JP5210032B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキン、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
従来、経血の長時間の肌へのはり付きや生理用ナプキンの長時間の肌への接触等によるかゆみやかぶれ等の肌トラブルを解消するために、表面に凹凸形状を有する表面シートを使用し、肌への接触面積を低減し装着感を向上させている。
例えば、引用文献1には、表面に凹凸形状を有する表面シートを使用し、この表面シートと吸収体とを固定するエンボスを略長円状に連結した環状エンボスを設けた生理用ナプキンの技術が開示されている。
このように、引用文献1に記載の生理用ナプキンは、表面シートにランダムな凹凸形状を有するため、肌への接触面積を低減し装着感を向上させさせることができるが、ムレを解消することができない。
そこで、生理用ナプキンのムレを無くし、肌トラブルをさらに解消するために、長手方向に延びる畝が並列する、空気が通る道を有する表面シートを備えた生理用ナプキンが考えられる。
しかしながら、このような表面シートを備えた生理用ナプキンは、空気が通る道を有する一方、経血が肌に接する畝を伝わって、あるいは畝と畝の間の肌を伝わって、伝い流れ漏れをしてしまう可能性がある。
そこで、伝い流れ漏れを防止するため、生理用ナプキンの長手方向前後領域に幅方向に連続して延びる圧搾条溝を設けることが考えられるが、表面シートや吸収体等の構造が大きく変化して液の通過性を阻害するほど圧搾されてしまうと、畝を伝わってきた経血を確実に引き込むことができず、伝い流れ漏れを確実に防止することができない。また、表面シートの構造変化が大きい程、表面シートの特徴を減殺してしまう。
特開2004−465号公報
したがって、本発明の目的は、長手方向に延びる畝が並列する表面シートを備え、幅方向に延びる条溝を設けた吸収性物品であるにもかかわらず、畝を伝わってきた経血を確実に引き込むことができ、伝い流れ漏れを確実に防止することができる吸収性物品を提供することにある。また、長手方向に延びる畝が並列する表面シートの特徴を減殺しない条溝を設けた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌当接面側に表面シート、非肌当接面側に裏面シート及びこれら両シート間に吸収体が配置されてなり、該表面シートと該吸収体とを圧縮して形成される条溝を具備する縦長の吸収性物品において、前記表面シートは繊維集合体からなり、肌当接面側に長手方向に延び且つ幅方向に交互に並列する畝と溝とを有し、前記条溝は、前記吸収性物品の長手方向前後領域の少なくとも一方に幅方向に延び、該条溝の延びる方向に沿って、該条溝の底部に圧搾部と非圧搾部とが交互に並列して形成されており、該圧搾部の表面は、前記吸収体の表面よりも下方に位置し、前記非圧搾部の表面は、前記吸収体の表面よりも上方に位置しており、該非圧搾部における前記表面シートは、その繊維密度が前記表面シートの前記畝の繊維密度よりも高く且つフィルム状態とならずに維状態を維持している吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、長手方向に延びる畝が並列する表面シートの畝を伝わってきた経血を条溝で確実に引き込むことができ、伝い流れ漏れを確実に防止することができる。
以下、本発明の吸収性物品である生理用ナプキンの好ましい一実施形態について、図1〜図5に基づいて説明する。尚、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を示している。
本実施形態の吸収性物品(生理用ナプキン)1は、図1〜図4に示すように、縦長であり、肌当接面側に液透過性の表面シート2、非肌当接面側に裏面シート3及びこれら両シート間に配された吸収体4からなり、該表面シート2と該吸収体4とを圧縮して形成される条溝5を具備している。
前記表面シート2は、肌当接面側に長手方向に延び且つ幅方向に交互に並列する畝21と溝22を有し、該畝21は、中実な繊維集合体からなっている。
前記条溝5は、生理用ナプキン1の長手方向前後領域の少なくとも一方に幅方向に延び、該条溝5の延びる方向に沿って、該条溝5の底部5aに圧搾部51と非圧搾部52とが交互に並列して形成されている。
該圧搾部51の表面51aは、前記吸収体4の表面4aよりも下方に位置し、該非圧搾部52の表面52aは、前記吸収体4の表面4aよりも上方に位置しており、該非圧搾部52における前記表面シート2は、その繊維密度が前記表面シート2の前記畝21の繊維密度よりも高く且つフィルム状態とならず繊維状態を維持している。
