JP5220159B2 - パワーコンバータのアドレス自動設定方法及びこの方法を適用した太陽光発電システム - Google Patents

パワーコンバータのアドレス自動設定方法及びこの方法を適用した太陽光発電システム Download PDF

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本発明は、制御装置に複数の設備機器(パワーコンバータ)を順次接続した設備システムに関し、更に詳しくは、各設備機器に識別情報(アドレス)を重複することなく自動的に設定する方法及びこの方法を適用した太陽光発電システムに関する。
従来、この種のアドレス自動設定方法を使ってアドレス設定を行う設備システムとして、例えば太陽光発電システムがある。太陽光発電システムは、建物の屋根などに太陽電池モジュールを複数配設した太陽電池アレイを有し、太陽電池アレイで発電された直流電力を送電ケーブルを介してパワーコンバータ(以下、パワコンという)へ送電し、パワコンで交流電力に変換した後、電力搬送線を介して負荷機器へと供給するものである。業務用など大規模な太陽光発電システムでは、太陽電池アレイが複数設置され、パワコンも太陽電池アレイ数に合わせて複数設置される場合が多い。
このようにパワコンを複数設置する場合、複数のパワコンは制御装置に対して順次バスライン(通信路)で接続され、それぞれに通信用のアドレスが重複無く設定される。そして、そのアドレスにより個別に選択されて制御装置により作動制御される。
各パワコンのそれぞれにアドレスを重複無く設定する方法としては、例えば各パワコンに備えられたディップスイッチを設備管理者が手動で設定する方法がある。しかしながら、この方法では設定ミスが生じる場合があり、設定ミスによりアドレスが重複した場合には正常な動作を望むことはできない。
そこで、バスライン上に順次接続された各機器に重複無くアドレスを自動的に設定する方法として、従来より、各機器のそれぞれに通信路の開閉を行う開閉スイッチとマイクロコンピュータ(マイコン)とを設け、開閉スイッチをマイコンで制御することによりアドレスを重複無く自動設定可能とした技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−116565号公報(第3頁−第4頁、図1)
しかしながら、上記特許文献1の技術では、開閉スイッチを各機器内にそれぞれ設けているため、機器のコストアップや接点不良による誤動作があるという問題や、開閉スイッチが故障してオープン状態となった場合、全ての機器との通信が不可となるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、通信路に開閉スイッチを設けること無しに各パワーコンバータへのアドレスを重複無く最前段から最後段まで順番に自動設定することが可能なパワーコンバータのアドレス自動設定方法及びこの方法を適用した太陽光発電システムを得ることを目的とする。
本発明に係るパワーコンバータのアドレス自動設定方法は、制御装置と、制御装置に通信路を介して順次接続され、それぞれ個別のアドレスが設定されて制御装置により制御される複数のパワーコンバータとを備えた太陽光発電システムにおけるパワーコンバータのアドレス自動設定方法であって、複数のパワーコンバータの出力が電力搬送線によって並列接続され、各パワーコンバータから出力されて電力搬送線へと供給された電力搬送線上の電流を各パワーコンバータのそれぞれに対応して設けた電流測定手段により測定し、制御装置はパワーコンバータの最小電流値を初期アドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を各パワーコンバータに出力し、各パワーコンバータはアドレス設定命令信号が入力されると、自己のパワーコンバータ対応の電流測定手段で測定された電流値と、入力されたアドレス設定信号のアドレスとを比較し、合致する場合、この値を自分のアドレスとして設定すると共に合致信号を制御装置に出力し、制御装置は、合致信号の入力があると、前回のアドレス設定命令信号で設定指示した値に最小電流値を加算した電流値を次のアドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を各パワーコンバータに出力する動作を合致信号の入力が無くなるまで繰り返し行い、各パワーコンバータそれぞれにアドレスを重複無く自動設定するものである。
本発明によれば、通信路に開閉スイッチを設けること無しに(パワーコンバータ内に開閉スイッチを設けること無しに)、各パワーコンバータに対して最前段から最後段まで順番にアドレスを重複無く自動設定することが実現可能となる。
