JP5205071B2 - 発光素子及び集積素子 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばSi基板などのシリコン系材料からなる基板上に形成され、量子ドットを有する発光素子に用いて好適の発光素子及び集積素子に関する。
近年、チップ間、あるいは、ボード間の光配線への応用に向けて、シリコン(Si)基板上にモノリシックに集積可能な発光素子(発光デバイス)が求められている。
特に、発光効率を考慮すると、直接遷移型のIII−V族化合物半導体からなる発光素子をSi基板上に形成するのが望ましい。
しかしながら、例えば、Si基板上にIII−V族化合物半導体からなる量子井戸構造の活性層(2次元連続膜)を成長させると、アンチフェーズドメイン(面内で極性が反転した領域)や格子不整合の歪みによる結晶欠陥が発生してしまい、良好な結晶性を有する発光素子が得られなかった。
このため、Si基板上に形成されたSiGeC層(IV族半導体層;埋込層)の中に直接遷移型のIII−V族化合物半導体からなる量子ドットが埋め込まれた構造の発光素子が提案されている(特許文献1参照)。
WO2006/085361
しかしながら、上述の特許文献1に記載された構造の発光素子では、量子ドットとこれを埋め込む埋込層との界面が、III−V族化合物半導体/IV族半導体界面となっているため、相互拡散によって量子ドット内部のIV族半導体不純物濃度が上昇してしまい、これによって発光効率が低下してしまうことがわかった。
また、IV族半導体埋込層の間接遷移伝導帯のエネルギレベルに対してIII−V族化合物半導体量子ドットの直接遷移伝導帯のエネルギレベルが比較的近い(エネルギレベル差が小さい)ため、キャリアの量子閉じ込め効果が得られず、発光効率の温度特性に影響を与えることがわかった。
そこで、IV族半導体埋込層の中に直接遷移型III−V族化合物半導体からなる量子ドットが埋め込まれた構造の発光素子において、発光効率を向上させたい。
このため、本発光素子は、Siを含む基板と、基板上に形成された活性層とを備え、活性層が、直接遷移型III−V族化合物半導体材料からなる量子ドットと、量子ドットの表面全体を覆う外殻部と、外殻部によって覆われた量子ドットを埋め込むIV族半導体埋込層とを備え、外殻部は、量子ドット内の電子又は正孔に対するエネルギ障壁を形成しうる半導体材料によって構成されており、量子ドットの内部へのIV族半導体不純物の拡散長を所望の長さ以下にすることができるような厚さを有することを要件とする。
本集積素子は、上記の発光素子と、機能素子とを備え、発光素子と機能素子とが同一基板上に集積されていることを要件とする。
したがって、本発光素子及び本集積素子によれば、IV族半導体埋込層の中に直接遷移型III−V族化合物半導体からなる量子ドットが埋め込まれた構造の発光素子において、発光効率を向上させることができるという利点がある。
以下、図面により、本実施形態にかかる発光素子及び集積素子について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態にかかる発光素子(半導体素子;半導体発光素子)について、図1〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる発光素子は、Si(シリコン)基板上に形成可能な量子ドット半導体発光素子(量子ドットデバイス)であって、例えば図1に示すように、Si基板1と、Si基板1上に形成された活性層(発光層)2とを備える。なお、ここでは、Si基板1を用いているが、Si系材料(即ち、Si又はSiの入ったIV族半導体混晶)からなる基板(Siを含む基板)であれば良い。
ここで、活性層2は、直接遷移型III−V族化合物半導体材料からなる量子ドット5と、量子ドット5の表面全体を覆うシェル6と、シェル6によって覆われた量子ドット5を埋め込むIV族半導体埋込層3とを備える。
なお、活性層2は量子ドット層ともいう。また、シェル(外殻部;シェル層)6によって覆われた量子ドット(コア;量子ドットコア;中心部;コア層)5を、コア・シェル型量子ドット4という。
ここでは、IV族半導体埋込層3は、間接遷移型IV族半導体材料からなり、ここでは、Ge層又はSiの入ったIV族半導体混晶層である。
本実施形態では、IV族半導体埋込層3は、Si1-x-yGexy(0≦x+y≦1)からなる層である。なお、作り易さの観点からは、SiGe層又はSiGeC層(Siの入ったIV族半導体混晶層)とするのが好ましい。また、IV族半導体埋込層3は、コア・シェル型量子ドット4よりもバンドギャップエネルギが大きい材料によって形成されている。このため、バリア層ともいう。
また、量子ドット5は、InAs1-xSbx(0≦x≦1),In1-xGaxAs(0≦x≦1),InAs1-xN(0≦x≦1),In1-xGaxSb(0≦x≦1),InSb1-xx(0≦x≦1)の中のいずれかの材料(量子ドット材料;コア材料)を用いるのが好ましい。
