JP5219542B2 - 冷却庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、急速冷却庫等の冷却庫に関する。
従来、急速冷却庫の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、前面開口の冷却庫本体内における間口方向の一側に、加熱調理済みの食品を入れたトレイを多段に収納できるようにした収納室が設けられるとともに、他側には冷却器室が設けられて冷却器と冷却ファンとが設置されており、冷却ファンを駆動することにより、収納室の空気が冷却器室側に吸引されて冷却器を通過する間に冷気が生成され、その冷気が収納室に送り込まれるといった循環流を生じることにより、食品が急速冷却されるようになっている。
特開2003−322453公報
上記従来のものは、冷却器室の形成構造が、冷却器、冷却ファン並びに冷却器室の外壁等を、庫内の壁面に対して個別に組み付ける構造であったため、製造に時間が掛かる等の問題があった。
このため本出願人は、製造時間の短縮化を図る等のために、先に提出した特願2006−289202号において、ケーシング内に冷却ファンと冷却器とを前後に配して収めることにより冷却ユニットを形成して、同冷却ユニットを収納室の側方に設けられた設置室に設置した構造とし、冷却ファンの駆動に伴い、収納室の空気が冷却ユニットの前面の吸込口から吸い込まれて冷却器と熱交換することで冷気が生成され、同冷気が冷却ユニットの背面の吹出口から吹き出されたのち同冷却ユニットの側面側に回り込んで収納室に循環供給されるようにしたものを提案した。
しかしながら、上記のように冷却ユニットを採用した場合、背面に設けられる吹出口の形成可能領域の関係や、あるいは同冷却ユニットが支持部材上に載置されて設置される等の設置構造によっては、吹出口の下縁位置が、設置室すなわち収納室の底面よりも相当量上方に来ることが考えられる。一方、収納室側では、収納力を高めるために、収納室の全高にわたって被冷却物を収納することが一般的であり、上記のように、吹出口の下縁位置が収納室の底面よりも上方に来る関係にあると、吹出口から吹き出された冷気が冷却ユニットの側面側に回り込んだのち収納室に供給される場合に、下段側には冷気が供給され辛く、上下方向において冷却速度にばらつきが出ることが懸念されるため、さらなる改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、収納室内の上下方向における冷却速度のばらつきを抑えるところにある。
本発明の冷却庫は、前面開口でかつ同前面開口に扉を装着してなる冷却庫本体の内部には、間口方向の一側に被冷却物を収納する収納室が設けられるとともに、他側に設けられた設置室には、前記収納室と対面する方向の前後に冷却ファンと冷却器とが配されてケーシング内に収められてなる冷却ユニットが設置され、前記冷却ファンの駆動に伴い、前記収納室の空気が前記冷却ユニットの前面の吸込口から吸い込まれて前記冷却器と熱交換することで冷気が生成され、同冷気が前記冷却ユニットの背面の吹出口から吹き出されたのち同冷却ユニットの側面側に回り込んで前記収納室に循環供給されるようになっており、かつ前記冷却ユニットの側面には、この側面側に回り込んだ冷気を斜め下方に向けて流通案内するエアガイドが設けられているところに特徴を有する。
上記構成によれば、冷却ユニットの背面に設けられた吹出口の下縁位置が、収納室の底面よりも上方にあるような場合においても、吹出口から吹き出されたのち冷却ユニットの側面側に回り込んだ冷気の一部が、エアガイドで案内されて斜め下方に向けて流通し、収納室の底部側にも供給されるようになる。そのため、収納室の上下方向の全域にわたって満遍なく冷気が循環供給され、冷却速度のばらつきを抑えることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記冷却ユニットが、前記設置室の底部側に設けられたレールで支持されつつ前方からの出し入れ可能に設置されるようになっている。嵩高の冷却ユニットもレールに沿って比較的容易に設置室内に出し入れすることができる反面、レールを設けることで、冷却ユニットの背面の吹出口の下縁位置が収納室の底面よりも上方に位置し勝ちとなるが、エアガイドを設けたことで、収納室の底部側にも冷気が供給されるようになる。