ここで、表面シート2が繊維状態を維持しているとは、条溝5の形成による構造変化が液の通過性を阻害しない程度の状態を示しており、具体的には、表面シート2における繊維と繊維が接近して部分的に融着状態となるフィルム化や繊維の扁平化による積み重なり状態による繊維間空間が殆ど消失した構造となっていない状態であり、好ましくは条溝5の底部5aの非圧搾部52における繊維断面の最大幅が、条溝5ではない部分の最大幅の150%を超えない状態である。また、本実施形態では非圧搾部52だけでなく、個々の圧搾部51においても、その面積の30%以上が繊維状態であることが通液性の点から好ましい。しかしながら、圧搾部51は、条溝5の形状の安定性や視認性の点から個々の圧搾部51の面積の30%以上がフィルム状態であることが好ましい。
本実施形態の生理用ナプキン1について、詳述すると、本実施形態の生理用ナプキン1の表裏面シート2,3は、図1に示すように、吸収体4の四周から延出する部分で重なり合い、内面同士をヒートシール等により接合して接合部6を形成している。
前記表面シート2は、図1〜図4に示すように、生理用ナプキン1の長手方向に平行なY方向に、生理用ナプキン1の長手方向の両端縁に亘って延びる複数の畝21を有している。また、表面シート2は、図1〜図4に示すように、畝21と隣接する畝21との間に溝22を有している。このように、表面シート2の畝21と溝22とは、生理用ナプキン1の幅方向であるX方向(Y方向に直交する方向)に交互に並列している。
前記表面シート2の畝21それぞれの厚み(以下、高さともいう)h1は、図3(b)に示すように、好ましくは、0.5〜5mmであり、更に好ましくは、1〜3mmである。畝21の厚みh1が、5mmより大きければ、畝の頂部から吸収体方向への液吸収力が低下し、肌との間の伝い流れを助長してしまい、0.5mmより小さければ、畝を設けることによる肌への接触面積低減効果が発現しにくい。
ここで、畝21の厚みh1とは、畝21の頂部21aにおける測定値を示す。また、畝21と溝22との境界部23は、図3(b)に示すように、畝21の頂部21aにおける厚みh1の半分の厚みの位置と定義する。
前記表面シート2の畝21それぞれの幅W1は、図3(b)に示すように、好ましくは、2〜10mmである。また、本実施形態の生理用ナプキン1の表面シート2の溝22それぞれの幅W2は、好ましくは、0.5〜3mmである。
ここで、畝21の幅W1とは、畝21の境界部23における測定値である。同様に、溝22の幅W2とは、溝22の境界部23における測定値である。
畝21の厚みh1、畝21の幅W1及び溝22の幅W2の測定は、マイクロスコープVH‐8000(キーエンス製)を用い、表面シート2の断面を50倍〜200倍に拡大観察して行う。断面は、フェザー剃刀(品番FAS‐10、フェザー安全剃刀(株)製)を用い、表面シート2を切断して得る。
前記表面シート2の畝21それぞれは、図3(a),図3(b),図4及び図5に示すように、畝21の実質厚みは溝22より厚く、非肌当接面側が略平坦な形状の繊維集合体となっている。実質厚みとは、表面シート2の断面において同じ位置にある肌当接面側と非肌等接面側を結んだ場合の厚みのことであり、本実施形態における畝21は、表面シート2の肌当接面と吸収体4の間が構成繊維で満たされており、畝21内には空洞(繊維同士の間隔ではなく、畝を形成するための空洞)は存在していない。畝21が中実な繊維集合体であることにより、畝の型崩れを起こさず、肌への接触面積を低減し装着感を向上させさせることができる。また、畝溝構造の型崩れを起こさず、空気が通る道を確保でき、ムレによる肌トラブルをさらに低減することができる。
前記表面シート2の溝22それぞれには、図5に示すように、楕円形の開孔24が、多数形成されている。開孔24は、図4に示すように、溝22の延びる方向(Y方向)に沿って一定の間隔を置いて規則的に形成されている。従って、表面シート2には、そのY方向に沿って一定の間隔を置いて配置された多数の開孔24からなる開孔列が、表面シート2のX方向に亘って多列に形成された状態となっており、隣り合う2つの開孔列においては、X方向に関して開孔24が同じ位置に形成されている。開孔24を表面シート2の溝部22に設けることにより、体液の表面シート2から吸収体4への移行を効率的に行うことができ、表面シート2の装着感が向上する。溝22の開孔24を除いた部分は、表面シート2の構成繊維で満たされており、非肌当接面側が略平坦な形状の繊維集合体となっている。
本実施形態の生理用ナプキン1の条溝5は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向前後領域に幅方向(X方向)に延びて形成されている。条溝5は、例えば、就寝時の斜め寝姿勢時の伝い流れ漏れを防止するために、生理用ナプキン1の長手方向後方領域にのみ設けられていても良い。条溝5は、表面シート2と吸収体4とを固着するものであり(図3(a)参照)、図2に示すように、条溝5の底部5aには、条溝5の延びるX方向に、圧搾部51と非圧搾部52とが交互に並列して形成されている。ここで、非圧搾とは、弱圧で圧搾される態様を意味する
