JP2009267031A - 太陽光発電システム、太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法、太陽電池モジュールの制御回路及び太陽電池モジュールの故障検出制御装置 - Google Patents

太陽光発電システム、太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法、太陽電池モジュールの制御回路及び太陽電池モジュールの故障検出制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池アレイを構成する個々の太陽電池モジュールの状況を容易にかつ迅速に確認する。
【解決手段】複数の太陽電池モジュール1、1A、1Bと、故障している太陽電池モジュールを検出する故障検出制御装置12とを備える。太陽電池モジュールは、その位置情報が内在した個別識別情報を故障検出制御装置12へ送信する。故障検出制御装置(故障検出手段)12は、太陽電池モジュールからの個別識別情報を受信すると、受信した個別識別情報に基づいて太陽電池モジュールの位置情報を求めて記憶する。故障検出制御装置12は、太陽電池モジュールからの測定データ及び個別識別情報を受信すると、当該測定データ及び個別識別情報と、予め記憶されている個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報とに基づいて、故障している太陽電池モジュールをその設置場所を含めて検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電システム、太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法太陽電池モジュールの制御回路及び太陽電池モジュールの故障検出制御装置に関し、特に、故障している太陽電池モジュールの検出に関する。
太陽電池を利用した太陽光発電システムは、住宅の屋根などに太陽電池モジュールを複数配設して太陽電池アレイとし、この太陽電池アレイで発電された電力は送電ケーブル及び接続箱を介して系統連系インバータへ送電される。
ここで、太陽電池アレイは、複数枚の太陽電池モジュールを直列に接続してストリングとした場合には、このストリングが1以上集まって構成されている。送電ケーブルの電線は、ストリングの数に応じて存在するのが一般的であり、送電ケーブルの電線が接続箱で並列接続された後に、太陽電池アレイで発電された直流電力を交流電力に変換する系統連系インバータに入力され、一般の交流負荷に供給されたり、もしくは系統連系により電力会社へ売電される。
太陽光発電システムは、太陽電池モジュールを複数枚直列に接続したものをストリングとし、それぞれのストリングを並列に接続して構成しているので、公共施設や工場に設置される場合では数千枚に及ぶことがある。そのため、太陽電池モジュールが故障した際にその故障の有無は知ることができても、故障した太陽電池モジュールがどこに配置されているかを直ちに判別することはできず、故障した太陽電池モジュールを探し出すのに多大な時間と労力を費やすこととなり、正常な発電への迅速な回復ができなかった。
このため、例えば「 太陽光発電システムにおける太陽電池アレイと、この太陽電池アレイとは別のパイロット単位太陽電池部と、このパイロット単位太陽電池部の出力特性曲線から太陽電池アレイの出力特性曲線モデルを作成しこの出力特性曲線モデルを太陽電池アレイの出力特性曲線と比較し太陽電池アレイの異常を診断する診断部とを備えたことを特徴とする太陽電池診断システム。」が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、「複数の太陽電池モジュールと、これら太陽電池モジュールのうち故障している太陽電池モジュールを検出する故障検出手段とを備えた太陽光発電装置であって、前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれに、前記故障検出手段に対して信号の送受信を行う通信手段と、太陽電池モジュールの特性及び温度を測定する測定手段と、該測定手段により得られたデータ及び太陽電池モジュールの識別子を記憶する記憶手段とを設け、前記測定手段により得られたデータ及び/または前記太陽電池モジュールの識別子を示す信号を、前記通信手段から前記故障検出手段へ送信可能としたことを特徴とする太陽光発電装置。」が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開平8−64653号公報(特許請求の範囲、図3) 特開2004−221479号公報(特許請求の範囲、図1)
しかしながら、上記の特許文献1の自己診断等の処理を行う場合には、太陽電池モジュール自体に高度な判断回路を設ける必要があり、構造が複雑化するといった問題点が生じる。
また、上記の特許文献2の故障診断等の処理を行う場合には、太陽電池モジュールに予め個別識別情報をもたせ、設置時に個別識別情報と実際の設置場所とを対応させるための情報を故障検出機に設定する必要があり、施工性が悪く、太陽電池モジュールを交換した場合などのメンテナンスも複雑化するといった問題点が生じる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、第1には、太陽電池アレイを構成する個々の太陽電池モジュールの状況を容易にかつ迅速に確認することが可能な優れた太陽光発電システム、及び太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法を提供することを目的としている。第2には、前記太陽光発電システムに用いられる太陽電池モジュールの制御回路及び太陽電池モジュールの故障検出制御装置を提供することを目的としている。
