JP5216076B2 - スラグ溶融酸素バーナーを用いた溶融炉 - Google Patents

スラグ溶融酸素バーナーを用いた溶融炉 Download PDF

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Description

本発明は溶融酸素バーナーを用いた溶融炉に関するものであり、より具体的には、資源回収施設である熱分解(ガス化)溶融炉環境プラントに使用されるスラグ溶融酸素バーナーを用いた溶融炉に関する。
一般的に資源回収施設である熱分解(ガス化)溶融炉環境プラントは、廃棄物を搬入する搬入供給設備、ガス化溶融設備、燃焼ガス冷却設備、燃焼ガス処理設備、残留物処理設備などを備えている。
搬入供給設備は、輸送管路や廃棄物搬入車両により廃棄物貯蔵槽内に廃棄物を投入し、廃棄物貯蔵槽に投入された廃棄物は破砕機により適正な大きさに破砕され、廃棄物クレーンによりガス化溶融設備に投入される。
また、例えば特許文献1には、底部に溶融スラグ排出口を有する溶融炉本体と、溶融スラグ排出口から落下した溶融スラグを受け入れて冷却・固化させるスラグ冷却部とを具備する燃焼溶融炉において、スラグ冷却部からの冷気によって溶融スラグ排出口の溶融スラグが冷却されるのを阻止するための気体吸引装置を備えたことを特徴とする燃焼溶融炉が記載されている。
また、図1は従来のガス化溶融設備を示した断面図であり、図2は図1で図示されたAの部分拡大断面図であり、図3は図2で図示されたP−P線による横断面図であり、図4は図2で図示されたQ−Q線による縦断面図である。
図1乃至図4を参照すると、ガス化溶融設備はガス化炉(G)と溶融炉(200)から構成される。ガス化炉(G)に投入された廃棄物は約550〜630℃くらいの高温の砂が流動する流動層内で安定的にガス化が行われる。以下に、ガス化炉(G)で熱分解ガス化され、溶融炉(200)に導入されるガスを総称して熱分解ガスという。
ガス化炉(G)で発生したガスは、後端に配置された溶融炉(200)で高温燃焼溶融される。溶融炉(200)はU字形状であり、1次燃焼室(210)と2次燃焼室(220)と3次燃焼室(230)とを具備する。1次燃焼室(210)と2次燃焼室(220)と3次燃焼室(230)は、内部が連通されるように連続的に形成される。一般的に溶融炉(200)では旋回溶融炉が使用される。
ガス化炉(G)から排出された熱分解ガスは溶融炉(200)の高温ダクト(240)の方に導入される。1次燃焼室(210)で熱分解ガスは燃焼空気と混合され溶融炉(200)内に導入され旋回流を形成する。
このような溶融炉(200)は熱分解ガスと燃焼空気との混合ガスの混合で反応し、内部温度が1300〜1380℃で保持される。これによって熱分解ガスの中の微粉(Char)が溶融しスラグ(slag)となる。溶融されたスラグは溶融炉(200)の内壁面に付着し下に流れ2次燃焼室(220)のスラグ排出口(220a)を通じて搬出、回収される。このように回収されたスラグは再活用できる。
図2乃至図4を参照すると、スラグ排出口(220a)を通じて排出されるスラグ(S1)はスラグ排出口(220a)のまわりに融着、クリンカー(Clinker)化されるため、スラグ(S1)を再溶融させるための酸素バーナー(100)とパイロットバーナー(250)とを具備する。
特開2005−3230号公報
しかし、図1で図示されたようにスラグ排出口(220a)側のみならず3次燃焼室(230)の下部にもスラグ(S2)が融着、クリンカー(Clinker)化して3次燃焼室(230)の下部の体積を減少させ、結局は詰めてしまう問題点がある。このような急激な2次及び3次燃焼室(220、230)の塞がりによって溶融炉(200)内圧が上昇し連続運転が不可能となる問題点が発生する。
このような問題点を解決するために、従来の環境プラントの場合、酸素負荷設備(Pressure Swing Absorption;PSA)を基本設備として運用して燃焼空気に純酸素を追加供給し、燃焼空気の酸素濃度を40%くらいで保持して熱分解ガスの完全燃焼反応を活性化し溶融炉(200)に供給した。これによって溶融炉(200)内の安定的熱源が確保され、溶融可能温度(1300〜1380℃)を一定に保持し、スラグ(slag)の排出を一定にして溶融炉(200)内の体積減少などの問題を無くすことはできるが、装備が高価であり運営費用も高いという問題点がある。