前記条溝5の底部5aの圧搾部51及び非圧搾部52は、図3(a),図4に示すように、圧搾部51の表面51aそれぞれが、吸収体4の表面4aよりも下方に位置し、非圧搾部52の表面52aそれぞれは、吸収体4の表面4aよりも上方に位置している。本実施形態の生理用ナプキン1では、非圧搾部52の表面52aそれぞれが、吸収体4の表面4aより上方に位置する表面シート2の溝22の表面22aより更に上方に位置している。
尚、図3(a)に示す表面シート2の畝21は、X1−X1線から投影した畝21を示している。
前記圧搾部51それぞれは、図3(a)に示すように、その上面開口51cの幅が、圧搾部51の表面(底面)51aの幅よりも大きく形成されている。即ち、非圧搾部52それぞれは、X方向断面において、表面シート2側に凸の曲線を描く輪郭となっている。前記非圧搾部52における表面シート2は、その繊維密度が表面シート2の畝21の繊維密度よりも高く形成されているが、図3(a)に示すように、非圧搾部52の表面52aは、フィルム化されずに表面シート2を構成する繊維の状態を維持している。
前記非圧搾部52の表面シート2の繊維密度は、好ましくは、0.0075〜0.25g/cm3、更に好ましくは、0.02〜0.08g/cm3である。また、本実施形態の生理用ナプキン1の表面シート2の畝21の繊維密度は、好ましくは、0.003〜0.1g/m3、更に好ましくは、0.01〜0.04g/m3である。
ここで、圧搾部51と非圧搾部52との境界部53は、図3(a)に示すように非圧搾部52の表面52aでの頂部52bと圧搾部51の表面51aでの底部51bとの中間の位置と定義する。非圧搾部52の表面シート2の繊維密度は、圧搾部51と吸収体4とを除去した表面シート2の重量と体積から求める。表面シート2の畝21の繊維密度は、溝22を除去した畝21の重量と体積から求める。体積は、前述した畝21の厚みh1、畝21の幅W1及び溝22の幅W2を測定した器具を使用して測定する。
前記圧搾部51それぞれは、図2に示すように、生理用ナプキン1の長手方向(Y方向)に長い略長方形状である。略長方形状の圧搾部51それぞれの幅W3は、表面シート2の溝22の幅W2よりも大きく形成されている。図2、図3(a)に示すように、圧搾部51それぞれの幅W3は、好ましくは、0.4〜8mmである。圧搾部51の幅W3が、溝22の幅W2よりも大きければ、圧搾部と溝部の位置が一致している場合でも畝部の一部を確実に圧搾することができる。 図2に示すように、圧搾部51それぞれの長さL1は、好ましくは、1〜10mmである。圧搾部51の長さL1は、表面シート2の畝21の高さh1の50%以上であって、200%以下に形成されている。圧搾部51の長さL1が、畝21の高さh1の50%未満である場合には、非圧搾部の高さと条溝のない畝部の高さの差が小さくなるため、長手方向に伝う液を遮断することができなくなり、200%より大きい場合には、条溝内で身体と直接接触する部分が現われるため同様に長手方向に伝う液を遮断することができなくなる。なお、表面シートの畝の高さh1は、表面シートの頂部から吸収体表面までの長さであり、中間シート等が配されている場合には、中間シートも含め計測する。
圧搾部51は、略長方形状に形成されているが、実際には、開口51c部の四周それぞれは、円弧に形成されているため(図3(a)参照)、圧搾部51の幅W3及び長さL1は、圧搾部51と非圧搾部52との境界部53における測定値である。測定は、前述した畝21の幅W1、溝22の幅W2等の測定と同様にして行う。
本実施形態の生理用ナプキン1では、圧搾部51と隣接する圧搾部51との間隔W4は、それぞれ、図3(a)に示すように、表面シート2の畝21の幅W1及び表面シート2の溝22の幅W2の和の50%より大きく、100%より小さく形成されている。隣接する圧搾部51同士の間隔W4が、畝21の幅W1と溝22の幅W2との合計値の50%より大きいと、条溝における圧搾部の占有する割合が高くなって非圧搾部が形成されにくく、液と接触し吸収体へと導く効果が低くなり、100%より小さいと、非圧搾部と畝の差が無くなり条溝としての液を遮断する機能が低下する。
ここで、間隔W4とは、図2、図3(a)に示すように、圧搾部51の境界部53でのX方向中央部と隣接する圧搾部51の境界部53でのX方向中央部との間の長さと定義する。
