JP5205854B2 - タイヤ保持装置 - Google Patents

タイヤ保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5205854B2
JP5205854B2 JP2007206745A JP2007206745A JP5205854B2 JP 5205854 B2 JP5205854 B2 JP 5205854B2 JP 2007206745 A JP2007206745 A JP 2007206745A JP 2007206745 A JP2007206745 A JP 2007206745A JP 5205854 B2 JP5205854 B2 JP 5205854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support shaft
shaft
tire
axial direction
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007206745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009042044A (ja
Inventor
孝充 野田
悟 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2007206745A priority Critical patent/JP5205854B2/ja
Publication of JP2009042044A publication Critical patent/JP2009042044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5205854B2 publication Critical patent/JP5205854B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Balance (AREA)

Description

本発明は、例えば自動車用タイヤの製造工程において、タイヤのユニフォーミティや振れを測定するタイヤ試験機に用いられるタイヤ保持装置に関するものである。
一般に、自動車用タイヤの周方向における重量バランスや厚みなどが偏っていると、タイヤの走行性能を低下させる原因となるため、タイヤの製造工程において、加硫成形後のタイヤの品質をタイヤ試験機によって検査している。例えば、上下一対のリング状のリム部材を有するタイヤ保持装置によってタイヤを保持するとともに、タイヤに内圧を付与しながら回転させ、回転しているタイヤの外周面の精度等を測定することにより、タイヤ品質の一つであるユニフォーミティの測定を行っている。
また、タイヤの内周部の幅寸法はタイヤの種類によって異なるため、各リム部材の軸方向の間隔をタイヤの種類によって変更する必要があるが、この変更を例えば各リム部材自体の交換により行うようにすると、交換作業に多くの時間を費やすことになり効率的ではない。
そこで、タイヤ試験機に用いられるタイヤ保持装置としては、互いに軸方向に対向するように配置された上下一対のリング状のリム部材と、各リム部材のうち上側のリム部材が取付けられる回転可能な上側支軸と、上側支軸を回転駆動する駆動装置と、上側支軸と軸方向に対向するように設けられ、各リム部材のうち下側のリム部材が取付けられる下側支軸と、下側支軸内を軸方向に挿通するとともに、下側支軸に対して軸方向に移動可能に設けられ、下側の支軸とキー溝を介して回転方向に係合している中軸と、下側支軸に対して中軸を軸方向に移動させる油圧シリンダと、中軸の上端部に設けられた係合突起と、上側支軸の下端部に設けられて係合突起に各支軸の軸方向及び径方向に係合可能な係合穴と、下側支軸、中軸及び油圧シリンダを回転可能に支持するとともに昇降可能な昇降装置とを備え、下側支軸に対して中軸を軸方向に移動させることにより、係合突起と係合穴とが係合した際の各リム部材の間隔が容易且つ確実に調整されるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、他のタイヤ保持装置としては、互いに軸方向に対向するように配置された上下一対のリング状のリム部材と、各リム部材のうち上側のリム部材が取付けられる上側支軸と、上側支軸が軸方向に挿通するように取付けられるとともに、上側のリム部材に軸方向に当接して上側リム部材を軸方向に位置決めする回転可能な外軸と、上側支軸を回転駆動する駆動装置と、上側支軸と軸方向に対向するように設けられ、各リム部材のうち下側のリム部材が取付けられる下側支軸と、下側支軸を回転可能に支持するとともに下側支軸を昇降可能な昇降装置と、各支軸の互いに対向する軸方向端部にそれぞれ設けられ、互いに軸方向に係合することにより各支軸を軸方向及び径方向に位置決めする一対の係合部とを備え、上側支軸の外周面の一部と外軸の内周面の一部とが螺合するように構成し、外軸に対して上側支軸を回転させて外軸に対して上側支軸を軸方向に移動させ、上側支軸に対する上側のリム部材の軸方向位置を変化させることにより、各支軸の係合部が係合した際の各リム部材の間隔を調整するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3418512号公報 