JP5217057B2 - 高温測定用nmrプローブ - Google Patents

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Description

本発明は、核磁気共鳴(NMR)装置に用いられる高温測定用NMRプローブに関する。
高温測定用NMRプローブは、NMR装置を用いて物性の研究を行なう際に、無くてはならない重要なアタッチメントである。とりわけ、測定試料の温度を400℃以上の高温に維持する必要のある超臨界流体の研究分野や、無機材料の研究分野などでは、高温測定用NMRプローブは、不可欠の要素と言っても過言ではない。
図1に、従来の高温測定用NMRプローブの構造を示す。図中1は、窒素ガスなどの流体を取り入れる流体取り入れ口である。流体取り入れ口1から送り込まれた窒素ガスなどの流体は、高温測定用NMRプローブ内に設けられた流路に沿って流れ、NMR試料管6が置かれた位置の上流側に設けられたヒータ3によって加熱される。ヒータ3には、電源コネクター2を介して、外部の図示しない電源から加熱のための電力が供給される。
加熱された流体を、高温を維持したままの状態でNMR試料管6の位置まで供給するために、流体の流路は、真空二重管7などの断熱手段によって取り囲まれ、外部から断熱された構造になっている。流体の温度は、NMR試料管6の直下に設けられた温度測定点5において、熱電対などの温度センサー4によって計測され、計測された温度の値に基づいて、ヒータ3に供給される電力を制御している。すなわち、流体の温度が予め設定された値よりも低い場合は、ヒータ3への電力供給量を増やすようにし、流体の温度が予め設定された値よりも高い場合は、ヒータ3への電力供給量を減らすようにする。このように構成することによって、窒素ガスなどの流体を所望の温度に制御することができる。
加熱された流体は、高温用NMRプローブ内の断熱された流路を通って、NMR試料管6に吹き付けられ、NMR試料管6と流体との間の熱交換により、NMR試料管6は高温に加熱される。NMR試料管6の温度を400℃の高温に維持するためには、加熱された流体を真空二重管7等の断熱手段で外界から充分に断熱すると共に、ヒータ3として、高電力のものを採用する必要がある。
国際公開第2005/022183号パンフレット。
ところが、図1に示す通り、従来の高温測定用NMRプローブは、加熱された流体をNMR試料管6の下部から上部に向けて吹き上げる構造になっているため、NMR試料管6の底部の温度が最も高くなり、NMR試料管6の上部に行くほど温度が低下して、NMR試料管6の高さ方向に温度勾配を生じるという問題があった。このような温度勾配は、流体の設定温度が高くなれば高くなるほど大きくなる。また、口径が10φ以上の大口径試料管を使用する場合のように、使用されるNMR試料管6の外径が太くなれば太くなるほど大きくなるという傾向があり、NMR試料管内の試料を均一な温度に加熱することを極めて困難にする。
また、測定の所望温度が1500℃に達するような場合、ヒータの熱を窒素ガスなどの流体を介して測定試料に伝える方式では、窒素ガスボンベなどの大がかりな流体供給設備が必要となる上、流体に与えた熱エネルギーは、ごく一部が測定試料の昇温に利用されているに過ぎず、大部分の熱エネルギーは、流体と共に大気中に捨てられて、熱エネルギーのほとんどが無駄になり、結果的に、測定試料の最高温度を500℃以上に上げることさえ困難であるという問題があった。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的は、1500℃以上の高温でNMRを測定することができる高温測定用NMRプローブを提供することにある。
この目的を達成するため、本発明にかかる高温測定用NMRプローブは、
超伝導マグネットの中心軸に沿って設けられた縦穴内に、下方向より挿入配設される高温測定用NMRプローブであって、
(1)中心空間に設けられた検出コイル、
(2)該中心空間の周囲に設けられた筒状のRFシールド、
(3)該RFシールドの外側周囲に設けられた筒状のヒータ、
(4)該ヒータの外側周囲に配置されヒータから外へ向かう輻射熱を反射させる筒状の反射手段、
