JP5221681B2 - 複合口腔内装置および製造のための方法 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2008年6月19日に出願され、ここでの参照によって本開示に組み込まれる米国特許仮出願番号61/132,588に対する利益および優先権を主張する。
本発明は、マウスピースに関し、特にユーザの歯の咬合表面に間隔をあけるための口腔デバイスに関する。
ストレスは正常な生理学的反応であり、有益であり得て、覚醒水準、集中力、および効率を維持する。しかしながら、身体は、(“闘争・逃走”反応の間のように)ストレスが過剰になると、過負荷がかかるようになることもあり、能力および健康の両方が良くない方向に影響を受けることがある。高くなったストレスレベルに反応して、歯を食いしばる。この食いしばり機構は、言ってみれば、回路を完成させ得て、視床下部-下垂体-副腎皮質(HPA)系中で複雑な連鎖反応を開始するために信号を脳に送り得る。HPA系は、ホルモンの放出を知らせるフィードバックループであり、身体の様々な部分に影響を与える。人がストレスのある状況に直面すると、視床下部はコルチコトロピン(副腎皮質刺激ホルモン)放出ホルモン(CRH)を放出するが、コルチコトロピン放出ホルモンは下垂体を活性化させ、血流にアドレノコルチコトピンを放出させる。コルチコトロピン放出ホルモンの放出は、副腎がエピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、およびコルチゾールを放出する引き金となり、これらすべては身体のストレス反応を可能にする物質である。エピネフリンは、血圧、反応時間、および心拍数を増加させ、また、血液を筋肉に送る。コルチゾールは、速効エネルギーを脳および筋肉に供給するためにグルコースを放出する。HPA系は、熱意(モチベーション)および気分を制御する辺縁系を含む脳の領域と交信をする。HPA系はまた、記憶形成、気分、および熱意に関して重要な役割を果たす海馬状隆起と交信をする。影響を受ける他の領域は、身体温度、本能的欲望、および苦痛制御を含む。ストレスはまた、成長、代謝、および免疫に影響を及ぼすホルモン系を閉鎖することだろう。このことは身体が、ストレス源に立ち向かう、またはストレス源から逃避することに身体エネルギーを向けなければならないときに、有用な短時間解決法として働く。しかしながら、ストレスによる干渉は、その効用より長く残り、常習化すると有用ではなくなり有害なものとなる。
コルチゾール、いわゆる“ストレスホルモン”は、本質的には、アドレナリンに対する誘発因子(トリガ)である。コルチゾールはグルココルチコイドと呼ばれるホルモンのクラスに属し、グルココルチコイドは身体中のほとんどすべての器官および組織に影響を与える。科学者たちが考えているのは、コルチゾールは何百という身体に良い影響を有するが、コルチゾールの最も重要な働きは、身体がストレスに対して適切に反応するのを助けることかも知れないということである。コルチゾールは、血圧および心臓血管機能を維持する助けをし、正常な機能に必須であるが、適切なバランスにあり続ける必要がある。過剰に高いレベルにあり、特に期間が長い場合には、全内分泌系は良くない影響を受ける。高いコルチゾールレベルは、周辺視野を制限し、代謝を減らし、疲労を引き起こし、筋肉形成を減少させ、そして免疫系を抑制する。試験の結果は、数ある利点の中でも、ストレスを受けている間の忍耐力の著しい増加とコルチゾールの顕著な減少を示している。したがって、食いしばり機構の完成を回避することによって、闘争・逃走信号を中断することができる装置への要望が存在する。
ストレスの他の形態と同様、全身運動の間、顎を食いしばろうとする自然な傾向は、一般には避けることが難しい。なぜ人々は幅広い様々な状況において歯を食いしばるのかに関する様々な理論が存在する。ある理論は、顎がずれるまたは砕けることからを守るために設計された原始反射であるというものである。人々はさらに、攻撃または身体活動の間、本能的に歯を食いしばる。したがって、視床下部-下垂体-副腎皮質(HPA)系中で複雑な連鎖反応を開始するために信号を脳に送ることが可能な“回路”を、食いしばりが完成することを抑制するまたは妨げることができる装置に対する要望が存在する。
また、出産過程は、おびただしい量の母親への生理学的および心理学的ストレスを生成することもよく認識されている。出産に関わる女性が分娩運動中に非常によく歯を食いしばることがあるように、実際の出産過程は、アスリート(競技者)と非常によく似ている。したがって、食いしばり機構の完成を避けることによって、結果としての生理的反応を中断することができる装置への要望が存在する。
また、兵役はおびただしい量の兵士への生理学的および心理学的ストレスを生成することもよく認識されている。このストレスは、兵士たちが分娩運動中であるかのうように、兵士たちの歯の恒常的な食いしばりをもたらすかも知れない。この食いしばりは、兵士たちの生理、心理、および判断に有害に影響を及ぼし得る数多くの変化を引き起し得る。したがって、食いしばり機構の完成を避ける装置に対する要望が存在する。
有用であるために、食いしばり機構の完成を避ける装置は、快適で目に付かないものであるべきであり、装置の使用を促進するために呼吸または会話を妨げるべきではない。しかしながら、口腔中に装着されるデバイスに対する現在の多くの設計は、それらが装着されていることの大きな視覚的手掛かりを与える。それらはまた、しばしば、発話を妨げ、話すときに多くのユーザを呂律が回らなくなるようにする。さらに、ある設計では、口腔を介した呼吸を大きく妨げることがある。したがって、ユーザによって装着されたとき、快適かつ目に付かない装置に対する要望が存在する。
適切な適合および快適さのためには、ユーザの歯のモデルに基づくある口腔器具のカスタム製品が必要であるかも知れない。しかしながら、カスタム製品は、面倒であり、且つ高価であり得る。したがって、カスタム口腔器具の製造に含まれる時間および労力を減少させる口腔器具を製造する、簡単で再現可能な方法に対する要望が存在する。
本発明に従う装置および方法は、上述の要望および欠点の多くを解決することが可能であり、本開示を検討すれば当業者よって認識されるだろうように、追加の改善および利点を提供するであろう。
ある様態では、本発明に従う複合口腔器具は、第1の歯勘合部および第2の歯勘合部を少なくとも画定する本体であって、前記第1の歯勘合部を前記第2の歯勘合部に固定する一体化保持バンドを含み、前記第1の歯勘合部および前記第2の歯勘合部の各々は、ユーザの少なくとも幾つかの歯にわたって固定されるように構成されており、前記第1の歯勘合部および前記第2の歯勘合部の各々は複合構造を含み、前記複合構造は内側層の上に固定される外側層を少なくとも含み、前記第1の歯勘合部はさらに少なくとも第1のバイトパッドを画定し、前記第2の歯勘合部は少なくとも第2のバイトパッドを画定し、前記複合構造は前記第1のバイトパッドおよび前記第2のバイトバッドの各々において外側層と内側層の間に固定されたスペーサを少なくとも含み、前記第1のバイトパッドおよび前記第2のバイトパッドは前記ユーザにより装着されたときに、大臼歯および小臼歯の少なくとも1つと接触する配置にあり、前記内側層の内側表面はユーザの歯の形状を画定する、本体を含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法は、歯の上側の組および歯の下側の組のうちの一方のモデルを設けることと、前記モデル(模型)の少なくとも一部の上に内側ブランクを形成することと、前記モデルの大臼歯および小臼歯の少なくとも一つにわたって、前記内側ブランクの上側表面上に第1のスペーサおよび第2のスペーサを配置することと、前記モデルの少なくとも一部の上に外側ブランクを形成することと、前記外側ブランクを前記内側ブランクの上に固定して、少なくとも前記第1のスペーサを固定する第1のバイトパッドおよび少なくとも前記第2のスペーサを固定する第2のバイトパッドを少なくとも形成し、前記外側ブランク、前記第1のスペーサ、前記第2のスペーサおよび前記内側ブランクの少なくとも一部を一緒に複合構造として相対的に固定すること、を含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法はさらに、前記内側ブランクを形成するステップであって、圧力形成装置の形成チャンバ中に前記モデルを配置することと、前記圧力形成装置の前記形成チャンバと高圧チャンバの間に内側ブランクを気密に係合することと、前記形成チャンバと前記高圧チャンバの間に圧力差を生成し、前記モデルの上に前記ブランクの一部を引き込むこと、を含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法はさらに、前記外側ブランクを形成するステップであって、前記圧力形成装置の前記形成チャンバと高圧チャンバの間に外側ブランクを気密に係合することと、前記形成チャンバと前記高圧チャンバの間に圧力差を生成し、前記第1のスペーサおよび前記第2のスペーサおよび前記第1のブランクの上に前記ブランクの一部を引き込むこと、を含むステップを含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法はさらに、外側ブランクを形成することであって、圧力形成装置の形成チャンバと高圧チャンバの間の外側ブランクを気密に係合すること、ならびに第1のスペーサおよび第2のスペーサならびに第1のブランクにブランクの一部を引き込むために形成チャンバと高圧チャンバの間に圧力差を生成すること、を含