JP5214233B2 - 研磨液組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨液組成物及びそれを用いた基板の製造方法に関する。
コンピューターの急速な普及やデジタル放送等の開始等に伴い、ハードディスクドライブの記録容量の増大が望まれている。この記録容量の増大を実現するために、例えば、ハードディスクドライブに使用されるメモリーハードディスクの研磨工程において、ロールオフ(端面ダレ)の発生を抑制し、記録面積を増大させる方法が行われている。ロールオフを抑制する研磨液組成物として、ポリオキシエチレンのモノマー化合物と酸とを含む研磨液組成物(特許文献1)や、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のモノマー化合物を含む研磨液組成物(特許文献2)が提案されている。
しかしながら、情報化社会の拡大に伴い、記録容量のより一層の増大が要求されているため、従来の研磨液組成物による抑制効果では十分ではなく、さらにロールオフを抑制可能な研磨液組成物が求められている。
特開2002−167575号公報 特開2003−160781号公報
本発明は、ロールオフを抑制する研磨液組成物及びそれを用いた基板の製造方法を提供する。
本発明は、共重合体と研磨材とを含む研磨液組成物であって、前記共重合体が、下記式(I)で表される構成単位及び下記式(II)で表される構成単位を有する共重合体である研磨液組成物に関する。本発明はまた、前記研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する工程を含む基板の製造方法に関する。
Figure 0005214233
[前記式(I)において、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数1〜4のアルキル基であり、AOは炭素数1〜8のアルキレンオキシド基であり、pは0又は1であり、nはAOの全平均付加モル数であって6〜300の数であり、
前記式(II)において、R3は水素原子又はメチル基であり、R4は炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、R5は炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、Xは酸素原子又はNHであり、mはジメチルシロキサンの全平均付加モル数であって0〜30の数であり、hは0〜2の数である。]
本発明によれば、基板の研磨工程におけるロールオフを抑制可能な研磨液組成物及びそれを用いた基板の製造方法を提供できる。
(本発明の研磨液組成物)
本発明者らは、ロールオフが生じる原因が、基板の研磨時における研磨パッドの変形にあることを見出した。具体的には、まず、基板を研磨する際に研磨荷重を負荷することにより研磨パッドが変形する。すると、この変形により基板の端部に局所的に高い圧力が働くため、前記基板の端部が余分に研磨される。その結果、ロールオフが生じていると推測される。本発明者らは、基板の端部に局所的に働く圧力を低減させる研究を重ねた結果、研磨パッドと研磨材との摩擦力を低下させることにより基板の端部に局所的に働く圧力を低減できるとの知見に想到した。つまり、本発明の研磨液組成物は、研磨パッドと研磨材との摩擦力を従来の研磨液組成物と比較して低くすることができ、研磨パッドの変形部分に保持される研磨材の量がその他の部分と比較して少なくなり、その結果、基板の端部が余分に研磨されることなく、ロールオフが抑制されるものと推測される。ただし、これらの推測は、本発明を限定するものではない。本発明によれば、基板の研磨工程におけるロールオフを抑制可能な研磨液組成物及びそれを用いた基板の製造方法を提供できる。
[共重合体]
本発明の研磨液組成物は、ロールオフ抑制剤として、式(I)で表される構成単位と式(II)で表される構成単位とを有する共重合体を含む。前記共重合体において、下記式(I)で表される構成単位は、親水基としての役割を果たし、下記式(II)で表される構成単位は、疎水基としての役割を果たす。前記共重合体において、下記式(I)で表される構成単位と下記式(II)で表される構成単位との付加は、ランダム、ブロック又はグラフトのいずれであってもよく、これらの組合せであってもよい。前記共重合体によるロールオフ低減のメカニズムは明らかではないが、前記共重合体が疎水性構成単位を介して研磨パッドに吸着し、研磨パッドに吸着した共重合体中の親水性構成単位が研磨パッドと研磨材との摩擦力を低減することにより、研磨パッドの変形部分に保持される研磨材の量がその他の部分と比較して少なくなり、その結果、ロールオフ低減効果が発現されるものと推測される。
Figure 0005214233
前記式(I)において、R1は、水素原子又はメチル基であり、中でも、構成単位及び共重合体の安定性をさらに向上できるため、メチル基が好ましい。R2は、炭素数1〜4、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、より好ましくはメチル基である。
