JP5207409B2 - センサの不良検知方法 - Google Patents

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本発明は、固体電解質層と一対の電極とを有するセンサ素子を備えたセンサの不良検知方法に関する。
自動車エンジン等の内燃機関の燃費向上や燃焼制御を行うガスセンサとして、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサや空燃比センサが知られている。又、自動車の排気ガス規制の強化に伴い、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)量の低減が要求されており、NOx濃度を直接測定できるNOxセンサが開発されている。これらのガスセンサはセンサ素子を有し、このセンサ素子からの出力に基づいて特定ガスの濃度検出を行っている。センサ素子としては、ジルコニア等の酸素イオン伝導性の固体電解質層の表面に一対の電極を形成してなるセルを少なくとも1つ以上備えた板状をなす構成が知られている。
図9は、板状のセンサ素子100を有するガスセンサ(以下、単に「センサ」ともいう)1000の構造を示す。センサ1000は、センサ素子100を組み付けたアッセンブリであり、センサ素子100と、センサ1000を取付対象体(自動車エンジンの排気管等)に装着するための主体金具200と、を備えている。主体金具200は内孔280が形成された略円筒状をなし、センサ素子100の先端側(検出部110)を突出させた状態で、内孔280内にセンサ素子100を保持している。センサ素子100を主体金具200内に保持するにあたっては、センサ素子100の長手方向における所定位置に当該センサ素子100に固定される鍔部ユニット450を形成し、この鍔部ユニット450を主体金具200の内孔280に設けられた棚部90に係止させる。なお、鍔部ユニット450は、棚部90に当接する当接部215が先端側に形成された筒状の金属カップ205と、金属カップ205内に収容されたセラミックホルダ210と、セラミックホルダ210に積層され、金属カップ205内で圧縮充填され、センサ素子100の外面と金属カップ205の内面とをシールする第1固定部材(具体的には、滑石粉末)220と、から構成される。
そして、鍔部ユニット450を棚部90に係止させた状態で、内孔280に対し、センサ素子100を取り囲むように、第2固定部材(具体的には、滑石粉末)230、セラミックスリーブ300を配置し、金属パッキン310を介して主体金具200の後端側を径方向内側に加締めることで、第2固定部材230を圧縮充填して、センサ素子100を主体金具200内に保持(固定)している。
さらに、ガスセンサ1000では、主体金具200の後端側外周に外筒800が接合され、センサ素子100の電極に端子電極を介して接続されたリード線680は、外筒800の後端からグロメット770を介して外部に引き出されている。一方、主体金具200の先端側外周には、センサ素子100の検知部110を覆う金属製の外部プロテクタ400および内部プロテクタ410が取り付けられている。
ところが、センサ素子100を構成する固体電解質層等のセラミック層は脆いため、センサ1000の組み立て時やセンサ1000の出荷時等にセンサ素子100に亀裂や折れが生じ、製品不良となることがある。このようなことから、圧力気体をセンサ1000に導入して漏れをチェックしてセンサ不良を検知する方法が知られている。又、進展途中のセンサ素子100の亀裂を検出する方法として、センサ1000を加圧した際、亀裂が存在するとセンサ1000の一部が変位することを利用し、センサ1000の加圧荷重の変化率から亀裂を検出する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2006−30140号公報
しかしながら、センサ素子100の外面と、筒状金属体(金属カップ215及び主体金具200)の内面との両面を、第1,第2固定部材220,230によってシールする構成のガスセンサ1000では、センサ素子100のうち、第1,第2固定部材220,230に取り囲まれた部分に折れが生じたとしても、不良検知が難しいという問題がある。
通常、センサ素子100が折れると、例えば、固体電解質層上に設けられた一対の導体であって、第1,第2固定部材220,230に取り囲まれた位置を跨ぐようにして延びる導体も断線するので、一対の導体間の断線状態を検知することで、センサ素子100の折れ等の破損の有無を判定できる。ところが、センサ素子100のうち、第1,第2固定部材220,230に取り囲まれている部分では、センサ素子100に折れが生じても、第1,第2固定部材220,230がセンサ素子100の外面に密着する形で当該センサ素子100を取り囲んでいる。そのため、断線した導体間に折れに起因する隙間が生じず、両者の接触が維持されることがあり、導通不良として検出できない場合がある。そして、センサ1000の出荷後に排気管等の取付対象体に取付けて使用に供した場合に、振動や部材の熱膨張等によって導体の断線が顕在化し、導通不良が発覚する可能性がある。
