JP5218763B2 - 車両の表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の挙動の状況を表示する表示装置に関する。
車両の走行安全性・走行安定性を向上させるための技術が従来から種々提案されている。例えば、車両のヨーレイトに基づいて車両の左輪と右輪との間の駆動力差及び各輪に対する制動力をフィードバック制御したり、前輪と後輪との差動制限の度合いを可変とするセンターディファレンシャルギヤ(以下、センターデフと称する)の電子制御LSD(Limited Slip Differential)を車両のヨーレイトに基づいてフィードバック制御する技術が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特許文献1に記載された技術では、ヨーレイトフィードバック制御を適用して、前後輪間の差動制限の度合いの制御や、左右輪トルク発生装置による車両の左輪と右輪との間のトルク制御及び制動制御を統合して制御している。そして、オーバーステア抑制に限り、車両の左輪と右輪との間のトルクの制御と並行してセンターデフによる前後輪間の差動制御を行い、拘束力を強めるように制御する技術が開示されている。
このような旋回挙動制御手段を実施する場合、左輪と右輪との間のトルクの制御量や差動制御による拘束力の度合い(差動制限の度合い)を表示することで運転者が車両の旋回挙動制御の状況を把握することができ、車両の持つ走行性能と安全性能を有効に活用することができる。
左輪と右輪とのトルクの制御量や前後輪の駆動力分配比(差動制限の度合い)を表示する従来技術として、例えば、駆動力分配比や、左右輪それぞれのトルクの大きさを表示する技術が提案されている(例えば、下記特許文献2参照)。
従来から提案されている表示装置は、駆動力分配比による拘束力の強さが表示状態の多少で表示されると共に、左輪のトルクの大きさ及び右輪のトルクの大きさがそれぞれ表示状態の多少でリヤルタイムに表示されるようになっている。運転者は表示状態により車両の拘束力や左右輪それぞれのトルクの状態を視認し、車両の拘束力や左右輪それぞれのトルクの状態に応じて車両の挙動の制御状況を運転中に認識している。
しかし、従来の表示装置は、駆動力分配比による拘束力の強さや、左輪のトルクの大きさ及び右輪のトルクの大きさを運転中に認識することはできるが、後から確認することは想定されていない技術であった。近年、車両の能力を最大限に生かした走行や燃費を抑制した走行を意識した運転を実行する運転者が増えてきている。このため、車両の走行安全性・走行安定性を向上させるための駆動力配分機能等が十分に生かされているかを確認できる技術が望まれてきているのが現状である。
特開2007−131229号公報 特開平11−98603号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、車両の走行状況を走行後に確認することができる車両の表示装置を提供し、車両の持つ特性を確実に有効活用できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の車両の表示装置は、車両が走行した経路を記憶する経路記憶手段と、前記経路における前記車両の走行位置を記憶する走行位置記憶手段と、前記車両の前記走行位置での走行状況を記憶する走行状況記憶手段と、前記走行位置に対応して所定の走行状況を記憶する所定走行状況記憶手段と、前記経路と前記走行位置と前記走行状況を表示する表示手段と、前記経路記憶手段に記憶された経路に前記走行位置記憶手段に記憶された走行位置を重ねて表示させるとともに、前記走行位置に対応して前記走行状況記憶手段に記憶された走行状況を前記表示手段に同時に表示させる表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記走行位置に対応する前記走行状況記憶手段に記憶された走行状況と前記走行位置に対応する前記所定走行状況記憶手段に記憶された所定走行状況との比較を表示させ、前記走行位置を示す表示を前記所定走行状況と前記走行状況とが合致している場合と外れた場合とで区別させることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、走行位置に対応して記憶された走行状況を走行後に確認することができ、車両の持つ走行性能と安全性能を生かした走行に役立てることができる。
