JP5218308B2 - 脱臭機能再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、脱臭機能再生装置に関する。
脱臭剤は、一定期間利用すると脱臭効果が低下するため、交換する必要がある。そのため、従来は、水で洗ったり、光触媒を活用し自然光で再生したりするなどの、脱臭剤をリサイクルする装置が開発されている。
特許文献1(特開平7−313836公報)の技術では、感光材料用処理液から発生する酢酸、亜硫酸、アンモニア、アミン等の臭気成分の水溶性が高いことに着目し、これら臭気成分を吸着した脱臭剤を洗浄水で洗浄することにより、脱臭剤に吸着した臭気成分を分離し、脱臭剤の脱臭性能を回復させている。
また、特許文献2(特開平10−227469公報)の技術では、筐体内に吸い込まれる空気の流路に、吸着した臭気成分を光励起により分解脱臭する光触媒脱臭体を配置し、光触媒脱臭体に外部からの光を導入照射する光導入手段を設けている。この構成により、光触媒脱臭体に吸着された臭気成分は、光導入手段により、太陽光および室内灯などの外部からの光が光触媒脱臭体に積極的に照射されることで、酸化分解され、脱臭機能の再生が行われている。
しかしながら、水洗いは手間が掛かる上に、汚水処理が必要であり、乾燥に時間がかかる。また、自然光で再生する場合には、光が届きにくい脱臭剤内部は、光の強弱や環境に左右され易く再生が困難であるため、再生処理に多くの時間を費やしている。
本発明の課題は、脱臭機能剤に吸着された臭気や有害ガス成分を、手間を掛けずに短時間で確実に、しかも汚水を発生させずに分解することで脱臭機能剤の脱臭性能の再生を行うことにある。
第1発明の脱臭機能再生装置は、空気中に浮遊する臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを吸着した脱臭機能剤の再生処理を行う脱臭機能再生装置であって、ケーシングと活性種生成部と送風部とフィルタとを備えている。ケーシングは、吸込口と、吹出口と、吸込口から吹出口へと空気を導く主流路と、主流路の一部をバイパスさせた流路であって脱臭機能剤を収納可能な空間を含むバイパス流路と、脱臭機能剤を出し入れするための開口と、開口を開閉可能な扉と、を有している。活性種生成部は、ケーシング内に収容され、脱臭機能剤が吸着した臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化する活性種を、脱臭機能剤を収納可能な空間に対して供給可能となるように、生じさせる。送風部は、ケーシング内に空気流を生じさせる。脱臭機能剤を出し入れ可能な開口は、バイパス流路内の空間とケーシング外の空間とを繋ぐように、バイパス流路の壁面の一部を貫通させている。扉は、バイパス流路の壁面の一部を構成している。
第2発明の脱臭機能再生装置は、第1発明の脱臭機能再生装置において、フィルタをさらに備えている。フィルタは、ケーシング内の主流路の途中に設けられ、通過する空気を清浄化させる。バイパス流路は、主流路のうちフィルタの吹出口側から、主流路のうちフィルタの吸込口側に空気を導く流路である。
発明の脱臭機能再生装置は、第1発明または第2発明の脱臭機能再生装置において、脱臭機能剤を収容可能な脱臭機能剤ケーシングをさらに備えている。扉は、脱臭機能剤ケーシングと一体化している。
発明の脱臭機能再生装置は、第発明の脱臭機能再生装置において扉を閉じた状態では、脱臭機能剤ケーシングとバイパス流路とは互いに隣接して配置され、脱臭機能剤ケーシング内とバイパス流路内とは空気が往来可能なように連通している。
発明の脱臭機能再生装置は、第1発明から発明のいずれかの脱臭機能再生装置において、バイパス流路は、フィルタの下流側の空気を、主流路のフィルタの上流側へと導く。
発明の脱臭機能再生装置は、第1発明から発明の脱臭機能再生装置において、フィルタは、活性種が供給されることで活性化される光触媒フィルタである。
ここで、「脱臭機能剤」としては、活性炭、シリカゲルやゼオライトなどに限られるものではなく、例えば、ハンカチ、ティッシュ、新聞紙、ダンボール紙および木などの臭気成分を吸着するあらゆるものが含まれる。
ここにいう「活性種生成部」とは、例えば、グロー放電器、バリア放電器、ストリーマ放電器、および、光触媒に紫外線を照射することにより活性種を発生させる機器などが含まれる。また、ここにいう「活性種」とは、例えば、高速電子、イオン、オゾン、ヒドロキシラジカルなどのラジカル種や、その他の励起分子(励起酸素分子、励起窒素分子、励起水分子)などである。
本発明に係る脱臭機能再生装置では、従来では一定期間ごとに交換が必要であった脱臭機能剤を再利用できるため、ゴミの発生、水洗いなどによる汚水の発生などを抑えることができる。このため、脱臭機能剤の再生処理を行う際に、環境への負担を軽減できる。また、簡単な操作で、確実に短時間で再生できるため、使い勝手を向上させることができる。
第1実施形態に係る脱臭機能再生装置。 ストリーマ放電部の空気流れ方向上流側の構造を示す斜視図。 ストリーマ放電電極の形状を示す斜視図。 ストリーマ放電部の上面配置図。 ストリーマ放電の様子を表す図。 第1実施形態に係る制御部の概略ブロック図。 第2実施形態に係る空気清浄機の外観斜視図。 第2実施形態に係る脱臭剤ケーシング、フィルタ類、および送風装置の分解斜視図。 第2実施形態に係るストリーマ放電部の空気流れ方向上流側の構造を示す斜視図。 第2実施形態に係るストリーマ放電部の上面配置図。 第2実施形態に係る制御部の概略ブロック図。 第3実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路の概略構成および空気流れを示す図。 室内機の側面断面図。 第3実施形態に係る制御部の概略ブロック図。 第4実施形態に係る空気清浄機の外観斜視図。 正面パネルを取り除いた状態での空気清浄機の外観斜視図。 空気清浄機の背面側の外観斜視図。 空気清浄機のファンの位置を示す図。 メイン空気流とバイパス空気流による空気清浄の説明図。 (a)メイン空気流路とバイパス空気流路を示す正面図。 (b)メイン空気流路とバイパス空気流路を示す側面図。 (c)メイン空気流路とバイパス空気流路を示す上面図。 ユニット収納部の構成図。 ストリーマ放電ユニットの外観斜視図。 ストリーマ放電ユニットの上面視断面図。 プラズマイオン化部の背面斜視図。 プラズマイオン化部の上面図。 プラズマイオン化部にプレフィルタが装着された際の正面図。 プレフィルタの要部拡大図。 プラズマイオン化部の要部拡大図。 第4実施形態に係る制御部の概略ブロック図。 変形例(D)に係る送風装置を示す図。 変形例(H)に係る延出通路を示す図。
〈第1実施形態〉
<脱臭機能再生装置の構成>
本発明の第1実施形態に係る脱臭機能再生装置1の外観を図1に示す。脱臭機能再生装置1は、一定期間使用して脱臭効果が低下した脱臭剤4の再生処理を行う。この脱臭機能再生装置1は、脱臭剤ケーシング2、ストリーマ放電部3、高電圧ユニット30、送風装置5、および制御部6を備えている。
(1)脱臭剤ケーシング
脱臭剤ケーシング2は、脱臭機能再生装置1の外表面を構成し、ストリーマ放電部3、送風装置5、および制御部6を内包する。脱臭剤ケーシング2は、本体部2aと扉2bとから構成される。扉2bは、開閉が可能であり、扉2bを開けた脱臭剤ケーシング2の開口から脱臭剤4の出し入れをすることができる。
(2)ストリーマ放電部
ストリーマ放電部3は、図2(a)、図2(b)、および図2(c)に示されるように、主に、対向電極32、およびストリーマ放電電極33から構成される。対向電極32は、方形波形状の断面を有する金属板であって、実質的に電極として機能する実電極部32aと複数のスリット部32bとから成る。なお、スリット部32bは、空気を後方側に流す役割を果たす(図2(a)の白抜き矢印参照)。ストリーマ放電電極33は、電極棒33aと針電極33bとから成る。針電極33bは、電極棒33aにほぼ直交するように固定される。そして、このストリーマ放電電極33は、図2(c)に示されるように、対向電極32の空気流れ方向(図2(c)の白抜き矢印参照)下流側に配置される。なお、このとき、ストリーマ放電電極33は、針電極33bが対向電極32の実電極部32aと対向するように配置される。
この放電部32において、ストリーマ放電電極33と対向電極32との間に直流、交流、またはパルスの放電電圧が印加されると、両電極32,33間に図2(d)に示されるようなストリーマ放電が生じる。このようにして、ストリーマ放電が生じると、放電場に低温プラズマが生成する。そして、この低温プラズマにより、高速電子、イオン、オゾン、ヒドロキシラジカルなどのラジカル種や、その他の励起分子(励起酸素分子、励起窒素分子、励起水分子)などが生成される。そして、これらの活性種は、空気流れに乗って脱臭剤4に供給され、脱臭剤4の脱臭性能を再生させる。
なお、これらの活性種は、非常にエネルギーレベルが高く、空気に含まれるアルデヒド類など小さな有機分子や、アンモニア類や、窒素酸化物を分解および消臭する能力を有する。
また、ストリーマ放電部3には、高電圧ユニット30が接続されている。高電圧ユニット30は、その放電量を制御することにより、ストリーマ放電部3が生成する活性種の生成量を調整することができる(図1、図3参照)。
(3)送風装置
送風装置5は、ストリーマ放電部3により生成された活性種を脱臭剤4に送り込む。この送風装置5は、図1に示されるように、ファンモータ5aおよび送風ファン5bを備えている。この送風ファン5bは、ファンモータ5aによって回転駆動される。ファンモータ5aとしては、インバータ回路により周波数制御されるインバータモータが採用される。
(4)制御部
脱臭機能再生装置1は、さらに、マイクロプロセッサで構成される制御部6を備えている。図3に示されるように、制御部6には、制御プログラムや各種パラメータが格納されるROM6a、処理中の変数などを一時的に格納するRAM6bなどが接続されている。また、制御部6には、温度センサ6c、湿度センサ6d、ガスセンサ6e、スイッチ7、表示パネル8、操作パネル9a、およびリモコン9bが接続されている。
温度センサ6c、湿度センサ6d、およびガスセンサ6eの各種センサ類は、各センサの検出信号を制御部6へ出力する。ガスセンサ6eは、活性種により分解された臭気分子および有害ガス成分などから発生したガス濃度を測定することができる。これらの各種センサ類により、脱臭剤4の再生状況を判断し再生時間を自動調整することができる。