むことを含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法はさらに、前記第1のスペーサを含む第1の歯保持部および前記第2のスペーサを含む第2の歯保持部を前記複合構造から形成するステップであって、第1の歯勘合部は一体化保持バンドによって第2の歯勘合部に固定されるステップを含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法はさらに、第1のスペーサを含む第1の歯保持部および第2のスペーサを含む第2の歯保持部を前記複合構造から形成することと、前記第2の歯勘合部に固定された前記第1の歯勘合部を一体化保持バンドを用いて固定すること、を含むステップを含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法は、複合口腔器具を製造する方法であって、歯の上側の組および歯の下側の組のうちの一方のモデルを設けることと、前記モデルの大臼歯および小臼歯の少なくとも1つの表面の上に内側物質を与えることと、前記モデルの左側および右側の両側で大臼歯および小臼歯の少なくとも1つにわたり前記内側物質の上側表面上に第1のスペーサおよび第2のスペーサを配置することと、外側ブランクを、前記第1のスペーサ、前記第2のスペーサ、前記内側ブランク、および前記モデルの少なくとも一部の上に形成し、前記外側ブランク、前記第1のスペーサ、前記第2のスペーサおよび前記内側ブランクの少なくとも一部を複合構造として一緒に相対的に固定すること、を含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法はさらに、前記外側ブランクを形成することであって、前記モデルを圧力形成装置の形成チャンバ内に配置することと、前記圧力形成装置の前記形成チャンバと高圧チャンバの間に第1のブランクを気密に係合することと、前記形成チャンバと前記高圧チャンバの間に圧力差を生成し、前記第1のスペーサおよび前記第2のスペーサおよび前記内側物質の上に前記第1のブランクの少なくとも一部を形成すること、を含み得る。
ある態様では、本発明に従う複合口腔器具を製造する方法はさらに、前記第1のスペーサを含む第1の歯保持部および前記第2のスペーサを含む第2の歯保持部を前記複合構造から形成するステップであって、第1の歯勘合部は一体化保持バンドによって第2の歯勘合部に固定されるステップを含み得る。
全ての図面は本発明の基本的な教示の説明の容易さのためだけに示されている。実施形態を形成するための部品の数字、位置、関係および大きさに関する図面の外延が説明されるだろうし、外延は以下の記載を読み理解した当業者知識の範囲内であろう。さらに、特定の力、重さ、強度および類似の要求に適合するための正確な大きさおよび大きさの比率は、以下の記載を読み理解した当業者知識の範囲内であろう。
図面の様々な図中で用いられる同一の参照符号は、同一のまたは類似の部品を表す。さらに、“上”、“底”、“右”、“左”、“前方”、“後方”、“前面”、“背面”、“第1の”、“第2の”、“内側の”、“外側の”、“上側の”、“下側の”、“下位の”、“上位の”、“先の”、“後の”、“近位の”、“遠心の”、“顔の”、“頬の”、“口辺の”、“舌の”、“口蓋の”、“遠い”、“近心の”、ならびに類似の位置および/または相対的用語が用いられ、これら用語は、当業者によって典型的に用いられるように、またはさもなければ当業者によって認識認されるだろうように、図中に示されている構造を参照するために理解されるべきであろう。
本発明の態様に従うユーザの下側の歯の上に配置されるように全般的に構成される複合口腔器具の実施形態の例の斜視図を示している。 本発明の態様に従うユーザの上側の歯の上に配置されるように全般的に構成される複合口腔器具の実施形態の例の斜視図を示している。 本発明の態様に従う舌側ストラップを有するユーザの上側の歯の上に配置されるように全般的に構成された複合口腔器具の実施形態の例の斜視図を示している。 図3A中に示されている器具に類似の舌側ストラップを有するユーザの上側の歯の上に配置されるように全般的に構成された複合口腔器具の実施形態の例の底面図を示している。 図3A中に示されている器具に類似の舌側ストラップを有するユーザの上側の歯の上に配置されるように全般的に構成された複合口腔器具の実施形態の例の背面図を示している。 本発明の態様に従う唇側ストラップを有するユーザの下側の歯の上に配置されるように全般的に構成された複合口腔器具の実施形態の例の斜視図を示している。 図4A中に示されている器具に類似の唇側ストラップを有するユーザの下側の歯の上に配置されるように全般的に構成された複合口腔器具の実施形態の例の上面図を示している。 図4A中に示されている器具に類似の唇側ストラップを有するユーザの下側の歯の上に配置されるように全般的に構成された複合口腔器具の実施形態の例の背面図を示している。 本発明の態様に従うユーザの上側の歯の上に配置されるように構成された複合口腔器具の実施形態の例の側面図を示している。 複合構造を示す図5Aの複合口腔器具の切断面5B−5Bを通る断面を示している。 本発明の態様に従う製造中に構成要素が組み立てられる際の複合口腔器具の構成要素の実施形態の例の分解斜視図を示している。 本発明の態様に従う個々の歯列のモデルの上に形成されるように配置されるシートの実施形態の例の断面を示している。 本発明の態様に従う個々の歯列のモデルの上に形成されて配置されるシートの実施形態の例の断面を示している。 本発明の態様に従うユーザの上側の歯の上に配置される複合口腔器具の実施形態の例の側面図を示している。 複合構造を示す図4Aの複合口腔器具の切断面4B−4Bを通る断面を示している。 本発明の態様に従う製造中に構成要素が組み立てられる際の複合口腔器具の構成要素の実施形態の例の分解斜視図を示している。
本発明は複合口腔器具10およびそれらを製造する方法を提供する。図面は全般的に本発明による口腔機器10およびそれらを製造する方法の実施形態を示す。図面に示された複合口腔器具10の特定の実施形態の例は、本発明の様々な態様の説明および理解の容易さのために選択されている。これらの図示された実施形態は、適用の範囲を制限することは意図されておらず、代わりに本明細書および添付の請求項(クレーム)に用いられている言葉の文脈の理解を助けることが意図されている。したがって、図示された実施形態とは異なる発明のクレームされた態様を含む様々な複合口腔器具10が、添付の請求項によって包含され得る。
本発明の態様に従う口腔器具10の様々な実施形態は、例示を目的として、図面を通して示される。図示される口腔器具10は少なくとも、一体化コネクタバンド20によって相互接続された第1のバイトパッド(噛み込みパッド)12および第2のバイトパッド14を含む。第1のバイトパッド12は、本体16によって画定されても、本体16に固定されても、または本体16と一体であっても良い。同様に、第2のバイトパッド14は、本体16によって画定されても、本体16に固定されても、または本体16と一体であって良い。保持バンド20は、典型的には本体16と一体に形成され、少なくとも第1のバイトパッド12を第2のバイトパッド14に相互接続する。本体16はさらに、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216(まとめて“勘合部116、216)を画定し得て、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216は第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14(まとめて“バイトパッド12、14”)をそれぞれ、歯の咬合表面に関して所望の位置に固定するおよび/または配置するように全般的には構成され得る。ある態様では、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216は、各々、ユーザの歯を受け止めるために、溝(チャンネル)18または少なくとも溝18の一部を形成する。溝18は単に第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14に近接する領域内に延びても良いし、または第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14から、保持バンド20の少なくとも一部の周りに延びても良い。
第1の咬合バッド12は少なくとも第1のスペーサ32を含み、第2のバイトパッドは少なくとも第2のスペーサ34を含む。第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14はそれぞれ、第1のスペーサ32および第2のスペーサ34を含み、第1のスペーサ32および第2のスペーサ34は、食いしばりの間または顎への衝撃の際に歯の咬合表面の分離を維持するために選択された物質から形成される。バイトパッド12、14は、ユーザの歯が食いしばられるとき、1本以上の小臼歯および大臼歯の咬合表面に間隔を空けるように構成されても良いし、ユーザの歯が食いしばられるとき、顎関節において圧力を減少するまたは緩和するように全般的に構成されても良い。ある態様では、複合口腔器具10のバイトパッド12、14は、ユーザが歯を食いしばろうとすることに反応して、関節窩から下方向に下顎骨関節突起を向ける傾向があっても良い。別の態様では、複合口腔器具10は、ユーザが歯を食いしばろうとすることに反応して、関節窩から下方向且つ前方に下顎骨関節突起を向ける傾向があっても良い。その上または代替的に、バイトパッド12、14は、ユーザが顎、頭、に対する打撃を被る、またはさもなければ顎に伝播するもしくは顎に通じる可能性のある衝撃力を受けるとき、ユーザの歯および/もしくは顎関節を守るように全般的に構成されても良い。
