JPWO2007132863A1 - リサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器 - Google Patents

リサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器 Download PDF

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Abstract

伝熱性能及び未臨界機能を確保しつつ、B−Al材のような難押し出し材を使用した場合における製造効率の低下を抑制することを課題とする。この課題を解決するため、このリサイクル燃料集合体収納用バスケット1は、第1の角パイプ10と、中空の板状部材20とを組み合わせて構成される。第1の角パイプ10の突起部10t1同士、及び突起部10t2同士を当接させて直線状に複数列配列することにより、収納セル列を構成する。そして、第1の角パイプ10を直線状に配列した収納セル同士の間には、板状部材20の長辺側端部TL同士を当接させて複数段積み重ねる。

Description

この発明は、リサイクル燃料集合体を収納するリサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器に関する。
原子力発電所等で用いられる核燃料集合体であって、原子炉に装荷され燃焼させた後に原子炉から取り出した使用済の核燃料集合体を、リサイクル燃料集合体という。リサイクル燃料集合体は、核分裂生成物(FP)など高放射能物質を含むので、通常、原子力発電所等の冷却ピットで所定期間冷却される。その後、放射線の遮蔽機能を有するリサイクル燃料集合体収納容器であり、輸送、貯蔵に用いるキャスクに収納され、車両又は船舶で再処理施設又は中間貯蔵施設に搬送され、再処理を行うまで貯蔵される。
リサイクル燃料集合体をキャスク内に収容するにあたっては、リサイクル燃料集合体収納用バスケットと称する収納空間として角パイプ状断面を有するバスケットセルを集合させたバスケットを用いる。リサイクル燃料集合体は、このリサイクル燃料集合体収納用バスケットに形成した複数の収納空間に1体ずつ挿入される。これによって、輸送中のリサイクル燃料集合体を適切な間隔に保ち、臨界に達しないようにしており、かつ、輸送中の振動や想定される事象等に対する適切な保持力を確保している。このようなバスケットの従来例としては、例えば特許文献1から4に、様々な種類のものが開示されている。
特開平09−159796号公報 特開2001-133590号公報 特開2001-201595号公報 特開2003-207593号公報
リサイクル燃料集合体を搬送、貯蔵する際には、リサイクル燃料集合体を接近させて前記バスケットに収納する。このため、リサイクル燃料集合体収納用バスケットには、収納するリサイクル燃料集合体が臨界に達しないように、何らかの手段で中性子吸収能を付与する目的で中性子吸収材を使用しているが、中性子吸収能を備えた物質としては、ガドリニウム(Gd)、サマリウム(Sm)、カドミウム(Cd)等が知られているが、一般的にはバスケット構造材料にボロン又はボロン化合物を含ませたボロンアルミ合金やボロンステンレス鋼、又はバスケット構造材料の表面にコーティング、又はバスケット構造材料の表面に当該板材を貼付けるか結合手段で一体となるようにした、又は内部に挟み込んだサンドイッチ構造を持つことにより、中性子を吸収する機能(以下、中性子吸収能という)が得られる。また、装荷されたリサイクル燃料集合体の燃料の状態に合致する、臨界を防止する機能(未臨界機能)や除熱性能が要求され、バスケットの材質、構造及びバスケットセルの配列等が要求される。
リサイクル燃料集合体をキャスクに装荷する工程は、原子力発電所等に設置している燃料集合体用プールにおいて、通常そのプール内(水中)で行なわれる。また、PWR(Pressurized Water Reactor:加圧水型原子炉)に用いられる燃料は燃焼度が大きく、リサイクル燃料集合体装荷時には臨界に達する恐れが高い。このため、バスケットには中性子吸収能を持つ10Bの存在率を多くする必要があり、バスケットセルの板厚を増加させたり、10Bの含有率(質量%)を上げたり、あるいはフラックストラップを設けることで臨界を防止する。また、発熱量も大きいため、バスケットには良好な伝熱性能が求められる。特許文献1に開示されている技術は、いわゆるBWR(Boiling Water Reactor:沸騰水型原子炉)に用いられる燃料を対象としたもので、BWR燃料を収納するバスケットにおいても高燃焼度のリサイクル燃料集合体が想定されつつあって、PWR用燃料用バスケットと似た構造に近づくと想定されている。PWR用燃料は、BWR燃料よりも大きくて重いのでPWR燃料に対しては、より未臨界機能と伝熱性能に優れ、剛性の高いバスケット構造が求められている。
また、未臨界機能及び伝熱性能を達成させるため、近年においては、前記バスケットをB(ボロン)−Al(アルミニウム)材により構成されることが多い。この場合、板状のボロンアルミ材を格子状に組み合わせた構造の一例としては、例えば、特開2001−201595号公報、又は押出し加工による中空材を組み合わせる構造例として特開2001−133590号公報や特開平09−159796号公報が知られている。また、高耐熱性を生かして大きな温度差により容器に熱を伝達できるボロンステンレス鋼製のバスケットもある。ボロンステンレス鋼製のバスケットの場合、収納された燃料の温度は高く保たれることになり、燃料そのものの健全性に充分な配慮が必要である。
例えば、特開2001−133590号公報に開示されている角パイプの組み合わせ構造では、千鳥配列された角パイプでは伝熱面積が十分確保できず、伝熱性能として不利である。また、角パイプタイプのバスケットセルを用い正方配列されたバスケットではキャスクの水平落下事故時に荷重を略均等に受けることができ構造的に有利ではあるが、千鳥配列されたバスケットでは、落下姿勢によっては、荷重をセルの辺で受けることになり集中荷重が発生するケースがあり、構造強度確保に不利であった。そのため、重量的、寸法的な制約の中で、リサイクル燃料集合体の崩壊熱を除去する伝熱性能と、落下事故時等の事象においても未臨界性能を確保するための構造強度を確保できるバスケット構造が望まれている。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リサイクル燃料集合体の崩壊熱をバスケットに伝えバスケットより外部へ有効に除去すること、未臨界性能を確保すること、角パイプの組み合わせによって構造強度の向上及び伝熱性を向上すること、製作工数を低減することのうち少なくとも一つを達成できるリサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、対向する側壁の外側の少なくとも一面に複数の突起部が設けられ、かつリサイクル燃料集合体を収納する角パイプと、板状部材と、を備え、前記角パイプの突起部同士が当接して複数配列されることにより構成した収納セル列を複数列設け、さらに前記収納セル列の間に、前記板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねることを特徴とする。
このリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、角パイプの側壁外側の少なくとも一面に設けた突起部同士を当接させて複数配列することにより構成した収納セル列を複数列設け、さらに前記収納セル列の間に、中実又は中空の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねる。これによって、角パイプと板状部材との伝熱面積を大きくでき、十分な伝熱性能及び未臨界機能を確保できる。また、板状部材が水平落下事故時の荷重を分散させ下に位置するバスケットセルへの集中荷重を発生させず、バスケットセルに要求される構造強度を低減できる。また、中空の板状部材は、リサイクル燃料集合体を収納する角パイプ間にフラックストラップを形成できるのでPWR燃料でも未臨界機能を確保できる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、対向する側壁の外側にそれぞれ複数の突起部が設けられ、かつリサイクル燃料集合体を収納する第1の角パイプと、一つの側壁の外側に複数の突起部が設けられ、かつリサイクル燃料集合体を収納する第2の角パイプと、板状部材と、を備え、前記第1の角パイプの突起部同士が当接して複数配列され、かつ外側には前記第2の角パイプが配置されて前記第1の角パイプの突起部と前記第2の角パイプの突起部とが当接した収納セル列を複数列設け、さらに前記収納セル列の間に、前記板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねることを特徴とする。
このリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、第1の角パイプの側壁外側に設けた突起部同士を当接させて複数配列し、また外側には第2の角パイプを配置することにより構成した収納セル列を複数列設ける。そして、前記収納セル列の間に、中実又は中空の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねる。これによって、第1及び第2の角パイプと板状部材との伝熱面積を大きくでき、また、リサイクル燃料集合体を収納する角パイプ間にフラックストラップを形成できるので、十分な伝熱性能及び未臨界機能を確保できる。また、角パイプに設けられる突起部の数が少ないため、ボロンアルミ材やボロンステンレスのような難押し出し材や難圧延材を使用した場合でも成形の精度を確保でき、製造効率の低下を抑制できる。角パイプや中空の板は中実の板を曲げるか、結合して製造してもよいが、熱間押出し成形が可能な場合は、押出し成形で製造するのが合理的である。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記板状部材は、前記角パイプの長手方向に向かって積み重ねられることが好ましい。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、隣接する前記板状部材の間には、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットへの荷重の一部を支持して、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを補強する補強部材を配置することが好ましい。これによって、補強部材によって衝撃荷重の一部を担うことができるので、板状部材の厚さを無闇に大きくすることなくリサイクル燃料集合体収納用バスケットの強度を確保して、高い耐衝撃性や安全性を確保することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、フラックストラップを簡易に形成する観点から、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記板状部材は、少なくとも1個以上の孔を持つ中空の部材とすることが好ましい。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記孔には、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットへの荷重の一部を支持して、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを補強する中実又は中空の板状部材内補強部材が配置されることが好ましい。これによって、補強部材によって衝撃荷重の一部を担うことができるので、板状部材の厚さを無闇に大きくすることなくリサイクル燃料集合体収納用バスケットの強度を確保して、高い耐衝撃性や安全性を確保することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記孔が2個以上ある場合、少なくとも1個の前記孔に前記板状部材内補強部材が配置されることが好ましい。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記突起部は、隣接する前記角パイプの前記突起部と接する部分にテーパー部が設けられることを特徴とする。