前記式(I)において、AOは、炭素数1〜8、好ましくは炭素数2〜3のアルキレンオキシド基、より好ましくは、エチレンオキシド基である。(AO)nにおけるエチレンオキシド基の占める割合は、好ましくは80モル%以上であり、より好ましくは90モル%以上、さらに好ましくは100モル%である。前記式(I)におけるAOの全平均付加モル数であるnは、ロールオフの抑制及び研磨液組成物の泡立ち性の抑制、並びに、共重合体の分散性向上の観点から、6〜300の数であり、ロールオフをさらに抑制し、研磨液組成物の泡立ちをさらに抑制できるため、9以上が好ましく、より好ましくは23以上、さらに好ましくは60以上、特に好ましくは90以上である。また、nは、研磨液組成物における共重合体の分散性をさらに向上できるため、250以下が好ましく、より好ましくは200以下、さらに好ましくは170以下、特に好ましくは150以下である。したがって、nは、9〜250の数が好ましく、より好ましくは23〜200の数、さらに好ましくは60〜170の数、特に好ましくは90〜150の数である。また、前記式(I)におけるpは、0又は1である。ロールオフの抑制及び研磨液組成物の泡立ち性の抑制、並びに、共重合体の分散性向上の観点からは、pは、1が好ましい。
前記式(I)で表される構成単位を形成するためのモノマーの具体例としては、p=1の場合モノマーとして、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(PEGMA)、メトキシポリエチレングリコールアクリレート等が挙げられ、p=0の場合モノマーとして、ポリエチレングリコールアリルエーテルが挙げられる。
前記式(II)において、R3は、水素原子又はメチル基であって、中でも構成単位及び共重合体の安定性のさらに向上できるため、メチル基が好ましい。Xは、酸素原子又はNH基であって、中でもロールオフをさらなる抑制できるため、酸素原子が好ましい。R4は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であって、中でも構成単位及び共重合体の安定性をさらに向上できるため、炭素数が2〜4のアルキレン基が好ましい。R5は、炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であって、中でもロールオフの観点から、炭素数1〜2のアルキル基が好ましい。mは、ジメチルシロキサンの全平均付加モル数であって0〜30の数であるが、ロールオフの観点から、1〜20の数がより好ましく、1〜12の数がさらに好ましい。R4に結合するケイ素原子には、メチル基及びポリジメチルシロキサン基が結合可能であって、h及び3−hは、それぞれ、前記ケイ素原子に結合するメチル基及びポリジメチルシロキサン基の数を示し、hは0〜2の数であり、中でもロールオフの観点からhは2が好ましい。
前記式(II)で表される構成単位を形成するためのモノマーの具体例としては、例えばオキシプロピルジメチルポリシロキサン(メタ)アクリレート、オキシプロピルメチルジ(トリメチルシロキシ)シラン(メタ)アクリレート、オキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記共重合体の具体例としては、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート−オキシプロピルジメチルポリシロキサンメタクリレート共重合体、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート−オキシプロピルメチルジ(トリメチルシロキシ)シランメタクリレート共重合体、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート−オキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シランメタクリレート共重合体等が挙げられる。これらの共重合体は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
前記共重合体を構成する全構成単位中の前記式(I)及び(II)で表される構成単位の合計割合は、ロールオフ低減の観点から、60重量%以上が好ましく、70重量%以上がより好ましく、80重量%以上がさらにより好ましい。
前記共重合体における式(I)で表される構成単位(親水基)と式(II)で表される構成単位との重量比(親水基の重量/疎水基の重量)は、ある程度まで疎水基の割合を増加させることにより研磨パッドと研磨材との摩擦力をさらに低下させ、ロールオフをさらに抑制できるため、97.5/2.5以下が好ましく、より好ましくは92.5/7.5以下、さらに好ましくは85/15以下である。また、前記重量比は、研磨液組成物における共重合体の分散性をさらに向上できるため、25/75以上が好ましく、より好ましくは40/60以上、さらに好ましくは65/35以上である。したがって、前記共重合体における親水基と疎水基との重量比は、25/75〜97.5/2.5が好ましく、より好ましくは40/60〜92.5/7.5、さらに好ましくは65/35〜85/15である。なお、前記共重合体における各構成単位の重量比は、共重合体を1重量%含む重水素置換ジメチルスルホキシド溶液を、プロトン核磁気共鳴スペクトルを用いて測定することにより算出できる。