図1、2、3A、および4Aは、本発明の様態にしたがうユーザの歯の上に配置されるように構成された複合口腔器具10の実施形態の例の斜視図を示している。図示されているように、複合口腔器具10の実施形態は、ユーザの上側の歯または下側の歯の少なくとも何本かの上に受けられるように構成されても良い。
図示されているように、複合口腔器具10の本体16は、第1の歯勘合部116、第2の歯勘合部216、第1のバイト(咬合)パッド12、第2のバイトパッド14、および一体化コネクタバンド20を画定する。一体化コネクタバンド20は、第1の歯勘合部116を第2の歯勘合部216に固定するように構成されている。歯茎および/または歯の舌側、口蓋側、唇側または頬側の表面のいずれかに対向して配置されるように構成された一体化コネクタバンド20が示されている。第1の歯勘合部116は、少なくとも本体16の肉厚領域として定義される第1のバイトバッド12を有し、食いしばっている間または顎への衝撃に際して、第1のバイトバッド12の所望の厚さを保持するために第1のスペーサ32を含んでいる。第2の歯勘合部216はまた、本体16の肉厚領域として定義され、口の反対側に配置するための第2のバイトパッド14を少なくとも有し、食いしばっている間または顎への衝撃に際して、第2のバイトパッド14の所望の厚さを保持するために第2のスペーサ34を含んでいる。第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14は、ユーザによって装着されたときに、ユーザの顎の各側面上の、下側の大臼歯の少なくとも一つの上に配置されるように全般的に構成されている。ユーザの上側および下側の歯が並置されているとき、第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14は、上側の大臼歯および/または小臼歯の少なくとも何本かと、下側の大臼歯および/または小臼歯の何本かの間に配置されても良い。ある実施形態では、第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14は、ユーザの顎の両側面の、第二大臼歯の少なくとも一部および第一大臼歯の少なくとも一部を覆っても良い。
本体16は物質の薄い層として全般的に形成されている。物質は実質的に剛体であっても良く、このことは本体16をユーザの下側の歯の少なくとも一部の上に機械的に固定するために、溝18が歯と噛み合うことを可能とする。本体16の様々な部分は、物質の1つ以上の層から構成されていても良い。これらの物質は、エチルビニルアセテート(EVA)、熱プラスチックポリオリフィン、様々なエチレンベースの石膏、(EVA、熱プラスチックポリオリフィン、または様々なエチレンベースのエラストマと組み合わされ得る)様々な炭化水素樹脂、(EVAと組み合わされ得る)ポロカプロアクトン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリカーボネートおよび/または様々なポリマー、積層フィルム、ならびに本開示を検討した当業者によって認識されるだろう他の物質を含み得る。ある態様では、複合材料は、ドイツのイゼルローンにあるSchue Dental Co.から商品名Durasoft(登録商標)として入手可能なポリエステルウレタンの層に取り付けられたポリカーボネートの層を含む予め積層化されたシートであっても良い。典型的には、これらの物質は、70Aから96Aの間、または55Dと90Dの間のデュロメータ(ショア硬さ)を有するものが選択される。
一体化コネクタバンド20は、第1のバイトパッド12を第2のバイトパッド14に接続する。ある実施形態では、一体化コネクタバンド20は、第1の歯勘合部116を第2の歯勘合部216に固定しても良い。一体化コネクタバンド20は、典型的には、第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14と共に本体16に一体に形成される。一体化コネクタバンド20は、少なくともユーザの前歯の舌側および/または口蓋側の周りにアーチとして延びるように構成されている。下側の歯に勘合する口腔器具10では、一体化コネクタバンド20の下方端は、様々な構成で、ユーザの歯茎のラインに沿って、ユーザの歯茎のラインの下に、またはユーザの歯茎のラインの上に延びても良く、一方、一体化コネクタバンド20の上方端は、歯の切縁まで、または歯の切縁の下に延びても良い。上側の歯に勘合する口腔器具10では、一体化コネクタバンド20の上方端は、様々な構成で、ユーザの歯茎のラインに沿って、ユーザの歯茎のラインの下に、またはユーザの歯茎のラインの上に延びても良く、一方、一体化コネクタバンド20の上方端は、歯の切縁まで、または歯の切縁の上に延びても良い。ある実施形態では、一体化コネクタバンド20は、ユーザの歯の舌側/口蓋側および頬側/唇側の両方の少なくとも一部を受けるために溝18を画定しても良く、よって歯の切縁の周りを取り巻き、歯の切縁を覆っても良い。ある態様では、一体化コネクタバンド20のこの配置によって、口内のバンドの知覚される突起を減らすことができ、またユーザの喋りへの影響を減らすことができる。
一体化コネクタバンド20は、約1.0ミリメータから約6.0ミリメータの間の厚さを有する物質の薄いシートの形態を取り得る。バンドは典型的には、本体16の物質と同様にリボン状の物質の形態を採るだろう。ユーザの歯に対峙(たとえば接触)して配置される一体化コネクタバンド20の1つまたは複数の側面は、1つ以上の窪み22を画定しても良い。窪み22は、近接する歯を受けるための形状であっても良い。ある態様では、このことは、バンドがより密接にユーザの歯に適合するようにすることが可能であり、口腔器具10の快適さを改善することが可能であり、さらに一体化コネクタバンド20および口腔器具10をユーザの口内に固定することが可能である。一体化コネクタバンド20は典型的には、様々なポリマー、様々な積層フィルム、様々な自然素材または本開示を検討した当業者によって認識されるだろうように他の合成素材であって、典型的には本体16の物質に対応するであろうものから形成されるであろう。
第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14を画定する本体16の少なくとも一部は、複合構造を有する。複合構造は、互いに固定された少なくとも物質の外側層28および内側層26を含む。複合構造はまた、スペーサ32、34を含み得る。スペーサ32、34は、外側層28および内側層26の間に配置されても良い。スペーサ32、34は典型的には、本体16の物質よりも大きい硬さを有する物質から形成される。スペーサ32、34は、典型的には、ユーザの歯が食いしばられるとき、歯による実質的なペネトレーション(めりこみ)および変形を防ぐためには十分な硬さのものである。高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンのような物質、それに本開示の検討をした当業者によって認識されるだろう他の物質が用いられても良い。スペーサ32、34は、スペーサ32、34の前方端から後方端まで一定の厚みであっても良いし、前方端では厚めであり、薄い後方端に向かって薄くなって行っても良いし、薄めの前方端を有し厚めの後方端に向かって変化しても良いし、または本開示の検討をした当業者によって認識されるだろう他の構造を有しても良い。
第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の内部表面の少なくとも一部は、ユーザの歯の形状に適合しても良い。ある態様では、1つ以上の窪み22が、1本以上の歯に適合するまたは歯を受けるために歯勘合部116、216の溝18中に形成されても良い。窪み22は、ユーザの口内での口腔器具10の勘合、適合および保持を強めることができる。第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の上側表面の少なくとも一部はまた、ユーザの歯の形状に対応するような形状であっても良い。ある態様では、この形状は口腔器具10の適合および美観を高め得る。第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216は典型的には、歯を受けるために溝18を形成する。溝18は、近心−遠心軸に沿って延びており、全般的に近心−遠心軸に沿った方向に向いている。溝18の少なくとも一部は口の各側面の犬歯、小臼歯および/または大臼歯の1つ以上の上に延びていても良い。溝18は、ユーザの歯の形状に構成されても良い。溝18または溝18の一部は、ユーザの歯を受けるために、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の内部表面によって画定されても良い。溝咬合表面24は、歯の咬合表面の少なくとも一部に接触する。溝咬合表面24はユーザの歯の咬合表面の少なくとも一部に適合するように構成されても良いし、溝18の中に受け入れられた歯の全ての表面に適合するように構成されても良い。適合のために典型的には、キャビティ(空洞)が、咬合表面の少なくともカスプに対応するように、溝咬合表面24中に形成されるだろう。ある態様では、このことは食いしばりまたは歯の咬合表面上への衝撃から力を均等に分配し得るし、またとりわけ保持および勘合を改善し得る。