そこで、本発明は、センサ素子と筒状金属体との間をシールする固定部材を、センサ素子の周囲を取り囲むように配置(介装)したセンサに対し、センサ素子の折れ等に起因した導体の断線を検知できるセンサの不良検知方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のセンサの不良検知方法は、軸線方向に延びる固体電解質層を有するセルを少なくとも1つ以上含むセンサ素子と、前記センサ素子の径方向周囲を取り囲む筒状金属体と、前記筒状金属体の内面と前記センサ素子の外面とのそれぞれに接してそれらをシールする固定部材とを備え、前記セルには、前記固定部材にて取り囲まれる位置を跨ぐように、前記固体電解質層上に一対の導体が形成されてなるセンサの不良検知方法であって、前記筒状金属体を加熱し、前記筒状金属体と前記固定部材との間の熱膨張率差、及び前記筒状金属体と前記センサ素子との間の熱膨張率差に基づく寸法差を生じさせ、それら寸法差を生じさせた状態のもと、前記一対の導体間の断線を検知する方法である。
このようにすると、センサ素子の折れ等により固体電解質層上に形成された導体が断線しているにも関わらず、固定部材がセンサ素子の外面に密着して当該センサ素子を取り囲む固定部材の存在によって断線している導体間の接触を維持させている場合にも、導体の断線の有無を確実に検出することができる。つまり、本発明のセンサの不良検知方法では、主体金具を加熱して上記寸法差を強制的に生じさせることで、固定部材によるセンサ素子の接触性(固定力)を弱くさせ、素子折れ等の破損が生じている場合に、断線した導体間に強制的に隙間ないし位置ズレを生じさせるようにしている。こうすることで導体の断線が生じていた場合に、その断線を顕在化させた状態で断線状態を検知することができ、センサの素子折れ等に起因した不良を確実に検知することができる。
本発明のセンサの不良検知方法では、前記主体金具の加熱を誘導加熱によって行うとよい。
このようにすると、筒状金属体の急速加熱が可能で速やかに上記寸法差を大きく発生させ、導体の断線をさらに顕在化させられる。また、実質的に主体金具のみを選択的に加熱することができるので、比較的熱に弱い主体金具より後端側のセンサ構造を劣化させることが防止される。
さらに、本発明のセンサの不良検知方法では、前記主体金具への前記誘導加熱による加熱を終了してから前記寸法差が生じている期間内に、前記一対の導体間の断線の有無を検知してもよい。
このようにすると、誘導加熱による渦電流が固体電解質層に流れて固体電解質層を劣化させることが防止される。
また、センサ素子が、前記セルに発熱抵抗体を有すると共に、軸線方向に延びるヒータを積層した構成をなす場合には、前記発熱抵抗体を通電して前記固体電解質層を加熱させ、前記固体電解質層を加熱させた状態で一対の導体間の断線の有無を検知するとよい。
このようにすると、ヒータによる加熱を通じて固体電解質層を安定して活性化する(動作温度以上にする)ことができ、固体電解質層の内部抵抗を低下させたもとでの一対の導体間の通電ラインの出力を用いて、一対の導体間の断線の有無
を精度良く検出することができる。
さらに、本発明のセンサの不良検知方法では、前記センサ素子は、前記セルに、軸線方向に延びるヒータを積層した構成をなし、前記ヒータは、前記固定部材にて取り囲まれる位置を跨ぐように延びる発熱抵抗体を有しており、前記寸法差を生じさせた状態で、該発熱抵抗体の断線をも検知するとよい。
このようにすると、固体電解質層(セル)の導体の断線を検知するのに加え、発熱抵抗体の断線を検知することができ、ヒータの不良をも検知できる。なお、固体電解質層の導体の断線の有無と発熱抵抗体の断線の有無を検知するに際しては、発熱抵抗体の断線の有無を先に検知し、その後に固体電解質層の導体の断線の有無を検知することが好ましい。固体電解質層の導体の断線の有無の検知にあたり、発熱抵抗体の断線に起因した発熱不良を考慮して当該検知を行うことが可能となるからである。
なお、本発明において、ガスセンサを構成する固定部材としては、滑石粉末や窒化ホウ素粉末などの無機粉末、ガラス(ケイ酸ガラスまたはケイ酸塩ガラス等のケイ酸化合物)を挙げることができる。このとき、筒状金属体の内面とセンサ素子の外面との間に無機粉末を圧縮充填した圧粉体からなる固定部材を備えたセンサに対し、本発明のセンサの不良検知方法を適用すると有益である。