(2)前記冷却ユニットが、前記冷却ファンの収容部と、前記冷却器の収容部とに分割され、前記冷却ファン収容部が前記冷却器収容部に対して縦軸回りの揺動開閉可能に連結されており、前記エアガイドが、前記冷却器収容部の側面に設けられている。エアガイドは、固定側である冷却器収容部の側面に設けられる。
(3)前記冷却ユニットの手前側の側面に前記エアガイドが設けられた場合において、当該エアガイドには、被冷却物の内部温度を検出するための芯温センサを収納する収納部が設けられている。芯温センサの収納手段を別途備える場合と比べて、部品点数の削減や構造の簡略化が図られる。
(4)前記芯温センサが、本体部の先端に被冷却物に差し込まれるセンサ部が突設された形状である一方、前記エアガイドは、概ね細長い板材を斜め姿勢で配することにより形成されており、前記収納部は、前記エアガイドの上面側において、少なくとも前記センサ部を前記上面の領域内に留めた状態で前記芯温センサを収納できる形状に形成されている。芯温センサは、エアガイドの上面側において、センサ部がエアガイドから突出することなく保護された状態で収納される。
(5)前記冷却ユニットの奥側の側面に前記エアガイドが設けられた場合において、当該エアガイドが、庫内温度を検出するための庫内温度センサの取付板を兼用している。庫内温度センサの取付手段を別途備える場合と比べて、部品点数の削減や構造の簡略化が図られる。
(6)前記エアガイドは、概ね細長い板材を斜め姿勢で配することにより形成されており、前記庫内温度センサが前記エアガイドの下面側に取り付けられている。庫内温度センサがエアガイドの裏に隠れた形態で設けられ、庫内温度センサに不必要に触れることが未然に防止できる。
本発明によれば、収納室内の上下方向における冷却速度のばらつきが抑えられ、被冷却物の品質の均一化を図ること等が可能となる。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図10に基づいて説明する。この実施形態では、急速冷却庫に適用した場合を例示している。
本実施形態の急速冷却庫は、図1に示すように、機械室11の上面に冷却庫本体10(以下、単に本体10という)が載置され、機械室11の底面に配された脚12によって支持されている。本体10は前面が開口された縦長の断熱箱体からなり、同本体10の前面開口部13には、断熱扉14(図3)が正面から見た左側縁を中心として揺動開閉可能に装着されている。
本体10の内部すなわち庫内では、図2及び図3に示すように、正面から見た右側の6割程度の領域が、食品の収納室15とされ、残りの左側の領域が、冷却ユニット20の設置室16となっている。
冷却ユニット20は、冷却器21と2個の冷却ファン22とを組み付けてユニット化したものである。冷却器21は、庫内の高さよりも若干低い高さ寸法と、同庫内の奥行きの半分強の幅とを持った縦長のブロック状に形成され、収納室15側の面と、その反対側の面の両面に開口部を設けた冷却器カバー23に収められている。
一方、冷却ファン22は、ファンケース24内に縦方向に2個並んで装置されている。ファンケース24は、その手前側の側面板24Aが、冷却器カバー23の手前側の側面板23Aと面一となった状態で重ねられ、そのとき奥側の側面板24Bの開口縁が、冷却器カバー23における奥側に張り出した部分の正面板23Cに当てられ、上下2箇所においてヒンジ26により揺動開閉可能に取り付けられている。ファンケース24の手前側の側面板24Aと、冷却器カバー23の手前側の側面板23Aとの互いに突き合わされる開口縁同士の間には、上下2箇所において閉鎖状態に施錠する施錠装置27が設けられている。施錠装置27を解錠すると、ファンケース24はヒンジ26を中心として図3の反時計回り方向に90度揺動して開放できるようになっている。
