JP5208885B2 - 電池電圧監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は電池電圧監視装置に関し、特に、二次電池の電圧監視装置に関する。
図4は、フライングキャパシタ方式の電池電圧監視装置の典型的な構成例を示す図である。図4に示す例では、複数個直列に接続された二次電池セル(単に「セル」ともいう)のうち4つのセルに対応して1つの電池電圧監視装置10’が設けられている。図4のセル1よりも上段の4つのセルの組に対しては別の電池電圧監視装置(不図示)が設けられ、図4のセル4よりも下段の4つのセルの組に対してはさらに別の電池電圧監視装置(不図示)が設けられている。特に制限されないが、電池電圧監視装置10’では、セル1→セル2→セル3→セル4の順でセルの電圧の測定が行われるものとする。
電池電圧監視装置10’において、セル1の電圧測定時、スイッチSW1a、SW1bをオン(導通状態)にして、セル1の両端(正極端子、負極端子)をフライングキャパシタ12の両端(+端子、−端子)にそれぞれ接続し、セル1の両端の端子間電圧をフライングキャパシタ12にサンプルホールドする。次に、スイッチSW1a、SW1bをオフ(非導通状態)とした後に、スイッチSWta、SWtbをオン(導通状態)にして、フライングキャパシタ12の両端(+端子、−端子)を差動増幅回路14の差動入力端子(非反転入力端子(+)と反転入力端子(−))にそれぞれ接続する。差動増幅回路14は、フライングキャパシタ12の両端の差電圧を差動増幅し、GND(グランド)を基準としたシングルエンデッド出力で出力する。差動増幅回路14の出力電圧は、ADコンバータ(ADC)15のアナログ入力(AIN)に入力される。ADコンバータ(ADC)15は、アナログ入力電圧をデジタル信号に変換(AD変換)して電圧判定部16に供給する。電圧判定部16では入力したデジタル信号から例えば過放電、過充電であるか否かを判定する。
次に、セル2の電圧測定時には、スイッチSW2a、SW2bをオンにしてセル2の両端(正極端子、負極端子)をフライングキャパシタ12の両端(+端子、−端子)にそれぞれ接続し、セル2の端子間電圧をフライングキャパシタ12にサンプルホールドする。次に、スイッチSW2a、SW2bをオフした後、スイッチSWta、SWtbをオンとし、フライングキャパシタ12の両端の電圧を差動増幅回路14の差動入力端子に差動入力し、ADコンバータ(ADC)15でデジタル信号に変換して電圧判定部16に供給し、電圧判定部16では入力したデジタル信号から例えば過放電異常、過充電異常であるか判定する。
セル3の電圧測定時には、スイッチSW3a、SW3bをオンにしてセル3の両端をフライングキャパシタ12の両端(+端子、−端子)に接続してセル3の端子間電圧をフライングキャパシタ12にサンプルホールドし、次に、スイッチSW3a、SW3bをオフとした後に、スイッチSWta、SWtbをオンにしてフライングキャパシタ12の両端の電圧を差動増幅回路14の差動入力端子に差動入力し、ADコンバータ(ADC)15でデジタル信号に変換して電圧判定部16に供給し、電圧判定部16では入力したデジタル信号から例えば過放電、過充電であるか否かを判定する。
セル4の電圧測定時には、スイッチSW4a、SW4bをオンにしてセル4の両端をフライングキャパシタ12の両端(+端子、−端子)に接続してセル4の端子間電圧をフライングキャパシタ12にサンプルホールドし、次に、スイッチSW4a、SW4bをオフとした後に、スイッチSWta、SWtbをオンにし、フライングキャパシタ12の両端の電圧を差動増幅回路14の差動入力端子に差動入力し、ADコンバータ(ADC)15でデジタル信号に変換して電圧判定部16に供給し、電圧判定部16では入力したデジタル信号から例えば過放電、過充電であるか否かを判定する。
電池電圧監視装置10’において、例えばスイッチSW2aがオフ故障(オンしない)した場合、セル2の電圧測定時、フライングキャパシタ12は充電されない。フライングキャパシタ12には、セル1の電圧測定時の電荷が残っているため、セル1とほぼ同じ結果となる。すなわち、スイッチSW2a等、スイッチ部のオフ故障あるいは断線故障(例えばセル1の負極と電池電圧監視装置10’の端子22間の断線故障等)を正しく検出することができない。