無機粉末を圧縮充填した圧粉体からなる固定部材は、センサ素子の外面を押圧した状態で当該外面に接触(密着)することから、センサ素子のうち、この固定部材に取り囲まれた部位に折れが生じていても、固定部材からの押さえ(固定力)により、導体間あるいは発熱抵抗体間に隙間が生じにくい。そこで、本発明のセンサの不良検知方法を適用すると、このような状態でも、導体間あるいは発熱抵抗体間に隙間ないし位置ズレを強制的に生じさせるため、断線状態を精度良く検出することができる。
なお、本発明は、上記の課題を解決するために、軸線方向に延びる固体電解質層と一対の電極とを有するセルを含むセンサ素子と、前記センサ素子の径方向周囲を取り囲む主体金具と、前記主体金具の内面と前記センサ素子の外面との間に介装されて前記センサ素子を前記主体金具に固定する固定部材とを備えたセンサの不良検知方法であって、前記主体金具を加熱し、前記主体金具と前記固定部材との間の熱膨張率差、及び前記主体金具と前記センサ素子との間の熱膨張率差に基づく寸法差を生じさせ、前記一対の電極間の断線を検知する方法を採用することもできる。
このようにすると、主体金具を加熱して上記寸法差を強制的に生じさせ、固定部材を広げてセンサ素子の押さえ(固定力)を弱くさせ、センサ素子の断線を顕在化させて検知することができる。
この発明によれば、固定部材で取り囲まれた部分で生じたセンサ素子の折れ等による固体電解質層上の導体の断線、さらにはヒータを構成する発熱抵抗体の断線を精度良く検知することができる。
本実施形態のセンサ(酸素センサ)1の長手方向に沿う全体断面図である。 センサ素子10の構成を示す分解斜視図である。 主体金具2を加熱した際、主体金具2と固定部材22,23の間に生じる寸法差を示す図(センサ1の要部断面図)である。 図3に続き、センサ素子10と固定部材22,23の間に生じる寸法差を示す図(センサ1の要部断面図)である。 主体金具2を誘導加熱する場合の加熱装置を示す図である。 主体金具2を昇温する加熱パターンを示す模式図である。 一対の導体間の断線及びヒータの断線を検知する検知回路を示す図である。 主体金具2を誘導加熱した後、誘導加熱を停止してヒータ14でさらに加熱する際の加熱パターンを示す図である。 従来のセンサの長手方向に沿う全体断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のセンサの不良検知方法に好適に用いることができるセンサ(酸素センサ)1の長手方向に沿う断面図を示す。なお、図1の下側を「先端」側と称し、上側を「後端」側と称する。
センサ(酸素センサ)1は、センサ素子10を主体金具2や外筒80に組み付けたアッセンブリである。センサ1は、板状のセンサ素子10と、自動車エンジンの排気管に装着される主体金具2とを備えている。主体金具2は略円筒状をなし、排気管に固定されるためのねじ部24が外表面に形成される一方、内孔24を有し、内孔24の径方向内側に突出する棚部9を先端側に有している。そして、主体金具2は、センサ素子10を内孔24の内面25に収容し、センサ素子10の先端側(検出部10a)を自身の先端側から突出させた状態で、センサ素子10を保持している。
センサ素子10を主体金具20内に保持するにあたっては、センサ素子10の長手方向における所定位置に当該センサ素子10に固定される鍔部ユニット45を形成し、この鍔部ユニット45を主体金具20の内孔24に設けられた棚部9に係止させる。なお、鍔部ユニット45は、棚部9に当接する当接部29が先端側に形成された筒状の金属カップ20と、金属カップ20内に収容されたセラミックホルダ21と、セラミックホルダ21に積層され、金属カップ20内に圧縮充填され、センサ素子10の外面と金属カップ20と保持する無機粉末をからなる第1固定部材22とから構成される。そして、鍔部ユニット45の当接部29を棚部9に係止させた状態で、内孔24に対し、センサ素子10を取り囲むように、無機粉末からなる第2固定部材23、セラミックスリーブ30を配置し、金属パッキン31を介して主体金具2の後端側を径方向内側に加締めることで、第2固定部材23を圧縮充填して、センサ素子10を主体金具2内に固定させている。このようにして、第1固定部材22が、センサ素子10の外面12と金属カップ20の内面のそれぞれに接触(密着)し、両者をシールする。また、第2固定部材23が、センサ素子10の外面12と主体金具2の内面25のそれぞれに接触(密着)し、両者をシールする。