そして、走行状況に基づく車両の挙動を所定走行状況に対しての比較として表示させ、所定走行状況と前記走行状況とが合致している場合と外れた場合とで区別させるので、所定走行状況に対する走行状況の違いや一致を具体的に確認することができる。
そして、請求項2に係る本発明の車両の表示装置は、請求項1に記載の車両の表示装置において、前記走行状況は、駆動力配分情報を含むことを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、駆動力配分情報の確認を行うことができる。
また、請求項3に係る本発明の車両の表示装置は、請求項1または請求項2に記載の車両の表示装置において、前記所定走行状況記憶手段に記憶された前記所定走行状況は、前回の走行時の走行状況であることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、前回の走行状況に対する走行状況の違いや一致を比較して確認することができる。
また、請求項4に係る本発明の車両の表示装置は、請求項1または請求項2に記載の車両の表示装置において、前記所定走行状況記憶手段に記憶された前記所定走行状況は、予め設定された走行状況であることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、予め設定された最適な走行状況(理想の走行状況)に対する走行状況の違いや一致を比較して確認することができる。
また、請求項5に係る本発明の車両の表示装置は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の表示装置において、前記表示手段は、前記カーナビゲーションシステムの表示装置であることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、カーナビゲーションシステムの表示装置で走行状況を確認することができる。
本発明の車両の表示装置は、車両の走行状況を走行後に確認することができ、車両の持つ特性を確実に有効活用することができる。
本発明の表示装置が適用される車両は、4輪駆動方式の車両でありリヤアンチロックブレーキシステム(ABS)、前後輪の差動制限力を制御するアクティブセンターデファレンシャル(ACD)、後輪の左右の駆動力を制御するアクティブヨーコントロール(AYC)、4輪のブレーキ力を制御するアクティブスタビリティコントロール(ASC)の駆動力配分システムを備え、これらのシステムを統合制御して車両の旋回性や加速性を両立させる。このような車両では、例えば、コーナリングや減速時には後輪の左右の駆動力を制御すると共に前後輪の差動制限力を強めて安定性を向上させ、旋回中は回頭性を上げるため後輪の左右の駆動力を制御すると共に前後輪の差動制限力を弱めるようにしている。
本発明の表示装置には、駆動力配分の挙動が表示されるようになっている。車両の旋回挙動(旋回力の状態)の制御状況、即ち、後輪の左右の駆動力の制御状況や前後輪の差動制限力の強さの制御状況の情報を表示し、旋回力の状況を曲がる方向及び曲がる力として表示し、運転中は、旋回力の状態を直感的に視認して旋回挙動の制御状況を瞬時に認識することができるようにしたものである。
また、駆動力配分システムの制御状況や走行経路がナビゲーションシステムの記憶装置(ハードディスク)に記憶され、走行後に走行した経路の地図データと合わせて走行状況をナビゲーションシステムの表示装置に表示して確認することができる。例えば、前回走行した際の走行経路と今回の走行経路を地図上に表示して比較し、合わせて駆動力配分システムの制御状況を走行位置毎に表示する。これにより、ABS、ACD、AYC、ASCの制御を経路に応じて的確に実施させているか等を確認することができる。
尚、予め設定された走行状況が記憶されると共にGPS(全地球測位システム)機能により実際の走行状況が記憶できる専用の記憶手段を備え、走行状況を比較・確認する専用の表示装置(モニタ画面)を備えることも可能である。