本発明に係る太陽光発電システムは、複数の太陽電池モジュールと、前記複数の太陽電池モジュールのうち故障している太陽電池モジュールを検出する故障検出手段とを備えた太陽光発電システムにおいて、前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれは、前記故障検出手段との間で信号を送受信する通信手段と、前記太陽電池モジュールの特性及び温度を測定する測定手段と、前記太陽電池モジュールの位置情報を内在する個別識別情報を検出する個別識別情報検出手段と、前記測定手段により得られた測定データ及び前記個別識別情報検出手段により得られた太陽電池モジュールの個別識別情報を記憶する記憶手段とを備え、前記個別識別情報検出手段により得られた個別識別情報若しくは当該情報に関連した情報、又は前記測定手段により得られた測定データ及び前記個別識別情報検出手段により得られた太陽電池モジュールの個別識別情報を前記通信手段から前記故障検出手段へ送信可能とし、前記故障検出手段は、前記太陽電池モジュールからの個別識別情報若しくは当該情報に関連する情報を受信すると、受信した情報に基づいて個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報を求めて記憶し、前記太陽電池モジュールから測定データ及び個別識別情報を受信すると、当該測定データ及び個別識別情報と、予め記憶されている個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報とに基づいて故障している太陽電池モジュールをその設置場所を含めて検出するものである。なお、本発明の太陽電池モジュールの位置情報を内在する個別識別情報とは、その個別識別情報に基づいて太陽電池モジュールの位置情報を一義的に導き出せる情報を言う(詳細は後述の実施の形態を参照)。
本発明によれば、個別識別情報検出手段が太陽電池モジュールの位置情報を内在する個別識別情報を検出し、故障検出手段が、太陽電池モジュールから個別識別情報(位置情報を内在)若しくは当該情報に関連する情報を受信すると、受信した情報に基づいて個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報を求めて記憶し、太陽電池モジュールからの測定データ及び個別識別情報を受信すると、当該測定データ及び個別識別情報と、予め記憶されている個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報とに基づいて故障している太陽電池モジュールをその設置場所を含めて検出するようにしており、このため、太陽電池モジュール自体に高度な判断回路を設ける必要がなく、構造の複雑化が避けられており、また、太陽電池モジュールに予め個別識別情報を持たせる必要がなく、更に、設置時に個別識別情報と実際の設置場所とを対応させるための情報を故障検出手段に手動で設定する必要がないので、施工性が良く、太陽電池モジュールを交換した場合などのメンテナンスも簡単であり、太陽電池モジュールの状況を容易にかつ迅速に確認することが可能になっている。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における太陽光発電システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示されるように、太陽電池モジュール1は、直列に接続され、発電を行う複数の太陽電池素子2と、この複数の太陽電池素子2に並列接続され、影等により発電できなくなったときに電流をバイパスする為のダイオード3、情報処理等を行うための制御回路4、発電電力を外部に出力する出力端子5等から構成される。そして、出力端子5は接続箱6を介して太陽電池の発電マネジメントを行う外部機器(以下、マネジメント機器13という)に接続される。この太陽電池モジュール1は、同様な構成からなる太陽電池モジュール1A、1Bと直列に接続されている。
制御回路4は、太陽電池素子2の発電電圧、発電電流、温度などを測定する測定手段8と、太陽電池モジュール1の外部へ情報を送信したり、外部からの信号を受信するための通信手段9、測定手段8及び通信手段9を制御したり、個別識別情報を検出する制御部10、及び制御部10によりデータの書き込み及び読み出しが行われる記憶部11から構成される。なお、測定手段8は、電圧センサ、電流センサ、温度センサ、マイクロコンピュータ等を備えており、これらセンサからの信号をマイクロコンピュータのCPUでデータ処理してデータの平均値やピーク値等を算出できるように構成されている。また、制御部10にもデータ処理用のマイクロコンピュータが備えられており、これは本発明の個別識別情報検出手段としても機能する。また、通信手段9は、送信手段と受信手段から構成されており、送信手段には信号を変調して出力線に搬送波を重畳させる回路が、受信手段には信号を復調する回路がそれぞれ設けられている。