なお、特許文献1には、フライングキャパシタ式電圧検出回路において、マルチプレクサの断線故障やオフ故障の診断を目的として、各電池セルの電圧測定毎に、フライングキャパシタの蓄積電圧をリセット回路によって放電し、マルチプレクサ部の故障診断を実現するために、図5のような構成が開示されている(特許文献1の図1)。図5において、例えば、スイッチSSR12がオフ故障している場合、電池セルVB10の電圧測定終了後、リセット回路6のリセットスイッチSW1をオンし、フライングキャパシタC3を放電し、蓄積電圧を低下させる。次に行われる電池セルVB11の電圧測定時には、スイッチSSR12がオフ故障しているため、電池セルVB11によってフライングキャパシタC3は充電されない。その結果、出力側サンプリングスイッチSSR21、SSR22がオンした後の差動増幅回路(OP)の出力電圧は、電池セルが正常である時にはあり得ない低い電圧を出力する。この電圧を検出することによって、マルチプレクサ2の故障(断線故障)を判定する。
特開2003−84015号公報(図1)
以下に本発明による関連技術の分析を与える。
ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)用の二次電池は、ニッケル水素電池に変わり、リチウムイオン電池が主流となる。リチウムイオン電池の場合、通常使用する電圧値は、過放電異常であるか否かを判断する閾値電圧(過放電閾値)よりも、過充電異常であるか否かを判断する閾値電圧(過充電閾値)に近い場合が多い。すなわち、過放電閾値(例えば2V)の低電圧よりも、過充電閾値(例えば4.35V)付近の電圧値となる場合が多い。
特許文献1においては、図5に示したように、リセット時、リセット回路6のリセットスイッチSW1をオンにしてフライングキャパシタC3の蓄積電荷を一旦放電した後、過放電異常が検出された場合、マルチプレクサ2の断線故障と判定している。
通常、電池セルは、過充電異常か否かを判断する過充電閾値に近いレベルに充電されている。図5のフライングキャパシタC3において、リセット後(放電後)の電荷はゼロとされ、このため、電池セルの電圧測定にあたり、当該電池セル側からフライングキャパシタC3に電荷が移動し当該電池セルの電圧レベルまで充電されることになる。そして、次の電池セルの電圧測定の直前に行われるリセット時、フライングキャパシタC3に充電されている電荷はGND側に放電される。すなわち、電池セルの電圧測定のたびに、当該電池セルから、放電済みのフライングキャパシタC3への電荷の蓄積が行われ、その後、フライングキャパシタC3に蓄積された電荷は放電されることになり、エネルギーロスが大きい。
また、リセット時、フライングキャパシタC3の蓄積電荷をゼロとするためには、放電時間を長くとる必要がある。このため、電池セル電圧の測定の高速化が困難となる。
一方、フライングキャパシタC3の放電時間の短縮を図る場合、電流制限用抵抗値を小さくする必要がある。しかしながら、電流制限用抵抗値を小さくすると、放電電流によるGND電位の変動が起こり、回路特性に悪影響を与える等の懸念がある。また、次の電池セルの電圧測定時、フライングキャパシタをゼロから充電しなければならず、充電に時間がかかり、高速化が困難となる。
このような問題が生じる理由は、特許文献1においては、リセット時に、フライングキャパシタC3を放電し、過放電異常(低電圧)を検出した場合、マルチプレクサ2の断線故障やオフ故障を検出しているためである。
本発明は、上記問題点の1つ又は複数を解決するため、概略以下の構成とされる。
本発明によれば、直列接続された複数の電池セルうち被測定対象の電池セルの両端電圧をマルチプレクサ部のスイッチを介してフライングキャパシタにサンプルし前記フライングキャパシタにサンプルした電圧を測定する電池電圧監視装置であって、電池セルの両端電圧をサンプルした前記フライングキャパシタをリセットするにあたり、過放電閾値よりも、過充電閾値側に近い所定の電圧値に充電するリセット回路を備えた電池電圧監視装置が提供される。
