JP5219563B2 - 工作機械の連結具及び工作機械の連結方法 - Google Patents

工作機械の連結具及び工作機械の連結方法 Download PDF

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Description

本発明は、床面上で移動可能な移動手段を用いて、2台の工作機械を連結する工作機械の連結具及び工作機械の連結方法に関する。
工作機械の間が高速搬送装置で連結されるトランスファマシンは、2台の工作機械を所定の位置に正確に据付けなければならない。従来、2台の工作機械の連結は、図11に示すように行われていた。まず、床面100上のジャッキ98に工作機械90を配置し、工作機械90の位置決め及び高さ調整を行って工作機械90を据付ける。次に、工作機械90及び工作機械91を連結具95を用いて連結可能なように、工作機械91を据付ける。この際、工作機械90、91のピン孔90a、91aと連結具95のピン孔95aとにノックピン96が挿入されて、工作機械90と工作機械91とが連結される。このような方法で2台の工作機械が連結されるものとして、例えば、特許文献1記載のトランスファマシンがある。
特開2000−79540号公報
しかし、上記従来の工作機械の連結方法では、工作機械90、91のピン孔90a、91aと連結具95のピン孔95aとを高精度で合わせる必要があり、工作機械の連結に長時間を要していた。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、短時間で工作機械の連結が可能な工作機械の連結具及び工作機械の連結方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る工作機械の連結具の特徴は、工作機械を移動可能な移動手段を用いて、2台の前記工作機械を連結する工作機械の連結具であって、2台の前記工作機械に各々固定される固定部材と、該固定部材間を連結し、2台の前記工作機械の間隔に基づく長さを有する連結具本体と、からなり、前記固定部材は、前記固定部材が前記工作機械に固定された際に鉛直面となるように形成された第1固定面と第2固定面とを有し、前記連結具本体の両端には、前記第1固定面に固着される第1端面と、前記第2固定面に固着され前記第1端面とは垂直な第2端面と、が設けられていることである。
請求項2に係る工作機械の連結具の特徴は、工作機械を移動可能な移動手段を用いて、2台の前記工作機械を連結する工作機械の連結具であって、2台の前記工作機械に各々固定される固定部材と、該固定部材間を連結し、2台の前記工作機械の間隔に基づく長さを有する連結具本体と、からなり、前記固定部材は、第1固定面と第2固定面とを有し、前記連結具本体の両端には、前記第1固定面に固着される第1端面と、前記第2固定面に固着される第2端面と、が設けられ、前記第1固定面には雌ねじが形成された第1ねじ孔が穿設され、前記第1端面には該雌ねじと螺合する雄ねじを有する第1ボルトが挿通される第1挿通孔が設けられ、前記第2固定面又は前記第2端面の一方には雌ねじが形成された第2ねじ孔が穿設され、他方には該雌ねじと螺合する雄ねじを有する第2ボルトが挿通される第2挿通孔が設けられていることである。
請求項3に係る工作機械の連結具の特徴は、請求項1において、前記第1固定面には雌ねじが形成された第1ねじ孔が穿設され、前記第1端面には該雌ねじと螺合する雄ねじを有する第1ボルトが挿通される第1挿通孔が設けられ、前記第2固定面又は前記第2端面の一方には雌ねじが形成された第2ねじ孔が穿設され、他方には該雌ねじと螺合する雄ねじを有する第2ボルトが挿通される第2挿通孔が設けられていることである。
請求項4に係る工作機械の連結具の特徴は、請求項2または3において、前記第1ボルトは、前記連結具本体との間に間隙を有する段付きボルトであることである。
請求項5に係る工作機械の連結具の特徴は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記第1固定面は、前記第1端面に沿って相対移動可能であることである。