マネジメント機器13は、系統連系インバータ7と、太陽電池モジュール1と信号の授受をして、故障した太陽電池モジュールを検出する故障検出制御装置(本発明の故障検出手段を構成する)12とから構成される。故障検出制御装置12は、太陽電池モジュール1、1A、1Bとの間の信号の授受をする通信手段14、各種のデータが記憶される記憶手段15、及び故障した電池モジュールを検出するための各種演算処理をする演算手段16から構成されており、演算手段16は例えばマイクロコンピュータ等から構成されている。
次に、動作について説明する。
住宅や空き地、建物などに本実施形態に係る太陽光発電システムが設置された状態について説明する。太陽電池モジュール1は、屋根等に設置された後に、測定手段8により発電電圧、発電電流、太陽電池モジュール1の温度が測定され、それらの平均値やピーク値などのデータを制御部10に送る。また、制御部10は、測定手段8により測定されたデータに基づいて太陽電池モジュール1の個別識別を行って個別識別情報を作成する。測定手段8により測定されたデータや個別識別情報は記憶部11に格納された後に、通信手段9を通じてマネジメント機器13に送信することができる。
マネジメント機器13の故障検出制御装置12には、設置初期には各太陽電池モジュールの個体を識別する情報は入力されていないが、次の(a)〜(c)の処理をして個別識別情報を取得し、(d)〜(g)の処理をして故障した太陽電池モジュールを検出する。
(a)故障検出制御装置12の演算手段16は、特定の間隔で太陽電池モジュール全体に対し個別識別情報の送信命令を通信手段14を介して発信する。
(b)例えば太陽電池モジュール1の制御部10は、通信手段9を通じてこの命令を認識すると、制御部10により得られた個別識別情報を通信手段9を介して返信する。太陽電池モジュール1A、1Bにおいても同様な処理がなされる。
(c)故障検出制御装置12の演算手段16は、通信手段14が太陽電池モジュール1、1A、1Bからの個別識別情報を受信すると、その個別識別情報に基づいて該当する太陽電池モジュール1、1A、1Bの位置情報をそれぞれ求め、接続されている太陽電池モジュールの総数、及び個別識別情報と太陽電池モジュールの設置情報との対応データを求めて記憶手段15に記憶する。
なお、この故障検出制御装置12が個別識別情報に基づいて太陽電池モジュールの設置場所を求める方法については、後述の実施の形態2及び実施の形態3において詳細に説明する。
(d)次に、故障検出制御装置12の演算手段16は、太陽電池モジュール1の個別識別情報とともにデータの送信命令を通信手段14を介して発信する。
(e)太陽電池モジュール1の制御部10は、通信手段9を通じて自分がコールされたことを判断すると、測定手段8又はこれによって得られた測定データを格納した記憶部11からデータを読み出してその個別識別情報とともに通信手段9を介して返信する。
(f)故障検出制御装置12の演算手段16は、通信手段14が太陽電池モジュール1からのデータを受信すると、そのデータを記憶手段15に保存する。そして、次の太陽電池モジュール1Aに同様の指令を送り、同様な作業を繰り返していく。
(g)故障検出制御装置12の演算手段16は、このようにして、全ての太陽電池モジュール(1、1A、1B)のデータを収集した後に、それらのデータを比較・検証して、太陽電池モジュールの故障の有無を判定し、太陽電池モジュールの故障の有りと判定された場合には、故障した太陽電池モジュールをその設置箇所も含めて検出する。即ち、故障検出制御装置12の演算手段16は、太陽電池モジュール(1、1A、1B)からの測定データ及び個別識別情報と、記憶手段15に予め記憶されている個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報とに基づいて、故障している太陽電池モジュールをその設置場所を含めて検出し、例えば表示装置や警報装置(何れも図示せず)により故障した太陽電池モジュールがあることを報知する。
以上のように本実施の形態1においては、制御部10が太陽電池モジュール1、1A、1Bの位置情報を内在する個別識別情報を検出し、故障検出制御装置12の通信手段14が、太陽電池モジュール1、1A、1Bからの個別識別情報(位置情報を内在)を受信すると、演算手段16は受信した情報に基づいて個別識別情報に対応した太陽電池モジュール1、1A、1Bの位置情報を求めて記憶手段15に記憶するようにしており、そして、通信手段14が太陽電池モジュール1、1A、1Bからの測定データ及び個別識別情報を受信すると、演算手段16はその測定データ及び個別識別情報と、予め記憶されている個別識別情報に対応した太陽電池モジュール1、1A、1Bの位置情報とに基づいて故障の有無を判定し、故障している太陽電池モジュールをその設置場所を含めて検出するようにしており、このため、太陽電池モジュール自体に高度な判断回路を設ける必要がなく、構造の複雑化が避けられており、また、太陽電池モジュールに予め個別識別情報を持たせる必要がなく、更に、設置時に個別識別情報と実際の設置場所とを対応させるための情報を故障検出制御装置12に手動で設定する必要がないので、施工性が良く、太陽電池モジュールを交換した場合などのメンテナンスも簡単であり、太陽電池モジュールの状況を容易にかつ迅速に確認することが可能になっている。
実施の形態2.