スイッチ7では、ストリーマ放電部3の放電のON/OFFが行われる。スイッチ7は、扉2bが開くとOFFになり、扉2bが閉まるとONになる。したがって、扉2bを開閉することにより、脱臭剤4の再生処理の開始と終了とを行わせることができる。また、扉2bを開けるとスイッチはOFFになるため、ユーザが扉2bを開けた際に、ストリーマ放電部3による活性種の生成が停止する。このため、ユーザは、安全に操作できる。
表示パネル8は、各種センサ6c〜6eによるモニタ情報(再生処理情報)、タイマ情報、メンテナンス情報などを表示し、ユーザなどが外部から表示パネル開口(図示せず)を介して目視できるようになっている。また、この表示パネル8は、液晶表示パネル、LED、その他の表示素子、またはこれらの組み合わせで構成することが可能である。
操作パネル9aおよびリモコン9bにより、ユーザは、スイッチ7のON/OFFを行うことができる。また、操作パネル9aおよびリモコン9bにより、ユーザは、脱臭剤再生運転および脱臭運転などの運転モードの変更、再生運転の処理時間の調整、各種運転モードにおける運転の開始終了などを行うことができる。
さらに、制御部6は、ファンモータ5aおよび高電圧ユニット30に接続されている。制御部6は、ユーザの操作や各種センサ6c〜6eの検出結果などに応じて、ファンモータ5aによる風量および高電圧ユニット30による活性種の生成に係る放電量を制御することができる。
<第1実施形態の特徴>
(1)
この脱臭機能再生装置1は、任意の場所で使用した脱臭剤4が、脱臭剤ケーシング2内に設置される。また、この装置は、ストリーマ放電部3により活性種を生成する。そして、活性種により、脱臭剤4に吸着された臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解し、脱臭剤4を再生する。
したがって、従来では一定期間ごとに交換が必要であった脱臭剤4を再利用できるため、ゴミの発生、水洗いなどによる汚水の発生などを抑えることができる。このため、脱臭剤4の再生処理を行う際に、環境への負担を軽減できる。また、簡単な操作で、確実に短時間で再生できるため、使い勝手を向上させることができる。
(2)
この脱臭機能再生装置1は、脱臭剤ケーシング2内に風を生じさせる送風装置5をさらに備える。したがって、脱臭剤4に活性種を積極的にふれさせることができる。このため、脱臭剤4の再生処理の効果を高めることができる。
(3)
この脱臭機能再生装置1は、ストリーマ放電部3において、活性種を所定時間生成する。したがって、脱臭剤4の再生処理は、所定時間が経過すると終了する。このため、ユーザは、脱臭剤4の再生処理を開始してから、終了の操作をしなくとも脱臭剤4の再生処理を終了させることができる。
また、この活性種を生成する所定時間を調整することができる。脱臭剤4の再生レベルは、再生処理の時間が長いほど高くなり、再生処理の時間が短いほど低くなる。したがって、ユーザは、再生処理の時間を設定することにより、脱臭剤4の汚れの度合に応じて再生処理レベルを調整することができる。このため、脱臭剤4の汚れの度合に対して、再生処理が過剰になることを抑制できるため、再生処理に消費されるエネルギーを抑制できる。また、脱臭剤4の汚れの度合に対して、再生処理が不足することを解消できるため、より確実に脱臭剤4を再生することができる。
(4)
この脱臭機能再生装置1は、再生処理の処理状況を検知可能な温度センサ6c、湿度センサ6d、およびガスセンサ6eなどをさらに備える。したがって、ストリーマ放電部3は、これらの各種センサ6c〜6eが検知した処理状況に応じて所定時間を調整することができる。このため、脱臭剤4の汚れ具合に適した再生処理を自動的に行うことができる。これにより、ユーザは、再生処理時間を設定する必要が無くなるため、ユーザの操作の負担を軽減することができ、簡単に再生処理の操作を行うことができる。また、脱臭剤4の汚れに対して、再生処理が過剰になることを抑制できるため、再生処理に消費されるエネルギーを抑制できる。また、脱臭剤4の汚れに対して、再生処理が不足することを解消できるため、より確実に脱臭剤4を再生することができる。
また、この脱臭機能再生装置1は、各種センサ6c〜6eにより検知された再生処理の処理状況を表示可能な表示パネル8をさらに備える。したがって、再生処理の処理状況を目視確認することができる。このため、ユーザは、処理状況をリアルタイムに確認でき、状況に応じた再生処理を行うことができる。
(5)
この脱臭機能再生装置1は、脱臭剤4の再生処理の開始と終了とを判断可能なスイッチ7をさらに備える。ストリーマ放電部3は、スイッチ7がONになると活性種の生成を開始し、スイッチ7がOFFになると活性種の生成を終了する。したがって、この脱臭剤再生処理では、脱臭剤4の再生処理の開始と終了とをスイッチ7のON/OFFで行わせることができる。このため、ユーザは、自分の判断に基づいて再生処理の開始と終了とのタイミングを決定することができる。
また、この脱臭機能再生装置1は、脱臭剤ケーシング2に備えられた扉2bがスイッチ7の役割を果たす。したがって、扉2bを開閉することにより、スイッチ7のON/OFFが可能である。このため、ストリーマ放電部3は、扉2bを開閉することにより、脱臭剤4の再生処理の開始と終了とを判断可能である。これにより、スイッチ7を形成する部品を作成する必要が無くなり、製品コストを抑えることができる。また、扉2bを開けるとスイッチ7はOFFになるため、ユーザが扉2bを開けた際に、ストリーマ放電部3による活性種の生成が停止する。このため、ユーザは、安全に操作することができる。
〈第2実施形態〉
<空気清浄機の全体構成>
第2実施例に係る空気清浄機10の外観図を図4に示す。
空気清浄機10は、ビルや住宅などの室内空気を清浄し清浄後の空気を室内に送風することにより、室内を快適な環境に保つ。この空気清浄機10は、空気清浄機ケーシング11、送風装置44(図5参照)、制御部50(図7参照)、およびフィルタユニット40(図5参照)を備えている。
<空気清浄機の構成要素>
(1)空気清浄機ケーシング
空気清浄機ケーシング11は、空気清浄機10の外表面を構成し、送風装置44、制御部50、およびフィルタユニット40を内包する。空気清浄機ケーシング11は、本体部12および正面パネル13を有している。
A.本体部
本体部12は、上面吸い込み口14、側面吸い込み口15、および吹き出し口16を有している。上面吸い込み口14および側面吸い込み口15は、空気清浄機10内において室内空気を清浄するために、室内空気を空気清浄機10内に吸い込むための略矩形の開口である。上面吸い込み口14は、吹き出し口16が設けられる面と同じ本体部12上面の正面側端部に設けられる。側面吸い込み口15は、本体部12の側面に左右それぞれ設けられる一対の開口である。吹き出し口16は、本体部12上面の背面側端部に設けられる。吹き出し口16は、清浄後の空気を空気清浄機10から室内に向かって吹き出すための開口である。また、本体部12は、側面に脱臭剤4aの出し入れが可能な開口部19を有し、開口部には後述する脱臭剤ケーシング20が収納されている。
B.正面パネル
正面パネル13は、本体部12の前方に設けられ、本体部12の内部に設置されるフィルタユニット40を覆っている。正面パネル13は、正面吸い込み口17および表示パネル開口18を有している。正面吸い込み口17は、正面パネル13の略中央部に設けられる室内空気を空気清浄機10内に吸い込むための略矩形の開口である。表示パネル開口18は、後述する表示パネル53が空気清浄機ケーシング11外部から目視できるように設けられている。
(2)送風装置
送風装置44は、各吸い込み口(上面吸い込み口14、側面吸い込み口15および正面吸い込み口17)から室内空気を吸い込み、吹き出し口16から清浄後の空気を吹き出す。この送風装置44は、空気清浄機ケーシング11の内方に設けられ、各吸い込み口から吸い込んだ室内空気がフィルタユニット40を通過するように構成されている。また、送風装置44は、図2に示されるように、ファンモータ44aおよび送風ファン44bを備えている。この送風ファン44bは、ファンモータ44aによって回転駆動される。ファンモータ44aとしては、インバータ回路により周波数制御されるインバータモータが採用される。送風ファン44bとしては、遠心ファンが採用される。
(3)制御部
空気清浄機10は、さらに、マイクロプロセッサで構成される制御部50を備えている。図7に示されるように、制御部50には、制御プログラムや各種パラメータが格納されるROM50a、処理中の変数などを一時的に格納するRAM50bなどが接続されている。また、制御部50には、温度センサ50c、湿度センサ50d、ダストセンサ50e、ガスセンサ50f、スイッチ51、調整スイッチ52、および表示パネル53が接続されている。
温度センサ50c、湿度センサ50d、ダストセンサ50e、およびガスセンサ50fの各種センサ類は、各センサの検出信号を制御部50へ出力する。ダストセンサ50eは、導入される空気中に光を照射し、空気中に含まれる煙、ホコリ、花粉、その他の粒子によって乱射されて受光素子に到達した光量を検出して、粉塵などの粒子濃度を測定することができる。ガスセンサ50fは、活性種により分解された臭気分子および有害ガス成分などから発生したガス濃度を測定することができる。これらの各種センサ類により、脱臭剤4aの再生状況を判断し再生時間を自動調整することができる。
スイッチ51では、脱臭剤4aの再生処理の開始と終了とを行わせることができる。扉20bを開けるとスイッチ51はOFFになり、扉20bを閉めるとスイッチ51はONになる。したがって、ユーザが扉20bを開けた際に、ストリーマ放電部3aによる活性種の生成が停止する。このため、ユーザは、安全に操作できる。
また、調整スイッチ52では、ストリーマ放電部3aによる活性種の生成量を増減させる。調整スイッチ52は、脱臭剤4aが脱臭剤ケーシング20内から出されるとOFFになり、脱臭剤4aが脱臭剤ケーシング20に入るとONになる。調整スイッチ52がOFFになるとストリーマ放電部3aにおける活性種の生成量は減少し、調整スイッチ52がONになるとストリーマ放電部3aにおける活性種の生成量は増加する。したがって、脱臭剤4aが脱臭剤ケーシング20内に無い場合に、各種フィルタの分のみの活性種を提供できる。このため、調整スイッチ52のON/OFFにより脱臭剤4aの再生処理用の活性種の生成分を増減させることができる。
