JP5205540B1 - 放射性汚染物質収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、放射性汚染物質を複数個の容器によって保管する際に、低環境負荷の素材を用いたとしても放射線遮蔽力を高めることができると共に、保管空間の省スペース化を図ることが可能な放射性汚染物質収納容器を提供することである。
【解決手段】上記目的を達成するために、本発明に係る放射性汚染物質収納容器は、放射性汚染物質を収納する収納空間を画定し、放射性汚染物質から放射される放射線の少なくとも一部を遮蔽する壁部を備え、壁部の外形は、六角柱又は略六角柱である。
【選択図】図1

Description

本発明は、収納容器に関するものであって、特に、放射性汚染物質を収納するための放射性汚染物質収納容器に関する。
従来から、放射性汚染物質を安全に収納するための放射性汚染物質収納容器が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、医療現場にて発生する放射性廃棄物を安全に貯蔵して廃棄処理するために又は放射性物質の保管のために形成した移動式放射線遮蔽容器が記載されている。この移動式放射線遮蔽容器は、放射性廃棄物投入用の容器又は放射性物質の保管用バケツを収納するための鉛等の重金属にて形成した重量の有る放射線遮蔽容器である。特許文献1の放射線遮蔽容器の上面又は側面には放射性廃棄物投入用容器を挿入するための開閉用蓋が設けられている。この放射線遮蔽容器の蓋の上面には放射性廃棄物を放射性廃棄物投入用容器内に投入するための投入用孔が設けられ、かつ投入用孔の表面を内部から発生する放射線を遮蔽する蓋で覆うように形成している。放射線遮蔽容器の下部には、放射線遮蔽容器を移動可能とするために、キャスタ−が取り付けられている。
特開2007−147580号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された移動式放射線遮蔽容器は医療現場で用いられることが前提とされていて、大量の放射性汚染物質を保管しておくことは意図されていない。例えば、原子力発電所の事故等によって、大量の放射性汚染物質が生じた場合、これらの放射性汚染物質をすべて即時に浄化することはできないため、これらの放射性汚染物質を生活圏からの一時的な隔離又は廃棄目的による恒久的な隔離のために保管する必要がある。特許文献1に記載された移動式放射線遮蔽容器を大量の放射性汚染物質の保管に使用した場合、上記移動式放射線遮蔽容器は鉛を用いることによって放射線遮蔽力を高めることを意図しているため、鉛が環境に与える悪影響が懸念される。
また、上記移動式放射線遮蔽容器には、鉛等の重金属を用いたことに起因して重くなった容器を移動させるために、キャスターが付けられている。したがって、特許文献1に記載された移動式放射線遮蔽容器を放射性汚染物質の保管に用いた場合には、キャスター部分を収納するための余分な空間が、保管用空間内に必要となる。また、大量の放射性汚染物質を保管するためには、多数の容器が必要となる。この場合、保管空間の省スペース化を図るために、容器を積み上げて保管することが求められる。しかしながら、特許文献1に記載された移動式放射線遮蔽容器はキャスター付であるため、容器を安全に積み上げることは困難である。
そこで、本発明の目的は、放射性汚染物質を複数個の容器によって保管する際に、低環境負荷の素材を用いたとしても放射線遮蔽力を高めることができると共に、保管空間の省スペース化を図ることが可能な放射性汚染物質収納容器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る放射性汚染物質収納容器は、放射性汚染物質を収納する収納空間を画定し、放射性汚染物質から放射される放射線の少なくとも一部を遮蔽する壁部を備え、壁部の外形は、六角柱又は略六角柱である。「放射性汚染物質」とは、放射性物質によって汚染された物質のことをいう。
「壁部」は、放射性汚染物質収納容器を所定の平面等に置いた場合の位置関係に依存しない。例えば、六角柱又は略六角柱の軸方向が所定の平面に対して垂直方向になるように、放射性汚染物質収納容器を上記平面に置いた場合、六角柱又は略六角柱の上面、側面、底面はすべて壁部を構成する。同様に、例えば、六角柱又は略六角柱の軸方向が所定の平面に対して平行になるように、放射性汚染物質収納容器を上記平面に置いた場合も、六角柱又は略六角柱の上面、側面、底面はすべて壁部を構成する。
例えば、壁部は、六角柱又は略六角柱の軸方向に沿って延びると共に外側に突出する第1の突出部と、軸方向に沿って延びると共に内側に凹む第1の凹部とを備え、第1の凹部は他の放射性汚染物質収納容器に形成された第1の突出部と嵌合可能に形成されている。
特許請求の範囲の記載及び明細書の記載において、「外側」とは、特に言及のない限り、放射性汚染物質収納容器の中心から遠い側を示し、「内側」とは、特に言及のない限り、放射性汚染物質収納容器の中心に近い側を示す。
一例として、壁部は、六角柱又は略六角柱の軸方向と交わる方向に延びる六角形又は略六角形の第1の面及び第2の面を有し、第1の面及び第2の面のいずれか一方の面は外側に突出する第2の突出部を備え、他方の面は内側に凹む第2の凹部を備え、第2の凹部は他の放射性汚染物質収納容器に形成された第2の突出部と嵌合可能に形成されている。
壁部に複数の貫通孔を設けた金属板を備えるように構成してもよい。例えば、壁部の一部は、放射性汚染物質を収納空間に収納するために、壁部の他の部分に対して着脱自在又は開閉可能に形成されている。
一例として、壁部は、少なくともケイ素、ストロンチウム、マグネシウム、ユーロピウム及びジスプロシウムを必須元素として有する放射線遮蔽材を含む層を備える。壁部は、ステンレスによって形成した層をさらに備えるように構成してもよい。放射線遮蔽材を含む層は、放射線遮蔽材を樹脂又はゴムに添加した層であってもよい。他の例として、壁部は、ステンレスによって形成されたものであってもよい。
例えば、本発明に係る放射性汚染物質収納容器は、放射性汚染水の浄化に用いられた逆浸透膜を収納するものであってもよい。また、本発明に係る放射性汚染物質収納容器は、収納空間に、本発明に係る放射性汚染物質収納容器の別個体を複数個収納するものであってもよい。
一例として、上記第1の凹部は、上記六角柱又は略六角柱の軸方向に延びる6面のうち、互いに隣接しない3面に設けられ、上記第1の凹部に、運搬用のワイヤーロープを取り付けるための取っ手部を設けてもよい。