(5)該反射手段の外側周囲に設けられた筒状の断熱材と冷却手段、
(6)前記検出コイルからの引き出し線を、放熱手段を備えた中継金具で電気回路に中継して接続させる中継接続手段、
を備えたことを特徴としている。
また、前記検出コイルは、モリブデン、タングステン、タンタル、ニオブ、またはそれらの合金で作られていることを特徴としている。
また、前記RFシールドは、モリブデン、タングステン、ニオブ、またはそれらの合金で作られたメッシュであり、該メッシュの網目間隔は、NMR測定に使用される観測高周波および照射高周波の波長よりも小さくなるように構成されていることを特徴としている。
また、前記ヒータは、直熱方式のヒータであることを特徴としている。
また、前記反射手段は、モリブデン、タングステン、ニオブ、またはそれらの合金で作られた多層構造の筒体であり、該多層構造のすきまに断熱ガス層を含むように構成されていることを特徴としている。
また、前記冷却手段は、循環する冷却水であることを特徴としている。
また、前記断熱材は、低熱伝導性の高耐熱セラミックス材であることを特徴としている。
また、前記低熱伝導性の高耐熱セラミックス材は、多孔質のジルコニアであることを特徴としている。
また、前記NMRプローブには、内部の酸素ガスをパージするための還元性ガスを供給する機構が備えられていることを特徴としている。
また、前記NMRプローブには、内部の空気を脱気するための真空排気機構が備えられていることを特徴としている。
また、前記中継接続手段は、高い熱伝導性と低い電気抵抗を備えた金属で作られていることを特徴としている。
また、前記高い熱伝導性と低い電気抵抗を備えた金属は銅であることを特徴としている。
また、前記放熱手段は、熱伝導性の高い絶縁体で作られたポストであることを特徴としている。
また、前記熱伝導性の高い絶縁体はアルミナ、窒化ホウ素、または窒化アルミであることを特徴としている。
本発明の高温測定用NMRプローブによれば、
超伝導マグネットの中心軸に沿って設けられた縦穴内に、下方向より挿入配設される高温測定用NMRプローブであって、
(1)中心空間に設けられた検出コイル、
(2)該中心空間の周囲に設けられた筒状のRFシールド、
(3)該RFシールドの外側周囲に設けられた筒状のヒータ、
(4)該ヒータの外側周囲に配置されヒータから外へ向かう輻射熱を反射させる筒状の反射手段、
(5)該反射手段の外側周囲に設けられた筒状の断熱材と冷却手段、
(6)前記検出コイルからの引き出し線を、放熱手段を備えた中継金具で電気回路に中継して接続させる中継接続手段、
を備えたので、
1500℃以上の高温でNMRを測定することができる高温測定用NMRプローブを提供することが可能になった。
従来の高温測定用NMRプローブを示す図である。 本発明にかかる高温測定用NMRプローブの一実施例を示す図である。 本発明にかかる高温測定用NMRプローブの一実施例を示す拡大図である。 本発明にかかる高温測定用NMRプローブの一実施例を示す図である。 本発明に用いられる部品の一実施例を示す図である。 本発明に用いられる部品の一実施例を示す図である。 本発明にかかる高温測定用NMRプローブの動作を示す図である。 本発明に用いられる部品の別の実施例を示す図である。 本発明に用いられる部品の別の実施例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図2に本発明にかかる高温測定用NMRプローブの全体図を示す。本発明にかかる超高温温度可変用NMRプローブは、図2に示すように、超伝導マグネットの中心軸に沿って設けられたボアと呼ばれる細い縦穴内に、下方向より挿入配設される。
本発明で対象としているのは、1500℃程度の雰囲気温度で測定ができるNMRプローブである。このような高い温度を実現するためには、高温ヒータ部の周囲に特別な配慮が必要である。図3に高温ヒータ部の詳細図を示す。
図中8は、高温に耐える金属として、モリブデン、タングステン、ニオブ、またはそれらの合金などで作られた検出コイルである。検出コイル8の周囲は空洞になっていて、該空洞部を囲むように直熱方式の筒状ヒータ9が配置されている。ヒータ9は図示しないヒータ電源に接続され、ヒータ電流をヒータ9に供給することで、ジュール熱により試料管6を加熱する。
