JP5217126B2 - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池およびその製造方法に関する。
燃料電池は、一般的には水素及び酸素を燃料として電気エネルギーを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れかつ高いエネルギー効率を実現できることから、今後のエネルギー供給システムとして広く開発が進められてきている。
燃料電池のうち固体電解質を用いたものには、固体高分子型燃料電池、固体酸化物型燃料電池、水素分離膜電池等がある。ここで、水素分離膜電池とは、緻密な水素分離膜を備えた燃料電池である(例えば、特許文献1参照)。緻密な水素分離膜は水素透過性を有する金属によって形成される層であり、アノードとしても機能する。水素分離膜電池は、この水素分離膜上にプロトン導電性を有する電解質膜が積層された構造をとっている。水素分離膜に供給された水素は水素分離膜を透過し、電解質膜においてプロトンに変換され、電解質膜中を移動し、カソードにおいて酸素と結合する。
特開2004−146337号公報
しかしながら、特許文献1の技術に係る水素分離膜電池では、電解質膜と水素分離膜との界面において水素分離膜を構成する金属が電解質膜の酸素によってターミネーションされる。それにより、水素分離膜におけるプロトン化能が十分得られない。そこで、電子陰性度の高いInを電解質膜にドープすることによって、電解質膜のプロトン化能を向上させることが考えられる。しかしながら、Inは、安定性が低く、水素分離膜と電解質膜との界面に移動して絶縁性酸化物を形成するおそれがある。
本発明は、Inの拡散移動による絶縁性酸化物の形成を抑制することができる燃料電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、水素透過性を有する緻密な金属からなるアノードと、アノード上に設けられInを含む酸化物からなる電解質膜と、電解質膜上に設けられたカソードと、アノードと電解質膜との界面の少なくとも一部に設けられSnを含む酸化物層または金属層からなるSn含有層と、を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池においては、電解質膜に電気陰性度の高いInが含まれることから、水素のプロトン化が促進される。また、Sn含有層に含まれるSnがInと反応してITO(InおよびSnの複合酸化物。例えば、In−SnO)を形成する。したがって、In等の絶縁性酸化物の形成を抑制することができる。ITOは、良好な電子伝導性および良好なプロトン化能を有する。したがって、電解質膜のInがアノード側へ移動しても、電子伝導および水素のプロトン化が継続される。その結果、本発明に係る燃料電池の発電効率低下を抑制することができる。
Sn含有層は、SnO層であってもよい。この場合、SnOに含まれるSnとInとが反応してITOを形成する。また、Sn含有層は、In−SnO層であってもよい。この場合、In−SnO層に含まれるSnとInとが反応してITOを形成する。また、Sn含有層は、Sn合金であってもよい。この場合、Sn合金に含まれるSnとInとが反応してITOを形成する。また、電解質膜は、Snを含有するパイロクロア型電解質からなるものであってもよい。この場合、パイロクロア型電解質に含まれるSnとInとが反応してITOを形成する。また、電解質膜は、リン酸スズ系電解質からなるものであってもよい。この場合、リン酸スズ系電解質に含まれるSnとInとが反応してITOを形成する。
電解質膜は、AB1−xIn型ペロブスカイトからなるものであってもよい。この場合、電解質膜とアノードとの間におけるプロトン化が促進されるとともに、プロトン伝導が促進される。また、アノードは、水素透過性を有する水素分離膜であってもよい。また、アノードの電解質膜側表面は、緻密な金属層からなるものであってもよい。
本発明に係る燃料電池の製造方法は、アノードとして機能し水素透過性を有する緻密な金属からなる水素分離膜を準備する工程と、水素分離膜上にSn含有層を形成する工程と、Sn含有層上にプロトン伝導性を有する電解質膜を形成する工程と、電解質膜上にカソードを形成する工程とを含むことを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池の他の製造方法は、プロトン伝導性を有する電解質膜を準備する工程と、電解質膜の一面にSn含有層を形成する工程と、Sn含有層上に水素透過性を有する緻密な金属からなるアノードを形成する工程と、電解質膜の他面にカソードを形成する工程とを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、Inの拡散移動による絶縁性酸化物の形成を抑制することができる。したがって、電解質膜のInがアノード側へ移動しても、電子伝導および水素のプロトン化が継続される。その結果、発電効率低下を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る燃料電池100の模式的断面図である。図1に示すように、燃料電池100は、水素分離膜10上にSn(スズ)酸化物層20、電解質膜30およびカソード40が順に積層された構造を有する。水素分離膜10は、緻密な水素透過性金属層からなる。水素分離膜10は、燃料ガスが供給されるアノードとして機能するとともに、電解質膜30を支持および補強する支持体として機能する。