シェル6は、InxGa1-xAsy1-y(0≦x≦1,0≦y≦1)又はAlxGayIn1-x-yAs(0≦x+y≦1)のいずれかの材料(シェル材料;直接遷移型III−V族化合物半導体材料)を用いるのが好ましい。
本実施形態では、シェル6を、量子ドット5内の電子及び正孔の両方に対してエネルギ障壁を形成しうる直接遷移型III−V族化合物半導体材料によって構成し、量子ドット5とシェル6とがType−1型へテロ構造(図5参照)を構成するようにしている。これにより、電子及び正孔(キャリア)が量子ドット5の内部に閉じ込められ、所望の温度条件における発光効率(発光効率の温度特性)を向上させることができる。
このように、本実施形態では、量子ドット5のバンドギャップエネルギEcoreが、シェル6のバンドギャップエネルギEshellよりも小さくなるようにしている。つまり、シェル6は、バンドギャップエネルギが量子ドット5よりも大きい直接遷移型III−V族化合物半導体材料によって構成している。
特に、所望の温度条件に応じて良好な発光効率が得られる発光素子を実現するためには、量子ドット5内の電子及び正孔に対するエネルギ障壁の高さ(量子ドット5の基底準位に対するエネルギ障壁の高さ;活性化エネルギ)が、所望の温度条件に応じた所望の高さになるような直接遷移型III−V族化合物半導体材料によってシェル6を構成すれば良い。例えば、本実施形態のものでは、直接遷移伝導帯のエネルギレベルが、量子ドット5の基底準位よりも200meV程度高い半導体材料を用いてシェル6を構成すれば、室温(300K)においても発光強度(発光効率)の低下が少なく、良好な温度特性を有する発光素子を実現することができる。
なお、本実施形態では、発光効率の温度特性を向上させるために、シェル6を直接遷移型III−V族化合物半導体材料によって構成しているが、これに限られるものではなく、例えば量子ドット5のIV族半導体不純物濃度を低減させて、発光効率を向上させるためには、シェル6を間接遷移型III−V族化合物半導体材料によって構成しても良い。
ここで、シェル6の厚さ(膜厚)は、1原子層以上であれば良い。つまり、IV族半導体埋込層3と量子ドット5とが隔離されるようにシェル6を設けることで、量子ドット5のIV族半導体不純物濃度を低減させることができ、発光効率を向上させることができる。但し、トンネル効果を考慮すると、1nm以上にするのが好ましい。
一方、後述するように、量子ドット5の内部へのIV族半導体不純物の拡散長を考慮すると、シェル6は、量子ドット5の内部へのIV族半導体不純物の拡散長を所望の長さ以下にすることができるような厚さ(量子ドット5を所望のIV族半導体不純物濃度にすることができる厚さ)を有するものとするのが好ましい。これにより、量子ドット5のIV族半導体不純物濃度を十分に低減させることができ、良好な発光効率が得られるようにすることができる。本実施形態のものでは、シェル6の厚さは10nm以上にするのが好ましい。
また、本実施形態のものでは、電流注入時に抵抗成分にならないようにするために、シェルの厚さは20nm以下にするのが好ましい。
以下、上述のように構成されるコア・シェル型量子ドット4を備える発光素子によって、上述のような作用・効果が得られる原理を説明する。
まず、量子ドット5のIV族半導体不純物濃度を低減できる原理を説明する。
不純物の拡散は、単位体積あたりの不純物原子濃度をC、拡散係数をD、時間をt、距離をxとして、次式(1)で表せる。
Figure 0005205071
なお、IV族半導体不純物の量子ドット5への拡散長は、拡散係数をD、時間をtとして、次式(2)で表せる。
Figure 0005205071
III−V族化合物半導体量子ドット5がIV族半導体埋込層3中に安定に存在するためには、IV族半導体不純物の量子ドット5への拡散長は、量子ドット5が不純物でつぶれてしまわない程度、即ち、量子ドットサイズの半分程度までになっている必要があると考えられる。一般的な量子ドットサイズは、小さいもので20nm程度であるため、拡散長は10nm程度の範囲内になっている必要があると考えられる。
ここで、図2は、IV族半導体埋込層の中に設けられたIII−V族化合物半導体量子ドットの不純物濃度(規格化不純物濃度;Normalized impurity concentration)分布を示している。なお、図2中、横軸は量子ドットの表面からの距離を示している。
図2に示すように、量子ドットの表面における不純物濃度を100%とした場合、量子ドットの表面から5nmの位置で不純物濃度は72%程度に低減し、10nmの位置で48%程度に低減することがわかる。
したがって、上述のように構成されるコア・シェル型量子ドット4では、シェル6の厚さを5nm程度にすれば量子ドット5の表面の不純物濃度を72%程度に低減でき、10nm程度にすれば量子ドット5の表面の不純物濃度を48%程度に低減できることになる。
