JP5213777B2 - 薄膜太陽電池の製法 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の電極層間に光吸収層を有する薄膜太陽電池の製法に関する。
図1は、一般的な薄膜太陽電池の基本構造を示している。この薄膜太陽電池は、図1に示すように、例えば、ソーダライムガラスからなる基板1上に裏面電極となる、例えば、Moからなる第1電極層2が形成され、この第1電極層2上に化合物半導体薄膜からなる光吸収層3が形成され、その光吸収層3上にZnS、CdSなどからなるバッファ層4を介して、ZnOなどからなる透明の第2電極層5が形成されている。
化合物半導体薄膜からなる光吸収層3としては、高いエネルギー変換効率が得られるものとして、Cu(In,Ga)Seからなる化合物半導体薄膜が用いられている。
Cu(In,Ga)Seの製法としては、蒸着法やスパッタ法など真空プロセスを用いる製法と、固相または液相原料を塗布または電着によって成膜する非真空プロセスを用いる製法とに大別される。
このうち、非真空プロセスの液相原料を塗布するCu(In,Ga)Seの製法としては、Cu、In、Ga、Seの個別の金属塩を有機溶媒に溶解して塗布・乾燥して熱処理する製法と、Cu、In、Ga、Seの元素を含んだ有機化合物もしくは錯体を溶液化して塗布・熱処理する製法がある。
前者の個別の金属塩を使用する製法は、各金属塩によって溶解度が異なるために、乾燥時に組成分離して析出しやすく、薄膜全体の組成が不均一になりやすいという問題がある。一方、有機化合物もしくは錯体を用いる製法では、理想的な有機化合物を作製することができれば、乾燥時に組成分離することがなく、理論的には、均一組成のCu(In,Ga)Se薄膜を形成することが可能である。
例えば、従来、単一前駆体法(Single Source Precursor法)が知られており、この方法は、1つの有機化合物内にCuと、Seと、InもしくはGaとを存在させ、その有機化合物を有機溶媒に溶解させて塗布、熱処理することによって、Cu(In,Ga)Se薄膜を形成する製法である(特許文献1参照)。
この特許文献1の製法を具体的に説明すると、Cu(CHCN)・PFなどの金属塩とP(Cなどのルイス塩基とを反応させて{P(CCu(CHCN) のような形の錯イオンを作製し、この錯イオンとInまたはGaとSeとを含む錯イオンとを反応させることによって、CuとInまたはGaとSeとを含む単一前駆体を作製している。
米国特許第6992202号明細書
特許文献1の製法によれば、理想的な有機化合物を作製することができれば、理論的には、Cuと(In+Ga)との比が1対1の均一な光吸収層を形成することができるが、{P(CCu(CHCN) のような純粋な錯イオンを得ることは困難であり、その結果、目的とする単一前駆体の他に副生成物を生じてしまい、結果としてCu、In、Ga、Seの組成比が変動してしまうという問題があった。
すなわち、本発明者の研究によれば、特許文献1の製法では、{P(CCu(CHCN) のような純粋な錯イオンを得ることが困難であり、その量が少なく、{P(CCu(CHCN) の錯イオンが存在する溶液と、InまたはGaとSeとを含む錯イオンが存在する溶液とを混合しても、{P(CCu(CHCN) の錯イオンと反応するInまたはGaとSeとを含む錯イオンが少なく、CuとInまたはGaとSeとを含む沈殿物と、CuとSeとを含有する化合物の沈殿物を生じ、さらに、それ以外に、InまたはGaが上記沈殿物上方の溶液中に錯イオンとなって存在してしまうことがわかった。
従って、沈殿物上方の溶液を排出して、残った沈殿物を乾燥させ前駆体を作製する際に、溶液中のInまたはGaの錯イオンが排出され除去されてしまい、Cuと(In+Ga)とのモル比が1対1になるような仕込組成としても、InまたはGa量が少なくなり、特にGaがイオン化し易いためGa量が不足し、この前駆体を熱処理して作製された光吸収層では、Cuと(In+Ga)とのモル比が1対1の光吸収層が得られず、CuSeのような導電性の低い化合物が生成し、エネルギー変換効率が低くなるという問題があった。
また、一方で、理想的な有機化合物を作製することができたとしても、Cu/(In+Ga)のモル比が最小でも1のものしか得られず、Cu/(In+Ga)のモル比が1より小さい光吸収層は得られなかった。