なお、ファンケース24の正面板24Cにおける上下の冷却ファン22の配設位置と対応した位置に、それぞれ庫内空気を吸い込む吸込口28が形成されている一方、冷却器カバー23の背面開口のほぼ全面が、冷気の吹出口29となっている。
冷却ユニット20は、前方から押し込まれることにより庫内の左側の設置室16に設置される。そのため庫内には、前後方向を向いた上下2本のレール30,31が装備されている。上部レール30は、図4に示すように、上方に開口した角形の溝部30Aを有し、若干背が高くされた右側板30Bの上端から右側に向けて取付板30Cが直角曲げされた形状である。この上部レール30の取付板30Cが、庫内の左側壁10Lから所定寸法庫内側に入った位置において天井壁10Aに固定されている。
下部レール31は、図5に示すように、全体としては階段状に形成され、庫内の左側壁10Lにおける下部位置に取り付けられており、上側の水平部分が載置板31Aとなっているとともに、同載置板31Aの先端から垂下した部分は被取付板31Bとされ、下側の短寸の水平部分が、後記するドレンパン43の受け板31Cとされている。
一方、図4に示すように、冷却器カバー23における上面板23Dの背面側(同図の左側)の端縁には、角形のフック部33が庫内側を向いて形成されている。また、冷却器21の背面の下縁位置には、図5に示すように、摺動板35が背面側に突出して形成されているとともに、取付板36が垂下して形成されている。
冷却ユニット20は、図4に示すように、上面のフック部33を上部レール30の溝部30Aに差し込む一方、図5に示すように、背面下端の取付板36を、下部レール31の被取付板31Bに当てつつ摺動板35を載置板31Aに載せ、上下のレール30,31に沿って前方から庫内の奥に向けて押し込まれる。
図3に示すように、冷却ユニット20が、庫内の奥行きのほぼ中央位置まで押し込まれたところで、上部側では、図4に示すように、フック部33の庫内側の面における手前と奥の2位置において、上部レール30の右側板30Bに対してねじ38で固定される。下部側では、図5に示すように、取付板36の手前と奥の両端が、下部レール31における被取付板31Bに同じくねじ38で固定される。これにより冷却ユニット20が定位置に設置される。
また、冷却器21に出し入れされる冷媒管39が、機械室11内に装備された冷凍装置(図示せず)と循環接続され、冷凍回路が構成される。
上部レール30の溝部30Aと、冷却ユニット20側のフック部33とをともに角形としたから、前方からの差し込みやすさを担保した上で、横方向については簡単に外れることが防止される。また、冷却ユニット20の下部側も下部レール31で支持されるのであるから、安定して押し込み操作ができ、ねじ止めの位置決めも簡単に行える。
上記のように冷却ユニット20が設置された状態では、冷却ユニット20が庫内の底壁10Bから浮いた状態で支持されるとともに、同冷却ユニット20の手前側の側面、奥側の側面、及び背面と、それらと対向する断熱扉14、庫内の奥壁10C、及び同左側壁10Lとの間に、所定幅(冷却器21の厚さの半分強)のスペースが形成されるようになっている。
また、冷却器カバー23の下面側には、冷却器21からの除霜水を受けるドレンパン43の収容部40が形成されており、上記したように下部レール31に受け板31Cが設けられている一方、この受け板31Cと対向するようにして、冷却器カバー23の正面板23Cの下縁には別の受け板41が形成されている。
ドレンパン43は、図6に示すように、収容部40の奥行一杯に収容可能なように、奥行方向に細長い上面開口の角箱形状に形成されていて、手前の面の上縁が延出されて把手44が形成されているとともに、左右の側面の上縁には、外向きのフランジ45が形成されている。したがってドレンパン43は、左右のフランジ45を受け板31C,41に載せつつ収容部40内に出し入れできるようになっている。