前記共重合体の重量平均分子量は、ロールオフをさらに抑制できるため、5000以上が好ましく、より好ましくは2万以上、さらに好ましくは6万以上、さらにより好ましくは9万以上である。また、前記共重合体の重量平均分子量は、研磨液組成物における重合体の分散性をさらに向上できるため、50万以下が好ましく、より好ましくは45万以下、さらに好ましくは40万以下である。したがって、前記共重合体の重量平均分子量は、5000〜50万が好ましく、より好ましくは2万〜50万、さらに好ましくは2万〜45万、さらにより好ましくは6万〜45万、さらにより好ましくは6万〜40万、さらにより好ましくは9万〜40万である。なお、前記重量平均分子量は、以下の条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により、ポリスチレン換算の平均分子量で測定できる。
<GPC条件>
カラム:α−M−α−M(東ソー株式会社製)
溶離液:60mmol/L H3PO4、50mmol/L LiBr/DMF
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出:RI
標準物質:ポリスチレン
前記共重合体は、前記式(I)及び(II)で表される構成単位を形成するためのモノマーに加えて、その他のモノマーを含んでもよい。その他のモノマーを含有させることにより、研磨液組成物における共重合体の分散性をさらに向上させることもできる。前記その他のモノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸(MAA)、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド(DMAA)、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPAA)、メタクリル酸ジメチルアミノエチル(DMAEMA)、メタクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)、トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロライド(QDM)、メタクリロイルオキシエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェート(MOEDES)、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(DMAPMAAm)、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸(AMPS)、スチレンスルホン酸ナトリウム(NaSS)、スチレン、酢酸ビニル等が挙げられる。前記共重合体におけるその他のモノマーの含有割合は、ロールオフ特性の観点から40重量%以下が好ましく、より好ましくは30重量%以下、さらに好ましくは20重量%以下である。
前記その他のモノマーを含む共重合体の具体例は、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート−オキシプロピルジメチルポリシロキサンメタクリレート−メタクリル酸共重合体、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート−オキシプロピルジメチルポリシロキサンメタクリレート−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体等が挙げられる。これらの共重合体は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
本発明の研磨液組成物中の前記共重合体の含有量は、研磨液組成物の泡立ちをさらに抑制できるため、3重量%以下が好ましく、より好ましくは2重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下である。また、ロールオフをさらに抑制できるため、前記共重合体の含有量は0.001重量%以上が好ましく、より好ましくは0.003重量%以上、さらに好ましくは0.005重量%以上である。したがって、前記共重合体の含有量は、0.001〜3重量%が好ましく、より好ましくは0.003〜2重量%、さらに好ましくは0.005〜1重量%である。
[研磨材]