Cu/(In+Ga)のモル比が1より小さいCu(In,Ga)Se薄膜が得られれば、導電率が低いp型層を形成可能であるため、エネルギー変換効率が大きくなること
が知られており、従来から、Cu/(In+Ga)のモル比が1より小さいCu(In,Ga)Se薄膜が要求されていた。
また、特許文献1の製法に示されるような単一前駆体を使用した場合には、単一前駆体中に含まれる金属元素(固形分)が重量比で全体の10%以下であるため、成膜して熱処理する段階において、基板もしくは第1電極層に対して非常に大きな収縮が発生し、その結果、生成した膜にクラックが発生するという問題があった。
本発明は、単一前駆体を用いて光吸収層の組成を制御しつつ、クラックの発生を抑制できる薄膜太陽電池の製法を提供することを目的とする。
本発明者等は、例えば、Cu、Se、InおよびGaとを含む単一前駆体と、CuおよびSeを含む前駆体と、InSe粉末とGaSe粉末とが有機溶媒に溶解してなる光吸収層溶液を用いて熱処理することにより、Cu/(In+Ga)のモル比を1よりも小さく制御できるとともに、InSeおよびGaSe粉末を添加し溶解する量を制御することにより、Cu/(In+Ga)のモル比を任意に制御することができ、さらには分子量の大きい単一前駆体の添加量を減らすことにより、熱処理時の収縮を小さくできることを見い出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の薄膜太陽電池の製法は、1つの有機化合物内にCuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体と、1つの有機化合物内にCuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体と、平均粒径が0.1μm以下であるInおよびGaのうち少なくとも1種のセレン化物粉末または硫化物粉末と、有機溶媒とが混合された光吸収層溶液を、第1電極層上に塗布した後、熱処理することにより、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含有する光吸収層を形成する光吸収層形成工程と、前記光吸収層上に第2電極層を形成する第2電極層形成工程とを具備することを特徴とする。
CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体は、Cuと、SおよびSeのうち少なくとも1種と、InおよびGaのうち少なくとも1種とを、ある一定の組成比で含有することになり、固形分が少なく、しかも分子量が大きいものであり、有機成分の熱分解時における収縮が非常に大きい。これにより、生成した光吸収層にクラックが発生し易いという問題があった。また、光吸収層溶液を塗布する面に対する表面張力により光吸収層溶液がはじかれ、または光吸収層溶液を塗布する面に異物が存在すると、この異物に光吸収層溶液がはじかれ、塗布できず、光吸収層に孔(ピンホール)が形成され易いという問題があった。
これに対して、本願発明では、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよび
Gaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体が溶解した有機溶媒中に、さらにCuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体が溶解しているため、Cu/(In+Ga)のモル比が1より小さい所望の組成の膜を得るべく、InおよびGaのうち少なくとも1種のセレン化物粉末または硫化物粉末を多く添加ることができ、光吸収層溶液中の金属元素量(固形分)の割合を増加でき、有機成分の熱分解時における収縮を小さくすることができる。これにより、光吸収層におけるクラックの発生を抑制できる。