本発明の実施の形態1に係る設備機器(パワコン)3のアドレス自動設定方法を適用した太陽光発電システム全体の構成を示すブロック図である。 図1のパワコン3のCPU7によるアドレス設定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る設備機器(パワコン)3のアドレス自動設定方法を適用した太陽光発電システム全体の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る設備機器(パワコン)3のアドレス自動設定方法を適用した太陽光発電システム全体の構成を示すブロック図である。 図4のパワコン3のCPU7によるアドレス設定処理を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る設備機器のアドレス自動設定方法が適用された太陽光発電システム全体の構成を示すブロック図である。
太陽光発電システムは、複数の太陽電池アレイ1を有し、各太陽電池アレイ1で発電した直流電力を太陽電池アレイ1毎に設けた設備機器としてのパワコン3に送電ケーブル2により送電し、各パワコン3で交流電力に変換する。そして、各パワコン3で変換された交流電力を並列接続された電力搬送線4で送電するものである。
太陽光発電システムは、各パワコン3を制御するための制御装置5を備えており、この制御装置5に通信路6により各パワコン3が順次接続され、制御装置5と各パワコン3とが互いに通信可能となっている。なお、図1に示したように順次接続された各パワコン3の一端側(最前段)から他端側(最後段)に、順にパワコン3−1、パワコン3−2、パワコン3−3と符号を付し、必要に応じてそれぞれ区別して用いる。
制御装置5は、パワコン3の動作を制御する制御信号を通信路6を介して送信するとともに、後述のアドレス設定命令信号を通信路6上に出力する。通信路6上に出力された信号は、最前段のパワコン3−1にまず伝達され、その後、パワコン3−2、パワコン3−3へと順次伝達される。
パワコン3は、パワコン3全体を制御するCPU7と、通信路6を介して他のパワコン3や制御装置5との通信を制御する通信路コントローラ8とを備え、通信路6上のデータは通信路コントローラ8を介してCPU7に入力される。
CPU7は、入力された信号に応じて各部を制御する。また、CPU7は、自己パワコン3にアドレスが設定されていない間は、後述の高周波重畳手段10による高周波の重畳をONして次段のパワコン3に高周波信号が入力されるように制御し、また、自己パワコン3にアドレスが設定された場合には、後述の高周波重畳手段10による高周波の重畳をOFFして高周波の重畳を停止させる制御を行うとともに、後述の図2のフローチャートの制御を行う。
パワコン3は、外部機器(制御装置5や他のパワコン3)と接続するための2つの接続コネクタAと接続コネクタBとを備えている。通信路コントローラ8と一方の接続コネクタBとの間の通信路6上には、高周波の伝達を遮る高周波カット手段9が接続されており、その一方の接続コネクタBに次段のパワコン3が接続されている。なお、以下では、高周波カット手段9が接続されている側の接続コネクタを接続コネクタB、高周波カット手段9が接続されていない側の接続コネクタを接続コネクタAとして区別する。
パワコン3は更に、自己パワコン3に入力されたアドレス設定命令信号に高周波を重畳して次段のパワコン3のCPU7に高周波信号を入力させる高周波重畳手段10を備えている。高周波重畳手段10は具体的には例えば発振器で構成されており、高周波重畳手段10の入力線はCPU7に接続され、出力線は高周波カット手段9と接続コネクタBとの間の通信路6上に接続されている。
高周波重畳手段10は、CPU7からの命令によって高周波の重畳をON/OFFするように構成され、ONの場合、高周波重畳手段10の出力線が接続される通信路6に高周波を重畳する。これにより、自己パワコン3の高周波カット手段9と次段のパワコン3の高周波カット手段9との間の通信路6には高周波が重畳され、次段のパワコン3のCPU7には、高周波が重畳された信号が伝達されることになる。なお、高周波重畳手段10がONの場合でも、自己パワコン3内のCPU7には、高周波カット手段9により高周波が遮られるため高周波信号は伝達されない。すなわち、高周波重畳手段10は、あくまでも次段のパワコン3に高周波信号を入力させるための手段であって、自己パワコン3に入力する手段ではない。また、制御装置5は、最前段のパワコン3の接続コネクタAに接続されている。
次に、こうした構成を有する太陽光発電システムにおける各パワコン3のアドレス設定方法を説明する。
ここではまず、太陽光発電システムにおける各パワコン3へのアドレス設定方法を説明するに先立って、制御装置5から出力されたアドレス設定命令信号がパワコン3に入力されたときのパワコン3におけるアドレス設定動作について説明する。
図2は、パワコン3のCPU7によるアドレス設定処理の流れを示すフローチャートである。
パワコン3のCPU7は、アドレス未設定時に制御装置5から出力されたアドレス設定命令信号が通信路コントローラ8を介して入力されると(S1)、高周波信号が入力されているかを判断する(S2)。高周波信号が入力されていないと判断した場合、CPU7はアドレス設定命令信号に従って自己パワコン3にアドレス設定を行い(S3)、制御装置5に設定完了信号を返信する(S4)。一方、ステップS2で高周波信号が伝達されていると判断した場合、入力されたアドレス設定命令信号を無効とし(S5)、アドレス設定を行わずに処理を終了する。なお、アドレスが既に設定済の状態でアドレス設定命令信号が入力された場合には、高周波信号が入力されている、されていないに関わらず、受信したアドレス設定命令信号を無効として処理を終了する。