請求項6に係る工作機械の連結方法の特徴は、工作機械を移動可能な移動手段を用いて、2台の工作機械を連結する工作機械の連結方法であって、各々の前記工作機械に、第1固定面と第2固定面とを有する固定部材を、前記第1固定面と前記第2固定面が鉛直面となるように固定する固定部材取付工程と、一方の前記固定部材に、2台の前記工作機械の間隔に基づく長さを有する連結具本体の一方を固着する連結具本体固着工程と前記連結具本体の他方の第1端面に、前記移動手段により前記工作機械を移動させながら、他方の前記固定部材の前記第1固定面を固着する第1端面固着工程と、前記連結具本体の他方の前記第1端面とは垂直な第2端面に、前記移動手段により前記工作機械を移動させながら、他方の前記固定部材の前記第2固定面を固着する第2端面固着工程と、を備えることである。
請求項7に係る工作機械の連結方法の特徴は、請求項6において、前記第1固定面は、前記第1端面に沿って相対移動可能であることである。
請求項8に係る工作機械の連結方法の特徴は、請求項6又は7において、前記移動手段は、床面に載置され、転動面を有するケースと、該ケース内に収納される台座と、前記ケースと前記台座との間に挟持され、前記台座を前記転動面上において自由に移動可能にする複数のボールと、前記台座上に配置され、工作機械を支持可能な支持面と、を備える工作機械用移動台車であることである。
請求項1に係る工作機械の連結具においては、連結具本体の長さは2台の工作機械の間隔に基づくことから、連結具本体の両端の第1端面と2台の工作機械に固定された各固定部材の第1固定面とを固着するとともに、連結具本体の両端の2端面と各固定部材の第2固定面とを固着することにより、工作機械の位置が決定される。このように、面と面とを合わせる作業は、ピン孔同士を合わせる作業に比べ、はるかに容易である。したがって、この工作機械の連結具によれば、短時間で工作機械の連結が可能である。また、第1固定面と第2固定面とは、固定部材が工作機械に固定された際に鉛直面となるように形成されるとともに、第1端面と第2端面とは垂直であるため、固定部材と連結具本体との連結が容易になる。
請求項2に係る工作機械の連結具においては、連結具本体の長さは2台の工作機械の間隔に基づくことから、連結具本体の両端の第1端面と2台の工作機械に固定された各固定部材の第1固定面とを固着するとともに、連結具本体の両端の2端面と各固定部材の第2固定面とを固着することにより、工作機械の位置が決定される。このように、面と面とを合わせる作業は、ピン孔同士を合わせる作業に比べ、はるかに容易である。したがって、この工作機械の連結具によれば、短時間で工作機械の連結が可能である。
また、第1固定面には雌ねじが形成された第1ねじ孔が穿設され、第1端面にはこの雌ねじと螺合する雄ねじを有する第1ボルトが挿通される第1挿通孔が設けられているため、雌ねじと雄ねじとを螺合させ、第1ボルトを第1ねじ孔にねじ込むことにより工作機械を引き寄せて、第1端面と第1固定面とを固着させることができる。また、第2固定面又は第2端面の一方には雌ねじが形成された第2ねじ孔が穿設され、他方にはこの雌ねじと螺合する雄ねじを有する第2ボルトが挿通される第2挿通孔が設けられているため、雌ねじと雄ねじとを螺合させ、第2ボルトを第2ねじ孔にねじ込むことにより工作機械を引き寄せて、第2端面と第2固定面とを固着させることができる。
請求項3に係る工作機械の連結具においては、第1固定面には雌ねじが形成された第1ねじ孔が穿設され、第1端面にはこの雌ねじと螺合する雄ねじを有する第1ボルトが挿通される第1挿通孔が設けられているため、雌ねじと雄ねじとを螺合させ、第1ボルトを第1ねじ孔にねじ込むことにより工作機械を引き寄せて、第1端面と第1固定面とを固着させることができる。また、第2固定面又は第2端面の一方には雌ねじが形成された第2ねじ孔が穿設され、他方にはこの雌ねじと螺合する雄ねじを有する第2ボルトが挿通される第2挿通孔が設けられているため、雌ねじと雄ねじとを螺合させ、第2ボルトを第2ねじ孔にねじ込むことにより工作機械を引き寄せて、第2端面と第2固定面とを固着させることができる。
請求項4に係る工作機械の連結具においては、第1ボルトは、連結具本体との間に間隙を有する段付きボルトであるため、その間隙の分だけ第1固定面を第1端面に沿って微動可能に固着することができ、簡単な構成で発明を実施可能である。
請求項5に係る工作機械の連結具においては、第1固定面が第1端面に沿って相対移動可能であるため、第1固定面と第1端面とを固着した後、第2固定面と第2端面と固着する際に、第1固定面が第1端面に沿って微動することによって、2台の工作機械の位置が容易に決定される。