本発明に係る放射性汚染物質収納容器は、壁部の外形が、六角柱又は略六角柱であるため、当該放射性汚染物質収納容器を複数個並置した場合に、隣り合う放射性汚染物質収納容器を密接させて並置することができる。また、放射性汚染物質収納容器を並置するのみではなく積み上げることも可能である。したがって、放射性汚染物質を収納した放射性汚染物質収納容器を保管する際に、地中又は地上等に設けられた放射性汚染物質収納容器の保管空間の省スペース化を図ることができる。
加えて、放射性汚染物質収納容器同士を密接させて並置又は積み上げることができるため、左右又は上下に隣り合う箇所の壁部の厚さが増加することによって、壁部による放射線遮蔽機能が高まる。これによって、放射性汚染物質収納容器の容器内及び保管空間内の空間線量をさらに低減させることができる。すなわち、放射性汚染物質収納容器の放射線遮蔽力を高めるために、環境に悪影響を与える鉛によって放射性汚染物質収納容器を形成する必要はなく、本発明に係る放射性汚染物質収納容器を複数個密接させて並置又は積み上げることによって、放射線遮蔽力をさらに高めることができる。
このように、本発明に係る放射性汚染物質収納容器によれば、放射性汚染物質を複数個の放射性汚染物質収納容器によって保管する際に、低環境負荷の素材を用いたとしても放射線遮蔽力を高めることができると共に、保管空間の省スペース化を図ることが可能となる。
六角柱又は略六角柱の軸方向に沿って延びると共に外側に突出する第1の突出部と、軸方向に沿って延びると共に内側に凹む第1の凹部とを壁部に備え、第1の凹部を他の放射性汚染物質収納容器に形成された第1の突出部と嵌合可能に形成した場合には、複数個の放射性汚染物質収納容器を並置する際に、隣り合う放射性汚染物質収納容器の第1の突出部と第1の凹部とを嵌合させることによって、本発明に係る複数個の放射性汚染物質収納容器を連結することができる。
したがって、複数個の放射性汚染物質収納容器をより密接させると共に安定させて保管することが可能である。また、放射性汚染物質収納容器を連結することによって、地震等の衝撃に対して放射性汚染物質収納容器の転倒等のリスクを低減させることができる。
壁部における六角形又は略六角形の第1の面及び第2の面のいずれか一方の面に外側に突出する第2の突出部を備え、他方の面に内側に凹む第2の凹部を備え、第2の凹部を他の放射性汚染物質収納容器に形成された第2の突出部と嵌合可能に形成した場合には、複数個の放射性汚染物質収納容器を積み上げる際に、下段の放射性汚染物質収納容器の第2の突出部と上段の放射性汚染物質収納容器の第2の凹部とを嵌合させることができる。
したがって、放射性汚染物質収納容器を積み上げた場合であっても、複数個の放射性汚染物質収納容器をより密接させると共に上下の連結によって安定させて保管することができ、地震等の衝撃に対して放射性汚染物質収納容器の転倒等のリスクを低減させることができる。
壁部に複数の貫通孔を設けた金属板を備えるように構成した場合には、壁部の強度が高まる。また、金属板に複数の貫通孔が設けられているため、壁部に伸張力、圧縮力、衝撃等が加わった場合であっても、これらの力を緩和することができる。したがって、放射性汚染物質収納容器全体の強度を高めることができる。「複数の貫通孔を設けた金属板」とは一例として、金属製メッシュ板である。
放射性汚染物質を収納空間に収納するために、壁部の一部を壁部の他の部分に対して着脱自在又は開閉可能に形成した場合には、この壁部の一部が蓋部として機能するため、放射性汚染物質の投入及び収納をより容易にすることができる。
少なくともケイ素、ストロンチウム、マグネシウム、ユーロピウム及びジスプロシウムを必須元素として有する放射線遮蔽材を含む層を壁部が備える場合には、低環境負荷の放射線遮蔽材によって、放射性汚染物質収納容器の放射線遮蔽機能をより高めることができる。上記放射線遮蔽材を含む層が放射線遮蔽材を樹脂又はゴムに添加した層である場合も同様に、低環境負荷の放射線遮蔽材によって、放射性汚染物質収納容器の放射線遮蔽機能をより高めることができる。
ステンレスによって形成した層をさらに備えるように壁部を構成した場合、又は、壁部をステンレスによって形成した場合には、壁部が錆びにくくなるため、壁部の強度を保つことができる。また、放射線遮蔽機能をより高めることができる。
本発明に係る放射性汚染物質収納容器が、放射性汚染水の浄化に用いられた逆浸透膜(RO膜)を収納するように構成された場合には、放射性汚染水を浄化することによって放射性汚染物質となってしまった逆浸透膜(RO膜)を、放射線遮蔽機能を有する放射性汚染物質収納容器に収納及び保管することができる。
本発明に係る放射性汚染物質収納容器の収納空間に、本発明に係る放射性汚染物質収納容器の他の個体を複数個収納するように構成した場合には、複数個の放射性汚染物質収納容器の内部に収納された放射性汚染物質は、2重の放射性汚染物質収納容器内に収納されていることになるため、放射線遮蔽力をより高めることができる。さらに、複数個収納された放射性汚染物質収納容器は、壁部の外形が、六角柱又は略六角柱であるため、並置することによって、隣り合う箇所の壁部の厚さが増加する。したがって、前述のように、放射線遮蔽力をさらに高めることができる。
上記第1の凹部が、上記六角柱又は略六角柱の軸方向に延びる6面のうち、互いに隣接しない3面に設けられ、上記第1の凹部に、運搬用のワイヤーロープを取り付けるための取っ手部を設けた場合には、放射性汚染物質収納容器を吊り上げて運搬し設置する際に、放射性汚染物質収納容器をバランスよく吊り上げて運搬し設置することができる。
第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の斜視図である。 第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の正面図である。 第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の斜視図である。 第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の底面図である。 第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の平面図である。 第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の開口形状を示す平面図である。 第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器のA−A´線部分拡大図である。 