また、このように滞積されたスラグ(S2)を除去するために従来設置された助燃バーナー(260)を用いてクリーニングを試みることはできるが、直接火炎が触れずに雰囲気温度上昇のみで滞積されたスラグ(S2)を除去するので、燃焼ガス流路が次第に狭くなり、運転不能の状態となる限界がはやく発生し、燃料である都市ガス(LNG)の消耗も多くなるという問題点がある。
また、酸素バーナー(100)の場合、火炎の方向が1次燃焼室(210)の方向に角度が固定されてあり、スラグ排出口(220a)及び2次燃焼室(220)と3次燃焼室(230)との連結部の方向へのクリーニングの目的として使用できないという問題点がある。
本発明の目的は、資源回収施設である熱分解(ガス化)溶融炉環境プラントに使用される溶融炉の内部で発生したスラグを簡便で経済的に除去することのできるスラグ溶融酸素バーナー及びこれを用いた溶融炉を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明のスラグ溶融酸素バーナーは、廃棄物を熱分解してガス化された熱分解ガスの中の微粉(Char)が溶融炉で溶融し発生するスラグ(slag)を再溶融させるために前記溶融炉のスラグ排出口の下側に斜めに配置されるスラグ溶融酸素バーナー(Oxygen burner)であって、一端に液化天然ガス(LNG)が流入されるようにガス流入管が連通され、他端に流入された前記液化天然ガスを排出するガス排出口が形成されたパイプ形状のガスノズル;前記ガスノズルに外挿されて、一端に酸素が流入されるように酸素流入管が連通され、他端に流入された酸素を排出する酸素排出口が形成されたパイプ形状の酸素ノズル;及び伸縮により前記スラグ溶融酸素バーナーが軸方向にスライドできるように一端が前記スラグ溶融酸素バーナーの一側に固定され、他端が前記溶融炉の外側に固定されるシリンダー(cylinder)を含む。
また、本発明のスラグ溶融酸素バーナーを用いた溶融炉は、破砕され搬入された廃棄物を熱分解して熱分解ガスを発生させるガス化炉(Gasification furnace)と上側が連通され前記ガス化炉から搬入された前記熱分解ガスを燃焼空気と混合反応させて高温溶融して燃焼ガスとスラグ(slag)を生成させる1次燃焼室と、下側に配置されたスラグ排出口に前記スラグを排出させる2次燃焼室と、上側が冷却設備と連通されて上側に前記燃焼ガスを排出させる3次燃焼室と、前記スラグを溶融させるために前記スラグ排出口の下側に斜めに配置されるスラグ溶融酸素バーナーとを具備するU字形状のものであり、前記スラグ溶融酸素バーナーは、一端に液化天然ガス(LNG)が流入されるようにガス流入管が連通され、他端に流入された前記液化天然ガスを排出するガス排出口が形成されたパイプ形状のガスノズル;前記ガスノズルに外挿されて、一端に酸素が流入されるように酸素流入管が連通され、他端に流入された酸素を排出する酸素排出口が形成されたパイプ形状の酸素ノズル;及び伸縮により前記スラグ溶融酸素バーナーが軸方向にスライドできるように一端が前記スラグ溶融酸素バーナーの一側に固定され、他端が前記溶融炉の外側に固定されるシリンダー(cylinder)を含む。
ここで、前記スラグ溶融酸素バーナーは、各々前記1次燃焼室と前記3次燃焼室を向くように一対が配置されることができる。
また、前記1次燃焼室を向くスラグ溶融酸素バーナーは前記スラグ排出口を燃焼させるように配置され、前記3次燃焼室を向くスラグ溶融酸素バーナーは前記3次燃焼室の内部を燃焼させるように配置されることができる。
なお、前記スラグ溶融酸素バーナーは、前記溶融炉に対する傾斜角が相違することもある。
なお、前記スラグ溶融酸素バーナーらの端部と各々近接できるように前記スラグ排出口の下側に斜めに配置される一つのパイロットバーナー(Pilot burner)をさらに含むことができる。
なお、前記スラグ溶融酸素バーナーは、前記酸素ノズルの外側を包むように配置されて、一方の側に冷却流体が流入されるように流体流入管が連通され、他方の側に流入された冷却流体を排出する流体排出口が形成されたパイプ形状の冷却ジャケット(Cooling jacket)をさらに含むことができる。
本発明のスラグ溶融酸素バーナー及びこれを用いた溶融炉は、資源回収施設である熱分解(ガス化)溶融炉環境プラントに使用される溶融炉の内部で発生したスラグを簡便で経済的に除去することができる。
