JP5207419B2 - テープ検査装置 - Google Patents
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Description
このため、ガニチャテープの使用に先立ち、その長さ、幅、厚み等の寸法が測定され、規格に適合したガニチャテープのみが使用される。ガニチャテープの寸法は通常、作業者が直接、スケール、ノギス、マイクロメータ等の測定工具を用いて測定している。しかしながら、ここでの測定には個々の作業者の熟練度によってばらつきが生じる。
本発明の目的は、ガニチャテープ等の無端状テープの長さのみならず、その厚さをも同時に測定でき、しかも、ここでの測定を正確に行うことができるテープ検査装置を提供することにある。
また、スライドベースは水平方向に移動可能であり、ローラ列は鉛直方向に延びているのが望ましい。
また、テープ検査装置は、無端状テープの幅を測定する幅測定器を更に備え、幅測定器は、無端状テープがクラウンローラから駆動ローラに向かう走行経路に配置されていてもよい。
それ故、無端状テープの長さ及び厚さに加えて無端状テープの幅及び振れの測定も可能となる。更に、無端状テープはクラウンローラにより幅測定器及び振れ測定器へしっかりと案内されるので、無端状テープの幅及び振れは正確に測定される。
また、テープ検査装置は、駆動ローラの近傍に配置され、無端状テープの走行を案内するガイドローラを更に備え、このガイドローラは、駆動ローラに対する無端状テープの巻掛角を180度以上に設定し、駆動ローラはガイドローラよりも大径である。それ故、ガイドローラは駆動ローラに対する無端状テープの巻掛角を大きくするのに役立っている。
更に、計測制御器は、無端状テープの幅、振れ及び厚さそれぞれの測定間隔を任意に設定する設定手段を含むことができる。それ故、必要に応じた計測精度での測定を可能とする。
図1でみて、フロントスライドベース4の右方にはリアスライドベース12が配置されている。このリアスライドベース12はフロントスライドベース4と平行、即ち、鉛直方向に延び、フロントスライドベース4と同様にガイドレール6に移動自在に支持されている。更に、上下のガイドレール6間には一対の固定レール8がそれぞれ配置されている。これら固定レール8は対応する側のガイドレール6の近傍にてガイドレール6と平行に延びている。
一方、図1でみて、フロントスライドベース4の左方には駆動ローラ42が配置されている。駆動ローラ42は、その周面の頂部が前述したローラ列3中、その最上位のローラ31の周面頂部と同一の高さレベルになるように配置されている。駆動ローラ42には電動モータ70が連結されており、この電動モータ70は駆動ローラ42を図1でみて時計方向に回転させる。
図1に示されているように、駆動ローラ42、ローラ列3の各ローラ、クラウンローラ40及びガイドローラ43には、無端状のガニチャテープTの走行経路Lを規定し、この走行経路Lに沿ってガニチャテープTが延びている。詳しくは、ガニチャテープTは駆動ローラ42とローラ31との間を水平に延びる上側水平部位、ローラ36とクラウンローラ40との間を水平に延びる下側水平部位、そして、クラウンローラ40とガイドローラ43との間を鉛直に延びる鉛直部位を有する。なお、ガイドローラ43は駆動ローラ42に対するガニチャテープTの巻掛角を大きくするのに役立っている。
先ず、下側のガイドレール6の下方にはリニアスケール28が配置され、このリニアスケール28はガイドレール6と平行に延びている。リニアスケール28は駆動ローラ42とフロントスライドベース4の間の距離を測定する。この距離が測定されれば、ガニチャテープTの走行経路長、即ち、その長さの測定が可能となる。
更に、駆動ローラ42の直上にはピンチローラ45が配置されている。このピンチローラ45は鉛直方向に変位自在にして支持され、駆動ローラ42との間にガニチャテープTを挟み付けている。そして、ピンチローラ45の近傍には、厚さ測定器44が配置されている。この厚さ測定器44もまた、ピンチローラ45を挟んで配置された光源器及びCCDカメラからなっている。厚さ測定器44はそのCCDカメラによって駆動ローラ42とピンチローラ45との間を通過するガニチャテープTを撮影し、この撮影により得た画像データに基づき、ガニチャテープTの厚みを測定する。
図2に示されるように、計測制御器60には、上述した電動モータ70、リニアスケール28、幅測定器46、振れ測定器48、厚さ測定器44に加えて、運転開始のためのスイッチ72、測定間隔を設定する設定スイッチ74、測定結果を出力するプリンタ76及び表示部(図示しない)がシリアル通信ラインを介してそれぞれ接続されている。運転開始スイッチ72がオン操作された後、本実施例の計測制御器60はガニチャテープTの計測を制御する機能に加え、ガニチャテープTの走行速度を制御する機能をも有する。即ち、計測制御器60はガニチャテープTの計測制御及び速度制御を並行して実行する。即ち、計測制御器60はガニチャテープTの走行速度を制御しながら、リニアスケール28及び測定器44、46、48からの検出信号(データ)を読み込んで、ガニチャテープTの各種寸法や振れの測定を開始する。また、これら両制御機能を発揮するため、計測制御器60はタイマを含み、更に、計測制御器60は振れ測定器48の較正機能をも併せて有する。