本発明によれば、直列接続された複数の電池セルのうち被測定対象の電池セルの両端電圧をマルチプレクサ部のスイッチを介してフライングキャパシタにサンプルし前記フライングキャパシタにサンプルした電圧を測定する電池電圧監視方法であって、電池セルの両端電圧をサンプルした前記フライングキャパシタをリセットするにあたり、過放電閾値よりも、過充電閾値側に近い所定の電圧値に充電する電池電圧監視方法が提供される。
本発明によれば、電池セルからフライングキャパシタへの充電量を縮減し、エネルギーロスを削減することができる。また、本発明によれば、フライングキャパシタへの充電量が小さいため、充電時間が短くて済み、この結果、電池セルの測定を高速化することができる。
本発明の一実施例の構成を示す図である。 本発明の一実施例の動作を示すタイミング図である。 本発明の別の実施例の構成を示す図である。 電池電圧監視回路の典型例を示す図である。 特許文献1の構成(特許文献1の図1)を示す図である。
本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態の電池電圧監視装置の構成を示すブロック図である。この電池電圧監視装置10は、マルチプレクサ部11と、フライングキャパシタ12と、トランスファスイッチ部13と、差動増幅回路14と、ADコンバータ(ADC)15と、電圧判定部16と、基準電圧源17と、充電用スイッチSWcと電流制限抵抗Rcを備えたリセット回路18と、を備えている。
マルチプレクサ部11は、電圧を測定する電池セル(単に「セル」ともいう)の正極端子、負極端子とフライングキャパシタ12の+端子、−端子とをそれぞれ接続し、被測定対象の電池セルの正極端子、負極端子の両端電圧でフライングキャパシタ12を充電する。
マルチプレクサ部11は、セル1の正極端子に接続された端子21に一端が接続されたスイッチSW1aと、セル1の負極端子とセル2の正極端子の接続点に接続された端子22に一端が共通接続されたスイッチSW2a、スイッチSW1bと、セル2の負極端子とセル3の正極端子の接続点に接続された端子23に一端が共通接続されたスイッチSW3a、スイッチSW2bと、セル3の負極端子とセル4の正極端子の接続点に接続された端子24に一端が共通接続されたスイッチSW4a、スイッチSW3bと、セル4の負極端子とその前段のセルの正極端子の接続点に接続された端子25に一端が接続されたスイッチSW4bと、を備えている。スイッチSW1a、SW2a、SW3a、SW4aの他端は共通接続され、フライングキャパシタ12の+端子に接続されている。スイッチSW1b、SW2b、SW3b、SW4bの他端は共通接続され、フライングキャパシタ12の−端子に接続されている。
リセット回路18において、充電用スイッチSWcは、基準電圧源17の出力と電流制限抵抗Rcの一端に接続され、電流制限抵抗Rcの他端はフライングキャパシタ12の+端子に接続されている。充電用スイッチSWcがオン(導通状態)のとき、フライングキャパシタ12は基準電圧源17の出力電圧(基準電圧)Vrefで充電される。
トランスファスイッチ部13は、フライングキャパシタ12の+端子と差動増幅回路14の非反転入力端子(+)間、フライングキャパシタ12の−端子と差動増幅回路14の反転入力端子(−)間にそれぞれ接続されたトランスファスイッチSWta、SWtbを備えている。トランスファスイッチSWta、SWtbがオンのとき、フライングキャパシタ12の両端(+端子、−端子)の電圧は、差動増幅回路14の非反転入力端子(+)、反転入力端子(−)に差動入力される。
差動増幅回路14は、フライングキャパシタ12の両端の差電圧を差動増幅し、シングルエンデッド出力する。
ADコンバータ15は、差動増幅回路14の出力電圧をAD(アナログデジタル)変換する。
電圧判定部16において、ADコンバータ15でAD変換された、デジタル信号を入力し、例えば過充電閾値、過放電閾値と比較し、過充電異常、過放電異常を判定する。