第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器のB−B´線拡大断面図である。 第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器を並置及び積み上げた状態を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器を複数個収納した第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器を示す平面図である。 第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の斜視図である。 第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器を複数個収納した第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の蓋部を閉じた場合状態におけるC−C´線断面図である。 図10に示す例とはサイズの異なる第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器を複数個収納するように構成された第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器を示す平面図である。 他の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の斜視図である。 他の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の斜視図である。 更なる他の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の平面図である。 更なる他の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器のD−D´線断面図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施の形態を添付の図により説明する。第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器の斜視図を図1に示し、図2に、放射性汚染物質収納容器1の正面図を示す。放射性汚染物質収納容器1は、放射性汚染土壌、放射性汚染灰等の放射性汚染物質3を収納する収納空間を画定する壁部2を備えている。壁部2は、放射性汚染物質3から放射される放射線の少なくとも一部を遮蔽するものである。放射性汚染物質収納容器1の壁部2の外形は、略六角柱である。
壁部2は、放射性汚染物質を投入することができるように設けられた取り外し可能な蓋部2aと、本体部2bとを備えている。第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1では、図2に示すように、略六角柱の壁部2を軸方向yが載置面に対して垂直方向となるように直立させた場合の位置関係において、略六角柱の上面を構成する壁部2が蓋部2aであり、底面と側面を構成する壁部2が本体部2bである。
第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1では、本体部2bの側面5の幅(上記軸方向yと垂直に交わる方向の幅)は同一であるため、壁部2の外形は略正六角柱となっている。第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1では、一例として、壁部2の外形によって構成される略正六角柱の軸方向長さは約1mであり、略正六角形の平面において、略正六角形の中心を通る対角線長さは約1mである。
図1及び図2に示すように、本体部2bの各側面5には、略六角柱の軸方向yに沿って延びる側面突出部6又は軸方向に沿って延びる側面凹部7のいずれか一方が形成されている。第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1では、側面突出部6又は側面凹部7は、各側面5の中央に配置され、側面突出部6が形成された側面5と側面凹部7が形成された側面5とが隣り合うように構成されている。
図1に示すように、側面突出部6は、放射性汚染物質収納容器1の外側に突出する外側突出部6bと放射性汚染物質収納容器1の内側に突出する内側突出部6aとを備えている。外側突出部6bは外側に向かうにつれて幅が狭くなるように形成され、内側突出部6aは内側に向かうにつれて幅が狭くなるように形成されている。
側面凹部7は放射性汚染物質収納容器1の内側に向かうにつれて幅が狭くなるように形成されている。第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1は、複数の放射性汚染物質収納容器1を並置した場合、外側突出部6bを他の放射性汚染物質収納容器1に設けられた側面凹部7に嵌合させることができるように形成されている。
蓋部2aには、側面突出部6及び側面凹部7の形状と対応する蓋部突出部9と蓋部凹部10とが設けられている。蓋部2aを本体部2bに取り付けたときに、蓋部突出部9は外側突出部6bと外縁が一致するように形成され、蓋部凹部10は側面凹部7と外縁が一致するように形成されている。蓋部2aの中央には放射性汚染物質収納容器1の外側に突出する蓋部中央凸部11が形成されている。
側面突出部6と側面凹部7は、図1に示す位置関係において、放射性汚染物質収納容器1を任意の平面に載置した際に、当該平面との間に間隙を有するように形成されている。放射性汚染物質収納容器1の底面方向からみた斜視図を図3に示し、底面図を図4に示す。底面には、底面凸部14が設けられている。底面凸部14は、側面突出部6及び側面凹部7が形成されている箇所以外の側面5の縁部から連続して形成されている。
底面凸部14は、放射性汚染物質収納容器1の底面に表れる略六角形の角部にそれぞれ形成されている。図3に示すように、放射性汚染物質収納容器1を底面が上になるように配置した位置関係において、底面凸部14は、同一平面上に形成された上面14aと、放射性汚染物質収納容器1の縁部から中心方向に向かって延びる一対の第1の側壁部14bと、側面5と一体的に形成されている一対の第2の側壁部14cを備えている。底面凸部14によって囲まれた内側に形成された平面15と底面凸部14の外側に形成された平面16は、同一平面上にある。底面凸部14の上面14aは、平面15及び平面16よりも、放射性汚染物質収納容器1の外側に位置すると共に、平面15及び平面16に対して平行に延びている。