このような構成により、角パイプ同士を組み合わせた場合のずれを抑制して、伝熱性能、及び耐衝撃性能をより向上させることができ、また、リサイクル燃料集合体収納用バスケットの組み立ても容易になる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記角パイプの配置される場所によって、前記突起部同士で囲まれる空間の大きさが異なることを特徴とする。これによって、収納するリサイクル燃料集合体の燃焼度に応じて、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記角パイプの前記突起部同士で囲まれる空間の大きさ及び前記板状部材の厚さは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットの外側から中心部に向かって大きくなることが好ましい。リサイクル燃料集合体収納用バスケットの外側においては、リサイクル燃料からの放射線が中心部よりも少なくなるので、リサイクル燃料集合体収納用バスケットの外側におけるフラックストラップの寸法を中心部よりも小さくして、リサイクル燃料集合体収納用バスケットの質量増加や寸法増加を抑制することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記板状部材の配置される場所によって、前記板状部材の厚さを変更することを特徴とする。
これによって、収納するリサイクル燃料集合体の燃焼度に応じて、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記角パイプの前記突起部同士で囲まれる空間の大きさと、前記板状部材の厚さとを変更することを特徴とする。これによって、収納セル列を構成する角パイプのピッチが異なるようにできるので、収納するリサイクル燃料集合体の燃焼度に応じて、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、リサイクル燃料集合体を収納する角パイプと、断面外形状が矩形かつ中空の第1の板状部材と、断面外形状が矩形かつ中空の第2の板状部材と、を備え、前記角パイプの側壁外側と前記第1の板状部材の側壁外側と当接させて交互に配列した収納セル列を複数列設け、さらに前記収納セル列の間に、前記第2の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねることを特徴とする。
このリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、角パイプの側壁外側と第1の板状部材の側壁外側と当接させて交互に配列して収納セル列を複数列構成し、さらに収納セル列の間に、第2の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねる。これによって、角パイプと板状部材との伝熱面積を大きくでき、また、リサイクル燃料集合体を収納する角パイプ間にフラックストラップを形成できるので、十分な伝熱性能及び未臨界機能を確保できる。また、角パイプには突起部がないため、ボロンアルミ材のような難押し出し材やボロンステンレスのような難圧延材を使用した場合でも成形の精度を確保でき、製造効率の低下を抑制できる。ここで、第1の板状部材の断面と第2の板状部材の断面とは同一形状かつ同一寸法であってもよく、異なっていてもよい。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記第2の板状部材は、板厚又は寸法が前記第1の板状部材と異なり、かつ前記第1の板状部材に相似することが好ましい。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、少なくとも一対の前記収納セル列では、前記一方の収納セル列における角パイプの角部が、他の収納セル列における角パイプの側壁部の位置に配置されることを特徴とする。
このような構成により、限られた断面(バスケットの軸に対して直交する断面)内により多くの角パイプを配置することができるので、リサイクル燃料集合体収納容器の寸法増加を抑制しつつリサイクル燃料集合体の収納体数を多くすることができる。
なお、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、少なくとも一対の前記収納セル列では、前記一方の収納セル列における角パイプの角部が、他の収納セル列における角パイプの角部の位置に配置してもよい。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを内部に格納するリサイクル燃料集合体収納容器の底部に対向する前記板状部材の長辺側端部、又は前記リサイクル燃料集合体収納容器の底部に対向する前記角パイプの端部のうち少なくとも一方には切り欠きが設けられることが好ましい。これによって、リサイクル燃料集合体収納用バスケットからの排水性が向上する。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記収納セル列の間に配置される前記板状部材が、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを内部に格納するリサイクル燃料集合体収納容器の底部に対して勾配を持つように積み重ねられることを特徴とする。
これによって、中空の板状部材の内部に空気や水を溜めないようにすることができる。なお、勾配は、きつい方がより確実な効果を期待できるが、勾配を決める最初の板状部材の製造の容易さからは、0度以上で前記板状部材の一段の高さまでにするのが合理的である。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記板状部材が備える孔の断面形状は、レーストラック状であることを特徴とする。
これによって、板状部材の孔の天井及び底の平面をなくすことができるので、より効果的に、中空の板状部材の内部へ空気や水を溜めないようにすることができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記板状部材の長辺側端部は、隣接する前記板状部材の長辺側端部と当接する部分の面積が、前記板状部材の長辺側端部を構成する面と平行な平面で前記板状部材を切った場合における前記板状部材の断面の面積よりも小さいことが好ましい。これによって、板状部材同士の当接する部分の面積を小さくすることができるので、リサイクル燃料集合体収納用バスケット内に残留する水分を低減でき、また、真空乾燥に要する時間も短縮することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記板状部材の長辺側端部には、隣接する前記板状部材の長辺側端部と当接する部分に突起部が形成されることが好ましい。これによって、板状部材同士の当接する部分の面積を小さくすることができるので、リサイクル燃料集合体収納用バスケット内に残留する水分を低減でき、また、真空乾燥に要する時間も短縮することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記板状部材の長辺側端部には、隣接する前記板状部材の長辺側端部と当接する部分に空間が形成されることが好ましい。この空間によって、排気が容易になるので、真空乾燥に要する時間を短縮することができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットと、前記リサイクル燃料集合体収納容器の底部との間には、両者を隔てる底板が設けられることが好ましい。このような構成により、リサイクル燃料集合体収納用バスケットからキャスクの底部へ伝わる熱量を低減できるので、キャスクの底部側に配置された中性子吸収機能を有する材料(中性子遮蔽材)の熱による劣化を抑制して、数十年の貯蔵期間中を通して中性子の遮蔽性能を発揮させることができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記底板には、開口部が設けられることが好ましい。この開口部によって、排水性を向上させることができる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記底板と、前記前記リサイクル燃料集合体収納容器の底部との間には空間が設けられることが好ましい。この空間によって通気性が向上するので、真空乾燥の効率が向上する。
なお、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、少なくとも前記角パイプを、ボロン又はボロン化合物を含有するアルミニウム合金で構成することが好ましい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、少なくとも前記板状部材は、ボロン又はボロン化合物を含有するアルミニウム合金で構成することが好ましい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、少なくとも前記角パイプは、ボロン又はボロン化合物を含有するステンレス鋼で構成してもよい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、少なくとも前記板状部材は、ボロン又はボロン化合物を含有するステンレス鋼で構成してもよい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、少なくとも前記角パイプは、ガドリニウム又はガドリニウム化合物を含有するステンレス鋼で構成してもよい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、少なくとも前記板状部材は、ガドリニウム又はガドリニウム化合物を含有するステンレス鋼で構成してもよい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記補強部材は、ステンレス鋼で構成してもよい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記板状部材内補強部材は、前記板状部材よりも強度の高い材料としてもよい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記板状部材内補強部材は、ステンレス鋼としてもよい。
また、次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットのように、前記板状部材内補強部材は、ステンレス鋼で構成してもよい。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納容器は、開口部とキャビティとを備える胴と、前記開口部に取り付けられて、前記キャビティを密封する蓋と、前記キャビティ内に配置される、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットと、を備えることを特徴とする。
このリサイクル燃料集合体収納容器は、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを備えるので、伝熱性能及び未臨界機能を確保しつつ、ボロンアルミ材のような難押し出し材やボロンステンレスのような難圧延材を使用した場合でも成形の製造効率の低下を抑制できる。