表示パネル53は、運転モード、各種センサ50c〜50fによるモニタ情報、タイマ情報、メンテナンス情報などを表示し、ユーザなどが外部から表示パネル開口18を介して目視できるようになっている。また、この表示パネル53は、液晶表示パネル、LED、その他の表示素子またはこれらの組み合わせで構成することが可能である。
操作パネル54aおよびリモコン54bにより、ユーザは、スイッチ51および調整スイッチ52のON/OFFを行うことができる。また、操作パネル54aおよびリモコン54bにより、ユーザは、脱臭剤再生運転および脱臭運転などの運転モードの変更、再生運転の処理時間の調整、各種運転モードにおける運転の開始終了などを行うことができる。
さらに、制御部50は、ファンモータ44aおよび高電圧ユニット30aに接続されている。制御部50は、ユーザの操作や各種センサ50c〜50fの検出結果などに応じて、ファンモータ44aによる風量および高電圧ユニット30aによる活性種の生成に係る放電量を制御することができる。
(4)フィルタユニット
フィルタユニット40は、空気清浄機ケーシング11の内部に設けられ、各吸い込み口14,15,17から吸い込んだ室内空気に含まれる微粒子を除去する。図5に示されるように、フィルタユニット40は、プレフィルタ41、ストリーマ放電部3a、脱臭剤ケーシング20、光触媒フィルタ42、プラズマ触媒フィルタ43を有している。フィルタユニット40は、各吸い込み口14,15,17から吸い込んだ室内空気がプレフィルタ41、ストリーマ放電部3a、脱臭剤ケーシング20、光触媒フィルタ42、プラズマ触媒フィルタ43の順にフィルタユニット40内を通過するように構成されている。
A.プレフィルタ
プレフィルタ41は、送風装置44により空気清浄機ケーシング11内に吸い込まれる空気から比較的大きな塵埃などを除去するためのフィルタである。プレフィルタ41は、ネット部と、フレームとを有している(図示せず)。ネット部は、ポリプロピレン(以下、PPという)製の糸状の樹脂網であって、空気清浄機ケーシング11内に吸い込まれる空気に含まれる比較的大きな塵埃などが付着する。また、ネット部を構成する繊維は、PPによって構成される芯と同じくPPによって構成される被覆層とからなる。被覆層には、可視光線型の光触媒とカテキンとが空気側に露出するように担持されている。可視光線型の光触媒は、可視光線により光触媒作用が活性化される酸化チタンなどを含んでおり、ネット部に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスを除去する。カテキンは、ポリフェノールの一種であって、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどの総称である。このカテキンは、ネット部に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌の繁殖を抑制したりウィルスを不活化したりする。
B.ストリーマ放電部
ストリーマ放電部3aは、図2(b)、図6(a)、および図6(b)に示されるように、主に、対向電極32、イオン化線31、およびストリーマ放電電極33から構成される。対向電極32は、方形波形状の断面を有する金属板であって、実質的に電極として機能する実電極部32aと複数のスリット部32bとから成る。なお、スリット部32bは、空気を後方側に流す役割を果たす(図6(a)の白抜き矢印参照)。イオン化線31は、対向電極32の空気流れ方向(図6(a)の白抜き矢印参照)上流側に配置される。なお、このとき、イオン化線31は、実電極部32a間に1つずつ配置される。また、このイオン化線31は、微小径のタングステン線材などによって形成され、放電電極として用いられる。ストリーマ放電電極33は、電極棒33aと針電極33bとから成る。針電極33bは、電極棒33aにほぼ直交するように固定される。そして、このストリーマ放電電極33は、図6(b)に示されるように、対向電極32の空気流れ方向(図6(b)の白抜き矢印参照)下流側に配置される。なお、このとき、ストリーマ放電電極33は、針電極33bが対向電極32の実電極部32aと対向するように配置される。
なお、これらの電極31,32,33のうち、対向電極32とイオン化線31とは、プレフィルタ41を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を帯電させる役割を担う。一方、対向電極32とストリーマ放電電極33とは、後述するチタンアパタイト担持フィルタに供給する活性種を生成する役割を担う。以下、それぞれの電極の組合せについて詳述する。
(対向電極とイオン化線)
このストリーマ放電部3aにおいて、イオン化線31と実電極部32aとの間に高電圧が印加されると、両電極31,32間に放電が生じる。この結果、両電極31,32間を通過する塵埃などがプラス電荷に帯電される。そして、帯電された塵埃は、スリット部32bを介して後方に供給され、後述する静電フィルタ(図示せず)によって静電吸着される。また、この際、塵埃に含まれるウィルスや菌なども帯電されるため、後述するチタンアパタイト(図示せず)へのウィルスや菌の吸着効率が高まる。
(対向電極とストリーマ放電電極)
このストリーマ放電部3aにおいて、ストリーマ放電電極33と対向電極32との間に直流、交流、またはパルスの放電電圧が印加されると、両電極32,33間に図2(d)に示されるようなストリーマ放電が生じる。このようにして、ストリーマ放電が生じると、放電場に低温プラズマが生成する。そして、この低温プラズマにより、高速電子、イオン、オゾン、ヒドロキシラジカルなどのラジカル種や、その他の励起分子(励起酸素分子、励起窒素分子、励起水分子)などが生成される。そして、これらの活性種は、空気流れに乗ってチタンアパタイト担持フィルタに供給される。また、脱臭剤4aに供給され、脱臭剤4aの脱臭性能を再生させる。
なお、これらの活性種は、非常にエネルギーレベルが高く、チタンアパタイト担持フィルタまたは脱臭剤4aに到達する前であっても、空気に含まれるアルデヒド類など小さな有機分子や、アンモニア類や、窒素酸化物を分解/消臭する能力を有する。
(高電圧ユニット)
ストリーマ放電部3aには、高電圧ユニット30aが接続されている。高電圧ユニット30aは、その放電量を制御することにより、ストリーマ放電部3aが生成する活性種の生成量を調整することができる(図5、図7参照)。
C.脱臭剤ケーシング
脱臭剤ケーシング20は、本体部20aと扉20bとから構成される。扉20bは、開閉が可能であり、扉20bを開けた脱臭剤ケーシング20の開口から脱臭剤4aの出し入れをすることができる。扉20bは、開の状態でストリーマ放電部のスイッチ51は強制的にOFFになり、閉の状態でストリーマ放電部のスイッチ51はONになる。このため、ユーザの安全性が確保される。
D.光触媒フィルタ
光触媒フィルタ42は、複数回分の長さを巻き込んだロール状とされており、使用中の面が汚れた場合に引き出して汚れた部分をカットするような構成となっている。この光触媒フィルタは、静電フィルタおよびチタンアパタイト担持フィルタを張り合わせて形成されている(図示せず)。静電フィルタは、ストリーマ放電部3aで帯電させられた塵埃などを吸着する。チタンアパタイト担持フィルタには、静電フィルタを通過する塵埃などが付着する。なお、このチタンアパタイト担持フィルタは、プレフィルタと同様に、チタンアパタイトを担持させたPPの繊維から形成されている。なお、チタンアパタイトとは、カルシウムヒドロキシアパタイトの一部のカルシウム原子がイオン交換などの手法によってチタン原子に置換されたアパタイトである。このチタンアパタイトは、塵埃などに含まれるウィルスやカビ菌、細菌などを特異的に吸着する性質を有する。そして、このチタンアパタイトは、ストリーマ放電部3aから供給される活性種により光触媒機能が活性化され、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させる。
E.プラズマ触媒フィルタ
プラズマ触媒フィルタ43には、アナターゼ型の二酸化チタンが担持されている。プラズマ触媒フィルタ43では、光触媒フィルタ42に吸着されなかった空気中のウィルスや菌などを吸着する。このプラズマ触媒フィルタ43では、吸着された菌やウィルスなどが活性種により活性化された二酸化チタンによって死滅あるいは不活化される。
<第2実施形態の特徴>
(1)
この脱臭機能再生装置は、空気に浮遊する臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを吸着する脱臭剤4aをさらに備え空気清浄機10を構成する。また、空気清浄機10がその脱臭機能を利用して脱臭機能再生装置にもなっている。したがって、この空気清浄機10では、空気に浮遊する臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを吸着し脱臭することが可能である。さらに、従来では一定期間ごとに交換が必要であった脱臭剤4aを再利用できるため、ゴミの発生、水洗いなどによる汚水の発生などを抑えることができる。このため、脱臭剤4aの再生処理を行う際に、環境への負担を軽減できる。また、簡単な操作で、確実に短時間で再生できるため、使い勝手を向上させることができる。
(2)
この空気清浄機10では、調整スイッチ52は、ストリーマ放電部3aによる活性種の生成量の増減を調整可能である。ストリーマ放電部3aは、調整スイッチ52がONになると活性種の生成量を増加させ、調整スイッチ52がOFFになると活性種の生成量を減少させる。したがって、脱臭剤4aの他にも活性種を利用する時などに、調整スイッチ52をON/OFFすることで、脱臭剤4aの再生処理の分だけ活性種の生成量を増減させることができる。これにより、調整スイッチ52がOFFになっても、活性種の生成を終了させずに抑制することができる。このため、エネルギーを無駄に消費することを抑制できる。