本発明の研磨液組成物で使用する研磨材は、研磨用として一般的に使用されている研磨材が挙げられる。前記研磨材としては、金属又は半金属の炭化物、窒化物、酸化物及びホウ化物、並びに、ダイアモンド等が挙げられる。前記金属元素又は半金属元素は、長周期型周期律表における2A、2B、3A、3B、4A、4B、5A、6A、7A又は8Aに属するものである。前記研磨材の具体例としては、α−アルミナ、中間アルミナ、アルミナゾル、炭化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、コロイダルシリカ及びヒュームドシリカ等が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。Ni−Pメッキされたアルミニウム合金基板を粗研磨する場合は、α−アルミナと中間アルミナ(中でもθアルミナ)との組合せが、研磨速度をさらに向上し、表面欠陥防止及び表面粗さをさらに低減できるため好ましい。また、ガラス材質の基板を研磨する場合は、酸化セリウム、アルミナ及びシリカが好ましい。
前記研磨材の平均一次粒子径は、ロールオフをさらに抑制できるため、0.01〜3μmが好ましく、より好ましくは0.02〜3μm、さらに好ましくは0.03〜3μmである。また、一次粒子が凝集して二次粒子を形成している場合は、研磨速度をさらに向上でき、また、ロールオフをさらに抑制できるため、その平均二次粒子径は、0.02〜3μmが好ましく、より好ましくは0.05〜3μm、さらに好ましくは0.1〜3μmである。前記平均一次粒子径は、走査型電子顕微鏡により撮影した研磨材の拡大写真(3000〜30000倍が好ましい)や、透過型電子顕微鏡により撮影した研磨材の拡大写真(10000〜30000倍が好ましい)を画像解析して求めることができる。前記平均二次粒子径は、レーザー光回折法を用いて体積平均粒子径として求めることができる。
前記研磨材の比重は、研磨液組成物における研磨材の分散性をさらに向上し、また、研磨装置への供給及び研磨液組成物の回収がさらに容易になるため、2〜6が好ましく、より好ましくは2〜5、さらに好ましくは2〜4である。
本発明の研磨液組成物中の前記研磨材の含有量は、研磨速度がさらに向上し、基板表面のうねりをさらに低減できるため、0.05重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上、さらに好ましくは0.5重量%以上、特に好ましくは1重量%以上である。また、前記研磨材の含有量は、ロールオフをさらに抑制し、得られる基板表面の品質をさらに向上できるため、40重量%以下が好ましく、より好ましくは35重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下、特に好ましくは25重量%以下である。したがって、前記研磨材の含有量は、0.05〜40重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜35重量%、さらに好ましくは0.5〜30重量%、特に好ましくは1〜25重量%である。
[酸]
本発明の研磨液組成物は、さらに酸を含んでいてもよく、前記酸としては、無機酸及び有機酸の双方が使用できる。前記無機酸としては、硝酸、亜硝酸、硫酸、亜硫酸、アミド硫酸、リン酸、ポリリン酸及びホスホン酸等が挙げられる。前記有機酸としては、グリコール酸、シュウ酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ホスホノヒドロキシ酢酸、ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、ホスホノブタントリカルボン酸及びエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸等が挙げられる。これらの中でも、研磨速度のさらなる向上及びうねりのさらなる低減の観点から、硫酸、亜硫酸、アミド硫酸、リン酸、ポリリン酸、ホスホン酸、シュウ酸、コハク酸、イタコン酸、リンゴ酸、クエン酸、ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸及びエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸等が好ましく、より好ましくは硫酸、リン酸、ポリリン酸、イタコン酸及びクエン酸である。これらの酸は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。また、これらの酸は、一部又は全てが中和された塩の形態で研磨液組成物中に存在してもよい。
本発明の研磨液組成物中の酸の含有量は、研磨速度をさらに向上できるため、0.05重量%以上が好ましく、より好ましくは0.075重量%以上、さらに好ましくは0.1重量%以上である。また、前記酸の含有量は、研磨装置の腐食をさらに抑制できるため、10重量%以下が好ましく、より好ましくは7.5重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。したがって、前記酸の含有量は、0.05〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.075〜7.5重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%である。
[酸化剤]