第1の側壁部14bは、平面15及び平面16に対して傾斜して設けられている。第1の側壁部14bは、底面凸部14の断面が、放射性汚染物質収納容器1の外側に向かうにつれて狭くなるように傾斜している。図4に示すように、一対の第1の側壁部14bは互いに中心方向に向かって延びて接し、接合部に角部18を形成している。底面凸部14と平面16によって形成された底面の凹部は、放射性汚染物質収納容器1を積み上げた場合に、放射性汚染物質収納容器1に形成された蓋部中央凸部11と嵌合するように形成されている。
図5に蓋部2aの平面図を示す。蓋部中央凸部11は、所定の高さ幅を有する略正六角柱の凸部20と、この凸部20を上面からみた場合に正六角形の角部に形成された切欠き部21とを備えている。放射性汚染物質収納容器1を積み上げた場合、切欠き部21には底面凸部14の角部18が嵌合する。角部18を形成する一対の第1の側壁部14bと切欠き部21を画定する凸部20の一対の側壁部20aが密接するように、凸部20の一対の側壁部20aは傾斜している。
次に蓋部2aを開けた場合における本体部2bの開口形状を図6に示す。側面突出部6の幅方向断面(軸方向yに対して垂直に交わる断面)の外形は六角形であり、本体部2bの開口において、側面突出部6の端面の外形は六角形である。六角形を構成する辺のうち、内側に突出する3辺は内側突出部6aによって構成される3辺であり、外側に突出する3辺は外側突出部6bによって構成される3辺である。本体部2bの開口において、側面凹部7は、連続する3辺の端面として表れる。内側突出部6aの内壁面の形状と側面凹部7の内壁面の形状は同一である。
また、開口面に表れる略六角形の各角部の内側において、放射性汚染物質収納容器1の軸方向yに沿って延びる内壁部25を設けている。内壁部25は、図6に示すように、開口面からみた場合に、側面5の内側壁面から内側に向かって延びる第1の内壁25aと、第1の内壁25aと連続し、対向する側面5に対して平行に延びる第2の内壁25bと、第2の内壁25bと連続し、対向する側面5に対して平行に延びる第3の内壁25cと、第3の内壁25cと側面5の間に延びる第4の内壁25dとを備えている。
内壁部25と側面5の間には空間24が画定されている。側面突出部6においては、内側突出部6aを構成する壁面と外側突出部6bを構成する壁面との間に空間27が画定されている。空間24と空間27を設けることによって、これらの空間を充実させた場合よりも、放射性汚染物質収納容器1をより軽量化することができる。
側面5の一部の内側壁面と、この側面5の一部から連なる内壁部25及び内側突出部6aの内側壁面によって、放射性汚染物質収納容器1の収納空間23が画定されている。図5に示すように、蓋部2aの裏面には、本体部2bに対して蓋部2aを閉めた場合に、収納空間23を画定する内側壁面の内側、すなわち、上記側面5の一部の内側壁面と、この側面5の一部から連なる内壁部25及び内側突出部6aの内側壁面の内側にはめ込まれる蓋載置用凸部29が設けられている。なお、蓋部2aの表面を示す図5の平面図において、蓋部2aの裏面に設けられた蓋載置用凸部29を仮想的に図示している。蓋載置用凸部29によって、蓋部2aを閉めたときに、蓋部2aを本体部2bに対して安定して載置することができる。
第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1では、放射性汚染物質収納容器1を構成する壁部2を補強することによって、放射性汚染物質収納容器1の強度を高めている。図6に明示したA−A´部分の拡大図を図7に示す。複数の貫通孔を設けた補強用金属板28が本体部2bの側面5と、内壁部25の内部に埋め込まれている。補強用金属板28が埋め込まれている本体部2bの側面5と、内壁部25の厚さ幅は、それぞれ一例として、10mmである。補強用金属板28には、円形の多数の貫通孔が規則的な網目状に配置されている。補強用金属板28は、一例として、金属製メッシュ板である。補強用金属板28に複数の貫通孔が設けられているため、伸張力、圧縮力、衝撃等が加わった場合であっても、これらの力を緩和することができる。
なお、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1では、蓋部2a及び底面に沿って、蓋部2a及び底面の内部にも補強用金属板28が埋め込まれており、蓋部中央凸部11、底面凸部14、側面突出部6及び側面凹部7の内部にも補強用金属板28が埋め込まれている。すなわち、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1では、壁部2の全体に亘って補強用金属板28が埋め込まれている。
図6に明示したB−B´線の断面図を図8に示す。なお、図8のB−B´線断面図において、補強用金属板28の図示は省略している。B−B´線断面図に示すように、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1において、壁部2は、複数の層を備えている。外側層30はステンレスによって形成された層であり、中間層31は板状に成形した放射線遮蔽材の層であり、内側層32はステンレスによって形成された層である。放射線遮蔽材は、少なくともケイ素、ストロンチウム、マグネシウム、ユーロピウム及びジスプロシウムを必須元素として有するものである。この放射線遮蔽材については、後に詳述する。外側層30、中間層31、内側層32の幅の比率は、遮蔽したい放射線量に応じて適宜選択可能である。
図9に、複数個の放射性汚染物質収納容器1を並置及び積み上げた状態の斜視図を示す。第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1は、壁部2の外形が、略六角柱であるため、当該放射性汚染物質収納容器1を複数個並置した場合に、隣り合う放射性汚染物質収納容器1を密接させて並置又は積み上げることができる。したがって、放射性汚染物質3(図1)を収納した放射性汚染物質収納容器1を保管する際に、地中又は地上等に設けられた放射性汚染物質収納容器1の保管空間の省スペース化を図ることができる。
加えて、放射性汚染物質収納容器1同士を密接させて並置又は積み上げることができるため、左右又は上下に隣り合う箇所の壁部2の厚さが増加する。したがって、壁部2による放射線遮蔽機能が高まる。これによって、放射性汚染物質収納容器1の容器内及び保管空間内の空間線量をさらに低減させることができる。