特開2006−266916号公報
ところで、タイヤ試験機によってタイヤのユニフォーミティの測定を正確に行うためには、タイヤ保持装置の各リム部材を互いに同期するように回転させることが好ましい。
しかしながら、前者のタイヤ保持装置では、上側支軸を駆動装置によって回転させると、上側支軸の回転力が各係合部を介して中軸に伝達されるとともに、中軸の回転力がキー溝を介して下側支軸に伝達され、下側支軸に取付けられた下側のリム部材が回転するようになっている。即ち、上側支軸から下側のリム部材までの回転力の伝達経路が長く、また、中軸は下側支軸内に設けられている分だけ細長く形成されており、さらに、下側支軸、中軸及び油圧シリンダが一体に回転するようになっており、上側支軸からリム部材に回転力を伝達する際に回転する部分の慣性質量が大きい。このため、各リム部材によってタイヤを保持するとともに、上側支軸を駆動装置によって回転させた際に、下側リム部材の回転が上側リム部材に対して遅れる場合や、下側リム部材に回転振動が発生する場合があるので、各リム部材を互いに同期するように回転させる上で好ましくないという問題点があった。
また、後者のタイヤ保持装置では、上側支軸を駆動装置によって駆動させると、上側支軸の回転力が各係合部を介して直接下側支軸に伝達され、下側支軸に取付けられた下側のリム部材が回転するようになっているので、上側支軸から下側のリム部材までの回転力の伝達経路が短く、各リム部材を互いに同期するように回転させる上で好ましい。しかしながら、上側支軸の外周面の一部と外軸の内周面の一部とが螺合しており、外軸に対して上側支軸を回転させることにより各リム部材の間隔が調整されることから、上側支軸と外軸との螺合部分や上側支軸の外周面と外軸の内周面との接触部分に磨耗が発生し易い。即ち、磨耗の発生によって上側支軸が外軸に対して円滑に回転しなくなるので、装置の耐久性の向上を図る上で好ましくないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各リム部材の間隔を容易且つ確実に調整することができるとともに、各リム部材を互いに同期するように回転させることができ、しかも装置の耐久性の向上を図ることのできるタイヤ保持装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、互いに軸方向に対向するように配置された一対のリング状のリム部材によってタイヤを回転自在に保持するタイヤ保持装置において、前記各リム部材のうち一方のリム部材が取付けられる第1支軸と、第1支軸を回転可能に支持するとともに第1支軸を軸方向に移動可能な支軸移動機構と、第1支軸と軸方向に対向するように設けられ、各リム部材のうち他方のリム部材が取付けられる回転可能な第2支軸と、第2支軸内を軸方向に挿通するとともに第2支軸に対して軸方向に移動可能に設けられ、第2支軸と回転方向に係合している中軸と、中軸を回転駆動する駆動手段と、第1支軸及び中軸の互いに対向する軸方向端部にそれぞれ設けられ、互いに軸方向に係合することにより第1支軸と中軸とを軸方向及び径方向に位置決め可能な一対の係合部と、第2支軸に対する中軸の軸方向位置を調整可能な中軸位置調整手段とを備えている。
これにより、第1支軸及び第2支軸が軸方向に対向するように設けられるとともに、第1支軸及び第2支軸にそれぞれリム部材が取付けられ、第1支軸は支軸移動機構によって軸方向に移動可能であることから、支軸移動機構によって第1支軸を第2支軸から離れる方向に移動するとともに、各リム部材の間にタイヤを配置し、支軸移動機構によって第1支軸を第2支軸側に移動することにより、各リム部材によってタイヤのビード部を保持することができる。ここで、第2支軸内を軸方向に挿通するように設けられた中軸と第1支軸の互いに対向する軸方向端部にそれぞれ係合部が設けられていることから、支軸移動機構によって第1支軸を第2支軸側に移動すると、中軸の係合部と第1支軸の係合部とが互いに軸方向に係合し、第1支軸と中軸とが軸方向及び径方向に位置決めされる。