特に、ドレンパン43の左右の側面における上縁にフランジ45を設けて、これを受け板31C,41で受ける構造としたから、例えばドレンパン43の底面の左右両側縁部を受け板で受ける場合と比較すると、受け板31C,41の位置ひいては冷却器カバー23の底部位置をより高い位置に設定でき、ドレンパン43を外せば、冷却器カバー23の底部と底壁10Bとの間隔を広く取れるから、掃除する場合に便利となる。
庫内右側の収納室15には、ホテルパン等のトレイTが複数段にわたり、前方から出し入れされて収納可能となっている。そのため、収納室15の左右の側面となる冷却ユニット20におけるファンケース24の正面板24Cと、庫内の右側壁10Rとには、一対のトレイ受け50が対向して取り付けられるようになっている。
トレイ受け50はステンレス鋼線等の線材を素材として形成され、大まかには、縦長の長方形をなす枠体51を有し、両縦枠52の間に載置棒53が一定のピッチで複数段(図示12段)にわたって差し渡されているとともに、枠体51の四隅の位置に、縦長の環形をなす取付部54が形成されている。
一方、ファンケース24の正面板24Cと、庫内の右側壁10Rとには、それぞれ対応する4箇所に取付具56(図8参照)が取り付けられていて、各トレイ受け50は、四隅の取付部54を対応する取付具56の溝56Aに掛止することにより、収納室15の左右の側面に対向した形態で着脱可能に取り付けられるようになっている。そしてトレイTは、図2の鎖線に示すように、左右のフランジを同じ段で対向した載置棒53に載せつつ、前方から出し入れされて収納されるようになっている。
なお、トレイTが載置された場合、その重みによって、上記のトレイ受け50の縦枠52が外側に膨らむように撓み変形し、対向した載置棒53の間隔が拡がり過ぎて、トレイTを載せる場合に支障が出ることが懸念される。そのため、ファンケース24の正面板24Cと、庫内の右側壁10Rとには、トレイ受け50の前後の縦枠52におけるほぼ中央高さ位置の裏側に対応する位置に、それぞれ当て部材57が装着されている。この当て部材57は、図7に示すように、厚肉の円盤部57Aの裏面にねじ棒57Bを突設したものであって、所定の装着位置にねじ込むことで固定される。トレイ受け50の縦枠52が当て部材57に当たることで、外側への撓み変形が規制される。
また、トレイTをトレイ受け50に載せる際、勢い良く入れると、トレイTの奥側のフランジが収納室15の奥壁10Cに強く当たり、傷を付けることが懸念される。そのため、奥壁10Cにおける幅方向の中央部には、トレイガード58が装着されている。このトレイガード58は、図8にも示すように、上記したトレイ受け50の縦枠52と同じ形状であって、丸線の上下両端に縦長の環形をなす取付部54が形成されている。
一方、奥壁10Cには、上記したトレイ受け50の取付具56と同じ取付具56が、上下2箇所に装着されていて、トレイガード58は、上下の取付部54を対応する取付具56の溝56Aに掛止することにより、トレイTの収納領域のほぼ全高に亘るようにして装着されている。仮にトレイTが勢い良く入れられたとしても、図3の鎖線に示すように、トレイTの奥側のフランジがトレイガード58に当たるために、奥壁10Cに直接に当たることが回避される。
基本的な冷却運転は、冷凍装置(圧縮機)と冷却ファン22とが駆動されることで行われ、これにより図3の矢線に示すように、収納室15の空気がファンケース24の吸込口28から冷却ユニット20内に吸引されて冷却器21を通過する間に冷気が生成され、冷却器カバー23の背面側の開口である吹出口29から吹き出された冷気が、庫内の左側壁10Lに当たって手前と奥に分かれて同冷却ユニット20の手前側と奥側の側面に回り込んだのち、一部が右側壁10R側まで流通しつつ収納室15に送り込まれるといった循環流を生じ、これによりトレイTに入れられた食品が急速冷却される。この間、庫内温度センサ75により庫内温度が検出され、その検出温度と、予め定められた庫内設定温度との比較に基づいて冷凍装置がオンオフされ、庫内がほぼ設定温度に維持される。
一方、収納された食品には、芯温センサ80が差し込まれて同食品の芯温(内部温度)が検出され、その検出温度が、予め定められた芯温の設定温度まで低下したら、所定の急速冷却が完了したと見なされて、冷却運転が停止されるようになっている。