下側の歯の上に固定されるように構成される口腔器具10の中で、歯が溝18に係合しているとき、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の頬側本体端144は、ユーザの下側の歯肉縁の下に延びても良いし、または頬側本体端144の一部もしくは全体が、ユーザの下側の歯肉縁より上の点に延びるように構成されても良い。ユーザの上側の歯の上に固定されるように構成される口腔器具10の中で、歯が溝18に係合しているとき、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の頬側本体端144は、ユーザの上側の歯肉縁の上に延びても良いし、または頬側本体端144の一部もしくは全体が、ユーザの下側の歯肉縁より下の点に延びるように構成されても良い。
第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216はそれぞれ本体近心端140を形成する。口腔器具がユーザの口内に配置されるとき、本体近心端140は典型的には、犬歯の位置に、または犬歯より遠位に配置されるように構成される。本体近心端140は、ユーザの舌に刺激をもたらし得、切歯の舌側の被覆(カバレッジ)を除去することによって、デバイスのコンフォートを減少させることができる。
第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216はまたそれぞれ本体遠心端142を形成する。口腔器具がユーザの口内に配置されるとき、本体遠心端142は、典型的には第二大臼歯にもしくは第二大臼歯より近心に、または存在するときには第三大臼歯にもしくは第三大臼歯より近心に配置されるように構成される。
第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の少なくとも一部は、第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14(まとめて“バイトパッド”12、14)を画定し得る。口腔器具10のバイトパッド12、14は、下顎が食いしばられると、側頭下顎骨関節中の圧力を少なくとも減少させるように構成される。ある態様では、口腔器具10は、ユーザによる歯を食いしばろうとする試みに反応して、関節窩から下向きに下顎骨関節突起を向ける傾向にあっても良い。他の態様では、口腔器具10は、ユーザによる歯を食いしばるための試みに反応して、関節窩から下向き且つ前方に下顎骨関節突起を向ける傾向にあっても良い。
第1のバイトパッド12および第2のバイトパッド14はそれぞれ、第1のスペーサ32および第2のスペーサ34(まとめて“スペーサ”32、34)を1つだけ含んでいても良い。あるいは、バイトパッド12、14は、各バイトパッド12、14が1つ以上のスペーサ32、34を有する複合構造として形成されても良い。バイトパッド12、14が複合構造として形成されるときは、スペーサ32、34は本体116、216を形成する1つ以上の物質内に埋め込まれても、または包含されても良い。したがって、バイトパッド12、14は、1つ以上のスペーサ32、34の上に固定された物質の1つ以上の外側層26および内側層26を含んでいても良い。スペーサ32、34は外側層26と内側層26の間に配置されても良い。スペーサ32、24は典型的には、外側層26および内側層26の物質より大きい硬さを有する物質から形成される。スペーサ32、34は、ユーザの歯が食いしばられるとき、歯による実質的なペネトレーションおよび変形を防ぐためには十分な硬さのものである。高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンのような物質と同様、本開示の検討をした当業者によって認識されるだろう他の物質が用いられても良い。スペーサ32、34は、スペーサ32、34の前方端から後方端まで一定の厚みであっても良いし、前方端では厚めであり、薄い後方端に向かって薄くなって行っても良いし、薄めの前方端を有し厚めの後方端に向かって変化しても良いし、または本開示の検討をした当業者によって認識されるだろう他の構造を有しても良い。
バイトパッド12、14は、反対側の歯の咬合表面の少なくとも一部と接触する外部咬合表面22と、口腔器具10が固定される歯の咬合表面に接触する溝咬合表面24を画定するように構成される。溝咬合表面24と同延(coextensive)であり、上で述べたような溝咬合表面24の特性および特徴を含んでいても良い。ユーザの口の両側面に少なくとも1つのバイトパッド12、14が存在するとき、バイトパッド12、14は通常に、犬歯、大臼歯および小臼歯の少なくとも1つの咬合表面に近接して配置されるように構成される。典型的には、バイトパッド12、14は、小臼歯の少なくもと1つおよび大臼歯の少なくとも1つの咬合表面の上に配置される。別の態様では、バイトパッド12、14は単に、1つ以上の大臼歯の咬合表面の上に配置されても良い。
様々な態様で、バイトパッド12、13のスペーサ32、34は、食いしばりの間、顎関節において圧力を減少するもしくは緩和する位置に下顎を誘導する、および/または顎への衝撃からの力の少なくとも一部を、上顎を介して頭蓋へ伝達する、の少なくとも1つをするように構成されても良い。スペーサ32、34は典型的には,ユーザの歯がスペーサ32、34に接触しながら食いしばられるとき、実質的な変形を防ぐために十分な硬さを有する物質から形成される。したがって、スペーサ32、34は典型的には、本発明の実施形態で変化し得るものの、約60Dから約90Dの間のデュロメータを有するであろう。
典型的には、スペーサ32、34は一般的に、バイトパッド12、14と同延であるように構成される。上から見て、スペーサ32、34は、横長の形状を有していても良く、全般的には、長方形形状、腎臓形、長円形、卵形、またはさもなければ、本開示を検討した当業者によって認識されるだろうように横たわる歯の咬合表面の少なくとも一部に沿って延びる形状であっても良い。スペーサ32、34は近心端40、遠心端42、頬側端44、舌側端46、スペーサチャンネル表面48、およびスペーサ外側表面50を画定し得る。スペーサ32、34は全般的に、ユーザによって食いしばる力が働くとき、対向する歯の咬合表面に間隔をあけるように構成される。本記載では、スペーサ32、34の長さはスペーサ32、34の近心端40と遠心端42の間に及び、スペーサ32、34の幅は、スペーサの頬側端44と舌側端46の間に及び、スペーサ32、34の厚さはスペーサ32,34のスペーサチャンネル表面48およびスペーサチャンネル表面48に沿って延びる。特定の用途および特定の製品設計に依存して、スペーサ32、34の長さは典型的には、約10ミリメータから約25ミリメータである。スペーサ32、34の幅は対向する歯が接触するように、またはさもなければ対向する歯の間の支え(サポート)を提供するように選択されても良い。スペーサ32、34は、典型的には、個々の近接する歯のカスプと対向する歯のカスプの間の距離と少なくともほぼ同等の幅である。ある態様では、幅は隣接する歯の幅と同等またはそれより広くても構わないし、または歯のカスプの間隔と少なくとも同等であっても構わない。典型的には、約5ミリメータおよび約15ミリメータの間であろう。スペーサ32、34の厚さは全般的に、顎が食いしばられる、または衝撃を受けるときに、歯が離れたままになるような距離を確保する。スペーサ32、34の厚さは典型的には、0.25ミリメータと2.5ミリメータの間である。しかしながら、スペーサ32、34は、食いしばりの間、顎関節において圧力を減少するもしくは緩和する、および/または顎への衝撃による力の少なくとも一部を、上顎を介して頭蓋へ伝達するために、一定の厚さを有しても、長さ方向に沿って減少する厚さを有しても、または、さもなければ長さおよび/もしくは幅方向に沿って変化する厚さを有しても良い。ある態様では、スペーサ32、34は、近心端で0.00ミリメータに接近する厚さおよび遠心端で0.25ミリメータから2.5ミリメータである厚さを有する楔として構成されても良い。しかしながら、楔形スペーサ32、34の近心端40は典型的には、少なくとも0.20ミリメータの厚さを有し、遠心端では0.50ミリメータと2.00ミリメータの間の厚さを有する。
図3Aおよび3Cは、ユーザの上側の歯の上に配置される口腔器具10の実施形態の様々な特徴を示している。図示されているように、1つ以上の大臼歯および小臼歯は、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の各々によって画定される溝18の内部に配置され得る。一体化コネクタバンド20は切歯および犬歯の口蓋側表面に沿って口の前面の周りに延びるように構成される。一体化コネクタバンド20は、ユーザの切歯および犬歯の口蓋側表面を受けるための形状をなす複数の窪み22を画定する。一体化コネクタバンド20は、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の本体近心端140の唇側から近心に延びる。一体化コネクタバンド20は、第1の歯勘合部116と第2の歯勘合部216の間に、少なくともユーザの切歯および犬歯の口蓋側表面に対峙して(たとえば接して)受け止められるアーチ72を形成する。ある実施形態では、アーチ72は、第1の歯勘合部116と第2の歯勘合部216の本体舌側端146に沿った1つ以上の点で定義される横断面に実質的にコプラナーであっても良い。下側の歯の上での使用のために構成された実施形態では、アーチ72は第1の歯勘合部116と第2の歯勘合部216の本体舌側端146に沿った1つ以上の点で定義される横断面の上に配置されても良い。上側の歯の上での使用のために構成された実施形態では、アーチ72は第1の歯勘合部116と第2の歯勘合部216の本体舌側端146に沿った1つ以上の点で定義される横断面の下に配置されても良い。