また、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体が溶解した有機溶媒中に、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体を溶解させ、さらにInおよびGaのうち少なくとも1種のセレン化物粉末または硫化物粉末を添加した光吸収層溶液を用いるため、Cu/(In+Ga)のモル比を1よりも小さくすることができるとともに、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体の量、セレン化物粉末または硫化物粉末の量を制御することにより、Cu/(In+Ga)のモル比を任意に制御することができ、光吸収層の組成を最適に制御できる。
また、本発明の薄膜太陽電池の製法は、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体は、Cu(CHCN)SeCであることを特徴とする。このような式で表される前駆体は、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体よりも分子量が小さいため、この単一前駆体の添加量を少なくして、Cu(CHCN)SeCで表される前駆体と、InおよびGaのうち少なくとも1種のセレン化物粉末または硫化物粉末との添加量を増加することにより、光吸収層溶液中の金属元素量(固形分量)を増加でき、有機成分の熱分解時における光吸収層の収縮をさらに小さくすることができる。
本発明の薄膜太陽電池の製法によれば、1つの有機化合物内にCuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体と、1つの有機化合物内にCuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体と、平均粒径が0.1μm以下であるInおよびGaのうち少なくとも1種のセレン化物粉末または硫化物粉末と、有機溶媒とが混合された光吸収層溶液を用いるため、Cu/(In+Ga)のモル比を1よりも小さくすることができるとともに、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体の量、セレン化物粉末または硫化物粉末の量を制御することにより、Cu/(In+Ga)のモル比を任意に制御することができ、光吸収層の組成を最適に制御できる。
さらに、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体が溶解した有機溶媒中に、さらにCuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体が溶解しているため、Cu/(In+Ga)のモル比が1より小さい所望の組成の膜を得るべく、InおよびGaのうち少なくとも1種のセレン化物粉末または硫化物粉末を多く添加ることができ、光吸収層溶液中の金属元素(固形分)の割合を増加でき、有機成分の熱分解時における光吸収層の収縮を小さくすることができる。これにより、光吸収層におけるクラックの生成を抑制できる。
薄膜太陽電池の一例を示す断面図である。
本発明の製法により作製された薄膜太陽電池は、一対の電極層間に光吸収層を有する薄膜太陽電池であり、例えば、図1に示したように、基板1上に裏面電極となる第1電極層
2が形成され、この第1電極層2上に化合物半導体薄膜からなる光吸収層3が形成され、その光吸収層3上にバッファ層4を介して透明の第2電極層5が形成されている。
基板1としては、例えば、ソーダライムガラス基板、Mo、SUSなどの金属基板、ポリイミドなどの樹脂基板等を用いることができる。この基板1上には第1電極層2が形成され、この第1電極層2上に光吸収層3が形成されている。この光吸収層3上にバッファ層4を介して第2電極層5が形成され、光吸収層3は第1電極層2と第2電極層5により挟持されており、これにより、一対の第1、第2電極層2、5間に光吸収層3を有する薄膜太陽電池が構成されている。
尚、基板1、第1電極層2、光吸収層3、バッファ層4、第2電極層5を順次積層した例について説明したが、本発明では、一対の第1、第2電極層2、5間に光吸収層3を有する限り、上記層の間に種々の中間層を形成しても良い。また、本発明は基板1を有しないタイプ、言い換えれば、第1電極層2が基板として機能するタイプであっても良い。