さらに、主体金具2の後端側外周には外筒80が接合され、センサ素子10の電極に端子金具60を介して接続されたリード線68が外筒80の後端からグロメット77を介して外部に引き出されている。リード線68の一端には端子金具60が接続され、ガスセンサ素子10の後端に設けられた電極端子(図示せず)と電気的に接続されている。また、これら端子金具60は、外筒80内に保持される絶縁性のセラミックセパレータ90内に収容されている。一方、主体金具2の先端側外周には、センサ素子10の検出部10aを覆う金属製のガス導入孔付きの外部プロテクタ4および内部プロテクタ3が取り付けられている。
なお、第1,第2固定部材22,23は、本実施の形態では、無機粉末として滑石粉末を用いており、この滑石粉末が圧縮充填された圧粉体からなり、この第1,第2固定部材22,23が、特許請求の範囲の「固定部材」に該当する。一方、本実施形態におけるセラミックホルダ21、セラミックスリーブ30は「固定部材」に該当しない。これは、セラミックホルダ21やセラミックスリーブ30は、その中心孔にセンサ素子10を挿通して位置合わせのガイドとなるが、センサ素子10外面12に押圧力を与え(換言すれば、センサ素子10の外面12に密着して)、センサ素子10を固定する機能を有しないからである。また、第1固定部材22に接触する金属カップ20、第2固定部材23に接触する主体金具2が、それぞれ、特許請求の範囲の「筒状金属体」に該当する。
なお、第1,第2固定部材22,23は、滑石粉末から構成されるものに限られず、窒化ホウ素やコージェライト粉末といったセラミック粉末を用いることもでき、それらの混合粉末を用いることもできる。また、固定部材は、これらの粉末を圧縮充填した圧粉体に限られず、ガラス(ケイ酸ガラスまたはケイ酸ガラス等のケイ酸化合物)を溶融・固化させた封止体を適用することができる。
また、ガスセンサ1では、正常品においては、当然にセンサ素子10に折れは生じていないが、図1のように、例えば、センサ素子10の長手方向の中央部より後ろ側が折れて断裂部(断線)Fが生じることがある。断裂部Fは、センサ素子10のうち、第1固定部材22に取り囲まれている部分で生じているが、第1固定部材22がセンサ素子10を外側から押圧してセンサ素子10を固定しているため、断裂部Fの界面同士がぴったり接して導通が維持されており、実質的な断線として現われないものとなっている。
次に、センサ素子(酸素センサ素子)10の構成について図2に示す分解斜視図を参照して説明する。センサ素子10は長尺板状であり、酸素濃度を検知可能なセンサ部19と、センサ部19を加熱するヒータ14とを積層してなり、センサ部19は、酸素濃淡電池セル12と酸素ポンプセル13とを有する。
なお、酸素濃淡電池セル12と酸素ポンプセル13による酸素検知の方法(動作)については、公知の酸素センサと同様であるので説明を省略する。
図2において、酸素濃淡電池セル12は、部分安定化ジルコニア焼結体からなる第1固体電解質層111と、それぞれ第1固体電解質層111の表面、裏面の先端側に対向して形成された検知電極131、基準電極132とを有する。検知電極131から基端に向かって長手方向に、第1リード部133が延びている。又、基準電極132から基端に向かって長手方向に、第2リード部134が延びている。
酸素濃淡電池セル12の上面には、アルミナを主体とする絶縁層53が積層されている。絶縁層53の先端側には矩形状のガス測定室53cが開口し、ガス測定室53c内に検知電極131が露出するようになっている。又、ガス測定室53cの縁のうち、絶縁層53の長手方向に沿う両側端は、拡散律速部53gを備え、検出ガスが拡散律速部53gを介してガス測定室53cに導入されるようになっている。
また、第1固体電解質層111の基端側には、スルーホールラインAを貫くスルーホール115が穿設されている。同様に、絶縁層53の基端側には、それぞれスルーホールラインA、Bを貫くスルーホール53h1、53h2が穿設されている。
次に、酸素ポンプセル13について説明する。
酸素ポンプセル13は、部分安定化ジルコニア焼結体からなる第2固体電解質層121と、それぞれ第2固体電解質層121の表面、裏面の先端側に対向して形成された第3電極141、第4電極142とを有する。第3電極141から基端に向かって長手方向に、第3リード部143が延びている。又、第4電極142から基端に向かって長手方向に、第4リード部144が延びている。
そして、酸素ポンプセル13の下方に積層された絶縁層53のガス測定室53c内に、第4電極142が露出するようになっている。
酸素ポンプセル13の上方には、アルミナを主体とする絶縁層51Bが積層され、絶縁層51Bの先端側には矩形状の切抜き部に多孔質保護層155Bが配置されて第3電極141を覆っている。多孔質保護層155Bは、第3電極141の被毒を抑制する。
このようにして、ガス測定室53c内の酸素を第3電極141と第4電極142とによってポンピングするようになっている。
一方、第2固体電解質層121の基端側には、それぞれスルーホールラインA、Bを貫くスルーホール121h1、121h2が穿設されている。