この後、所定の時間の経過がタイマにより計時されると、計測制御器60は、この時点にて振れ測定器48により測定した振れ量をゼロにするオートゼロ機能を自動的に実施し、振れ測定器48に対する較正を行う。
また、計測制御器60は演算装置をも更に含んでいる。この演算装置は読み込んだ測定データに基づき、ガニチャテープTの長さ、幅、振れ及び厚みの最大値及び最小値を算出し、算出結果をメモリに格納する。
なお、計測制御器60は、上述の測定に先立ち、測定対象のガニチャテープTの規定長さと計測時速度とに基づき、前記測定時間を予め自動的に演算している。また、計測制御器60はその設定スイッチ74により、各データの計測間隔、即ち、読込間隔を任意に設定することができ、必要に応じて測定精度を容易に可変することも可能である。
上述したようにガニチャテープTに対する測定は、その走行過程にて自動的になされるので、測定者が測定工具を用いて計測する場合には避けることができない測定結果のばらつきを解消でき、短時間でガニチャテープTの長さ、幅、振れ及び厚みを同時に測定することができる。
第2実施例の検査装置は、固定のローラ列5を更に備えている。このローラ列5は、ローラ列3とクラウンローラ40と間に配置され、ローラ列3と平行にして延長方向に延びている。
具体的には、ローラ列5は4つのローラ51、52、53、54を有し、高さレベルでみて、これらローラ51、52、53、54は、ローラ31とローラ32との中間、ローラ32とローラ33との中間、ローラ34とローラ35との中間、ローラ35とローラ36との中間にそれぞれ位置付けられている。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。例えば、本発明は、ガニチャテープに限らず、種々の無端状テープの測定にも同様に適用可能である。
3 ローラ列
4 フロントスライドベース
5 ローラ列
6 ガイドレール
8 固定レール
10 孔
12 リアスライドベース
14 切換ハンドル
18 孔
28 リニアスケール
40 クラウンローラ
42 駆動ローラ
43 ガイドローラ
44 厚さ測定器
45 ピンチローラ
46 幅測定器
48 振れ測定器
60 計測制御器
70 モータ
L 走行経路
T ガニチャテープ
Claims (10)
- 無端状テープの走行を案内する走行経路であって、回転可能な駆動ローラを含む走行経路と、
前記駆動ローラに対して接離可能に配置されたスライドベースと、
前記スライドベースに配置されたローラ列であって、前記走行経路の一部を形成し且つ前記無端状テープに張力を付与する、ローラ列と、
前記走行経路に配置され、前記無端状テープの長さ及び厚さをそれぞれ測定する長さ測定器及び厚さ測定器と
を備え、
前記厚さ測定器は、前記駆動ローラの周面に対して前記無端状テープを押し付けるピンチローラを含み、このピンチローラと前記駆動ローラとの間を通過する際の前記無端状テープの厚さを測定する、テープ検査装置。 - 前記スライドベースは水平方向に移動可能であり、前記ローラ列は鉛直方向に延びている、請求項1に記載のテープ検査装置。
- 前記走行経路に前記駆動ローラの上流側に位置して配置され、前記無端状テープの走行を案内するクラウンローラを更に備える、請求項2に記載のテープ検査装置。
- 前記無端状テープの幅を測定する幅測定器を更に備え、
前記幅測定器は、前記無端状テープが前記クラウンローラから前記駆動ローラに向かう走行経路に配置されている、請求項3に記載のテープ検査装置。 - 前記無端状テープの振れを測定する振れ測定器を更に備え、
前記振れ測定器は、前記無端状テープが前記クラウンローラから前記駆動ローラに向かう走行経路に配置されている、請求項3に記載のテープ検査装置。 - 前記長さ測定器は、前記駆動ローラと前記ローラ列との間の距離を測定するリニアスケールを含む、請求項1に記載のテープ検査装置。
- 前記駆動ローラの近傍に配置され、前記無端状テープの走行を案内するガイドローラを更に備え、このガイドローラは、前記駆動ローラに対する前記無端状テープの巻掛角を180度以上に設定し、前記駆動ローラは前記ガイドローラよりも大径である、請求項1に記載のテープ検査装置。
- 前記無端状テープの走行速度及び前記各測定器の測定時期を制御する計測制御器を更に備え、この計測制御器は、前記無端状テープの長さ、幅、振れ及び厚さの測定をそれぞれする際の測定時速度より速い慣らし速度で前記無端状テープを走行させ、一定時間経過後に前記無端状テープの走行速度を前記計測時速度まで減速して維持した状態で前記長さ、幅、振れ及び厚さの測定を開始させる、請求項5に記載のテープ検査装置。
- 前記計測制御器は、前記測定の開始直前の前記振れ測定器の測定結果を振れ量ゼロに較正する機能を有する、請求項8に記載のテープ検査装置。
- 前記計測制御器は、前記無端状テープの幅、振れ及び厚さそれぞれの測定間隔を任意に設定する設定手段を含む、請求項8に記載のテープ検査装置。
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