基準電圧源17は、4段直列接続されたセル1の正極端子電圧(VCC)を受け、基準電圧Vref(例えば4V)を出力するレギュレータから構成される。基準電圧源17は温度補償された電圧を出力するバンドギャップリファレンス回路等を備えた構成としてもよい。基準電圧源17は、リセット時、オンとなる充電用スイッチSWcと電流制限抵抗Rcを介して、フライングキャパシタ12の+端子に基準電圧Vrefを与える。
また、基準電圧源17は、ADコンバータ15に、AD変換の基準となる高位側のリファレンス(基準)電圧Vrefを与える。なお、図1の構成の場合、ADコンバータ15の低位側のリファレンス電圧はGND電位である。
ADコンバータ15のデジタル信号をnビット(nビット分可能)とし、リファレンス電圧Vrefをアナログ入力電圧のフルスケールに対応する構成とした場合、ADコンバータ15は、Vrefを2^n(^は冪乗を表す)で除した電圧を1ステップとして、GND電位からVrefの間のアナログ入力電圧に応じて、例えば0(nビット全て0)からフルスケールのデジタルコード(nビット全て1)を出力する。
図2は、本実施例の動作を説明するためのタイミング図である。図2には、図1のスイッチSW1a、SW1b、SW2a、SW2b、SW3a、SW3b、SW4a、SW4b、スイッチSWta、SWtb、スイッチSWcのオン・オフ(導通・非導通)の状態が示されている。スイッチSW1a、SW1b同士は同時にオン・オフされる。スイッチSW2a、SW2b同士は同時にオン・オフされる。スイッチSW3a、SW3b同士は同時にオン・オフされる。スイッチSW4a、SW4b同士は同時にオン・オフされる。スイッチ対SWta、SWtb同士は同時にオン・オフされる。このため、各スイッチ対に対して1つの波形が示されている。また、図2の波形の上の○で囲んだ1〜7の数字はそれぞれタイミング1〜7を表している。
<セル1電圧測定>
スイッチSW1a、SW1bがオンし(タイミング1)、セル1の端子間電圧でフライングキャパシタ12を充電する。電圧が安定した後、スイッチSW1a、SW1bをオフする(タイミング2)。
次にスイッチSWta、SWtbをオンし(タイミング3)、フライングキャパシタ12の+端子電圧、−端子電圧を、差動増幅回路14の差動入力端子(+、−)に入力する。差動増幅回路14は差動入力端子に入力された差電圧を、GND基準の電圧(シングルエンデッド出力電圧)に変換し、ADコンバータ15のアナログ入力端子(AIN)に供給する。
ADコンバータ15にて、アナログ入力端子(AIN)に入力された信号のAD変換が行われ(タイミング4)、ADコンバータ15からのデジタル信号は電圧判定部16に入力され、設定された基準値と比較され、電池セルの過充電異常、過放電異常の有無が判定される。AD変換終了後、充電用スイッチSWcがオンし(タイミング5)、基準電圧源17によってフライングキャパシタ12を充電する。
一定時間後、スイッチSWta、SWtb、充電用スイッチSWcをオフする(タイミング6)。
<セル2電圧測定>
セル1電圧測定の最後に、充電用スイッチSWcをオフした後、スイッチSW2a、SW2bをオンし(タイミング7)、セル2電圧でフライングキャパシタ12を充電する。電圧が安定した後、スイッチSW2a、SW2bをオフする。次にスイッチSWta、SWtbをオンし、フライングキャパシタ12の蓄電電圧を差動増幅回路14に差動入力する。以降の動作はセル1測定と同じである。
<セル3電圧測定>
セル2電圧測定の最後に、充電用スイッチSWcをオフした後、スイッチSW3a、SW3bをオンし、セル3電圧でフライングキャパシタ12を充電する。電圧が安定した後、スイッチSW3a、SW3bをオフする。次にスイッチSWta、SWtbをオンし、フライングキャパシタ12の両端の電圧を差動増幅回路14に差動入力する。以降の動作は他セルと同じである。
<セル4電圧測定>
セル3電圧測定の最後に、充電用スイッチSWcをオフした後、スイッチSW4a、SW4bをオンし、セル4電圧でフライングキャパシタ12を充電する。電圧が安定した後、スイッチSW4a、SW4bをオフする。次にスイッチSWta、SWtbをオンし、フライングキャパシタ12の両端の電圧を差動増幅回路14に差動入力する。以降の動作は他セルと同じである。