次の本発明に係るリサイクル燃料集合体収納容器は、前記リサイクル燃料集合体収納容器において、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットの外周面は、前記キャビティの内壁と接することを特徴とする。
このリサイクル燃料集合体収納容器は、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを備えるので、未臨界機能を確保しつつ、容器との熱の受け渡しが広い面で行なわれるので少ない温度差で伝熱ができる。これによって、B−Al材と比較して、伝熱性に劣るB−SUS材を使用した場合でも収納物の温度を低く保つことができ、また、B−Al材の場合は収納物の温度をより低く保つことができる。
本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器は、リサイクル燃料集合体の崩壊熱をバスケットに伝えバスケットより外部へ有効に除去すること、未臨界性能を確保すること、角パイプの組み合わせによって構造強度の向上及び伝熱性を向上すること、製作工数を低減することのうち少なくとも一つを達成できる。
図1は、リサイクル燃料集合体収納容器の一例であるキャスクの概要を示す断面図である。 図2は、図1に示したキャスクA−A断面図である。 図3は、実施形態1に係るバスケットを示す平面図である。 図4は、図3のA−A断面図である。 図5は、実施形態1に係るバスケットを示す斜視図である。 図6−1は、実施形態1に係るバスケットの一部拡大図である。 図6−2は、実施形態1に係るバスケットの一部拡大断面図である。 図7−1は、実施形態1に係るバスケットを構成する角パイプの説明図である。 図7−2は、実施形態1に係るバスケットを構成する角パイプの説明図である。 図8は、実施形態1に係るバスケットを構成する板状部材の説明図である。 図9−1は、本実施形態の第1変形例に係る板状部材を示す説明図である。 図9−2は、本実施形態の第1変形例に係る角パイプを示す説明図である。 図10−1は、本実施形態の第2変形例に係るバスケットを構成する板状部材を示す説明図である。 図10−2は、図10−1に示す板状部材の長辺側端部同士が当接する部分の拡大図である。 図10−3は、図10−2に示す板状部材を示す説明図である。 図10−4は、本実施形態の第2変形例に係るバスケットを構成する板状部材の他の例を示す説明図である。 図11−1は、本実施形態の第3変形例に係るバスケットを構成する板状部材を示す説明図である。 図11−2は、本実施形態の第3変形例に係るバスケットを構成する板状部材の他の例を示す説明図である。 図11−3は、本実施形態の第3変形例に係るバスケットにおいて板状部材を変更した構成例を示す説明図である。 図11−4は、本実施形態の第3変形例に係るバスケットの他の構成例を示す説明図である。 図11−5は、補強部材の他の構成例を示す説明図である。 図12−1は、本実施形態の第4変形例に係るバスケットを構成する板状部材を示す説明図である。 図12−2は、本実施形態の第4変形例に係るバスケットを構成する板状部材の他の例を示す説明図である。 図12−3は、本実施形態の第4変形例に係るバスケットにおいて板状部材を変更した構成例を示す説明図である。 図12−4は、本実施形態の第4変形例に係るバスケットにおいて板状部材を変更した構成例を示す説明図である。 図13は、実施形態1の第5変形例に係るバスケットを示す斜視図である。 図14−1は、実施形態1の第5変形例に係るバスケットの一部拡大図である。 図14−2は、実施形態1の第5変形例に係るバスケットの一部拡大断面図である。 図15は、実施形態1の第5変形例に係るバスケットを構成する角パイプの説明図である。 図16は、実施形態1の第6変形例に係るバスケットを示す平面図である。 図17−1は、実施形態1の第6変形例に係るバスケットであり、図16のBで示す領域の拡大図である。 図17−2は、実施形態1の第6変形例に係るバスケットであり、図16のBで示す領域の一部拡大断面図である。 図18は、実施形態2に係るバスケットを示す平面図である。 図19は、図18のA−A断面図である。 図20は、実施形態2に係るバスケットを示す斜視図である。 図21−1は、実施形態2に係るバスケットの一部拡大図である。 図21−2は、実施形態2に係るバスケットの一部拡大断面図である。 図22は、実施形態2に係るバスケットを構成する角パイプの説明図である。 図23−1は、実施形態2に係るバスケットを構成する板状部材の説明図である。 図23−2は、実施形態2に係るバスケットを構成する板状部材の説明図である。 図24−1は、実施形態3に係るバスケットを示す構成図である。 図24−2は、実施形態3に係るバスケットに用いるスペーサの一例を示す説明図である。 図24−3は、実施形態3に係るバスケットを構成する板状部材の変形例を示す説明図である。 図25−1は、実施形態3の変形例に係るバスケットを示す構成図である。 図25−2は、実施形態3の変形例に係るバスケットを示す構成図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h リサイクル燃料集合体収納用バスケット(バスケット)
1A、1B、2A、2B、3A、3C 収納セル列
10 第1角パイプ
10a、14A、14B、14C、14D、16 角パイプ
10FT、15A、15B フラックストラップ
10SW、10aSW、11SW、16SW 側壁
10t1、10t2、11t1、11t2、12、13a、13b 突起部
11 第2角パイプ
20、22A、22B、29、29a、29b 板状部材
21、23A、23B、26、31、31b 中空部
24 第1の板状部材
25 第2の板状部材
30、30a、30b 突起部
32、32a 補強部材
40 底板
200 キャスク
201 胴本体
201C キャビティ
204 緩衝体
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲内にあるものが含まれる。以下に説明するリサイクル燃料集合体格納用バスケットは、主として輸送、貯蔵用キャスクに使用するものであるが、これに限定されるものではない。例えば、貯蔵目的のコンクリートキャスク、あるいはキャニスタやリサイクル燃料集合体貯蔵プールのラックに使用できる。以下、リサイクル燃料集合体格納用バスケットは、必要に応じてバスケットと略称する。
(実施形態1)
実施形態1に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、角パイプの側壁外側に設けた突起部同士を当接させて複数配列することにより構成した収納セル列を複数列設け、さらに前記収納セル列の間に、中実又は中空の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねる点に特徴がある。実施形態1に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットについて説明する前に、リサイクル燃料集合体収納容器について説明する。
図1は、リサイクル燃料集合体収納容器の一例であるキャスクの概要を示す断面図である。図2は、図1に示したキャスクA−A断面図である。図1に示すように、キャスク200は、蓋200Tと胴200Bとから構成されて、胴200Bの内部にリサイクル燃料集合体を収納してから蓋200Tにより密封される。キャスク200の胴200Bは、図2に示すように、筒状の胴本体201と、胴本体201の外周に取り付けられる伝熱フィン207と、伝熱フィン207のもう一方の長辺側端部に取り付けられる外筒205と、胴200Bの外周と伝熱フィン207と外筒205とで構成される空間に充填される中性子吸収材209とで構成される。胴本体201は、γ線を遮蔽する機能を発揮させるため、十分な厚みを有する炭素鋼やステンレス鋼で製造される。なお、炭素鋼で胴本体201を製造する場合、十分なγ線遮蔽機能を発揮させるために、胴本体201の厚さは20〜30cmとしている。
胴本体201には、溶接によって筒状の胴本体201に底板を取り付けて構成することができる。また、胴本体201の外形に合わせた内部形状を持つコンテナ内に金属ビレットを装入し、胴本体201の内形に合わせた外形を持つ穿孔ポンチでこの金属ビレットを熱間成形することによって胴本体201と底板とを一体に成形してもよい。さらには、鋳造によって胴本体201を製造してもよい。
胴本体201の内部は、リサイクル燃料集合体を格納するバスケット1が収納されるキャビティ201Cとなる。このキャビティ201Cの軸方向(図中Zで示す方向)に垂直な断面内形状は円形であるが、キャスク200の仕様に応じて、八角形や略十字型・階段状等の断面内形状を持つキャビティも使用できる。本実施形態において、キャビティ201Cの断面内形状は円形であるため、外形が多角形のバスケット1を収納する際には、第1スペーサ202a〜第5スペーサ202eを、バスケット1とキャビティ201Cとの間に介在させて、バスケット1をキャビティ201C内へ位置決めする。
ここで、バスケット1は、その外周面をキャビティ201Cの内壁と接するようにすることが好ましい。これによって、未臨界機能を確保しつつ、容器との熱の受け渡しが広い面で行なわれるので少ない温度差で伝熱ができる。これによって、B−Al材と比較して、伝熱性に劣るB−SUS材を使用した場合でも収納物の温度を低く保つことができ、また、B−Al材の場合は収納物の温度をより低く保つことができる。
キャビティ201C内にリサイクル燃料集合体を収納した後は、キャビティ201Cの内部から放射性物質が漏洩することを防止するため、一次蓋200T1、二次蓋200T2及び三次蓋T3(図1)を前記胴の開口部に取り付けて、キャビティ201Cを密封する。そして、密封性能を確保するため、一次蓋200T1及び二次蓋200T2と胴本体201との間には金属ガスケットを設ける。三次蓋T3は、一次蓋T1や二次蓋T2をさらにバックアップする目的で用いるが、この蓋構造は要求される仕様によっては一次蓋や二次蓋迄のものであってもよい。
胴本体201の外周には、板状部材で作られた複数の伝熱フィン207が放射状に取り付けられている。この伝熱フィン207は、アルミニウム板、銅板等といった熱の良導体で作られており、胴本体201の外周に溶接その他の接合手段によって、熱がよく伝わるようにしている。また、伝熱フィン207の外側には、厚さ数cmの炭素鋼で作られた外筒205が、溶接その他の接合手段によって取り付けられている。キャビティ201C内に収納されたリサイクル燃料集合体は崩壊熱を発生する。この崩壊熱は、バスケット1a及び胴本体201を伝わってから、伝熱フィン207を介して外筒205に伝導されて、外筒205の表面から大気中に放出される。
胴本体201と外筒205と二枚の伝熱フィン207とで囲まれる空間209には、中性子を吸収するため、中性子吸収機能を有する材料が充填されている。このような機能を持つ材料としては、水素を多く含有する高分子材料であるレジン、ポリウレタン、又はシリコンその他の中性子吸収材料を使用することができる。この中性子吸収材料によって、リサイクル燃料集合体から放出される中性子を吸収し、キャスク200の外部へ漏洩する中性子を規制値よりも少なくする。
キャスク200は、リサイクル燃料集合体を収納した後、輸送及び貯蔵するために使用される。キャスクを輸送する場合には、図1に示すように、キャスクの軸Z方向における両端部に緩衝体204を取り付けて、万一キャスク200の落下事故等が発生した場合でも、容器の十分な密封性能と収納物の健全性とを確保できるようにされる。次に、本実施形態に係るバスケットについて説明する。
図3は、実施形態1に係るバスケットを示す平面図である。図4は、図3のA−A断面図である。このバスケット1は、第1の角パイプ10及び第2の角パイプ11と、板状部材20とを組み合わせて構成されている。リサイクル燃料集合体は、第1、第2の角パイプ10、11の内部に格納される。本実施形態に係るバスケット1は、計26本の第1、第2の角パイプ10、11を備えており、最大26本のリサイクル燃料集合体を収納することができる。なお、図3中の#1〜#26は、第1、第2の角パイプ10、11の番号であり、便宜上のものである。