検出コイル8とヒータ9との間には、筒状のRFシールド15が設けられている。RFシールド15は、モリブデン、タングステン、タンタル、ニオブ、またはそれらの合金など、高耐熱性導電材料のメッシュで構成されている。このメッシュは、ヒータ9からの熱線は自由に内側(試料6側)に向けて透過させ、試料6の加熱を妨げないが、検出コイル8に印加される高周波は外側(ヒータ9側)に向けて透過させないで遮蔽する。
この遮蔽作用をRFシールド15に持たせるため、RFシールド15のメッシュの荒さ(網目間隔)は、NMR測定に使用される観測高周波および照射高周波の波長よりも小さくなるように構成されている。
測定雰囲気の温度は熱電対10で計測される。検出コイル8付近は高温になるので、周囲(横方向と上下方向)を「るつぼ」等の材料に用いられ〜2250℃までの高温に耐えられる、軽石状の多孔質ジルコニアなど、低熱伝導性の高耐熱セラミックス材11(右上がりのハッチング部分)で囲み、さらに冷却水12をこれらの構造を保持するケース13とセラミック断熱材11との間に筒状に循環させて、プローブ外壁の温度が上昇するのを防いでいる。
尚、図3では、ヒータ9と反射板14の間にもセラミック断熱材11を置いているが、この部分については、セラミック断熱材11は必ずしも置く必要はない。
1500℃もの超高温領域となると、輻射による熱移動が支配的となり、しかも温度差の4乗に比例した非常に大きなものとなることから、このプローブではヒータ9を囲むように筒状の反射板14を設けて、ヒータ9から外側へ向かう熱線を内側に向けて反射させることにより、輻射熱による熱損失を防ぎ、冷却水12の温度が高温に上がらないようにしている。
反射板14は、モリブデン、タングステン、タンタル、ニオブ、またはそれらの合金でできた高耐熱材料の板に、裏面を押し上げて浮かす(従って裏面は窪む)エンボス加工を適宜施した上で、円筒パイプ状にロール成型し、数層の層構造に巻き付けたものであり、エンボス(突起)部分が空隙を保持し、層を維持する役目を担う。これにより、隙間に断熱ガス層を層状に含んだ断熱構造の反射板が用意される。
また、1500℃の高温では、モリブデン、タングステン、タンタル、ニオブ、またはそれらの合金でできた高耐熱材料であっても、空気中の酸素によって黒く酸化されてボロボロになってしまうため、金属表面の酸化を防止する必要がある。
そのために、モリブデン、タングステン、ニオブ、またはそれらの合金が使用される場合は、NMRプローブの内部に還元性のガス(例えば、窒素98%、水素2%から成る混合ガスなど)で酸素をパージさせるガス供給機構16が設けられる。このガス供給機構16を用い、プローブ加熱前に1時間ほどプローブ内を還元性ガスで置換することにより、酸素を完全にパージする。
本NMRプローブは、RFシールド15、反射板14、セラミック断熱材11、循環水路12がそれぞれ層状のパーツに分かれる構造になっており、円筒状に構成されたRFシールド15、反射板14、セラミック断熱材11、循環水路12を内側から外側に向けて順番に並べて行くことにより組み立てられる。完全な気密構造にはなっていないため、ガス置換による酸素のパージが可能である。
また、タンタルが使用される場合は、タンタルは還元性ガス雰囲気下では使用することができないため、NMRプローブ内の空気を排気して真空に保つための真空排気機構が別途設けられる。
図4は、このような高温測定用NMRプローブにおいて、検出コイルから引き出される引き出し線の結線方法を示した図である。本実施例では、1500℃もの超高温になる検出コイルからの熱が引き出し線に伝わってNMRプローブの電気回路を焼損したりすることがないよう、特別な工夫を凝らしている。
そもそもモリブデン、タングステン、ニオブ、またはそれらの合金の電気抵抗値は、通常用いられる銅線の電気抵抗値の数倍程度ある。そのため、モリブデン、タングステン、ニオブ、またはそれらの合金でできた引き出し線を長くすることは、伝送される高周波電力を損失する原因となる。しかしながら、引き出し線を短くすると、超高温の検出コイルの熱が電気回路に伝わりやすくなる。