このように、シェル6の厚さを10nm以上にすれば、量子ドット5の表面の不純物濃度を48%程度にまで低減できるため、IV族半導体不純物の拡散長を、量子ドットサイズの半分程度(量子ドット5の表面から10nm程度)の範囲内にすることができ、量子ドット5が不純物でつぶれてしまうのを防止でき、良好な発光効率が得られるようにすることができる。
次に、発光効率の温度特性を向上させることができる原理を説明する。
量子ドットの発光効率の温度依存性は、電子の量子閉じ込めを支配する伝導帯のエネルギバンド構造によって決まり、次式(3)で表せる。なお、Eaは活性化エネルギ、κBはボルツマン定数、Tは温度、Cは定数である。
Figure 0005205071
なお、活性化エネルギEaは、量子ドットの基底準位に対する障壁層の高さ、即ち、量子ドットの基底準位のエネルギレベルと、障壁層の伝導帯のエネルギレベルの中で最も低いバンドのエネルギレベルとの間のエネルギ差に相当する。
ここで、図3は、活性化エネルギEaが50、100、150、200meVの場合の発光強度(規格化発光強度;Normalized intensity)の温度依存性を示している。
図3に示すように、活性化エネルギEaが大きいほど室温(300K)における発光強度の低下が少なく、室温において発光効率が低下しないことがわかる。発光強度は、室温で比較すると、活性化エネルギEaが200meVの場合は、活性化エネルギEaが50meVの場合の100倍程度となる。
例えば、シェルを有しない構造で、Si層中にInAs量子ドット(底辺サイズ30nm,高さ5nm)を設けると、エネルギバンド構造は図4に示すようになる。
この場合、活性化エネルギEaは、障壁層であるSi層の伝導帯のエネルギレベルの中で最も低いΔバンドのエネルギレベルとInAs量子ドットの基底準位のエネルギレベルとの間のエネルギ差で決まり、このエネルギ差は、図4に示すように、ほぼ0meVとなる。
このように、IV族半導体埋込層(ここではSi層)でIII−V族化合物半導体量子ドット(ここではInAs量子ドット)を埋め込むと、IV族半導体埋込層の間接遷移伝導帯のエネルギレベル(IV族半導体埋込層の伝導帯のΔバンドのエネルギレベル)に対してIII−V族化合物半導体量子ドットの直接遷移伝導帯のエネルギレベル(量子ドットの基底準位のエネルギレベル)が比較的近くなる(エネルギレベル差が小さくなる;ここではほぼ同じになっている)。
このため、キャリアが量子ドット内部に閉じ込められず、温度が室温に近づくにつれて発光強度が低下してしまい、良好な発光効率の温度特性が得られない。特に、室温においてはほとんど発光しない。
一方、本実施形態のように、IV族半導体埋込層(ここではSi層)3中に、量子ドット5にInAs、シェル6にInPを用いた[即ち、シェル6を、量子ドット5内の電子及び正孔の両方に対してエネルギ障壁を形成しうるIII−V族化合物半導体材料によって構成し、量子ドット5とシェル6とがType−1型へテロ構造(図5参照)を構成するようにした]コア・シェル型量子ドット4を設けると、エネルギバンド構造は図5に示すようになる。
この場合、活性化エネルギEaは、障壁層として機能するInPシェル6の伝導帯のエネルギレベルの中で最も低いΓバンドのエネルギレベルとInAsコア(InAs量子ドット)5の基底準位のエネルギレベルとの間のエネルギ差で決まり、このエネルギ差は、図5に示すように、200meV程度となる。
このように、IV族半導体埋込層(ここではSi層)3中に、量子ドット5にInAs、シェル6にInPを用いたコア・シェル型量子ドット4を設けると、InAs量子ドット(III−V族化合物半導体量子ドット)5の直接遷移伝導帯のエネルギレベル(量子ドット5の基底準位のエネルギレベル)に対して、InPシェル(III−V族化合物半導体シェル)6の直接遷移伝導帯のエネルギレベル(シェル6の伝導帯のΓバンドのエネルギレベル)が200meV程度高くなり、シェル6が量子ドット5に対する障壁層として実質的に機能することになる。
これにより、キャリアの量子ドット5の内部への閉じ込めを強くすることができ、室温(300K)においても発光強度の低下を少なくし(図3参照)、発光効率の温度特性を向上させることができ、温度によらず良好な発光(発光効率)が得られるようになる。
次に、本実施形態にかかる発光素子の製造方法について、図6を参照しながら説明する。
ここでは、Si基板1上に、SiGeC層(IV族半導体埋込層)3中に、量子ドット(III−V族化合物半導体量子ドット)5にInAs、シェル6にInPを用いたコア・シェル型量子ドット4を設ける場合を例に説明する。
なお、結晶成長は、有機金属気相成長(MOVPE)法又は分子線エピタキシー法によって行なうことができる。