少なくとも第1、第2の角パイプ10、11は、未臨界機能の確保と軽量化のため、B10(ボロン)を含むAl(アルミニウム)材料(以下、ボロンアルミ材という)によって製造される(以下同様)。Bは、B4C(炭化ボロン)のようなボロン化合物であってもよい。第1、第2の角パイプ10、11は、例えば、粉末冶金により製造したボロンアルミのビレットを熱間圧延や熱間押出し成形することによって製造できる。板状部材20については特に材料は規定しないが、第1、第2の角パイプ10、11と同じ材料であっても異なる材料であってもよい。
バスケット1は、断面円形のキャビティ201C(図2参照)に収納するため、第1スペーサ202a〜第5スペーサ202eをバスケット1の外周部に取り付けて、バスケット1の軸(バスケット軸)Zに対して垂直な断面形状を略円形としている。なお、第2の角パイプ11(#1、#2、#3、#7、#8、#13、#14、#19、#20、#24、#25、#26)は、バスケット1の外周部に配置されて、第1スペーサ202a〜第5スペーサ202eと組み合わされる。なお、第1スペーサ202a〜第5スペーサ202eに、第1の角パイプ10の突起部と噛み合う突起部を設ける等により、第1の角パイプ10のみでバスケット1を構成してもよい。
このバスケット1は、第1、第2の角パイプ10、11の側壁の外側に設けられる突起部同士を当接させて複数配列することにより、リサイクル燃料集合体を収納する収納セル列(角パイプ列)1A、2A、3A、1B、2B、3Bを構成する。そして、前記収納セル列1A、1B等の間に、中空の板状部材20の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねて構成する(図4参照)。ここで、板状部材20を積み重ねる方向は、バスケット1の軸Z方向と平行な方向であり、板状部材20の長辺側端部とバスケット1の軸Z方向とは交差(本実施形態では直交)する。このような構成によって、第1、第2の角パイプ10、11と板状部材20との間で広い伝熱面積を確保できる。また、第1、第2の角パイプ10、11が板状部材に接する面は、突起部のない平面なので、難押出材料であるボロンアルミ合金を用いた場合でも、第1、第2の角パイプ10、11を容易に成形できる。次に、バスケット1を構成する第1、第2の角パイプ10、11及び板状部材20について説明しつつ、バスケット1についてより詳細に説明する。
図5は、実施形態1に係るバスケットを示す斜視図である。図6−1は、実施形態1に係るバスケットの一部拡大図である。図6−2は、実施形態1に係るバスケットの一部拡大断面図である。図7−1、図7−2は、実施形態1に係るバスケットを構成する角パイプの説明図である。図8は、実施形態1に係るバスケットを構成する板状部材の説明図である。
図5、図7−1に示すように、実施形態1に係るバスケット1を構成する角パイプ10は、角パイプ10の軸Zpに垂直な断面内形状を正方形として、内部に収納するリサイクル燃料集合体の外形状に合わせてある。角パイプ10は、対向する側壁10SWの外側に、突起部10t1、10t2が設けられる。また、図5、図7−2に示すように、実施形態1に係るバスケット1を構成する第2の角パイプ11は、第2の角パイプ11の軸Zpに垂直な断面内形状を正方形として、内部に収納するリサイクル燃料集合体の外形状に合わせてある。第2の角パイプ11は、一つの側壁11SWの外側に、突起部11t1、11t2が設けられる。
ここで、突起部11t2は、熱の伝達の他に、隣接する角パイプ10の側壁10SWが荷重を支えあう機能を有する。なお、荷重条件や、熱の条件が緩やかな場合は、突起部11t2を省略できるケースもある。突起部11t2がない場合は、角パイプ10の成型はさらに容易になるという利点がある。角パイプ10や中空の板状部材20は中実の板状部材を曲げるか、結合して製造してもよいが、熱間押出し成形が可能な場合は、押出し成形で製造するのが合理的である。
第1の角パイプ10と、第2の角パイプ11とを配列して収納セル列を構成する際には、隣接する第1の角パイプ10の突起部10t1同士、突起部10t2同士を当接させて、複数の第1の角パイプ10を直線状に配列する(例えば、収納セル列1Aの#9〜#12)。そして、外周部には第2の角パイプ11を配置して、第1の角パイプ10の突起部10t1及び10t2を、第2の角パイプ11の突起部11t1及び11t2に当接させる(例えば、収納セル列1Aの#8と#9)。また、2本の第2の角パイプ11で収納セル列が構成される場合(収納セル列3A、3B)、隣接する第2の角パイプ11の突起部11t1同士、突起部11t2同士を当接させて、2本の第2の角パイプ11を直線状に配列する(#1、#2及び#25、#26)。
このように第1の角パイプ10と、第2の角パイプ11を配列して、収納セル列1A、2A、3A、1B、2B、3Bを構成する。図3から分かるように、収納セル列3Aと収納セル列2A、及び収納セル列3Bと収納セル列2Bとは、第1、第2の角パイプ10、11の配列方向に対して、所定の長さ(第1の角パイプ10等の、1辺の長さの半分)だけずらして配置してある。すなわち、少なくとも一対の収納セル列(例えば収納セル列3Aと収納セル列2A)では、一方の収納セル列(収納セル列3A)における第1の角パイプ10の角部10Cが、他の収納セル列(収納セル列2A)における第2の角パイプ11の側壁部11SWの位置に配置される。同様に、一方の収納セル列(収納セル列3A)における第2の角パイプ11の角部11Cは、他の収納セル列(収納セル列2A)における第1の角パイプ10の側壁部10SWの位置に配置される。配置される位置に合わせた突起部の空間をセットする場合は、列間のこのずれは「1辺の長さの略半分」となる。
これにより、限られた断面(バスケット1の軸Zに対して直交する断面)内により多くの第1の角パイプ10、第2の角パイプ11を配置することができるので、角パイプ10、第2の角パイプ11は板状部材を介して並び、角パイプ10、第2の角パイプ11の突起は角パイプ10、第2の角パイプ11の位置で、第1の角パイプ10、第2の角パイプ11を最適な位置にとどめることができるので、キャスク200の寸法増加を抑制しつつリサイクル燃料集合体の収納体数を多くすることができる。特にリサイクル燃料集合体の寸法が大きいPWR用のリサイクル燃料集合体で、収納体数増加の効果は大きい。
図6−1に示すように、隣接する第1の角パイプ10の突起部10t1同士、突起部10t2同士を当接させると、突起部10t1同士と突起部10t2同士とで囲まれた空間が、リサイクル燃料集合体から放射される中性子を吸収するフラックストラップ10FTとなる。これによって、第1、第2の角パイプ10、11内にリサイクル燃料集合体を収納した際に、未臨界性を確保する。なお、隣接する第2の角パイプ11同士(#1、#2及び#25、#26)、バスケット1の外周部における第1の角パイプ10と第2の角パイプ11(例えば、#4と#3)でも同様である。突起部の高さは、第1の角パイプ10、第2の角パイプ11の配置された場所でフラックストラップを構成できる高さにできるのでキャスクの寸法増加を抑制できる。ここで、突起部10t1、11t1等が当接する部分の面積は、伝熱性能やキャスク200が落下したとき、突起部10t1、11t1へ作用する応力の大きさを考慮して決定する。
図3、図5、図6−2に示すように、収納セル列1Aと2Aとの間、1Bと2Bとの間、2Aと3Aとの間、及び、2Bと3Bとの間には、中空の板状部材20の長辺側端部TLを当接させて積み重ねてある。図8に示すように、板状部材20は、2個の中空部21を備えており、板状部材20の軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字となっている。ここで、板状部材20の軸Zs方向は、中空部21の貫通方向と平行である。板状部材20が収納セル列の間に配置された場合、板状部材20の中空部21は、リサイクル燃料集合体から放射される中性子を吸収するフラックストラップとなり、未臨界性を確保する。板状部材20の長辺側の寸法を大きくした場合は、軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字ではリブRが少なくなる場合がある。この場合は略目の字の形状にする等でリブRを適切な間隔で配置して、第1の角パイプ10、第2の角パイプ11を安全に支えることができる形状にする。また、板状部材20の長辺側の寸法を小さくした場合は、軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字ではリブRが過剰となる場合がある。この場合はロの字の形状にする等でリブRを省略して合理的、かつ安全に第1の角パイプ10、第2の角パイプ11を支えることができる形状にする。ここで、板状部材20の中空部21に溜まった水や空気を排除するため、板状部材20の長辺側端部TLに中空部21へ貫通する孔を所定の間隔で設けてもよい。
板状部材を菓子折状に組み合わせ、板状部材で囲まれる空間をリサイクル燃料集合体の収納セルとして、リサイクル燃料集合体を収納するバスケットが知られている。このようなバスケットでは、板状部材の厚さを調整することでしか収納セルの間隔を調整できないので、収納セルの位置によっては余剰の空間を設定せざるを得ないことがあった。本実施形態に係るバスケット1では、板状部材20の厚さと、第1の角パイプ10、第2の角パイプ11の突起部10t1、11t1等の高さとの両方を変化させることにより、収納セルの間隔を調整することができる。これによって、本実施形態に係るバスケット1は、従来の菓子折状のバスケットでは収納セルの間隔を調整できない箇所であっても、第1の角パイプ10、第2の角パイプ11の突起部10t1、11t1等の高さを調整することにより、従来よりも収納セルの間隔を適切に設定することができる。その結果、本実施形態に係るバスケット1は、従来の菓子折状のバスケットよりもコンパクトにすることができる。
図8に示すように、板状部材20は、内部に1本のリブRが設けられており、これによって断面が日の字形状となっている。なお、リブRの本数は1本に限られるものではない。ここで、リブRや板状部材20の長辺側端部TLにおける厚さは、伝熱性能やキャスク200が落下したときにリブRや長辺側端部TLへ作用する応力の大きさを考慮して決定する。
収納セル列1Aと2Aとの間等に複数段積み重ねて配置される板状部材20は、その側面Sと第1、第2の角パイプ10、11の側面とが接する。このように、本実施形態に係るバスケット1では、板状部材20と第1、第2の角パイプ10、11との接触面積が大きいため、伝熱性能が向上する。また、本実施形態に係るバスケット1は、キャスク200が落下したときの衝撃をより広い面積で受けることができるので、耐衝撃性能も向上する。これらの点は、発熱量が大きく、かつ質量の大きいPWR用のリサイクル燃料集合体を収納する際に有利である。次に、本実施形態の第1変形例を説明する。
(第1変形例)
本実施形態の第1変形例に係る板状部材や角パイプは、上述した板状部材や角パイプと略同様の構成であるが、バスケットを格納するキャスクの胴本体の内部に形成されたキャビティの底部と対向する部分に、切り欠きが設けられる点が異なる。
図9−1は、本実施形態の第1変形例に係る板状部材を示す説明図である。図9−2は、本実施形態の第1変形例に係る角パイプを示す説明図である。図9−1に示すように、本変形例に係る板状部材20aは、キャスク200の胴本体201の内部にはキャビティ201Cが形成されており、図1に示すバスケット1が格納される。バスケットを構成する板状部材20aは、キャビティ201Cの底部B、すなわちキャスク200の底部Bと対向する部分(長辺側端部)に切り欠き20acが設けられる。また、図9−2に示すように、バスケットを構成する角パイプ10(11)は、キャビティ201Cの底部B、すなわちキャスク200の底部Bと対向する部分(端部)に切り欠きM_Pが設けられる。