そこで本実施例では、図4に示すように引き出し線20を同調用可変コンデンサ17、17’に直接接続せず、放熱ポスト32を経由させて、取付金具31を用いて接続するようにした。接続の詳細を図5に示す。尚、可変コンデンサには、同調用の可変コンデンサ17、17’と、同軸ケーブル19との整合用可変コンデンサ18の合計3つが存在するが、特に検出コイル8からの熱の影響を受けやすいものは17と17’であるので、このうち17を例にして説明する。
引き出し線20は、取付金具31で挟み込まれる。取付金具31は図6に示すような、すり割りが入った導電性のある金具である。これは、配線用銅箔33をすり割りに挟み込むと同時に、ネジ41で締めることによって引き出し線20を締め込み、引き出し線20と配線用銅箔33を共に保持する。
銅箔33は、六角穴付ボルト34により放熱ポスト32に固定される。ボルトは、固定するという意味ではネジでも良いが、取り付け工具(ドライバー)が入れにくいので、六角穴付ボルトの方が望ましい。放熱ポスト32は、電気配線を固定するので、絶縁体である必要があり、かつ、放熱を目的とするので、熱伝導性が高い必要がある。よって、アルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミなど、熱伝導性の良いセラミックで作られる。放熱ポスト32には六角穴付ボルト34で銅箔35が共締めされ、可変コンデンサ7に接続される。可変コンデンサ17と銅箔35の接続部36は、通常の半田付けになっている。
この方法によれば、引き出し線20がNMR検出部のケース13から出たすぐのところで導電性の金属および銅箔で中継されている。例えば、検出コイル8および必然的に同じ材料で作られる引き出し線20の素材がモリブデンだったとする。モリブデンの電気比抵抗は室温約58nΩ/m、これに対して銅の電気比抵抗は約17nΩ/mである。仮に同じ線径、線長で配線されるとしたら、銅を素材に用いることにより、その部分の電気抵抗は3.4倍改善されることになる。さらに、NMRプローブの場合、ここに流れるのは高周波電流なので、表面積の稼げる銅箔を配線に使用すれば、モリブデン線をそのまま接続に使用した場合に較べて電気抵抗はさらに改善する。
銅箔33は、放熱ポストに機械的に固定されており、引き出し線20から伝わってきた熱を放熱ポストに逃がすようになっている。この放熱機構により、温度測定用熱電対10が1500℃に到達したときでも、可変コンデンサ17の温度は40℃以下に保たれる。
配線を銅箔35で中継しているので、可変コンデンサ17との接続部36は一般的な半田付けで行なうことができる。耐熱性金属である引き出し線20を直接可変コンデンサ17に接続する方法では、金属の性質上、半田が乗らないことが多いため、ネジ止めなどの方法を取らざるを得なかったが、この問題も解消されることとなる。
また、検出コイル8と一続きの線材で引き出し線20を構成する方法では、しばしば検出コイル8の交換が困難である。なぜなら、耐熱性金属のモリブデン、タングステンなどは硬いため、加工が難しいものが多い。引き出し線20を曲げて直接可変コンデンサ7に接続した場合、外すときは曲げた線材をまた伸ばさなければコイルを引き抜くことができないが、線材が硬いとまっすぐに伸ばすことが難しいからである。
これに対し、本実施例では、まっすぐに下りた引き出し線20を取付金具31を介して配線しているため、取付金具31のネジをゆるめれば、図7のように、検出コイル8を容易に引き抜いて交換することができる。
尚、銅箔33、35は、十分に太い線径を持つ線材で置き換えても良い。また、取付金具31と銅箔33、35の機能を併せ持つ図8のような導電性の金属配線金具41と置き換えても良い。この場合、配線金具41での引き出し線20の固定は、止めネジ42で行なう。放熱ポスト32、可変コンデンサ17、配線金具41の間は、通常のネジで接続されている。
また、図8の取付金具41の代わりに、図9に示すように、引き出し線20と放熱ポスト32の間のみを十分に太い線径を持つ線材で置き換え、放熱ポスト32と可変コンデンサ17の間は銅箔と半田付けで接続するようにしても良い。
このような構成とすることにより、1500℃程度でのNMR測定を可能にした。
NMR装置に広く利用できる。