本発明の研磨液組成物は、さらに酸化剤を含んでもよく、前記酸化剤としては、過酸化物、金属のペルオキソ酸又はその塩及び酸素酸又はその塩等が挙げられる。また、前記酸化剤は、その構造から無機系酸化剤と有機系酸化剤とに大別されるが、研磨速度をさらに向上でき、入手性及び水への溶解度等の取扱いがより容易になることから、無機系酸化剤が好ましい。前記無機系酸化剤としては、過酸化水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の過酸化物、ペルオキソ炭酸塩、ペルオキソ硫酸又はその塩、ペルオキソリン酸又はその塩、ペルオキソホウ酸塩、ペルオキソクロム酸塩、過マンガン酸塩、ハロゲンを含む酸素酸塩及び無機酸金属塩等が挙げられる。前記アルカリ金属又はアルカリ土類金属の過酸化物としては、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化カルシウム、過酸化バリウム、過酸化マグネシウム等が挙げられ、前記ペルオキソ炭酸塩としては、ペルオキソ炭酸ナトリウム及びペルオキソ炭酸カリウム等が挙げられ、前記ペルオキソ硫酸又はその塩としては、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム及びペルオキソ一硫酸等が挙げられ、前記ペルオキソリン酸又はその塩としては、ペルオキソリン酸ナトリウム、ペルオキソリン酸カリウム及びペルオキソリン酸アンモニウム等が挙げられ、前記ペルオキソホウ酸塩としては、ペルオキソホウ酸ナトリウム及びペルオキソホウ酸カリウム等が挙げられ、前記ペルオキソクロム酸塩としては、ペルオキソクロム酸ナトリウム及びペルオキソクロム酸カリウム等が挙げられる。前記過マンガン酸塩としては、過マンガン酸ナトリウム及び過マンガン酸カリウム等が挙げられ、前記ハロゲンを含む酸素酸塩としては、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウム、過沃素酸ナトリウム、過沃素酸カリウム、沃素酸ナトリウム及び沃素酸カリウム等が挙げられ、前記無機酸金属塩としては、塩化鉄(III)及び硫酸鉄(III)等が挙げられる。一方、前記有機系酸化剤としては、過カルボン酸類、パーオキサイト及
び有機酸鉄(III)塩等が挙げられる。前記過カルボン酸類としては、過酢酸、過蟻酸及び過安息香酸等が挙げられ、前記パーオキサイトとしては、t−ブチルパーオキサイト及びクメンパーオキサイト等が挙げられ、前記有機酸鉄(III)塩としては、クエン酸鉄(III)等が挙げられる。これらの中でも、過酸化水素、ペルオキソホウ酸ナトリウム、沃素酸ナトリウム及び沃素酸カリウムが好ましい。これらの酸化剤は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
本発明の研磨液組成物中における前記酸化剤の含有量は、研磨速度をさらに向上でき、また、うねり及び基板の汚れをより低減できるため、0.002重量%以上が好ましく、より好ましくは0.005重量%以上、さらに好ましくは0.007重量%以上、特に好ましくは0.01重量%以上である。また、前記酸化剤の含有量は、ロールオフをさらに抑制し、得られる基板表面の品質をさらに向上できるため、20重量%以下が好ましく、より好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。したがって、前記酸化剤の含有量は、0.002〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.005〜15重量%、さらに好ましくは0.007〜10重量%、特に好ましくは0.01〜5重量%である。
[媒体]
本発明の研磨液組成物で使用する媒体としては、水が使用でき、前記水としては、蒸留水、イオン交換水、純水及び超純水等が挙げられる。本発明の研磨液組成物中の媒体の含有量は、研磨液組成物の取扱いがさらに容易になるため、55重量%以上が好ましく、より好ましくは75重量%以上、さらに好ましくは85重量%以上、特に好ましくは90重量%以上である。また、前記媒体の含有量は、研磨速度をさらに向上でき、また、ロールオフをさらに抑制できるため、99.8重量%以下が好ましく、より好ましくは99.3重量%以下、さらに好ましくは98.8重量%以下である。したがって、前記媒体の含有量は、55〜99.8重量%が好ましく、より好ましくは75〜99.3重量%、さらに好ましくは85〜98.8重量%、特に好ましくは90〜98.8重量%である。
本発明の研磨液組成物のpHは、研磨する基板の材質等に応じて適宜決定できるが、被研磨基板の洗浄がさらに容易になり、また、加工機械の腐食をさらに防止し、作業者がより安全に作業できるため、1以上が好ましく、より好ましくは1.2以上、さらに好ましくは1.4以上である。また、一般に酸化剤は酸性のほうが安定である場合が多いことから、12以下が好ましく、より好ましくは11以下、さらに好ましくは10以下である。したがって、研磨液組成物のpHは、1〜12が好ましく、より好ましくは1.2〜11、さらに好ましくは1.4〜10である。また、被研磨基板が金属材料である場合は、研磨速度向上の観点から、pHは、7未満が好ましく、より好ましくは6以下、さらに好ましくは5以下、特に好ましくは4以下である。