本実施形態の生理用ナプキン1の表面シート2としては、表面シート2の畝21それぞれが、図3(a),図3(b),図4及び図5に示すように、中実な繊維集合体となっている。そのため、表面シート2の製法は、畝部に空間が生じるような製法、加熱した凸状ピンと多列の凹条部とにより表面シートに畝溝構造を形成する製法等ではなく、例えば、支持体(ネット)上にウエブを積繊した後、溝となる部分を吸引又は溝となる部分に気体を噴射してウエブに凹凸構造を付与し、それを加熱する製法が考えられる。この製法によれば、畝部が繊維集合体で中実となっている畝溝構造を有する表面シート2を形成することができる。本実施形態の生理用ナプキン1の表面シート2の開孔24は、畝溝構造を有する表面シートの溝に沿って加熱した穿孔ピンを押圧することにより形成することができる。また、表面シート2を構成する不織布繊維は、各種公知の不織布繊維を用いることができる。
本実施形態の生理用ナプキン1の条溝5は、条溝5の方向(X方向)に非連続的に延びる圧搾部51にのみエンボス加工することにより形成することができる。そのように加工することにより、条溝5の非圧搾部52の表面52aはフィルム化されず、表面52aには表面シート2を構成する繊維状態を維持することができる。圧搾部51それぞれは、表面シート2側から裏面シート3側へエンボス加工されており、圧搾部51の表面51aが、吸収体4の表面4aより下方に位置するまで圧搾することにより形成されている。本実施形態においては、圧搾部51と隣接する圧搾部51との間の非圧搾部52は、フィルム化を防止するためエンボス加工を施しておらず、圧搾部51の形成に伴い、圧搾部51と隣接する圧搾部51との間の表面シート2が下方に引っ張られて形成されている。このように、非圧搾部52は、下方に引っ張られて形成されるため、図3(a),図4に示すように、非圧搾部52の表面52aは、吸収体4の表面4aより上方に位置している。非圧搾部52の高さは、隣接する圧搾部51同士の間隔を短くすれば低く調整でき、間隔を広くすれば高く調整することができる。圧搾部51のエンボスは、公知のエンボス法を利用することができる。例えば、超音波エンボス、熱エンボスが利用できる。
本実施形態の生理用ナプキン1の裏面シート3及び吸収体4としては、従来の吸収性物品等において用いられる各種材料を用いることができる。裏面シート3としては、例えば、水蒸気透過性で且つ液難透過性のフィルムシートである。また吸収体4としては、例えば、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物がティッシュペーパーに包被されて構成されている。
次に上述した本発明の一実施形態の生理用ナプキンを使用した際の作用効果について説明する。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向(Y方向)の両端縁に亘って延びる複数の畝21と溝22とを交互に有する表面シート2を備えている。また、表面シート2の畝21は、図3(a),図3(b),図4及び図5に示すように、中実な繊維集合体で形成されているため、長時間装着しても畝21が潰れることがなく、肌への接触面積を低減し装着感を向上することができる。また、中実な繊維集合体で形成されている畝21同士の間の溝22は、長手方向(Y方向)に延びる空気が通る道となり、生理用ナプキン1のムレを無くし、肌トラブルを解消することができる。
さらに、本実施形態の生理用ナプキン1を就寝時等に使用し、多量の経血が、肌に接する畝21を伝わり長手方向(Y方向)後方へ伝わったとしても、図1,図2,図4に示すように、生理用ナプキン1には、生理用ナプキン1の長手方向(Y方向)後方領域に幅方向(X方向)に延びる条溝5が形成されている。条溝5の底部5aには、図2,図4に示すように、条溝5の延びるX方向に、圧搾部51と非圧搾部52とが交互に並列して形成されており、図3(a),図3(b)に示すように、非圧搾部52の頂部52bは、畝21の頂部21aより下方に位置し、圧搾部51の表面51aは吸収体4の表面4aより下方に位置しているため、畝21を伝い流れてきた経血を条溝5内に確保することができる。図3(a)に示すように、非圧搾部52の頂部52bは、溝22内に形成されることはないため、溝22の空気が通る道としての役割を妨げることはない。また、非圧搾部52の表面52aは、フィルム化されておらず且つ表面シート2を構成する繊維の状態を維持しているため、伝い流れてきた経血が多量であったとしても、確実に引き込むことができ、伝い流れによる漏れを確実に防止することができる。
また、本実施形態の生理用ナプキン1は、図3(a),図4に示すように、繊維の状態を維持している非圧搾部52が条溝5内にあるため、着用者の肌に、フィルム化した剛性の高い圧搾部51が接触することがなく、表面シート2の装着感を減殺することがない。