化合物半導体からなる光吸収層3としては、高いエネルギー変換効率が得られるものとして、カルコパイライト構造からなる化合物半導体である、CuInSe、CuGaSe、Cu(In,Ga)Seが用いられている。
本発明の薄膜太陽電池の製法について説明する。先ず、例えば、ソーダライムガラスからなる基板1を準備する。この基板1に第1電極層2を形成する。この第1電極層2は、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロム(Cr)、ポリシリコン(SiO)、メタルシリサイド、またはアルミニウム(Al)等のうちいずれかの電極材料を用いることが望ましい。第1電極層2は、蒸着法、スパッタリング法、塗布法などで形成することができる。
次に、第1電極層2上に光吸収層3を形成する。先ず、光吸収層3を形成するための光吸収層溶液を作製する。この光吸収層溶液は、有機溶媒に、例えば、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体(以下、CuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体ということがある)が溶解するとともに、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体(以下、CuとSまたはSeとを含む前駆体ということがある)を溶解させ、さらにInおよびGaのうち少なくとも1種のセレン化物粉末または硫化物粉末(以下、InまたはGaのセレン化物粉末または硫化物粉末ということがある)を添加して溶解した溶液である。
単一前駆体は、後述する第1錯イオン溶液作製工程で得られた第1錯イオンと、第2錯イオン溶液作製工程で得られた第2錯イオンとを反応させて作製することができる。
(第1錯イオン溶液作製工程)
まず、P(Cなどのルイス塩基Lと、Cu(CHCN)・PFなどのCuの有機金属塩とをアセトニトリルなどの有機溶媒中で反応させて{P(CCu(CHCN) のような形の第1錯イオンが存在する第1錯イオン溶液を作製する。
ここで、Cuの有機金属塩としては、CuCl、CuCl、CuBr、CuIなどのハロゲン化物を用いても良く、ルイス塩基Lとしては、NもしくはAsを含んだもの、例えば、As(CやN(Cであっても良い。また、ルイス塩基LとCuの有機金属塩とを溶解する有機溶媒としては、アセトニトリルの他に、アセトン、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどを用いることができる。
ここで、ルイス塩基LとCuの有機金属塩とを、モル比(Cu/L)が1/3以下となるように配合し、これらのルイス塩基LとCuの有機金属塩とを混合して、この混合物を有機溶媒中に溶解させることができる。これにより、作製する光吸収層のCu/(In+Ga)のモル比を1に近づけることができる。
すなわち、ルイス塩基LとCuの有機金属塩を有機溶媒中に溶解させ、Cuとルイス塩基Lとを含む第1錯イオンが存在する溶液を作製する際に、ルイス塩基LとCuの有機塩とを、モル比(Cu/L)が1/3以下となるように配合し、通常よりもルイス塩基Lを多く配合して有機溶媒中に溶解させることにより、CuとSeとの化合物のような副生成物の生成を抑制し、{P(CCu(CHCN) のような第1錯イオンを容易にかつ大量に作製することができ、これによりInまたはGaの錯イオン化を抑制し、Cuと、SまたはSeと、InまたはGaと、ルイス塩基Lとを含む錯イオンの生成を促進でき、単一前駆体中におけるCuと(In+Ga)の比を1:1に近づける組成制御を行うことができる。
(第2錯イオン溶液作製工程)
SまたはSeを含む有機化合物とInまたはGaのハロゲン化物とを含む第2錯イオンを作製する。
例えば、NaOCHと有機セレン化合物または有機イオウ化合物とが反応した有機化合物と、InClまたはGaClとをメタノールからなる有機溶媒中で反応させて、In{SeR} またはGa{SeR} のような形の第2錯イオンを形成する。ここで、Rはアクリル、アリル、アルキル、ビニル、パーフルオロ、カルバメートから選ばれる一種である。
有機セレン化合物としては、例えば、HSeCなどが、有機イオウ化合物としては、HSCなどが用いられる。また、メタノールの代わりに、エタノールやプロパノール等の有機溶媒を用いることができる。尚、第1錯イオンの作製と第2錯イオンの作製の順序はどちらが先でも構わない。