このように、本変形例に係るバスケットを構成する板状部材20aや角パイプ10(11)は、キャスク200の底部Bと対向する部分に切り欠き20acやM_Pが設けられるので、バスケットからの排水性が向上する。また、切り欠き20acやM_Pは、真空乾燥時における排気通路としても機能するので、真空乾燥に要する時間を短縮することができる。さらに、バスケットを構成する板状部材20aや角パイプ10(11)と、キャスク200の底部Bとの接触面積を小さくすることができるので、バスケットを構成する板状部材20aや角パイプ10(11)が直接接触する胴本体201Cへバスケットから伝わる熱を低減できる。これによって、板状部材20aや角パイプ10(11)へ切り欠き20acやM_Pを設けない場合と比較して、胴本体201Cの温度を低く維持することができる。その結果、胴本体201Cの底部B側に配置された中性子吸収機能を有する材料(中性子遮蔽材)の熱による劣化を抑制して、数十年の貯蔵期間中を通して中性子の遮蔽性能を発揮させることができる。また、切り欠き20acや切り欠きM_Pの形状は、矩形や円弧状、あるいは矩形と円弧とを組み合わせた形状としてもよい。
(第2変形例)
本実施形態の第2変形例は、バスケットを構成する板状部材の長辺側端部は、隣接する板状部材の長辺側端部と当接する部分の面積が、板状部材の長辺側端部を構成する面と平行な平面で板状部材を切った場合における板状部材の断面の面積よりも小さい点に特徴がある。このように構成するため、例えば、板状部材の長辺側端部に、板状部材の長手方向に延びる突起部(突条)が形成される。
図10−1は、本実施形態の第2変形例に係るバスケットを構成する板状部材を示す説明図である。図10−2は、図10−1に示す板状部材の長辺側端部同士が当接する部分の拡大図である。図10−3は、図10−2に示す板状部材を示す説明図である。図10−4は、本実施形態の第2変形例に係るバスケットを構成する板状部材の他の例を示す説明図である。バスケット1dを構成する板状部材29は、図8に示す板状部材20と同様に、2個の中空部31を備えている。2個の中空部31は断面が矩形であり、板状部材29の長手方向に貫通している。板状部材29の長辺側端部TLには、板状部材29の長手方向に向かい、かつ板状部材29の長手方向全長にわたって形成される。
長辺側端部TLの突起部30を設けることにより、板状部材29の長辺側端部TLは、隣接する板状部材の長辺側端部と当接する部分の面積Stが、板状部材29の長辺側端部TLを構成する面と平行な平面で板状部材29を切った場合における板状部材の断面(図10−1のX−X断面)の面積Sdよりも小さくなる。板状部材29同士が当接する長辺側端部TLは、水の粘性や表面張力で水を溜めるので、板状部材29同士が当接する部分は極力小さくすることが好ましい。このようにすることで、板状部材29同士が当接する部分の面積を小さくできるので、バスケット1d内に残留する水分を低減でき、また、真空乾燥に要する時間も短縮することができる。さらに、バスケット1d内に残留する水分を低減できることから、水に不揮発性の不純物が含まれるような場合でも前記不純物の量を低減できることから、前記不純物による腐食のおそれを低減できる。
ここで、図10−2、図10−3に示す板状部材29aのように、一方の長辺側端部における突起部30の先端部を平面状に形成するとともに、他方の長辺側端部における突起部30aの先端部を円弧状に形成してもよい。このようにすると突起部30と突起部30aとが当接する部分(当接部)CPの面積をより小さくすることができるので、バスケット1d内に残留する水分をより低減することができる。また、板状部材29aを積み重ねる場合には、平面状に形成された突起部30に円弧状に形成された突起部30aが支持されるので、安定して板状部材29aを積み重ねることができ、作業効率が向上する。なお、本変形例においては、図10−4に示す板状部材29bのように、一つの板状部材29bが備える中空部31bは一つであってもよい。
図10−1、図10−2に示すバスケット1dは、板状部材29、29a、29bの当接する部分に、突起部30、30a、30bによって囲まれる空間FTが形成される。これによって、空間FT内を水が流れやすくなるので、排水性を改善できる。また、板状部材29、29a、29bの当接する部分に広い空間FTが確保されているため、真空乾燥時における排気が容易になり、真空乾燥に要する時間を短縮することができる。
(第3変形例)
本実施形態の第3変形例に係るバスケットは、板状部材の間に補強部材を設ける点に特徴がある。図11−1は、本実施形態の第3変形例に係るバスケットを構成する板状部材を示す説明図である。図11−2は、本実施形態の第3変形例に係るバスケットを構成する板状部材の他の例を示す説明図である。図11−3は、本実施形態の第3変形例に係るバスケットにおいて板状部材を変更した構成例を示す説明図である。図11−1に示すように、バスケット1eは、板状部材20同士の間に、断面矩形の補強部材32を配置して構成される。すなわち、補強部材32は、板状部材20の長辺側端部TLと当接して配置されている。なお、補強部材32は、長手方向に貫通する孔を有する中空の部材を用いてもよい。このようにすれば、補強部材32を軽量にすることができるので、バスケット1eの軽量化を図ることができる。
また、板状部材20の代わりに、図11−2に示すような一つの中空部21'を有する板状部材20'を用いてもよい。図11−3に示すバスケット1eは、図11−1に示すバスケット1eを構成する板状部材20の代わりに、長辺側端部TLに突起部30を形成した板状部材29を用いている。補強部材32は、板状部材29同士の間に配置され、板状部材29の突起部30が補強部材32に当接する。
バスケット1eを構成する板状部材20は、例えば、ボロン又はボロン化合物を含有するアルミニウム合金で構成され、補強部材32は、板状部材20よりも強度の高い材料、例えば、ステンレス鋼で構成される。なお、補強部材32をステンレス鋼のような高強度材料で構成する場合、中性子を遮蔽する観点から、ボロン又はボロン化合物を含有する材料で補強部材32を構成することが好ましい。本変形例に係るバスケット1eは、主として補強部材32によってバスケット1eへの衝撃荷重を受けることができる。これによって、バスケット1eへの衝撃荷重を受けるために、アルミニウム合金で構成される板状部材20等の肉厚を厚くする必要はないので、板状部材20等をコンパクトにすることができる。その結果、バスケット1eの寸法をコンパクトにすることができる。
補強部材32は、例えば、バスケット1eに収納されるリサイクル燃料集合体の支持格子に対応する位置に配置することが好ましい。このようにすると、バスケット1eに収納されるリサイクル燃料集合体によって生ずるバスケット1eへの荷重を補強部材32で受け止めることができるので、板状部材20が担う負荷を効果的に軽減できる。
図11−4は、本実施形態の第3変形例に係るバスケットの他の構成例を示す説明図である。図11−5は、補強部材の他の構成例を示す説明図である。図11−4に示すバスケット1fは、実施形態1の第2変形例に係るバスケット1dを構成する板状部材29(図10−1参照)を長辺側端部TL同士で当接させて積み重ねるとともに、長辺側端部TLに形成される突起部30で囲まれる空間に、断面矩形の補強部材32を配置する。このようにしても、上述したバスケット1e(図11−1、図11−3)と同様の作用、効果を得ることができる。なお、補強部材32は、図11−5に示すように、長手方向に貫通する孔を有する中空の部材を用いてもよい。
図11−4に示すバスケット1fのように、長辺側端部TLに形成される突起部30で囲まれる空間に補強部材32を配置すると、角パイプと接する面には伝熱性に優れた板状部材29が接する。このため、強度は板状部材32よりも優れるが伝熱性は板状部材32よりも劣る材料を補強部材32に用いても、伝熱性において、バスケット1fは、図11−1に示すバスケット1eと比較して劣ることはない。また、角パイプとの間で異種金属の接触に起因する腐食のおそれも回避できる。
(第4変形例)
本実施形態の第4変形例に係るバスケットは、板状部材に形成される中空部に板状部材内補強部材として補強部材を設ける点に特徴がある。図12−1は、本実施形態の第4変形例に係るバスケットを構成する板状部材を示す説明図である。図12−2は、本実施形態の第4変形例に係るバスケットを構成する板状部材の他の例を示す説明図である。図12−3、図12−4は、本実施形態の第4変形例に係るバスケットにおいて板状部材を変更した構成例を示す説明図である。図12−1に示すように、バスケット1gは、2個の中空部21を備える板状部材20の長辺側端部TL同士を当接させて積み重ねて構成される。また、板状部材20の中空部21は、断面矩形、かつ板状部材20の長手方向に貫通する。
板状部材20が備える2個の中空部21のうち、少なくとも一方には、板状部材内補強部材としての補強部材32が設けられる。本実施形態では、2個の中空部21のうちの一方に補強部材32が設けられる。なお、図12−2に示す板状部材内補強部材としての補強部材32aのように、長手方向に貫通する孔32hを形成してもよい。このようにすれば、このようにすれば、補強部材32aを軽量にすることができるので、バスケット1fの軽量化を図ることができる。
図12−3に示すバスケット1hは、実施形態1の第2変形例に係る板状部材29b(図10−4参照)を長辺側端部TL同士で当接させて積み重ねるとともに、長辺側端部TLに形成される突起部30bで囲まれる空間に、断面矩形かつ中空の補強部材32a(図12−2参照)を配置する。また、板状部材29bに形成される中空部31bに、断面矩形かつ中空の補強部材32aを配置する。なお、補強部材32aは、中実であってもよく、補強部材を配置する位置によって、中実と中空とを使い分けてもよい。例えば、板状部材29b同士の間には中実の補強部材を配置して強度を確保するとともに、板状部材29bの中空部31bには中空の補強部材を配置して強度と質量増加の抑制とを図る。図12−4に示すバスケット1h'は、板状部材29bの必要な箇所にのみ、補強部材32aを配置している。このように、本変形例においては、必要に応じて補強部材32aを配置することができるので、バスケットの仕様変更にも容易に対応できる。
バスケット1e、1hを構成する板状部材29、29bは、例えば、ボロン又はボロン化合物を含有するアルミニウム合金で構成され、補強部材32、32aは、例えば、ステンレス鋼で構成される。なお、補強部材32、32aをステンレス鋼で構成する場合、中性子を遮蔽する観点から、ボロン又はボロン化合物を含有するステンレス鋼を用いることが好ましい。本変形例に係るバスケット1e、1hは、主として補強部材32、32aによってバスケット1e、1hへの衝撃荷重を受けることができる。これによって、バスケット1e、1hへの衝撃荷重を受けるために、アルミニウム合金で構成される板状部材29、29bの肉厚を厚くする必要はないので、板状部材29、29bをコンパクトにすることができる。その結果、バスケット1e、1hの寸法をコンパクトにすることができる。また、補強部材32、32aは、第1、第2の角パイプ10、11(図7−1、図7−2参照)と接する板状部材29、29bの内部に配置される。補強部材32、32aはアルミニウム合金よりも熱伝導率の低いステンレス鋼で構成されるが、補強部材32、32aの外側に熱伝導率の高いアルミニウム合金で構成される板状部材29、29bが配置されて、第1、第2の角パイプ10、11と接するので、第1、第2の角パイプ10、11から伝わる熱を、効率よく板状部材29、29bへ伝えることができる。これにより、バスケット1g、1hの伝熱性能を確保することができる。