また、放射性汚染物質収納容器1の側面に嵌合可能な外側突出部6bと側面凹部7とが設けられている。複数個の放射性汚染物質収納容器1を並置する際に、隣り合う放射性汚染物質収納容器1の外側突出部6bと側面凹部7とを嵌合させることによって、放射性汚染物質収納容器1を連結することができる。したがって、複数個の放射性汚染物質収納容器1をより密接させると共に安定させて保管することが可能である。
また、放射性汚染物質収納容器1を連結することによって、地震等の衝撃に対して放射性汚染物質収納容器1の転倒等のリスクを低減させることができる。加えて、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1では、外側突出部6bの内側に内側突出部6aが形成されている。したがって、隣り合う放射性汚染物質収納容器1の外側突出部6bと側面凹部7とを嵌合させたとき、嵌合部分の壁厚は、他の部分の壁厚よりもさらに厚くなる。このため、放射線遮蔽機能をより高めることができる。
さらに、放射性汚染物質収納容器1の蓋部2aと底面には、蓋部中央凸部11と、複数の底面凸部14が形成されていて、複数個の放射性汚染物質収納容器1を積み上げる際に、蓋部中央凸部11の切欠き部21に底面凸部14の角部18を嵌合させることができる。すなわち、底面凸部14が形成されることによって底面凸部14の第1の側壁部14bと平面16によって形成された底面の凹部に、蓋部中央凸部11を嵌合させることができる。したがって、放射性汚染物質収納容器1を積み上げた場合であっても、複数個の放射性汚染物質収納容器1をより密接させると共に上下の連結によって安定させて保管することができ、地震等の衝撃に対して放射性汚染物質収納容器1の転倒等のリスクを低減させることができる。
さらに、より安定させて保管するために、図9に示すように、保管空間に容器載置用棒状部材40を複数個配置してもよい。底面凸部14の第1の側壁部14bと平面16によって形成された底面の凹部に、容器載置用棒状部材40を嵌合させることによって、最下段の放射性汚染物質収納容器1をさらに安定させて並置することができる。
[放射線遮蔽材について]
以下、上記放射線遮蔽材について詳述する。上記放射線遮蔽材は、少なくともケイ素、ストロンチウム、マグネシウム、ユーロピウム及びジスプロシウムを必須元素として有することを特徴とする。これらの元素を組み合わせることにより、実用的なレベルで、X線を遮蔽することができる。また、紫外線の吸収も可能である。さらに、ケイ酸塩系化合物であるため鉛よりも比重が軽く、加工性にも優れている。
ケイ素(Si)の含有量は、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは10〜20質量%である。ストロンチウム(Sr)の含有量は、好ましくは30〜60質量%、より好ましくは40〜50質量%である。マグネシウム(Mg)の含有量は、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは5〜10質量%である。ユーロピウム(Eu)の含有量は、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。ジスプロシウム(Dy)の含有量は、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。
上記放射線遮蔽材は、上記必須元素以外にも酸素原子(好ましくは10〜50質量%、より好ましくは20〜40質量%)を含んでいてもよい。また、ホウ素原子、上記以外の放射線吸収原子(例えば、エルビウム等のランタノイド元素)等を含んでいてもよく、さらには、製造上不可避な不純物等を含んでいてもよい。上記放射線遮蔽材は、有害性の観点から、鉛元素を実質的に含まないことが好ましい。例えば、5質量%以下、好ましくは1質量%以下である。
上記放射線遮蔽材の形状は、遮蔽材の使用方法等に応じて適宜決定可能であり、例えば、粒状(粉体)、ペレット状、塊状、フィルム状、板状等が挙げられる。上記放射線遮蔽材は、粉体加工が可能で、他の有機物(粉状、繊維状)等に混入させ、様々な遮蔽用途に使用することができる。粒状の場合は、例えば、平均粒子径が0.1μm〜1000μm、好ましくは1μm〜100μmとすればよい。
また、上記放射線遮蔽材は、上記必須元素等を含有する化合物単独で使用してもよいし、例えば、水、有機溶剤(アルコール、エーテル等)、界面活性剤、樹脂バインダー、無機粒子、有機粒子、他の放射線遮蔽材等といった添加剤と併せて使用してもよい。また、チタン、酸化チタン等のチタン化合物を併用することが好ましい。これにより、紫外線の遮蔽性をより向上させることができる。
上記放射線遮蔽材の好適な製造方法は、ケイ素化合物、ストロンチウム化合物、マグネシウム化合物、ユーロピウム化合物及びジスプロシウム化合物を混合し、焼成する焼成工程を備えることを特徴とする。具体的には、例えば、ケイ素酸化物、炭酸ストロンチウム(SrCO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ユーロピウム(Eu)及び酸化ジスプロシウム(Dy)を混合し、焼結する工程を経ることにより製造することができる。ケイ素酸化物としては、二酸化ケイ素(SiO)、一酸化ケイ素(SiO)等のいずれでもよいが、上記放射線遮蔽材ではSiOが好適に用いられる。
配合割合は限定的でないが、例えば、
ケイ素酸化物20〜60質量%、好ましくは30〜50質量%、
炭酸ストロンチウム20〜60質量%、好ましくは30〜50質量%、
酸化マグネシウム5〜40質量%、好ましくは10〜30質量%、
酸化ユーロピウム0.1〜5質量%、好ましくは0.2〜1質量%及び
酸化ジスプロシウム0.1〜5質量%、好ましくは0.2〜1質量%、
とすればよい。
上記原料に加えて、さらにホウ酸(HBO)等のホウ素化合物を加えてもよい。これにより、焼成時に金属間の電子移動を容易にさせ、酸化還元作用を促進させることができる。ホウ酸の配合量は限定的でないが、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。混合した後、ボールミル、ロッドミル等の粉砕機で上記原料を粉砕してもよいし、粉砕しなくてもよいが、上記放射線遮蔽材では粉砕することが好ましい。焼成温度は、例えば、電気炉にて500〜2000℃、好ましくは1000〜1500℃とすればよい。焼成雰囲気は、大気雰囲気及び不活性ガス雰囲気のいずれでもよいが、好ましくは大気雰囲気である。
焼成時間は、焼成温度、焼成雰囲気等に応じて適宜決定すればよいが、例えば、10分〜10時間、好ましくは30分〜5時間とすればよい。上記焼成工程後に、さらにプラズマ焼結工程を加えることが好ましい。これにより、得られる放射線遮蔽材のX線の吸収量を向上させることができる。