(単一前駆体作製工程)
次に、第1錯イオンと第2錯イオンとを反応させて、Cuと、SまたはSeと、InまたはGaと、ルイス塩基Lとを含む単一前駆体を作製する。すなわち、Cuを含む第1錯イオン溶液と、InまたはGaとSeまたはSとを含む第2錯イオン溶液とを混合して、第1錯イオンと第2錯イオンとを反応させることにより、CuとSまたはSeとInまたはGaとルイス塩基Lとを含む沈殿物と、この沈殿物の上方の溶液とに分離し、溶液部分を排出し、乾燥することにより、単一前駆体を作製できる。
第1錯イオンと第2錯イオンとを反応させる時の温度は0〜30℃が望ましく、反応時間は1〜5時間が望ましい。反応して沈殿した部分は、NaやClなどの不純物を取り除くために、遠心分離もしくは濾過などの手法を用いて洗浄することが望ましい。
(CuとSまたはSeとを含む前駆体の作製工程)
上記単一前駆体の作製工程とは別に、CuとSまたはSeとを含む前駆体を作製する。
CuとSまたはSeとを含有する前駆体を作製する方法について述べる。まず、Cu(CHCN)・PFなどのCuの有機金属塩を、アセトニトリルなどの有機溶媒に溶解させ、その溶液に、ベンゼンセレノールなどの有機Se化合物または有機S化合物を、Cu/(S+Se)比で1となるように、メタノールなどの有機溶媒に溶解して添加する。
溶解させる際の温度は0〜30℃であることが望ましく、添加後の攪拌時間は1〜2時間であることが望ましい。合成された固形分は、遠心分離もしくは濾過などの手法を用いて有機溶剤と分離し、真空中もしくは不活性雰囲気中にて乾燥させることが望ましい。これにより、CuとSまたはSeとを含む前駆体を作製することができる。このCuとSまたはSeとを含む前駆体は、Cu(CHCN)SeCで表すことができる。
CuとSまたはSeとを含む前駆体は、CuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体よりも分子量が小さいことが望ましい。分子量は、500℃での加熱による重量減少により測定することができる。これにより、CuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体の添加量を減少でき、光吸収層溶液中の単一前駆体、前駆体および粉末を全量(100)とした場合における金属元素量(固形分量)を増加できる。
CuとSまたはSeとを含む前駆体は、単一前駆体であってもよく、または、複数の前駆体から構成されていても良い。
(光吸収層形成工程)
本発明では、上記のようにして作製したCuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体を有機溶媒に溶解し、さらに、この単一前駆体が溶解した有機溶媒に、CuとSまたはSeとを含む前駆体を溶解し、さらに、InまたはGaのセレン化物粉末または硫化物粉末を添加し光吸収層溶液を作製することが重要である
単一前駆体を溶解する有機溶媒としては、トルエン、ピリジン、キシレン、アセトンなどを用いることができる。また、InまたはGaのセレン化物粉末または硫化物粉末は粉末状であり、InまたはGaのセレン化物粉末としては、InSe、GaSeがあり、また、InまたはGaの硫化物粉末としては、InS、GaSがある。これらの粉末を、CuとSまたはSeとを含む前駆体が溶解し、単一前駆体が溶解した有機溶媒に添加する。
これらの粉末は、平均粒径が0.1μm以下のものを用いる。いわゆるナノ粒子である。このようなナノ粒子を用いることにより、有機溶媒中に十分に分散し、光吸収層の組成の均一化を促進することができる。
CuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体と、CuとSまたはSeとを含む前駆体と、InまたはGaのセレン化物粉末または硫化物粉末との有機溶媒への添加量は、要求されるCu/(In+Ga)のモル比によって任意に変更できる。