まず、図6(a)に示すように、例えばSi(001)基板1を650℃に加熱した後、ジシラン(Si26)、ゲルマン(GeH4)、モノメチルシラン(SiH3CH3)を供給して、Si(001)基板1上にSiGeC下地層3Aを成長させる。
次に、温度は一定のまま、原料供給を停止した状態を保持し、上記のIV族原料ガスを十分に排気する。
次いで、図6(a)に示すように、ホスフィン(PH3)を供給しながら、基板温度を480℃まで下げる。これにより、図6(b)に示すように、SiGeC下地層3Aの表面にPからなる吸着層6Xが形成される。
そして、図6(b)に示すように、温度が安定した後、アルシン(AsH3)とトリメチルインジウム(TMIn)を供給して、図6(c)に示すように、コア(ここではInAs量子ドット)5を形成する。ここでは、厚さが1原子層程度のInP下地層6A(これがシェル6の一部を構成する)上に、InAs量子ドット5が形成されることになる。
その後、PH3とTMInを供給して、図6(d)に示すように、厚さが1原子層程度のInPキャップ層6B(これがシェル6の一部を構成する)を形成する。これにより、InAs量子ドット5の表面がInPキャップ層6Bによって覆われることになる。この結果、InP下地層6AとInPキャップ層6BとからなるInPシェル6が形成されることになる。
最後に、図6(d)に示すように、Si26、GeH4、SiH3CH3を供給して、図6(e)に示すように、表面全体が覆われるようにSiGeCキャップ層3Bを成長させる。これにより、SiGeC下地層3AとSiGeCキャップ層3BとからなるSiGeC埋込層3が形成されることになる。この際、InAs量子ドット5が形成されていない領域に形成されているP吸着層6Xは、表面側に拡散又は偏析することによって消滅する。
このようにして、図6(e)に示すように、量子ドット5にInAs、シェル6にInPを用いたコア・シェル型量子ドット4が、SiGeC埋込層3中に形成される。つまり、Si(001)基板1上に、SiGeC埋込層(IV族半導体埋込層)3中に、量子ドット(III−V族化合物半導体量子ドット)5にInAs、シェル6にInPを用いたコア・シェル型量子ドット4が埋め込まれた構造の発光素子が形成される。
なお、ここでは、基板側、即ち、InAs量子ドット5の下側のInPシェル6(InP下地層6A)を、PH3を供給して形成したP吸着層6Xを用いて形成しているが、これに限られるものではなく、例えば、PH3だけでなく、TMInも供給して、厚さが2原子層以上のInP下地層を形成するようにしても良い。この場合、InAs量子ドット5の上側のInPシェル6(InPキャップ層6B)も、厚さが2原子層以上になるように形成して、厚さが2原子層以上のInPシェル6を形成しても良い。
また、ここでは、Si基板1上にSiGeC埋込層3を直接成長させているが、これに限られるものではなく、SiGeC埋込層3の結晶性を高めるために、例えばSiGeC又はSiGeからなる傾斜組成バッファ層やSiバッファ層(例えば低温Siバッファ層)を、Si基板1とSiGeC埋込層3との間に挿入しても良い。
したがって、本実施形態にかかる発光素子によれば、IV族半導体埋込層3の中に直接遷移型III−V族化合物半導体からなる量子ドット5が埋め込まれた構造の発光素子において、発光効率を向上させることができるという利点がある。
つまり、本発光素子によれば、コア・シェル型の量子ドット構造を採用し、シェル6によって量子ドット5とIV族半導体埋込層3とが隔離されているため、相互拡散による不純物ドーピング効果が抑えられ、直接遷移型III−V族化合物半導体からなる量子ドット5の内部のIV族半導体不純物濃度を低減でき、発光効率を向上させることができるという利点がある。
また、本発光素子によれば、コア・シェル型の量子ドット構造を採用し、シェル6を、量子ドット5内の電子及び正孔の両方に対してエネルギ障壁を形成しうるIII−V族化合物半導体材料によって構成し、量子ドット5とシェル6とがType−1型へテロ構造(図5参照)を構成するようにしているため、シェル6によって、量子ドット5へのキャリア(ここでは電子及び正孔の両方)の量子閉じ込め効果を強めることができ、所望の温度条件における発光効率(発光効率の温度特性)を向上させることができるという利点がある。
特に、本発光素子によれば、シェル6の構成(厚さやエネルギ障壁の高さ)を工夫することで、Si基板1上に形成可能で、III−V族化合物半導体量子ドットをIV族半導体埋込層によって埋め込む構造で、不純物濃度が低く、高効率で発光し、また、良好な温度特性を有する量子ドット発光デバイスを実現することができる。