従来のガス化溶融設備を示した断面図である。 図1で図示されたAの部分拡大断面図である。 図2で図示されたP−P線による横断面図である。 図2で図示されたQ−Q線による縦断面図である。 本発明の実施例による図1で図示されたAの部分拡大断面図である。 図5で図示されたR−R線による横断面図である。 図5で図示されたスラグ溶融酸素バーナーの横断面図である。 図6で図示されたパイロットバーナーの横断面図である。 図5で図示されたスラグ溶融酸素バーナーの伸縮スライド使用状態図である。 図5で図示されたスラグ溶融酸素バーナーの伸縮スライド使用状態図である。
以下、添付された図面を参照し本発明の好ましい実施例等を詳細に説明する。ここでは、添付された図面で同一の構成要素は出来る限り同一符号で示してあることに留意する。また、本発明の要旨を暈す公知技術及び構成に対する詳しい説明は省略する。同じ理由で添付図面における一部の構成要素は誇張されたり、省略されたり、概略的に図示されている。
図5は本発明の実施例による図1で図示されたAの部分拡大断面図であり、図6は図5で図示されたR−R線による横断面図であり、図7は図5で図示されたスラグ溶融酸素バーナーの横断面図であり、図8は図6で図示されたパイロットバーナーの横断面図であり、図9及び図10は図5で図示されたスラグ溶融酸素バーナーの伸縮スライド使用状態図である。
図1、図5乃至図10を参照すると、スラグ溶融酸素バーナー(100)はガスノズル(110)、酸素ノズル(120)及びシリンダー(cylinder)(130)とを含む。図1は説明の便宜のため、本発明の実施例でも引用する。
スラグ溶融酸素バーナー(100)は、廃棄物を熱分解しガス化された熱分解ガスを燃焼空気と混合反応して、溶融炉で熱分解ガス中の微粉(Char)が溶融し発生するスラグ(slag)を、再溶融させるために、後述の溶融炉(200)のスラグ排出口(220a)の下側に斜めに配置される。
図7を参照すると、ガスノズル(110)はパイプ形状であり、一端に液化天然ガス(LNG)が流入されるようにガス流入管(110a)が連通され、他端に流入された液化天然ガスを排出するガス排出口(110b)が形成される。ガスではガス化溶融設備の運転に使用されるLNGなどが使われる。
酸素ノズル(120)もパイプ形状であり、ガスノズル(110)に外挿されて、一端に酸素が流入されるように酸素流入管(120a)が連通され、他端に流入された酸素を排出する酸素排出口(120b)が形成される。
シリンダー(130)は伸縮によりスラグ溶融酸素バーナー(100)が軸方向にスライドできるように一端がスラグ溶融酸素バーナー(100)の一側に固定され、他端が溶融炉(200)の外側に固定される。
即ち、図9及び図10で図示されたように、スラグ溶融酸素バーナー(100)はシリンダーの伸縮により火点の位置を調節することができる。このように、スラグ溶融酸素バーナー(100)が軸方向にスライドできるようにシリンダー(130)を具備して火点の位置を調節することができるので、溶融炉(200)の内部で発生したスラグの除去が容易であり、燃料(LNG)の消耗を減らすことができる。
この時、図7で図示されたようにスラグ溶融酸素バーナー(100)は、スラグ溶融酸素バーナー自体の冷却のためにパイプ形状の冷却ジャケット(Cooling jacket)(140)を含むことができる。冷却ジャケット(140)はパイプ形状であり、酸素ノズル(120)の外側を包むように配置されて、一方の側に冷却流体が流入されるように流体流入管(140a)が連通され、他方の側に流入された冷却流体を排出する流体排出口(140b)が形成される。
冷却流体として様々な流体が使われるが、特にスラグ溶融酸素バーナー(100)が斜めに配置されてあるため、上端に気泡発生のおそれのある液体よりも、常温の空気を冷却流体として使用するのが有利である。
スラグ溶融酸素バーナー(100)の外側に冷却ジャケット(140)が具備されることでスラグ溶融酸素バーナー(100)の冷却を補助し耐久性を向上させることができる。
このようなスラグ溶融酸素バーナー(100)には火炎検知器(flame scanner;未図示)が具備され、スラグ溶融酸素バーナー(100)で発生する火炎の大きさを判断して燃料供給を制御することもできる。即ち、溶融炉内の酸素バーナーの火炎燃焼状態を診断し、これを持続的に制御しながら燃焼効率を上げて燃焼バーナーのより経済的運転を図ることになる。
以下には前述のスラグ溶融酸素バーナーを用いた溶融炉に対して説明する。