請求項6に係る工作機械の連結方法においては、連結具本体固着工程において一方の固定部材に、連結具本体の一方を固着する。そして、第1端面固着工程において連結具本体の他方の第1端面に、移動手段により工作機械を移動させながら、他方の固定部材の第1固定面を固着する。また、第2端面固着工程において連結具本体の他方の第2端面に、移動手段により工作機械を移動させながら、他方の固定部材の第2固定面を固着する。連結具本体の長さは2台の工作機械の間隔に基づくことから、これらの工程が終了すると、工作機械の位置が決定される。このように、面と面とを合わせる作業は、ピン孔同士を合わせる作業に比べ、はるかに容易である。また、この工作機械の連結方法おいては、工作機械を移動可能な移動手段を用いているため、これによっても作業が容易になる。したがって、この工作機械の連結方法によれば、短時間で工作機械の連結が可能である。また、第1固定面と第2固定面とは、固定部材が工作機械に固定された際に鉛直面となるように形成されるとともに、第1端面と第2端面とは垂直であるため、固定部材と連結具本体との連結が容易になる。

請求項7に係る工作機械の連結具においては、第1固定面が第1端面に沿って相対移動可能であるため、第1端面固着工程において第1固定面と第1端面とを固着した後、第2端面固着工程において第2固定面と第2端面と固着する際に、第1固定面が第1端面に沿って微動することによって、2台の工作機械の位置が容易に決定される。
請求項8に係る工作機械の連結具においては、移動手段は、床面に載置され、転動面を有するケースと、ケース内に収納される台座と、ケースと台座との間に挟持され、台座を転動面上において自由に移動可能にする複数のボールと、台座上に配置され、工作機械を支持可能な支持面と、を備える工作機械用移動台車であるため、小さな力で工作機械を移動させることができる。
本発明に係る工作機械の連結具及び工作機械の連結方法を具体化した実施形態1、2を図面に基づいて以下に説明する。まず、実施形態1について説明する。図1は、工作機械の連結具の平面図であり、図2は工作機械の連結具の正面図である。図1及び図2に示すように、この工作機械の連結具は、2台の工作機械90、91を連結するものであり、2台の工作機械90、91に各々固定される固定部材10と、2個の固定部材10間を連結する連結具本体20とからなっている。この連結具本体20の長さは、2台の工作機械90、91の間隔に基づいている。
固定部材10は、長尺状の固定部本体11と、固定部本体11の長手方向に垂直な一端面に固定された側板12とを有している。固定部本体11の長手方向に垂直な断面は、長方形の上部及び下部から互いに反対方向に突出する突出部を有する形状をしている。この固定部本体11の長手方向には第1固定面11aが形成され、固定部本体11の両端部には雌ねじが形成された第1ねじ孔11bが第1固定面11aに垂直に穿設されている。また、側板12の固定部本体11側には第2固定面12aが形成され、側板12には第2挿通孔としてのボルト孔12c(図4参照)が形成され、ボルト孔12c内に第2固定面12aと垂直に固定部本体11側に向かって雄ねじが形成された第2ボルト13が挿通可能にされている。ただし、ボルト孔12cには、ねじ溝は形成されていない。ここで、第1固定面11aと第2固定面12aとは、固定部材10が工作機械90、91に固定された際に鉛直面となるように形成されている。
連結具本体20は、断面が長方形をなし、平行に配設された2本の長尺状の第1部材21と、断面が長方形をなし、第1部材21の両端に第1部材21と垂直に固定された2本の長尺状の第2部材22とを有している。第2部材22の第1部材21と垂直な面で、第1部材21と反対側の面には第1端面22aが形成されている。また、第2部材22の両端部には、第1挿通孔としてのボルト孔22dが形成され、ボルト孔22d内に第1端面22aに垂直に第1部材21と反対側に向かって第1ボルト23が挿通可能にされている。この第1ボルト23には、第1ねじ孔11bに形成された雌ねじと螺合する雄ねじが形成されている。ただし、ボルト孔22dには、ねじ溝は形成されていない。さらに、第2部材22の長手方向に垂直(第1端面22aに垂直)な一端面には第2端面22bが形成され、第2部材22には雌ねじが形成された第2ねじ孔22cが第2端面22bに垂直に穿設されている。この第2ねじ孔22cの雌ねじは、第2ボルト13に形成された雄ねじと螺合するようになっている。なお、25は、連結具本体20を支える支持台である。