水素分離膜10を構成する金属は、水素透過性を有していれば特に限定されるものではない。水素分離膜10を構成する金属の例としては、例えば、Pd(パラジウム)、Pd−Ag(銀)合金、Pd−Ag−Au(金)合金、Pd−Gd(ガドリニウム)合金、Pd−Cu(銅)合金等が挙げられる。また、V(バナジウム)、Ta(タンタル)、Nb(ニオブ)またはこれらの合金の両面に、Pdまたは上記Pd合金が形成されたものを水素分離膜10として用いてもよい。V,Ta,Nbの合金相手としては、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)、Ti(チタン)、Cu等を用いることができる。水素分離膜10の膜厚は、例えば、40μm程度である。水素分離膜10は、自立膜であってもよく、多孔質状の卑金属板に支持されていてもよい。
Sn酸化物層20は、SnOからなる。Sn酸化物層20の層厚は、10nm〜50nm程度である。Sn酸化物層20は、水素分離膜10の上面を全体にわたって覆っている必要はなく、水素分離膜10上に所定の間隔を空けて島状に形成されていてもよい。
電解質膜30は、In(インジウム)を含有しかつプロトン伝導性を有する固体酸化物からなる。電解質膜30としては、パイロクロア型電解質、リン酸スズ系電解質、ペロブスカイト型電解質等を用いることができる。電解質膜30として用いることができるパイロクロア型電解質は、例えば、LaZr1.8In0.2等である。電解質膜30として用いることができるリン酸スズ系電解質は、例えば、Sn0.8In0.2等である。
電解質膜30として用いることができるペロブスカイト型電解質は、AB1−xIn構造を有する。Aサイトとしては、Ba(バリウム)、Sr(ストロンチウム)等を用いることができる。Bサイトしては、Ce(セリウム)、Zr(ジルコニウム)等を用いることができる。xは、0<x<1を満たす数値であり、本実施例においては0.2である。電解質膜30の膜厚は、例えば、0.5μm〜5μm程度である。
カソード40は、酸化剤ガスが供給される電極であり、例えば、Pt(白金)、Pd、Pt−Co合金、La0.6Sr0.4CoO(LSC)、La0.6Sr0.4MnO(LSM)等の多孔質状の導電性材料から構成される。カソード40の膜厚は、例えば、10μm〜30μm程度である。
続いて、燃料電池100の動作について説明する。水素分離膜10には、水素を含有する燃料ガスが供給される。燃料ガスに含まれる水素分子は、原子状水素となって水素分離膜10を透過して水素分離膜10と電解質膜30との界面に到達する。水素原子は、水素分離膜10と電解質膜30との界面において電子とプロトンとに分離する。本実施例においては電解質膜30に電気陰性度の高いInがドープされていることから、水素原子から電子が引き抜かれやすい。それにより、水素原子のプロトン化が促進される。発生したプロトンは、電解質膜30を伝導してカソード40に到達する。
一方、カソード40には酸素を含有する酸化剤ガスが供給される。カソード40においては、酸化剤ガス中の酸素とカソード40に到達したプロトンとから水が発生するとともに電力が発生する。発生した電力は、図示しないセパレータを介して回収される。以上の動作により、燃料電池100による発電が行われる。
ここで、Inは、電解質膜30から水素分離膜10側へと拡散しやすいことが実験によって判明している。したがって、電解質膜30と水素分離膜10との界面においてIn層またはIn酸化物層が形成されやすい。本実施例においては、電解質膜30と水素分離膜10との間にSn酸化物層20が設けられていることから、Sn酸化物層20に含まれるSnがInと反応してITO(InおよびSnの複合酸化物。例えば、In−SnO)を形成する。ITOは、良好な電子伝導性および良好なプロトン化能を有する。したがって、電解質膜30のInが水素分離膜10側へ移動しても、電子伝導および水素のプロトン化が継続される。その結果、燃料電池100の発電効率低下を抑制することができる。
以上のことから、本実施例に係る燃料電池100は、Inによる高いプロトン生成能を有するとともに、Inの拡散による発電効率低下を抑制することができる。
続いて、燃料電池100の製造方法について説明する。図2は、燃料電池100の製造方法を説明するためのフロー図である。まず、図2(a)に示すように、水素分離膜10を準備する。次に、図2(b)に示すように、水素分離膜10上に、物理蒸着法等によってSn酸化物層20を形成する。この場合、Sn酸化物層20の層厚を数nm程度に制御することによって、水素分離膜10上に島状にSn酸化物層20を形成することができる。次いで、図2(c)に示すように、Sn酸化物層20上に、物理蒸着法等によって電解質膜30を形成する。次に、電解質膜30上にスクリーン印刷法等によってカソード40を形成する。以上の工程により、燃料電池100が完成する。
本実施例においては、Sn酸化物層20がSn含有層に相当する。