1:流体取り入れ口、2:電源コネクター、3:ヒータ、4:温度センサー、5:温度測定点、6:NMR試料管、7:真空二重管、8:検出コイル、9:ヒータ、10:熱電対、11:セラミック断熱材(ジルコニア)、12:冷却水路、13:ケース、14:反射板(モリブデンの多層構造の筒)、15:RFシールド(モリブデンのメッシュ)、16:ガス供給機構、17:可変コンデンサ、17’:可変コンデンサ、18:可変コンデンサ、
19:同軸ケーブル、20:引き出し線、31:取付金具、32:放熱ポスト、33:配線用銅箔、34:六角穴付ボルト、35:配線用銅箔、36:接続部、41:配線金具、42:止めネジ

Claims (14)

  1. 超伝導マグネットの中心軸に沿って設けられた縦穴内に、下方向より挿入配設される高温測定用NMRプローブであって、
    (1)中心空間に設けられた検出コイル、
    (2)該中心空間の周囲に設けられた筒状のRFシールド、
    (3)該RFシールドの外側周囲に設けられた筒状のヒータ、
    (4)該ヒータの外側周囲に配置されヒータから外へ向かう輻射熱を反射させる筒状の反射手段、
    (5)該反射手段の外側周囲に設けられた筒状の断熱材と冷却手段、
    (6)前記検出コイルからの引き出し線を、放熱手段を備えた中継金具で電気回路に中継して接続させる中継接続手段、
    を備えたことを特徴とする高温測定用NMRプローブ。
  2. 前記検出コイルは、モリブデン、タングステン、タンタル、ニオブ、またはそれらの合金で作られていることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  3. 前記RFシールドは、モリブデン、タングステン、ニオブ、またはそれらの合金で作られたメッシュであり、該メッシュの網目間隔は、NMR測定に使用される観測高周波および照射高周波の波長よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  4. 前記ヒータは、直熱方式のヒータであることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  5. 前記反射手段は、モリブデン、タングステン、ニオブ、またはそれらの合金で作られた多層構造の筒体であり、該多層構造のすきまに断熱ガス層を含むように構成されていることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  6. 前記冷却手段は、循環する冷却水であることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  7. 前記断熱材は、低熱伝導性の高耐熱セラミックス材であることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  8. 前記低熱伝導性の高耐熱セラミックス材は、多孔質のジルコニアであることを特徴とする請求項7記載の高温測定用NMRプローブ。
  9. 前記NMRプローブには、内部の酸素ガスをパージするための還元性ガスを供給する機構が備えられていることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  10. 前記NMRプローブには、内部の空気を脱気するための真空排気機構が備えられていることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  11. 前記中継接続手段は、高い熱伝導性と低い電気抵抗を備えた金属で作られていることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  12. 前記高い熱伝導性と低い電気抵抗を備えた金属は銅であることを特徴とする請求項11記載の高温測定用NMRプローブ。
  13. 前記放熱手段は、熱伝導性の高い絶縁体で作られたポストであることを特徴とする請求項1記載の高温測定用NMRプローブ。
  14. 前記熱伝導性の高い絶縁体はアルミナ、窒化ホウ素、または窒化アルミであることを特徴とする請求項13記載の高温測定用NMRプローブ。
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