JP5214372B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極を配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、燃料ガス又は酸化剤ガスである一方の反応ガスを前記セパレータの面方向に流す反応ガス流路と、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔とが形成される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池には、セパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガス(反応ガス)を流すための燃料ガス流路(反応ガス流路)と、カソード側電極に対向して酸化剤ガス(反応ガス)を流すための酸化剤ガス流路(反応ガス流路)とが設けられている。さらに、セパレータの周縁部には、該セパレータの積層方向に貫通して、燃料ガス流路に連通する反応ガス連通孔である燃料ガス入口連通孔及び燃料ガス出口連通孔と、酸化剤ガス流路に連通する反応ガス連通孔である酸化剤ガス入口連通孔及び酸化剤ガス出口連通孔とが形成されている。
この場合、反応ガス流路と反応ガス連通孔とは、反応ガスを円滑且つ均等に流すために平行溝部等を有する連結流路(ブリッジ部に形成された反応ガス流路)を介して連通している。ところが、セパレータと電解質・電極構造体とを、シール部材を介装して締め付け固定する際に、このシール部材が連結流路内に進入するおそれがある。これにより、所望のシール性を維持することができず、しかも連結流路が閉塞されて反応ガスが良好に流れないという問題がある。
そこで、特許文献1に開示されている電気化学燃料電池スタックでは、図11に示すように、セパレータプレート1には、流体マニホールド2が積層方向に形成されるとともに、一方の面に反応流路3が形成されている。流体マニホールド2は、セパレータプレート1の他方の面に設けられた流体通路4及び傾斜流路ポート5を介して前記セパレータプレート1の一方の面に形成された反応流路3に連通している。
これにより、シール部材の落ち込みを阻止することができるとともに、反応ガスの乱流や圧力損失の増大を防止することができる、としている。
米国特許第6232008号明細書
しかしながら、上記の特許文献1では、傾斜流体ポート5と流体通路4及び反応流路3とにおいて、それぞれの流路断面積が大きく変動している。このため、例えば、反応流路3から流体マニホールド2に水(生成水や凝縮水)を排出する際に、相当に大きな圧力差が必要となる。従って、燃料電池の通常運転時には、排水が良好に行われず、水の詰まりによって流路が閉塞され、単位セルの圧力損失が大きくなるおそれがある。
このため、特に複数の単位セルが積層された燃料電池スタックでは、他の単位セルに対して特定単位セルの圧損が高くなり、前記特定単位セルへのガス導入量が制限されてしまう。これにより、燃料電池スタック全体として安定した発電が困難になるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、排水性を良好に向上させることができ、所望の発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極を配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、燃料ガス又は酸化剤ガスのいずれかである一方の反応ガスを前記セパレータの面方向に流す反応ガス流路と、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔とが形成される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される燃料電池に関するものである。
この燃料電池は、反応ガス流路と反応ガス連通孔とを連通する連通路部が設けられるとともに、前記連通路部は、前記セパレータを貫通する孔部を含み且つ積層方向に向かって傾斜する傾斜流路部と、前記傾斜流路部の一端に連通するとともに、前記反応ガス連通孔に連通する第1通路部と、前記傾斜流路部の他端に連通するとともに、前記反応ガス流路に連通する第2通路部と、を有し、前記傾斜流路部、前記第1通路部及び前記第2通路部は、同一の流路断面積に設定されている。
さらに、連通路部は、一方の単位セルを構成する第1のセパレータと、他方の単位セルを構成し、前記第1のセパレータに隣接する第2のセパレータとの少なくとも2枚のセパレータに跨って形成されることが好ましい。
さらにまた、セパレータは、金属セパレータであり、前記金属セパレータには、シール部材が一体成形されるとともに、連通路部は、前記シール部材により形成されることが好ましい。
また、シール部材は、金属セパレータに形成された孔部を被覆する一方、連通路部は、前記シール部材に前記孔部に対応して形成される傾斜孔部を有することが好ましい。
本発明によれば、連通路部の流路断面積が、流路長にわたって略同一に設定されているため、反応ガス流路と反応ガス連通孔との間で、流路断面積が変化することを有効に抑制することができる。従って、例えば、反応ガス流路から反応ガス連通孔への排水性が向上し、発電時の生成水による流路閉塞を阻止することが可能になり、安定した発電が遂行される。