(第5変形例)
本実施形態の第5変形例に係るバスケットは、実施形態1に係るバスケット(図3〜図5等参照)と同様であるが、角パイプの側壁外側に設けられる突起部に傾斜部が設けられる点が異なる。他の構成は実施形態1に係るバスケットと同様である。
図13は、実施形態1の第5変形例に係るバスケットを示す斜視図である。図14−1は、実施形態1の第5変形例に係るバスケットの一部拡大図である。図14−2は、実施形態1の第5変形例に係るバスケットの一部拡大断面図である。図15は、実施形態1の第5変形例に係るバスケットを構成する角パイプの説明図である。図13、図14−1、図14−2に示すように、この変形例に係るバスケット1aは、実施形態1に係るバスケット1(図3、図4、図5等参照)と同様であり、角パイプ10aを直線状に配列してなる収納セル列の間に、板状部材20を複数段積み重ねて配置する。
図13、図14−1、図15に示すように、実施形態1の第5変形例に係るバスケット1aを構成する角パイプ10aは、対向する側壁10aSWの外側に、それぞれ突起部12、13a、及び突起部12、13bが設けられる。角パイプ10aの軸Zpに直交する断面において、角パイプ10aの角部に設けられる突起部13a、突起部13bの当接部は、角パイプ10aの側壁10aSWの壁面に対して傾斜している。ここで、突起部13aは、突起部12へ向かうにしたがって側壁10aSWの壁面からの高さが大きくなり、突起部13bは、突起部12へ向かうにしたがって側壁10aSWの壁面からの高さが小さくなる。そして、突起部13aと突起部13bとを当接させると、両者が重なるようになっている。
このような構成により、角パイプ10aを組み合わせた場合には、角パイプ10a同士がずれ難くなるという利点と伝熱面積が広くなる利点とがある。これによって、角パイプ10a間の伝熱効率や力の伝達効率が向上する。また、角パイプ10a同士がずれ難くなるため、バスケット1aを組み立てる際の作業効率も向上する。ここでは、片面の勾配を図示したが、一つの突起に互いに反対方向に向かう2つの勾配を与えれば、角パイプは旋回する動きを拘束されるとともに、力の伝達に際して突起部に曲げを生じさせる力を相殺することができる。次に、本実施形態の第6変形例を説明する。
(第6変形例)
本実施形態の第6変形例に係るバスケットは、実施形態1に係るバスケット(図3〜図5等参照)と同様であるが、バスケット内の位置に応じて、フラックストラップの大きさを変更する点が異なる。他の構成は実施形態1に係るバスケットと同様である。
図16は、実施形態1の第6変形例に係るバスケットを示す平面図である。図17−1は、実施形態1の第6変形例に係るバスケットであり、図16のBで示す領域の拡大図である。図17−2は、実施形態1の第6変形例に係るバスケットであり、図12のBで示す領域の一部拡大断面図である。
図16、図17−1、図17−2に示すように、この変形例に係るバスケット1bは、角パイプ14A〜14Dの突起部の高さを異ならせ、また、板状部材の側面と直交する方向における中空部の寸法を板状部材22A、22B間で異ならせて、フラックストラップの寸法をバスケット1b内で異ならせている。この変形例に係るバスケット1bは、その中心部、すなわち軸Zの周囲に配置される角パイプ及び板状部材によって形成されるフラックストラップの寸法を、他の部分と比較して大きくすることにより、バスケット1bの中央部における中性子の吸収性能を向上させる。そして、バスケット1bの中心部周辺に燃焼度の高いリサイクル燃料を配置する。前述したように、角パイプの突起の高さを変えるとともに、板状部材の厚みを変える場合の他に、燃料の仕様によっては、角パイプの突起の高さを変えるのみで対応できる場合や、角パイプの突起の高さは同じで板状部材の厚みを変えて対応できる場合もあり、燃料の仕様に合う、高密度の収納に適した手段(配置パターン)を選定できる。
図17−1に示すように、角パイプの側壁に垂直な方向における角パイプ14Aと角パイプ14Bとで構成されるフラックストラップ15Aの寸法t1は、角パイプ14Bと角パイプ14Cや、角パイプ14Dと角パイプ14Cとで構成されるフラックストラップ15Bの寸法t2よりも大きい。また、図17−2に示すように、図中最上段の板状部材22Aはバスケットの中心を横切る位置にあり、側面に垂直な方向における中空部23Aの値は一番大きい。図中中央に位置する板状部材の側面に垂直な方向における中空部23Aの寸法は、最上段の値と同じか、多少小さく図中最下段の板状部材22Bの側面に垂直な方向における中空部23Bの寸法よりも大きい。これによって、バスケット1bの中心部周辺におけるフラックストラップを、他の部分よりも大きくすることができる。
この変形例に係るバスケット1bのように、角パイプの側壁外側に形成される突起部の寸法や、板状部材の中空部の寸法を変更することにより、容易にバスケット1b内においてフラックストラップの寸法を異ならせることができる。これによって、バスケット1bに収納するリサイクル燃料集合体の燃焼度に応じてフラックストラップを変更することができる。なお、フラックストラップの寸法は、バスケット1bの外側から中心部に向かって大きくなるように形成することが好ましい。
バスケット1bの中心部は、周囲のセルに収納したリサイクル燃料からの放射線も受けるので、板状部材の肉厚を厚くする等することにより、外周部よりもフラックストラップを大きくする必要がある。一方、バスケット1bの外周部は、周囲のセルが中心部よりも少なくなるため、リサイクル燃料からの放射線は中心部よりも少なくなる。中心部に要求されるフラックストラップの寸法でバスケット1b全体のフラックストラップを構成すると、外周部のフラックストラップは必要以上の寸法となり、バスケットの質量増加や寸法増加を招く。そこで、フラックストラップの寸法は、バスケット1bの外側から中心部に向かって大きくなるように形成することにより、バスケット1bの質量増加や寸法増加を抑制する。
以上、本実施形態及びその変形例では、角パイプの側壁外側に設けた突起部同士を当接させて複数配列することにより構成した収納セル列を複数列設け、さらに前記収納セル列の間に、中空の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねる。これによって、角パイプと板状部材との伝熱面積を大きくでき、また、リサイクル燃料集合体を収納する角パイプ間にフラックストラップを形成できるので、PWR用のリサイクル燃料を収納する場合でも、十分な伝熱性能及び未臨界機能を確保できる。また、角パイプに設けられる突起部の数が少ないため、ボロンアルミ材のような難押し出し材を使用した場合でも押出し精度を確保でき、製造効率の低下を抑制できる。特に、切り欠きを設けた板状部材を菓子折り状に組み合わせたバスケットでは、押出し成型等で板状部材を得た後の切欠き加工を必要とするが、本実施形態及びその変形例では、かかる切り欠き加工は不要となるので加工費を大幅に削減できる。なお、本実施形態及び変形例で開示した構成と同様の構成を備えるものは、本実施形態と同様の作用、効果を奏する。また、本実施形態及び変形例で開示した構成は、以下の実施形態でも適宜適用できる。
(実施形態2)
実施形態2は、角パイプと中空の板状部材とを組み合わせる点では実施形態1等と共通するが、角パイプの側壁外側と第1の板状部材の側壁外側と当接させて交互に配列して収納セル列を複数列構成し、さらに収納セル列の間に、第2の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねる点が異なる。他の構成は、実施形態1等と同様である。
図18は、実施形態2に係るバスケットを示す平面図である。図19は、図18のA−A断面図である。図20は、実施形態2に係るバスケットを示す斜視図である。図21−1は、実施形態2に係るバスケットの一部拡大図である。図21−2は、実施形態2に係るバスケットの一部拡大断面図である。図22は、実施形態2に係るバスケットを構成する角パイプの説明図である。図23−1、図23−2は、実施形態2に係るバスケットを構成する板状部材の説明図である。
図18、図19、図20、図21−1、図21−2に示すように、このバスケット1cは、角パイプ16の側壁外側と第1の板状部材24の側壁外側と当接させて交互に配列して収納セル列1A、2A、3A、1B、2B、3Bを構成し、さらに前記収納セル列の間には、第2の板状部材25の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねる。そして、角パイプ16内にリサイクル燃料集合体を収納する。このような構成によって、角パイプ16と第1の板状部材24及び第2の板状部材25との間で広い伝熱面積を確保できる。また、角パイプ16が第1及び第2の板状部材24、25に接する面は、突起部のない平面なので、難押出材料であるボロンアルミ合金を用いた場合でも、角パイプ16を容易に成形できる。
さらに、角パイプ16は突起のない単純形状の1種類なので、角パイプ16の押出し成形に用いるダイスは1種類でよく、単純形状なので歩留まりも改善でき、角パイプ16を製造及び管理する手間も軽減できる。また、第1及び第2の板状部材24、25の断面形状(中空部26の貫通方向と直交する断面形状)を同じ形状にすれば、第1及び第2の板状部材24、25を共通化することもできる。これによって、第1及び第2の板状部材24、25を製造及び管理する手間も軽減できる。次に、バスケット1cを構成する角パイプ16及び第1及び第2の板状部材24、25について説明しつつ、バスケット1cについてより詳細に説明する。
図20、図21−1、図22に示すように、実施形態2に係るバスケット1cを構成する角パイプ16は、角パイプ16の軸Zpに垂直な断面内形状及び断面外形状を正方形として、内部にリサイクル燃料集合体を収納する。角パイプ16は、実施形態1に係る角パイプ10等とは異なり、側壁16SWの外側に突起部は設けられていない。これによって、ボロンアルミのような難押し出し材料を用いた場合でも、実施形態1に係る角パイプ10等と比較して、容易に押出成形することができる。
図20、図21−1、図23−1、図23−2に示すように、第1の板状部材24は、2個の中空部26を備えており、第1の板状部材24の軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字となっている。ここで、第1の板状部材24の軸Zs方向は、中空部26の貫通方向と平行である。第1の板状部材24が角パイプ16の間に配置された場合、第1の板状部材24の中空部26は、リサイクル燃料集合体から放射される中性子を、プール水中での装荷時、又はプール水中での燃料取出し時等の水中で、吸収するフラックストラップとなり、未臨界性を確保する。
図23−1に示すように、板状部材24(25)は、内部に1本のリブRが設けられており、これによって断面が日の字形状となっている。なお、リブRの本数は1本に限られるものではない。ここで、リブRの厚さh2や第1の板状部材24の長辺側端部TLにおける厚さh1は、伝熱性能やキャスク200(図1、図2参照)が落下したときにリブRや第1の板状部材24の側面Sから作用する応力の大きさを考慮して決定する。また、板状部材24(25)の長辺側の寸法を大きくした場合は軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字ではリブRが少なくなる場合があり、この場合は目の字の形状にする等でリブRを適切な間隔で配置して、角パイプを安全に支えることができる形状にする。さらに、板状部材24(25)の長辺側の寸法を小さくした場合は軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字ではリブRが過剰となる場合があり、この場合はロの字の形状にする等でリブRを省略して合理的、かつ安全に角パイプを支えることができる形状にする。