なお、上述の実施形態では、シェル6を、量子ドット5内の電子及び正孔の両方に対してエネルギ障壁を形成しうるIII−V族化合物半導体材料によって構成し、量子ドット5とシェル6とがType−1型へテロ構造(図5参照)を構成するようにしているが、これに限られるものではなく、シェル6を、量子ドット5内の電子又は正孔に対するエネルギ障壁を形成しうるIII−V族化合物半導体材料によって構成し、量子ドット5とシェル6とがType−2型へテロ構造を構成するようにしても良い。この場合もコア・シェル型の量子ドット構造になっているため、III−V族化合物半導体量子ドット5の内部のIV族半導体不純物濃度を低減でき、発光効率を向上させることができる。また、電子又は正孔のいずれかが量子ドット5内に閉じ込められるため、発光効率の温度特性を向上させることができる。但し、上述の実施形態のように、量子ドット5とシェル6とでType−1型へテロ構造を構成し、電子及び正孔の両方を量子ドット5内に閉じ込めるようにした方が、より発光効率の温度特性を向上させることができる。
また、上述の実施形態では、量子ドット層を単層にしているが、これに限られるものではなく、例えば多層の量子ドット層を設けるようにしても良い。多層の量子ドット層を設ける場合は、量子ドット層の間に例えばSiGeC又はSiGeからなるスペーサ層を設けるのが好ましい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態にかかる発光素子について、図7を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる発光素子は、本発明を適用した面発光レーザ(VCSEL;Vertical Cavity Surface Emitting LASER;垂直共振器型面発光レーザ)である。垂直共振器面発光レーザ)
本面発光レーザは、Si基板上に形成可能なSi系面発光レーザ(Si系垂直共振器型発光素子)であり、図7に示すように、上述の第1実施形態において説明したコア・シェル型量子ドット4を含むIV族半導体埋込層[ここではSi1-x-yGexy(0≦x+y≦1)埋込層]3を活性層2として用いた面発光レーザである。なお、図7では、上述の第1実施形態のもの(図1参照)と同一のものには同一の符号を付している。
つまり、本面発光レーザは、図7に示すように、Si基板10上に、基板側から順に、下部Si/SiO2多層膜DBRミラー11、単結晶Si層12、p型SiGeC層(コンタクト層)13、活性層(発光層)2、SiO2絶縁層14、n型SiGeC層(コンタクト層)15、上部Si/SiO2多層膜DBRミラー16を積層させた構造になっている。そして、p型SiGeCコンタクト層13上に、金属によってp側電極17が形成されており、n型SiGeCコンタクト層15上に、金属によってn側電極18が形成されている。
ここで、活性層2は、上述の第1実施形態と同様に、IV族半導体埋込層[ここではSi1-x-yGexy(0≦x+y≦1)埋込層]3の中にコア・シェル型量子ドット4が埋め込まれた構造になっている。なお、図7では、2層の量子ドット層を備えるものを示している。
この活性層2の両側に、SiO2絶縁層14が形成されている。
また、活性層2を上下で挟み込むように、Si/SiO2多層膜DBRミラー11,16が設けられており、これにより、共振器構造が形成されている。
ここで、最も単純な完全周期構造のDBRミラーの場合、DBRミラーの最大反射率は、各層の膜厚を光学距離に換算したものの4倍に対応する波長において得られる。つまり、各層の膜厚は、所望の発光波長を各層の屈折率で割ったものの1/4に対応する厚さとして得られる。また、反射率の最大値は、ミラーの周期数を増大させることによって高めることができる。
このため、例えば、良好なVCSELを実現するために必要な99%以上の反射率を波長1.3μmで得るためには、Si膜の厚さを96nmとし、SiO2膜の厚さを225nmとし、周期数を4以上にすれば良い。
なお、DBRミラーの構成(各層の材料、膜厚、周期数など)は、上述のものに制限されるものではなく、他の公知の材料の組み合わせによって構成された多層膜DBRミラーを用いることもできる。例えば、SiGe/Si多層膜DBRミラーなどの導電性多層膜DBRミラーを用いることもできる。この場合、p側電極17は基板裏面側に設けても良い。
ここでは、多層膜DBRミラーを、絶縁膜(SiO2)を含むSi/SiO2多層膜DBRミラー11,16としているため、活性層2と多層膜DBRミラー11,16との間に、それぞれ、コンタクト層(導電性半導体層)13,15が設けられている。つまり、活性層2と上部Si/SiO2多層膜DBRミラー16との間に、上部多層膜DBRミラー16よりも外側の方まで延びるn型SiGeCコンタクト層15が設けられている。また、活性層2と下部Si/SiO2多層膜DBRミラー11との間に、上部多層膜DBRミラー16及びn型SiGeCコンタクト層15よりも外側の方まで延びるp型SiGeCコンタクト層13が設けられている。