以下図面に基づいて本発明の一実施形態例を説明する。
図1には本発明の一実施形態例に係る表示装置が適用される駆動力配分制御の状況を表す概念、図2には駆動力配分システムが搭載された車両の概略構成、図3には本発明の一実施形態例に係る表示装置が備えられた運転席周りの外観、図4には駆動力配分システムの表示装置の詳細を示してある。また、図5には表示制御手段の概略フロー、図6〜図8には確認画面の表示例を示してある。
図1、図2に基づいて本発明の一実施形態例に係る表示装置が適用される車両の駆動配分装置を説明する。
図1に示すように、車両1は、エンジン2の駆動力がセンタディファレンシャル(センターデフ)3で前輪4及び後輪5に分配され、前後輪の差動制限力の強さ(ACD制御量)が制御される。また、前輪4の左右のブレーキ制御によるトルク差と、後輪5の左右トルク移動によるトルク差がヨーモーメントに変換され、車両1のヨーモーメント制御量とされる。本発明の旋回挙動表示装置は、前後輪の差動制限力の強さ(ACD制御量)とヨーモーメント制御量をインジケータに表示させるものである。
図2に基づいて駆動配分装置が搭載された車両の概略を説明する。
車両1にはエンジン2が搭載され、エンジン2からの出力はトランスミッション6及び中間ギヤ機構を介してセンターデフ3に伝達される。センターデフ3に伝達された出力は、車軸8Lを介して左前輪4Lに伝達されると共に車軸8Rを介して右前輪4Rに伝達される。
センターデフ3には、ディファレンシャルピニオン3a、3bが備えられ、ディファレンシャルピニオン3a、3bに噛み合うサイドギヤ3c、3dが備えられている。ディファレンシャルピニオン3a、3bから入力されたトルクはサイドギヤ3cを介して前輪4に伝達され、ディファレンシャルピニオン3a、3bから入力されたトルクはサイドギヤ3d及びプロペラシャフト11を介して後輪5に伝達される。センターデフ3により前輪4と後輪5との間の差動が許容される。
また、センターデフ3には、前輪4と後輪5の差動制限度合いを調整することで車両の駆動性能を制御する機能である前後輪間差動制限機構9が備えられる。
前後輪間差動制限機構9は、前輪4と後輪5との間で許容された差動を可変に制限しながらエンジン2から出力されたトルクを前輪4及び後輪5に対して可変に配分するものである。即ち、前後輪間差動制限機構9は湿式油圧多板クラッチ機構により構成され、図示しない油圧ユニットからの油圧に応じて前輪4と後輪5の間での差動制限の度合いが調整されるようになっている(ACD制御)。
前後輪間差動制限機構9に作用する油圧はECU(電子コントロールユニット)20のセンターデフコントローラ21からの指令により制御される。
一方、リヤデフ7に伝達された出力は、車軸13Lを介して左後輪5Lに伝達されると共に車軸13Rを介して右後輪5Rに伝達される。リヤデフ7には、左後輪5Lと右後輪5Rに伝達される駆動トルクにトルク差を生じさせることで車両1の旋回挙動(ヨーモーメント)を制御する旋回挙動手段としての左右輪間駆動力移動機構14が備えられている。
左右輪間駆動力移動機構14は、変速機構14aと伝達容量可変制御式のトルク伝達機構14bとから構成されている。変速機構14aは一方の後輪、即ち、左後輪5Lの回転速度を増速させたり減速させたりしてトルク伝達機構14bに出力するものである。
トルク伝達機構14bは伝達トルク容量を調整できる湿式油圧多板クラッチ機構により構成され、変速機構14aにより増速または減速された左後輪5Lの回転速度と、一方の後輪、即ち、右後輪5Rの回転速度との回転速度差を利用し、左後輪5Lと右後輪5Rの間でトルクの授受(トルク移動)を行なうものである。
左後輪5Lと右後輪5Rの間でトルクの授受を行なうことで、一方の車輪の駆動トルクを増大または減少させ、他方の車輪の駆動トルクを減少または増大させることができる。
左右輪間駆動力移動機構14に作用する油圧はECU20のリヤデフコントローラ22からの指令により制御される。
例えば、車両1が右旋回しながら前進している場合に、左右輪間駆動力移動機構14に油圧力が働いて右後輪5Rに伝達するトルクが減少されると右後輪5Rが減速する。この時、左後輪5Lに伝達するトルクが増大され左後輪5Lが増速する。これにより、車両1に時計回り方向(右回り方向)のヨーモーメントを生じさせることができる(AYC制御)。