次に、実施の形態1において、故障検出制御装置12が太陽電池モジュール1の個別識別情報とそれに対応した太陽電池モジュール1の位置情報を取得する例を実施の形態2として説明する。この実施の形態2においては、太陽電池モジュール1、1A、1Bが直列に接続されていることから、各太陽電池モジュールでの電圧は一意に決まることを利用している。
図2は太陽電池モジュール1、1A、1Bの電圧の関係を示した説明図である。
図2において例えば各太陽電池モジュールの出力電圧が仮に25Vであるとすると、太陽電池モジュール1の出力端aにおける電圧は75V、同様に太陽電池モジュール1Aの出力端bでは50V、太陽電池モジュール1Bの出力端cでは25Vとなる。
故障検出制御装置12は、次のように処理して太陽電池モジュール1、1A、1Bの個別識別情報とそれに対応した太陽電池モジュール1の位置情報を取得する。
(a)故障検出制御装置12の演算手段16は、特定の間隔で太陽電池モジュール全体に対し個別識別情報の送信命令を通信手段14を介して発信する。
(b)太陽電池モジュール1、1A、1Bの制御部10は、通信手段9を通じてこの命令を受信し認識すると次の処理を行わせる。
(b1)測定手段8により各自の電圧を測定する。例えば一番近くの太陽電池モジュール1の個別識別情報は75V、真中の太陽電池モジュール1Aの個別識別情報は50V、最後の太陽電池モジュール1Bの個別識別情報は25Vとなる。
(b2)制御部10はその電圧値を自己の個別識別情報として認識して記憶部11に記憶する。
(b3)通信手段9は、その個別識別情報を故障検出制御装置12に返信する。
(c)故障検出制御装置12の演算手段16は、通信手段14が太陽電池モジュール1、1A、1Bから個別識別情報を受信すると、その情報を記憶手段15に記憶するとともに、各値をソート比較することで全ての太陽電池モジュール1、1A、1Bの数と位置情報を求めて記憶手段15に記憶する。例えば一番近くの太陽電池モジュール1の個別識別情報は75、真中の太陽電池モジュール1Aの個別識別情報は50、最後の太陽電池モジュール1Bの個別識別情報は25になっている。これらの個別識別情報(75、50、25)により太陽電池モジュールの位置箇所を特定することができるので、太陽電池モジュール1、1A、1Bのそれぞれの位置情報が得られる。
以上のように本実施の形態2においては、太陽電池モジュール1、1A、1Bは、故障検出制御装置12からの個別識別情報送信の命令を通信手段9を介して受信すると、測定手段8は、太陽電池モジュール1、1A、1Bの電圧を測定し、制御部10は、測定手段8により測定された電圧を個別識別情報と認識し、記憶部11に格納し、通信手段9が、個別識別情報を故障検出制御装置12に送信し、故障検出制御装置12の演算手段16は、通信手段14が太陽電池モジュールから個別識別情報を受信すると、その個別識別情報を記憶手段15に記憶するとともに、当該個別識別情報に対応した当該太陽電池モジュールの位置情報を求めて記憶手段15に記憶するようにしたので、太陽電池モジュール1、1A、1Bに予め個別識別情報を持たせる必要がなく、更に、設置時に個別識別情報と実際の設置場所とを対応させるための情報を故障検出制御装置12に手動で設定する必要がないので、施工性が良く、太陽電池モジュールを交換した場合においても個別識別情報の再設定が簡単にできるので、メンテナンスの手間も大幅に省略可能となる。
実施の形態3.