また、中軸は第2支軸に対して軸方向に移動可能であり、第2支軸に対する中軸の軸方向位置を調整可能な中軸位置調整手段を有することから、中軸位置調整手段によって第2支軸に対する中軸の軸方向位置を調整することにより、中軸の係合部と第1支軸の係合部とが互いに軸方向に係合した際の各リム部材の間隔が調整される。さらに、中軸は第2支軸と回転方向に係合するとともに、中軸は第1支軸と各係合部を介して係合しており、中軸は駆動手段によって駆動されることから、中軸の回転力が第2支軸に直接伝達されるとともに、中軸の回転力が第1支軸に直接伝達される。ここで、第1支軸とともに回転する他の部材を設ける必要がなく、第2支軸とともに回転する他の部材を設ける必要もないことから、中軸から第1支軸のリム部材に回転力を伝達する際に回転する部分の慣性質量を小さくすることができ、中軸から第2支軸のリム部材に回転力を伝達する際に回転する部分の慣性質量も小さくすることができる。また、中軸が第2支軸に対して軸方向に移動可能であるとともに、中軸が第2支軸と回転方向に係合しており、第2支軸に対する中軸の軸方向位置が中軸位置調整手段によって調整されることから、第2支軸に対する中軸の軸方向位置を調整するために、中軸と第2支軸とが回転方向に相対的に移動することがなく、中軸と第2支軸との接触部が無用に磨耗することがない。
本発明によれば、中軸位置調整手段によって第2支軸に対する中軸の軸方向位置を調整することにより、中軸の係合部と第1支軸の係合部とが互いに軸方向に係合した際の各リム部材の間隔を容易且つ確実に調整することができる。また、中軸の回転力が第2支軸に直接伝達されるとともに、中軸の回転力が各係合部を介して第1支軸に直接伝達され、さらに中軸から各リム部材に回転力を伝達する際に回転する部分の慣性質量を小さくすることができるので、各リム部材を互いに同期するように回転させる上で極めて有利である。また、中軸と第2支軸との接触部が無用に磨耗することがないので、装置の耐久性の向上を図ることができる。
図1乃至図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1はタイヤ試験機の一部断面正面図、図2はタイヤを保持する前の状態を示すタイヤ保持装置の要部断面図、図3はタイヤ保持装置の動作説明図、図4はタイヤ保持装置のブロック図、図5は制御部の動作を示すフローチャートである。
本実施形態のタイヤ保持装置は、自動車用のタイヤTAのユニフォーミティ検査や振れ測定を行うタイヤ試験機に備わるものであり、タイヤ試験機本体1に回転可能に支持された第2支軸としての上側支軸10と、上側支軸10の内側に設けられた中軸20と、上側支軸10と軸方向に対向して配置された第1支軸としての下側支軸30と、上側支軸10の下端部の外周面側に取付けられた上側リム部材40と、下側支軸30の上端部の外周面側に取付けられた下側リム部材50と、中軸20を軸方向に挿通するように設けられた緩衝機構60とを備えている。
タイヤ試験機本体1は、ベース2と、ベース2に複数の支柱3を介して支持されたフレーム4と、各リム部材40,50に保持されたタイヤTAのユニフォーミティや振れを測定する周知の測定装置5と、上側リム部材40と下側リム部材50との間にタイヤTAを搬送するためのコンベア6とを備えている。
フレーム4には上下方向に貫通する貫通孔4aが設けられ、貫通孔4aの下側の開口縁は下方に延びるように形成されている。
測定装置5は水平方向に移動自在に設けられ、各リム部材40,50に保持されたタイヤTAの外周面に当接するようになっている。
コンベア6は互いに間隔をおいて配列された複数のローラ6aと、各ローラ6aの両端部を回転自在に支持するフレーム6bとを備え、図1の奥側から手前側にタイヤTAを搬送するようになっている。
タイヤ保持装置の上側支軸10は円筒状に形成され、フレーム4の貫通孔4aを上下方向に挿通するように配置され、貫通孔4aにベアリング10aを介して回転可能に支持されている。また、上側支軸10の下端部には径方向外側に延びるように形成されたフランジ部10bが設けられるとともに、フランジ部10bよりも下側の外周面には油圧によって拡縮自在な周知の油圧チャックから成るリム保持機構10cが設けられている。リム保持機構10cは連通管10d及び周知のロータリーシール10eを介して図示しない油圧シリンダと連通しており、この油圧シリンダによってリム保持機構10cが拡縮するようになっている。