一方、反応ガス連通孔から反応ガス流路に反応ガスを供給する際には、外部から生成水の導入が発生しても、この生成水による流路閉塞を防止することができ、安定した発電が可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視説明図である。図2は、複数の単位セル12を矢印A方向に積層する燃料電池10の、図1中、II−II線断面説明図であり、図3は、前記燃料電池10の、図1中、III−III線断面説明図であり、図4は、前記燃料電池10の、図1中、IV−IV線断面図である。
図1に示すように、単位セル12は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)14が、カソード側セパレータ16及びアノード側セパレータ18に挟持されている。カソード側セパレータ16及びアノード側セパレータ18は、例えば、カーボンセパレータにより構成される。電解質膜・電極構造体14とカソード側セパレータ16及びアノード側セパレータ18との間には、シール部材(例えば、ガスケット)19a、19aが介装されるとともに、各単位セル12間には、シール部材19bが介装される。
単位セル12の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)20a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔22a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)24bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
単位セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)24a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔22b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)20bが、矢印C方向に配列して設けられる。
図1及び図5に示すように、カソード側セパレータ16の電解質膜・電極構造体14側の面16aには、例えば、矢印B方向に延在する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)26が設けられる。酸化剤ガス流路26は、複数の溝部を備えており、前記酸化剤ガス流路26と酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bとは、連結流路28a、28bを介して連通する。連結流路28a、28bには、蓋部材(ブリッジ)29a、29bが配設される。
図1に示すように、カソード側セパレータ16の面16aとは反対の面16bには、冷却媒体流路30が形成される。冷却媒体流路30と冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bとは、連結流路32a、32bを介して連通する。
アノード側セパレータ18の電解質膜・電極構造体14側の面18aには、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス出口連通孔24bとに連通し、矢印B方向に延在する燃料ガス流路(反応ガス流路)34が形成される。燃料ガス流路34は、複数の溝部を備えるとともに、前記燃料ガス流路34と燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bとは、後述するように、連通路部40a、40bを介して連通する。
図6に示すように、アノード側セパレータ18の面18aとは反対の面18bには、冷却媒体入口連通孔22aと冷却媒体出口連通孔22bとに連通する冷却媒体流路30が形成される。冷却媒体流路30と冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bとは、連結流路36a、36bを介して連通する。
連通路部40aは、図1及び図4に示すように、積層方向(矢印A方向)に向かって傾斜する複数の傾斜孔部(傾斜流路部)42aと、前記傾斜孔部42aの一端に連通するとともに、燃料ガス入口連通孔24aに連通する複数の第1通路部44aと、前記傾斜孔部42aの他端に連通するとともに、燃料ガス流路34に連通する複数の第2通路部46aとを有する。傾斜孔部42a、第1通路部44a及び第2通路部46aは、略同一の流路断面積、例えば、同一の流路長さ及び同一の流路幅に設定される。すなわち、連通路部40aは、流路長にわたって流路断面積が略同一(実質的に同一であること。以下、同様)に設定される。
傾斜孔部42aは、アノード側セパレータ18に貫通して形成され、第2通路部46aは、前記アノード側セパレータ18の面18aに形成される一方、第1通路部44aは、カソード側セパレータ16の面16b(隣接するアノード側セパレータ18の面18b側)に形成される。
なお、第1通路部44aは、アノード側セパレータ18の面18bに形成してもよく、また、前記アノード側セパレータ18の面18bとカソード側セパレータ16の面16bとの両面に形成してもよい。以下に説明する第1通路部44bにおいても、同様である。