次に、太陽光発電システムにおける各パワコン3のアドレスの自動設定動作について、図1及び図2を参照して説明する。ここでは、パワコン3−1、 3−2、3−3に、順に1〜3のアドレスを設定するものとして説明する。
各パワコン3にアドレスが設定されていない状態では、各パワコン3の高周波重畳手段10は高周波の重畳をONにコントロールされている。高周波重畳手段10による高周波は、上述したように自己パワコン3内の高周波カット手段9によって遮られるので自分のCPU7には入力信号として伝達されないが、次段に接続されたパワコン3には伝達される。したがって、全パワコン3のアドレスが未設定の初期状態では、最前段のパワコン3−1のCPU7以外のパワコン3−2、3−3のCPU7に高周波信号が伝達された状態となっている。
制御装置5は、各パワコン3にアドレスを自動設定するため、まず、パワコン3へのアドレス設定命令信号(ID=1)を通信路6に出力する。このアドレス設定命令信号は高周波信号ではないため、高周波カット手段9を通過して各パワコン3に伝わる。この時、上述したように最前段のパワコン3−1には高周波信号が伝達されていないが、パワコン3−2、3−3のCPU7には高周波が伝達されている。
最前段のパワコン3−1のCPU7は、制御装置5から出力されたアドレス設定命令信号が入力されると(S1)、高周波信号が自己に入力されているかを判断し(S2)、ここでは高周波信号が入力されていないため、制御装置5からの命令に従ってアドレス設定命令を処理し、自分のアドレスを「1」に設定する(S3)。そして、設定が完了した旨の設定完了信号を制御装置5に返信する(S4)と共に、高周波重畳手段10による高周波の重畳をOFFにする。一方、パワコン3−2及びパワコン3−3のCPU7でも同様にアドレス設定命令信号を受信するが、パワコン3−2及びパワコン3−3には上述したように高周波信号が入力されているため、入力されたアドレス設定命令信号を無効として処理し(S5)、アドレス設定は行わない。
制御装置5は設定完了信号を受信すると、次の2番目のアドレスを設定するためのアドレス設定命令信号(ID=2)を通信路6上に出力する。パワコン3−1には既にアドレスが設定されているため、パワコン3−1はこの命令を無効として処理する。また、パワコン3−1の高周波重畳手段10は、上記の最初のアドレス設定の際にOFFに制御されているため、パワコン3−2のCPU7には高周波が入力されていない。したがって、パワコン3−2はアドレス設定命令信号に従って「2」を自分のアドレスとして設定するとともに、設定完了信号を制御装置5に返信し、高周波重畳手段10をOFFにする。パワコン3−3のCPU7は、上記と同様に高周波信号が入力されているため、アドレス設定命令信号を無効として処理する。
制御装置5は設定完了信号を受信すると、同様にしてアドレス設定命令信号(ID=3)を通信路6上に出力し、パワコン3−3にアドレス「3」を設定した後、パワコン3へのアドレス設定命令信号(ID=4)を通信路6上に出力する。この時、全てのパワコン3には既にアドレスが設定されているため、各パワコン3は、入力したアドレス設定命令信号を無効として処理する。したがって、この場合、何れのパワコン3からも制御装置5に設定完了信号が返信されないこととなり、制御装置5は、一定期間の間に返信がない場合、全てのパワコン3のアドレス設定が終了したと認識する。
こうして、パワコン3−1には「1」、パワコン3−2には「2」、パワコン3−3には「3」と、全てのパワコン3(3−1、3−2、3−3)にアドレスを重複無く自動設定することができる。
このように本実施の形態1によれば、通信路6に開閉スイッチを設けること無しに(パワコン3内に開閉スイッチを設けること無しに)、各パワコン3に対して最前段から最後段まで順番にアドレスを重複無く自動設定することが実現可能となる。これにより、上記従来の開閉スイッチを用いた場合のシステム全体及び個々のパワコン3のコストアップを低減できる。また、高周波カット手段9は具体的には例えばコイルで構成されるため、開閉スイッチに比べて安価でありコスト低減が可能である。また、開閉スイッチが不要なため、制御装置5と各パワコン3は開閉スイッチの接点不良による誤動作といった不都合も解消できる。また、上記従来のように開閉スイッチが故障してオープン状態となった場合に全ての機器との通信が不可となるといった問題も解消できる。
また、本例はコイル(高周波カット手段9)と発振器(高周波重畳手段10)とを用いており、従来の開閉スイッチのような機械的なスイッチに比べて耐用年数が長いため、個々のパワコン3の長寿命化が可能である。このため、メンテナンスの手間も軽減できる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る設備機器のアドレス自動設定方法が適用された太陽光発電システム全体を示すブロック図である。図3において、図1と同一部分には同一符号を付す。
