び呼出レバー50を例として説明したが、これらに限ることはなく、有料道路の脇に設置される設備本体部に、有料道路に突出するように取り付けられる突出本体部であれば、適宜適用可能である。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 収受機本体(設備本体部)
11 第1連結手段
12 第2連結手段
13 突起部
14 保持部材
15 受け部材
15A 凹部
16 係合部材
20 嵌合部材
21 凸状嵌合部
22 凹状嵌合部
50 呼出レバー(突出本体部)
Claims (7)
- 有料道路の利用者が料金を支払うための料金自動収受機であって、
前記有料道路の脇に設置される設備本体部と、
前記有料道路に向けて突出するようにして前記設備本体部に取り付けられる突出本体部と、
前記設備本体部に対して前記突出本体部を脱着自在に連結する第1及び第2連結手段と
を有し、
前記第1連結手段は、
前記設備本体部の横方向の保持力よりも大きい上下方向の保持力によって前記突出本体部を前記設備本体部に対して連結し、
前記第2連結手段は、
前記設備本体部又は前記突出本体部のいずれか一方側に設けられて、前記横方向の少なくとも一端が開放され、かつ上下側に開口された凹部を有する受け部材と、
前記設備本体部又は前記突出本体部の他方側に設けられて、前記受け部材の凹部に対して上下方向から係合する係合部材とを備え、手前側に加わる力に対して前記係合部材を保持する
ことを特徴とする料金自動収受機。 - 前記第1連結手段は、
前記設備本体部又は前記突出本体部のいずれか一方側に設けられて、前記設備本体部と前記突出本体部の配列方向に突出する突起部と、
前記設備本体部又は前記突出本体部の他方側に設けられて、前記突起部を上下方向から挟んで保持する保持部材と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の料金自動収受機。 - 前記設備本体部と前記突出本体部との間に配置されて、互いの嵌合によって前記設備本体部に対して前記突出本体部を連結する凹状嵌合部及び凸状嵌合部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の料金自動収受機。
- 前記凹状嵌合部及び凸状嵌合部は、いずれか一方が磁石により形成され、他方が前記磁石に結合される金属により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の料金自動収受機。
- 前記設備本体部が、金銭の収納及び払い出しを行う収受機本体であって、
前記突出本体部が、前記収受機本体の前部に取り付けられて金銭を受け入れる金銭受入部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の料金自動収受機。 - 前記突出本体部が、管理者を呼び出すための呼出レバーを備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の料金自動収受機。
- 前記係合部材は、
前記設備本体部又は前記突出本体部の他方側に設けられた支持ロッドと、
該支持ロッドに対して、先端位置を上下に対して変更することができるように螺合された係合ピンと
を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の料金自動収受機。
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