又、絶縁層51Bの基端側には、それぞれスルーホールラインA、B、Cを貫くスルーホール51Bh1、51Bh2、51Bh3が穿設されている。
そして、スルーホールラインAに形成した導電体(図示せず)により、基準電極132から、最表層の絶縁層51B上に形成された電極端子120b2に至る導通が図られている。同様に、スルーホールラインBに形成した導電体(図示せず)により、検知電極131及び第4電極142から、最表層の絶縁層51B上に形成された電極端子120a2に至る導通が図られている。さらに、スルーホールラインCに形成した導電体(図示せず)により、第3電極141から、最表層の絶縁層51B上に形成された電極端子120cに至る導通が図られている。
次に、ヒータ14について説明する。ヒータ14は、アルミナを主体とする絶縁層221及び絶縁層223と、これらの間に挟まれる発熱抵抗体210と、絶縁層223の裏面223bのうち、基端側に設けられた一対のヒータ用外部接続パッド261,262とを有する。発熱抵抗体210は、先端側から長手方向に順に、蛇行して延びる発熱部212と、一対のヒータリード部213と、各ヒータリード部213の端部に接続された片状の電極端子211とを有する。そして、絶縁層223の基端のスルーホール223h1、223h2に形成した導電体(図示せず)を介して、各電極端子211と、ヒータ用外部接続パッド261,262とを電気的に接続している。
ヒータ14はセンサ素子10(酸素濃淡電池セル12、酸素ポンプセル13)を活性温度に昇温し、固体電解質層の酸素イオンの伝導性を高めて動作を安定化させるために用いられる。
そして、この図2においても、図1に示したセンサ素子10の長手方向の中央より後ろ側に生じた断裂部Fを模式的に示す。但し、上述したように、第1固定部材22がセンサ素子10を外側から押圧してセンサ素子10を固定しているため、断裂部Fの界面同士がぴったり接している。従って、センサ素子10のうち、第1固定部材22にて取り囲まれた位置を跨いで形成された一対の第3,第4リード部143,144,同じく一対の第1,第2リード部133,134、発熱抵抗体210(ヒータリード部213)では、断裂部Fを境にしてそれぞれ断裂しているものの、第1固定部材22による押さえ(固定力)により、それぞれ接触(導通)が維持されており、実質的な断線としては現われていない。
第1固体電解質層111、第2固体電解質層121は、本実施形態では、部分安定化ジルコニア(ジルコニアに安定化剤としてイットリア又はカルシアを添加したもの)を用いている。絶縁層51B、53、221、223はアルミナを主体に構成されている。検知電極131、基準電極132、第3電極141、第4電極142、ヒータ14は、例えばPt等を用いることができる。
なお、酸素濃淡電池セル12に対して、本発明の断線状態の検知を行う場合には、検知電極131と第1リード部133、基準電極132と第2リード部134の組み合わせが、特許請求の範囲の「一対の導体」に相当し、第1固体電解質層111がこの導体に対する特許請求の範囲の「固体電解質層」に相当し、酸素濃淡電池セル12が、特許請求の範囲の「セル」に相当する。
また、酸素ポンプセル13に対して、本発明の断線状態の検知を行う場合には、第3電極141と第3リード部143、第4電極142と第4リード部144の組み合わせが、特許請求の範囲の「一対の導体」に相当し、第2固体電解質層121がこの導体に対する特許請求の範囲の「固体電解質層」に相当し、酸素ポンプセル13が、特許請求の範囲の「セル」に相当する。
また、本実施形態では、主体金具2及び金属カップ20(両者ともに筒状金属体)が金属(例えば、SUS430)からなるのに対し、第1,第2固定部材22,23は滑石粉末からなるため、第1,第2固定部材22,23の熱膨張率(熱膨張係数)は、筒状金属体の熱膨張率(熱膨張係数)より小さく、両者の熱膨張率は異なる。また、主体金具2及び金属カップ20(両者ともに筒状金属体)が金属からなるのに対し、センサ素子10は、ジルコニアからなる第1,第2固体電解質層111,121、アルミナを主体とする絶縁層51B、53、221,223から構成されるため、センサ素子10(第1,第2固体電解質層111,122、絶縁層51B,53,221,223)の熱膨張率は、筒状金属体の熱膨張率より小さく、両者の熱膨張率は異なる。そのため、詳細は後述するが、主体金具2及び金属カップ20を対象にして加熱(急速加熱)を行った場合、主体金具2及び金属カップ20が先行して膨張する構成となっている。
次に、上記したセンサ1を一例として、本発明の実施形態に係るセンサの不良検知方法について説明する。