中軸20は上側支軸10の内周面の内径よりもわずかに小さい外径を有する円筒状に形成され、上側支軸10内をその軸方向に挿通している。中軸20の上端部側の外周面には中軸20の内側に連通する連通孔20aが設けられ、中軸20の内側に開口する連通孔20aの開口部は中軸20の軸方向に延びるように形成されている。また、連通孔20aのもう一方の開口部は周知のロータリーシール20bに連通し、ロータリーシール20bには圧縮空気を供給可能な図示しないコンプレッサが接続されている。
連通孔20aよりも少し下側の中軸20の外周面にはプーリ20cが取付けられ、周知のサーボモータからなる駆動機構としてのモータ7の駆動力がプーリ20cに伝達されるようになっている。プーリ20cの上端部はベアリング4bを介してフレーム4cに回転可能に支持されるとともに、プーリ20cの下端部はベアリング4dを介してフレーム4eに回転可能に支持されている。また、プーリ20cの内周面は中軸20の外周面に沿うように形成されるとともに、プーリ20cの内周面の一部に形成されたキー20dが中軸20の外周面に形成されたキー溝20eに中軸20の回転方向に係合している。さらに、各フレーム4c,4eはフレーム4から上方に向かって延びるように形成された一対の縦方向フレーム4fに固定され、モータ7は縦方向フレーム4fに取付けられている。また、中軸20の下端面の中央部には係合部としての係合穴20fが設けられ、係合穴20fの内周面は上側に向かって徐々に中軸20の径方向内側に傾斜するように形成されている。
中軸20の下端側の外周面には上側支軸10の軸方向に延びるキー溝20gが設けられ、上側支軸10の内周面にはキー溝20gに対応する凸部10fが設けられている。凸部10fはキー溝20gに上側支軸10の回転方向に係合し、凸部10fはキー溝20gに対して第2支軸の軸方向に移動可能である。これにより、中軸20が上側支軸10に対して上下方向に移動可能な状態で、中軸20と上側支軸10とが回転方向に係合している。
中軸20の上端部はベアリング21を介して中軸支持部材22に回転可能に支持されている。中軸支持部材22は上端が閉鎖された筒状に形成され、中軸支持部材22の上端にはボールネジ23が螺合している。ボールネジ23は上下方向に延びるように形成され、ボールネジ23はボールネジ支持機構24によって支持されている。ボールネジ支持機構24はボールネジ23の上下方向の移動を規制しており、ボールネジ23を任意に回転させることが可能である。また、ボールネジ支持機構24はフレーム4gを介してフレーム4に固定されており、回転規制部材25によってフレーム4gに対する回転が規制されている。即ち、ボールネジ支持機構24によってボールネジ23を回転させると、中軸支持部材22及び中軸20がフレーム4及び上側支軸10に対して上下方向に移動するようになっている。ボールネジ支持機構24及びボールネジ23は特許請求の範囲に記載した中軸位置調整手段に相当する。
下側支軸30は円柱状に形成され、ベース2に備えられた支軸移動機構としての周知の油圧シリンダ2aのロッド先端のハウジング2bにベアリング30aを介して回転可能に支持されている。また、下側支軸30の上端部側には径方向外側に延びるように形成されたフランジ部30bが設けられ、フランジ部30bよりも上側の外周面には油圧によって拡縮自在な周知の油圧チャックからなるリム保持機構30cが設けられている。リム保持機構30cは連通管30d及び周知のロータリーシール30eを介して図示しない油圧シリンダと連通し、この油圧シリンダ30によってリム保持機構30cが拡縮するようになっている。さらに、下側支軸30の上端面の中央部には係合部としての係合突起30fが設けられ、係合突起30fの外周面は上側に向かって徐々に下側支軸30の径方向内側に傾斜するように形成されている。また、係合突起30fにはその上端面から下端部側の外周面に連通する連通孔30gが設けられている。
上側リム部材40はリング状に形成され、上側支軸10のリム保持機構10cの外周面側に配置されるとともに、リム保持機構10cによって径方向内側から保持されている。上側リム部材40の上端部側の外周面は全周に亘って径方向外側に延びるように形成され、タイヤTAのビード部にタイヤTAの幅方向外側から当接するようになっている。また、上側リム部材40の下端部側の外周面はタイヤTAの内周部よりもわずかに小さい外径寸法に形成されている。上側リム部材40がリム保持機構10cに保持されると、上側リム部材40の上端面が上側支軸10のフランジ部10bの下端面に軸方向に当接する。