車両1の左右の前輪4にはブレーキ装置81L、81Rが設けられ、左右の後輪5にはブレーキ装置82L、82Rが設けられている。ブレーキ装置81L、81R及びブレーキ装置82L、82Rには、それぞれ独立して油圧が供給され、左右の前輪4及び左右の後輪5のそれぞれに対してブレーキ状況が制御される。ブレーキ装置81L、81R、82L、82Rに作用する油圧はECU20のブレーキ装置コントローラ23からの指令により制御される。
ブレーキ状況が制御される場合、例えば、左右の前輪4のブレーキ力の差(ブレーキトルク差)により、車両1に旋回力が発生する。左右の前輪4のブレーキトルク差と左右の後輪5のトルク差が統合されて車両1のヨーモーメントとされる。
上述した車両1では、例えば、走行時のステアリング角やブレーキ圧、車両1の前後・横加速度とヨーレイトを検出し、これらの情報に応じて、前輪4と後輪5の差動制限度合いを調整すると共に、左後輪5Lと右後輪5Rの間のトルク差を調整し、更に、左右の前輪4及び後輪5のブレーキ力を独立して制御する。
例えば、コーナリングや減速時には後輪の左右の駆動力を制御すると共に前後輪の差動制限力を強めて安定性を向上させ、旋回中は回頭性を上げるため後輪の左右の駆動力を制御すると共に前後輪の差動制限力を弱めるようにしている。
これにより、限界走行領域での車両1の挙動をアシストすることができ、高い旋回性能と安定性を確保することができる。このため、例えば、低μ路の旋回では修正操舵が少なく済むことで安定性とコントロール性が向上し、緊急回避の場合でも急なステアリング操作による挙動の乱れが少なく、安定性と収束性が向上する。
前後輪の差動制限力の強さ(ACD制御量)、及び、前輪4の左右のブレーキ制御によるトルク差と、後輪5の左右のトルク移動によるトルク差とが統合されたヨーモーメント制御量(セグメント値)が計器盤71の表示部に表示される。計器盤71の車両状況表示部に車両1の旋回挙動(旋回力の状態)の制御状況が表示されることで、運転者が瞬時に認識できるようにし、車両1の持つ走行性能と安全性能を確実に有効活用できる。
駆動配分システムの状況はECU20から表示制御手段としての表示ECU51に送られ、表示ECU51からの指令により計器盤71の車両状況表示部にACD制御量及びヨーモーメント制御量が表示される。また、表示ECU(表示電子コントロールユニット)51に送られた駆動配分システムの状況はカーナビゲーションシステム(カーナビ)52に送られ、GPS(全地球測位システム)機能により車両1の位置と共に走行状況が記憶される。
即ち、表示ECU51には、車両1が走行した経路を記憶する経路記憶手段72、経路における車両1の走行位置を記憶する走行位置記憶手段73、車両1の走行位置での走行状況を記憶する走行状況記憶手段74が備えられている。また、走行位置に対応して所定の走行状態(詳細は後述する)を記憶する所定走行状況記憶手段75が備えられている。
図3に基づいて運転席周りの状況を説明する。
図に示すように、運転席の前方にある計器盤71のスピードメータ25とタコメータ26の間に車両状況表示装置30が配され、駆動力配分表示装置27が表示されるようになっている。例えば、運転者がパネルにタッチすることにより、必要な情報の表示装置が表示され、複数の表示装置のうちの一つが駆動力配分表示装置27とされる。図示例では、駆動力配分表示装置27の他に、外気温、路面状況、運転モード、燃料の残量が表示されている。
また、ステアリングホイール53には走行状況を記憶させるための記録スイッチ54が備えられ、記録スイッチ54の操作により走行状況の記憶開始・停止が切り替えられる。また、記憶された走行状況をカーナビ52の表示装置(モニタ)55に表示させるための表示開始スイッチ56がステアリングホイール53に備えられている。
詳細は後述するが、カーナビ52の記憶装置(ハードディスク)には、地図情報に対応して所定走行状況が記憶されている(所定走行状況記憶手段)。所定走行状況は、例えば、決められた走行コースにおいて車両1が持つ機能を最大限に生かして最短時間で走行できる状態が予め設定された走行状況として設定されている。その他、予め設定された走行状況は、時間よりも燃費を優先して走行できる状態や、路面状態に応じて安全性を優先して走行できる状態等、種々の状況や優先事項に応じて所定走行状況を設定することができる。また、所定走行状況は、前回の走行時の走行状況が地図情報に対応して記憶されている。