さて本実施形態では、上記した冷却運転中において、収納室15の特に上下方向の全域にわたって満遍なく冷気を循環供給させるための手段が講じられている。
図2及び図10に示すように、上記した冷却ユニット20の手前側と奥側の両側面には、冷却ユニット20の背面から吹き出されて収納室15に送り込まれる冷気の流通案内を行うエアガイド60,70が装着されている。
手前側のエアガイド60(以下、手前側ガイド60という)は、図9にも示すように、細長いガイド板61の手前の側縁に背の低い側板62が立ち上がり形成されているとともに、反対側の側縁に前後2枚の取付板63が下向きに形成されている。この手前側ガイド60が、冷却ユニット20の冷却器カバー23の手前側の側面板23Aにおける下部側の位置、例えば全高の30%程度の高さ位置において、収納室15側の端部が下方を向いた斜め姿勢で配されている。より具体的には、傾斜角度が約45度をなして、冷却器カバー23の手前側の側面板23Aのほぼ全幅にわたって装着され、前後の取付板63をねじ64で止めて固定されている。また、図3に示すように、手前側ガイド60(ガイド板61)の幅は、冷却器カバー23の手前側の側面板23Aと、断熱扉14の裏面との間隔より少し小さい寸法、より詳細には、手前の側板62と断熱扉14の裏面との間に、後記する芯温センサ80のリード線83を挟まない程度の隙間が確保できるような寸法を有している。
手前側ガイド60(ガイド板61)の上面側には、芯温センサ80の収納部65が形成されている。芯温センサ80は、円柱状をなす本体部81の先端面に、針状のセンサ部82が同心に突設された形状であって、本体部81の後面からはリード線83が引き出されている。一方、ガイド板61の上面には支持部材66が取り付けられている。支持部材66は、帯材の両端が曲げ形成されて、ガイド板61と同幅の門型形状をなし、手前の脚67A(図3)が手前側ガイド60の側板62の高さとほぼ同じ垂下長で、奥の脚67Bがほぼ倍の垂下長を有している。この支持部材66が、ガイド板61の上面における長さ方向の中央部から少し下方寄りの位置に、同ガイド板61を横切って載せられ、手前の脚67Aが側板62の内面に溶接等で固定されているとともに、奥の脚67Bは、奥側の側縁のさらに奥を通って、下側の取付板63に隣接した上側に垂下している。
芯温センサ80は、センサ部82が支持部材66に差し込まれつつ、ガイド板61の上面に載せられ、センサ部82との間の段差部となる本体部81の前面が、支持部材66の上側の側縁に掛止されて支持される。このとき、芯温センサ80における本体部81からセンサ部82に至る全長が、ガイド板61の上面の領域内に留まるようになっている。
奥側のエアガイド70(以下、奥側ガイド70)は、図10に示すように、冷却器カバー23の奥側の側面板23Bにおける下部側の位置、例えば全高の25%程度の高さ位置に配されている。詳細には、奥側ガイド70は、手前側ガイド60のガイド板61とほぼ同幅ではあるが短寸の板状に形成されている。一方、奥側の側面板23Bには、アングル材からなるブラケット71が水平姿勢でねじ72により取り付けられ、そのブラケット71の上面の先端縁(庫内側の端部)に、奥側ガイド70が、約45度の傾斜角度で先下がりに傾斜した姿勢で、ねじ73により取り付けられている。また、奥側の側面板23Bの幅方向については、中央部に配されている。また、図3に示すように、奥側ガイド70の幅は、冷却器カバー23の奥側の側面板23Bと奥壁10Cとの間隔のほぼ詰める寸法でもある。
また、奥側ガイド70の裏面には、長さ方向のほぼ中央部から装着板74が垂下して設けられ、その裏側に、上記した庫内温度センサ75が装着されている。なお、装着板74の下端は、奥側ガイド70の下端よりも上方に留まっており、したがって、庫内温度センサ75は、奥側ガイド70の裏側に完全に隠れた状態にある。