また、光吸収層溶液中の単一前駆体、前駆体および粉末を全量(100質量%)とした場合における金属元素量(固形分量)の割合は、重量比で10〜90%であることが望ましい。これにより、光吸収層溶液中の固形分が多くなり、有機成分の熱分解時における収縮をさらに小さくすることができる。金属元素量は、単一前駆体、前駆体の分子量から金属元素量を算出し、これに粉末量を合算し、単一前駆体、前駆体および粉末の全重量に対する比率を求めて得られる。
このようにして作製された光吸収層溶液を、第1電極層2上に塗布して乾燥した後、熱処理することにより、CuとSまたはSeとInまたはGaとを含有する光吸収層を形成する。
すなわち、上記単一前駆体をトルエン、ピリジン、キシレン、アセトンなどの有機溶媒に溶解し、この有機溶媒に、CuとSまたはSeとを含む前駆体を溶解し、さらにIn
Se、GaSe、InS、GaS粉末を添加することにより、光吸収層溶液を作製する。そして、この光吸収層溶液を、上記した基板1の第1電極2上に塗布し、乾燥した後、還元雰囲気で熱処理し、第1電極層2上に光吸収層3を形成することができる。この光吸収層3の厚みは、例えば、1.0〜2.5μmとされている。
CuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体が溶解した有機溶媒中に、CuとSまたはSeとを含む前駆体を溶解し、InSe、GaSe、InS、GaS粉末を混合し、還元雰囲気中で熱処理することにより、カルコパイライト相となり、光吸収層3中のCu/(In+Ga)のモル比を1よりも小さくすることができ、すなわち(In+Ga)リッチとできるとともに、CuとSまたはSeとを含む前駆体の量、InSe粉末等の量を制御することにより、Cu/(In+Ga)のモル比を任意に制御することができ、光吸収層3の組成を最適に制御できる。
これにより、Cu/(In+Ga)比を1.0以下にし、CuSeのような導電性の低い化合物の生成を抑制し、エネルギー変換効率を向上することができる。
そして、本発明の薄膜太陽電池の製法では、CuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体が溶解した有機溶媒中に、さらにCuとSまたはSeとを含む前駆体が溶解しているため、Cu/(In+Ga)のモル比が1より小さい所望の組成の膜を得るべく、InまたはGaのセレン化物粉末または硫化物粉末を多く添加ることができ、光吸収層溶液中の単一前駆体、前駆体および粉末を全量(100)とした場合における金属元素量(固形分量)の割合を増加でき、有機成分の熱分解時における光吸収層3の収縮を小さくすることができる。これにより、光吸収層3におけるクラックの生成やピンホールの発生を抑制できる。
第1電極層2上への光吸収層溶液の塗布は、スピンコータ、スクリーン印刷、ディッピング、スプレー、ダイコータなどを用いることが望ましい。乾燥は、還元雰囲気下で行うことが望ましい。乾燥時の温度は、例えば、50〜300℃で行う。
熱処理は、還元雰囲気下で行うことが望ましい。特には、窒素雰囲気、フォーミングガス雰囲気および水素雰囲気のうちいずれかであることが望ましい。熱処理時の還元雰囲気は、吸湿剤を通して水分除去した還元雰囲気であることが望ましい。吸収剤は、水を除去できるものであれば特に制限はないが、モレキュラーシーブ(商品名)などが好適に用いられる。熱処理温度は、例えば、400℃〜600℃とされている。
光吸収層3の形成後に、表面のCuSeなどからなる高抵抗層をKCN水溶液でエッチングし、除去することが望ましい。
(バッファ層、第2電極層形成工程)
この後、光吸収層3の上にヘテロ接合のためのn型のバッファ層4を形成する。バンドギャップが小さくて、短波長側の光を透過しにくい、CdS、ZnS、ZnSe、ZnMgO、ZnO、InS、InSe、In(OH)、ZnInSe、ZnInS、CuI、Mg(OH)などの材料が用いられる。これらは、浸漬塗布法、CBD法(溶液成長法)等により光吸収層3まで形成した基板1を水溶液に浸して微粒子を堆積させ、熱処理することにより作製することができる。
次に、バッファ層4上にITOまたはZnOからなる透明の第2電極層5を形成する。スパッタ、スプレー、コーティングにより、形成することができる。バッファ層4の厚みは、例えば、10〜200nmとされ、第2電極層5の厚みは、例えば、0.5〜3.0μmとされている。