連通路部40bは、上記の連通路部40aと同様に、図1及び図4に示すように、積層方向(矢印A方向)に向かって傾斜する複数の傾斜孔部42bと、前記傾斜孔部42bの一端に連通するとともに、燃料ガス出口連通孔24bに連通する複数の第1通路部44bと、前記傾斜孔部42bの他端に連通するとともに、燃料ガス流路34に連通する複数の第2通路部46bとを有する。傾斜孔部42b、第1通路部44b及び第2通路部46bは、同一の流路断面積(同一の流路高さ及び同一の流路幅)に設定される。すなわち、連通路部40bは、流路長にわたって流路断面積が略同一に設定される。
傾斜孔部42bは、アノード側セパレータ18に貫通して形成され、第2通路部46bは、前記アノード側セパレータ18の面18aに形成される一方、第1通路部44bは、カソード側セパレータ16の面16bに形成される。
図1に示すように、電解質膜・電極構造体14は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜50と、前記固体高分子電解質膜50を挟持するカソード側電極52及びアノード側電極54とを備える。
カソード側電極52及びアノード側電極54は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されることにより構成される電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜50の両面に形成されている。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤ガス入口連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔22aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、燃料ガスは、図1及び図4に示すように、互いに隣接する一方の単位セル12のアノード側セパレータ18と他方の単位セル12のカソード側セパレータ16とに跨って設けられている連通路部40aを介して、燃料ガス流路34に導入される。
具体的には、燃料ガス入口連通孔24aに連通する複数の第1通路部44aに導入された燃料ガスは、複数の傾斜孔部42aを通ってアノード側セパレータ18の面18a側に移動した後、複数の第2通路部46aを通って燃料ガス流路34に供給される。
この場合、第1の実施形態では、連通路部40aを構成する傾斜孔部42a、第1通路部44a及び第2通路部46aは、同一の流路断面積に設定されている。このため、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス流路34との間で、流路断面積の変化を有効に抑制することが可能になる。従って、連通路部40aに外部から生成水の導入が発生しても、この生成水による流路閉塞を良好に防止することができ、燃料電池10の安定した発電が可能になる。
さらに、燃料電池10では、特定の単位セル12の圧損が高くなることがなく、前記燃料電池10全体として安定した発電が確実に遂行されるという効果が得られる。
さらにまた、連通路部40aは、少なくとも2枚のセパレータであるアノード側セパレータ18とカソード側セパレータ16とに跨って形成されている。これにより、アノード側セパレータ18及びカソード側セパレータ16自体の薄肉化を図るとともに、連通路部40aの形状の自由度が良好に向上し、流路内に水滴が滞留することを確実に阻止して排水性の向上が容易に図られる。
図1に示すように、燃料ガス流路34に導入された燃料ガスは、矢印B方向に移動しながら、電解質膜・電極構造体14を構成するアノード側電極54に供給される。
一方、酸化剤ガスは、図2及び図5に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aからカソード側セパレータ16に設けられた各連結流路28aを通って酸化剤ガス流路26に導入される。これにより、酸化剤ガスは、図1及び図5に示すように、酸化剤ガス流路26を矢印B方向に移動しながら、電解質膜・電極構造体14を構成するカソード側電極52に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体14では、カソード側電極52に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極54に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、アノード側電極54に供給されて消費された燃料ガスは、連通路部40bを介して燃料ガス出口連通孔24bに導出された後、この燃料ガス出口連通孔24bに沿って矢印A方向に排出される。
具体的には、図4に示すように、使用済みの燃料ガスは、連通路部40bを構成する複数の第2通路部46bに導入された後、これらに連通する傾斜孔部42bを通って、カソード側セパレータ16側に移動し、前記カソード側セパレータ16に形成されている複数の第1通路部44bを通って燃料ガス出口連通孔24bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、連通路部40bを構成する傾斜孔部42b、第1通路部44b及び第2通路部46bは、同一の流路断面積に設定されている。従って、燃料ガス流路34と燃料ガス出口連通孔24bとの間で、流路断面積の変化を有効に抑制することができる。このため、燃料ガス流路34から燃料ガス出口連通孔24bへの排水性が良好に向上し、発電時の生成水による流路閉塞を阻止することが可能になり、安定した発電が容易に遂行されるという効果が得られる。