本実施形態は上記のような形状であって、冷却運転中は、一部既述したように、収納室15の空気が上下の吸込口28から冷却ユニット20内に吸引されて冷却器21を通過する間に冷気が生成され、吹出口29から背面側に吹き出された冷気が、庫内の左側壁10Lに当たって手前と奥に分かれて同冷却ユニット20の手前側と奥側の側面に回り込んだのち、一部が右側壁10R側まで流通しつつ収納室15に送り込まれるといった循環流を生じる。
ここで本実施形態では、冷却ユニット20が、下部レール31で受けられて出し入れされるようになっているとともに、冷却ユニット20の下面側にはドレンパン43の収納空間が確保されていることから、冷却ユニット20の底面が、設置室16の底面(底壁10B)よりも相当量上方に位置している。これはすなわち、冷却ユニット20の背面に設けられた吹出口29の下縁位置が、設置室16ひいては収納室15の底面よりも相当量上方に位置することになる。
一方、収納室15側では、収納力を高めるために、収納室15の全段にわたって食品を収納する場合が多く、上記のように、吹出口29の下縁位置が収納室15の底面よりも上方に来る関係にあると、吹出口29から吹き出された冷気が冷却ユニット20の手前と奥の側面側に回り込んだのち収納室15に供給される場合に、下段側には冷気が供給され辛くなる。特に、急速冷却中は、冷却ファン22の回転数が上げられて冷気の吹出速度も高く設定されることから、上記のような不具合はより顕著となる。
その点本実施形態では、冷却ユニット20を構成する冷却器カバー23の手前側と奥側の側面板23A,23Bの下部位置に、手前側ガイド60と奥側ガイド70とが設けられているから、図2の矢線に示すように、吹出口29から吹き出されたのち冷却ユニット20の手前側の側面側に回り込んだ冷気の一部が、手前側ガイド60のガイド板61の主に下面で案内されて斜め下方に向けて流通し、また、図10の矢線に示すように、冷却ユニット20の奥側の側面側に回り込んだ冷気の一部が、奥側ガイド70の主に下面で案内されて、同じく斜め下方に向けて流通し、収納室15の底部側にも供給されるようになる。そのため、収納室15の上下方向の全域にわたって満遍なく冷気が循環供給されることになり、冷却速度のばらつきが抑えられる。
なお、手前側ガイド60の上面には、芯温センサ80の収納部65が設けられているから、別途収納手段を備える場合と比べて、部品点数の削減や構造の簡略化が図られる。また、芯温センサ80は、手前側ガイド60の上面側において、全長がその上面領域から突出することなく同領域内に留まった状態で収納できるから、特にセンサ部82を保護することに有効となる。
一方、奥側ガイド70には、庫内温度センサ75を装着できるようにしたから、別途取付手段を備える場合と比べて、同じく部品点数の削減や構造の簡略化が図られる。また、同庫内温度センサ75は、奥側ガイド70の裏に隠れた形態で設けられているから、ユーザーが庫内温度センサ75に不必要に触れることが未然に防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)冷却ユニットの配設位置は、上記実施形態とは逆に、庫内の正面から見た右側に配置されていてもよい。
(2)上記実施形態では、冷却ユニットの背面側に吹き出された冷気が同冷却ユニットの手前側と奥側の両側面に回り込むものを例示したが、片方の側面のみに回り込むものであってもよい。
(3)また、冷却ユニットの手前側と奥側の両面に冷気が回り込む場合においても、エアガイドは一方の面のみに設けるようにしても良い。
(4)芯温センサの収納位置や、庫内温度センサの取付位置は、エアガイド以外の別の位置であってもよい。
(5)上記実施形態では、冷却器カバーに対してファンケースが開閉可能に組み付けられていたが、開閉できないものであってもよい。
(6)冷却ユニットの構造によっては、エアガイドは、手前側と奥側の面における幅方向の任意の位置に設けてよい。
(7)上記実施形態では、冷却ユニットの設置作業の便宜等のためにレールに沿って出し入れできるようになっているが、このようなレールを備えていないものであってもよい。