このため、SiO2絶縁層14は、p型SiGeCコンタクト層13及びn型SiGeCコンタクト層15によって上下で挟み込まれるように設けられている。
なお、p型SiGeC層13は、p型SiGe層であっても良い。また、n型SiGeC層15は、n型SiGe層であっても良い。
次に、本実施形態にかかる発光素子(面発光レーザ)の製造方法について、図8を参照しながら説明する。
まず、図8(a)に示すように、Si基板10上に、例えばCVD法によって、Si膜とSiO2膜を交互に積層させて、下部Si/SiO2多層膜DBRミラー11を形成する。
次に、図8(a)に示すように、下部Si/SiO2多層膜DBRミラー11上に、他のSi基板12Aをウェハボンディングし、図8(b)に示すように、このSi基板12Aをダイシング、研磨によって薄膜化する。これにより、図8(c)に示すように、下部Si/SiO2多層膜DBRミラー11上に単結晶Si層12が形成される。
その後、図8(d)に示すように、単結晶Si層12上に、p型SiGeC層(コンタクト層)13、IV族半導体埋込層[ここではSi1-x-yGexy(0≦x+y≦1)埋込層]3の中にコア・シェル型量子ドット4を含む活性層2、n型SiGeC層(コンタクト層)15Aを順に形成する。
なお、結晶成長は、有機金属気相成長(MOVPE)法又は分子線エピタキシー法によって行なうことができる。
具体的には、まず、図8(d)に示すように、不純物として例えばB(ホウ素)を1×1018cm-3ドーピングしたp型SiGeC層13を、例えば650℃の成長温度で成長させる。
次に、p型SiGeC層13上に、アンドープのSiGeC下地層3A[図6(a)参照]を、例えば650℃の成長温度で、厚さ50nm成長させる。
次いで、SiGeC下地層3A上に、上述の第1実施形態と同様の方法によって、コア・シェル型量子ドット4を形成する[図6(b)〜(d)参照]。
次に、コア・シェル型量子ドット4が埋め込まれるように、アンドープのSiGeCキャップ層3B[図6(e)参照]を、例えば480℃の成長温度で、厚さ50nm成長させる。
このようにして、p型SiGeC層13上に、SiGeC下地層3AとSiGeCキャップ層3BとからなるSiGeC埋込層(IV族半導体埋込層)3の中にコア・シェル型量子ドット4を含む活性層2が形成される。
次に、図8(d)に示すように、活性層2上に、不純物として例えばAs(ヒ素)を1×1018cm-3ドーピングしたn型SiGeC層15Aを、例えば650℃の成長温度で成長させる。これにより、n型SiGeC層15の一部が形成される。
なお、例えばMOVPE法によるSiGeC層の成長には、例えばジシラン(Si26)、ゲルマン(GeH4)、モノメチルシラン(SiH3CH3)を用いれば良い。
その後、図8(e)に示すように、例えばリソグラフィ技術によって、積層構造の一部をp型SiGeC層13が露出するまでメサ型にエッチング(加工)し、全面が覆われるようにSiO2絶縁層14を形成する。そして、n型SiGeC層15Aの表面が露出するように、SiO2絶縁層14を研磨によって平坦化した後、表面に露出したn型SiGeC層15A及びSiO2絶縁層14の全面が覆われるように、図8(f)に示すように、不純物として例えばAs(ヒ素)を1×1018cm-3ドーピングしたn型SiGeC層15Bを、例えば650℃の成長温度で成長させる。これにより、n型SiGeC層15Aとn型SiGeC層15Bとからなるn型SiGeC層15が形成される。なお、n型SiGeC層15の残りの部分15Bに代えて、導電性多結晶n型Si層を形成しても良い。
次に、図8(f)に示すように、n型SiGeC層15上に、例えばCVD法によって、Si膜とSiO2膜を交互に積層させて、上部Si/SiO2多層膜DBRミラー16を形成する。
その後、図8(g)に示すように、例えばリソグラフィ技術によって、n側電極形成領域をn型SiGeC層15が露出するまでエッチングする。また、p側電極形成領域をp型SiGeC層13が露出するまでエッチングする。
そして、n型SiGeC層15の表面に、例えば真空蒸着法によってn側電極(金属電極)18を形成する。また、p型SiGeC層13の表面に、例えば真空蒸着法によってp側電極(金属電極)17を形成する。
このようにして、Si基板10上に、上述の第1実施形態において説明したコア・シェル型量子ドット4を含むIV族半導体埋込層[ここではSi1-x-yGexy(0≦x+y≦1)埋込層]3を活性層2として用いた面発光レーザが形成される。
したがって、本実施形態にかかる発光素子(面発光レーザ)によれば、上述の第1実施形態のものと同様に、IV族半導体埋込層3の中に直接遷移型III−V族化合物半導体からなる量子ドット5が埋め込まれた構造の発光素子において、発光効率を向上させることができるという利点がある。