<SW2aがオフ故障した場合>
スイッチSW2aがオフ故障時、スイッチSW2aはオンしないため、セル2の電圧測定時に、端子22とフライングキャパシタ12の+端子は非接続状態とされ、セル2の電圧でフライングキャパシタ12を充電(放電)することができない。したがって、フライングキャパシタ12には、セル1の測定の最後に、充電用スイッチSWcを介して基準電圧源17で充電された電荷が残っている。このため、ADコンバータ15のアナログ入力(AIN)には、基準電圧Vrefが入力される。その結果、ADコンバータ15は、フルスケールコード(例えばnビットが全て1)を出力する。電圧判定部16では、ADコンバータ15からフルスケールコードのデジタル信号を受けると、過充電異常と判定する。これによって、故障(マルチプレクサ部2のオフ故障)が検出される。
なお、図1に示す例では、複数個直列に接続されたセルのうち4つのセルに対応して1つの電池電圧監視装置10が設けられている。図4のセル1よりも上段の4つのセルの組に対しては別の電池電圧監視装置(不図示)が設けられ、図4のセル4よりも下段の4つのセルの組に対してはさらに別の電池電圧監視装置(不図示)が設けられている。それぞれの電池電圧監視装置10による過充電異常の検出結果は、不図示のコントローラ(CPU)等に集めるようにしてもよい。あるいは、複数の電池電圧監視装置10からの過充電異常検出結果の論理演算結果(例えば論理和演算結果)を、不図示のコントローラ(CPU)に通知するようにしてもよい。
本実施形態においては、フライングキャパシタ12を、過充電異常であるか判定するための値(過充電閾値)よりも高い基準電圧で充電しておくことによって、マルチプレクサ部2のスイッチオフ故障を、過充電異常として検出することができる。
また、通常使用時の電池セルの電圧は過充電閾値に近いため、本実施形態において、電池セルとフライングキャパシタ12との間で移動する電荷量を小さくすることができ、エネルギーロスを縮減することができる。
そして、本実施形態においては、リセット時、フライングキャパシタ12へは、被測定対象の電池セルの電圧をサンプルした結果の電荷が残存しており、この状態から、過充電閾値を超えた所定値まで充電すればよく、リセットの充電時間が短い。このため、測定を高速化することができる。
被測定対象の電池セルの電圧が基準電圧源17からの基準電圧Vrefよりも低い場合、当該被測定対象の電池セルの電圧測定時、フライングキャパシタ12側から、当該被測定対象の電池セルへの電荷の移動が行われることになり、当該被測定対象の電池セルの充電が行われることになる。
すなわち、本実施形態においては、特許文献1で問題となったような、被測定対象の電池セルからフライングキャパシタ側への電池セル電圧相等の電荷(Q=Cf×V、ただし、Vは電池セルの電圧、Cfはフライングキャパシタの容量値)の移動は行われず、電池セルの電圧測定でフライングキャパシタ12に蓄積された電荷、及びリセット時に充電された電荷が効率よく、電池セル側に回収されることになる。
図3は、本発明の別の実施例の構成を示す図である。ADコンバータ15の入力インピーダンスが高い場合、プリアンプ(バッファ)はなくてもよい。図3を参照すると、本実施例においては、図1の差動増幅回路14が省略され、スイッチSWtaの一端がADコンバータ15のアナログ入力INに接続されている。スイッチSWtbの一端はADコンバータ15のGND端子に接続されている。ADコンバータ15のGND端子は装置のGND端子に接続されている。スイッチSWta、SWtbオン時、ADコンバータ15は、フライングキャパシタ12の+端子と−端子間の電位差をアナログ入力AINに入力する。
上記した実施形態は以下のように付記される(ただし、以下に限定されない)。
(形態1)
直列接続された複数の電池セルのうち被測定対象の電池セルの両端電圧をマルチプレクサ部のスイッチを介してフライングキャパシタにサンプルし前記フライングキャパシタにサンプルした電圧を測定する電池電圧監視装置であって、
前記電池セルの両端電圧をサンプルした前記フライングキャパシタをリセットするにあたり、過放電閾値よりも、過充電閾値側に近い所定の電圧値に充電するリセット回路を備えた、ことを特徴とする電池電圧監視装置。