また、この空気清浄機10では、調整スイッチ52は、脱臭剤ケーシング20に脱臭剤4aを出し入れすることによりON/OFFが可能である。したがって、脱臭剤ケーシング20内に脱臭剤4aが入っていない場合に、無駄に放電することを防ぐことができる。このため、無駄なエネルギーを消費することを抑制できる。
〈第3実施形態〉
<空気調和装置の概略構成>
図8は本発明の第3実施形態に係る空気調和装置100の冷媒回路の系統図に空気の流れの概略を付加したものである。
この空気調和装置100の冷媒回路は、主として室内熱交換器61、アキュムレータ72、圧縮機73、四路切換弁74、室外熱交換器71及び電動膨張弁75で構成される。
室内機60に設けられている室内熱交換器61は、接触する空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器61は、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機60内には、クロスフローファン62(室内送風部)と、クロスフローファン62を回転駆動する室内ファンモータ63とが設けられている。クロスフローファン62は、円筒形状に構成され、周面には多数の羽根が設けられており、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン62は、室内空気を室内機60内に吸い込ませるとともに、室内熱交換器61との間で熱交換を行った後の空気を室内に吹き出させる。
室外機70には、圧縮機73と、圧縮機73の吐出側に接続される四路切換弁74と、圧縮機73の吸入側に接続されるアキュムレータ72と、四路切換弁74に接続された室外熱交換器71と、室外熱交換器71に接続された電動膨張弁75とが設けられている。電動膨張弁75は、フィルタ76および液閉鎖弁77を介して冷媒液配管82に接続されており、この冷媒液配管82を介して室内熱交換器60の一端と接続される。また、四路切換弁74は、ガス閉鎖弁78を介して冷媒ガス配管81に接続されており、この冷媒ガス配管81を介して室内熱交換器60の他端と接続されている。また、室外機70には、室外熱交換器71での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン79が設けられている。
<室内機の構成>
次に室内機60の構成について、図9に示す室内機60の側面断面図に基づいて説明する。
室内機60は、正面視に置いて横方向に長い室内機ケーシング64を備えており、前述した室内熱交換器61やクロスフローファン62は、室内機60の室内機ケーシング64内に収容されている。また、室内機ケーシング64には、脱臭機能再生装置1bおよび室内ダクト69が備えられている。
(1)室内機ケーシング
室内機ケーシング64は、前面パネル64aと底フレーム64bとにより構成されている。
前面パネル64aは、室内機60の上面、下面、前面および側面を覆っている。前面パネル64aの上面は、室内熱交換器61の上方を覆っており、複数のスリット状の開口からなる吸込口64cが設けられている。前面パネル64aの下面には、室内機60の長手方向に沿う開口からなる吹出口64dが設けられている。また、吹出口64dには、室内へと吹出す空気の吹き出し角度を調整する水平フラップ64eが設けられている。この水平フラップ64eは、室内機60の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。水平フラップ64eは、フラップモータ68(図10参照)によって回動されることにより、吹出口64dの開閉を行うことができる。
底フレーム64bは、室内機60の背面を構成しており、室内熱交換器61の後方を覆っている。
また、室内熱交換器61の下方には、熱交換時に室内熱交換器61の表面に発生する水滴を受け取るためのドレンパン64fが設けられている。
なお、室内機ケーシング64の内部には、吸込口64cから吸い込まれた室内空気の温度を検知する室内温度センサ65や室内空気の湿度を検知する室内湿度センサ66が収納されている(図10参照)。
(2)クロスフローファン
クロスフローファン62は、側面視において室内機60の略中央に配置されている。クロスフローファン62は、室内ファンモータ63(図10参照)によって回転駆動されることにより、吸込口64cから吸い込まれ室内熱交換器61を通り吹出口64dから室内へと吹出す空気の流れを生成する。
(3)室内熱交換器
室内熱交換器61は、クロスフローファン62の前方、上方および後部上方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器61は、クロスフローファン62の駆動により吸込口64cから吸い込まれた空気や、ラジアルファン組立体(図示せず)によって室外機70から送られてきた空気をクロスフローファン62側に通過させ、伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。
(4)脱臭機能再生装置
脱臭機能再生装置1bは、室内機ケーシング64内に配置されており、排気運転時と循環運転時に周囲を通過する空気の脱臭および除菌を行う。具体的には、脱臭機能再生装置1bは、第2熱交換部61bの外側に配置されており、吸込口64cから吸い込まれ吹出口64dから吹き出される空気の流れにおける吸込口64cの下流でありかつ室内熱交換器61の上流に配置されている。なお、ここにいう「外側」とは、室内熱交換器61に対してクロスフローファン62が配置されている側を「内側」として、その反対側を「外側」と呼んでいる。脱臭機能再生装置1bは、例えば、針状の放電電極と、放電電極からごくわずかな距離を隔てて配置された対向電極とを備えているストリーマ放電部3bと、脱臭剤4bを収納可能な脱臭剤ケーシング67とから構成されている。ストリーマ放電部3bは、放電電極と対向電極との間に放電電圧が印可されることによりストリーマ放電を生起させ活性種を生成する。そして、脱臭剤ケーシング67内に収納された脱臭剤4bが吸着した空気中の臭気分子および有害ガス成分などを分解し、脱臭剤4bの再生を行う。また、脱臭機能再生装置1bは、吸込口64cから吸い込まれ室内熱交換器61を通過する前の空気の脱臭および除菌を行う。脱臭および除菌を行われた空気は、室内熱交換器61を通り、吹出口64dから室内へと吹き出される。
(5)室内ダクト
室内ダクト69は、室内機ケーシング64内に配置されており、室内熱交換器61の表面に沿って設けられている。室内ダクト69は、一端が図示しない給排気管に接続されており、他端近傍の室内熱交換器61に面する部分と、他端の先端とに開口が設けられている。室内ダクト69は他端の先端に設けられた開口によって、吸込口64cから吸い込まれ吹出口64dから吹き出される空気の流れにおける吸込口64cの下流でありかつ室内熱交換器61の上流に位置する室内機60の内部空間に連通している。
(6)制御部
空気調和装置100は、図10に示すように制御部90を備えている。制御部90は、室内温度センサ65、室内湿度センサ66、ダストセンサ90e、およびガスセンサ90fなどの各種センサ類が接続されており、各センサの検出信号が入力される。
ダストセンサ90eは、導入される空気中に光を照射し、空気中に含まれる煙、ホコリ、花粉、その他の粒子によって乱射されて受光素子に到達した光量を検出して、粉塵などの粒子濃度を測定することができる。ガスセンサ90fは、活性種により分解された臭気分子および有害ガス成分などから発生したガス濃度を測定することができる。
また、リモコン91から送信される運転指令に基づいて室内機60および室外機70の各構成部品を制御することによって、脱臭剤再生運転および脱臭運転などの運転モードの変更、再生運転の処理時間の調整、各種運転モードにおける運転の開始終了などを行うことができる。なお、図10は、室内機60の制御部についてのみ示す。
<第3実施形態の特徴>
この空気調和装置100は、ストリーマ放電部3bにより生成された活性種により、使用済みの脱臭剤4bを再生可能な脱臭機能再生装置1bを備えている。したがって、この空気調和装置100は、脱臭剤4bが脱臭剤ケーシング内に入っている場合には、脱臭剤4bに吸着した臭気分子および有害ガス成分を分解することができる。このため、この空気調和装置100の脱臭性能の向上にも寄与できる。
〈第4実施形態〉
<空気清浄機の概略構成>
[空気清浄機200の構成]
本発明の第4実施形態に係る空気清浄機200を図11に示す。この空気清浄機200は、室内の空気を清浄に保ち室内の快適性を向上させるために、室内の床に設置される床置き型空気清浄機である。空気清浄機200は、本体部202とストリーマ放電ユニット263(図18、図19参照)とを備える。本体部202は、前後に分割可能とされており、後側に第1本体部203が設けられ、前側に第2本体部204が設けられる。ストリーマ放電ユニット263は、正面視において、本体部202の右上方に、前後方向に延びるように位置している。
<第1本体部203>
第1本体部203は、図14に示すように、第1本体ケーシング211、ファンモータ230、送風ファン231(送風装置)、ユニット収納部B、光触媒フィルタ243(図15参照)、プラズマ触媒フィルタ244(図15参照)を有する。なお、図14は、光触媒フィルタ243およびプラズマ触媒フィルタ244が取り外された状態の第1本体部203の正面図である。
〔第1本体ケーシング211〕
第1本体ケーシング211は、ファンモータ230、送風ファン231、ユニット収納部B、光触媒フィルタ243、プラズマ触媒フィルタ244等を内部に収納しており、図11、図13に示すように、吹出口212と、下方吸込口213と、側面吸込口214とを有している。吹出口212は、第1本体ケーシング211の上面部の背面側端部に設けられる。吹出口212は、清浄化された空気を空気清浄機200から上方に向かって吹き出すための開口である。下方吸込口213と側面吸込口214とは、室内の空気を空気清浄機200内に吸い込むための略矩形の開口である。下方吸込口213は、吹出口212が設けられる面と同じ第1本体ケーシング211の下方の正面側端部に設けられる。下方吸込口213の横方向の長さは、正面パネル221の横方向の長さと略同一である。側面吸込口214は、第1本体ケーシング211の左右の側面部の正面側にそれぞれ設けられる一対の開口である。