例示として、第1の歯勘合部116の本体近心端140は、第一小臼歯の近心に配置されても良いし、第1の歯勘合部116の本体遠心端142は、第1の歯勘合部116を少なくとも第一小臼歯と第二大臼歯の間に配置するために第二大臼歯の遠心に配置されても良い。同様に例示として、第2の歯勘合部216の本体近心端140は第一小臼歯の近心に配置されても良いし、第2の歯勘合部216の本体遠心端142は、第2の歯勘合部216を少なくとも第一小臼歯と第二大臼歯の間に配置するために第二大臼歯の遠心に配置されても良い。例示として、第1のスペーサ32の近心端40は、第二小臼歯の近心咬合面側表面の上に配置されても良いし、第1のスペーサ32の遠心端42は、口の左側の第一大臼歯の遠心咬合面側表面あたりに配置されても良い。例示として、第2のスペーサ34の近心端40は、第二小臼歯の近心咬合面側表面の上に配置されても良いし、第2のスペーサ32の遠心端は、口の右側の第一大臼歯の遠心咬合面側表面あたりに配置されても良い。図3Cは、一体化コネクタバンド20ならびに第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216内に延びる溝18を有する口腔器具10の背面図を示している。
図4Aおよび4Cは、ユーザの下側の歯の上に配置される口腔器具10の実施形態の様々な特徴を示している。図示されているように、1つ以上の大臼歯および小臼歯は、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の各々によって画定される溝18内に配置されても良い。一体化コネクタバンド20は、切歯および犬歯の口蓋側表面に沿って口の前面の周囲に延びるように構成される。一体化コネクタバンド20は、ユーザの切歯および犬歯の唇側表面を受けるための形状をなす複数の窪み22を画定する。一体化コネクタバンド20は、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の本体近心端140の舌側から近心に延びる。一体化コネクタバンド20は、第1の歯勘合部116と第2の歯勘合部216の間に、少なくともユーザの切歯および犬歯の口蓋面に対峙して(たとえば接して)受け止められるアーチ72を形成する。ある実施形態では、アーチ72は、第1の歯勘合部116と第2の歯勘合部216の本体舌側端146に沿った1つ以上の点で定義される横断面に実質的にコプラナーであっても良い。下側の歯の上での使用のために構成された実施形態では、アーチ72は第1の歯勘合部116と第2の歯勘合部216の本体舌側端146に沿った1つ以上の点で定義される横断面の上に配置されても良い。上側の歯の上での使用のために構成された実施形態では、アーチ72は第1の歯勘合部116と第2の歯勘合部216の本体舌側端146に沿った1つ以上の点で定義される横断面の下に配置されても良い。
例示として、第1の歯勘合部116の本体近心端140は、第一小臼歯の近心に配置されても良いし、第1の歯勘合部116の本体遠心端142は、第1の歯勘合部116を少なくとも第一小臼歯と第二大臼歯の間に配置するために第二大臼歯の遠心に配置されても良い。同様に例示として、第2の歯勘合部216の本体近心端140は第一小臼歯の近心に配置されても良いし、第2の歯勘合部216の本体遠心端142は、第2の歯勘合部216を少なくとも第一小臼歯と第二大臼歯の間に配置するために第二大臼歯の遠心に配置されても良い。例示として、第1のスペーサ32の近心端40は、第二小臼歯の近心咬合面側表面の上に配置されても良いし、第1のスペーサ32の遠心端42は、口の左側の第一大臼歯の遠心咬合面側表面の上に配置されても良い。例示として、第2のスペーサ34の近心端40は、第二小臼歯の近心咬合面側表面の上に配置されても良いし、第2のスペーサ32の遠心端は、口の右側の第一大臼歯の遠心咬合面側表面あたりに配置されても良い。図4Cは、一体化コネクタバンド20並びに第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216内に延びる溝18を有する口腔器具10の背面図を示している。
図5Aは、ユーザの上側の歯の上に配置される複合口腔器具の実施形態の例の側面図を示す。複合口腔器具10は、ユーザの上側の歯のすべての上に延びる溝18を用いて固定され、切歯および犬歯の口蓋の一部を受ける窪み22を画定する。例示として、溝18は犬歯の遠心の切縁から少なくとも第二大臼歯の遠心の咬合まで延びる。例示として、一体化保持バンド20は、切歯、犬歯、および第一小臼歯の口蓋側(もし複合口腔器具が下側の歯に勘合しているならば舌側)のまわりに延びている。特に、一体化保持バンド20は、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の本体近心端140の舌側から延びる。図示されているように、バイトパッド12、14は、歯勘合部116、216内に配置されるスペーサ32、34を含む。例示として、図示されているスペーサ32、34は、薄めの前方端に向かって徐々に薄くなって行く厚めの後方端を有する。さらに、例示として、バイトパッド32、34は、組み合わされて楔形状のバイトパッド32、34を形成する2つの別々の構成要素として形成される。
図5Bは、歯勘合部116、216の各々の複合構造を示す図5Aの複合咬合器具の切断面3B−3Bを通る断面を示している。歯勘合部116、216の頬側本体端144から下向きに延びて、本体舌側端146のまわりに延びる溝18が示されている。溝18の内側表面は、図示されているように、ユーザの歯の少なくとも一部のプロファイル(輪郭)に対応するための形状をなす。内側形状は、図示された実施形態では、バイトパッド32、34および/または歯勘合部116、216の複合構造の内部層26を形成する内側物質36中に少なくとも部分的に形成されても良い。溝咬合表面24は、近接する歯の咬合表面に適合するための形状をなす。特に、溝咬合表面24を画定する内側物質36の一部は、大臼歯の咬合表面を受けるための形状をなす。同様に、外部咬合表面22は、近接する歯の咬合表面の少なくとも一部を受けるための形状をなす。とりわけ、この内部形状は快適さ、保持力、および衝撃/力分散の1つ以上を改善し得る。外側層28の外側表面、頬側壁、および舌側壁は、横たわる歯の形状に対応するための形状をなし、幾つかの実施形態の快適さおよび美観を改善し得る。
内側層26の内側物質36は、舌側壁の少なくとも一部および頬側壁の少なくとも一部に沿って、且つ内側層26の内側物質36と外側層28の外側物質38が接触する歯勘合部116、216の他の部分に沿って、外側層28の外側物質38に固定されても良い。様々な実施形態で、層26、28の物質36、38は、熱的に融解されても、化学的にリンクされても、接着して結合されても、機械的に相互接続されても、またはさもなければ、本開示を検討した当業者によって認識されるだろうように、互いに固定されても良い。溝18の下側部分の中の内側層26の内側物質36の少なくとも一部は、少なくとも部分的にスペーサ32、34のスペーサチャンネル表面48に対峙して(たとえば接して)配置され、実施形態によってはスペーサ32、34のスペーサチャンネル表面48に固定される。溝咬合表面22を画定する外側層26の少なくとも一部は、少なくとも部分的にスペーサ32、34のスペーサ外側表面50に対峙して(たとえば接して)配置され、実施形態によってはスペーサ32、34のスペーサ外側表面50に固定される。様々な態様において、層26、28の物質36、38は、熱的に融解されても、化学的にリンクされても、接着して結合されても、機械的に相互接続されても、またはさもなければ、本開示を検討した当業者によって認識されるだろうように、互いに固定されても良い。スペーサ32、34は、口腔器具10の歯勘合部116、216を形成する内側層26の内側物質と外側層38の外側物質38の間に包含される、またはさもなければ、口腔器具10の歯勘合部116、216を形成する内側層26の内側物質および外側層38の外側物質38に、もしくはその内部に固定されても良い。一体化コネクタバンド20の装着部62の少なくとも一部は、歯勘合部116、216の内側層26および外側層28の1つ以上に固定される、またはそれらと一体化される。ある態様では、一体化保持バンド20は、内側層26および外側層28の1つまたは両方と一体に形成されても良い。別の態様では、一体化保持バンド20は、1つ以上の端で歯勘合部116、216の内側層26および外側層28の1つまたは両方に固定されても良い。
図5C〜5Eは、口腔器具10の構成要素の実施形態の別の例の拡大斜視図および製造中に構成要素を組み立て得る際の形成装置100の例を示している。図示されているように、方法は、口腔器具10を形成するために、少なくとも外側ブランク128、一対のスペーサ32、34、および内部ブランク126を形成し組み立てることを含む。構成要素はまた、内側物質36および一体化保持バンド20を含んでも良い。各々の複合口腔器具10に対して、その上に口腔器具10が形成されるだろう上側または下側の歯のモデル(模型)30が与えられる。モデル30は、典型的には、リキッドストーンもしくは粉末石膏をユーザの上側もしくは下側の歯の型(インプレッション)または標準化された鋳型に投入することによって形成される。最初に、内部ブランク126がモデル30の上に形成され、モデル30の形状、したがってユーザの歯およびその上にモデル30が基礎付けされる基準が決定される。様々な構成要素が、モデル30上の形成された内側ブランク126、およびもしモデル30の上に形成されているならば外側ブランク128の上に配置され、そして相互接続された構成要素を構成する関連の構成要素は、複合口腔器具10を製造するために取り除かれる余分な物質を有していても良い。