本発明の研磨液組成物は、さらに、殺菌剤、抗菌剤、増粘剤、分散剤、防錆剤、塩基性物質及びpH調整剤等を含んでもよい。これらの成分の研磨液組成物中の含有量は、研磨特性の観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは6重量%以下である。
本発明の研磨液組成物は、基板の製造方法におけるあらゆる研磨工程に使用できるが、中でも基板の製造方法における粗研磨工程での使用に適している。
(研磨液組成物の調製方法)
本発明の研磨液組成物の調製方法は、何ら制限されず、例えば、前記共重合体及び前記研磨材を適当な水系媒体に混合することによって調製できる。前記研磨材の分散は、特に制限されず、ホモミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機及び湿式ボールミル等の撹拌機等を用いて行うことができる。
研磨液組成物のpHは、前記成分を混合後、所定のpHに調整してもよいし、混合前にそれぞれ調整していてもよい。前記pHの調整は、pH調整剤により行うことができる。
(本発明の基板の製造方法)
本発明の基板の製造方法は、本発明の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する工程を含む基板の製造方法である。前記本発明の研磨液組成物を用いた研磨工程を含むため、本発明の基板の製造方法によれば、ロールオフが抑制された基板を製造できる。なお、本発明の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する工程を含むことが特徴であり、それ以外の条件及び工程等については何ら制限されない。本発明の基板の製造方法の一態様としては、ハードディスク基板の製造方法が挙げられる。
研磨工程は、被研磨基板の研磨面に本発明の研磨液組成物を供給し、前記研磨面に研磨パッドを接触させ、所定の圧力(荷重)をかけながら、研磨パッドや被研磨基板を動かすこと等によって行うことができる。なお、前記研磨は、従来公知の研磨装置により行うことができる。
前記研磨液組成物は、そのまま使用してもよいし、濃縮液であれば希釈して使用すればよい。前記濃縮液を希釈する場合、その希釈倍率は、特に制限されず、前記濃縮液における各成分の濃度(研磨材の含有量等)や研磨条件等に応じて適宜決定できる。
前記研磨パッドは、特に制限されず、従来公知のものが使用できる。研磨パッドの材質としては、有機高分子等が挙げられ、前記有機高分子としては、ポリウレタン等が挙げられる。前記研磨パッドの形状は、不織布状が好ましい。
研磨荷重は、研磨時に被研磨基板の研磨面に加えられる定盤の圧力を意味する。本発明の製造方法における研磨荷重は、ロールオフをさらに抑制できるため、好ましくは50kPa以下、より好ましくは40kPa以下、さらに好ましくは30kPa以下である。また、前記研磨荷重は、生産性をさらに向上できるため、好ましくは3kPa以上、より好ましくは5kPa以上、さらに好ましくは7kPa以上である。したがって、前記研磨荷重は、3〜50kPaが好ましく、より好ましくは5〜40kPa、さらに好ましくは7〜30kPaである。前記研磨荷重の調整は、定盤や基板等への空気圧や重りの負荷によって行うことができる。
研磨液組成物の供給速度は、低コストの面から、被研磨基板1cm2あたり0.25mL/分以下が好ましく、より好ましくは0.2mL/分以下であり、さらに好ましくは0.15mL/分以下である。また、前記供給速度は、研磨速度をさらに向上できることから、被研磨基板1cm2あたり0.01mL/分以上が好ましく、より好ましくは0.025mL/分以上、さらに好ましくは0.05mL/分以上である。したがって、前記供給速度は、被研磨基板1cm2あたり0.01〜0.25mL/分が好ましく、より好ましくは0.025〜0.2mL/分、さらに好ましくは0.05〜0.15mL/分である。
前記被研磨基板は、特に制限されないが、記録媒体として使用される記録ディスク用の基板、例えば、ハードディスク用基板を製造するための被研磨基板が好ましい。ハードディスク用基板等のための被研磨基板の具体例としては、アルミニウム合金、ガラス、ガラス状カーボン等にNi−Pメッキを施した基板等が挙げられ、また、前記Ni−Pメッキに代えて各種金属化合物をメッキや蒸着等により被覆した基板等であってもよい。
(半導体基板の研磨方法、半導体装置の製造方法)
本発明の研磨液組成物は、半導体基板の研磨に使用した場合でもロールオフの低減ができる。したがって、本発明はその一態様として、半導体基板の研磨方法に関する。前記半導体基板としては、例えば、シリコンウエハなどが挙げられ、その他、Si、またはGe等の元素半導体、GaAs、InP、またはCdS等の化合物半導体、InGaAs、HgCdTe等の混晶半導体等を材料とした基板が挙げられる。
本発明の研磨液組成物は、また、半導体装置の製造過程で行われる研磨工程に適用することもできる。前記研磨工程としては、化学的機械的研磨(CMP)を含む。したがって、本発明はその他の態様として、半導体装置の製造方法に関する。前記半導体装置の製造方法は、半導体基板上の一方の主面がわに薄膜を形成する薄膜形成工程と、薄膜の半導体基板がわの面の反対面に凹凸パターンを形成する凹凸面形成工程と、凹凸面を、本実施形態の研磨液組成物を用いて研磨する研磨工程とを含むことができる。薄膜形成工程は必要に応じて複数回行ってもよい。