走行状況を記憶させ、走行後に表示開始スイッチ56を操作することにより、走行した経路の地図データと合わせて走行状況をカーナビ52モニタ55に表示して確認することができる。例えば、所定走行状況による地図上の動きと、今回の走行状況による地図上の動きを比較して表示し、合わせて駆動力配分システムの制御状況を走行位置毎に同時に表示することができる。なお、同時に表示とは、走行状況と制御状況とを同時に画面に表示することだけでなく、走行状況と制御状況とを同一画面に表示することも含む。
図4に基づいて駆動力配分表示装置27を具体的に説明する。
図に示すように、駆動力配分表示装置27には、ヨーモーメント制御量が表示されるヨーモーメント表示部31と、前後輪の差動制限力の強さ(ACD制御量)が表示される差動制限表示部35とが備えられている。ヨーモーメント表示部31は、左右に左表示部31aと右表示部31bとが備えられている。左表示部31aと右表示部31bは同心円状態の円弧状にされ、左右輪のトルクが同じである時の基準部32が左表示部31aと右表示部31bの上下方向の真ん中にそれぞれ設けられている。
左表示部31a及び右表示部31bには矩形のセグメント33が複数(図示例では5セグメント)表示されるようになっており、左表示部31aの基準部32よりも上側にセグメント33が表示された時は右表示部31bの基準部32よりも下側にセグメント33が同じ数だけ表示される。セグメント33の表示数は、旋回外輪と旋回内輪のトルクの相対的な差に応じて、即ち、ヨーモーメント制御量に応じて設定され、基準部32から旋回方向に向かうセグメント33の表示数が円弧を描く状態で増減するようになっている。
例えば、図4に示した状態の場合、右旋回方向にヨーモーメント制御量が最大限に発生している状態が表示されている。即ち、図4に示した状態は、左後輪5Lの駆動トルクが大きく、右後輪5Rの駆動トルクが小さい状態であり、左前輪4Lのブレーキ制御トルクが小さく、右前輪4Rのブレーキ制御トルクが大きい状態である。この場合、駆動トルクとブレーキ制御トルクから変換されるヨーモーメント量は、右旋回側に働く状態になり、左右輪の相対的なトルクの差がセグメント33の表示数として、左表示部31aは基準部32から上側に表示され(旋回方向に増加)、右表示部31bは基準部32から下側に同数で表示される(旋回方向に増加)。
一方、ヨーモーメント表示部31の左表示部31aと右表示部31bの間に差動制限表示部35が配されている。差動制限表示部35は差動制限度合いが複数の矩形のセグメント36で表示されるもので、中心のセグメント36aから上下方向に同数が増減して表示される。中心のセグメント36の上下方向の表示位置は、ヨーモーメント表示部31の基準部32と同位置とされている。前後輪の差動制限力の強さ(ACD制御量)が強くなるに従って、セグメント36の表示数が上下に増加していく。図4の例は最大の強さ(最大のACD制御量)とされ、車両1(図1参照)の駆動性能が高い状態にされている場合である。
図5〜図7に基づいて本発明の一実施形態例に係る表示装置の具体的な表示状況を説明する。即ち、予め設定された所定走行状況と実際の走行状況との比較の確認を行う最における表示ECU51の表示制御の状況を説明する。
図5に示すように、走行を開始する際に、ステップS1で記録スイッチ54がONにされ、ステップS2でカーナビ52のハードディスクへ走行状況(駆動力分配状況)の記録が開始される。走行が終了すると、ステップS3で記録スイッチ54がOFFにされ、ステップS4で表示開始スイッチ56がONにされる。表示開始スイッチ56がONにされると、ステップS5でモニタ55の表示が開始され、ステップS6で走行状況が比較される。
ステップS7で所定走行状況に対して合致しているか否かが判断される。例えば、カーナビ52のハードディスクには、経路情報として、決められた走行コース(経路情報)において車両1が持つ機能を最大限に生かして走行コースの形状に適した走行ができる状態が予め記憶され、記憶されている所定走行状況と記録された走行状況が比較される。走行状況の比較は、走行コースの地図情報に対して自車の走行履歴が表示され、所定走行状況の駆動力配分データと共に記録された走行状況の駆動力配分データが表示される。