なお、第1本体ケーシング211は、後述する前面パネル221と共に、本体ケーシング206を構成している。本体ケーシング206の内部には、吸込口213,吸込口214を通って室内から吸い込まれ、空気清浄ユニット240において清浄化され、吹出口212から室内へと吹き出される空気が通るメイン空気流路と、吹出口212近傍における空気を上流側に戻すバイパス空気流路と、が設けられており、図13、図14および図16(a)、(b)、(c)において示すように、このメイン空気流路を流れるメイン空気流F1およびバイパス空気流路を流れるバイパス空気流F2が送風ファン231によって生成される。ここで、図16(a)は空気清浄機200の正面概略図、図16(b)は空気清浄機200の右側面概略図、図16(c)は空気清浄機200の上面概略図をそれぞれ示している。
なお、送風ファン231よりも上流側においては、メイン空気流路は概ね前方から後方に向けて流れており、以下、「前方」とは「メイン空気流路のメイン空気流の流れ方向における上流側」を意味し、「後方」とは「メイン空気流路のメイン空気流の流れ方向における下流側」を意味する。すなわち、バイパス空気流路を流れるバイパス空気流は、概ね、後方から前方に向けて流れていることになる。
ここで、図13、図14および図16(a)、(b)、(c)において示すように、メイン空気流路を流れるメイン空気流F1は、下方吸込口213および側面吸込口214から吸い込まれた空気を清浄化させて、吹出口212から吹き出す空気流である。また、バイパス空気流路を流れるバイパス空気流F2は、吹出口212の近傍において上方に流れ、ストリーマ放電ユニット263がユニット収納部Bに収納された状態で後方から前方に向けて流れ、後述するプラズマイオン化部242において正面略中央近傍まで流れた後、下降していき、後述するプレフィルタ241の前方まで導かれる。
ここで、図13に示すように、第1本体部203の側面部分には、後述するように、脱臭触媒カートリッジ249を交換可能にするためのカートリッジ収納部B2が開閉可能に設けられており、図13では、「開」の状態を示している。ここで、カートリッジ収納部B2には、リミットスイッチB2Sが設けられ、脱臭触媒カートリッジ249がカートリッジ収納部B2に収納された状態で、脱臭触媒カートリッジ249の脱臭触媒カートリッジ当接部249SがリミットスイッチB2Sに当接する位置関係になるように構成されている。これにより、空気清浄機200では、後述するように、脱臭触媒カートリッジ249が収納された状態で、カウンタ251(図25参照)のカウントが進行し、所定時間使用されることで、再生処理を終えたり、交換を報知することができるようになっている。
〔送風ファン231およびファンモータ230〕
図14、図15に示す送風ファン231およびファンモータ230は、メイン空気流路を流れるメイン空気流F1およびバイパス空気流路を流れるバイパス空気流F2を生成する。送風ファン231としては、遠心ファンを採用している。このため、送風ファン231は、回転軸方向から空気を吸い込み、回転中心から半径方向外側に向かって空気を吹き出す。ファンモータ230は、送風ファン231を回転駆動する。ファンモータ230としては、インバータ回路により周波数制御されるインバータモータを採用している。
送風ファン231の上流側の第1空間には、後述する空気清浄ユニット240(図15参照)が収納される。送風ファン231の下流側の第2空間には、ファンモータ230、送風ファン231および送風ファン231の側面、すなわち、送風ファンの回転軸を中心とする円周方向に沿って形成されたスクロール233が収納されている。そして、送風ファン231から吹き出される空気が、スクロール233に沿って吹出口212から室内へ送り出される。
〔光触媒フィルタ243〕
光触媒フィルタ243は、図15に示すように、プリーツ状に形成されており、静電フィルタおよびチタンアパタイト担持フィルタを張り合わせて形成されている。なお、この光触媒フィルタ243は、静電フィルタが前側に、チタンアパタイト担持フィルタが後側に面するように配置される。静電フィルタは、後述するプラズマイオン化部242を通過する際に帯電させられた塵埃などを吸着する。チタンアパタイト担持フィルタは、静電フィルタを通過した塵埃などを吸着する。このチタンアパタイト担持フィルタは、プレフィルタ241と同様に、チタンアパタイトを担持させたPPの繊維から形成されている。なお、チタンアパタイトとは、カルシウムヒドロキシアパタイトの一部のカルシウム原子がイオン交換などの手法によってチタン原子に置換されたアパタイトである。このチタンアパタイトは、塵埃などに含まれるウィルスやカビ菌、細菌などを特異的に吸着する性質を有する。そして、このチタンアパタイトは、後述するストリーマ放電ユニット263から供給される活性種により光触媒機能が活性化され、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させる。
また、この光触媒フィルタ243は、プリーツ状に形成されているため、折り目に合わせて容易に折り畳むことが可能である。このため、図12に示すように、光触媒フィルタ243は、折り畳んだ状態で、上方に形成された交換用フィルタ収納部Aに収納される。
〔プラズマ触媒フィルタ244〕
プラズマ触媒フィルタ244は、送風ファン231の前方であり、且つ、光触媒フィルタ243の後方に配置されている。すなわち、プラズマ触媒フィルタ244は、送風ファン231と光触媒フィルタ243との間に配置されている。プラズマ触媒フィルタ244には、アナターゼ型の二酸化チタンが担持されている。プラズマ触媒フィルタ244では、光触媒フィルタ243に吸着されなかった空気中のウィルスや菌などを吸着する。このプラズマ触媒フィルタ244では、吸着された菌やウィルスなどが活性種により活性化された二酸化チタンによって死滅あるいは不活化される。
〔ユニット収納部B〕
ユニット収納部Bは、図17に示すように、ストリーマ放電ユニット263を取り外し自在に収納し、バイパス空気流F2の流れるバイパス空気流路の一部を構成する。このユニット収納部Bは、ユニット収納本体B1と、ユニット収納本体B1に対して開閉自在に取り付けられるカートリッジ収納部B2と、によって構成されている。
このカートリッジ収納部B2には、脱臭触媒カートリッジ249が収納される。このカートリッジ収納部B2は、図17に示すように、開閉部を開けた状態で、脱臭触媒カートリッジ249を交換することが可能になっている。カートリッジ収納部B2は、脱臭触媒カートリッジ249が収納されて閉じた状態において、ユニット収納本体B1のバイパス空気流路と空気の往来が可能となるように、脱臭用開口BOが設けられている。これにより、バイパス空気流路を流れる空気を対象として臭気成分を吸着して分解することで、脱臭する。
なお、この脱臭触媒カートリッジ249は、一定期間以上使用すると、有効な吸着表面積が減少し、脱臭効果が低下してくる。このため、表面に吸着した臭気成分を分解して再生する処理、もしくは、寿命がつきた場合には交換する処理が必要となっている。
ここでは、ストリーマ放電ユニット263から放出される活性種は、後述する4つの連通孔272(図19参照)、および、脱臭用開口BO(図17参照)を通じて、ユニット収納本体B1のバイパス空気流路から脱臭触媒カートリッジ249に対して、供給される。このため、脱臭効果が低下する原因となる付着した臭気成分は、この活性種によって分解される。これにより、脱臭触媒カートリッジ249は、臭気成分の吸着能力が回復し、再び脱臭剤として使用できるようになって再生される。
なお、このように再生化される脱臭触媒カートリッジ249であっても、臭気成分を効率的に吸着できる状態には限界があり、使用期間を超えて持続的に使用されると、活性種によって再生する場合であっても、脱臭能力の低下をくい留めることができない状態になる。このため、ここでは、図13に示すように、ユニット収納部BにおいてリミットスイッチB2Sが設けられており、脱臭触媒カートリッジ249がユニット収納部Bに収納された状態で、リミットスイッチB2Sは脱臭触媒カートリッジ当接部249Sによって押される構造が採用されている。そして、空気清浄機200には、図25に示すように、脱臭触媒カートリッジ249がユニット収納部Bに収納されてリミットスイッチB2SがONされている状態でのみカウントを行うカウンタ251が、制御部250に接続される形で設けられている。これにより、脱臭触媒カートリッジ249が収納されて使用されている時間を把握することができ、制御部250(図25参照)が所定時間を超えているか否かを判断することで、交換の時期を把握することが可能になっている。
ユニット収納本体B1には、ストリーマ放電ユニット263が取り付けられた状態において電気的に接続させて通電状態となるように本体側接触子275a、275bが設けられている。この本体側接触子275a、275bは、金属板から形成されており、第1本体部203に収納された電源回路(図示せず)および電源コード(図示せず)を介して電源に接続される。これにより、本体側接触子275a、275bは、長手方向におよび上下方向に離隔するようにして設けられており、後述する放電ユニット側接触子271と接触することによって、ストリーマ放電ユニット263側に電源からの電流を伝達する。ここで、本体側接触子275aは、後方側に位置してストリーマ放電電極270と接触し、本体側接触子275bは前方に位置してアース板273と接触することになる。なお、ユニット収納本体B1は、樹脂等の絶縁材料によって形成されている。
<ストリーマ放電ユニット263>
ストリーマ放電ユニット263は、上述したように、第1本体部203の右上方のユニット収納部Bに収納されることで配置され、メイン空気流路の一部を形成する(図12および図14参照)。
ストリーマ放電ユニット263は、図18および図19に示すように、放電ユニットケーシング269と、放電部283と、放電ユニット側接触子271、281と、を有しており、ストリーマ放電を生起させることにより、光触媒フィルタ243に供給する活性種を生成してバイパス空気流F2中に放出する。
〔放電ユニットケーシング269〕
放電ユニットケーシング269には、放電部283が取り付けられる。放電ユニットケーシング269は、樹脂から形成された箱状の部材であり、ユニット収納部Bに合致する外形を有している。放電ユニットケーシング269は、上面および右側面が開口しており、放電部283の前方、後方、左側面、下面を覆っている。