次に、実施の形態1において、故障検出制御装置12が太陽電池モジュール1の個別識別情報とそれに対応した太陽電池モジュール1の位置情報を取得する他の例を実施の形態3として説明する。この実施の形態3においても、太陽電池モジュール1、1A、1Bが直列に接続されていることから、各太陽電池モジュールでの出力電圧は一意に決まることを利用している。
図2において、上記の実施の形態2と同様に、例えば各太陽電池モジュールの出力電圧が25Vであるとすると、太陽電池モジュール1の出力端aにおける電圧は75V、同様に太陽電池モジュール1Aの出力端bでは50V、太陽電池モジュール1Bの出力端cでは25Vとなる。
故障検出制御装置12は、次のように処理して太陽電池モジュール1、1A、1Bの個別識別情報とそれに対応した太陽電池モジュール1の位置情報を取得する。
(a)故障検出制御装置12の演算手段16は、最小電圧値25Vを初期個別識別情報として各太陽電池モジュール1、1B、1Cに個別識別情報の送信命令を通信手段14を介して発信する。
(b)太陽電池モジュール1、1A、1Bの制御部10は、通信手段9を通じてこの命令を受信し認識すると次の処理を行わせる。
(b1)測定手段8により各自の電圧を測定する。例えば太陽電池モジュール1Bの個別識別情報は25Vとなる。
(b2)制御部10は、その電圧値を自己の個別識別情報として認識して記憶部11に記憶するとともに、この個別識別情報と故障検出制御装置12からの個別識別情報とを対比し、合致するかどうかを判定する。
(b3)前記判定において合致するという判定がなされた場合には、通信手段9は、該当する個別識別情報の太陽電池モジュールがある旨の情報(本発明の個別情報に関連した情報に相当する)を故障検出制御装置12に送信する。
(c)故障検出制御装置12の演算手段16は、通信手段14を介して該当ありの返信があった場合には、その個別識別情報「25」は図2の例では最後の太陽電池モジュール1Bであることが分かるので、個別識別情報を位置情報として取得することができる。次に、故障検出制御装置12の演算手段16は、次の電圧値である50に該当がないかを再び太陽電池モジュール1、1A、1Cに通信手段14を介して発信する。このようして該当ありの返信がなくなるまで繰り返すことで、全ての太陽電池モジュールの数と位置情報を求めて記憶手段15に記憶する。
なお、上記の説明においては、個別識別情報を25、50…という順序で故障検出制御装置12から送信する例について説明したが、その逆に、個別識別番号を75、50、25の順番で送信するようにしてもよいし、或いは、50、75、25という順序で送信するようにしてもよい。
以上のように本実施の形態3においては、太陽電池モジュール1、1A、1Bは、故障検出制御装置12から個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を通信手段9を介して受信すると、測定手段8が太陽電池モジュールの出力電圧を測定し、制御部10は、測定手段8により測定された電圧を個別識別情報と認識し、記憶部11に格納するとともに、その個別識別情報と故障検出制御装置12からの個別識別情報とを対比し、合致するかどうかを判定し、合致するという判定がなされた場合には、通信手段9は、該当する個別識別情報の太陽電池モジュールがある旨の情報を故障検出制御装置12に送信し、故障検出制御装置12の演算手段16は、通信手段14が太陽電池モジュール(1、1A、1B)から該当の個別識別情報の太陽電池モジュールがある旨の情報を受信すると、次に、先に送信した太陽光モジュールの次の太陽光モジュールの電圧値を個別識別情報とし、当該個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を通信手段14を介して太陽光モジュールに送信するという処理を、太陽電池モジュールから該当する個別識別情報の太陽電池モジュールがある旨の情報の受信が無くなるまで繰り返し、そして、全ての太陽電池モジュールの数と位置情報を求めて記憶手段15に記憶するようにしており、このため、太陽電池モジュール1、1A、1Bに予め個別識別情報を持たせる必要がなく、更に、設置時に個別識別情報と実際の設置場所とを対応させるための情報を故障検出制御装置12に手動で設定する必要がないので、施工性が良く、太陽電池モジュールを交換した場合においても個別識別情報の再設定が簡単にできるので、メンテナンスの手間も大幅に省略可能となる。
実施の形態4.