圧力形成装置100が提供され得る。圧力形成装置100は、力を外側ブランク128の表面の上に加えて、外側ブランク128をモデル30の上に、および口腔器具10の関連の構成要素を形成するように全般的に構成される。当業者には認識されるだろうが、広い範囲の圧力形成装置がモデル30の上に外側ブランク128を形成するために用いられ得るし、本方法に適用可能であり得る。非限定的な例示をすると、圧力形成装置100は、気体圧力、流体圧力、機械的圧力を与える様々なデバイスの1つ以上であっても良いし、モデル30の上に外側ブランク128と口腔器具10の関連構成要素を形成するために、他の力を用いても良い。
あるステップでは、モデル30が、圧力形成装置100の形成チャンバ102中に配置される。内側層26を形成することが望まれている物質の内側ブランク126が与えられる。物質がEVAであるとき、内側ブランク126は、約1.0ミリメータから約6.0ミリメータの厚さを有しても良く、典型的には厚さは0.8ミリメータと約4.0ミリメータの間である。図5D中に全般的に図示されているように、内側ブランク126は、形成チャンバ102を高圧チャンバ104から気密に分離するために、圧力形成装置100の中に固定される。内側ブランク126および/または形成チャンバ102および高圧チャンバ104、それにモデル30の温度は、内側ブランク126を柔軟化するために上昇されても良い。次に高圧チャンバ104と形成チャンバ102の間に圧力勾配が形成され、内側ブランク126を変形し、内側ブランク126の少なくとも一部に、形成チャンバ102の中に向けて、そしてモデル30に押し付けられるように力が加えられる。内側ブランク126が、形成チャンバ102中で、モデル30に押し付けられるように力が加えられると、図5Eに全般的に図示されているように、内側ブランク126の下側表面、および程度は異なるものの、上側表面はモデル30の形状に適合する。
別のステップでは、内側物質36は、その上にスペーサ32、34が固定される内側ブランク126の部分の上に配置されても良い。内側物質36は、製造中にモデル30上の所望の位置にスペーサ32、34を固定するように機能しても良い。したがって、内側物質36は、その上にスペーサ32、34が固定される領域の少なくとも一部の上の、モデル30の犬歯、小臼歯および大臼歯の少なくとも1つ以上にわたり、内側ブランク126上に配置されても良い。製造中、モデル30の1つ以上の大臼歯および/または小臼歯の上の内側ブランク126の上にスペーサ32、34の位置を安定化させるために、内側物質36が少なくとも部分的に選択されても良い。
スペーサ32、34は上側表面上の所望の位置に配置される、またはさもなければ内側ブランク126および/もしくは存在するときには内側物質36の上に配置される。ある態様では、スペーサ32、34は、内側物質36の上またはその中の所望の位置に固定されても良い。スペーサ32、34のスペーサチャンネル表面48は、内側ブランク126および/または存在するときには内側物質36に接して配置される。
成形された内側ブランク126および関連構成要素は、次に形成チャンバ102内、外側ブランク128の下側に配置される。外側物質38がたとえばEVAであるとき、外側ブランク128は約1.0ミリメータから約6.0ミリメータの厚さを有しても良く、典型的には厚さは1.8ミリメータと約4.0ミリメータの間である。外側ブランク128は形成チャンバ102を高圧チャンバ104から気密に分離するために、圧力形成装置100の中に固定される。外側ブランク128および/または形成チャンバ102および高圧チャンバ104、それにモデル30の温度は、外側ブランク128を柔軟化するために上昇されても良い。次に高圧チャンバ104と形成チャンバ102の間に圧力勾配が形成され、外側ブランク128を変形し、外側ブランク128の少なくとも一部を形成チャンバ102へと押し込み、且つ、スペーサ32、34、少なくともいくつかの内側物質36、及びモデル30に押し付けるように力が加えられる。他の方法では、高圧チャンバ102中の圧力を増やすことによって、または形成チャンバ102中に少なくとも部分真空を形成することによって、圧力勾配が形成されても良い。温度および圧力差は、外側ブランク128が内側ブランク126および/または、存在するときには、それらが接触する内側物質36に固定されるように選択されても良い。同様に、温度および圧力差は、外側ブランク128および/もしくは内側ブランク126、ならびに/または存在するときには内側物質36が、それらがスペーサ32、34と接触するスペーサ32、34に固定されるように選択されても良い。ある実施形態では、温度および圧力は、外側ブランク128、内側ブランク126、およびスペーサ32、34の少なくとも2つの物質を融解するように構成される。外側ブランク128が、形成チャンバ102内で内側ブランク126に向かって力を受けると、外側ブランク128の下側表面は、スペーサ32、34、内側ブランク126、および/または、存在するときには、ある程度調製および状態に依存して、内側物質36の形状に適合する。一体化コネクタバンド20は、モデル30を圧力形成装置100の中に配置する前に、またはそれに引き続いて、口腔器具10に固定されても良い。一体化コネクタバンド20が歯勘合部116、216に固定される方法では、一体化コネクタバンド20の1つ以上の端は、外側ブランク128、スペーサ32、34、内側ブランク126、および存在するときには内側物質36の1つ以上に、その中に、またはそれらの間に固定されても良い。ある態様では、一体化保持バンド20は、モデル30に対して所望の位置に固定し、一体化保持バンド20の端が、内側ブランク126の内側シート物質37、外部ブランク128の外側物質38の少なくとも1つの内部もしくはその上に配置されているまたは配置されるようにする、またはさもなければ、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の各々中の所望の位置に固定されるようにする。本開示を検討した当業者によって気付かれるであろうように、口腔器具10の様々な構成要素の固定、結合、接続、リンクおよび/または一体化を改善するまたは変えるために、様々な化学的処理、接着、もしくは他の成分が構成要素に一体化されても良いし、または層の間に配置されても良い。
過成形過程の後で、口腔器具10はモデル30から取り外されるが、さらに余分な物質を刈り取られても良い。一体化保持バンド20が第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の1つ以上に一体化されている方法では、一体化保持バンド20は、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の両方に一体に接続される一体化保持バンド20の所望の形状を残しつつ、モデルから内側シート126および外側シート128の余分な物質を切り払い、刈り取ることによって形成されても良い。ある態様では、内側シート126または外側シート128のいずれか一つはまた、一体化保持バンドの厚さを減らすために、一体化保持バンド20の少なくとも一部から取り除かれても良い。
さらに、口腔器具10は、キャビティ18に反対側の表面上に対向する歯の型を形成するために関節上に装着され、加熱されても良い。あるいは、口腔器具10は、キャビティ18に反対側の表面上に対向する歯の型を形成するために加熱され、手作業で一つにまとめられても良い。
図6Aは、ユーザの上側の歯の上に配置される複合口腔器具の実施形態の例の側面図を示している。複合口腔器具10は、溝18を用いてユーザの上側の歯にわたって固定されるが、溝18は、第三大臼歯の近心咬合面から口の反対側の第三大臼歯の近心咬合面まで口のまわりにアーチ状に延びる。上側の歯の咬合表面の形状に適合するように構成される溝咬合表面24が示されている。図示されているように、バイトパッド12、14は、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の内部に配置されたスペーサ32、34を含む。例示を目的として、図示されているスペーサ32、34は全般的に、一様な厚さを有している。さらに例示として、咬合パッド32、34は、長方形形状に形成された単一の構成要素として形成される。例示を目的として、一体化保持バンド20は、溝18がユーザの切歯および犬歯の少なくとも全てを受けるためにアーチ72中に連続的に形成されるように、切歯、犬歯、小臼歯の唇側および口蓋側の両側のまわりに延びている。