角パイプ16及び第1の板状部材24を配列して収納セル列を構成する際には、角パイプ16の側壁外側と第1の板状部材24の側面Sとを当接させ、角パイプ16と第1の板状部材24とを交互に配列し、角パイプ16と第1の板状部材24とを直線状に配列する(収納セル列1A、1B等)。隣接する角パイプ16間には第1の板状部材24が配置されるので、上述したように、第1の板状部材24が備える中空部26がフラックストラップとなる。
このように第1、第2の板状部材24、25を配列して、収納セル列1A、2A、3A、1B、2B、3Bを構成する。図18から分かるように、収納セル列3Aと収納セル列2A、及び収納セル列3Bと収納セル列2Bとは、角パイプ16の配列方向に対して、所定の長さ(角パイプ16の1辺の長さの半分)だけずらして配置してある。これにより、限られた断面(バスケット1cの軸Zに対して直交する断面)内により多くの角パイプ16を配置することができるので、キャスク200(図1、図2参照)の寸法増加を抑制しつつリサイクル燃料集合体の収納体数を多くすることができる。特にリサイクル燃料集合体の寸法が大きいPWR用のリサイクル燃料集合体で、収納体数増加の効果は大きい。
図18、図20、図21−2に示すように、収納セル列1Aと2Aとの間、1Bと2Bとの間、2Aと3Aとの間、及び、2Bと3Bとの間には、第2の板状部材25の長辺側端部TLを当接させて積み重ねてある。図23−2に示すように、第2の板状部材25は、2個の中空部26を備えており、第2の板状部材25の軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字となっている。ここで、第2の板状部材25の軸Zs方向は、中空部26の貫通方向と平行である。第2の板状部材25が収納セル列の間に配置された場合、第2の板状部材25の中空部26は、リサイクル燃料集合体から放射される中性子をプール水中での装荷、又はプール水中での燃料取出し時に、吸収するフラックストラップとなり、未臨界性を確保する。
図23−2に示すように、第2の板状部材25は、内部に1本のリブRが設けられており、これによって断面が日の字形状となっている。なお、リブRの本数は1本に限られるものではない。ここで、リブRや第2の板状部材25の長辺側端部TLにおける厚さは、伝熱性能やキャスク200が落下したときにリブRや長辺側端部TLへ作用する応力の大きさを考慮して決定する。板状部材25の長辺側のサイズを大きくした場合は軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字ではリブRが少なくなる場合があり、この場合は目の字の形状にする等でリブRを適切な間隔で配置して、角パイプを安全に支えることができる形状にする。また、板状部材25の長辺側のサイズを小さくした場合は軸Zs方向に対して垂直な断面形状が略日の字ではリブRが過剰となる場合があり、この場合はロの字の形状にする等でリブRを省略して合理的、かつ安全に角パイプを支えることができる形状にする。
複数段積み重ねられて収納セル列1Aと2Aとの間等に配置される第2の板状部材25の側面Sは、図21−1に示すように、角パイプ16の側壁外側及び第1の板状部材26の長辺側端部TLと接する。このように、本実施形態に係るバスケット1cでは、角パイプ16と第1及び第2の板状部材24、25との接触面積が大きいため、伝熱性能が向上する。また、本実施形態に係るバスケット1cは、キャスク200が落下したときの衝撃をより広い面積で受けることができるので、耐衝撃性能も向上する。これらの点は、発熱量が大きく、かつ質量の大きいPWR用のリサイクル燃料集合体を収納する際に有利である。
以上、本実施形態では、角パイプの側壁外側と第1の板状部材の側壁外側と当接させて交互に配列して収納セル列を複数列構成し、さらに収納セル列の間に、第2の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねる。これによって、角パイプと板状部材との伝熱面積を大きくでき、また、リサイクル燃料集合体を収納する角パイプ間にフラックストラップを形成できるので、PWR用のリサイクル燃料を収納する場合でも、十分な伝熱性能及び未臨界機能を確保できる。また、角パイプには突起部がないため、ボロンアルミ材のような難押し出し材を使用した場合でも押出し精度の確保は容易で、歩留まりも改善でき、角パイプ16を製造及び管理する手間も軽減できる。また、第1及び第2の板状部材24、25の断面形状を同じにすれば、第1及び第2の板状部材24、25を共通化できる。これによって、第1及び第2の板状部材24、25を製造及び管理する手間も軽減できる。なお、本実施形態及び変形例で開示した構成と同様の構成を備えるものは、本実施形態と同様の作用、効果を奏する。また、本実施形態及び変形例で開示した構成は、以下の実施形態でも適宜適用できる。
(実施形態3)
実施形態3は、角パイプと中空の板状部材とを組み合わせる点では実施形態1等と共通するが、板状部材が、バスケットを内部に格納するリサイクル燃料集合体収納容器であるキャスクの底部に対して勾配を持つように積み重ねる点が異なる。他の構成は、実施形態1等と同様である。
図24−1は、実施形態3に係るバスケットを示す構成図である。図24−2は、実施形態3に係るバスケットに用いるスペーサの一例を示す説明図である。このバスケット1Aが備える板状部材20(図8参照)は、中空の板状部材20を、キャスクの底部Bに対して勾配を持つよう複数段積み重ねて構成される。前記底部Bに配置されるスペーサ20Aは、図24−1に示すように、直角三角形形状をしている。そして、スペーサ20Aの斜辺上に板状部材20の長辺側端部を当接させ、積み重ねていく。また、底部Bとは反対側にもスペーサ20Aを配置することによって、底部Bとは反対側におけるバスケット1Aの端部を平坦にすることもできる。本実施形態では、例えば、図8に示す、長方形形状の板状部材20を、対角線(図24−2中の一点鎖線)Dに沿って切断することによってスペーサ20Aを構成できる。
このバスケット1Aは、上記構成によって、板状部材20の中空部21A内に空気や水Wを溜めないようにすることができる。なお、板状部材20の勾配はきつい方がより確実な効果を期待できるが、勾配を決めるスペーサ20Aの製造の容易さからは0度以上で、かつ板状部材20の一段の高さまでにするのが合理的である。また、角パイプ10と板状部材20とは、ボルトや溶接等によって一体に構成して、バスケット1Aの取り扱いを容易にしてもよい。また、バスケット1Aは、ワイヤやバンド等の拘束手段で角パイプ10と板状部材20とを一体に拘束して、取り扱いを容易にしてもよい。このようにすれば、必要に応じてバスケット1Aを分解できるので好ましい。さらに、ボルトや溶接によって一体とした板状部材20を、ワイヤやバンド等の拘束手段で角パイプ10と一体に構成してもよい。このようにすれば、バスケット1Aを一体で取り扱うことができるので好ましい。
図5に示すバスケット1では、板状部材20の中空部21に溜まった水や空気を排除するため、板状部材20の長辺側端部TLに中空部21へ貫通する孔を所定の間隔で形成する。一般に、穿孔にはドリルを用いるが、板状部材20は、例えば、ボロン又はボロン化合物を含有するアルミニウム合金で構成される。ドリルによる穿孔においては、ドリルの刃先の中心部は被加工物である板状部材20に対して相対的に静止しており、板状部材20に含まれる硬いボロンの粒子等にドリルの刃先が当たると刃先の先端が著しく摩耗するため、ドリルの送りが困難になる。その結果、ドリルの刃の研磨が頻繁に必要になるので作業効率を低下させ、バスケットの製造コストを上昇させる。本実施形態に係るバスケット1Aのように、中空の板状部材20を、キャスクの底部Bに対して勾配を持つよう複数段積み重ねることにより、板状部材20の中空部に存在する水や空気は勾配に沿って容易に排除できるので、板状部材20の長辺側端部へ孔を設ける必要はない。その結果、バスケット1Aを容易に製造でき、また、製造コストも低減できる。
図24−3は、実施形態3に係るバスケットを構成する板状部材の変形例を示す説明図である。板状部材26が備える中空部(孔)27の貫通方向における当該中空部27の断面形状は、図24−3に示すように、レーストラック状とすることが好ましい。すなわち、中空部27の前記断面形状は、板状部材26の長辺側端部TL側及びその対向する側を曲面とする。このようにすれば、板状部材26の中空部27の天井及び底の平面をなくすことができるので、より効果的に、中空の板状部材26の内部に空気や水を溜めないようにすることができる。
図25−1、図25−2は、実施形態3の変形例に係るバスケットを示す構成図である。本変形例は、実施形態3と略同様の構成であるが、バスケット1Aとキャスクの底部Bとの間に、底板40を配置する点が異なる。他の構成は、実施形態3と同様である。バスケット1Aとキャスクの底部Bとの間には、両者を隔てる底板40が設けられる。図25−1、図25−2に示すように、底板40には、孔40hが設けられている。また、底板40のキャスクの底部Bと対向する側には、突起部41が設けられており、底板40とキャスクの底部Bとの間に空間42を形成する。なお、底板40は、スノコ状に構成してもよい。ここで、底板40は、例えばステンレス鋼で構成することができる。底板40をステンレス鋼のような熱伝導率の低い材料で構成すれば、伝熱抵抗と接触熱抵抗とによって、バスケット1Aとキャスクとの間の熱遮蔽性能を確保することができる。なお、積み重ねた複数の板状部材20と底板40とを、ボルトとナットとを用いて一体として構成してもよい。
底板40に設けられる孔40hの大きさは、PWR用のリサイクル燃料集合体を収納する場合には、リサイクル燃料集合体の端部が底板40の上に乗るように設定する。また、BWR用のリサイクル燃料集合体を収納する場合には、リサイクル燃料集合体の端部が底板40に設けられる孔40hを突き抜けるように、孔40hの大きさを設定する。PWR用のリサイクル燃料集合体は、端部が平坦であるため、底板40上に端部が乗るようにして、排水性を確保する。一方、BWR用のリサイクル燃料集合体は、端部が尖っているため、キャスクの底部Bに端部が接触しても排水性は確保できるので、端部が孔40hを突き抜けるように設定して、キャスクの全長増加を抑制する。
また、底板40を設けることにより、底板40上に載置したバスケット1Aを一体として取り扱うことができる。さらに、バスケット1Aからキャスクの底部Bへ伝わる熱量を低減できるので、キャスクの底部B側に配置された中性子吸収機能を有する材料(中性子遮蔽材)の熱による劣化を抑制して、数十年の貯蔵期間中を通して中性子の遮蔽性能を発揮させることができる。また、バスケット1Aから排水された水Wは、キャスクの底部Bに対して傾斜して配置される板状部材20の内部空間を通って外部へ排出され、さらに、バスケット1Aから底板40に落ちてきた水は、底板40に設けられる孔40hから、底板40とキャスクの底部Bとの間に形成される空間42へ排出される。この空間42によって排水性が向上するので、真空乾燥前の残留水分を低減でき、真空乾燥に要する時間を短縮できる。また、空間42によって通気性が向上するので、真空乾燥の効率も向上する。ここで、上述した手法によって一体化したバスケット1Aを、ボルトや溶接によって底板40に固定してもよい。このようにすれば、底板40とともにバスケット1Aを一体として取り扱うことができ、バスケット1Aをキャスクの内部に配置する作業が容易になる。
ここで、底板40に設けられる突起部41が板状の場合には、図9−1に示す板状部材20aのように、底部Bと接する部分に切り欠きを設けると、排水性が改善されるとともに、底部Bへの伝熱面積を小さくすることができる。また、突起部41は、図25−2に示すような板状に限定されるものではなく、柱状の部材を所定の間隔で配置してもよい。