上記の実施の形態1においては、太陽電池モジュールからの測定データに異常が発生した場合に故障と検知し、その太陽電池モジュールをその位置を含めて特定することにより、太陽電池モジュールの故障の有無と個体の特定を迅速に識別することができるとした例について説明したが、故障検出制御装置12の演算手段16が太陽電池モジュールからの測定データを通信手段14を介して定期的に取得したものを記憶手段15に長期間記録しておくことにより、変化の度合いを監視することで故障が発生する前に異常を検知し、経年劣化で不良が発生することを未然に防ぐように制御することもできる。
なお、上述の実施の形態において、設定された数値は一例であり、適応する太陽光発電システムに応じて適切に設定する必要があることはいうまでもない。
本発明の実施の形態1に係る太陽光発電システムの構成図である。 太陽電池モジュールの電圧の関係を示した説明図である。
符号の説明
1 太陽電池モジュール、2 太陽電池素子、3 ダイオード、4 制御回路、5 出力端子、6 接続箱、7 系統連系インバータ、8 測定手段、9 通信手段、10 制御部、11 記憶部、12 故障検出制御装置、13 マネジメント機器、14 通信手段、15 記憶手段、16 演算手段。

Claims (17)

  1. 複数の太陽電池モジュールと、前記複数の太陽電池モジュールのうち故障している太陽電池モジュールを検出する故障検出手段とを備えた太陽光発電システムにおいて、
    前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれは、
    前記故障検出手段との間で信号を送受信する通信手段と、
    前記太陽電池モジュールの特性及び温度を測定する測定手段と、
    前記太陽電池モジュールの位置情報を内在する個別識別情報を検出する個別識別情報検出手段と、
    前記測定手段により得られた測定データ及び前記個別識別情報検出手段により得られた太陽電池モジュールの個別識別情報を記憶する記憶手段とを備え、
    前記個別識別情報検出手段により得られた個別識別情報若しくは当該情報に関連した情報、又は前記測定手段により得られた測定データ及び前記個別識別情報検出手段により得られた太陽電池モジュールの個別識別情報を前記通信手段から前記故障検出手段へ送信可能とし、
    前記故障検出手段は、
    前記太陽電池モジュールからの個別識別情報若しくは当該情報に関連する情報を受信すると、受信した情報に基づいて個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報を求めて記憶し、
    前記太陽電池モジュールからの測定データ及び個別識別情報を受信すると、当該測定データ及び個別識別情報と、予め記憶されている個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報とに基づいて故障している太陽電池モジュールをその設置場所を含めて検出する
    ことを特徴とする太陽光発電システム。
  2. 前記複数の太陽電池モジュールは直列に接続されており、
    前記測定手段は、前記太陽電池モジュールの電圧を所定の条件で測定し、
    前記個別識別情報検出手段は、前記測定手段により測定された電圧値を個別識別情報と認識し、前記記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電システム。
  3. 前記太陽光モジュールは、前記故障検出手段からの個別識別情報送信命令を前記通信手段を介して受信すると、
    前記測定手段は、前記太陽光モジュールの電圧を測定し、
    前記個別識別情報検出手段は、前記測定手段により測定された電圧を個別識別情報と認識し、前記記憶手段に記憶し、
    前記通信手段は、前記個別識別情報を前記故障検出手段に送信し、
    前記故障検出手段は、
    前記太陽光モジュールに対して個別識別情報送信命令を送信し、
    前記太陽光モジュールから個別識別情報が送信されてくると、その個別識別情報を記憶するとともに、当該個別識別情報に対応した当該太陽光モジュールの位置情報を求めて記憶する
    ことを特徴とする請求項2記載の太陽光発電システム。
  4. 前記太陽光モジュールは、前記故障検出手段から個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を前記通信手段を介して受信すると、
    前記測定手段は、前記太陽電池モジュールの電圧を測定し、
    前記個別識別情報検出手段は、前記測定手段により測定された電圧を個別識別情報と認識し、前記記憶手段に記憶するとともに、当該個別識別情報と前記故障検出手段からの個別識別情報とを対比し、合致するかどうかを判定し、
    前記通信手段は、前記判定において合致するという判定がなされた場合には、該当する個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報を前記故障検出手段に送信し、
    前記故障検出手段は、
    前記直列に接続された太陽光モジュールの何れかの電圧値を個別識別情報とし、当該個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を前記太陽光モジュールに送信し、
    前記太陽光モジュールから該当する個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報を受信すると、次に、先に送信した太陽光モジュールの次の太陽光モジュールの電圧値を個別識別情報とし、当該個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を前記太陽光モジュールに送信するという処理を、前記太陽光モジュールから該当する個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報の受信が無くなるまで繰り返し、