つまり、本発光素子によれば、コア・シェル型の量子ドット構造を採用し、シェル6によって量子ドット5とIV族半導体埋込層3とが隔離されているため、相互拡散による不純物ドーピング効果が抑えられ、直接遷移型III−V族化合物半導体からなる量子ドット5の内部のIV族半導体不純物濃度を低減でき、発光効率を向上させることができるという利点がある。
また、本発光素子によれば、コア・シェル型の量子ドット構造を採用し、シェル6を、量子ドット5内の電子及び正孔の両方に対してエネルギ障壁を形成しうるIII−V族化合物半導体材料によって構成し、量子ドット5とシェル6とがType−1型へテロ構造(図5参照)を構成するようにしているため、シェル6によって、量子ドット5へのキャリア(ここでは電子及び正孔の両方)の量子閉じ込め効果を強めることができ、所望の温度条件における発光効率(発光効率の温度特性)を向上させることができるという利点がある。
特に、本発光素子によれば、シェル6の構成(厚さやエネルギ障壁の高さ)を工夫することで、Si基板1上に形成可能で、III−V族化合物半導体量子ドット5をIV族半導体埋込層3によって埋め込む構造で、不純物濃度が低く、高効率で発光し、また、良好な温度特性を有する量子ドット発光デバイスを実現することができる。
なお、上述の実施形態では、基板側にp型SiGeC層13及びp側電極17を設けているが、これに限られるものではなく、基板側にn型SiGeC層及びn側電極を設けるようにしても良い。
また、面発光レーザの構造は、上述の実施形態の構造に限定されるものではなく、他の構造のものであっても、III−V族化合物半導体量子ドットを含むIV族半導体埋込層を活性層として用いた面発光レーザであれば、本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、本発明を面発光レーザに適用した場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、例えば発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)やLD(レーザダイオード)などの他の発光素子に本発明を適用することもできる。
[その他]
なお、上述の各実施形態では、単体の発光素子として説明しているが、上述の各実施形態の発光素子を他の機能素子とともに同一Si基板上に集積することによって集積素子を構成することもできる。なお、基板をSi基板としているが、Si系材料(即ち、Si又はSiの入ったIV族半導体混晶)からなる基板(Siを含む基板)であれば良い。
例えば図9に示すように、集積素子を、Si基板20上に、発光素子(上述の第1実施形態の発光素子又は上述の第2実施形態の面発光レーザ)21と、受光素子(機能素子)22と、電子回路(電子素子;機能素子)23とを集積したものとして構成することもできる。
ここで、受光素子22は、例えばSi層とSiGeC層とを積層させたものとして構成される(Si/SiGe受光素子)。
このような構成の集積素子では、入力された光は、受光素子22で光信号から電気信号に変換され、電子回路23で例えば演算などの各種処理が施された後、発光素子21によって光信号に変換されて出力されることになる。
また、例えば図10に示すように、集積素子を、上述の第2実施形態の面発光レーザ(発光素子)が形成されている同一Si基板10上に、面発光レーザを駆動するための駆動素子(電子素子;機能素子;例えばMOSFET;変調駆動回路,電子回路)30を集積したものとして構成することもできる。なお、図10では、上述の第2実施形態のもの(図7参照)と同一のものには同一の符号を付している。
具体的には、図10に示すように、上述の第2実施形態の面発光レーザ(発光素子)が形成されている同一Si基板10上に、p型MOSFET30をモノリシックに集積して、集積素子を構成することもできる。
このような集積素子は、例えば、以下のようにして作製することができる。
単結晶Si層12上に、n型Si層31を成長させた後、イオン注入によってp+領域(p+−Si層)32を形成する。その後、SiO2膜33を積層し、その上にゲート電極34を形成するとともに、p+−Si層32に接するようにソース電極35及びドレイン電極36を形成する。この際、ドレイン電極36は、面発光レーザの一方のp側電極との共通電極として構成すれば良い。これにより、面発光レーザの変調駆動回路を構成するp型MOSFET30が形成される。
なお、集積素子の構成は、これらの構成に限られるものではなく、他の構成の集積素子の発光素子部分に、上述の第1及び第2実施形態の発光素子を適用することができる。
また、本発明は、上述した各実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