プラズマ焼結は、常法に従って行えばよく、例えばプラズマ焼結機で、500〜2000℃(好ましくは700〜1500℃)にて焼結すればよい。焼結時間は、焼結温度に応じて適宜決定すればよいが、例えば、5分〜2時間、好ましくは10分〜1時間とすればよい。
上記放射線遮蔽材を、以下に実施例を用いて、さらに詳細に説明する。なお、上記放射線遮蔽材は、以下の実施例に限定されるものではない。
<放射線遮蔽材の実施例1>
SiO(岩井化学薬品社製)40質量%、SrCO(本荘ケミカル社製)38.2質量%、MgO(宇部マテリアルズ社製)20質量%、Eu(ネオマグ社製)0.4質量%、Dy(ネオマグ社製)0.4質量%及びHBO(岩井化学薬品社製)1質量%をボールミル混合器に入れ、1時間混合した。次いで、電気炉に入れ、大気雰囲気で、1300℃、2時間の条件で焼成した。焼成後、常温まで自然冷却し、ボールミル混合機にて平均粒子径が7μmになるまで粉砕した。これにより、実施例1の放射線遮蔽材を得た。
なお、実施例1の放射線遮蔽材の組成比率を測定したところ、Si13.3質量%、Sr42.4質量%、Mg6.23質量%、Eu0.84質量%、Dy1.83質量%、O(酸素原子)31.3質量%であり、残りは不純物であった。
比重を測定したところ、3.7g/cmであった。X線回折装置による定性分析及び蛍光X線分析で測定したところ、上記実施例1は、SrMgSi・Eu3+,Dy3+であることが推定された。
<放射線遮蔽材の実施例2>
実施例1で得られた放射線遮蔽材をさらに、プラズマ焼結機(SPSシンテック社製、製品名「SPS−1030」)にて、1000℃で、約30分焼結した。焼結後、常温まで自然冷却し、実施例2の放射線遮蔽材(ペレット状、厚み3mm)を得た。
<放射線遮蔽材の比較例>
鉛板(厚さ0.3mm、市販品)、アルミニウム板(厚さ3mm、市販品)をそれぞれ比較例1及び比較例2とした。
<放射線遮蔽材のX線遮蔽性能(X線透過率測定)>
実施例1の放射線遮蔽材は、さらにプレス機によりペレット状(厚み3.95mm)に加工した。透過法により、測定エネルギー50keVの条件で、実施例1〜2及び比較例1〜2の試料のX線の透過率を測定し、透過率から線吸収係数を計算した。なお、線吸収係数は、透過率の自然対数をとった値を、試料の厚み(cm)で除することにより計算される。得られた測定結果を表1に示す。
Figure 0005205540
<放射線遮蔽材の紫外線遮蔽能:紫外線透過測定>
紫外可視分光光度計(UV2400PC、島津製作所製)により、実施例1の紫外線の透過率を測定した。その結果、250nm〜400nmの波長域においては、透過率が20%以下であった。
上記の結果から、X線透過率測定において、放射線遮蔽材の実施例1及び2は、比較例1のX線遮蔽物質としては非常に優れている鉛には及ばないものの、実用的な厚さで十分低い透過率を得ることができ、良好な線吸収係数を有している。特に、比較例2のアルミニウムと比較すると、十分に良好な線吸収係数を持っていることが分かる。
加えて、放射線遮蔽材の実施例1は、紫外線の透過率が低いため、良好な紫外線遮蔽性能を有していることも分かる。さらには、電子線に対しても効果がある。
また、放射線遮蔽材は、比重が鉛の比重(11.34)よりも大幅に軽く、粒状や板状に容易に変形することができ加工性にも優れている。よって、さまざまな用途や形態で使用可能であることが分かる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1には、放射性汚染物質を直接収納してもよいし、他の放射性汚染物質収納容器に収納した上で、他の放射性汚染物質収納容器ごと収納してもよい。図10に、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1に、複数個の第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42を収納した状態を示し、図11に第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42の斜視図を示す。
図11に示すように、第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42は、本体部43と蓋部45を備える壁部を備え、壁部の外形は略正六角柱である。蓋部は本体部43に対して着脱自在であり、本体部43と蓋部45によって画定された収納空間には放射性汚染物質を収納することができる。図12に、図10に明示したC−C´線断面図を蓋部2aを閉じた状態を想定して蓋部2aと共に示す。なお、第1の実施形態に係る蓋部2aの蓋載置用凸部29(図5)は図示を省略する。第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42には、一例として、放射性物質によって汚染された逆浸透膜(RO膜)47が収納される。逆浸透膜(RO膜)47は、放射性物質に汚染された汚染水を浄化する際に用いられる場合があり、汚染水を浄化した後の逆浸透膜(RO膜)47は放射性汚染物質となる。
第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42は、蓋部45と本体部43とから構成される壁部の外形が、略六角柱であるため、当該放射性汚染物質収納容器42を複数個並置した場合に、隣り合う放射性汚染物質収納容器42を密接させて並置することができる。したがって、図10に示すように、特定のスペースに、より多くの放射性汚染物質収納容器42を収納することができる。
また、第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42の平面及び底面側に表れる略六角形の一辺の長さは、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1において、収納空間23(図6)を画定する内側壁面の断面に表れる内側の各辺の長さと略同一である。よって、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1の収納空間23に余分な空きスペースが生じることなく、第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42を多数収納することができる。なお、第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42をスムーズに収納するために、隣り合う放射性汚染物質収納容器42の間に、一例として3mm程度の空間を設けてもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1において、収納空間23を画定する内側壁面の形状は、上記に例示した形状(図6等)に限定されない。例えば、図10に図示した例では、55個の第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42を収納できるような内側壁面の形状を採用しているが、より少ない個数の第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42を、収納空間内に余分な空きスペースを生じさせずに収納するような内側壁面の形状を採用してもよい。一例を図13に図示する。