図3は、固定部材10と連結具本体20とが連結された状態の拡大図である。また、図4は、固定部材10と連結具本体20とが連結された状態の断面図であり、図3のIV−IV矢視断面図である。図3及び図4に示すように、第1ボルト23は段付ボルトであり、第2部材22に形成されたボルト孔22dと第1ボルト23との間には間隙d1が設けられている。また、第1ねじ孔11bに第1ボルト23をねじ込んで工作機械91を引き込む過程において、固定部本体11の第1固定面11aと第2部材22の第1端面22aとの間には間隙d2が存在する。この間隙d1及び間隙d2があるため、第2ねじ孔22cに第2ボルト13をねじ込む際に、間隙d1の分だけ第1固定面11aを第1端面22aに沿って(図4におけるY方向)平行に相対微動可能にしている。このように、第1ねじ孔11bに第1ボルト23をねじ込み、固定部材10の第1固定面11aと連結具本体20の第1端面22aとを固着させると、図4のX方向に工作機械91が引き寄せられる。その後、第2ねじ孔22cに第2ボルト13をねじ込み、固定部材10の第2固定面12aと連結具本体20の第2端面22bとを固着させると、図4のY方向に工作機械91が引き寄せられる。こうして、工作機械90、91の位置が決定される。なお、間隙d1及び間隙d2が設けられていなくても、第1ボルト23と第2ボルト13とを交互にねじ込むことにより、工作機械91を引き寄せることもできるが、これでは正確に位置合わせするためには面倒な作業となる。この点、実施形態1の工作機械の連結具を用いれば、第1固定面11aと第1端面22aとを固着させた後、第2固定面12aと第2端面22bとを固着させることにより、容易に工作機械90、91の位置合わせをすることができる。なお、第2固定面12aと第2端面22bとを固着させた後、第1固定面11aと第1端面22aとを固着させるような構造としてもよい。また、第1ボルト23として段付ボルトを採用したが、ストレートのボルトとカラーとを組み合わせたものであってもよい。
図5は移動手段としての移動台車30の平面図であり、図6は移動台車30の断面図である。図5及び図6に示すように、移動台車30は、ケース40、上蓋43、台座45、ボール48、ジャッキボルト50及び調整ボルト60〜67を備えている。
ケース40は、四角形の転動面41と、転動面41の外周に一体として立設された壁部42とを有しており、壁部42の上部には上蓋43が固定されている。この上蓋43は、後述する台座45が転動面41上において移動できるように、中央部分が開いている。これら転動面41、壁部42及び上蓋43により空間40aが形成され、台座45及びボール48が空間40a内に収納されている。
台座45は、四角柱状の台座本体46と、台座本体46の中央部から軸方向と垂直に伸びるフランジ部47とを有している。このフランジ部47の転動面41側には凹部47aが形成され、凹部47a内に鋼球からなるボール48が配置されることにより、ボール48がケース40と台座45との間に挟持される。これにより、台座45は転動面41上において自由に移動可能にされている。
台座45の上部にはジャッキボルト50が配置されている。ジャッキボルト50はボルト51とナット52とから構成され、ボルト51の上面は工作機械90、91を支持可能な支持面51aとなっている。また、台座本体46の上部から軸方向に雌ねじが形成されたねじ孔46aが穿設され、ボルト51には、この雌ねじと螺合する雄ねじが形成されている。これにより、ナット52を回転させてボルト51を昇降させ、工作機械90、91を昇降させることができる。
図5に示すように、壁部42には調整ボルト60〜67が壁部42と垂直に設けられており、各調整ボルト60〜67にはナット60a〜67aが螺合している。これらの調整ボルト60〜67により、台座45をあらゆる方向に容易に移動させることができる。例えば、図5において、すべての調整ボルト60〜67をある程度引き出しておき、調整ボルト64、65を押し込むことにより、台座45を図面上方向に移動させることができる。反対に、調整ボルト60、61を押し込むことにより、台座45を図面下方向に移動させることができる。また、調整ボルト66、67を押し込むことにより、台座45を図面右方向に移動させることができる。反対に、調整ボルト62、63を押し込むことにより、台座45を図面左方向に移動させることができる。さらに、調整ボルト61、63、65、67の少なくとも1つを押し込むことにより、台座45を右回転させることができる。これに対し、調整ボルト60、62、64、66の少なくとも1つを押し込むことにより、台座45を左回転させることができる。