    該当する個別識別情報の太陽光モジュールがあるとした当該個別識別情報に対応した太陽光モジュールの位置情報を求めて記憶する
    ことを特徴とする請求項2記載の太陽光発電システム。
  5. 前記故障検出手段は、前記太陽光モジュールから前記測定データを定期的に取得して記憶し、その記憶された測定データの変化の度合いを監視することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の太陽光発電システム。
  6. 複数の太陽電池モジュールと、前記複数の太陽電池モジュールのうち故障している太陽電池モジュールを検出する故障検出手段とを備えた太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法において、
    各太陽電池モジュールの特性及び温度を測定する工程と、
    各太陽電池モジュールの位置情報を内在した個別識別情報を検出する工程と、
    各太陽電池モジュールの個別識別情報若しくは当該個別識別情報に関連する情報を前記故障検出手段に送信する工程と、
    前記故障検出手段において、前記太陽電池モジュールからの個別識別情報若しくは当該情報に関連する情報を受信すると、受信した情報に基づいて個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報を求めて記憶する工程と、
    各太陽電池モジュールから測定データ及び個別識別情報を前記故障検出手段に送信する工程と、
    前記故障検出手段において、前記太陽電池モジュールからの測定データ及び個別識別情報を受信すると、受信した情報と、予め記憶されている個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報とに基づいて故障している太陽電池モジュールをその設置場所を含めて検出する工程と
    を備えたことを特徴とする太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法。
  7. 前記複数の太陽電池モジュールは直列に接続されており、
    前記故障検出手段から前記太陽光モジュールに対して個別識別情報送信命令を送信し、
    前記太陽光モジュールが前記故障検出手段からの個別識別情報送信命令を受信すると、
    前記太陽光モジュールの電圧を測定し、
    前記測定された電圧を個別識別情報と認識して記憶し、
    前記太陽光モジュールから前記個別識別情報を前記故障検出手段に送信し、
    前記故障検出手段が前記太陽光モジュールからの個別識別情報を受信すると、その個別識別情報を記憶するとともに、当該個別識別情報に対応した当該太陽光モジュールの位置情報を求めて記憶する
    ことを特徴とする請求項6記載の太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法。
  8. 前記複数の太陽電池モジュールは直列に接続されており、
    前記故障検出手段において、前記直列に接続された太陽光モジュールの何れかの電圧値を個別識別情報とし、当該個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を前記太陽光モジュールに送信し、
    前記太陽光モジュールが、前記故障検出手段から個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を受信すると、
    前記太陽電池モジュールの電圧を測定し、
    前記測定された電圧値を個別識別情報と認識して記憶するとともに、当該個別識別情報と前記故障検出手段からの個別識別情報とを対比し、合致するかどうかを判定し、
    前記判定において合致するという判定がなされた場合には、該当する個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報を前記故障検出手段に送信し、
    前記故障検出手段は、前記太陽光モジュールから該当の個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報を受信すると、次に、先に送信した太陽光モジュールの次の太陽光モジュールの電圧値を個別識別情報とし、当該個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を前記太陽光モジュールに送信するという処理を、前記太陽光モジュールから該当する個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報の受信が無くなるまで繰り返し、
    前記故障検出手段は、前記太陽光モジュールから該当の個別識別情報の太陽光モジュールがあるとした個別識別情報に対応した当該太陽光モジュールの位置情報を求めて記憶する
    ことを特徴とする請求項6記載の太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法。
  9. 前記故障検出手段は、前記太陽光モジュールから前記測定データを定期的に取得して記憶し、その記憶された測定データの変化の度合いを監視することを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の太陽光発電システムの故障太陽電池モジュール検出方法。