(形態2)
前記電池セルの電圧測定時、前記フライングキャパシタの電圧が、前記所定の電圧以上の場合、前記マルチプレクサ部の故障と判定する、ことを特徴とする形態1記載の電池電圧監視装置。
(形態3)
前記リセット時、前記所定の電圧として、前記過充電閾値を超えた電圧に前記フライングキャパシタを充電し、
前記電池セルの電圧測定において、前記フライングキャパシタの電圧が、前記過充電閾値以上の場合、前記マルチプレクサ部の故障と判定する、ことを特徴とする形態1記載の電池電圧監視装置。
(形態4)
前記所定の電圧値の電圧を出力する電圧源を備え、
前記リセット回路は、リセット時、前記フライングキャパシタの一端を、前記電圧源の出力に接続する、ことを特徴とする形態1乃至3のいずれか1に記載の電池電圧監視装置。
(形態5)
前記フライングキャパシタにサンプルした電圧を測定するADコンバータを備え、
前記ADコンバータのリファレンス電圧として前記電圧源からの電圧を用いる、ことを特徴とする形態4記載の電池電圧監視装置。
(形態6)
前記フライングキャパシタにサンプルした電圧を差動で受ける差動増幅回路を備え、
前記ADコンバータは、前記差動増幅回路の出力を入力する、ことを特徴とする形態5記載の電池電圧監視装置。
(形態7)
前記フライングキャパシタの両端間と、前記差動増幅回路の入力対との間にトランスファスイッチ対を備えている、ことを特徴とする形態6記載の電池電圧監視装置。
(形態8)
前記リセット回路は、前記フライングキャパシタの一端と前記電圧源間に直列に接続された、スイッチと電流制限抵抗と、を備えている、ことを特徴とする形態4記載の電池電圧監視装置。
(形態9)
直列接続された複数の電池セルのうち被測定対象電池セルの電圧をマルチプレクサ部のスイッチを介してフライングキャパシタにサンプルし前記フライングキャパシタにサンプルした電圧を測定する電池電圧監視方法であって、
前記フライングキャパシタにサンプルした電圧を測定したのち、
前記フライングキャパシタをリセットするにあたり、過放電閾値よりも、過充電閾値側に近い所定の電圧値に充電する、ことを特徴とする電池電圧監視方法。
(形態10)
前記電池セルの電圧測定時、前記フライングキャパシタの電圧が、前記所定の電圧以上の場合、前記マルチプレクサ部の故障と判定する、ことを特徴とする形態9記載の電池電圧監視方法。
(形態11)
前記リセット時、前記所定の電圧として、前記過充電閾値を超えた電圧に前記フライングキャパシタを充電し、
前記電池セルの電圧測定において、前記フライングキャパシタの電圧が、前記過充電閾値以上の場合、前記マルチプレクサ部の故障と判定する、ことを特徴とする形態9又は10記載の電池電圧監視方法。
なお、上記の特許文献、非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 バッテリ
2 マルチプレクサ
3 フライングキャパシタ回路
4 出力側サンプリングスイッチ
5 差動増幅回路
6 リセット回路
10、10’ 電池電圧監視装置
11 マルチプレクサ部
12 フライングキャパシタ
13 トランスファスイッチ部
14 差動増幅回路
15 ADコンバータ
16 電圧判定部
17 基準電圧源
18 リセット回路
21〜25 端子
SW1a〜SW4a、SW1b〜SW4b スイッチ(入力側サンプリングスイッチ)
SWta、SWtb スイッチ(入力側サンプリングスイッチ)
SWc 充電用スイッチ

Claims (1)

  1. 直列接続された複数の電池セルのうち被測定対象の電池セルの両端電圧をマルチプレクサ部のスイッチを介してフライングキャパシタにサンプルし前記フライングキャパシタにサンプルした電圧を測定する電池電圧監視装置であって、
    前記電池セルの両端電圧をサンプルした前記フライングキャパシタをリセットするにあたり、過放電閾値よりも、過充電閾値側に近い所定の電圧値に充電するリセット回路を備えた、ことを特徴とする電池電圧監視装置。
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