下側リム部材50はリング状に形成され、下側支軸30のリム保持機構30cの外周面側に配置されるとともに、リム保持機構30cによって径方向内側から保持されている。下側リム部材50の下端部側の外周面は全周に亘って径方向外側に延びるように形成され、タイヤTAのビード部にタイヤTAの幅方向外側から当接するようになっている。また、下側リム部材50の上端部側の外周面はタイヤTAの内周面よりもわずかに小さい外径寸法に形成されている。下側リム部材50がリム保持機構30cに保持されると、下側リム部材50の下端面が下側支軸30のフランジ部30bの上端面に軸方向に当接する。
緩衝機構60は、中軸20内に軸方向に延びるように設けられた当接部材61と、当接部材61の上端部に取付けられた周知のオイルダンパーから成る緩衝装置62とから構成されている。
当接部材61は円柱状に形成され、中軸20に対して軸方向に移動可能に設けられるとともに、下端部が係合穴20f内に突出している。当接部材61内には上下方向に延びるように連通孔61aが形成され、連通孔61aの下端側は当接部材61の下端面に連通するとともに、連通孔61aの上端側は当接部材61の上端部側の外周面に連通し、中軸20の連通孔20aと連通している。
緩衝装置62は図示しないスプリングによってロッド62aが所定の長さだけ突出するように付勢され、内部に設けられた図示しないオリフィス及び内部に充填された図示しないオイルにより、ロッド62aが上方に移動する際の抵抗力が発生するようになっている。また、緩衝装置62は中軸20の上端面に固定されている。即ち、当接部材61はその下端部が係合穴20f内に突出するように緩衝装置62に支持され、当接部材61に上方に向かう力が加わると、緩衝装置62のスプリング及びオイルによる抵抗力に抗して当接部材61が中軸20に対して上方に移動するようになっている。
また、図4に示すように、油圧シリンダ2a及びボールネジ支持機構24は周知のマイクロコンピュータからなる制御部70に接続され、制御部70にはゲージ71、入力部72及び記憶部73が接続されている。
ゲージ71は測定端子71aの移動量を検出する周知の機器からなり、外軸10の上端部側の外周面に取付けられ、上側支軸10に対する中軸20の軸方向位置を検出可能になっている。
入力部72は作業者によってタイヤ品番を入力可能な周知のキーボードからなる。
記憶部73は周知のハードディスク等から成り、タイヤの種類に関する情報であるタイヤ品番ごとに上側支軸10に対する中軸20の軸方向位置が記憶されている。
以上のように構成されたタイヤ保持装置を有するタイヤ試験機においてタイヤTAのユニフォーミティを測定する場合は、先ず、油圧シリンダ2aによって下側支軸30及び下側リム部材50をコンベア6よりも下側に配置し、コンベア6によって加硫成形後のタイヤTAを各リム部材40,50と略同軸上に配置する。この状態で油圧シリンダ2aによって下側支軸30を上方に移動させ、下側リム部材50によってタイヤTAのビード部を支持するとともに、中軸20の係合穴20fと下側支軸30の係合突起30fとを軸方向及び径方向に係合させる。これにより、各リム部材40,50が同軸上に所定間隔をおいて保持されるとともに、各リム部材40,50によってタイヤTAのビード部が保持される。また、油圧シリンダ2aは係合穴20fと係合突起30fとを大きな力で係合させるようになっているので、係合穴20fと係合突起30fは各支軸10,30の回転方向にも係合することになる。
この際、係合穴20f内に当接部材61が突出しているため、係合穴20fと係合突起30fとが軸方向に係合する前に、係合突起30fの上端面に当接部材61の下端面が軸方向に当接する。この状態で下側支軸30を上方に移動させると、緩衝装置62によって下側支軸30に抵抗力が付与される。このため、下側支軸30を上方に移動させる力が減衰され、係合穴20fと係合突起30fとが軸方向に係合する際の衝撃力が緩和される。また、下側支軸30を下方に移動させると下側支軸30と当接部材61との当接が解除され、当接部材61が再び係合穴20f内に突出する。
次に、図示しないコンプレッサからロータリーシール20b及び各連通孔20a,61a,30gを経てタイヤTA内に圧縮空気を供給することによりタイヤTAに内圧を付与する。また、モータ7によって中軸20を回転させる。これにより、中軸20からキー溝20g及び凸部10fを介して上側支軸10に回転力が伝達され、中軸20から係合穴20f及び係合突起30fを介して下側支軸30に回転力が伝達され、タイヤTAが回転する。この状態でタイヤTAの外周面に測定装置5を当接させることにより、タイヤTAのユニフォーミティを測定する。
ここで、前記ユニフォーミティの測定を行う前に、上側リム部材40と下側リム部材50との間隔をタイヤの種類に応じて調整する必要がある。この調整のための操作及び制御部70の動作について以下に説明する(図5参照)。