例えば、図6、図7に示すように、モニタ55の図中左側に走行コース61が表示され、車両1の走行軌跡の印が走行コース61に沿って移動して表示される。
走行位置に応じてモニタ55の図中右側には、駆動力配分表示装置27(図4参照)のヨーモーメント表示部31(図4参照)と差動制限表示部35(図4参照)と同じ表示が、走行コース61の位置に応じて所定表示62として表示される。所定表示62には車速やエンジン回転数が合わせて表示される。
所定表示62の下側には、実際の走行状況に応じた駆動力配分表示装置27(図4参照)のヨーモーメント表示部31(図4参照)と差動制限表示部35(図4参照)と同じ表示が、走行履歴に応じて実際表示63として表示される。実際表示63には車速やエンジン回転数が合わせて表示される。
所定表示62及び実際表示63に合わせて表示される項目としては、ブースト圧(過給圧)、アクセルペダル開度、旋回加速度(旋回G)、減速加速度(減速G)、操舵角、ヨーレイト、ギヤポジション、ブレーキ液圧、燃費計測状況、外気温度等、図示例の他の項目を適用することも可能である。
図6に示した表示は、所定走行状況から実際の走行状況が外れた場合の表示例であり、走行コース61の位置に応じて所定状況から外れた位置で印(図中白抜き矢印で示してある)の色が、例えば、赤色に変化する。合わせて、外れた位置での所定表示62の表示内容と実際表示63の表示内容が異なった値で表示される。
図7に示した表示は、所定走行状況と実際の走行状況が合致している場合の表示例であり、走行コース61の位置に応じて印(図中グレー矢印で示してある)の色が、例えば、青色に保持される。合わせて、所定表示62の表示内容と実際表示63の表示内容が一致した値(合致とされる許容範囲の値)で表示される。
このように、走行中に駆動力配分表示装置27に表示された内容を、停車後にカーナビ52のモニタ55に表示して確認することができる。また、走行コース61を合わせて表示することで、どの位置でどのような運転をしたかを一目で確認することができる。
この時、前回の走行状況を所定状況として記憶させ、前回の走行状況との比較をカーナビ52のモニタ55に表示させながら走行することも可能である。これにより、モニタ55での確認後直ぐに実際に走行して確認することが可能になる。
図5のステップS7に戻り、所定走行状況に対して合致していると判断された場合(ステップS7;YES)、ステップS8で上述の図7に示す表示が行われると共に、必要に応じて具体的なコメントが表示され(合致状態コメント)、エンドとなる。
ステップS7で所定走行状況に対して合致していないと判断された場合(ステップS7;NO)、ステップS9で上述の図6に示す表示が行われると共に、必要に応じたアドバイスが表示され、エンドとなる。必要に応じたアドバイスは、例えば、速度超過、速度不足、操舵過多、操舵不足等の操作に関して具体的な事項を音声や表示で行うことができる。
上述した表示装置では、カーナビ52のハードディスクに記憶した走行状況に基づいた車両1の挙動をモニタ55の走行コース61に重ねて表示させるので、車両1の走行状況を走行後に具体的に確認することができ、車両1の持つ走行性能と安全性能を生かした走行に役立てることができる。合わせて駆動力配分システムの制御状況を走行位置毎に同時に表示することができ、ABS、ACD、AYC、ASCの制御を走行コース61に応じて的確に実施させているか等を確認することができる。
例えば、レース場の走行コースで表示装置を用いた場合、走行の改善点が明確になり走行タイム短縮に役立てることができる。また、所定走行状態に合致しているか否かを後からモニタ55で視認することができるので走行後の楽しみが増し、所定走行状況に合致したときには希望とする走行状態ができたことを客観的に確認することができる。
従って、車両1の走行状況を走行後に確認して、車両1の持つ特性を確実に有効活用することが可能になる。