上記実施の形態1では、パワコン3の接続コネクタA(高周波カット手段9が接続されていない通信路側の接続コネクタ)に制御装置5を接続した構成としていたが、実施の形態2では、パワコン3の接続コネクタB(高周波カット手段9が接続されている通信路側の接続コネクタ)に制御装置5を接続する構成としたものである。すなわち、図1及び図3に示すように実施の形態1と実施の形態2においてパワコン3自体の構成は全く同様であり、実施の形態1では、図1に示すように順次接続された複数のパワコン3の最前段のパワコン3の接続コネクタAに制御装置5を接続していたが、実施の形態2では、最後段のパワコン3の接続コネクタBに制御装置5を接続した構成としたものである。
このような接続構成とした場合にも、各パワコン3では上記実施の形態1と全く同様の動作が行なわれ、パワコン3−1には「1」、パワコン3−2には「2」、パワコン3−3には「3」がアドレスとして設定される。すなわち、アドレス設定開始時、全てのパワコン3の高周波重畳手段10は高周波の重畳を行っており、パワコン3−1を除いてパワコン3−2及びパワコン3−3のCPU7に高周波信号が入力されている。したがって、実施の形態1と同様にまず、パワコン3−1に「1」がアドレス設定され、その後、パワコン3−2に「2」、パワコン3−3に「3」と、アドレスが順次、自動設定される。
このように図3に示した接続構成としても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3に係る設備機器のアドレス自動設定方法を適用した太陽光発電システム全体の構成を示すブロック図である。図3において図1と同一部分には同一符号を付す。
実施の形態3の太陽光発電システムは、図1に示した実施の形態1のパワコン3から高周波重畳手段10と高周波カット手段9とを削除するとともに、パワコン3から出力されて電力搬送線4へと供給された電力搬送線4上の電流を測定する電流測定手段11を各パワコン3のそれぞれに対応して設けた構成としたものである。
各パワコン3の出力電流が例えば10A(アンペア)である場合、電流測定手段11−3で検出される電流値は10Aとなる。ここで、各パワコン3の出力は、電力搬送線4によって並列接続されているため、電流測定手段11−2で検出される電流値は10+10=20A、電流測定手段11−1で検出される電流値は10+10+10=30Aとなる。このように各電流測定手段11でそれぞれ測定された電流値は、それぞれ対応のパワコン3のCPU7に入力される。
また、制御装置5はパワコン3から出力される電流の最小電流値10Aの「10」を予め内部に記憶しており、その「10」を初期アドレスとして、順次「10」を加算した値をアドレスとして設定指示するように構成されている。
以下、実施の形態3の太陽光発電システムにおける各パワコン3のアドレス自動設定方法を説明する。
ここではまず、太陽光発電システムにおける各パワコン3へのアドレスの設定方法を説明するに先立って、制御装置5から出力されたアドレス設定命令信号がパワコン3に入力されたときのパワコン3におけるアドレス設定動作について説明する。
図5は、パワコン3のCPU7によるアドレス設定処理を示すフローチャートである。
パワコン3のCPU7は、制御装置5からアドレス設定命令信号が入力されると(S11)、アドレス設定命令信号で設定指示されたアドレス値と自己パワコン3に対応した電流測定手段11の測定結果とを比較し(S12)、合致した場合にはアドレス設定命令信号に従って自分のアドレスを設定する(S13)。そして、合致信号を制御装置5に返信する(S14)。ステップS12で合致しなかった場合には、入力されたアドレス設定命令信号を無効とし(S15)、アドレス設定を行わずに処理を終了する。
次に、太陽光発電システムにおける各パワコン3のアドレスの自動設定動作について、図4及び図5を参照して説明する。ここでは、パワコン3−1、 3−2、3−3に、順に10、20、30のアドレスを設定するものとして説明する。
制御装置5は、パワコン3から出力される電流の最小電流値10Aの「10」を予め内部に記憶しており、その「10」を初期アドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を各パワコン3に出力する。各パワコン3のそれぞれは、アドレス設定命令信号が入力されると(S11)、アドレス設定命令信号で設定指示されたアドレス値(ここでは「10」)と、それぞれ自己パワコン対応の電流測定手段11の測定結果とを比較する(S12)。ここでは、電流測定手段11−1で測定した電流値が10Aであることから、パワコン3−1で比較結果が合致する。このため、パワコン3−1は「10」を自分のアドレスとして設定し(S13)、合致信号を制御装置5に返信する(S14)。一方、パワコン3−2及びパワコン3−3では比較結果が合致しないため、入力されたアドレス設定命令信号を無効とする(S15)。