本発明では、CuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体が溶解した有機溶媒に、CuとSまたはSeとを含む前駆体を溶解させ、InまたはGaのセレン化物粉末または硫化物粉末を添加した光吸収層溶液を用いて光吸収層を形成するため、Cu/(In+Ga)のモル比を1よりも小さくすることができるとともに、CuとSまたはSeとを含む前駆体を溶解させる量、セレン化物粉末または硫化物粉末を添加る量を制御することにより、Cu/(In+Ga)のモル比を任意に制御することができ、光吸収層の組成を最適に制御できる。これにより、CuSeのような導電性の低い化合物の生成を抑制し、エネルギー変換効率を向上することができる。
さらに、CuとSまたはSeとInまたはGaとを含む単一前駆体が溶解した有機溶媒中に、さらにCuとSまたはSeとを含む前駆体が溶解しているため、Cu/(In+Ga)のモル比が1より小さい所望の組成の膜を得るべく、InまたはGaのセレン化物粉末または硫化物粉末を多く添加ることができ、光吸収層溶液中の金属元素(固形分)の割合を増加でき、有機成分の熱分解時における収縮を小さくすることができる。これにより、光吸収層におけるクラックの生成を抑制できる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明の薄膜太陽電池の製法を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
まず、単一前駆体の合成方法を説明する。銅の有機金属塩としてCu(CHCN)・PFを1mmol、ルイス塩基LとしてP(Cを10mmolを、それぞれ10mlのアセトニトリルに溶解し、Cu(CHCN)・PF/P(C
のモル比(Cu/L)が1/10の溶液を準備した。これらの溶液が均一に溶解したのを確認した後、マグネチックスターラーにて室温で5時間攪拌させ、第1錯イオンを含有する第1錯イオン溶液を作製した(第1錯イオン溶液作製工程)。
一方、NaOCHを4mmol、HSeCを4mmolを30mlのメタノールに溶解させた後、InClおよび/またはGaClを合計1mmolになるように
溶解させた。完全に溶解したのを確認した後、マグネチックスターラーにて室温で5時間攪拌させ、第2錯イオンを含有する第2錯イオン溶液を作製した(第2錯イオン溶液作製工程)。
次に、第1錯イオン溶液に第2錯イオン溶液を1分間に10mlの速度で滴下した。これにより、滴下中に白い析出物が生成することが確認された。滴下終了後、マグネチックスターラーにて室温で1時間攪拌させたところ、析出物が沈殿していた。
この析出物のみを取り出すために、遠心分離機にて溶媒を分離し、メタノール50mlに分散させて遠心分離をかけるという操作を2回繰り返した。析出物を真空中において室温で乾燥させて溶媒を取り除いて、単一前駆体を作製した。
次に、CuとSまたはSeとを含有する前駆体を合成する。銅の有機金属塩としてCu(CHCN)・PF 1mmolを10mlのアセトニトリルに溶解し、これに、HSeC 1mmolを20mlのメタノールに溶解させたものを滴下して反応させた。これにより、滴下中にオレンジ色の析出物が生成することが確認された。この析出物のみを取り出すために、遠心分離機にて溶媒を分離し、メタノール50mlに分散させて遠心分離をかけるという操作を2回繰り返した。さらに、真空中において室温で乾燥させて溶媒を取り除いて、CuとSまたはSeとを含有する前駆体(Cu(CHCN)SCまたはCu(CHCN)SeC)を作製した。
上記の単一前駆体にピリジンを添加して溶液を作製したあと、この溶液に、平均粒径0.02μmのInSe粉末、GaSe粉末、In粉末、Ga粉末を添加した。さらに、これに、CuとSまたはSeとを含有する前駆体にピリジンを添加して溶解した溶液を添加し、上記の単一前駆体と、CuとSまたはSeとを含有する前駆体と、InSe粉末、GaSe粉末、In粉末、Ga粉末とを表1に示す重量比で添加した光吸収層溶液を作製した。