本発明の第1実施形態にかかる発光素子の構成を示す模式的断面図である。 IV族半導体埋込層の中に設けられたIII−V族化合物半導体量子ドットの不純物濃度分布を示す図である。 活性化エネルギが50、100、150、200meVの場合の発光強度の温度依存性を示す図である。 Si層中にInAs量子ドットを設けた場合のエネルギバンド構造を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる発光素子(Si層中にInAsコアとInPシェルとからなるコア・シェル型量子ドットを設けたもの)のエネルギバンド構造を示す図である。 (a)〜(e)は、本発明の第1実施形態にかかる発光素子(SiGeC層中にInAsコアとInPシェルとからなるコア・シェル型量子ドットを設けたもの)の製造方法を説明するための模式的断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる発光素子(InAsコアとInPシェルとからなるコア・シェル型量子ドットを含むSiGeC層を活性層とした面発光レーザ)の構成を示す模式的断面図である。 (a)〜(g)は、本発明の第2実施形態にかかる発光素子(面発光レーザ)の製造方法を説明するための模式的断面図である。 本発明の各実施形態にかかる発光素子を備える集積素子の構成例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態にかかる発光素子(面発光レーザ)を備える集積素子の他の構成例を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 Si基板
2 活性層(発光層)
3 IV族半導体埋込層[Si1-x-yGexy(0≦x+y≦1)層;SiGeC埋込層]
3A SiGeC下地層
3B SiGeCキャップ層
4 コア・シェル型量子ドット
5 III−V族化合物半導体量子ドット(コア)
6 シェル
6A InP下地層
6B InPキャップ層
6X Pからなる吸着層
10 Si基板
11 下部Si/SiO2多層膜DBRミラー
12 単結晶Si層
12A Si基板
13 p型SiGeC層(コンタクト層)
14 SiO2絶縁層
15,15A,15B n型SiGeC層(コンタクト層)
16 上部Si/SiO2多層膜DBRミラー
17 p側電極
18 n側電極
20 Si基板
21 発光素子
22 受光素子
23 電子回路(電子素子)
30 駆動素子(電子素子;p型MOSFET;変調駆動回路,電子回路)
31 n型Si層
32 p+−Si層
33 SiO2
34 ゲート電極
35 ソース電極
36 ドレイン電極

Claims (8)

  1. Siを含む基板と、
    前記基板上に形成された活性層とを備え、
    前記活性層が、直接遷移型III−V族化合物半導体材料からなる量子ドットと、前記量子ドットの表面全体を覆う外殻部と、前記外殻部によって覆われた前記量子ドットを埋め込むIV族半導体埋込層とを備え
    前記外殻部は、前記量子ドット内の電子又は正孔に対するエネルギ障壁を形成しうる半導体材料によって構成されており、前記量子ドットの内部へのIV族半導体不純物の拡散長を所望の長さ以下にすることができるような厚さを有することを特徴とする発光素子
  2. 前記活性層を上下で挟み込むように設けられた多層膜DBRミラーを備えることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記IV族半導体埋込層が、Si1-x-yGexy(0≦x+y≦1)からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の発光素子。
  4. 前記コアが、InAs1-xSbx(0≦x≦1),In1-xGaxAs(0≦x≦1),InAs1-xN(0≦x≦1),In1-xGaxSb(0≦x≦1),InSb1-xx(0≦x≦1)の中のいずれかの材料からなることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子。
  5. 前記外殻部が、III−V族化合物半導体材料からなることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子。
  6. 前記外殻部が、InxGa1-xAsy1-y(0≦x≦1,0≦y≦1)又はAlxGayIn1-x-yAs(0≦x+y≦1)からなることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子。
  7. 前記外殻部は、厚さが10nm以上20nm以下であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の発光素子と、
    機能素子とを備え、
    前記発光素子と前記機能素子とが同一基板上に集積されていることを特徴とする集積素子。
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