図13に示す例では、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1の開口面積に占める第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42の個々の面積が、図10に示す例よりも大きい。したがって、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1の内側に、内壁部25と連続する更なる内側壁面48を設けている。収納空間を画定する更なる内側壁面48の断面に表れる内側の各辺の長さは、図13に示す第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42の平面及び底面側に表れる略六角形の一辺の長さと略同一となるように設計されている。また、他の例として、図10に図示した例よりも多くの第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42を収納できるような内側壁面の形状を採用してもよい。
第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1には、第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42以外にも様々な放射線汚染物質又は放射線汚染物質を収納した容器等を収納することができる。したがって、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1における収納空間の開口形状は、収納物の形状及び性質に応じて適宜決定することができる。
第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1の壁部には、軸方向に沿って延びると共に外側に突出する外側突出部6bと、軸方向に沿って延びると共に内側に凹む側面凹部7とが設けられているがこれに限定されず、外側突出部6bと側面凹部7を備えなくてもよい。図14及び図15に他の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器50の斜視図を示す。図14は平面側からみた斜視図であり、図15は底面側からみた斜視図である。
他の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器50には、軸方向に沿って延びると共に外側に突出する外側突出部6bと、軸方向に沿って延びると共に内側に凹む側面凹部7とが設けられていない。その他の構成については、第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1と同様である。蓋部52aと本体部52bから構成される放射性汚染物質収納容器50の壁部の外形は略正六角柱である。第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1の外側突出部6bと側面凹部7と対応する箇所の底面側には、底面端部凹部57が形成されている。
第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1は、底面凸部14を設けることによって形成された底面の凹部と、蓋部中央凸部11とを備えているが、これに限定されず、上記底面の凹部と、蓋部中央凸部11とを備えなくてもよい。また、備えた場合であっても、その形状は限定されない。更なる他の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器60の平面図を図16に示し、D−D´線断面図を図17に示す。
放射性汚染物質収納容器60の外形は、略正六角柱形状であり、蓋部の上面には、該上面と平行な断面が正六角形である蓋部中央凸部61が設けられている。蓋部中央凸部61の上記断面の面積が外側に向かうにつれて狭くなるように、蓋部中央凸部61の側面は傾斜している。放射性汚染物質収納容器60の底面には、断面が六角形の底面凹部62が形成されていて、底面凹部62に他の放射性汚染物質収納容器60の蓋部中央凸部61を嵌合させることができる。
また他の例として、外側突出部6bと側面凹部7、蓋部中央凸部11及び底面の凹部等の凸部及び凹部を放射性汚染物質収納容器1の壁部2に設けずに、正六角柱を含む六角柱の壁部を備える放射性汚染物質収納容器を構成してもよい。
第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42には、他の放射性汚染物質収納容器42と連結するための凸部及び凹部は設けていないが、これに限定されない。第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1と同様に、他の放射性汚染物質収納容器42と連結するための凸部及び凹部を設けてもよい。
第1及び第2の実施形態においては、蓋部2a,45を本体部2b,43に対して着脱自在に設けているが、これに限定されない。例えば、蓋部2a,45を本体部2b,43に対して開閉可能に設けてもよい。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、説明の明確化のために、略六角柱の壁部を軸方向y(図2)が載置面に対して垂直方向となるように直立させた場合の位置関係において、上面及び底面を規定して説明したが、これに限定されない。軸方向yが載置面に対して平行となるように、複数個の放射性汚染物質収納容器を並置又は積み上げてもよい。この場合には、放射性汚染物質を収納した後、蓋部を本体部と接着させるか、又は放射性汚染物質収納容器を載置したときに上方に位置する面に蓋部を形成することが望ましい。