放電ユニットケーシング269は、図17に示すように、ユニット収納部Bの内部に挿入され、ユニット収納部Bに着脱自在に取り付けられる。放電ユニットケーシング269は、ユニット収納部Bに取り付けられることによって、ユニット収納部Bと共に放電部283の周囲を覆い、バイパス空気流路を形成する。
放電ユニットケーシング269の背面の左側面(図19で示す上方)には、接触子カバー271G、281Gが長手方向におよび上下方向に互いに離隔するようにして、2箇所に設けられている。この接触子カバー271G、281Gは、ストリーマ放電ユニット263がユニット収納部Bに挿入される際に、ユニット収納部B側の部材とスライドすることで前後方向に挿入をガイドする機能を有している。
放電ユニット側接触子271、281は、図19に示すように、それぞれ接触子カバー271G、281Gの位置に対応する位置に長手方向におよび上下方向に離隔するようにして設けられている。ストリーマ放電ユニット263が取り付けられた状態では、図19で示す左側は空気清浄機200の前方となり、右側が後方となる。放電ユニット側接触子271および放電ユニット側接触子281は、上述したように、接触子カバー271G、281Gによってガイドされつつ、ストリーマ放電ユニット263がユニット収納部Bに挿入された状態で、それぞれ本体側接触子275aおよび本体側接触子275bと接触する。
また、放電ユニットケーシング269の下面の長手方向における中間部分には、複数の微少な孔277が設けられている。さらに、放電ユニットケーシング269の下面の長手方向における後方部分には、収納時において、上述したユニット収納部Bの4つの脱臭用開口BOに対応する位置に、下方に向けて開口した4つの連通孔272が設けられている。
〔放電部283〕
放電部283は、ストリーマ放電を生起させる主要部であり、ストリーマ放電電極270と、アース板273とを有する。
(ストリーマ放電電極270)
ストリーマ放電電極270は、金属板270’を切り起こした部分に取り付けられた端子で構成されており、放電電圧が印可されることによってアース板273との間にストリーマ放電を生じさせる。ストリーマ放電電極270および金属板270’は、2つの絶縁支柱271Pを介して放電ユニットケーシング269に対して、絶縁支柱271Pの内部を通っている螺子271S(2つ)によって螺着されている。2つの絶縁支柱271Pのうちの一方には、放電ユニット側接触子271と接触するようにして螺着されている。これにより、ストリーマ放電ユニット263がユニット収納部Bに取り付けられて、放電ユニット側接触子271が本体側接触子275aと接触した状態では、放電ユニット側接触子271が螺子271Sを介してストリーマ放電電極270と電気的に接続された状態になる。これにより、放電ユニット側接触子271は、本体側接触子275aからストリーマ放電電極270に放電電圧を伝達することができる。
(アース板273)
アース板273は、金属板から形成されており、ストリーマ放電電極270の金属板270’よりも大きな略長方形の外形を有する。アース板273は、ストリーマ放電電極270に対して平行に配置されており、ストリーマ放電電極270の近くに離れて配置されている。アース板273は、2つの絶縁支柱281Pを介して放電ユニットケーシング269に対して、絶縁支柱281Pの内部を通っている螺子281S(2つ)によって螺着されている。2つの絶縁支柱281Pのうちの一方には、放電ユニット側接触子281と接触するようにして螺着されている。これにより、ストリーマ放電ユニット263がユニット収納部Bに取り付けられて、放電ユニット側接触子281が本体側接触子275bと接触した状態では、放電ユニット側接触子281が螺子281Sを介してアース板273と電気的に接続された状態になる。
上述したように、ストリーマ放電電極270に対応する本体側接触子275aが本体の後方に位置することから、ユーザの手が届きにくくなっており、安全性が確保されている。また、ストリーマ放電電極270およびアース板273は、それぞれ絶縁支柱271P、281Pを介して樹脂で成形された放電ユニットケーシング269に固定されているため、絶縁性が確保されている。
なお、以上の構成において、放電ユニットケーシング269は、ストリーマ放電電極270およびアース板273が配置される空間と、放電ユニット側接触子271、281の接点が配置される空間との間を仕切っている。これにより、放電ユニット側接触子271、281の接点は、ストリーマ放電電極270およびアース板273が配置された空間から仕切られた空間に配置される。
以上のようにして、ストリーマ放電電極270から発生される活性種は、バイパス空気流路を流れるバイパス空気流に対して放出される。このストリーマ放電ユニット263において放出された活性種は、後述するプラズマイオン化部242の上面ガイド242Gおよび前面ガイド242Hを流れ、プレフィルタ241の前方に供給される。
<第2本体部204>
第2本体部204は、図11、図12および図15に示すように、第1本体部203の前面に着脱自在に取り付けられる。第2本体部204は、正面パネル221、プレフィルタ241(図15参照)、プラズマイオン化部242(図15参照)を有している。
〔正面パネル221〕
正面パネル221は、第2本体部204の前面に設けられている。この正面パネル221の高さは、空気清浄機200の奥行きより長い構成となっている。また、ここでは、人間の動きを検知して、ON/OFF等を制御するために用いられる人検知センサ(図示せず)による検知が可能なように、半透明部Sが設けられている。
〔プレフィルタ241〕
図15および図22に示すように、プレフィルタ241は、フィルタ部241aと、仕切通気部241bとが設けられている。
フィルタ部241aは、正面パネル221の後方に設けられており、比較的大きなホコリや塵を除去する。フィルタ部241aは、ポリプロピレン(以下、PPという)製の糸状の樹脂網からなるネットと、ネットを保持するフレームとから構成されている。フィルタ部241aのネットを構成する繊維には、可視光線型の光触媒とカテキンとが空気側に露出するように担持されている。可視光線型の光触媒は、可視光線により光触媒作用が活性化される酸化チタン等を含んでおり、フィルタ部241aに付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスを除去する。なお、カテキンは、ポリフェノールの一種であって、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどの総称である。このカテキンは、フィルタ部241aに付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌の繁殖を抑制したりウィルスを不活化したりする。
仕切通気部241bは、図22に示すように、プレフィルタ241の中央に上下に渡って、左右のフィルタ部241aを仕切るようにして設けられている。この仕切通気部241bは、前後方向に貫通した孔241Oを複数有している。
〔プラズマイオン化部242〕
図11に示すように、プラズマイオン化部242は、プレフィルタ241の後方に設けられ、第2本体部204の背面に設けられる。プラズマイオン化部242は、プレフィルタ241を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を耐電させる。プラズマイオン化部242は、図20に示すように、主に、一対の対向電極222、223、複数のイオン化線266(線状電極部)、を有している。また、図20においては、複数のイオン化線266のうち一部のイオン化線266のみに符号を付して他は省略している。
(対向電極222、223)
一対の対向電極222、223は、図20に示すように、方形波形状の断面を有する金属板であって、上下に分かれて取り付けられている。対向電極222、223は、イオン化線266に近接して配置されており、イオン化線266に高圧電流が流されることにより、イオン化線266との間にコロナ放電を生起させる。
(イオン化線266)
複数のイオン化線266は、対向電極222、223と共に、プレフィルタ241を通過した空気中に浮遊している比較的小さな塵埃を帯電させる役割を担う。イオン化線266は、対向電極222、223の前方に配置されている。このイオン化線266に放電電圧が印可されることによって、イオン化線266と対向電極222、223との間にコロナ放電が生じる。イオン化線266は、空気経路に交差するように配置されており、空気経路を通過する空気流中に配置される。また、イオン化線266は、鉛直方向に平行に設けられており、複数のイオン化線266が水平方向に複数本並んで配置されている。これらのイオン化線266は、微小径のタングステン線材などによって形成され、塵埃等を帯電させるための放電電極として用いられる。
(上面ガイド242G、前面ガイド242H)
図21に示すように、プラズマイオン化部242の上面には、左右に長く下方に窪んだ溝である上面ガイド242Gが形成されている。この上面ガイド242Gは、プラズマイオン化部242が第1本体部203に取り付けられることで、第1本体部203によって上面が覆われ、バイパス空気流路の一部を構成する。この上面ガイド242Gの右側は、上述したユニット収納部Bの前面側の開口部分から活性種を含んだバイパス空気流F2が流れ込むようになっている。そして、このように流れ込んだバイパス空気流F2は、上面ガイド242Gの中央近傍から下方に向かって流れる。
また、図20、図23および図24に示すように、プラズマイオン化部242の前面の中央近傍には、上下に渡って後方側に窪んで設けられた溝および縁において前面側に突出したリブ243Rによって構成される前面ガイド242Hが設けられている。この前面ガイド242Hは、上述したプレフィルタ241の仕切通気部241bの輪郭に対応した形状を有している。そして、図22に示すように、プラズマイオン化部242のリブ243Rに対してプレフィルタ241の裏面が当接し、プレフィルタ241の仕切通気部241bと前面ガイド242Hとの間でバイパス空気流路が形成され、上面ガイド242Gからのバイパス空気流が下方に向かう。