図1、図5乃至図10を参照すると、スラグ溶融酸素バーナー(100)を用いた溶融炉(200)はU字形状であり、1次燃焼室(210)と2次燃焼室(220)と3次燃焼室(230)とスラグ溶融酸素バーナー(100)とを具備する。1次燃焼室(210)と2次燃焼室(220)と3次燃焼室(230)とは、内部が連通されるよう連続的に形成される。
1次燃焼室(210)は、破砕され搬入された廃棄物を熱分解して熱分解ガスを発生させるガス化炉(Gasification furnace)(G)と上側が連通されてある。1次燃焼室(210)はガス化炉(G)から搬入された熱分解ガスを燃焼空気と混合反応させて燃焼熱により高温溶融し、燃焼ガスとスラグ(slag)を生成させる。
2次燃焼室(220)は下側に配置されたスラグ排出口(220a)にスラグを排出させる。また、3次燃焼室(230)は上側が冷却設備(C)と連通され上側に前記燃焼ガスを排出させる。燃焼ガスは燃焼ガス冷却設備、燃焼ガス処理設備、残留物処理設備などを経て最終処理される。
スラグ溶融酸素バーナー(100)はスラグを溶融させるためにスラグ排出口(220a)の下側に斜めに配置される。スラグ溶融酸素バーナー(100)は予め説明したように、ガスノズル(110)、酸素ノズル(120)及びシリンダー(130)を含む。
また、スラグ溶融酸素バーナー(100)はパイプ形状の冷却ジャケット(140)をさらに含むことができる。スラグ溶融酸素バーナー(100)は予め説明したものと同じものであるので、詳しい説明は省略する。ガスと酸素は既存の酸素バーナー配管で分岐延長して施工することができるので、別途の設備や燃料設備は必要ない。
この時、スラグ溶融酸素バーナー(100a)は1次燃焼室(210)を向き、スラグ溶融酸素バーナー(100b)は3次燃焼室(230)を向くように一対が配置されることができる。
即ち、図1及び図5で図示されたように1次燃焼室(210)を向くスラグ溶融酸素バーナー(100a)はスラグ排出口(220a)の方を向いて燃焼させ、3次燃焼室(230)を向くスラグ溶融酸素バーナー(100b)は3次燃焼室(230)の内部の方を向いて燃焼させることができるように配置される。
従って、1次燃焼室(210)を向くスラグ溶融酸素バーナー(100a)はスラグ排出口(220a)の方のスラグ(S1)を燃焼させ、3次燃焼室(230)を向くスラグ溶融酸素バーナー(100b)は3次燃焼室(230)の下部の方の滞積されたスラグ(S2)を燃焼させるように配置される。
このようなスラグ溶融酸素バーナー(100a)の溶融炉(200)に対する傾斜角(θ1)とスラグ溶融酸素バーナー(100b)の溶融炉(200)に対する傾斜角(θ2)を必要によって異にすることができる。例えば、約θ1=50°、θ2=53°とすることもある。このように一対のスラグ溶融酸素バーナー(100a、100b)の傾斜角を異にして、各火炎の方向がスラグ排出口(220a)と3次燃焼室(230)の内部を向くように調節することができる。
また、図6及び図8を参照すると、スラグ排出口(220a)の下側に斜めに一つのパイロットバーナー(Pilot burner)(250)が配置される。パイロットバーナー(250)は主バーナーであるスラグ溶融酸素バーナー(100)を初期点火させるためのものであり、ここでは一つのパイロットバーナー(250)を二つのスラグ溶融酸素バーナーら(100a、100b)の端部と各々近接して配置し二つのスラグ溶融酸素バーナーら(100a、100b)すべてを初期点火させることができる。
このようなパイロットバーナー(250)は、供給管(251)、プラグ(252)、バーナーチューブ(253)、電極体(254)などを含む。
供給管(251)にはガス燃料が供給される燃料ホール(251a)と空気が供給されるエアホール(251b)が形成される。プラグ(252)は供給管(251)を水平に貫いて固定され電流を供給する。バーナーチューブ(253)は内部で燃料ガスとエアを混合し混合燃料ガスを供給する。電極体(254)はプラグ(252)の端部に連結され、その末端部でスパークをおこすティップを具備する。パイロットバーナー(250)も外側にパイプ形状の冷却ジャケット(255)をさらに含むことができる。
このようなパイロットバーナー(250)でスパークの生成によりまず着火ができ、このようなパイロットバーナー(250)の着火によりスラグ溶融酸素バーナー(100)が初期着火される。