上述した実施形態例では、モニタ55に平面状の走行コース61を表示する例を挙げて説明したが、図8に示すように、運転席から見た状態の走行コースを表示させることも可能である。また、駆動力配分表示装置27の表示の中に、ACD(アクティブセンターデファレンシャル)、AWC(オールホイールコントロール)、S−AWC(スーパー・オールホイールコントロール)等の実施中の制御状況を同時に表示することも可能である。
本発明は、車両の挙動の状況を表示する表示装置の産業分野で利用することができる。
本発明の一実施形態例に係る表示装置が適用される車両の駆動力配分制御の状況を表す概念図である。 駆動力配分システムが搭載された車両の概略構成図である。 本発明の一実施形態例に係る表示装置が備えられた運転席周りの外観図である。 駆動力配分システムの表示装置の詳細図である。 表示制御手段の概略フローチャートである。 確認画面の表示例を表す説明図である。 確認画面の表示例を表す説明図である。 確認画面の表示例を表す説明図である。
符号の説明
1 車両
2 エンジン
3 センタディファレンシャル(センターデフ)
4 前輪
5 後輪
6 トランスミッション
7 リヤディファレンシャル(リヤデフ)
8、13 車軸
9 前後輪間差動制限機構
11 プロペラシャフト
14 左右輪間駆動力移動機構
17 中間ギヤ機構
20 ECU(電子コントロールユニット)
21 センターデフコントローラ
22 リヤデフコントローラ
23 ブレーキ装置コントローラ
25 スピードメータ
26 タコメータ
27 駆動力配分表示装置
30 車両状況表示装置
31 ヨーモーメント表示部
35 差動制限表示部
51 表示ECU(表示電子コントロールユニット)
52 カーナビゲーションシステム(カーナビ)
53 ステアリングホイール
54 記録スイッチ
55 表示装置(モニタ)
56 表示開始スイッチ
61 走行コース
62 所定表示
63 実際表示
71 計器盤
72 経路記憶手段
73 走行位置記憶手段
74 走行状況記憶手段
75 所定走行状況記憶手段


Claims (5)

  1. 車両が走行した経路を記憶する経路記憶手段と、
    前記経路における前記車両の走行位置を記憶する走行位置記憶手段と、
    前記車両の前記走行位置での走行状況を記憶する走行状況記憶手段と、
    前記走行位置に対応して所定の走行状況を記憶する所定走行状況記憶手段と、
    前記経路と前記走行位置と前記走行状況を表示する表示手段と、
    前記経路記憶手段に記憶された経路に前記走行位置記憶手段に記憶された走行位置を重ねて表示させるとともに、前記走行位置に対応して前記走行状況記憶手段に記憶された走行状況を前記表示手段に同時に表示させる表示制御手段とを備え
    前記表示制御手段は、
    前記走行位置に対応する前記走行状況記憶手段に記憶された走行状況と前記走行位置に対応する前記所定走行状況記憶手段に記憶された所定走行状況との比較を表示させ、
    前記走行位置を示す表示を前記所定走行状況と前記走行状況とが合致している場合と外れた場合とで区別させる
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  2. 請求項1に記載の車両の表示装置において、
    前記走行状況は、駆動力配分情報を含む
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両の表示装置において、
    前記所定走行状況記憶手段に記憶された前記所定走行状況は、前回の走行時の走行状況である
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の車両の表示装置において、
    前記所定走行状況記憶手段に記憶された前記所定走行状況は、予め設定された走行状況である
    ことを特徴とする車両の表示装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の表示装置において、
    記表示手段は、前記カーナビゲーションシステムの表示装置である
    ことを特徴とする車両の表示装置。
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