制御装置5は合致信号を受信すると、次のアドレス「20」を設定するためのアドレス設定命令信号を各パワコン3に出力する。各パワコン3はそれぞれ上記と同様の処理を行い、ここではパワコン3−2で比較結果が合致するため、パワコン3−2は「20」を自分のアドレスとして設定する。制御装置5は、前回のアドレス設定命令で設定指示した値に最小電流値を加算した電流値を次のアドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を、各パワコン3に出力する動作を合致信号の入力が無くなるまで繰り返し行う。これにより、全てのパワコン3に順次、アドレスを重複無く自動設定することができる。
このように実施の形態3によれば、実施の形態1及び実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態1〜3のアドレス設定方法によれば、一部のパワコン3が故障した場合でも、新たなパワコン3を通信路6上に接続するとともに、一旦全てのパワコン3のアドレスを未設定にした後、再度、アドレス設定命令信号を出力することにより、アドレスの再設定を簡単に実施できる。よって、メンテナンスの手間も大幅に軽減可能となる。
なお、上述した実施の形態において設定した数値は一例であり、適応する太陽光発電システムに応じて適切に設定する必要がある。また、本発明では太陽光発電システムにおけるパワコン3のアドレス設定について記述したが、同様の接続形態を持つ設備システムに本発明を適応可能なことはいうまでもない。
1 太陽電池アレイ、2 送電ケーブル、3 パワコン、4 電力搬送線、5 制御装置、6 通信路、8 通信路コントローラ、9 高周波カット手段、10 高周波重畳手段、11 電流測定手段。

Claims (2)

  1. 制御装置と、該制御装置に通信路を介して順次接続され、それぞれ個別のアドレスが設定されて前記制御装置により制御される複数のパワーコンバータとを備えた太陽光発電システムにおけるパワーコンバータのアドレス自動設定方法であって、
    前記複数のパワーコンバータの出力が電力搬送線によって並列接続され、各パワーコンバータから出力されて前記電力搬送線へと供給された当該電力搬送線上の電流を各パワーコンバータのそれぞれに対応して設けた電流測定手段により測定し、
    前記制御装置は前記パワーコンバータの最小電流値を初期アドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を前記各パワーコンバータに出力し、
    前記各パワーコンバータは前記アドレス設定命令信号が入力されると、自己のパワーコンバータ対応の前記電流測定手段で測定された電流値と、前記入力されたアドレス設定信号のアドレスとを比較し、合致する場合、この値を自分のアドレスとして設定すると共に合致信号を前記制御装置に出力し、
    前記制御装置は、合致信号の入力があると、前回のアドレス設定命令信号で設定指示した値に前記最小電流値を加算した電流値を次のアドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を各パワーコンバータに出力する動作を合致信号の入力が無くなるまで繰り返し行い、各パワーコンバータそれぞれにアドレスを重複無く自動設定することを特徴とするパワーコンバータのアドレス自動設定方法。
  2. 制御装置と、該制御装置に通信路を介して順次接続され、それぞれ個別のアドレスが設定されて前記制御装置により制御される複数のパワーコンバータとを備えた太陽光発電システムであって、
    前記複数のパワーコンバータの出力が電力搬送線によって並列接続され、各パワーコンバータから出力されて電力搬送線へと供給された電力搬送線上の電流を各パワーコンバータのそれぞれに対応して設けた電流測定手段により測定し、
    前記制御装置は前記パワーコンバータの最小電流値を初期アドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を前記各パワーコンバータに出力し、
    前記各パワーコンバータは前記アドレス設定命令信号が入力されると、自己のパワーコンバータ対応の前記電流測定手段で測定された電流値と、前記入力されたアドレス設定信号のアドレスとを比較し、合致する場合、この値を自分のアドレスとして設定すると共に合致信号を前記制御装置に出力し、
    前記制御装置は、合致信号の入力があると、前回のアドレス設定命令信号で設定指示した値に前記最小電流値を加算した電流値を次のアドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を各パワーコンバータに出力する動作を、合致信号の入力が無くなるまで繰り返し行い、各パワーコンバータそれぞれにアドレスを重複無く自動設定することを特徴とする太陽光発電システム。
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