JP5220570B2 - シリコンウェハーエッチング剤及びそれを用いたエッチング方法 - Google Patents
シリコンウェハーエッチング剤及びそれを用いたエッチング方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5220570B2 JP5220570B2 JP2008310726A JP2008310726A JP5220570B2 JP 5220570 B2 JP5220570 B2 JP 5220570B2 JP 2008310726 A JP2008310726 A JP 2008310726A JP 2008310726 A JP2008310726 A JP 2008310726A JP 5220570 B2 JP5220570 B2 JP 5220570B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon wafer
- etching
- etching agent
- agent
- aqueous solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Weting (AREA)
Description
また、特許文献4に記載のように、繊維状活性炭を用いて金属分、特にNiを1ppb以下にまで低減した金属含有量が少ない苛性ソーダ水溶液は、金属汚染を抑制できるエッチング液として有効である。
[1] アルカリ水溶液を含むシリコンウェハーエッチング剤であって、前記アルカリ水溶液はジアミノプロパン四酢酸を0.002モル/L〜0.007モル/L含有するシリコンウェハーエッチング剤。
[2]前記アルカリ水溶液は、アルカリ濃度が30〜55質量%である、[1]に記載のシリコンウェハーエッチング剤。
[3]前記アルカリ水溶液は、金属不純物分として、鉄分、ニッケル分及び銅分からなる群より選ばれる1種以上の金属成分を含有するものである、[1]又は[2]に記載のシリコンウェハーエッチング剤。
[4]前記アルカリ水溶液は、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムを含有する、[1]〜[3]のいずれか1つに記載のシリコンウェハーエッチング剤。
[5]前記アルカリ水溶液は、水酸化ナトリウムを含有する、[1]〜[4]のいずれか1つに記載のシリコンウェハーエッチング剤。
[6][1]〜[5]のいずれか1つに記載のシリコンウェハーエッチング剤を用いてシリコンウェハーをエッチングする工程を有するエッチング方法。
[7]前記エッチングする工程において、前記シリコンウェハーエッチング剤の温度が50〜100℃である、[6]に記載のエッチング方法。
本発明者らは鋭意検討した結果、アルカリ水溶液を含むエッチング剤に、ジアミノプロパン四酢酸(以下、「Methyl−EDTA」とも表記する。)を加えることにより、驚くべきことに、エッチング剤のアルカリが40質量%以上の高濃度であっても、エッチング後のシリコンウェハー上に残留する金属成分量、特に、鉄、ニッケル、銅の合計量の抑制に対して大きな効果が見られることを見出した。更に、エッチング剤のアルカリ濃度が40質量%未満の低い領域では、エッチング後のシリコンウェハー上に残留するニッケル分を特に選択的に低減させることを本発明者らは見出し、本発明を完成させるに至った。
エッチングする工程におけるエッチング方式としては、液状であるエッチング剤を満たした容器内でエッチング剤にシリコンウェハーを浸漬するディップ式、シリコンウェハーにスプレー式にエッチング剤を吹き付けるスプレー式、スピナーと呼ばれる回転台にシリコンウェハーを取り付けて、エッチング剤をシリコンウェハーに滴下するスピン式が挙げられる。また、本実施形態において、シリコンウェハーの供給方式は特に限定されず、バッチ式でもよく、枚葉式でもよい。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む40質量%の苛性ソーダ水溶液250mLに、キレート剤としてジアミノプロパン四酢酸(Methyl−EDTA)0.353gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.005モル/Lであった。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む44質量%の苛性ソーダ水溶液250mLに、キレート剤としてジアミノプロパン四酢酸(Methyl−EDTA)0.077gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.001モル/Lであった。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む42質量%の苛性ソーダ水溶液250mLに、キレート剤としてジアミノプロパン四酢酸(Methyl−EDTA)0.613gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.008モル/Lであった。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む30質量%の水酸化カリウム水溶液250mLに、キレート剤としてトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン四酢酸(CyDTA)0.455gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.005モル/Lであった。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む35質量%の苛性ソーダ水溶液250mLにトリエチレンテトラミン六酢酸(TTHA)0.865gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.007モル/Lであった。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む45質量%の苛性ソーダ水溶液250mLに、キレート剤としてグルコン酸0.218gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.004モル/Lであった。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む48質量%の苛性ソーダ水溶液250mLに、キレート剤としてトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン四酢酸(CyDTA)0.638gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.007モル/Lであった。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む50質量%の苛性ソーダ水溶液250mLに、キレート剤としてジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)0.393gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.004モル/Lであった。
ニッケル分を10ppb、鉄分を10ppb、銅分を10ppb含む50質量%の水酸化カリウム水溶液250mLに、キレート剤としてトリエチレンテトラミン六酢酸(TTHA)0.742gを添加し溶解させて、エッチング剤を得た。このエッチング剤におけるキレート剤の濃度は0.006モル/Lであった。