本発明は、センサ1の主体金具2及び金属カップ20を加熱(急速加熱)することに特徴がある。主体金具2に対して加熱を行うと、主体金具2及びこの主体金具2に接する金属カップ20が膨張する。そして、図3に示すように、主体金具2及び金属カップ20の熱膨張率が、第1,第2固定部材22,23の熱膨張率,更にはセンサ素子10の熱膨張係数より大きいため、主体金具2が先行して外側に大きく膨張し(図3の符号ex)、主体金具2の内面25と第2固定部材23の外面との間、並びに、金属カップ20の内面と第1固定部材22の外面との間のそれぞれに隙間(特許請求の範囲の「寸法差」)G1が生じる。
すると、図4に示すように、センサ素子10の外面12と、主体金具2の内面25及び金属カップ20の内面とに接触する形態で圧縮充填されていた第2,第1固定部材23,22の径方向への圧縮力(固定力)が、隙間G1の発生により開放され(低減し)、第1,第2固定部材22,23によるセンサ素子10への押さえ(固定力)が弱まる。その結果、第1,第2固定部材22,23のセンサ素子10への接触(密着)がなくなり、隙間G2が生じる。そして、センサ素子10のうち、第1固定部材22に取り囲まれる部位に図1に示す断裂部Fが生じていた場合には、第1固定部材22の固定力の低減(換言すれば、隙間G2の発生)により、断裂部Fが開放されて広がったり、あるいは位置ズレを起こし、断裂部Fを境にした導体(一対の電極リード部143,144,同じく一対の電極部133,134、発熱抵抗体210(ヒータリード部213))の破断(断線)が顕在化することになる。なお、第1,第2固定部材22,23は、隙間G1が生じたことにより、少なからず滑石粉末が流動することがあるが、隙間G1,G2の形成に支障はない。
なお、隙間G2を生じさせるためには、第1,第2固定部材22,23の熱膨張率が主体金具2及び金属カップ20の熱膨張率より小さいだけでなく、センサ素子10の熱膨張率が主体金具2の熱膨張率より小さいことが必要となる。これは、センサ素子10の熱膨張率が主体金具2の熱膨張率以上であると、主体金具2,金属カップ20の膨張よりも早くセンサ素子10が膨張してしまい、第1,第2固定部材22,23の固定力を弱められず、破断部Fの顕在化を生じさせられないからである。
また、各部材は熱膨張によって3次元的に膨張するため、例えばセンサ素子10と主体金具2の寸法差が生じたか否を目視で判定する場合は、図3、図4の上下方向(センサ素子10の長手方向)でのセンサ素子10と主体金具2の寸法変化を観察する方が容易である。
また、本発明において「センサ素子10の折れ」という場合、センサ素子10が完全に破断して分離している場合だけでなく、センサ素子10の一部が欠け、一対の導体のうちの一つ(例えば、一対の第3,第4リード部143,144,同じく一対の第1,第2リード部133,134のうち1つ)が断線している場合も含む。
図5は、主体金具2を誘導加熱する加熱装置を模式的に示す。図5において、センサ1の主体金具2の先端側(外部(内部)プロテクタ3,4側)の外側にコイル90を配置し、コイル90に交流電流を流すことにより、金属製の主体金具2を加熱する。ここで、主体金具2の加熱時の昇温速度を大きくする(換言すれば、急速昇温させる)ほど、主体金具2の膨張に第1,第2固定部材22,23及びセンサ素子10の膨張が追随できなくなって寸法差G1が大きくなり、第1,第2固定部材22,23によるセンサ素子10の押さえ(固定力)を効果的に弱めることができる(換言すれば、隙間G2を効果的に生じさせることができる)。このようなことから、急速加熱が可能な誘導加熱を採用することが好ましい。なお、金属カップ20も、同じ金属材である主体金具2に接触しているため、主体金具2を誘導加熱することで、主体金具2と略同期して急速加熱されることになる。
また、主体金具2の加熱方法として、誘導加熱の他、例えば火炎中に主体金具2を導入する方法もあるが、センサ1のうち主体金具2より後端側は比較的熱に弱いため、主体金具2以外の部分を加熱するのは好ましくない。一方、誘導加熱を採用すると、実質的に主体金具2のみを選択的に加熱することができるので好ましい。
以上のようにして主体金具2を加熱した後、センサ素子10における一対の導体間(第3電極141及び第3リード部143と、第4電極142及び第4リード部144との間)の断線の有無を検知する。なお、以下では、酸素ポンプセル13の一対の導体間の断線の有無の検知を中心に説明するが、同様の手順で酸素濃淡電池セル12の一対の導体間(検知電極131及び第1リード部133と、基準電極132及び第2リード部134との間)の断線の有無についても検知することができる。