この際、前面ガイド242Hを通過する活性種を含んだ空気によるバイパス空気流F2は、図23に示すように、仕切通気部241bの孔241Oを介して、フィルタ部241aの前方に向けて放出される。
なお、プラズマイオン化部242に設けられているリブ243Rは、図23および図24に示すように、仕切通気部241bの膨出部分の一部に対応する部分は、後方に向けて窪んでいる窪み部244Rが設けられている。これにより、活性種を含んだバイパス空気流F2の一部は、プレフィルタ241の下流側にも提供されることになり、プレフィルタ241の後方の清浄部に対しても十分に活性種を提供できる。
<制御部250>
空気清浄機200に設けられている制御部250は、図25に示すように、制御プログラム、脱臭触媒カートリッジ249の交換所定時間データ、臭気成分許容量データ等の各種パラメータが格納されるROM250a、処理中の変数などを一時的に格納するRAM250bなどが接続されている。また、制御部250には、温度センサ250c、湿度センサ250d、ダストセンサ250e、ガスセンサ250f、リミットスイッチB2S、カウンタ251、表示パネル253、操作パネル254a、リモコン254b、ファンモータ230およびストリーマ放電ユニット263がそれぞれ接続されている。
温度センサ250c、湿度センサ250d、ダストセンサ250e、およびガスセンサ250fの各種センサ類は、各センサの検出信号を制御部250へ出力する。ダストセンサ250eは、導入される空気中に光を照射し、空気中に含まれる煙、ホコリ、花粉、その他の粒子によって乱射されて受光素子に到達した光量を検出して、粉塵などの粒子濃度を測定することができる。ガスセンサ250fは、活性種により分解された臭気分子および有害ガス成分などから発生したガス濃度を測定することができる。これらの各種センサ類により、脱臭触媒カートリッジ249の再生状況を判断し再生時間を自動調整することができる。
リミットスイッチB2Sでは、脱臭触媒カートリッジ249がユニット収納部Bのカートリッジ収納部B2に収納されている状態で脱臭触媒カートリッジ当接部249Sによって押されることでスイッチがONになり、収納されていない状態では脱臭触媒カートリッジ当接部249Sが離れてスイッチがOFFになる。そして、制御部250は、リミットスイッチB2SのスイッチがONの状態では、カウンタ251によるカウントを進め、リミットスイッチB2SのスイッチがOFFの状態では、カウンタ251によるカウントを進めない。これにより、制御部250は、カウンタ251によるカウントが、ROM250aに格納された脱臭触媒カートリッジ249の交換所定時間データの回数を超えたか否か判断する処理を行うとともに、所定回数を超えたと判断した場合に、脱臭触媒カートリッジ249の交換を知らせるサインを表示パネル253から報知する処理を行う。
さらに、制御部250は、リミットスイッチB2SのスイッチがONの状態において、上述したガスセンサ250fによって検知される臭気成分の量が、ROM250aに格納されている臭気成分許容量データを下回るまで、表示パネル253に対して、脱臭触媒カートリッジ249が再生中である旨の表示を行う。なお、ここでの再生処理は、タイマー等によって予め定められた所定時間だけ行うようにし、表示もこれに対応させて所定時間だけ表示させる簡易な構成としてもよい。
また、表示パネル253は、上記表示以外にも、運転モード、各種センサ250c〜250fによるモニタ情報、タイマ情報およびメンテナンス情報などを表示する。また、この表示パネル253は、液晶表示パネル、LED、その他の表示素子またはこれらの組み合わせで構成することが可能である。
ユーザは、表示パネル253からの交換の報知により判断して、脱臭触媒カートリッジ249を新しいものに交換する場合に、操作パネル254aおよびリモコン254bにより新しいものに交換した旨を入力して、カウンタ251のカウントをリセットさせることができる。これにより、交換された新しい脱臭触媒カートリッジ249についてのトータル使用時間をあらためてカウントし始めることができる。また、操作パネル254aおよびリモコン254bにより、ユーザは、脱臭剤再生運転および脱臭運転などの運転モードの変更、再生運転の処理時間の調整、各種運転モードにおける運転の開始終了などを行うことができる。
さらに、制御部250は、ファンモータ230およびストリーマ放電ユニット263に接続されている。制御部250は、ユーザの操作や各種センサ250c〜250fの検出結果などに応じて、ファンモータ230による風量およびストリーマ放電ユニット263による活性種の生成に係る放電量を制御することができる。
[空気清浄ユニット240による空気清浄作用]
この空気清浄機200は、図15に示すように、プレフィルタ241、プラズマイオン化部242、光触媒フィルタ243およびプラズマ触媒フィルタ244からなる空気清浄ユニット240(空気清浄部)、ストリーマ放電ユニット263および脱臭触媒カートリッジ249を備えており、各吸込口(下方吸込口213、側面吸込口214)から吸い込まれた室内の空気中に含まれる異物を除去して空気を清浄化する。以下、空気清浄ユニット240による空気清浄作用について説明する。
下方吸込口213、側面吸込口214から吸い込まれた室内の空気は、まずプレフィルタ241のフィルタ部241aを通る。この際、比較的大きなホコリや塵が空気中から除去される。また、プレフィルタ241に含まれる光触媒とカテキンとの作用により、プレフィルタ241のフィルタ部241aに付着した塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスの繁殖が抑制され、ウィルスが不活化される。
プレフィルタ241を通過した空気流は、イオン化線266と対向電極222、223との間を通過する。イオン化線266と対向電極222、223との間に高電圧が印加されると、イオン化線266と対向電極222、223との間に放電が生じる。この結果、イオン化線266と対向電極222、223との間を通過する空気流に含まれる塵埃等がプラス電荷に帯電する。
イオン化線266と対向電極222、223との間を通過した空気流は、光触媒フィルタ243を通過する。このとき、静電フィルタによって、プラズマイオン化部242を通過する際に帯電させられた塵埃などが吸着される。また、チタンアパタイト担持フィルタによって、静電フィルタを通過した塵埃などが吸着される。なお、イオン化線266と対向電極222、223とを通過した際に、塵埃に含まれるウィルスや菌なども帯電されているため、チタンアパタイトへのウィルスや菌の吸着効率が高まっている。
光触媒フィルタ243を通過した空気流は、プラズマ触媒フィルタ244を通過する。プラズマ触媒フィルタ244では、光触媒フィルタ243に吸着されなかった空気中のウィルスや菌などが吸着される。
プラズマ触媒フィルタ244を通過して、清浄化されたメイン空気流F1は、吹出口212から室内へと吹き出される。また、プラズマ触媒フィルタ244を通過した空気の一部は、室内へと吹き出されることなく、バイパス空気流路に向けてバイパス空気流F2となって流れる。
バイパス空気流路には、上述したように、ストリーマ放電ユニット263および脱臭触媒カートリッジ249が設けられている。ストリーマ放電ユニット263においては、ストリーマ放電電極270とアース板273との間に直流、交流、またはパルスの放電電圧が印加され、ストリーマ放電電極270とアース板273との間にストリーマ放電が生じる。ストリーマ放電が生じると、放電場に低温プラズマが生成され、活性種が放電ユニットケーシング269内に生起し、バイパス空気流F2中に放出される。なお、これらの活性種は、エネルギーレベルが非常に高く、光触媒フィルタ243に到達する前であっても、空気に含まれるアンモニア類や、アルデヒド類、窒素酸化物など小さな有機分子を分解・消臭する能力を有する。
ここで、ストリーマ放電電極270近傍を通過する空気は、プレフィルタ241、プラズマイオン化部242、光触媒フィルタ243およびプラズマ触媒フィルタ244において一端清浄化されている。このため、ストリーマ放電電極270の端子部分に集塵や硝酸アンモニウム等が付着してしまうことを防ぐことができる。これにより、ストリーマ放電を安定的に発生させることができる。
そして、このストリーマ放電ユニット263から生起した活性種は、上述したように、4つの連通孔272および脱臭用開口BOを通じて(図17、図19参照)、脱臭触媒カートリッジ249に供給され、脱臭触媒カートリッジ249を再生させる。具体的には、脱臭触媒カートリッジ249の表面に吸着されている臭気成分を分解し、臭気成分の吸着能力を向上させる。
このようにして活性種を含有したバイパス空気流F2は、バイパス空気流路を通過して、プレフィルタ241の前方および後方に提供され、プレフィルタ241に付着した塵埃等に作用して清浄化させることができる。
そして、活性種を含んだ空気は、イオン化線266と対向電極222、223との間を通過し、光触媒フィルタ243を通過する。このとき、静電フィルタによって、プラズマイオン化部242を通過する際に帯電させられた塵埃などが吸着されている。そして、チタンアパタイト担持フィルタによって、静電フィルタを通過した塵埃などが吸着されるこの際、チタンアパタイトは、ストリーマ放電ユニット263から供給された活性種により光触媒機能が活性化されており、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化または死滅させることができる。
さらに、プラズマ触媒フィルタ244では、光触媒フィルタ243に吸着されなかった空気中のウィルスや菌などが吸着されており、活性種を含んだ空気により活性化された二酸化チタンによって、これらの菌やウィルスなどが死滅あるいは不活化される。
<第4実施形態の特徴>
この空気清浄機200では、脱臭触媒カートリッジ249がバイパス流路に対して、4つの連通孔272および脱臭用開口BOを通じて、空間的に連続した構成となっている。このため、ストリーマ放電ユニット263において生起された活性種は、これらの4つの連通孔272および脱臭用開口BOを通じて、脱臭触媒カートリッジ249に供給され、吸着している臭気成分を分解して、再生させることができる。また、再生中は、リミットスイッチB2SがONとなっているため、制御部250は、表示パネル253に再生中である旨の表示をすることで、ユーザに対して再生中である旨を知らせることができる。