以上のように、本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納用容器は、リサイクル燃料集合体の輸送、貯蔵に有用であり、特に、PWR用のリサイクル燃料集合体の輸送、貯蔵に適している。バスケットとしては、貯蔵目的のコンクリートキャスク、あるいはキャニスタやリサイクル燃料集合体貯蔵プールのラックにも使用できる。

Claims (36)

  1. 対向する側壁の外側の少なくとも一面に複数の突起部が設けられ、かつリサイクル燃料集合体を収納する角パイプと、
    板状部材と、を備え、
    前記角パイプの突起部同士が当接して複数配列されることにより構成した収納セル列を複数列設け、さらに前記収納セル列の間に、前記板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねることを特徴とするリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  2. 対向する側壁の外側にそれぞれ複数の突起部が設けられ、かつリサイクル燃料集合体を収納する第1の角パイプと、
    一つの側壁の外側に複数の突起部が設けられ、かつリサイクル燃料集合体を収納する第2の角パイプと、
    板状部材と、を備え、
    前記第1の角パイプの突起部同士が当接して複数配列され、かつ外側には前記第2の角パイプが配置されて前記第1の角パイプの突起部と前記第2の角パイプの突起部とが当接した収納セル列を複数列設け、さらに前記収納セル列の間に、前記板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねることを特徴とするリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  3. 前記板状部材は、前記角パイプの長手方向に向かって積み重ねられることを特徴とする請求項1又は2に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  4. 隣接する前記板状部材の間には、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットへの荷重の一部を支持して、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを補強する補強部材を配置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  5. 前記板状部材は、少なくとも1個以上の孔を持つ中空の部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  6. 前記孔には、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットへの荷重の一部を支持して、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを補強する中実又は中空の板状部材内補強部材が配置されることを特徴とする請求項5に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  7. 前記孔が2個以上ある場合、少なくとも1個の前記孔に前記板状部材内補強部材が配置されることを特徴とする請求項6に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  8. 前記突起部は、隣接する前記角パイプの前記突起部と接する部分にテーパー部が設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  9. 前記角パイプの配置される場所によって、前記突起部同士で囲まれる空間の大きさが異なることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  10. 前記板状部材の配置される場所によって、前記板状部材の厚さを変更することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  11. 前記角パイプの前記突起部同士で囲まれる空間の大きさと、前記板状部材の厚さとを変更することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  12. 前記角パイプの前記突起部同士で囲まれる空間の大きさ及び前記板状部材の厚さは、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットの外側から中心部に向かって大きくなることを特徴とする請求項11に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  13. リサイクル燃料集合体を収納する角パイプと、
    断面外形状が矩形かつ中空の第1の板状部材と、
    断面外形状が矩形かつ中空の第2の板状部材と、を備え、
    前記角パイプの側壁外側と前記第1の板状部材の側壁外側と当接させて交互に配列した収納セル列を複数設け、さらに前記収納セル列の間に、前記第2の板状部材の長辺側端部同士を当接させて複数段積み重ねることを特徴とするリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  14. 前記第2の板状部材は、板厚又は寸法が前記第1の板状部材と異なり、かつ前記第1の板状部材に相似することを特徴とする請求項13に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  15. 少なくとも一対の前記収納セル列では、前記一方の収納セル列における角パイプの角部が、他の収納セル列における角パイプの側壁部の位置に配置されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  16. 少なくとも一対の前記収納セル列では、前記一方の収納セル列における角パイプの角部が、他の収納セル列における角パイプの角部の位置に配置されることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  17. 前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを内部に格納するリサイクル燃料集合体収納容器の底部に対向する前記板状部材の長辺側端部、又は前記リサイクル燃料集合体収納容器の底部に対向する前記角パイプの端部のうち少なくとも一方には切り欠きが設けられることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  18. 前記収納セル列の間に配置される前記板状部材が、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットを内部に格納するリサイクル燃料集合体収納容器の底部に対して勾配を持つように積み重ねられることを特徴とする請求項5〜16のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  19. 前記板状部材が備える孔の断面形状は、レーストラック状であることを特徴とする請求項18に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  20. 前記板状部材の長辺側端部は、隣接する前記板状部材の長辺側端部と当接する部分の面積が、前記板状部材の長辺側端部を構成する面と平行な平面で前記板状部材を切った場合における前記板状部材の断面の面積よりも小さいことを特徴とする請求項18又は19に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  21. 前記板状部材の長辺側端部には、隣接する前記板状部材の長辺側端部と当接する部分に突起部が形成されることを特徴とする請求項20に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  22. 前記板状部材の長辺側端部には、隣接する前記板状部材の長辺側端部と当接する部分に空間が形成されることを特徴とする請求項20又は21に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  23. 前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットと、前記リサイクル燃料集合体収納容器の底部との間には、両者を隔てる底板が設けられることを特徴とする請求項18〜22のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  24. 前記底板には、開口部が設けられることを特徴とする請求項23に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  25. 前記底板と、前記前記リサイクル燃料集合体収納容器の底部との間には空間が設けられることを特徴とする請求項24に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  26. 少なくとも前記角パイプは、ボロン又はボロン化合物を含有するアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  27. 少なくとも前記板状部材は、ボロン又はボロン化合物を含有するアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  28. 少なくとも前記角パイプは、ボロン又はボロン化合物を含有するステンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  29. 少なくとも前記板状部材は、ボロン又はボロン化合物を含有するステンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  30. 少なくとも前記角パイプは、ガドリニウム又はガドリニウム化合物を含有するステンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  31. 少なくとも前記板状部材は、ガドリニウム又はガドリニウム化合物を含有するステンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  32. 前記補強部材は、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項4〜31のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  33. 前記板状部材内補強部材は、前記板状部材よりも強度の高い材料であることを特徴とする請求項6〜31のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  34. 前記板状部材内補強部材は、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項33に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  35. 開口部とキャビティとを備える胴と、
    前記開口部に取り付けられて、前記キャビティを密封する蓋と、
    前記キャビティ内に配置される、請求項1〜34のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケットと、
    を備えることを特徴とするリサイクル燃料集合体収納容器。
  36. 前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットの外周面は、前記キャビティの内壁と接することを特徴とする請求項35に記載のリサイクル燃料集合体収納容器。
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