(8)本発明は上記実施形態に例示した急速冷却庫に限らず、庫内の左右一側に被冷却物の収納室が設けられる一方、他側に同収納室と対向するように冷却ユニットが設けられ、冷却ユニットの背面から吹き出された冷気が同冷却ユニットの側面側に回り込んで収納室に循環供給される形式の冷却庫全般に広く適用することができる。
本発明の一実施形態に係る急速冷却庫の断熱扉を外した状態の斜視図 庫内構造を示す正面図 同平断面図 冷却ユニットの上部側の固定構造を示す正面図 冷却ユニットの下部側の固定構造を示す正面図 ドレンパンの斜視図 当て部材の斜視図 トレイガードの取付構造を示す一部切欠分解斜視図 手前側ガイドの配設部分を示す一部切欠拡大側面図 冷却ユニットの奥側から見た側面図
符号の説明
10…冷却庫本体 14…断熱扉 15…収納室 16…設置室 20…冷却ユニット 21…冷却器 22…冷却ファン 23…冷却器カバー(冷却器収容部;ケーシング) 23A…(冷却器カバー23の)手前の側面板 23B…(冷却器カバー23の)奥の側面板 24…ファンケース(冷却ファン収容部;ケーシング) 26…ヒンジ 28…吸込口 29…吹出口 31…下部レール 60…手前側ガイド(エアガイド) 61…ガイド板 65…収納部 70…奥側ガイド(エアガイド) 75…庫内温度センサ 80…芯温センサ 81…本体部 82…センサ部

Claims (4)

  1. 前面開口でかつ同前面開口に扉を装着してなる冷却庫本体の内部には、間口方向の一側に被冷却物を収納する収納室が設けられるとともに、他側に設けられた設置室には、前記収納室と対面する方向の前後に冷却ファンと冷却器とが配されてケーシング内に収められてなる冷却ユニットが設置され、
    前記冷却ユニットと前記冷却庫本体の内部の底面との間にドレンパンが設けられ、
    前記冷却ファンの駆動に伴い、前記収納室の空気が前記冷却ユニットの前面の吸込口から吸い込まれて前記冷却器と熱交換することで冷気が生成され、同冷気が前記冷却ユニットの背面の吹出口から吹き出されたのち同冷却ユニットの側面側に回り込んで前記収納室に循環供給されるようになっており、
    前記冷却ユニットが、前記冷却ファンの収容部と、前記冷却器の収容部とに分割され、前記冷却ファン収容部が前記冷却器収容部に対して縦軸回りの揺動開閉可能に連結されており、
    前記冷却器収納部における当該冷却器収納部の高さ中心位置より下方には、前記冷却ユニットの側面側に回り込んだ冷気を斜め下方に向けて流通案内するエアガイドが設けられており、
    前記冷却ユニットの手前側の側面にエアガイドが設けられた場合において、当該エアガイドには、被冷却物の内部温度を検出するための芯温センサを収納する収納部が設けられており、
    前記設置室の底部側に階段状に形成されたレールを設けており、該レールの上側の水平部分は前記冷却ユニットを前方から出し入れする際に支持するようになっており、該レールの下側の水平部分が前記ドレンパンの受け板となっていることを特徴とする冷却庫。
  2. 前記芯温センサが、本体部の先端に被冷却物に差し込まれるセンサ部が突設された形状である一方、前記エアガイドは、概ね細長い板材を斜め姿勢で配することにより形成されており、前記収納部は、前記エアガイドの上面側において、少なくとも前記センサ部を前記上面の領域内に留めた状態で前記芯温センサを収納できる形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却庫。
  3. 前記冷却ユニットの奥側の側面に前記エアガイドが設けられた場合において、当該エアガイドが、庫内温度を検出するための庫内温度センサの取付板を兼用していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷却庫。
  4. 前記エアガイドは、概ね細長い板材を斜め姿勢で配することにより形成されており、前記庫内温度センサが前記エアガイドの下面側に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の冷却庫。
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