薄膜形成工程において形成される薄膜としては、例えば、絶縁層や、金属層、半導体層などの導体層などが挙げられる。上記絶縁層に含まれる材料としては、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、またはポリシリコン等が挙げられる。凹凸面の形成方法は、従来公知のリソグラフィー法等が挙げられる。リソグラフィー法では、フォトレジストの塗布、露光、現像、エッチングおよびフォトレジスト除去等がこの順に行われる。
実施例として、下記のように共重合体1を合成し、合成した前記共重合体1を用いて研磨液組成物を下記のように調製した。そして、調製した前記研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨し、研磨後の前記基板のロールオフを評価した。
1.共重合体1の合成
以下に、共重合体1の合成について具体的に説明する。
前記式(I)で表される構成単位を形成するためのモノマーとしてメトキシポリエチレングリコール(9モル)メタクリレート(PEGMA(EO9))を用い、前記式(II)で表される構成単位を形成するためのモノマーとしてオキシプロピルジメチルシロキサンメタクリレート(m=9、h=2、商品名FM−0711、チッソ(株)製)を用い、さらにその他のモノマーとしてメタクリル酸を用いて共重合体1を合成した。具体的には、(PEGMA(EO9))55g、(FM−0711)40g、メタクリル酸5g、重合溶媒であるメチルエチルケトン100g、及び重合開始剤(商品名V−65、和光純薬(株)製)1.0gを、撹拌機、還流冷却器、温度計及び窒素導入管が配置された反応器に入れて、65℃で6時間重合反応を行った後、乾燥させて共重合体1を得た。得られた共重合体1の重量平均分子量は、7.2万であった。また、共重合体1における(PEGMA(EO9))の割合は、55重量%であり、(FM−0711)の割合は、40重量%であり、メタクリル酸の割合は5重量%であった。
2.研磨液組成物の調製
調製した共重合体1、αアルミナ粒子(平均二次粒子径0.30μm)、θアルミナ粒子(平均二次粒子径0.22μm)、硫酸(98%品)、クエン酸、硫酸アンモニウム及び過酸化水素(30重量%品、旭電化社製)を水と混合して実施例の研磨液組成物を調製した。前記研磨液組成物における前記共重合体1の含有量は0.02重量%であり、前記アルミナ粒子の含有量(αアルミナ粒子及びθアルミナ粒子の合計量)は3.84重量%であり、pHは、1.6とした。その他の成分の含有量は、硫酸0.62重量%、クエン酸0.97重量%、硫酸アンモニウム0.52重量%及び過酸化水素0.58重量%とした。
3.測定方法
(重量平均分子量の測定方法)
共重合体をクロロホルムに溶解し、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(α−M−α−M(東ソー株式会社製))、展開溶媒:60mmol/L H3PO4、50mmol/L LiBr/DMF)を用いて、標準ポリスチレン換算により重量平均分子量を測定した。
(共重合体における各構成単位の割合の測定方法)
共重合体を重水素置換ジメチルスルホキシドに溶解し(共重合体の濃度:1重量%)、プロトン核磁気共鳴スペクトルを用いて測定した。
(アルミナ粒子の平均二次粒子径の測定方法)
α及びθアルミナ粒子の平均二次粒子径は、レーザー光回折法を用いて体積平均粒子径により算出した。
4.研磨方法
調製した研磨液組成物を用いて、下記の研磨条件で前記基板を4分間研磨した(片面研磨量2.2μm)。
(被研磨基板)
被研磨基板は、Ni−Pメッキされたアルミニウム合金基板を用いた。なお、この被研磨基板は、厚み1.27mm、直径95mmであった。
(研磨条件)
研磨試験機 :両面研磨機(9B型両面研磨機、スピードファーム(株)製)
研磨パッド :厚み1.04mm、平均開孔径43μm(FILWEL製)
定盤回転数 :45rpm
研磨荷重 :7.7kPa(設定値)
研磨液供給量 :100mL/min(0.076mL)/(cm2・min)
研磨時間 :4分
投入した基板の枚数:10枚
5.ロールオフの評価
研磨後の基板について、下記の条件で、0.5mmロールオフ及び1.0−3.0Valleyロールオフを測定した。得られた結果を、共重合体の組成とあわせて表1及び2に示す。なお、前記測定は、投入した基板10枚のうち1枚を選択し、その1枚の基板において3点(任意)行い、その3点の平均値を測定結果とした。0.5mmロールオフの値は、その値が大きければ大きいほど、基板の端部が盛り上がっていることを示し、ロールオフが抑制されたといえる。また、1.0−3.0Valleyロールオフの値は、その値が小さければ小さいほど(絶対値の値が大きければ大きいほど)、基板の端部が盛り上がっていることを示し、ロールオフが抑制されたといえる。
(ロールオフの測定)