実施形態1に係る工作機械の連結具においては、連結具本体20の長さは2台の工作機械90、91の間隔に基づくことから、連結具本体20の両端の第1端面22aと2台の工作機械90、91に固定された各固定部材10の第1固定面11aとを固着するとともに、連結具本体20の両端の第2端面22bと各固定部材10の第2固定面12aとを固着することにより、工作機械90、91の位置が決定される。このように、面と面とを合わせる作業は、ピン孔同士を合わせる作業に比べ、はるかに容易である。したがって、この工作機械の連結具によれば、短時間で工作機械90、91の連結が可能である。
また、この工作機械の連結具においては、第1固定面11aが第1端面22aに沿って平行に相対微動可能であるため、第1固定面11aと第1端面22aとを固着した後、第2固定面12aと第2端面22bと固着する際に、第1固定面11aが第1端面22aに沿って微動することによって、2台の工作機械90、91の位置が容易に決定される。
さらに、この工作機械の連結具においては、第1固定面11aと第2固定面12aとは、固定部材10が工作機械90、91に固定された際に鉛直面となるように形成されるとともに、第1端面22aと第2端面22bとが垂直であるため、固定部材10と連結具本体20との連結が容易になる。
また、この工作機械の連結具においては、第1固定面11aには雌ねじが形成された第1ねじ孔11bが穿設され、第1端面22aにはこの雌ねじと螺合する雄ねじを有する第1ボルト23が挿通されるボルト孔22dが設けられているため、雌ねじと雄ねじとを螺合させ、第1ボルト23を第1ねじ孔11bにねじ込むことにより工作機械90、91を引き寄せて、第1端面22aと第1固定面11aとを固着させることができる。また、第2端面22bには雌ねじが形成された第2ねじ孔22cが穿設され、第2固定面12aにはこの雌ねじと螺合する雄ねじを有する第2ボルト13が挿通されるボルト孔12cが設けられているため、雌ねじと雄ねじとを螺合させ、第2ボルト13を第2ねじ孔22cにねじ込むことにより工作機械90、91を引き寄せて、第2端面22bと第2固定面12aとを固着させることができる。
さらに、この工作機械の連結具においては、第1ボルト23は、連結具本体20の第2部材22との間に間隙d1、d2を有する段付きボルトであるため、間隙d1の分だけ第1端面22aを第1固定面11aに沿って平行に相対微動可能に固着することができる。
次に、この連結具(固定部材10及び連結具本体20)及び移動台車30を用いた工作機械の連結方法について説明する。まず、図7に示すように、工作機械90、91に固定部材10を固定する。この際、工作機械90をジャッキ98上に配置し、位置調整及び高さ調整を行って据付ける(固定部材取付工程)。そして、工作機械90に固定された固定部材10に連結具本体20の一方を固着する。具体的には、支持台25を昇降させ、固定部材10の第1ねじ孔11bに連結具本体20の第1ボルト23をねじ込み、固定部材10の第1固定面11aと連結具本体20の第1端面22aとを固着させる。また、連結具本体20の第2ねじ孔22cに固定部材10の第2ボルト13をねじ込み、固定部材10の第2固定面12aと連結具本体20の第2端面22bとを固着させる(連結具本体固着工程)。
次に、工作機械91をジャッキ98上に配置し、仮水準の高さ調整を行った後、4個の移動台車30を工作機械91のベッドの底面と床面100との間の4箇所に入れる。そして、ナット52を回転させてボルト51を上昇させ、工作機械91をジャッキ98から浮かせ(1mm程度)、連結具本体20の第1ボルト23が固定部材10の第1ねじ孔11bに入るように、調整ボルト60〜67を調整して工作機械91を移動させる。その後、第1ボルト23を第1ねじ孔11bにねじ込み、工作機械91を連結具本体20の第1端面22aの方向に引き寄せる。これにより、固定部材10の第1固定面11aが連結具本体20の第1端面22aに固着される(第1端面固着工程)。
そして、第2ボルト13を第2ねじ孔22cにねじ込み、工作機械91を連結具本体20の第2端面22bの方向に引き寄せる。この際、第1ボルト23が第2部材22との間に間隙d1、d2を有する段付きボルトであることから、固定部材10の第1固定面11aが連結具本体20の第1端面22aに沿って微動する。こうして、固定部材10の第2固定面12aと連結具本体20の第2端面22bとが固着され、工作機械90、91の位置が決定される。(第2端面固着工程)。第1端面固着工程及び第2端面固着工程においては、移動台車30を使用しているため、工作機械91を容易に動かすことができる。