  10. 外部の太陽電池モジュールの故障検出制御装置との間で信号を送受信する通信手段と、
    太陽電池モジュールの特性及び温度を測定する測定手段と、
    太陽電池モジュールの位置情報を内在する個別識別情報を検出する個別識別情報検出手段と、
    前記測定手段により得られた測定データ及び前記個別識別情報検出手段により得られた太陽電池モジュールの個別識別情報を記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記個別識別情報検出手段により得られた個別識別情報若しくは当該情報に関連した情報、又は前記測定手段により得られた測定データ及び前記個別識別情報検出手段により得られた太陽電池モジュールの個別識別情報を前記通信手段から前記故障検出制御装置へ送信可能としたことを特徴とする太陽電池モジュールの制御回路。
  11. 前記測定手段は、直列に接続された複数の太陽電池モジュールの電圧を所定の条件で測定し、
    前記個別識別情報検出手段は、前記測定手段により測定された電圧値を個別識別情報と認識し、前記記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする請求項10記載の太陽電池モジュールの制御回路。
  12. 前記通信手段が前記故障検出制御装置からの個別識別情報送信命令を前記通信手段を介して受信すると、
    前記測定手段は、前記太陽光モジュールの電圧を測定し、
    前記個別識別情報検出手段は、前記測定手段により測定された電圧を個別識別情報と認識し、前記記憶手段に記憶し、
    前記通信手段は、前記個別識別情報を前記故障検出制御装置に送信する
    ことを特徴とする請求項11記載の太陽電池モジュールの制御回路。
  13. 前記通信手段が前記故障検出制御装置から個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を介して受信すると、
    前記測定手段は、前記太陽電池モジュールの電圧を測定し、
    前記個別識別情報検出手段は、前記測定手段により測定された電圧を個別識別情報と認識し、前記記憶手段に記憶するとともに、当該個別識別情報と前記故障検出制御装置からの個別識別情報とを対比し、合致するかどうかを判定し、
    前記通信手段は、前記判定において合致するという判定がなされた場合には、該当する個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報を前記故障検出制御装置に送信する
    ことを特徴とする請求項11記載の太陽電池モジュールの制御回路。
  14. 太陽モジュールとの間で信号の送受信をする通信手段と、
    記憶手段と、
    前記通信手段が前記太陽電池モジュールからその位置情報を内在する個別識別情報若しくは当該情報に関連する情報を受信すると、受信した情報に基づいて個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報を求めて前記記憶手段に記憶する演算手段と
    を備え、
    前記演算手段は、前記通信手段が前記太陽電池モジュールからの測定データ及び個別識別情報を受信すると、当該測定データ及び個別識別情報と、予め記憶されている個別識別情報に対応した太陽電池モジュールの位置情報とに基づいて故障している太陽電池モジュールをその設置場所を含めて検出する
    ことを特徴とする太陽電池モジュールの故障検出制御装置。
  15. 前記演算手段は、前記受信手段を介して前記太陽光モジュールに対して個別識別情報送信命令を送信し、
    前記太陽光モジュールから個別識別情報が送信されてくると、その個別識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、当該個別識別情報に対応した当該太陽光モジュールの位置情報を求めて前記記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする請求項14記載の太陽電池モジュールの故障検出制御装置。
  16. 前記演算手段は、
    前記直列に接続された太陽光モジュールの何れかの電圧値を個別識別情報とし、当該個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を前記通信手段を介して前記太陽光モジュールに送信し、
    前記通信手段が前記太陽光モジュールから該当する個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報を受信すると、次に、先に送信した太陽光モジュールの次の太陽光モジュールの電圧値を個別識別情報とし、当該個別識別情報を含んだ個別識別情報送信命令を前記通信手段を介して前記太陽光モジュールに送信するという処理を、前記太陽光モジュールから該当する個別識別情報の太陽光モジュールがある旨の情報の受信が無くなるまで繰り返し、
    該当する個別識別情報の太陽光モジュールがあるとした当該個別識別情報に対応した太陽光モジュールの位置情報を求めて前記記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする請求項14記載の太陽電池モジュールの故障検出制御装置。
  17. 前記演算手段は、前記太陽光モジュールから前記測定データを前記通信手段を介して定期的に取得して前記記憶手段に記憶し、その記憶された測定データの変化の度合いを監視することを特徴とする請求項14〜16の何れかに記載の太陽電池モジュールの故障検出制御装置。
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