図6Bは、図6Aの複合口腔器具の切断面6B−6Bを通る断面であって、口腔器具10のこの部分の複合構造を示している断面を示している。本体116、216の頬側本体端144から下方向に、そして本体舌側端146のまわりに延びる溝18が示されている。溝18の内側表面は、図示されているように、ユーザの歯の少なくとも一部のプロファイルに対応するための形状が取られている。内側形状は、図示されている実施形態では、咬合パッド32、34および/または歯勘合部116、216の複合構造の内側層26を形成する内側物質36中に少なくとも部分的に形成される。溝咬合表面24は、近接する歯の咬合表面に適合するための形状をなしている。特に、溝咬合表面24を画定する内側物質36の部分は、大臼歯の咬合表面を受けるための形状が取られている。同様に、外側咬合表面22は、近接する歯の咬合表面の少なくとも一部を受けるための形状が取られている。とりわけ、この内部形状は、快適さ、保持、および衝撃/力分散の1つ以上を改善する。外側層28の外側表面、頬側壁、および舌側壁は、横たわっている歯の形状に対応するための形状を取り、幾つかの実施形態の快適さおよび美観を改善し得る。
内側層26の内側物質36は、外側層28の外側物質28に、舌側壁の少なくとも一部および頬側壁の少なくとも一部に沿って、ならびに内側層26の内側物質36と外側層28の外側物質38が接触する本体116、216の別の一部に沿って、固定されても良い。様々な態様では、層26、28の物質36、38は、本開示を検討した当業者によって認識されるだろうように、熱的に融解され、化学的にリンクされ、接着して結合され、機械的に相互接続され、またはさもなければ、互いに固定されても良い。溝18の下側部分の中の内側層26の内側物質36の少なくとも一部は、少なくとも部分的にスペーサ32、34のスペーサチャンネル表面48に対峙して(たとえば接して)配置され、そして実施形態によっては、それに固定される。溝咬合表面22を画定する外側層26の少なくとも一部は、スペーサ32、34のスペーサ外側表面50に対峙して(たとえば接して)配置され、そして実施形態によってはそれに固定される。様々な態様では、層26、28の物質36、38は、本開示を検討した当業者によって認識されるだろうように、熱的に融解され、化学的にリンクされ、接着して結合され、機械的に相互接続され、またはさもなければ、スペーサチャンネル表面48、50に固定されても良い。スペーサ32、34は、口腔器具10の歯勘合部116、216を形成する内側層26の内側物質と外側層38の外側物質38の間に包含される、またはさもなければ、口腔器具10の歯勘合部116、216を形成する内側層26の内側物質および外側層38の外側物質38に、もしくはその内部に固定されても良い。一体化コネクタバンド20の少なくとも一部は、内側層26と外側層28の間に固定されても良い。一体化コネクタバンド20の様々な他の構造は、本体116、216の1つ以上の層26、28内に、その内部に、およびそれらの間に、ならびにスペーサ32、34内に、およびその内部に、これらの要素に関する主要なコネクタを固定するために延びている。
図6Cは、製造中に構成要素が組み立てられ得る際の口腔器具10の構成要素の実施形態の例の拡大斜視図を示している。図示されているように、方法は、口腔器具10を形成するために、少なくとも内側物質36、スペーサ32、34の対、および外側ブランク128を形成し組み立てることを含む。構成要素はまた、一体化保持バンド20を含んでも良い。各々の複合口腔器具10に対して、上側または下側の歯のモデル30であって、その上に口腔器具10が形成されるだろうモデル30が与えられる。モデル30は、典型的には、リキッドストーンもしくは粉末石膏をユーザの上側もしくは下側の歯の型(インプレッション)または標準化された鋳型に投入することによって形成される。様々な構成要素は、モデル30上に形成され、外側ブランク128はモデル30上に配置され、そして相互接続された構成要素を構成する関連の構成要素は、複合口腔器具10を製造するために取り除かれる余分な物質を有していても良い。
あるステップでは、溝18の溝咬合表面24の少なくとも一部の上に内側層26を形成するだろう内側物質36は、モデル30の上に配置される。典型的には、内側物質36は、モデル30の犬歯、小臼歯、大臼歯の少なくとも1つ以上の上に配置される。内側物質36は、典型的には、溝18の溝咬合表面24の上に内側層24の少なくとも一部を形成するであろう。物質36は、それを加熱によって柔軟化することによって、モデル30に圧入することによって、またはさもなければ、使用される物質に依存して当業者によって認識されるだろう方法によって、一時的にモデルに固定されても良い。内側物質36は、固体または液体形状であっても良く、および様々なEVAベースの接着剤、様々な非硬化性ポリマー、様々な熱軟化性ポリマー、様々な光硬化可能ポリマーのような物質、または本開示を検討した当業者によって認識されるだろう他の物質の1つであって良い。内側物質36は、モデル30の上の所望の位置に配置される。典型的には、内側物質36は、大臼歯および小臼歯の1つ以上の咬合表面の少なくとも一部の上に配置される。ある実施形態では、内側物質36は、少なくともモデル30の第二小臼歯および第一大臼歯の咬合表面の少なくとも一部の上に配置される。内側物質36は一般的には、外側ブランク28がモデル30に適合するように作られるのと同様、モデル30の歯の上に形成可能なように選択および/または調製される。本開示を検討した当業者によって認識されるだろうように、内側物質36は口腔器具10の内側表面に対する快適さおよび耐久性要求を満足し得ることが望ましい。内側物質36は、製造中、モデルの大臼歯および/または小臼歯の1つ以上の上にスペーサ32、34の位置を安定化するために、少なくとも部分的には選択され得る。
スペーサ32、34は内側物質36の上側表面の上、または内側物質36の上の所望の位置に配置される。ある態様では、スペーサ32、34は、内側物質36の上または内側物質の中の所望の位置に固定されても良い。スペーサ32、34のスペーサチャンネル表面48は内側物質36に接して配置されている。内側物質36は、化学的に処理され、非硬化され、過熱され、もしくは柔軟化されるので、柔軟性または粘着性物質として作られても良いまたは提供されても良いし、または本開示を検討した当業者によって認識されるように、製造中に、スペーサ32、34を内側物質36に相対的に配置することを可能とする特性または構成を有しても良い。スペーサ32、34を配置する前に、その間に、またはその後に、一体化保持バンド20はモデル30の上に配置されてもよい。一体化保持バンド20は、スペーサ32、34および内側物質36に相対的に配置され、もし口腔器具10の特定の設計によって要求されるならば、それらが協働して一体化保持バンド20を固定するようにしても良い。ある設計では一体化保持バンド20は、代替として、外側ブランク128がモデル30の上に形成された後、または形成段階から余分な物質が取り除かれた後において、他の構成要素に固定されても良い。
図5Dおよび5Eの例示された実施形態の例と同様に、モデル30は、そのモデルの上に外側ブランク128を形成するために気体圧力を用いる圧力形成装置100の形成チャンバ102内に配置される。外側層26を形成することが要望される外側物質38の外側ブランク128が与えられる。たとえば外側物質38がEVAであるとき、外側ブランク128は約1.0ミリメータから約6.0ミリメータの厚さを有してもよく、典型的には、約1.8ミリメータから約4.0ミリメータの間である。外側物質38が、ポリカーボネートの上側の層およびポリエステルウレタンの下側の層(下側の層は歯に対峙して(たとえば接して)配置される)が積層されたモノを含む複合物質のシートであるとき、外側ブランク128は約1.0ミリメータと6.0ミリメータの間の厚さを有しても良く、典型的な厚さの寸法は0.8mmのポリカーボネート物質および1.0mmのポリエステルウレタンである。外側ブランク128は、形成チャンバ102を高圧チャンバ104から気密に分離するために圧力形成装置100内に固定されている。外側ブランク128ならびに/または形成チャンバ102および高圧チャンバ104、それにモデル30の温度は、外側ブランク128を柔軟化するために上昇されても良い。次に高圧チャンバ104と形成チャンバ102の間に圧力勾配が形成され、外側ブランク128を変形し、外側ブランク128の少なくとも一部を形成チャンバ102へと押し込み、且つ、スペーサ32、34、少なくともいくつかの内側物質36、及びモデル30に押し付けるように力が加えられる。他の方法では、高圧チャンバ102中の圧力を増やすことによって、または形成チャンバ102中に少なくとも部分真空を形成することによって、圧力勾配が形成されても良い。温度および圧力差は、外側ブランク128を内側物質36に、つまりそれらが接触する場所に固定するために選択されても良い。同様に、温度および圧力差は、外側ブランク128および/または内側物質36をスペーサ32、34に、つまりそれらがスペーサ32、34に接触する場所に固定するために選択されても良い。ある実施形態では、温度および圧力は、外側ブランク128、内側物質36およびスペーサ32、34の少なくとも2つの物質を融解するために構成されている。外側ブランク128が形成チャンバ中で、モデル30に押し付けるように力が加えられると、外側ブランク128の下側表面はスペーサ32、34、モデル30、および、形成および状態に依存して、ある程度、内側物質30に適合する。一体化保持バンド20は、モデル30を圧力形成装置100の中に配置する前、またはそれに引き続いて、口腔器具10に固定されても良い。一体化保持バンド20はこの過程で固定される方法では、主要なコネクタは外側ブランク128、スペーサ32、34、および内側物質36の1つ以上の中に、または間に固定されても良い。ある態様では、一体化保持バンド20は、装着部62が内側物質36および外側ブランク128の物質の少なくとも1つの中に、もしくはその上に配置されている、もしくは配置されるように、モデル30に対して所望の場所に固定されてもよい。またはさもなければ第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の各々の中の所望の位置に固定される。本開示を検討した当業者によって書かれるであろうように、口腔器具10の様々な構成要素の固定、結合、接続、リンクおよび/または一体化を改善するまたは変えるために、様々な化学的処理、接着、もしくは他の成分が構成要素に一体化されても良いし、または層の間に配置されても良い。