続いて、本発明の第2実施例に係る燃料電池100aについて説明する。図3は、燃料電池100aの模式的断面図である。図3に示すように、燃料電池100aが図1の燃料電池100と異なる点は、Sn酸化物層20の代わりに、SnリッチなITO層20aが設けられている点である。ITO層20aの層厚は、例えば、10nm〜50nm程度である。
本実施例においては、電解質膜30から水素分離膜10側へInが拡散すると、ITO層20aに含有されるSnがInと反応してIn−SnOを形成する。したがって、電解質膜30のInが水素分離膜10側へ移動しても、水素のプロトン化および電子伝導が継続される。その結果、燃料電池100aの発電効率低下を抑制することができる。
なお、ITO層20aは、例えば、SnOを10wt%以上含有していることが好ましい。ここで、ITOはSnOを5wt%〜10wt%含有する場合に最大の導電率を示す。したがって、ITO層20aにSnOが10wt%以上含有されていると、電解質膜30からInが拡散してくることによってITO層20aのSnO含有率が5wt%〜10wt%の範囲におさまりやすくなる。その結果、Inの拡散後にITO層20aは最大の導電率を示す。このように、あらかじめSnリッチなITO層20aを配置しておくことによって、燃料電池100aの発電効率低下を効率よく抑制することができる。
なお、燃料電池100aは、燃料電池100と同様の製造方法によって製造することができる。本実施例においては、ITO層20aがSn含有層に相当する。
続いて、本発明の第3実施例に係る燃料電池100bについて説明する。図4は、燃料電池100bの模式的断面図である。図4に示すように、燃料電池100bが図1の燃料電池100と異なる点は、Sn酸化物層20の代わりに、Sn合金層20bを備える点である。Sn合金層20bとしては、例えば、Sn−Pd系、Sn−Pd−Ag系、Sn−Pd−Au系、Sn−Pd−Rh(ロジウム)系、Sn−Pd−Au−Rh系、Sn−V系、Sn−V−Ni系、Sn−V−Cr(クロム)系、Sn−Nb系、Sn−Ta系等の合金を用いることができる。Sn合金層20bは、例えば、1μm程度の膜厚を有する。
本実施例においては、電解質膜30から水素分離膜10側へInが拡散すると、Sn合金層20bに含有されるSnがInと反応してIn−SnOを形成する。したがって、電解質膜30のInが水素分離膜10側へ移動しても、水素のプロトン化および電子伝導が継続される。その結果、燃料電池100bの発電効率低下を抑制することができる。
なお、Sn合金層20bにおけるSnの合金相手は、水素透過性金属であることが好ましい。SnがInと反応した場合に、この水素透過性金属が水素を透過するからである。また、Sn合金層20b自体が水素透過性を有していることがより好ましい。この場合、水素分離膜10全体が水素透過性を有するSn合金から構成されていてもよい。燃料電池100bは、燃料電池100と同様の製造方法によって製造することができる。
続いて、本発明の第4実施例に係る燃料電池100cについて説明する。図5は、燃料電池100cの模式的断面図である。図5に示すように、燃料電池100cが図1の燃料電池100と異なる点は、Sn酸化物層20の代わりにSn含有電解質膜20cが設けられている点である。Sn含有電解質膜20cは、プロトン伝導性を有する電解質からなる。この場合の電解質としては、SrZr0.8In0.1Sn0.1、BaZr0.8In0.1Sn0.1、BaCe0.8In0.1、SrCe0.8In0.1Sn0.1等のSn含有ペロブスカイト、または、リン酸スズ系電解質等を用いることができる、Sn含有電解質膜20cは、例えば、1μm程度の膜厚を有する。
本実施例においては、電解質膜30から水素分離膜10側へInが拡散すると、Sn含有電解質膜20cに含有されるSnがInと反応してIn−SnOを形成する。したがって、電解質膜30のInが水素分離膜10側へ移動しても、水素のプロトン化および電子伝導が継続される。その結果、燃料電池100cの発電効率低下を抑制することができる。
なお、本実施例においては水素分離膜10と電解質膜30との界面にSn含有電解質膜20cが設けられているが、電解質膜30がプロトン伝導性を有するSn含有電解質から構成されていてもよい。燃料電池100cは、燃料電池100と同様の製造方法によって製造することができる。
続いて、本発明の第5実施例に係る燃料電池100dについて説明する。図6は、燃料電池100dの模式的断面図である。図6に示すように、燃料電池100dは、アノード110、Sn含有層120、電解質膜130およびカソード140が順に積層された構造を有する。アノード110は、例えば、Pt(白金)、Pd、Pt−Co合金、Ni、Ni−Y−ZrO(Y:イットリウム)等の多孔質状の導電性材料から構成される。アノード110の膜厚は、例えば、5μm〜30μm程度である。
電解質膜130は、実施例1〜4の電解質膜30と同様の材料から構成される。電解質膜130の膜厚は、例えば、0.5μm〜5μm程度である。カソード140は、実施例1〜4のカソード40と同様の材料から構成される。カソード140の膜厚は、例えば、10μm〜30μm程度である。Sn含有層120としては、実施例1,2,4のSn酸化物層20、ITO層20aおよびSn含有電解質膜20cのいずれを用いてもよい。