ロールオフの測定は、以下の0.5mmロールオフ及び1.0−3.0Valleyロールオフの2点について下記の測定条件で行った。
0.5mmロールオフ
図1に示すように、基板最端部から3.0mm及び4.0mmの基板表面をそれぞれA点及びB点とし、A点とB点を結ぶ延長線を第1基準線とする。この第1基準線と、基板最端部から0.5mmの基板表面C点との距離を測定し、最も短いものを0.5mmロールオフ(nm)とした(以下、「0.5mm」ともいう)。
1.0−3.0Valleyロールオフ
図2に示すように、基板最端部から1.0mm及び3.0mmの基板表面をそれぞれD点及びE点とし、このD点とE点を結ぶ直線を第2基準線とする。この第2基準線から直角に基板表面までの距離を測定し、最も長いものを1.0−3.0Valleyロールオフ(nm)とした(以下、「1.0−3.0Valley」ともいう)。
(測定条件)
測定機器 :商品名New View 5032(Zygo社製)
レンズ :2.5倍
ズーム :0.5倍
解析ソフト:商品名Zygo Metro Pro(Zygo社製)
<比較例1〜4>
比較例1では、共重合体1を用いない他は前記実施例と同様にして研磨液組成物を調製した。また、比較例2〜4では、前記実施例の共重合体1の代替成分として下記表1に示す成分を使用したこと以外は前記実施例と同様にして研磨液組成物を調製した。そして、比較例1〜4の前記研磨液組成物を用いたこと以外は前記実施例と同様にして被研磨基板を研磨し、研磨後の前記基板のロールオフを評価した。得られた結果を下記表1に示す。なお、比較例2の共重合体2は、モノマーとしてメトキシポリエチレングリコール(90モル)メタクリレート(PEGMA(EO90))90g、メタクリル酸10gを使用したこと以外は前記実施例と同様にして得た。得られた共重合体2の重量平均分子量は、18.7万であった。また、共重合体2における(PEGMA(EO90))の割合は、90重量%であり、メタクリル酸の割合は10重量%であった。
Figure 0005214233
上記表1に示すとおり、実施例の研磨液組成物を用いて研磨した基板は、比較例1〜4の研磨液組成物を用いて研磨した基板と比較して、0.5mmロールオフの値が大きく、かつ、1.0−3.0Valleyロールオフの値が小さかった(絶対値が大きかった)。すなわち、実施例の研磨液組成物の使用により、ロールオフが抑制できたといえる。
以上の結果から、前記式(I)で表される構成単位と前記式(II)で表される構成単位とを有する共重合体を含む本発明の研磨液組成物によれば、ロールオフを抑制できることが示された。
本発明の研磨液組成物によれば、基板の研磨工程においてロールオフを抑制できる。したがって、本発明の研磨液組成物は、様々な基板の製造において有用であり、中でも、ハードディスク用基板の製造に有用である。
図1は、本発明の実施例における(0.5mmロールオフ)の測定を行った箇所を示す断面図である。 図2は、本発明の実施例における(1.0−3.0Valleyロールオフ)の測定を行った箇所を示す断面図である。

Claims (8)

  1. 下記式(I)で表される構成単位及び下記式(II)で表される構成単位を有する共重合体と研磨材とを含む、研磨液組成物。
    Figure 0005214233
    [前記式(I)において、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数1〜4のアルキル基であり、AOは炭素数1〜8のアルキレンオキシド基であり、pは0又は1であり、nはAOの全平均付加モル数であって6〜300の数であり、
    前記式(II)において、R3は水素原子又はメチル基であり、R4は炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、R5は炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、Xは酸素原子又はNHであり、mはジメチルシロキサンの全平均付加モル数であって0〜30の数であり、hは0〜2の数である。]
  2. 前記式(II)において、Xが酸素原子である、請求項1記載の研磨液組成物。
  3. 前記式(II)において、hが2である、請求項1又は2記載の研磨液組成物。
  4. 前記共重合体における式(I)で表される構成単位と式(II)で表される構成単位との重量比(式(I)で表される構成単位の重量/式(II)で表される構成単位の重量)が、25/75〜97.5/2.5である、請求項1から3のいずれか一項に記載の研磨液組成物。
  5. 前記共重合体の重量平均分子量が、5000〜50万である、請求項1から4のいずれか一項に記載の研磨液組成物。
  6. 前記研磨材が、アルミナである、請求項1から5のいずれか一項に記載の研磨液組成物。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する工程を含む、基板の製造方法。
  8. 前記基板が、ハードディスク用基板である、請求項7記載の基板の製造方法。
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