先ず、作業者が入力部72に次に測定しようとするタイヤ品番を入力する。タイヤ品番が入力されると(S1)、油圧シリンダ2aによって下側支軸30を中軸20と緩衝しない所定の位置まで移動させる(S2)。次に、ボールネジ支持機構24によってボールネジ23を回転させる(S3)。このステップS3では、ゲージ71によって検出される上側支軸10に対する中軸20の軸方向位置と記憶部73に記憶されているタイヤ品番に応じた上側支軸10に対する中軸20の軸方向位置とが一致するように、ボールネジ支持機構24を制御する。これにより、上側リム部材40と下側リム部材50との間隔がタイヤの種類に応じて調整される。
このように、本実施形態によれば、上側支軸10及び下側支軸30が軸方向に対向するように設けられるとともに、上側支軸10及び下側支軸30にそれぞれリム部材40,50が取付けられ、下側支軸30は油圧シリンダ2aによって軸方向に移動可能であることから、油圧シリンダ2aによって下側支軸30を上側支軸10から離れる方向に移動するとともに、各リム部材40,50の間にタイヤTAを配置し、油圧シリンダ2aによって下側支軸30を上側支軸10側に移動することにより、各リム部材40,50によってタイヤTAのビード部を保持することができる。
ここで、上側支軸10内を軸方向に挿通するように設けられた中軸20と下側支軸30の互いに対向する軸方向端部にそれぞれ係合穴20f及び係合突起30fが設けられていることから、油圧シリンダ2aによって下側支軸30を上側支軸10側に移動すると、中軸20の係合穴20fと下側支軸30の係合突起30fとが互いに軸方向に係合し、下側支軸30と中軸20とが軸方向及び径方向に位置決めされる。
また、中軸20は上側支軸10に対して軸方向に移動可能であり、上側支軸10に対する中軸20の位置をボールネジ支持機構24及びボールネジ23によって調整可能であることから、上側支軸10に対する中軸20の軸方向位置を調整することにより、中軸20の係合穴20fと下側支軸30の係合突起30fとが互いに軸方向に係合した際の各リム部材40,50の間隔が調整される。即ち、各リム部材40,50の間隔を容易且つ確実に調整することができる。
さらに、中軸20はキー溝20g及び凸部10fを介して上側支軸10と回転方向に係合するとともに、中軸20は係合穴20及び係合突起30fを介して下側支軸30と回転方向に係合し、中軸20はモータ7によって駆動されることから、中軸20の回転力が上側支軸10に直接伝達されるとともに、中軸20の回転力が下側支軸30に直接伝達される。ここで、上側支軸10とともに回転する他の部材を設ける必要がなく、下側支軸30とともに回転する他の部材を設ける必要もないことから、中軸20から上側リム部材40に回転力を伝達する際に回転する部分の慣性質量を小さくすることができ、中軸20から下側リム部材50に回転力を伝達する際に回転する部分の慣性質量も小さくすることができる。即ち、中軸20の回転力を上側支軸10及び下側支軸30に直接伝達することができ、各リム部材40,50に回転力を伝達する際に回転する部分の慣性質量を小さくすることができるので、各リム部材40,50を同期するように回転させる上で極めて有利である。
また、中軸20が上側支軸10に対して軸方向に移動可能であるとともに、中軸20は上側支軸10と回転方向に係合しており、上側支軸10に対する中軸20の軸方向位置がボールネジ支持機構24及びボールネジ23によって調整されることから、上側支軸10に対する中軸20の軸方向位置を調整するために、中軸20と上側支軸10とが回転方向に相対的に移動することがなく、中軸20と上側支軸10との接触部が無用に磨耗することがない。即ち、装置の耐久性の向上を図る上で極めて有利である。
また、中軸20の外周面に上側支軸10の軸方向に延びるキー溝20gを設けるとともに、上側支軸10の内周面にキー溝20gに上側支軸10の回転方向に係合する凸部10fを設け、凸部10fはキー溝20gに対して上側支軸10の軸方向に移動可能であることから、上側支軸10と中軸20とを軸方向に移動可能に構成するとともに回転方向に係合するように構成する上で構造の簡素化を図ることができる。
また、入力部72にタイヤ品番が入力されると、上側支軸10に対する中軸20の軸方向位置がタイヤ品番に応じた所定の位置になるように、ボールネジ支持機構24及びボールネジ23を制御するようにしたので、各リム部材40,50の軸方向の間隔を容易且つ確実に調整する上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、上側支軸10内に中軸20を設け、中軸20をモータ7によって駆動するようにしたものを示したが、上側支軸10内に中軸20を設ける代わりに下側支軸30内に中軸20を設けるとともに、その中軸20をモータ7によって駆動するように構成することも可能である。