尚、表1において、No.1、2については、InSe粉末、GaSe粉末を添加し、No.4、5については、InSe粉末、GaSe粉末、In粉末、Ga粉末を添加した。また、No.3については、CuとSとを含有する前駆体を用い、No.1、2、4についてはCuとSeとを含有する前駆体を用いた。光吸収層溶液の組成分析を発光分光分析(ICP)で行い、表1中に金属元素のモル比として記載した。また、光吸収層溶液における金属元素量は、単一前駆体、前駆体の分子量から金属元素量を算出し、これに粉末量を合算し、単一前駆体、前駆体および粉末の全重量に対する比率を求め、金属元素量として表1に記載した。
光吸収層溶液についての時差熱分析のTG−DTA測定結果から、500℃に加熱した場合の重量を測定し、室温時を100質量%とした場合の重量として記載した。この500℃加熱時の重量は、例えば、No.1では加熱前(100)から47%に重量が減少したことを意味するもので、光吸収層の重量となる。
この光吸収層溶液をドクターブレード法にて、ソーダライムガラス基板のMoからなる第1電極層上に薄膜形成した。薄膜は、グローブボックス内で、キャリアガスとして窒素ガスを用いて光吸収層溶液を塗布し、第1電極層への塗布を行った。塗布の後、ソーダライムガラス基板をホットプレートで110℃に加熱しながら、5分間乾燥させ、厚みT1(10〜100μm)の光吸収層の薄膜を得た。
薄膜形成後、水素ガス雰囲気下で熱処理を実施した。熱処理条件は、525℃まで5分間で急速昇温し、525℃で1時間保持することで行い、自然冷却し、厚みT2の化合物半導体薄膜からなる光吸収層を作製した。熱処理前後において、電子顕微鏡で薄膜の断面を観察して膜厚を測定し、熱処理前の厚みT1を100とした場合の熱処理後の厚みT2を求め、表2に焼成時の膜厚方向の収縮率として記載した。例えば、試料No.1では熱処理前の厚みT1(100)が、熱処理後には0.56T1(T2)の厚みになったことを示す。
この光吸収層の表面を金属顕微鏡100倍により観察し、クラックの有無やピンホールの数を数えた。表2に顕微鏡写真10cm角中のピンホール数を示す。ここでは、直径0.1mm以上のピンホールを対象とした。
この後、酢酸カドミウム、チオ尿素をアンモニアに溶解し、これに基板を浸漬し、化合物半導体薄膜上に厚み0.05μmのCdSからなるバッファ層を形成した。さらに、バッファ層の上に、スパッタリング法にてAlドープ酸化亜鉛膜(第2電極層)を形成した。最後に蒸着にてアルミ電極(取出電極)を形成して、薄膜太陽電池セルを作製した。
Figure 0005213777
Figure 0005213777
表1、2から、単一前駆体が溶解した有機溶媒に、CuとSまたはSeとを含有する前駆体と、InSe粉末、GaSe粉末、In粉末、Ga粉末を添加した光吸収層溶液を用いて光吸収層を形成する際に、単一前駆体の重量比を少なくすることにより、膜厚の収縮率が小さく、ピンホールのない膜を形成することができることがわかる。また、光吸収層におけるCu/(In+Ga)のモル比を1よりも小さく任意に制御することができ、光吸収層の組成を最適に制御できることがわかる。
1・・・基板
2・・・第1電極層
3・・・光吸収層
4・・・バッファ層
5・・・第2電極層

Claims (2)

  1. 1つの有機化合物内にCuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含む単一前駆体と、1つの有機化合物内にCuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体と、平均粒径が0.1μm以下であるInおよびGaのうち少なくとも1種のセレン化物粉末または硫化物粉末と、有機溶媒とが混合された光吸収層溶液を、第1電極層上に塗布した後、熱処理することにより、CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とInおよびGaのうち少なくとも1種とを含有する光吸収層を形成する光吸収層形成工程と、前記光吸収層上に第2電極層を形成する第2電極層形成工程とを具備することを特徴とする薄膜太陽電池の製法。
  2. CuとSおよびSeのうち少なくとも1種とを含む前駆体は、Cu(CHCN)SeCであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜太陽電池の製法。
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