過成形過程の後で、口腔器具10はモデル30から取り外され、余分な物質を刈り取られても良い。一体化保持バンド20が第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の1つ以上に一体化されている方法では、一体化保持バンド20は、第1の歯勘合部116および第2の歯勘合部216の両方に一体に接続される一体化保持バンド20の所望の形状を残しつつ、モデルから内側シート126および外側シート128の余分な物質を切り払い、刈り取ることによって形成されても良い。ある態様では、内側シート126または外側シート128のいずれか一つはまた、一体化保持バンドの厚さを減らすために、一体化保持バンド20の少なくとも一部から取り除かれても良い。
さらに、口腔器具10は、キャビティ18に反対側の表面上に対向する歯の型を形成するために関節上に装着され、加熱されても良い。あるいは、口腔器具10は、キャビティ18に反対側の表面上に対向する歯の痕跡を形成するために加熱され、手作業で分節されても良い。
先の議論は単に、本発明の実施形態の例を開示し、記載したに過ぎない。明細書を検討すれば、当業者はそのような議論から、ならびに添付の図面および請求項から、様々な変更、変形および変化が、以下の請求項によって定義されるような本発明の目的および範囲から逸脱せずになされ得ることを既に認識するであろう。

Claims (16)

  1. ユーザの歯に間隔を空けるための複合口腔器具であって、
    チャンネル(18)が歯と係合することを許容するために、実質的に剛体物質の薄い層として全般的に形成される本体(16)と、
    口の対向する側に対して前記本体によって画定される第1および第2の歯勘合部(116、216)
    前記本体によって画定され、前記本体の前記物質と同一の物質のリボンであり、前記第1の歯勘合部を前記第2の歯勘合部に固定し、そして少なくともユーザの前歯の側および/または口蓋側の周りのアーチとして延びるように構成される一体化保持バンド(20)と、
    小臼歯の少なくとも1本および大臼歯の少なくとも1本の上、もしくは前記ユーザによって装着されたときに、1本以上の大臼歯の咬合表面の上に固定されるように構成され、前記歯に係合するチャンネル(18)と共に形成され、内側層、外側層、および前記層(図5Bの26、28;図6Bおよび6Cの36、38)の間に埋め込まれているまたは包含されている少なくとも2つ以上の第1もしくは第2のスペーサ(32、24)を含む複合構造のものである第1および第2の歯勘合部(216、226)であって、
    前記スペーサは前記本体の物質より大きな硬さを有し、ストレスに関連した食いしばりまたは顎への衝撃に際して、前記小臼歯および大臼歯の前記咬合表面の間隔を維持するために選択された物質のものであり、
    前記2つ以上の第1もしくは第2のスペーサは、歯の食いしばりの間の圧力または伝達力を減少するために、第1の端部から第2の端部へ厚さが増加し、
    前記器具は前記ユーザの歯のモデル(30)の過成形であり、各歯係合チャンネル(18)の前記咬合面(24)は、前記ユーザの歯の前記咬合表面の少なくとも一部に適合するように構成され、前記外側層(28)の頬側壁および舌側壁の外側表面は前記横たわる歯の形状に対応するような形状をなし、そして前記保持バンドは前記ユーザの前歯に適合するように構成された窪み(22)を有する、ことを特徴とする複合口腔器具。
  2. チャンネル(18)はまた、前記ユーザの歯の舌側/口蓋側および唇側/頬側の両側の少なくとも一部を受け、よって前記歯の切歯の周りを包むおよび覆うために、保持バンド(20)中に画定される、請求項1の器具。
  3. 前記保持バンド(20)は、切歯および犬歯の口蓋側表面に沿って、前記口の前面の周りに延びるように構成され、ユーザの前記切歯および犬歯の口蓋側表面を受けるような形
    状を取る複数の窪み(22)を画定する、請求項1の器具。
  4. 前記保持バンド(20)は、ユーザの少なくとも切歯および犬歯の口蓋側表面に対峙して受けられるアーチ(72)を形成する、請求項1の器具。
  5. 各歯勘合部(116、216)は、前記歯勘合部を少なくとも第1の小臼歯および第2の大臼歯の間に配置するために、前記第1の小臼歯の近心に配置された近心本体端(140)および前記第2の大臼歯の遠位に配置された遠位本体端(142)を有する、請求項3または4の器具。
  6. 各歯勘合部(116、216)は単一のスペーサを有する、請求項1乃至5のいずれか一項の器具。
  7. 各スペーサは楔として構成される、請求項6の器具。
  8. 各スペーサは、楔(図5A)を形成するために組み合わされる2つの別々の構成要素として形成される、請求項1乃至5のいずれか一項の器具。
  9. 前記スペーサは、高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンのものである、請求項1乃至8のいずれか一項の器具。
  10. 前記スペーサは、60〜90Dのデュロメータを有する、請求項1乃至9のいずれか一項の器具。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のような複合口腔器具を製造する方法であって、
    歯の上側の組および歯の下側の組の一つのモデル(30)を与えることと、
    内側ブランク(36、126)を前記モデルの少なくとも一部の上に形成することと、
    第1のスペーサおよび第2のスペーサ(32、34)を、前記モデルの大臼歯および小臼歯の少なくとも1本にわたり前記内側ブランクの上側表面上に配置することと、
    外側ブランク(38、128)を前記モデルの少なくとも一部の上に形成することと、
    および、少なくとも第1のスペーサ(32)を固定する第1のバイトバッド(12)および少なくとも第2のスペーサ(34)を固定する第2のバイトパッド(14)を少なくとも形成し、少なくとも前記外側ブランク、前記第1のスペーサ、前記第2のスペーサ、および前記内側ブランクを一緒に複合構造として相対的に固定するために、前記内側ブランクの上に前記外側ブランクを固定すること、
    を含む方法。
  12. さらに、前記内部ブランクを形成するステップであって、
    前記モデル(30)を圧力形成装置(100)の形成チャンバ(102)中に配置することと、
    内側ブランク(126)を、前記圧力形成装置の前記形成チャンバおよび高圧チャンバ(104)の間に気密に係合することと、
    前記モデルの上に前記ブランクの一部を引き込むために前記形成チャンバと前記高圧チャンバの間に圧力差を形成すること、
    を含むステップを含む、請求項11の方法。
  13. さらに、外側ブランクを形成するステップであって、
    外側ブランク(128)を、前記圧力形成装置の前記形成チャンバおよび高圧チャンバ(104)の間に気密に係合することと、
    前記第1のスペーサおよび第2のスペーサおよび第1のブランクの上に前記ブランクの一部を引き込むために前記形成チャンバと前記高圧チャンバの間に圧力差を形成すること、
    を含むステップを含む、請求項12の方法。
  14. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のような複合口腔器具を製造する方法であって、
    歯の上側の組および歯の下側の組の一つのモデル(30)を与えることと、
    内側物質(図6Cの36)を、前記モデルの大臼歯および小臼歯の少なくとも1本の表面の上に与えることと、
    第1のスペーサおよび第2のスペーサ(22、34)を、前記モデルの左側および右側の両側の大臼歯および小臼歯の少なくとも1本の上の内側物質(36)の上方面上に配置
    することと、
    第1のスペーサ、第2のスペーサ、前記内側物質および前記モデルの少なくとも一部の上に外側ブランク(38)を形成し、前記外側ブランク、第1のスペーサ、第2のスペー
    サ、および前記内側物質を一緒に複合構造として相対的に固定すること、
    を含む方法。
  15. さらに、前記外側ブランクを形成するステップであって、
    圧力形成装置の形成チャンバ(102)中に前記モデルを配置することと、
    第1のブランク(図6Cの38、128)を、前記圧力形成装置の前記形成チャンバおよび高圧チャンバ(104)の間に気密に係合することと、
    前記第1のスペーサおよび前記第2のスペーサおよび前記内側物質の上に前記第1のブランクの少なくとも一部を形成するために、前記形成チャンバと前記高圧チャンバの間に
    圧力差を形成すること、
    を含むステップを含む、請求項14の方法。
  16. 前記過成形過程の後に、以下のステップ、
    前記モデル(30)から前記口腔器具を取り外すことと、
    過剰な物質を刈り取ること、
    を実行する、請求項11乃至15のいずれか一項の方法。
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