一方、カソード側電極52に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔22aに供給された冷却媒体は、図3に示すように、各連結流路32a、36a間を通って冷却媒体流路30に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体14を冷却した後、各連結流路32b、36b間を通って冷却媒体出口連通孔22bに排出される。
なお、第1の実施形態では、連通路部40a、40bが2枚のセパレータ(アノード側セパレータ18とカソード側セパレータ16)に跨って形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、3枚のセパレータ(図示せず)に跨って形成されてもよい。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池60の要部分解斜視説明図であり、図8は、複数の単位セル62が積層される前記燃料電池60の、図7中、VIII−VIII線断面図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
単位セル62は、電解質膜・電極構造体14が、カソード側セパレータ64及びアノード側セパレータ66に挟持されている。カソード側セパレータ64及びアノード側セパレータ66は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板等により構成される。
カソード側セパレータ64は、金属薄板上に第1シール部材68が一体に射出成形されるとともに、アノード側セパレータ66は、金属薄板上に第2シール部材70が一体に射出成形される。
カソード側セパレータ64及びアノード側セパレータ66には、燃料ガス流路34と燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bとを連通する連通路部72a、72bが設けられる。
連通路部72aは、図7及び図8に示すように、積層方向に向かって傾斜する複数の傾斜孔部(傾斜流路部)74aと、前記傾斜孔部74aの一端に連通するとともに、燃料ガス入口連通孔24aに連通する複数の第1通路部76aと、前記傾斜孔部74aの他端に連通するとともに、燃料ガス流路34に連通する複数の第2通路部78aとを有する。傾斜孔部74a、第1通路部76a及び第2通路部78aは、同一の流路断面積に設定される。
傾斜孔部74aは、アノード側セパレータ66の第2シール部材70と、カソード側セパレータ64の第1シール部材68の一部とにより形成される。第2通路部78aは、アノード側セパレータ66の面18a側に位置して第2シール部材70に形成されるとともに、第1通路部76aは、カソード側セパレータ64の面16b側に位置して前記第1シール部材68に形成される。
図8に示すように、アノード側セパレータ66は、金属薄板に形成された孔部80aを被覆して第2シール部材70が成形されるとともに、この孔部80aの内方に位置して、前記第2シール部材70に傾斜孔部74aが形成される。
連通路部72bは、上記の連通路部72aと同様に構成されており、同一の構成要素には同一の参照数字にbを付して、その詳細な説明は省略する。
図9は、アノード側セパレータ66に第2シール部材70を射出成形するための成形型90の要部断面図である。
成形型90は、下型92と上型94とを備え、前記下型92及び前記上型94間にキャビティ96が形成される。下型92は、アンダーカット部98aを有する一方、上型94は、アンダーカット部98bを有する。第2シール部材70に傾斜孔部74a、74bと第2通路部78a、78bとを設けるためである。
このように構成される成形型90では、下型92と上型94との間に、金属プレート66aが配置されるとともに、この金属プレート66aには、予め、プレス加工等によって傾斜孔部74a,74bに対応して孔部80a、80bが形成されている。
キャビティ96には、溶融状態のゴム材が充填されることにより、このゴム材が硬化して第2シール部材70が一体成形される。そして、下型92と上型94とを相対的に離間させるとともに、アノード側セパレータ66が成形型90から離型される。
その際、下型92及び上型94には、それぞれアンダーカット部98a、98bが設けられているが、成形品である第2シール部材70は、柔軟性を有している。このため、第2シール部材70のアンダーカット部分は、変形して下型92及び上型94から容易に取り出される。従って、成形型90には、アンダーカット部98a、98bを移動させる構造が不要になり、簡単且つ経済的な構成で、第2シール部材70を金属プレート66aに射出成形することができる。
この場合、第2の実施形態では、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス流路34とを連通する連通路部72aは、傾斜孔部74a、第1通路部76a及び第2通路部78aが同一の流路断面積に設定されている。一方、燃料ガス出口連通孔24bと燃料ガス流路34とを連通する連通路部72bを構成する傾斜孔部74b、第1通路部76b及び第2通路部78bは、同一の流路断面積に設定されている。これにより、排水性が良好に向上して安定した発電が遂行される等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池100の断面図である。