第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1の壁部2には、放射線遮蔽材によって形成された中間層31を外側及び内側のステンレス層30,32で挟んだ三層構造を採用しているが、これに限定されない。例えば、ステンレス層を外側に配し、放射線遮蔽材を樹脂又はゴムに添加して形成した放射線遮蔽材添加層を内側に配した二層構造を採用してもよい。第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42の壁部についても同様に、放射線遮蔽材によって形成された中間層31を外側及び内側のステンレス層30,32で挟んだ三層構造を採用してもよく、ステンレス層を外側に配し、放射線遮蔽材を樹脂又はゴムに添加して形成した放射線遮蔽材添加層を内側に配した二層構造を採用してもよく、他の構成を採用してもよい。
また、放射線遮蔽材を用いずに、ステンレス等の他の材料によって放射性汚染物質収納容器1の壁部2を形成してもよい。例えば、ステンレスのみで放射性汚染物質収納容器1の壁部2を形成した場合であっても、壁部2の厚みによって、放射線の少なくとも一部を遮蔽することが可能であり、複数個の放射性汚染物質収納容器1を並置した場合には、隣り合う壁部2の合計厚さは単体の壁部2の厚さの2倍になるため、放射性遮蔽機能はより高くなる。第2の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器42の壁部についても同様に、放射線遮蔽材を用いずに、ステンレス等の他の材料によって形成してもよい。
また、放射線遮蔽材に関しては、出願人が開発した独自の放射線遮蔽材について説明したが、これに限定されず、放射線遮蔽機能を有する他の素材を放射線遮蔽材として用いてもよい。
上記第1の実施形態に係る放射性汚染物質収納容器1において、蓋部2aを本体部2bに取り付けた場合に、側面凹部7の平面側端部の一部が露出するように蓋部2aの蓋部凹部10の外縁を形成し、露出した側面凹部7の平面側端部に、取っ手部を取り付けてもよい。この取っ手部は、吊元と呼ばれる場合もある。放射性汚染物質収納容器1を吊り上げて運搬し設置する場合に、この取っ手部にワイヤーロープを取り付けて放射性汚染物質収納容器1を吊り上げることができる。取っ手部は略六角柱の軸方向に延びる6面のうち、互いに隣接しない3面に設けられた3か所の側面凹部7に取り付けられていることから、放射性汚染物質収納容器1をバランスよく吊り上げて運搬し設置することができる。さらに、放射性汚染物質収納容器1の保管空間にパーティションを設けた場合には、放射性汚染物質収納容器1の転倒防止のために、取っ手部をパーティションに固定することができる。取っ手部の形状は一例として、コの字型であるが、これに限定されず、ワイヤーロープを取り付けることができれば、どのような形状であってもよい。なお、取っ手部の高さ幅は、放射性汚染物質収納容器1を積み上げる際に、他の放射性汚染物質収納容器1との嵌合を妨げない高さ幅であることが望ましい。
1,42,50,60 放射性汚染物質収納容器
2 壁部
2a,45,52a 蓋部
2b,43,52b 本体部
6 側面突出部
6b 外側突出部
7 側面凹部
9 蓋部突出部
10 蓋部凹部
11,61 蓋部中央凸部
14 底面凸部
16 底面側の平面
28 補強用金属板
30 外側層(ステンレス層)
31 中間層(放射線遮蔽材層)
32 内側層(ステンレス層)
47 逆浸透膜(RO膜)
62 底面凹部

Claims (11)

  1. 放射性汚染物質を収納する収納空間を画定し、前記放射性汚染物質から放射される放射線の少なくとも一部を遮蔽する壁部を備え、
    前記壁部の外形が、六角柱又は略六角柱であって、
    前記壁部は、前記六角柱又は略六角柱の軸方向に沿って延びると共に外側に突出する第1の突出部と、前記軸方向に沿って延びると共に内側に凹む第1の凹部とを備え、前記第1の凹部は他の前記放射性汚染物質収納容器に形成された前記第1の突出部と嵌合可能に形成されたものである放射性汚染物質収納容器。
  2. 前記壁部は、前記六角柱又は略六角柱の軸方向と交わる方向に延びる六角形又は略六角形の第1の面及び第2の面を有し、前記第1の面及び第2の面のいずれか一方の面は外側に突出する第2の突出部を備え、他方の面は内側に凹む第2の凹部を備え、前記第2の凹部は他の前記放射性汚染物質収納容器に形成された前記第2の突出部と嵌合可能に形成されていることを特徴とする請求項記載の放射性汚染物質収納容器。
  3. 前記壁部に複数の貫通孔を設けた金属板を備えることを特徴とする請求項1または2記載の放射性汚染物質収納容器。
  4. 前記壁部の一部は、前記放射性汚染物質を前記収納空間に収納するために、前記壁部の他の部分に対して着脱自在又は開閉可能に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の放射性汚染物質収納容器。
  5. 前記壁部は、少なくともケイ素、ストロンチウム、マグネシウム、ユーロピウム及びジスプロシウムを必須元素として有する放射線遮蔽材を含む層を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の放射性汚染物質収納容器。
  6. 前記壁部は、ステンレスによって形成した層をさらに備えることを特徴とする請求項記載の放射性汚染物質収納容器。
  7. 前記放射線遮蔽材を含む層は、前記放射線遮蔽材を樹脂又はゴムに添加した層であることを特徴とする請求項5又は6のいずれか1項記載の放射性汚染物質収納容器。
  8. 前記壁部は、ステンレスによって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の放射性汚染物質収納容器。
  9. 放射性汚染水の浄化に用いられた逆浸透膜を収納するものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の放射性汚染物質収納容器。
  10. 前記収納空間に、請求項に記載の放射性汚染物質収納容器を複数個収納するものであることを特徴とする放射性汚染物質収納容器。
  11. 前記第1の凹部は、前記六角柱又は略六角柱の軸方向に延びる6面のうち、互いに隣接しない3面に設けられ、前記第1の凹部に、運搬用のワイヤーロープを取り付けるための取っ手部を設けたことを特徴とする請求項記載の放射性汚染物質収納容器。
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