最後に、図8に示すように、高速搬送装置99を取付け、ナット52を回転させてボルト51を下降させ、工作機械91を3個のジャッキ98で支える。そして、4個の移動台車30を工作機械91の底面と床面100との間から取り出して工作機械91の床面100への据付けが完了する。なお、高速搬送装置99は、連結具本体20と一体となっていてもよい。
実施形態1に係る工作機械の連結方法においては、連結具本体固着工程において一方の固定部材10に、連結具本体20の一方を固着する。そして、第1端面固着工程において連結具本体20の他方の第1端面22aに、移動台車30により工作機械91を移動させながら、他方の固定部材10の第1固定面11aを固着する。また、第2端面固着工程において連結具本体20の他方の第2端面22bに、移動台車30により工作機械91を移動させながら、他方の固定部材10の第2固定面12aを固着する。連結具本体20の長さは2台の工作機械90、91の間隔に基づくことから、これらの工程が終了すると、工作機械90、91の位置が決定される。このように、面と面とを合わせる作業は、ピン孔同士を合わせる作業に比べ、はるかに容易である。また、この工作機械の連結方法おいては、工作機械90、91を移動可能な移動台車30を用いているため、これによっても作業が容易になる。したがって、この工作機械の連結方法によれば、短時間で工作機械90、91の連結が可能である。
なお、実施形態1においては、移動手段として移動台車30を用いたが、必ずしも移動台車30を用いる必要はなく、工作機械を小さい力で移動可能な他の移動手段(例えば、クレーン)を用いてもよい。また、工作機械90、91の連結が終了した後、第1ボルト23及び第2ボルト13を固定用ボルトと取り替えてもよい。さらに、実施形態1においては、固定部材10の固定部本体11に側板12及び第2ボルト13を設け、連結具本体20の第2部材22に第2ねじ孔22cを穿設したが、固定部材10の固定部本体11に第2ねじ孔を穿設し、連結具本体20の第2部材22に側板及び第2ボルトを設けてもよい。
次に、実施形態2の工作機械の連結具及び工作機械の連結方法について説明する。実施形態2の工作機械の連結具は、図1、2に示す実施形態1のものと略同様であり、同様の構成については同じ符号を用いるものとし、その説明を省略する。図9及び図10に示すように、固定部材10の側板12には第2挿通孔としてのU字孔12dが形成されている。このU字孔12dは、固定部材10が工作機械90、91に固定された場合、工作機械90、91と反対側に開口部が位置するようになっている。その他の構成は、実施形態1と同様である。ただし、図9は、固定部材10と連結具本体20とが連結された状態の拡大図である。また、図10は、固定部材10と連結具本体20とが連結された状態の断面図であり、図9のX−X矢視断面図である。
また、移動手段として、実施形態1と同様、図5、6に示す移動台車30を用いることができる。この移動台車30を用いた工作機械の連結方法については、図7、8に示すように、実施形態1と同様である。
実施形態2の工作機械の連結具及び工作機械の連結方法では、固定部材10の側板12にはU字孔12dが形成されており、このU字孔12dは、固定部材10が工作機械90、91に固定された場合、工作機械90、91と反対側に開口部が位置するようになっている。そのため、第2挿通孔がボルト孔12cである実施形態1と比較して、第2挿通孔と第2ねじ孔22cとが重なり合う面積が大きくなり、第2ねじ孔22cに第2ボルト13をねじ込み易くなる。その他の作用、効果は実施形態1と同様である。
以上において、本発明の工作機械の連結具及び工作機械の連結方法を実施形態1、2に即して説明したが、本発明はこれらに制限されるものではなく、本発明の技術的思想に反しない限り、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態1、2の工作機械の連結具の平面図。 実施形態1、2の工作機械の連結具の正面図。 実施形態1の工作機械の連結具の一部拡大図。 実施形態1の工作機械の連結具に係り、図3の連結具のIV−IV矢視断面図。 実施形態1、2の工作機械の連結具に係り、移動台車の平面図。 実施形態1、2の工作機械の連結具に係り、図4の移動台車のV−V矢視断面図。 実施形態1、2の工作機械の連結方法に係り、工作機械の連結前を示す図。 実施形態1、2の工作機械の連結方法に係り、工作機械の連結後を示す図。 実施形態2の工作機械の連結具の一部拡大図。 実施形態2の工作機械の連結具に係り、図9の連結具のX−X矢視断面図。 従来の工作機械の連結方法を示す図。