ここで、固体電解質層(第2固体電解層121)の温度を動作温度(活性化温度)以上とした状態で、一対の導体間(第3電極141及び第3リード部143と、第4電極142及び第4リード部144との間)の出力(電圧又は電流)を測定することが好ましい。固体電解質層121の温度を動作温度以上とする方法としては、主体金具2の加熱時の最高到達温度を動作温度以上とする方法の他、主体金具2の加熱終了後にヒータ14によって動作温度以上に昇温する方法がある。
また、主体金具2の誘導加熱中にヒータ14によってセンサ素子10が動作温度以上に加熱され、その状態で、一対の導体間(第3電極141及び第3リード部143と、第4電極142及び第4リード部144との間)の出力(電圧又は電流)を測定すると、活性化した(内部抵抗が低下した)固体電解質層(第2固体電解質層121)に誘導加熱による渦電流が流れて、固体電解質層(第2固体電解質層121)を劣化させるおそれがある。従って、主体金具2への誘導加熱によって固体電解質層(第2固体電解質層121)を動作温度以上に加熱する場合は、主体金具2への誘導加熱を終了させて渦電流が固体電解質層(第2固体電解質層121)に流れないようにした状態で、一対の導体間(第3電極141及び第3リード部143と、第4電極142及び第4リード部144との間)の出力を測定し、断線の有無を検知することが好ましい。
なお、図2に示したように、このセンサ素子10は、発熱抵抗体210を有するヒータ14をさらに積層した構成をなしている。従って、固体電解質層(第2固体電解質層121)上に形成された一対の導体間(第3電極141及び第3リード部143と、第4電極142及び第4リード部144との間)の断線の有無を検知するのに加え、発熱抵抗体210の断線の有無を検知することにより、ヒータ14の不良をも検知できる。
また、上記したように、固体電解質層(第2固体電解質層121)の温度を動作温度以上とする方法として、主体金具2の加熱温度を動作温度未満とし、加熱終了後にヒータ14によって動作温度以上に昇温する方法がある。この方法による加熱パターンを図6に示す。
図6において、まず、誘導加熱により主体金具2を加熱し、主体金具2及び金属カップ20と、第1,第2固定部材22,23との間の熱膨張率差、主体金具2及び金属カップ20と、センサ素子10との間の熱膨張率差に基づく寸法差を生じさせ(換言すれば、上記の隙間G1、G2を生じさせ)、主体金具2の加熱を行っている期間(上記の隙間G1,G2が生じさせている期間)内に、発熱抵抗体210の断線の有無を検知する。そして、主体金具2への加熱を終了した後、主体金具2に与えられた熱(つまり、残熱)によって上記隙間G1,G2が生じている(維持されている)期間内に、ヒータ14によってセンサ素子10の固体電解質層(第2固体電解質層121)を動作温度以上に加熱し、一対の導体間(第3電極141及び第3リード部143と、第4電極142及び第4リード部144との間)の断線の有無を検知する。
図6の加熱パターンを採用すると、主体金具2の誘導加熱後に、ヒータ14を通電してセンサ素子10(第2固体電解質層121)を動作温度以上に加熱するため、主体金具2を誘導加熱した場合であっても、誘導加熱による渦電流が固体電解質層に流れることを確実に防止し、固体電解質層の劣化を防止することができる。なお、固体電解質層の成分によっても変わるが、その動作温度が650℃程度の場合、主体金具2を500℃程度まで加熱すれば、ヒータ14への加熱が短時間でも固体電解質層を最終的に650℃に昇温することができる。従って、主体金具2の加熱による寸法差が緩和される前にヒータで加熱が行われるので、固体電解質層上に形成した一対の導体間の断線の有無を充分に検知できる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。例えば、センサ1としては酸素センサに限らず、固体電解質層と一対の電極とを有するセルを少なくとも1つ以上含むセンサ素子を主体金具内に配置し、固定部材により主体金具とセンサ素子との間のシールを図ったあらゆるセンサ(NOxセンサ、アンモニアセンサ等)を用いることができる。
[実施例]
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1、図2に示したセンサ(酸素センサ)1を用意した。このセンサ1の酸素濃淡電池セル(Vsセル)12と酸素ポンプセル(Ipセル)13において、図7に示すように、Ipセル13の第3電極141から延びる電極リード部(以下、「Ip+ラインという」143に検出抵抗92を接続し、検出抵抗92の両端の電圧を測定した。なお、第4リード部144、第1リード部133は図7の「Comライン」に相当し、第2リード部134は図7の「Vs+ライン」に相当する。
また、一方のヒータリード部213に検出回路(検出抵抗及びその両端の電圧計)94を接続し、ヒータリード部213を流れるヒータ電流を測定した。