続いて、燃料電池100dの動作について説明する。アノード110には、水素を含有する燃料ガスが供給される。燃料ガスに含まれる水素は、アノード110においてプロトンと電子とに解離する。プロトンは、電解質膜130を伝導してカソード140に到達する。カソード140には、酸素を含有する酸化剤ガスが供給される。酸化剤ガス中の酸素とカソード140に到達したプロトンとから水が発生するとともに電力が発生する。以上の動作により、燃料電池100dによる発電が行われる。
本実施例においてはアノード110と電解質膜130との間にSn含有層120が設けられていることから、電解質膜130からアノード110側へInが拡散すると、Sn含有層120に含有されるSnがInと反応してIn−SnOを形成する。したがって、電解質膜130のInがアノード110側へ移動しても、水素のプロトン化および電子伝導が継続される。その結果、燃料電池100dの発電効率低下を抑制することができる。
続いて、燃料電池100dの製造方法について説明する。図7は、燃料電池100dの製造方法を説明するためのフロー図である。まず、図7(a)に示すように、電解質膜130を準備する。次に、図7(b)に示すように、物理蒸着法等によって電解質膜130の一面上にSn含有層120を形成する。次いで、Sn含有層120上にスクリーン印刷法等によってアノード110を形成する。次に、電解質膜130の他面上にスクリーン印刷法等によってカソード140を形成する。以上の工程により、燃料電池100dが完成する。
本発明の第1実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。 第1実施例に係る燃料電池の製造方法を説明するためのフロー図である。 本発明の第2実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。 本発明の第3実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。 本発明の第4実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。 本発明の第5実施例に係る燃料電池の模式的断面図である。 第5実施例に係る燃料電池の製造方法を説明するためのフロー図である。
符号の説明
10 水素分離膜
20 Sn酸化物層
20a ITO層
20b Sn合金層
20c Sn含有電解質膜
30,130 電解質膜
40,140 カソード
100 燃料電池
110 アノード
120 Sn含有層

Claims (11)

  1. 水素透過性を有する緻密な金属からなるアノードと、
    前記アノード上に設けられ、Inを含む酸化物からなる電解質膜と、
    前記電解質膜上に設けられたカソードと、
    前記アノードと前記電解質膜との界面の少なくとも一部に設けられ、Snを含む酸化物層または金属層からなるSn含有層と、を備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記Sn含有層は、SnO層であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記Sn含有層は、In−SnO層であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  4. 前記Sn含有層は、Sn合金であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  5. 前記電解質膜は、Snを含有するパイロクロア型電解質からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
  6. 前記電解質膜は、リン酸スズ系電解質からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
  7. 前記電解質膜は、AB1−xIn型ペロブスカイトからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
  8. 前記アノードは、水素透過性を有する水素分離膜であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の燃料電池。
  9. 前記アノードの前記電解質膜側表面は、緻密な金属層からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池。
  10. アノードとして機能し水素透過性を有する緻密な金属からなる水素分離膜を準備する工程と、
    前記水素分離膜上にSn含有層を形成する工程と、
    前記Sn含有層上にプロトン伝導性を有する電解質膜を形成する工程と、
    前記電解質膜上にカソードを形成する工程とを含むことを特徴とする燃料電池の製造方法。
  11. プロトン伝導性を有する電解質膜を準備する工程と、
    前記電解質膜の一面にSn含有層を形成する工程と、
    前記Sn含有層上に水素透過性を有する緻密な金属からなるアノードを形成する工程と、
    前記電解質膜の他面にカソードを形成する工程とを含むことを特徴とする燃料電池の製造方法。
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