また、この空気清浄機200では、制御部250が、カウンタ251によるカウントデータを参照しつつ、脱臭触媒カートリッジ249の交換時期を表示パネル253に表示させて、ユーザに報知させることができる。そして、カウンタ251は、単に空気清浄機200の運転時間をカウントするのではなく、実際に脱臭触媒カートリッジ249がカートリッジ収納部B2に収納されて、リミットスイッチB2SがONとなっている状態でのみカウントしている。このため、ユーザは、脱臭触媒カートリッジ249のより正確な交換時期を把握することが可能になる。
なお、この空気清浄機200では、ストリーマ放電ユニット263を通過するバイパス空気流は、メイン空気流路において清浄化されている。このため、空気中に存在する汚れが放電部283に付着してしまうことを防止することができる。これにより、プラズマ放電を安定的に行うことができる。これにより、空気清浄ユニット240に対して活性種を安定的に提供できるため、空気清浄効果を安定化させることができる。
<変形例>
(A)
第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、および第4実施形態では、ストリーマ放電を利用して活性種を生成したが、グロー放電、バリア放電や光触媒に紫外線を照射することにより活性種を生成しても良い。なお、グロー放電を利用する場合は、放電電極にチタンアパタイトをコーティングしても良い。また、バリア放電を利用する場合は、放電場領域の絶縁材にチタンアパタイトをコーティングしても良い。
(B)
第1実施形態では、送風装置5は脱臭剤ケーシング2内に設けられているが、脱臭剤ケーシング2の外に設けられていても良い。また、第1実施形態は、送風装置5と組み合わせて脱臭機能再生装置としているが、送風装置5を無くして単に脱臭機能再生装置のみでも良い。
(C)
第1実施形態では、スイッチ7は、扉2bの開閉によりON/OFFが行われるが、扉2bの開閉に限らず脱臭剤4の出し入れによりON/OFFが行われても良いし、別にボタンスイッチなどを設けてON/OFFが行われても良いし、これらの組み合わせによりON/OFFが行われても良い。また、扉2bの開閉によりスイッチ7のON/OFFが行われ、活性種の生成の開始と終了とを判断しているが、調整スイッチを別に設け、扉2bの開閉により、調整スイッチのON/OFFを行わせ、活性種の生成量を増減させても良い。
(D)
第1実施形態では、送風装置5が脱臭剤ケーシング2の内部に配設されて、脱臭剤ケーシング2の内部に風を生じさせる場合について例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、図26に示すように、送風装置105は、脱臭剤ケーシング2の外部に配設されて、脱臭剤ケーシング2に設けられた開口2O等を介して、脱臭剤ケーシング2内に風を生じさせるような構成であってもよい。なお、他の構成は、第1実施形態と同様であり、説明を省略する。この場合でも、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
(E)
第2実施形態では、スイッチ51は、扉20bの開閉よりON/OFFが行われるが、これらに限らずに、脱臭剤4aの出し入れによりON/OFFが行われても良いし、別にボタンスイッチなどを設けてON/OFFが行われても良いし、これらの組み合わせによりON/OFFが行われても良い。
また、調整スイッチ52は、脱臭剤4aの出し入れによりON/OFFが行われるが、扉20bの開閉よりON/OFFが行われても良いし、別にボタンスイッチなどを設けてON/OFFが行われても良いし、これらの組み合わせによりON/OFFが行われても良い。
(F)
上記第4実施形態の空気清浄機200では、活性種がプレフィルタ241の前方および後方に供給される場合について例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、プレフィルタ241の後方のみであってもよく、プラズマイオン化部242の後方であっても、活性種の安定的な発生による効果を得ることができる。
(G)
上記第4実施形態の空気清浄機200では、脱臭触媒カートリッジ249がバイパス流路の一部に沿う位置に配置される場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、活性種を吸着させる脱臭触媒フィルタを配置し、その下流側にバイオ抗体フィルタをオプションとして配置するようにしてもよい。これにより、脱臭触媒フィルタが活性種を吸着することによって臭気成分を分解しつつ、バイオ抗体を生かせたままでバイオ抗体フィルタを機能させることができる。
(H)
上記第4実施形態の空気清浄機200では、吹出口212近傍から流れ出ようとする空気のうちの一部がバイパス空気流F2となってユニット収納部Bの開口を通じてストリーマ放電ユニット263に供給される場合について例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、送風ファン231から吹出口212に向かう通路とは別個に、図27に示すように、送風ファン231からの空気流れを直接ユニット収納部Bおよびストリーマ放電ユニット263に供給できる延出通路Dを採用した構成としてもよい。
(I)
上記第4実施形態の空気清浄機200では、送風ファン231は、吹出口212の近傍の最も下流側に一つ配置される場合について例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、送風ファン231の配置は、上記実施形態のメイン空気流F1およびバイパス空気流F2の両方が形成されるような配置であればよい。例えば、空気清浄ユニット240を構成するプレフィルタ241、プラズマイオン化部242、光触媒フィルタ43およびプラズマ触媒フィルタ244のいずれかの間に配置するようにしてもよい。
また、送風ファン231は、1つでなくてもよく、主としてメイン空気流F1を形成させるための送風ファンと、主としてバイパス空気流F2を形成させるための送風ファンと、の2つを設けた構成としてもよい。この場合には、バイパス空気流F2を生じさせる送風ファンは、バイパス空気流路の途中において、バイパス空気流F2を強制的に生じさせるように配置してもよい。
本発明に係る脱臭機能再生装置は、脱臭剤に吸着された臭気や有害ガス成分を、手間を掛けずに短時間で確実に、汚水を発生させずに分解し、脱臭剤を再生することができるため、脱臭機能再生装置等として有用である。
1,1a,1b 脱臭機能再生装置
2,20,67 脱臭剤ケーシング
2b,20b 扉
3,3a,3b ストリーマ放電部(活性種生成部)
4,4a,4b 脱臭剤(脱臭機能剤)
5,44 送風装置
6,50,90 制御部
6c〜6e,50c〜50f,92c〜92e 各種センサ
7,51 スイッチ
52 調整スイッチ
8,53 表示パネル
100 空気調和装置
200 空気清浄機
212 吹出口
213 下方吸込口
214 側面吸込口
231 送風ファン
240 空気清浄ユニット
241 プレフィルタ
241a フィルタ部
241b 仕切通過部
241O 孔
242 プラズマイオン化部
242 光触媒フィルタ
244 プラズマ触媒フィルタ
263 ストリーマ放電ユニット
特開平7−313836 特開平10−227469

Claims (6)

  1. 空気中に浮遊する臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを吸着した脱臭機能剤(249)の再生処理を行う脱臭機能再生装置(200)であって、
    吸込口(213、214)と、吹出口(212)と、前記吸込口(213,214)から前記吹出口(212)へと空気を導く主流路と、前記主流路の一部をバイパスさせた流路であって前記脱臭機能剤(249)を収納可能な空間を含むバイパス流路と、前記脱臭機能剤(249)を出し入れするための開口と、前記開口を開閉可能な扉(B2)と、を有するケーシング(211)と、
    前記ケーシング(211)内に収容され、前記脱臭機能剤(249)が吸着した前記臭気分子および有害ガス成分の少なくとも一つを分解または不活化する活性種を、前記脱臭機能剤(249)を収納可能な空間に対して供給可能となるように、生じさせる活性種生成部(263)と、
    前記ケーシング(211)内に空気流を生じさせる送風部(230)と、
    を備え
    前記脱臭機能剤(249)を出し入れ可能な開口は、前記バイパス流路内の空間と前記ケーシング(211)外の空間とを繋ぐように、前記バイパス流路の壁面の一部を貫通させており、
    前記扉(B2)は、前記バイパス流路の壁面の一部を構成している、
    脱臭機能再生装置(200)。
  2. 前記ケーシング(211)内の前記主流路の途中に設けられ、通過する空気を清浄化させるフィルタ(243)をさらに備え、
    前記バイパス流路は、前記主流路のうち前記フィルタ(243)の前記吹出口(212)側から、前記主流路のうち前記フィルタ(243)の前記吸込口(213、214)側に空気を導く流路である、
    請求項1に記載の脱臭機能再生装置(200)。
  3. 前記脱臭機能剤(249)を収容可能な脱臭機能剤ケーシング(B2)をさらに備え、
    前記扉(B2)は、前記脱臭機能剤ケーシングと(B2)一体化している、
    請求項1または2に記載の脱臭機能再生装置(200)。
  4. 前記扉(B2)を閉じた状態では、前記脱臭機能剤ケーシング(B2)と前記バイパス流路とは互いに隣接して配置され、前記脱臭機能剤ケーシング(B2)内と前記バイパス流路内とは空気が往来可能なように連通している、
    請求項に記載の脱臭機能再生装置(200)。
  5. 前記バイパス流路は、前記フィルタ(243)の下流側の空気を、前記主流路の前記フィルタ(243)の上流側へと導く、
    請求項1から4のいずれかに記載の脱臭機能再生装置(200)。
  6. 前記フィルタ(243)は、前記活性種が供給されることで活性化される光触媒フィルタ(243)である、
    請求項1から5のいずれかに記載の脱臭機能再生装置(200)。
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