Claims (7)
- アルカリ水溶液を含むシリコンウェハーエッチング剤であって、
前記アルカリ水溶液はジアミノプロパン四酢酸を0.002モル/L〜0.007モル/L含有するシリコンウェハーエッチング剤。 - 前記アルカリ水溶液は、アルカリ濃度が30〜55質量%である、請求項1に記載のシリコンウェハーエッチング剤。
- 前記アルカリ水溶液は、金属不純物分として、鉄分、ニッケル分及び銅分からなる群より選ばれる1種以上の金属成分を含有するものである、請求項1又は2に記載のシリコンウェハーエッチング剤。
- 前記アルカリ水溶液は、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムを含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシリコンウェハーエッチング剤。
- 前記アルカリ水溶液は、水酸化ナトリウムを含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリコンウェハーエッチング剤。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシリコンウェハーエッチング剤を用いてシリコンウェハーをエッチングする工程を有するエッチング方法。
- 前記エッチングする工程において、前記シリコンウェハーエッチング剤の温度が50〜100℃である、請求項6に記載のエッチング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008310726A JP5220570B2 (ja) | 2008-12-05 | 2008-12-05 | シリコンウェハーエッチング剤及びそれを用いたエッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008310726A JP5220570B2 (ja) | 2008-12-05 | 2008-12-05 | シリコンウェハーエッチング剤及びそれを用いたエッチング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010135593A JP2010135593A (ja) | 2010-06-17 |
JP5220570B2 true JP5220570B2 (ja) | 2013-06-26 |
Family
ID=42346578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008310726A Active JP5220570B2 (ja) | 2008-12-05 | 2008-12-05 | シリコンウェハーエッチング剤及びそれを用いたエッチング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5220570B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4586628B2 (ja) * | 2005-05-19 | 2010-11-24 | 和光純薬工業株式会社 | 半導体基板表面処理剤及び処理方法 |
TW200745313A (en) * | 2006-05-26 | 2007-12-16 | Wako Pure Chem Ind Ltd | Substrate etching liquid |
-
2008
- 2008-12-05 JP JP2008310726A patent/JP5220570B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010135593A (ja) | 2010-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4586628B2 (ja) | 半導体基板表面処理剤及び処理方法 | |
US7618897B2 (en) | Alkali etching liquid for silicon wafer and etching method using same | |
US20140076355A1 (en) | Treatment apparatus, method for manufacturing treatment liquid, and method for manufacturing electronic device | |
US20120080053A1 (en) | Method for cleaning of semiconductor substrate and acidic solution | |
JP4831096B2 (ja) | ガラス基板用洗浄剤及びガラス基板の製造方法 | |
JP5220569B2 (ja) | シリコンウェハーエッチング剤及びそれを用いたエッチング方法 | |
JP4700333B2 (ja) | シリコンウエーハ用の高純度アルカリエッチング液およびシリコンウエーハアルカリエッチング方法 | |
JP5220570B2 (ja) | シリコンウェハーエッチング剤及びそれを用いたエッチング方法 | |
JP2008086945A (ja) | 選択的透過膜の性能回復方法 | |
JP6327207B2 (ja) | Ge又はSiGeまたはゲルマニドの洗浄方法 | |
JPH10310883A (ja) | アルカリ溶液の純化方法及び半導体ウェーハのエッチ ング方法 | |
JP4271073B2 (ja) | 基板処理方法および基板処理液 | |
WO2012068775A1 (zh) | 一种化学机械抛光液 | |
JP5671793B2 (ja) | 仕上研磨を施したシリコンウェーハの洗浄方法 | |
JP2011096972A (ja) | シリコンウエーハの加工方法 | |
JP2010272590A (ja) | 高純度アルカリからなるシリコンウェハーエッチング液及びそれを用いたエッチング方法 | |
JP2008031038A (ja) | 石英ガラス表面の洗浄方法 | |
JP2009032816A (ja) | シリコンウエハーエッチング用苛性ソーダ水溶液 | |
WO2018104992A1 (ja) | Ge、SiGeまたはゲルマニドの洗浄方法 | |
JP2009032815A (ja) | シリコンウエハーエッチング用苛性ソーダ水溶液 | |
JP2010027949A (ja) | シリコンウェーハ用エッチング液及びシリコンウェーハの製造方法 | |
JP2004344715A (ja) | 苛性アルカリ水溶液に含まれるクロムの除去方法 | |
JP2005001955A (ja) | 高純度苛性ソーダ水溶液の製造方法およびそれに使用する活性炭の賦活方法 | |
JP2009029650A (ja) | シリコンウエハーエッチング用苛性ソーダ水溶液 | |
JP3400694B2 (ja) | シリコンウエハのエッチング方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120919 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130306 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5220570 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |