JP5210641B2 - シールフィルムの製造方法 - Google Patents

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本発明は、容器の開口部をシールするために用いられるシールフィルムの製造方法に関する。
従来、容器の開口部をキャップの内側でシールするためのインナーシールとして、開口部の外径とほぼ同じ径のシールフィルムを設けることが広く行われている。開封時にシールフィルムを剥がし取るときのツマミ部として、シールフィルムの外縁部を円周状または舌片状に突出させ、はみ出した部分をツマミ部とするものが知られている。
しかし、シールフィルムの外縁部をツマミ部とした場合には、つまみやすさのためにツマミ部の寸法を大きく取ると、容器の開口部の上にキャップを閉めるときにツマミ部が容器とキャップとの間に挟みこまれてキャップの取り付け不良を生じるおそれがある。このため、シールフィルムの上面層と下面層のフィルムの間に異種部材(タブライナー層)を挿入し、異種部材のない箇所において上面層と下面層とを貼り合わせることで、タブライナー層および上面層からなるツマミ部を容器の開口部から横方向へはみ出すことなく形成したものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平6−99912号公報
しかしながら、異種部材の挿入によってツマミ部を形成すると、シールフィルムの上面層または下面層との接着力のコントロールが困難であり、熱量が多すぎるとシールフィルムの熱劣化や寸法収縮などの、熱量が少ないと剥離などの問題が生じるものであった。
また、上面層、下面層、異種部材と材料種が多くなるものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ツマミ部を有するシールフィルムを安定的に、少ない材料種で製造することが可能なシールフィルムの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる第1の基材と、少なくとも片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる第2の基材を用意する工程と、前記第1の基材の端部からの一部をその流れ方向に延在する折り線に沿って前記シーラント層の面が向かい合うように折り込んだのち、前記第1の基材の折り返し部が存在する側を、前記第2の基材のシーラント層側と向かい合わせて重ね合わせ、第1および第2の基材をシールする工程と、前記シール工程によって形成される積層体を所定の形状に打ち抜く際に、打ち抜かれる領域内に前記第1の基材の折り返し部が含まれるようにして打ち抜き、第1の基材どうしがシールされた部分からなるツマミ部を形成する工程と、を有することを特徴とするシールフィルムの製造方法を提供する。
また、本発明は、片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる第1の基材と、少なくとも片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる第2の基材と、前記第1の基材と同構成で、第1および第2の基材より幅の狭い長尺フィルムからなる第3の基材を用意する工程と、前記第1の基材のシーラント層に前記第2の基材のシーラント層を対向させるとともに、第1および第2の基材の間に前記第3の基材を挿入したのち、第1〜第3の基材が重ね合わされた部分と、第1および第2の基材が重ね合わされた部分とが混在する領域をシールする工程と、前記シール工程によって形成される積層体を所定の形状に打ち抜く際に、打ち抜かれる領域内に前記第3の基材の片側の端部が含まれるようにして打ち抜き、第3の基材が存在する側の第1の基材からなるツマミ部、または第1および第3の基材の互いにシールされた部分からなるツマミ部を形成する工程と、を有、前記第3の基材が、本製造工程において前記第1の基材が繰り出されたのちに、第1の基材をスリットすることで供給されることを特徴とするシールフィルムの製造方法を提供する
本発明においては、前記基材のシーラント層がすべて同種の樹脂で構成されていることが好ましい。
前記第2の基材のシーラント層の反対側の表面がイージーピール層で構成されていることが好ましい。
前記第2の基材が高周波により発熱する層を含むことが好ましい。
本発明によれば、2種類の基材でシールフィルムを製造することができる。また、各シーラント層が同種の樹脂で構成されているのでシール条件が設定し易く、安定した品質を得ることができる。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明のシールフィルムの製造方法の第1形態例を示す図であり、図2は、本発明のシールフィルムの製造方法の第2形態例を示す図である。図1および図2のそれぞれにおいて、(a)は基材の重ね合わせ工程を説明する断面図、(b)は各基材のシールにより得られる積層体を示す断面図、(c)は打ち抜き工程を説明する部分斜視断面図、(d)は打ち抜きにより得られるシールフィルムの断面図である。
第1の基材1,11は、片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなり、少なくとも基材層1a,11aとシーラント層1b,11bの2層を含んで構成される。シーラント層は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などのポリオレフィン系樹脂などの1種または2種以上から構成することができる。また、基材層としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、ナイロン(NY)等のポリアミド系樹脂などからなる単層または多層の組み合わせを用いることができ、なかでも延伸フィルムが好ましい。第1の基材は、基材層とシーラント層との間や基材層の表面に、さらにガスバリア層、印刷層、接着剤層、機能性を付与する層などを1または2層以上含んでもよい。
第2形態例の第3の基材13は、第1の基材11と同構成で、第1の基材11および第2の基材12より幅の狭い長尺フィルムが用いられる。本発明において、第3の基材13が第1の基材11と同構成である、とは、第1の基材11と第3の基材13とが材料種として区別されないものであることを意味する。すなわち、基材層11a,13aやシーラント層11b,13b等の各層の材質、厚みや組み合わせも互いに同一である。
第2の基材2,12は、少なくとも片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる。このようなフィルムとしては、1層のシーラント層のみからなるフィルム(単層フィルム)のほか、片面または両面にシーラント層を有する多層フィルム等が挙げられる。第2の基材は基材層を含んでもよく、その基材層としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、ナイロン(NY)等のポリアミド系樹脂などからなる単層または多層の組み合わせを用いることができ、なかでも延伸フィルムが好ましい。
第2の基材2,12は高周波により発熱可能な層(高周波発熱層)を含んでもよく、その高周波発熱層としては、アルミニウム箔などの金属箔が挙げられる。特に、第2の基材の下面(第1の基材とシールされる側を上面とするとき、その反対側の面)は容器にシールする面であり、イージーピール性の素材を用いると開封が容易となるので好ましい。第2の基材は、さらにガスバリア層、印刷層、接着剤層、機能性を付与する層などを1または2層以上含んでもよい。
図1および図2では、第2の基材2,12が、第1の基材1,11に対してシールされる面にシーラント層2b,12bを、容器に対してシールされる面にイージーピール層2c,12cを、これらの間に基材層2a,12aを有する、シーラント層/基材層/イージーピール層の構成を表している。また、このほか多層フィルムの構成例としては、シーラント層/高周波発熱層、シーラント層/基材層、シーラント層/高周波発熱層/イージーピール層など、さまざまな構成が挙げられる。
上述のガスバリア層としては、アルミナ(Al)やシリカ(SiOx)等のセラミックを蒸着してなるセラミック蒸着膜、アルミニウム等の金属層、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)や塩化ビニリデン等のガスバリア性樹脂層が挙げられる。ガスバリア層を設けることにより、酸素や水蒸気などのガスがフィルムを通過することが阻止され、内容物の保存性が向上するので好ましい。
<第1形態例>
以下、図1を参照して、本発明のシールフィルムの製造方法の第1形態例を説明する。本形態例のシールフィルムの製造方法においては、まず、片面にシーラント層1bを有する長尺フィルムからなる第1の基材1と、少なくとも片面にシーラント層2bを有する長尺フィルムからなる第2の基材2を用意する。第1の基材1および第2の基材2は、ともにロール形状で用意し、順次繰り出して使用することが好ましい。
次に、図1(a)の断面図に示すように、第1の基材1の端部からの一部をその流れ方向に延在する折り線3aに沿ってシーラント層1bの面が向かい合うように折り込んだのち、第1の基材1の折り返し部3が存在する側を、第2の基材2のシーラント層2b側と向かい合わせて重ね合わせ、第1の基材1と第2の基材2とをシールする。
第1の基材1の端部の折り込みは、例えば、折り込み板を用いて行なうことができる。折り返しの際、片側の端部だけを折り返した場合はシールフィルムの1面取りが、また、図1(a)に示すように第1の基材1の両端部を折り返した場合はシールフィルムの2面取りが可能である。
また、折り込み工程の後、基材をシールする方法は、ヒートシール(熱シール)、超音波シール、高周波シールなどが挙げられる。この中ではヒートシールが好ましい。
また、シール工程において熱板を用いてヒートシールする際には、第1および第2の基材1、2の外側にはみ出したシーラント層が熱板などに溶着するのを防ぐため、シーラント層に溶着しないフィルム(ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ナイロンフィルムや、フッ素または、シリコーン処理されたフィルムやシート等)を介在させることが好ましい。このシーラント層に溶着しないフィルムとして、第1の基材1および第2の基材2と同様に長尺フィルムを用いると、シール手段の前でこれら基材1,2と重ね合わせて一緒に搬送することができる。
図1(b)の断面図に示すように、第1および第2の基材1、2のシールにより積層体4が得られる。
次に、図1(c)に示すように、シール工程によって形成される第1および第2の基材1,2の積層体4を所定の形状に打ち抜く際に、打ち抜かれる領域7内に第1の基材1の折り返し部3が含まれるようにして打ち抜き、第1の基材1どうしがシールされた部分からなるツマミ部5を形成する。これにより、図1(d)に示すように、ツマミ部5を有するシールフィルム6が得られる。
シールフィルムでシールされる開口部が先端に開口部を有するように形成された筒状部にあるときは、シールフィルムを打ち抜く形状は該筒状部の外径とほぼ同じ径とし、外側へのはみ出しをなるべく少なくすることが好ましい。また、シールフィルムでシールされる開口部が平坦な壁面に開口しているときは、前記の打ち抜く形状は、開口部の外側にシール代の幅を確保できる程度の大きさとすることが好ましい。
なお、ここでは、打ち抜くときに第1の基材1の端部1sがシールフィルム6の円形の部分の直径にほぼ相当するように端部1sを中央にして打ち抜くようにしたが、ツマミ部5の面積が円形の部分の面積の半分より大きく、あるいは小さくなるように、いずれかに片寄らせてもよい。また、ここでは、積層体を打ち抜く形状を円形としたが、楕円形、四角形や六角形等の多角形状のように他の形状でもよい。さらに、シールフィルム6を積層体4から打ち抜いた後で、ツマミ部5の外周部の一部を除去するなどして整形してもよい。
<第2形態例>
以下、図2を参照して、本発明のシールフィルムの製造方法の第2形態例を説明する。
上述の第1形態例においては、第1の基材1の折り返し部3からツマミ部5を形成するようにしたが、本発明の第2形態例においては、第1の基材11と同構成の第3の基材13を用意し、第3の基材13が存在する側の第1の基材11からなるツマミ部15A、または第1の基材11と第3の基材13の互いにシールされた部分からなるツマミ部15Bを形成することで、第1形態例のシールフィルム6と同様の機能を有するシールフィルム16A,16Bを製造することができる。
本形態例のシールフィルムの製造方法においては、まず、片面にシーラント層11bを有する長尺フィルムからなる第1の基材11と、少なくとも片面にシーラント層12bを有する長尺フィルムからなる第2の基材12と、前記第1の基材11と同構成で、第1および第2の基材11,12より幅の狭い長尺フィルムからなる第3の基材13を用意する。第1および第2の基材11,12は、ロール形状で用意し、順次繰り出して使用することが好ましい。
第3の基材13は、面取り数に応じて必要数のロールを用意し、第1の基材11と第2の基材12の間に第3の基材13が挿入されるように各ロールを原紙掛けにセットするのでも良く、あるいは、第3の基材13を、原紙掛けから繰り出された第1の基材11をオンラインでスリットする(長尺フィルムの一部を流れ方向に沿ってカットし、2本またはそれ以上の長尺フィルムに切断する)ことで用意するのでも良い。
次に、図2(a)に示すように、第1の基材11のシーラント層11bに第2の基材12のシーラント層12bを対向させるとともに、第1および第2の基材11,12の間に第3の基材13を挿入したのち、第1〜第3の基材11,12,13が重ね合わされた部分と、第1および第2の基材11,12が重ね合わされた部分とが混在する領域をシールする。第3の基材13の挿入する本数は特に限定されず、第3の基材13を1本挿入すればシールフィルムの1面取りが、また、図2(b)に示すように第3の基材13を2本挿入すれば2面取りが可能である。さらに、第3の基材13を3本以上挿入すれば3面以上の多面取りを行なうこともできる。
基材をシールする方法は、ヒートシール(熱シール)、超音波シール、高周波シールなどが挙げられる。この中ではヒートシールが好ましい。
また、シール工程において熱板を用いてヒートシールする際には、重ね合わせた基材の外側にはみ出したシーラント層が熱板などに溶着するのを防ぐため、シーラント層に溶着しないフィルム(ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ナイロンフィルムや、フッ素または、シリコーン処理されたフィルムやシート等)を介在させることが好ましい。このシーラント層に溶着しないフィルムとして、各基材11〜13と同様に長尺フィルムを用いると、シール手段の前でこれら基材11〜13と重ね合わせて一緒に搬送することができる。
図2(b)の断面図に示すように、第1〜第3の基材11〜13のシールにより積層体14が得られる。
次に、図2(c)に示すように、シール工程によって形成される積層体14を所定の形状に打ち抜く際に、打ち抜かれる領域17A,17B内に第3の基材13の片側の端部13sが含まれるようにして打ち抜き、第3の基材13が存在する側の第1の基材11からなるツマミ部15A、または第1および第3の基材11,13の互いにシールされた部分からなるツマミ部15Bを形成する。これにより、図2(d)に示すように、ツマミ部15A,15Bを有するシールフィルム16A,16Bが得られる。
本形態例においては、第1および第2の基材11,12の間に第3の基材13を挿入する際に、図2(a)の左側に示すように第3の基材13のシーラント層13bを第2の基材12のシーラント層12bに対向させて重ね合わせれば、第3の基材13が存在する側の第1の基材11からなるツマミ部15Aを有するシールフィルム16Aが得られ、図2(a)の右側に示すように第3の基材13のシーラント層13bを第1の基材11のシーラント層11bに対向させて重ね合わせれば、第1および第3の基材11,13の互いにシールされた部分からなるツマミ部15Bを有するシールフィルム16Bが得られる。図2には、これら2種類のシールフィルム16A,16Bを一緒に製造するようにした例を現しているが、特にこれに限定されるものではない。
第3の基材13を挿入する向き(シーラント層13bの上下)はどちらでもよく、用途目的に応じて挿入の向きを選択できる。第3の基材13を、第1の基材11からオンラインでスリットして用意する場合でも、必要に応じて、第3の基材13のシーラント層13bの上下向きを途中で反転することで、2種類のシールフィルム16A,16Bをどちらでも選択して作製可能である。
2面取り以上の多面取りをする際に、すべての第3の基材13のシーラント層13bを第2の基材12のシーラント層12bに対向させて重ね合わせ、第3の基材13が存在する側の第1の基材11からなるツマミ部15Aを有するシールフィルム16Aのみを製造するようにしても良く、また、すべての第3の基材13のシーラント層13bを第1の基材11のシーラント層11bに対向させて重ね合わせ、第1および第3の基材11,13の互いにシールされた部分からなるツマミ部15Bを有するシールフィルム16Bのみを製造するようにしても良い。
積層体14の打ち抜きの形状や寸法、打ち抜き後のツマミ部15A,15Bの整形等は、第1形態例の積層体4の打ち抜きによるシールフィルム6の製造と同様に行なうことができるので、重複する説明は省略する。
(シールフィルム)
本形態例により製造されるシールフィルム6,16A,16Bは、その外縁部を容器の開口部の周縁部にシールすることにより、開口部を閉鎖するシールに用いることができる。また、このシールフィルムは、容器の筒状部にキャップを取り付ける場合に、キャップの内側に用いるインナーシールとすることができる。
容器を開封するときには、シールフィルム6,16A,16Bのツマミ部5,15A,15Bを手指等でつまんで引きはがすことにより、容器を容易に開封することができる。本発明により製造されるシールフィルム6,16A,16Bの場合、ツマミ部5,15A,15Bが容器の開口部から上方に突出するように形成されているので、ツマミ部5,15A,15Bをつまみやすい。
また、本形態例のシールフィルムを用いて、インナーシール付き容器を製造するには、第2の基材2,12に高周波発熱層を有するシールフィルム6,16A,16Bを使用する場合では、容器の開口部の周縁部の上に、ツマミ部が形成されたシールフィルムが、第2の基材2,12を下にして配置され、さらに容器開口部にキャップが取り付けられ、このキャップ内でシールフィルムが容器開口部の周縁部に向けて圧接された状態で、高周波誘導加熱により、シールフィルムと容器開口部の周縁部との間をシールする方法を用いることができる。これにより、シールフィルムがキャップの内面によって容器開口部の周縁部に対して位置決めされるので、シールフィルムの位置合わせが容易である。この場合、高周波が第2の基材の内部の高周波発熱層に到達させるため、容器の少なくとも筒状部およびキャップは、プラスチックなどの絶縁体からなるものとする。
また、第2の基材2,12に高周波発熱層を有さないシールフィルム6,16A,16Bを使用する場合では、容器の開口部の周縁部の上に、シールフィルム6,16A,16Bの打ち抜き形状と同一の形状であって両面にシーラント層を有しかつ内部に高周波発熱層を有する第4の基材を載置し、この第4の基材の上に、ツマミ部が形成されたシールフィルムが、第2の基材2,12を下にして配置され、さらに容器開口部にキャップが取り付けられ、このキャップ内でシールフィルムおよび前記第4の基材が容器開口部の周縁部に向けて圧接された状態で、高周波誘導加熱により、シールフィルムと第4の基材との間および第4の基材と容器開口部の周縁部との間をシールする方法を用いることができる。これにより、シールフィルムがキャップの内面によって容器開口部の周縁部に対して位置決めされるので、シールフィルムの位置合わせが容易である。この場合、高周波が第4の基材の内部の高周波発熱層に到達させるため、容器の少なくとも筒状部およびキャップは、プラスチックなどの絶縁体からなるものとする。
容器開口部の周縁部の上にシールフィルムを載置する方法として、好ましくはあらかじめキャップ内に、ツマミ部を下向きにしたシールフィルムを装填したのち、このシールフィルムが装填されたキャップを容器開口部に取り付ける方法が挙げられる。
また、容器開口部の周縁部の上に第4の基材およびシールフィルムを載置する方法として、好ましくは、あらかじめキャップ内に、ツマミ部を下向きにしたシールフィルムと、第4の基材とをこの順番で装填したのち、このシールフィルムおよび第4の基材が装填されたキャップを容器開口部に取り付ける方法が挙げられる。
このように、容器開口部の周縁部の上に載置すべきものをあらかじめキャップ内に装填してから該キャップを容器開口部に取り付ける方法によれば、容器開口部の周縁部の上にシールフィルムまたは第4の基材およびシールフィルムを載置してから空のキャップを取り付ける方法に比べて、自動化された機械においても容易に実施することができる。
また、本形態例のシールフィルム6,16A,16Bを用いてインナーシール付き容器を製造するときには、第2の基材2,12に高周波発熱層を有するシールフィルムを使用する場合では、第2の基材と容器開口部の周縁部との間に、両面がシール可能な第5の基材を介在させ、その上にシールフィルムを載置するようにしてもよい。この場合は、キャップ内に、ツマミ部を下向きにしたシールフィルムと、両面がシール可能な第5の基材をこの順番で装填したのち、シールフィルムおよび第5の基材が装填されたキャップを容器の開口部に取り付け、このキャップ内でシールフィルムを前記容器開口部の周縁部に向けて圧接した状態で、高周波誘導加熱を行うことができる。
これにより、シールフィルムから容器開口部の周縁部までの間(シールフィルムの下面と第5の基材の上面との間、および第5の基材の下面と容器開口部の周縁部との間)が、高周波で第2の基材の内部に発生した熱により、相互にシールされる。
また、第2の基材2,12に高周波発熱層を有さないシールフィルムを使用する場合では、前記第4の基材と容器開口部の周縁部との間に、両面がシール可能な第5の基材を介在させ、その上に第4の基材およびシールフィルムを載置するようにしてもよい。この場合は、キャップ内に、ツマミ部を下向きにしたシールフィルムと、シールフィルムの打ち抜き形状と同一の形状であって両面にシーラント層を有しかつ内部に高周波発熱層を有する第4の基材と、両面がシール可能な第5の基材をこの順番で装填したのち、シールフィルムの上に第4の基材および第5の基材が装填されたキャップを容器の開口部に取り付け、このキャップ内でシールフィルムを前記容器開口部の周縁部に向けて圧接した状態で、高周波誘導加熱を行うことができる。
これにより、シールフィルムから容器開口部の周縁部までの間(シールフィルムの下面と第4の基材の上面との間、第4の基材の下面と第5の基材の上面との間、および第5の基材の下面と容器開口部の周縁部との間)が、高周波で第4の基材の内部に発生した熱により、相互にシールされる。
第5の基材は、熱可塑性樹脂などのシール可能な部材からなるものであるが、特に、第5の基材と容器開口部の周縁部との間のシール強度が強いものが望ましい。これにより、ツマミ部をつまんでシールフィルムを引きはがした後で、第5の基材が容器開口部の周縁部側に残るようになる。このような第5の基材においては、多角形、星型、円形の開口部、あるいは多数の孔や網目状の開口部を設けることができ、これにより、容器から注出される内容物の流れをこれら開口部によって制御することができる。例えば内容物がマヨネーズ等の粘稠物である場合に、開口部の周縁を適宜の形状とすることにより、容器から注出される内容物の断面形状を星型等の特殊形状に成形して注出することができる。
以上説明したように、本形態例のシールフィルムの製造方法によれば、2種類の基材でシールフィルムを製造することができる。また、各シーラント層が同種の樹脂で構成されているのでシール条件が設定し易く、安定した品質を得ることができる。
本発明により製造されるシールフィルムは、容器のシールに利用することができ、食品、飲料、調味料、医薬品等、種々の内容物に適用することができる。
本発明のシールフィルムの製造方法の第1形態例を示し、(a)は基材の重ね合わせ工程を説明する断面図、(b)は各基材のシールにより得られる積層体を示す断面図、(c)は打ち抜き工程を説明する部分斜視断面図、(d)は打ち抜きにより得られるシールフィルムの断面図である。 本発明のシールフィルムの製造方法の第2形態例を示し、(a)は基材の重ね合わせ工程を説明する断面図、(b)は各基材のシールにより得られる積層体を示す断面図、(c)は打ち抜き工程を説明する部分斜視断面図、(d)は打ち抜きにより得られるシールフィルムの断面図である。
符号の説明
1,11…第1の基材、1b,11b…シーラント層、2,12…第2の基材、2b,12b…シーラント層、2c,12c…イージーピール層、3…折り返し部、3a…折り線、4,14…積層体、5,15A,15B…ツマミ部、6,16A,16B…シールフィルム、7,17A,17B…打ち抜かれる領域、13…第3の基材、13b…シーラント層。

Claims (5)

  1. 片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる第1の基材と、少なくとも片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる第2の基材を用意する工程と、
    前記第1の基材の端部からの一部をその流れ方向に延在する折り線に沿って前記シーラント層の面が向かい合うように折り込んだのち、前記第1の基材の折り返し部が存在する側を、前記第2の基材のシーラント層側と向かい合わせて重ね合わせ、第1および第2の基材をシールする工程と、
    前記シール工程によって形成される積層体を所定の形状に打ち抜く際に、打ち抜かれる領域内に前記第1の基材の折り返し部が含まれるようにして打ち抜き、第1の基材どうしがシールされた部分からなるツマミ部を形成する工程と、
    を有することを特徴とするシールフィルムの製造方法。
  2. 片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる第1の基材と、少なくとも片面にシーラント層を有する長尺フィルムからなる第2の基材と、前記第1の基材と同構成で、第1および第2の基材より幅の狭い長尺フィルムからなる第3の基材を用意する工程と、
    前記第1の基材のシーラント層に前記第2の基材のシーラント層を対向させるとともに、第1および第2の基材の間に前記第3の基材を挿入したのち、第1〜第3の基材が重ね合わされた部分と、第1および第2の基材が重ね合わされた部分とが混在する領域をシールする工程と、
    前記シール工程によって形成される積層体を所定の形状に打ち抜く際に、打ち抜かれる領域内に前記第3の基材の片側の端部が含まれるようにして打ち抜き、第3の基材が存在する側の第1の基材からなるツマミ部、または第1および第3の基材の互いにシールされた部分からなるツマミ部を形成する工程と、
    を有し、
    前記第3の基材が、本製造工程において前記第1の基材が繰り出されたのちに、第1の基材をスリットすることで供給されることを特徴とするシールフィルムの製造方法。
  3. 前記基材のシーラント層がすべて同種の樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシールフィルムの製造方法。
  4. 前記第2の基材のシーラント層の反対側の表面がイージーピール層で構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のシールフィルムの製造方法。
  5. 前記第2の基材が高周波により発熱する層を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のシールフィルムの製造方法。
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