また、本実施形態では、上側支軸10の内周面に凸部10fを設けるとともに、中軸20の外周面にキー溝20gを設けたものを示したが、上側支軸10の内周面にキー溝を設けるとともに、中軸20の外周面にそのキー溝に対応する凸部を設けることも可能である。
尚、本実施形態では、上側支軸10と中軸20とをキー溝20gと凸部10fによって回転方向に係合させるようにしたものを示した。これに対し、上側支軸10と中軸20とを周知のスプライン構造等によって回転方向に係合させることも可能である。
本発明における一実施形態を示すタイヤ試験機の一部断面正面図 タイヤを保持する前の状態を示すタイヤ保持装置の要部断面図 タイヤ保持装置の動作説明図 タイヤ保持装置のブロック図 制御部の動作を示すフローチャート
符号の説明
1…タイヤ試験機本体、2…ベース、3…支柱、4…フレーム、5…測定装置、6…コンベア、7…モータ、10…上側支軸、10f…凸部、20…中軸、20f…係合穴、20g…キー溝、23…ボールネジ、24…ボールネジ支持機構、30…下側支軸、30f…係合突起、40…上側リム部材、50…下側リム部材、60…緩衝装置、70…制御部、TA…タイヤ。

Claims (3)

  1. 互いに軸方向に対向するように配置された一対のリング状のリム部材によってタイヤを回転自在に保持するタイヤ保持装置において、
    前記各リム部材のうち一方のリム部材が取付けられる第1支軸と、
    第1支軸を回転可能に支持するとともに第1支軸を軸方向に移動可能な支軸移動機構と、
    第1支軸と軸方向に対向するように設けられ、各リム部材のうち他方のリム部材が取付けられる回転可能な第2支軸と、
    第2支軸内を軸方向に挿通するとともに第2支軸に対して軸方向に移動可能に設けられ、第2支軸と回転方向に係合している中軸と、
    中軸を回転駆動する駆動手段と、
    第1支軸及び中軸の互いに対向する軸方向端部にそれぞれ設けられ、互いに軸方向に係合することにより第1支軸と中軸とを軸方向及び径方向に位置決め可能な一対の係合部と、
    第2支軸に対する中軸の軸方向位置を調整可能な中軸位置調整手段とを備えた
    ことを特徴とするタイヤ保持装置。
  2. 第2支軸の内周面及び中軸の外周面の一方に第2支軸の軸方向に延びるキー溝を設けるとともに、第2支軸の内周面及び中軸の外周面の他方にキー溝に第2支軸の回転方向に係合する凸部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のタイヤ保持装置。
  3. タイヤの種類を入力可能な入力手段と、
    入力手段によって入力されたタイヤの種類に基づき、第2支軸に対する中軸の軸方向位置を中軸位置調整手段によって調整する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のタイヤ保持装置。
JP2007206745A 2007-08-08 2007-08-08 タイヤ保持装置 Expired - Fee Related JP5205854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206745A JP5205854B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 タイヤ保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206745A JP5205854B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 タイヤ保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009042044A JP2009042044A (ja) 2009-02-26
JP5205854B2 true JP5205854B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=40442936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007206745A Expired - Fee Related JP5205854B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 タイヤ保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5205854B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0652223B2 (ja) * 1985-12-23 1994-07-06 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤの把持回転機構