本発明の吸収性物品は、上述の実施形態の生理用ナプキンに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の実施形態の生理用ナプキンにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述の生理用ナプキン1の実施形態においては、表面シート2の溝22それぞれに楕円形の開孔24が、多数形成されているが、開孔24の形状は、円形、長円形、三角形、多角形、又はこれらの組み合わせであっても良い。また、溝22に開孔24を設けなくても良い。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、条溝5の圧搾部51は、図2に示すように、条溝5の延びるX方向に、並んで設けられているが、X方向から見て、隣接する圧搾部51同士が重なるように設けられていても良い。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、条溝5の圧搾部51それぞれは、図2に示すように、生理用ナプキン1の長手方向(Y方向)に長い略長方形状であるが、圧搾部51の形状は、円形、長円形、楕円刑、三角形、多角形、又はこれらの組み合わせであっても良い。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、条溝5の非圧搾部52それぞれは、フィルム化を防止するためエンボス加工を施していないが、非圧搾部52の表面52aがフィルム化せず、表面シート2を構成する繊維の状態を維持する程度に、弱い圧のエンボス加工を施しても良い。
本発明は、生理用ナプキン以外にも、例えば、パンティーライナー、失禁パッド、展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ等の吸収性物品に好適に用いることができる。
本発明の吸収性物品(生理用ナプキン)の一実施形態の平面図である。 図1に示す実施形態の要部であるP部分の拡大図である。 (a)図2におけるX1−X1線断面図である。(b)図2におけるX2−X2線断面図である。 図1に示す実施形態の要部であるP部分の拡大斜視図である。 本発明の吸収性物品(生理用ナプキン)に使用する表面シートの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 吸収性物品(生理用ナプキン)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸水体
4a 吸水体の表面
5 条溝
5a 条溝の底部
6 接合部
21 畝
21a 畝の頂部
22 溝
22a 溝の表面
23 畝と溝との境界部
24 開孔
51 圧搾部
51a 圧搾部の表面、51b 圧搾部の底部、51c 圧搾部の開口
52 非圧搾部
52a 非圧搾部の表面、52b 非圧搾部の頂部
53 圧搾部と非圧搾部との境界部

Claims (4)

  1. 肌当接面側に表面シート、非肌当接面側に裏面シート及びこれら両シート間に吸収体が配置されてなり、該表面シートと該吸収体とを圧縮して形成される条溝を具備する縦長の吸収性物品において、
    前記表面シートは繊維集合体からなり、肌当接面側に長手方向に延び且つ幅方向に交互に並列する畝と溝とを有し、
    前記条溝は、前記吸収性物品の長手方向前後領域の少なくとも一方に幅方向に延び、該条溝の延びる方向に沿って、該条溝の底部に圧搾部と非圧搾部とが交互に並列して形成されており、該圧搾部の表面は、前記吸収体の表面よりも下方に位置し、前記非圧搾部の表面は、前記吸収体の表面よりも上方に位置しており、該非圧搾部における前記表面シートは、その繊維密度が前記表面シートの前記畝の繊維密度よりも高く且つフィルム状態とならずに繊維状態を維持しており、
    前記非圧搾部の表面での頂部が、前記畝の頂部より下方に位置しており、
    前記圧搾部それぞれの長さ(L1)は、前記表面シートの前記畝の高さ(h1)の50%以上であって、200%以下であり、
    個々の圧搾部は、その面積の30%以上が繊維状態であり且つその面積の30%以上がフィルム状態である吸収性物品。
  2. 前記条溝の底部の圧搾部それぞれは、平面視して前記吸収性物品の長手方向に長い略長方形状であり、該圧搾部それぞれの幅は、前記表面シートの前記溝の幅よりも大きい請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記圧搾部と隣接する前記圧搾部との間隔は、それぞれ、前記表面シートの前記畝の幅及び前記表面シートの前記溝の幅の和の50%より大きく、100%より小さい請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記条溝の底部の非圧搾部の表面が、前記表面シートの前記溝の表面より上方に位置している請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
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