このように本発明の実施例によると、スラグ溶融酸素バーナー(100)が各々1次燃焼室(210)と3次燃焼室(230)を向くように一対が配置されることでスラグ排出口(220a)の方のスラグ(S1)のみならず、3次燃焼室(230)の下部に融着、クリンカー化されたスラグ(S2)も簡便に除去して溶融炉(200)の流路の体積減少とこれによる燃焼ガスの流路が詰まるという問題点を解決することができて連続運転が可能となる。
また、本発明の実施例によるスラグ溶融酸素バーナー及びこれを用いた溶融炉は、以下のような効果を奏する。
第一、スラグ溶融酸素バーナーが軸方向にスライドできるようにシリンダーを具備して火点の位置を調節することができるので、溶融炉の内部で発生したスラグの除去が容易であり、燃料の消耗を節減させることができる。
第二、スラグ溶融酸素バーナーが各々1次燃焼室と3次燃焼室を向くように一対が配置されることでスラグ排出口の方のスラグのみならず、3次燃焼室の下部に融着、クリンカー化されたスラグも簡便に除去して溶融炉の流路の体積減少とこれによって燃焼ガスの流路が詰まるという問題点を解決することができて連続運転が可能となる。
第三、一対のスラグ溶融酸素バーナーの傾斜角を異にして、各火炎の方向がスラグ排出口と3次燃焼室内部を向くように調節することができる。
第四、スラグ溶融酸素バーナーらが隣接して配置され、一つのパイロットバーナーで一対のスラグ溶融酸素バーナー全部を点火させることができる。
第五、スラグ溶融酸素バーナーの外側に冷却ジャケットが具備されてスラグ溶融酸素バーナーの耐久性を向上させることができる。
一方、本明細書と図面とで開示された本発明の実施例等は本発明の技術内容をわかりやすく説明し本発明の理解を容易にするために特定例を提示したものであり、本発明の範囲を限定することではない。ここに開示された実施例の他にも本発明の技術的思想に基づく他の変形例等が実施可能であることは本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に自明である。
100 スラグ溶融酸素バーナー
110 ガスノズル
120 酸素ノズル
130 シリンダー
140 冷却ジャケット
200 溶融炉
210 1次燃焼室
220 2次燃焼室
230 3次燃焼室
240 高温ダクト
250 パイロットバーナー
251 供給管
252 プラグ
253 バーナーチューブ
254 電極体
255 冷却ジャケット
260 助燃バーナー

Claims (2)

  1. 破砕され搬入された廃棄物を熱分解して熱分解ガスを発生させるガス化炉と上側が連通され前記ガス化炉から搬入された前記熱分解ガスを燃焼空気と混合反応させ高温溶融して燃焼ガスとスラグを生成させる1次燃焼室と、下側に配置されたスラグ排出口に前記スラグを排出させる2次燃焼室と、上側が冷却設備と連通され上側に前記燃焼ガスを排出させる3次燃焼室と、前記スラグを溶融させるために前記スラグ排出口の下側に斜めに配置されるスラグ溶融酸素バーナーとを具備するU字形状の溶融炉であって、
    前記スラグ溶融酸素バーナーは、
    一端に液化天然ガスが流入されるようにガス流入管が連通され、他端に流入された前記液化天然ガスを排出するガス排出口が形成されたパイプ形状のガスノズル;
    前記ガスノズルに外挿されて、一端に酸素が流入されるように酸素流入管が連通され、他端に流入された酸素を排出する酸素排出口が形成されたパイプ形状の酸素ノズル;及び
    伸縮により前記スラグ溶融酸素バーナーが軸方向にスライドできるように一端が前記スラグ溶融酸素バーナーの一側に固定され、他端が前記溶融炉の外側に固定されるシリンダーを含み、
    前記スラグ溶融酸素バーナーは、
    各々前記1次燃焼室と前記3次燃焼室を向くように一対が配置され、
    前記1次燃焼室を向くスラグ溶融酸素バーナーは前記スラグ排出口のスラグを燃焼させ、前記3次燃焼室を向くスラグ溶融酸素バーナーは前記3次燃焼室の内部のスラグを燃焼させるように配置される
    スラグ溶融酸素バーナーを用いた溶融炉。
  2. 前記スラグ溶融酸素バーナーらの端部と各々近接できるように前記スラグ排出口の下側に斜めに配置される一つのパイロットバーナーをさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のスラグ溶融酸素バーナーを用いた溶融炉。
JP2010285866A 2010-05-31 2010-12-22 スラグ溶融酸素バーナーを用いた溶融炉 Active JP5216076B2 (ja)

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