符号の説明
10…固定部材、11a…第1固定面、11b…第1ねじ孔、12a…第2固定面、12c、12d…第2挿通孔(12c…ボルト孔、12d…U字孔)、13…第2ボルト、20…連結具本体、22a…第1端面、22b…第2端面、22c…第2ねじ孔、22d…第1挿通孔(ボルト孔)、23…第1ボルト、d1、d2…間隙、30…移動手段(移動台車)、40…ケース、41…転動面、45…台座、48…ボール、51a…支持面、90、91…工作機械。

Claims (8)

  1. 工作機械を移動可能な移動手段を用いて、2台の前記工作機械を連結する工作機械の連結具であって、
    2台の前記工作機械に各々固定される固定部材と、該固定部材間を連結し、2台の前記工作機械の間隔に基づく長さを有する連結具本体と、からなり、
    前記固定部材は、前記固定部材が前記工作機械に固定された際に鉛直面となるように形成された第1固定面と第2固定面とを有し、
    前記連結具本体の両端には、前記第1固定面に固着される第1端面と、前記第2固定面に固着され前記第1端面とは垂直な第2端面と、が設けられていることを特徴とする工作機械の連結具。
  2. 工作機械を移動可能な移動手段を用いて、2台の前記工作機械を連結する工作機械の連結具であって、
    2台の前記工作機械に各々固定される固定部材と、該固定部材間を連結し、2台の前記工作機械の間隔に基づく長さを有する連結具本体と、からなり、
    前記固定部材は、第1固定面と第2固定面とを有し、
    前記連結具本体の両端には、前記第1固定面に固着される第1端面と、前記第2固定面に固着される第2端面と、が設けられ
    前記第1固定面には雌ねじが形成された第1ねじ孔が穿設され、前記第1端面には該雌ねじと螺合する雄ねじを有する第1ボルトが挿通される第1挿通孔が設けられ、
    前記第2固定面又は前記第2端面の一方には雌ねじが形成された第2ねじ孔が穿設され、他方には該雌ねじと螺合する雄ねじを有する第2ボルトが挿通される第2挿通孔が設けられていることを特徴とする工作機械の連結具。
  3. 請求項1において、
    前記第1固定面には雌ねじが形成された第1ねじ孔が穿設され、前記第1端面には該雌ねじと螺合する雄ねじを有する第1ボルトが挿通される第1挿通孔が設けられ、
    前記第2固定面又は前記第2端面の一方には雌ねじが形成された第2ねじ孔が穿設され、他方には該雌ねじと螺合する雄ねじを有する第2ボルトが挿通される第2挿通孔が設けられていることを特徴とする工作機械の連結具。
  4. 請求項2又は3において、前記第1ボルトは前記連結具本体との間に間隙を有する段付きボルトであることを特徴とする工作機械の連結具。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記第1固定面は、前記第1端面に沿って相対移動可能であることを特徴とする工作機械の連結具。
  6. 工作機械を移動可能な移動手段を用いて、2台の工作機械を連結する工作機械の連結方法であって、
    各々の前記工作機械に、第1固定面と第2固定面とを有する固定部材を、前記第1固定面と前記第2固定面が鉛直面となるように固定する固定部材取付工程と、
    一方の前記固定部材に、2台の前記工作機械の間隔に基づく長さを有する連結具本体の一方を固着する連結具本体固着工程と
    前記連結具本体の他方の第1端面に、前記移動手段により前記工作機械を移動させながら、他方の前記固定部材の前記第1固定面を固着する第1端面固着工程と、
    前記連結具本体の他方の前記第1端面とは垂直な第2端面に、前記移動手段により前記工作機械を移動させながら、他方の前記固定部材の前記第2固定面を固着する第2端面固着工程と、を備えることを特徴とする工作機械の連結方法。
  7. 請求項6において、前記第1固定面は、前記第1端面に沿って相対移動可能であることを特徴とする工作機械の連結方法。
  8. 請求項6又は7において、
    前記移動手段は、床面に載置され、転動面を有するケースと、
    該ケース内に収納される台座と、
    前記ケースと前記台座との間に挟持され、前記台座を前記転動面上において自由に移動可能にする複数のボールと、
    前記台座上に配置され、工作機械を支持可能な支持面と、を備える工作機械用移動台車であることを特徴とする工作機械の連結方法。
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