次に、図5に示すようにして、このセンサ1の主体金具2を誘導加熱した後、誘導加熱を停止してヒータ14でさらに加熱を行った。
加熱条件を図8に示す。主体金具2への誘導加熱を行っている間にヒータ14(発熱抵抗体210)に0.5Vの電圧を印加し、発熱抵抗体210(ヒータリード部213)を流れるヒータ電流を測定した。なお、誘導加熱を25秒行った時点で、主体金具2は500±50℃になった。次に、主体金具2への誘導加熱を停止し、ヒータ14を12Vで10秒間通電し、センサ素子10を加熱した。このとき、第1固体電解質層121の温度は、動作温度(650℃)以上となった。
そこで、一対の導体間(第3電極141及び第3リード部143と、第4電極142及び第4リード部144との間)に0.2Vの電圧を印加した状態下で、Ip+ラインの検出抵抗92における両端電圧を測定した。その結果、検出抵抗92の両端電圧は略0.2Vとなった。これにより、Ip+ラインが断線していないことがわかった。
同様に、ヒータリード部213の検出回路94におけるヒータ電流を測定したところ、所定の電流が流れ、ヒータリード部213が断線していないことがわかった。
一方、意図的にセンサ素子10のうち、第1固定部材22に取り囲まれる位置の部位を折って、Ip+ライン(電極リード部143)及びヒータリード部213を破断(断線)させたセンサ1を用意した。なお、このセンサ1では、電極リード部143及びヒータリード部213の破断が表れないように、折れた部位をぴったりと接触させた状態で第1固定部材22にてセンサ素子10を固定するようにした。そして、上記と同様の手順で主体金具2を誘導加熱した後、ヒータ14への加熱を行った上で検出抵抗92の両端電圧を測定したところ0Vとなり、Ip+ラインが断線していることを電圧から判別することができた。
同様に、検出回路94におけるヒータ電流を測定したところ、電流が流れず、ヒータリード部213が断線していることを電流から判別することができた。
1 センサ(酸素センサ)
2 主体金具(筒状金属体)
10 センサ素子
111、121 固体電解質層
12 酸素濃淡電池セル
13 酸素ポンプセル
20 金属カップ(筒状金属体)
22 第1固定部材
23 第2固定部材
14 ヒータ
213 発熱抵抗体
90 コイル
F 断線部位(センサ素子の折れ)

Claims (6)

  1. 軸線方向に延びる固体電解質層を有するセルを少なくとも1つ以上含むセンサ素子と、前記センサ素子の径方向周囲を取り囲む筒状金属体と、前記筒状金属体の内面と前記センサ素子の外面とのそれぞれに接してそれらをシールする固定部材とを備え、前記セルには、前記固定部材にて取り囲まれる位置を跨ぐように、前記固体電解質層上に一対の導体が形成されてなるセンサの不良検知方法であって、
    前記筒状金属体を加熱し、前記筒状金属体と前記固定部材との間の熱膨張率差、及び前記筒状金属体と前記センサ素子との間の熱膨張率差に基づく寸法差を生じさせ、それら寸法差を生じさせた状態のもと、前記一対の導体間の断線を検知するセンサの不良検知方法。
  2. 請求項1に記載のセンサの不良検知方法であって、
    前記加熱を誘導加熱によって行う
    センサの不良検知方法。
  3. 請求項2に記載のセンサの不良検知方法であって、
    前記誘導加熱による加熱を終了してから前記寸法差を生じさせている期間内に、前記一対の導体間の断線の有無を検知する
    センサの不良検知方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセンサの不良検知方法であって、
    前記センサ素子は、前記セルに、発熱抵抗体を有すると共に、軸線方向に延びヒータを積層した構成をなし、
    前記発熱抵抗体を通電して前記固体電解質層を加熱させ、前記固体電解質層を加熱させた状態で一対の導体間の断線の有無を検知する
    センサの不良検知方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のセンサの不良検知方法であって、
    前記センサ素子は、前記セルに、軸線方向に延びるヒータを積層した構成をなし、前記ヒータは、前記固定部材にて取り囲まれる位置を跨ぐように延びる発熱抵抗体を有しており
    記寸法差を生じさせた状態で、前記発熱抵抗体の断線の有無をも検知する
    センサの不良検知方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のセンサの不良検知方法であって、
    前記固定部材は、前記筒状金属体の内面と前記センサ素子の外面との間に無機粉末を圧縮充填した圧粉体からなる
    センサの不良検知方法。
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