燃料電池100は、複数の単位セル102を積層して構成されるとともに、前記単位セル102は、電解質膜・電極構造体14が、カソード側セパレータ104及びアノード側セパレータ106に挟持される。
アノード側セパレータ106には、燃料ガス流路34と燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bとを連通する連通路部108a、108bが設けられる。連通路部108a、108bは、第2の実施形態の連通路部72a、72bと略同様に構成される。傾斜孔部74aは、アノード側セパレータ106の第2シール部材70により形成される。第2通路部78aは、アノード側セパレータ66の面18a側に位置して第2シール部材70に形成されるとともに、第1通路部76aは、前記第2シール部材70の裏面側に形成される。
このように構成される第3の実施形態では、アノード側セパレータ106に連通路部108a、108bが設けられており、排水性が良好に向上して安定した発電が遂行される等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 複数の単位セルが積層された前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池の、図1中、III−III線断面説明図である。 前記燃料電池の、図1中、IV−IV線断面説明図である。 前記単位セルを構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 前記単位セルを構成するアノード側セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 複数の単位セルが積層された前記燃料電池の、図7中、VIII−VIII線断面説明図である。 前記単位セルを構成するアノード側セパレータに第2シール部材を成形する成形型の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池の断面図である。 特許文献1に係る電気化学燃料電池スタックの説明図である。
符号の説明
10、60、100…燃料電池 12、62、102…単位セル
14…電解質膜・電極構造体
16、64、104…カソード側セパレータ
18、66、106…アノード側セパレータ
20a…酸化剤ガス入口連通孔 20b…酸化剤ガス出口連通孔
22a…冷却媒体入口連通孔 22b…冷却媒体出口連通孔
24a…燃料ガス入口連通孔 24b…燃料ガス出口連通孔
26…酸化剤ガス流路
28a、28b、32a、32b、36a、36b…連結流路
34…燃料ガス流路
40a、40b、72a、72b、108a、108b…連通路部
42a、42b、74a、74b…傾斜孔部
44a、44b、46a、46b、76a、76b、78a、78b…通路部
50…固体高分子電解質膜 52…カソード側電極
54…アノード側電極 68、70…シール部材
80a、80b…孔部 90…成形型
92…下型 94…上型

Claims (4)

  1. 電解質の両側に一対の電極を配設した電解質・電極構造体と、セパレータとが積層されるとともに、燃料ガス又は酸化剤ガスのいずれかである一方の反応ガスを前記セパレータの面方向に流す反応ガス流路と、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔とが形成される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される燃料電池であって、
    前記反応ガス流路と前記反応ガス連通孔とを連通する連通路部が設けられるとともに、
    前記連通路部は、前記セパレータを貫通する孔部を含み且つ前記積層方向に向かって傾斜する傾斜流路部と、
    前記傾斜流路部の一端に連通するとともに、前記反応ガス連通孔に連通する第1通路部と、
    前記傾斜流路部の他端に連通するとともに、前記反応ガス流路に連通する第2通路部と、
    を有し、
    前記傾斜流路部、前記第1通路部及び前記第2通路部は、同一の流路断面積に設定されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記連通路部は、一方の前記単位セルを構成する第1のセパレータと、他方の前記単位セルを構成し、前記第1のセパレータに隣接する第2のセパレータとの少なくとも2枚のセパレータに跨って形成されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記セパレータは、金属セパレータであり、
    前記金属セパレータには、シール部材が一体成形されるとともに、
    前記連通路部は、前記シール部材により形成されることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項記載の燃料電池において、前記シール部材は、前記金属セパレータに形成された前記孔部を被覆する一方、
    前記連通路部は、前記シール部材に前記孔部に対応して形成される傾斜孔部を有することを特徴とする燃料電池。
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