JPS63150643A (ja) * 1986-12-15 1988-06-23 Kobe Steel Ltd リム自動交換式タイヤユニフオミテイ機におけるリムトランスフア装置
JPH03188348A (ja) * 1989-12-18 1991-08-16 Kobe Steel Ltd タイヤユニフオミテイマシンのリム幅自動調節装置
JP2925477B2 (ja) * 1995-10-11 1999-07-28 株式会社神戸製鋼所 ポストキュアインフレータ
JPH09126956A (ja) * 1995-10-26 1997-05-16 Kobe Steel Ltd タイヤ試験機
JP3486307B2 (ja) * 1996-09-02 2004-01-13 三菱重工業株式会社 タイヤユニフォミティマシン
JP3418512B2 (ja) * 1996-10-02 2003-06-23 株式会社神戸製鋼所 タイヤ試験機
JP2003065878A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Akashi Corp 釣合い試験機における試験体の固定装置
JP3792647B2 (ja) * 2002-12-24 2006-07-05 株式会社神戸製鋼所 タイヤユニフォミティマシン
JP4213675B2 (ja) * 2005-01-28 2009-01-21 横浜ゴム株式会社 タイヤ保持装置
JP4251570B2 (ja) * 2005-03-24 2009-04-08 横浜ゴム株式会社 タイヤ保持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009042044A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10175145B2 (en) Online wheel run-out detecting device
JP4571572B2 (ja) タイヤの研削方法及び研削装置
KR101329857B1 (ko) 차량용 브레이크 디스크의 측정장치
AU766962B2 (en) Snug fitting apparatus for tire assembly
KR20020072211A (ko) 타이어의 균일성 및/또는 동적 평형 시험 장치 및 방법
JP4213675B2 (ja) タイヤ保持装置
CN105074414A (zh) 轮胎测试机
JP4770760B2 (ja) 転がり軸受装置の組立方法及び組立装置
CN104236930A (zh) 轮胎试验方法及轮胎试验机
CN109612615A (zh) 汽车轮毂轴承负载摩擦力矩的测试装置
JP5205854B2 (ja) タイヤ保持装置
CN100395102C (zh) 轮胎的生产方法和轮胎成型机
US20150027215A1 (en) Tire testing machine
JP4251570B2 (ja) タイヤ保持装置
JP2006208245A (ja) タイヤ保持装置
KR100579086B1 (ko) 자동차용 휠 베어링의 내륜과 외륜의 간격 측정장치
JP2003004597A (ja) ホイール付きタイヤのユニフォーミティおよび/または動釣合釣合試験装置
JP3602805B2 (ja) タイヤ組立体の馴染み加工装置
JP4331091B2 (ja) タイヤ保持装置
US3661014A (en) Method and apparatus for determining irregularities in the behavior of tires rotating under load
JP2011184035A (ja) タイヤマウンター
JP4434915B2 (ja) タイヤのユニフォミティ測定方法および装置
CN109153526B (zh) 络筒机及其运行方法
JP2006208246A (ja) タイヤ保持装置
JP4230952B2 (ja) 動釣合い試験機の回転体支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5205854

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees