JP5204320B1 - バージンキャップ付き容器 - Google Patents

バージンキャップ付き容器 Download PDF

Info

Publication number
JP5204320B1
JP5204320B1 JP2012017429A JP2012017429A JP5204320B1 JP 5204320 B1 JP5204320 B1 JP 5204320B1 JP 2012017429 A JP2012017429 A JP 2012017429A JP 2012017429 A JP2012017429 A JP 2012017429A JP 5204320 B1 JP5204320 B1 JP 5204320B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
container
virgin
ring
neck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012017429A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013154916A (ja
Inventor
康之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fancl Corp
Original Assignee
Fancl Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fancl Corp filed Critical Fancl Corp
Priority to JP2012017429A priority Critical patent/JP5204320B1/ja
Priority to CN201280067116.6A priority patent/CN104053608B/zh
Priority to PCT/JP2012/075948 priority patent/WO2013114677A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5204320B1 publication Critical patent/JP5204320B1/ja
Publication of JP2013154916A publication Critical patent/JP2013154916A/ja
Priority to HK14112100.6A priority patent/HK1198641A1/xx
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3442Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with rigid bead or projections formed on the tamper element and coacting with bead or projections on the container
    • B65D41/3447Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with rigid bead or projections formed on the tamper element and coacting with bead or projections on the container the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/02Caps or cap-like covers without lines of weakness, tearing strips, tags, or like opening or removal devices
    • B65D41/04Threaded or like caps or cap-like covers secured by rotation
    • B65D41/0492Threaded or like caps or cap-like covers secured by rotation formed by several elements connected together

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】内容物の注出用ポンプ付き容器等の各種容器に適用でき、未開封又は既開封(未使用又は既使用)を容易に判定することができ、切断除去されるバージンキャップ本体を廃棄する手間を省略でき、また、切断用連結部の強度を比較的高くすることができる容器を提供することを課題とする。
【解決手段】容器本体、バージンキャップ、及び、キャップを具備する容器であって、容器本体は、内容物の注出口と係止部を有する首部、及び、胴部を備えるものであり、バージンキャップは、前記係止部に係止されている係合部材、及び、該係合部材と切断用連結部を介して連結し、少なくとも前記注出口を被冠するバージンキャップ本体を備えるものであり、キャップは、前記係合部材外周面又は前記係止部下方の首部外周面に形成された雄螺旋と螺合し得る雌螺旋と、該キャップ内に前記バージンキャップ本体を保持し得る保持部を備えるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、バージンキャップ付き容器に関する。
従来、各種容器は、生産者から消費者に渡る過程において、不正使用や異物混入等の虞があるため、その対策として、未開封であることや未使用であることが容易に判定できるようになった容器が数多く提案されている。
例えば、熱収縮フィルムでキャップ部や容器全体を包装した容器が知られており、現在も多く使用されている。しかしながら、熱収縮フィルムで包装した容器は、その包装に熱収縮性フィルムを必要とし、その包装にも手間が掛かる、さらに、必ずしも見栄えが良くない、使用開始時のフィルム取り外しに手間が掛かり煩わしい等の多くの問題点がある。
また、薄肉脆弱ブリッジをキャップに設け、薄肉脆弱ブリッジの破断の有無によって未開封であることが容易に判定できる容器が広く知られている(特許文献4,5参照)。この薄肉脆弱ブリッジは、キャップを開栓のために回転させると破断されるので、比較的簡単な構造でありながら、外観上未開封又は既開封を容易に判定できる点で有効なものである。しかしながら、破断後の薄肉脆弱ブリッジ痕がキャップ下端や容器本体首部に残存するため、外観や意匠性が重視される化粧料等の容器としては、採用されにくいという問題点がある。
また、未使用時に注出口を封止状態に保つ封止膜を使用開始時に開封して使用する容器が数多く提案され、さらに、未使用状態で不用意に開封できないように不正開封防止機構(開封防止部材)が付属したキャップ構造も知られている(特許文献2,4,7〜9参照)。しかしながら、注出口を封止状態に保つ封止膜をエアゾール容器や注出用ポンプ付き容器に適用するには困難な面がある。
特許文献1には、子供等の悪戯では容易に取り外すことができず、取り外しの必要がある場合には、簡単な操作で取り外しができるオーバーキャップ付きエアゾール容器について記載されている。しかしながら、該オーバーキャップは大人によって容易に取り外しできるものであるため、未開封又は既開封(未使用又は既使用)を容易に判定できるものではないという問題点がある。
特許文献4には、注出ポンプを備えた容器本体と蓋体(キャップ)を備えた容器において、容器本体に固着される下半部と注出ポンプの頭部を覆う上半部と該両部を連結する脆弱ブリッジとから構成される封緘キャップを蓋体と注出ポンプの間に設けることが記載されている。このポンプ付き容器によれば、封緘キャップの有無、脆弱ブリッジの破断の有無により、未開封又は既開封(未使用又は既使用)を容易に判定することができる、外観を未使用状態と使用状態において同じとすることができ、デザイン上の自由度を広げることができる、切断される脆弱ブリッジを目立たない位置に設定でき、美観をあまり損なわない等の有用な効果を得ることができる。
しかしながら、脆弱ブリッジ切断後の封緘キャップを廃棄する必要があるため廃棄の手間がかかる、脆弱ブリッジは、使用者が封緘キャプを把持して容易に切断されるように低強度に設定されているため、力の弱い子供等の悪戯などによっても不正切断される虞が大きい、脆弱ブリッジの切断痕として微小突部が封緘キャップ及び/又は容器本体首部に残存するため、手指接触による切り傷の虞がある等の問題点が本発明者によって認識された。
特開2000-255608号公報 特開2002-225894号公報 特開2002-326644号公報 特開2003-267410号公報 特開2005-280799号公報 特開2006-44781号公報 特開2006-193202号公報 国際公開第2007/126062号 特開2011-162197号公報
本発明は、未開封又は既開封(未使用又は既使用)を容易に判定することができ、切断除去される封緘キャップ(バージンキャップ)本体を廃棄する手間を省略することができる容器を提供することを課題とする。
本発明は、容器の未開封乃至容器内容物の未使用を示すバージンキャップ本体を、容器本体首部に螺着されたキャップの回転により使用開始時に容易に取り外すことができるとともに、取り外したバージンキャップ本体をそのままキャップ内部に保持することができる容器である。容器が少なくとも次の(a)容器本体、(b)バージンキャップ、及び、(c)キャップを具備することにより、上記課題の解決が可能であることを見出したものである。
(a)容器本体は、内容物の注出口と係止部を有する首部、及び、胴部を備えるものである。
(b)バージンキャップは、前記係止部に係止されている係合部材、及び、該係合部材と切断用連結部を介して連結し、少なくとも前記注出口を被冠するバージンキャップ本体を備えるものである。
(c)キャップは、前記係合部材外周面又は前記係止部下方の首部外周面に形成された雄螺旋と螺合し得る雌螺旋と、該キャップ内に前記バージンキャップ本体を保持し得る保持部を備えるものである。
すなわち、本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)容器本体、バージンキャップ、及び、キャップを具備するバージンキャップ付き容器であって、
容器本体は、内容物の注出口と係止部を有する首部、及び、胴部を備えるものであり、
バージンキャップは、前記係止部に係止されている係合部材、及び、該係合部材と切断用連結部を介して連結し、少なくとも前記注出口を被冠するバージンキャップ本体を備えるものであり、
キャップは、前記係合部材外周面又は前記係止部下方の首部外周面に形成された雄螺旋と螺合し得る雌螺旋と、該キャップ内に前記バージンキャップ本体を保持し得る保持部を備えるものであり、
未使用状態において、キャップの保持部がバージンキャップ本体を保持するのを防止するリングをさらに具備し、
該リングは、前記首部が貫通し得る開口と、前記保持部がバージンキャップ本体に形成された被保持部と接触するのを防止するスペーサとしての軸方向長さを有する筒状部とを備えており、
該リングは、キャップ下部に取り付けられるようにキャップを構成する外筒の内周面に嵌合する嵌合片をさらに備えるとともに、リングの前記筒状部は、その水平断面がキャップ下部と大略等しい外形輪郭形状に形成されていることを特徴とするバージンキャップ付き容器。
(2)キャップの前記保持部は、リングを外した状態においてキャップの螺着方向の回転による容器本体胴部側への移動により、バージンキャップ本体を保持し得るものであることを特徴とする上記(1)に記載のバージンキャップ付き容器。
(3)バージンキャップの前記切断用連結部は、キャップ内にバージンキャップ本体を保持後、キャップの反螺着方向への回転により切断され得るものであることを特徴とする上記(2)に記載のバージンキャップ付き容器。
)容器本体は、キャップ又はリングが取り付けられたキャップに対して螺着方向への回転限界を規制する回転限界規制部を備えることを特徴とする上記(1)に記載のバージンキャップ付き容器。
)前記容器本体は、内容物を注出するポンプを備えるものであることを特徴とする上記(1)に記載のバージンキャップ付き容器。
)前記容器本体は、内容物の注出通路に逆流防止弁を備えるものであることを特徴とする上記(1)に記載のバージンキャップ付き容器。
)容器が化粧品用容器であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1項に記載のバージンキャップ付き容器。
本発明は、上記のような特徴を具備することにより、次の(ア)〜(オ)に記載したような顕著な効果を奏することができる。
(ア)バージンキャップ本体の有無や切断用連結部の有無によって、容器の未開封又は既開封、容器内容物の未使用又は既使用を容易に判定することができる。
(イ)切断用連結部切断後のバージンキャップ本体は、キャップの内部に保持し得るので、廃棄する手間を省略することができる。
(ウ)キャップ内へのバージンキャップ本体の保持や切断用連結部の切断に、キャップの螺合回転を利用することができるので、切断用連結部の強度をある程度高くすることができる。そのため、子供等が未使用状態のバージンキャップ本体を悪戯して把持したとしても、切断用連結部が不正切断される虞を小さくすることができる。
(エ)切断用連結部の切断痕である微小突部等の連結部残滓を係合部材側に残存させず、バージンキャップ本体側に残存するようにできる。そのため、切断痕である微小突部等の連結部残滓は、キャップの内側に存在することになり、意匠性をほとんど低下させないし、また、手指の接触安全性もほとんど低下しない。
(オ)容器の外観を未使用状態と使用状態においてあまり変化しないようにすることができる。化粧用容器として適している。
実施例の未使用状態の容器を示す図面。(a)は平面図、(b)は正面図である。 未使用状態の容器の正面図において、キャップ、バージンキャップ、及び、リングの断面を示す図面である。 容器本体を示す図面。(a)は平面図、(b)は正面図である。 リングを示す図面。(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図、(d)は底面図である。 キャップを示す図面。(a)は平面図、(b)は天板41を分解して示す(a)のA−A断面図、(C)は天板41を分解して示す(a)のB−B断面図、(d)は底面図である。 バージンキャップを示す図面。(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側断面図である。 実施例の使用開始後の容器を示す図面。(a)は平面図、(b)は正面図である。 使用開始後の容器の正面図において、キャップ、及び、バージンキャップ(バージンキャップ本体と係合部材)の断面を示す図面である。 使用開始後の係合部材付き容器本体を示す図面。(a)は平面図、(b)は正面図である。
本発明は、内容物が充填された容器本体の少なくとも注出口を被冠し、未開封状態乃至未使用状態であることを保証するバージンキャップが付属した容器であって、使用開始時にバージンキャップ本体を取り外し、注出口を露出可能とする際に、首部に着脱自在に設けられたキャップ内に取り外されたバージンキャップ本体を保持できるようにした容器に関する。
本発明のバージンキャップ付き容器は、少なくとも、次の(a)容器本体、(b)バージンキャップ、及び、(c)キャップを具備するものである。
(a)容器本体は、内容物の注出口と係止部を有する首部、及び、胴部を備えるものである。
(b)バージンキャップは、前記係止部に係止されている係合部材、及び、該係合部材と切断用連結部を介して連結し、少なくとも前記注出口を被冠するバージンキャップ本体を備えるものである。
(c)キャップは、前記係合部材外周面又は前記係止部下方の首部外周面に形成された雄螺旋と螺合し得る雌螺旋と、該キャップ内に前記バージンキャップ本体を保持し得る保持部を備えるものである。
キャップの前記保持部は、キャップの螺着方向の回転による容器本体胴部側への移動により、バージンキャップ本体に形成された被保持部に係合するように構成することが望ましい。また、バージンキャップの切断用連結部は、キャップ内保持部によるバージンキャップ本体の保持後、キャップの反螺着方向への回転により切断され得るように構成することが望ましい。これらのように構成すると、キャップの螺合回転を前記保持部によるバージンキャップ本体の保持や切断用連結部の切断に利用できるので、比較的大きな保持力や切断力を得ることができる。そのため、前記切断用連結部の強度を比較的高く設定できるので、バージンキャップ本体を把持した子供の悪戯や不用意な操作によってバージンキャップ本体が取り去られる可能性を小さくすることができる。
本発明のバージンキャップ付き容器は、未使用状態において前記キャップ内の保持部が前記バージンキャップ本体を誤って保持するのを防止するリングをさらに具備することにより、容器の未使用状態をより確実化することができる。リングは、未使用状態の容器に備えられ、螺合時のキャップの回転に伴うキャップの容器本体胴部側への軸方向移動を制限し、キャップ内の保持部がバージンキャップ本体に形成された被保持部と接触するのを防止する部材であって、例えば、前記円筒状の首部が貫通し得る開口と、前記保持部が前記被保持部と接触するのを防止するスペーサとしての軸方向長さを有する筒状部とを備えるものとすることができる。
容器がリングを具備しない場合には、バージンキャップ本体の被保持部がキャップ内の保持部により誤って保持され係合部材から取り外されないように、バージンキャップが首部に係止された容器本体とキャップとを別にしておくなどして、流通、展示する必要があるが、リングを具備する場合には、それら全てを組み付けた状態で流通、展示しても、キャップの螺合回転によるバージンキャップ本体の不用意な取り外しを防止することができる。
使用開始時には、リングは取り外され、キャップが容器本体の首部に螺着される。キャップのネジ止め方向(螺着方向)への回転に伴い、キャップ内の保持部は、キャップとともに容器本体胴部側へ軸方向移動し、バージンキャップ本体の被保持部と接触し、バージンキャップ本体はキャップ内に保持される。その後、キャップを開栓方向(反螺着方向)に回転する際に、バージンキャップ本体と係合部材とを連結する切断用連結部が切断され、それ以降は、バージンキャップ本体はキャップと一体的な部分として、係合部材は容器本体と一体的な部分として、それぞれ機能し、キャップを脱着することにより注出口を露出させて、内容物の注出利用が可能となる。
容器本体、バージンキャップ、キャップ、リングの材質は、特に限定するものではないが、一般的には、合成樹脂、金属、ガラス、それらの複合材料、複合体等が使用できる。 また、透明、不透明、一部透明、耐熱性、ガス不透過性等、内容物や用途や構成部品等に応じて、種々の物性のものを採用することができるし、さらに、構成部品等の表面の一部又は全体に塗膜、印字、印刷模様等を形成することもできる。一般的には、低比重による軽量性、多様な美的デザイン容器や機能性容器の成形容易性等の点で合成樹脂が好ましい。用いる合成樹脂は、限定されないが、内容物や用途や構成部品等に応じて、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、PET等のポリエステル系樹脂、ABS樹脂などを用いることができる。
容器本体に充填される内容物は、限定されないが、一般的には、液体、粒体、粉体、固液混合物、ペースト、冷凍物等であり、化粧料、洗剤、各種薬剤、飲料、食料等が例示できる。
以下では、本発明のバージンキャップ付き容器の各構成要素についてさらに説明する。
〔容器本体〕
本発明における容器本体は、少なくとも、注出口を有する首部と内容物の主な収容部である胴部とを備える。首部の直下の胴部との間に水平乃至下方に傾斜する肩部を備えることもできる。
首部は、上端面や上部側面等の上部に内容物の注出口と、注出口より下方の側面又は外周面にバージンキャップを抜け止め状態に係止し得る係止部とを少なくとも有する。バージンキャップの係合部材の外周面にキャップの雌螺旋に螺合する雄ネジ等の雄螺旋を形成しない場合には、前記係止部下方の首部外周面に雄ネジ等の雄螺旋を形成する。バージンキャップの係合部材の外周面にキャップの雌螺旋に螺合する雄ネジ等の雄螺旋を形成する場合には、係合部材が首部に対し回転しないように、該首部外周面に該係合部材用の回り止め部を形成する。係合部材外周面又は前記係止部下方の首部外周面に形成される雄螺旋は、連続するものが望ましいが、断続的に設けることもできるし、また、単条、多条のいずれとすることもできる。
首部の水平断面形状は、特に限定するものではないが、雄螺旋を形成する首部外周面、又は、雄螺旋が形成されている係合部材に当接する首部外周面は、円筒状とする必要がある。首部全体を円筒状とすると、首部全体の構造が簡素化するので、設計・製作上望ましい。
バージンキャップの係合部材を抜け止め状態に係止し得る係止部は、限定するものではないが、首部の側面又は外周面から外方に突出する突部、環状突条、周方向突条などとすることができる。該係合部材用の回り止め部は、限定するものではないが、円筒状首部の外周面から半径方向外方に突出する1個又は複数個の軸方向突条又は軸方向溝とすることができる。該軸方向溝は、前記環状突条を複数の周方向突条に分割するように形成されたものであると、抜け止めと回り止めの構造を簡素化できるので望ましい。
容器本体は、キャップ又はリングが装着されたキャップに対して螺着方向への回転限界を規制する回転限界規制部を備えることが好ましい。そのような回転限界規制部は、首部の基端部及び/又は肩部に形成され、前記基端部外周の接線に大略垂直な規制面を有する回転限界規制突部とすることができる。該規制面は、基端部外周の接線に垂直であることが最も好ましいが、該垂直な面に対し±40度(好ましくは±20度)の範囲内であれば許容し得る。前記基端部及び/又は肩部は、キャップ又はリングに形成された位置決め突部が前記規制面に対面しているときに、キャップやリングをその位置で保持するため、該位置決め突部の前記対面部と反対側の面に係合する部分を有することが好ましい。そのような係合する部分としては、該位置決め突部がその弾性変形により乗り越すことができる乗り越し突部とすることができる。
容器の胴部は、水平断面が、回転対称、回転非対称、円形断面、長円形断面、多角形(例えば、正方形、長方形、正五角形、正六角形等)断面、多角形の各辺が円弧状に膨出変形した多角形断面等、各種の形状・構造のものが採用できる。また、胴部の高さに応じて水平断面が徐々に変化し、垂直断面で見た外形輪郭が錐状、逆錐状、円弧状等であっても良いし、さらに、胴部の外径輪郭が螺旋状に変化するものであっても良い。
容器本体は、内容物注出用のポンプや、注出した内容物の容器内への逆流を防止する逆流防止弁を具備することができる。内容物注出用のポンプを設ける場合、限定するものではないが、首部上部の注出口周囲部分を上下移動や左右移動可能に構成し、その上下移動や左右移動によりポンプを作動するように構成することができる。
容器本体は、射出成形等により全体を単一工程で製造することができる外、複数の構成部品を相互に組み立て、接合することにより形成することもできる。容器の材質は、限定するものではないが、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、PET、PCTA等の飽和ポリエステル系樹脂などの各種合成樹脂、ガラス等を挙げることができる。
〔バージンキャップ〕
バージンキャップは、容器本体首部側面又は外周面の係止部に係止される係合部材、及び、該係合部材と切断用連結部を介して連結し、少なくとも前記注出口を被冠し得るバージンキャップ本体を備えている。
係合部材は、容器本体首部の前記係止部に係止され、前記首部から容易には抜けない抜け止め状態とされる。そのため、係合部材とバージンキャップ本体とを連結している切断用連結部が切断されない限りにおいて、少なくとも注出口を被冠するバージンキャップ本体も同様の抜け止め状態となり、容器内容物は未使用状態が保証される。
係合部材を首部に対し抜け止め状態と同時に回り止め状態とすると、内部にバージンキャップ本体を一体的に保持したキャップを螺合回転して切断用連結部を切断する際に、キャップの回転による剪断力をも切断に利用することが可能となり得るし、また、キャップの雌螺旋と螺合する雄螺旋を係合部材の外周面に設けることができるので、設計・製作上好ましい。
係合部材を首部の側面又は外周面の係止部に対し抜け止め状態とする係合部としては、限定するものではないが、首部の側面又は外周面の周方向突条や環状突条と嵌合する周方向溝とすることができる。該係合部材用の回り止め部は、限定するものではないが、円筒状首部の外周面の1個又は複数個の軸方向突条又は軸方向溝と係合する軸方向溝又は軸方向突条とすることができる。該軸方向突条は、前記周方向溝を周方向に分割するように形成されたものであると、抜け止めと回り止めの構造を簡素化できるので望ましい。
バージンキャップ本体は、首部の上端面や上部側面等の首部上部に形成された注出口を含む首部を被冠し、キャップの保持部に保持されるものであればどのような形状、構造のものでも良いが、一般的には、天井壁と天井壁の外周から垂下する円筒、角筒等の筒状とすることができ、特に上端が閉じた円筒状とすると、設計・製作を容易化できるので望ましい。
バージンキャップ本体に形成される被保持部は、キャップ内の保持部に係合してバージンキャップ本体をキャップ内に保持し得るものであればどのような形状、構造であっても良いが、一般的には、天井壁直下で大径筒状部より上方の小径筒状部外周面に(好ましくは等間隔に)形成された複数(例えば、2〜16個、好ましくは4〜12個)の突部とすることができる。該突部は、キャップ内部の環状突部を乗り越え、該環状突部上方の縦溝に係合するように構成すると、キャップに対しバージンキャップ本体が抜け止めかつ回り止めとなるので好ましい。
係合部材とバージンキャップ本体とを連結する切断用連結部は、キャップ内にバージンキャップ本体を保持してキャップを開栓方向(反螺着方向)に回転する際に切断し得るものであれば、どのような形状、構造のものでも良いが、一般的には、連結部の長さより幅が細い脆弱ブリッジ、連続又は間欠の薄肉脆弱部等とすることができる。該切断用連結部は、その強度をあまり弱くすると、バージンキャップ本体を把持する子供の悪戯等によっても切断する虞が高くなるので、バージンキャップ本体を把持する大人によって簡単には切断できない程度とすることが望ましい。なお、大人がバージンキャップ本体を把持して比較的大きな力を掛けることにより切断用連結部を切断し、切断後のバージンキャップ本体を手で直接キャップ内に押し込んで保持されるようにすることもできる。
該切断用連結部は、切断後の微小突部等の連結部残滓がバージンキャップ本体側に残存し、係合部材側には残存しないように、係合部材側の端部を最も弱い脆弱部とすると、連結部残滓は、キャップの内側に存在することになり、意匠性をほとんど低下させないし、また、手指の接触安全性もほとんど低下しないので望ましい。
バージンキャップは、バージンキャップ本体、係合部材、及び、切断用連結部を一種類の材料で一体的に成形することができるし、また、バージンキャップ本体と係合部材とを二色成形等により複数種類の材料によって一体的に成形することもできるし、さらに、一種類又は複数種類の材料で分割成形後、組み立てるように構成することもできる。例えば、少なくともバージンキャップ本体を透明乃至半透明の材料で形成すると、それによる注出口の被冠状態では容器内容物が利用できないことを容易に視認、理解してもらえるため望ましい。
バージンキャップの材質は、限定するものではないが、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂を挙げることができる。
〔キャップ〕
キャップは、容器本体首部外周面又は容器本体首部に係止された係合部材外周面に形成された雄螺旋と螺合し得る雌螺旋と、バージンキャップ本体の被保持部に係合し、該バージンキャップ本体をキャップ内に保持する保持部を備えるものであり、前記雌螺旋の雄螺旋に対する螺合により容器本体の前記首部に着脱自在に取り付けられるように構成されている。
このようなキャップは、天板と、天板下面から垂下する円筒(内筒)と、該円筒(内筒)内周面に、前記雄螺旋と螺合する雌螺旋と、前記保持部とを少なくとも備えるものとすることができるが、さらに、デザイン性を高めるため、内筒の外側に天板外周端から垂下する外筒を備えることもできる。例えば、外筒を容器本体胴部と同様の外形輪郭とし、キャップから容器本体胴部にわたって巨視的に見て連続した外形輪郭とすることもできる。
前記保持部は、キャップ内にバージンキャップ本体を脱落しないように保持し得るものであれば、どのような形状、構造のものでも良いが、バージンキャップ本体の筒状部外周面の突部と係合する凹部乃至凹溝等とすることができる。その際、バージンキャップ本体をキャップに対し抜け止めかつ回り止め状態とするものが望ましい。
キャップは、容器本体首部に対し螺着方向に回転して取り付ける際に、回転限界を超えて回転しないように、また、その回転限界位置で保持されるように、容器本体首部又は容器本体肩部に形成された回転限界規制部と乗り越し突部との間の位置決め凹部に係合する位置決め突部を具備することが好ましい。
キャップは、射出成形等により全体を単一工程で製造することができる外、複数の構成部品を相互に組み立て、接合することにより形成することもできる。例えば、天板とそれ以外の部分、天板付き外筒とそれ以外の部分、などのように複数の構成部品の組み合わせにより構成することができる。キャップの材質としては、限定するものではないが、ポリプロピレン等の合成樹脂、ガラス、金属等が挙げられる。
〔リング〕
リングは、未使用状態の容器に備えられ、螺合時のキャップの回転によるキャップの容器本体胴部側への軸方向移動を制限し、キャップの保持部がバージンキャップ本体を保持するのを防止する。
そのような機能を奏するリングとしては、螺合したキャップと容器本体胴部又は肩部との間に介在し得る部材とすることができる。その形状や構造は限定されないが、美的外観上、円筒状の首部が貫通し得る開口と、キャップ下部や容器本体胴部上部と外観輪郭が略等しくスペーサとしての軸方向長さを有する筒状部とを備えるものが好ましい。
リングは、易切断結合部を介してキャップ下部(例えば、外筒下端面)又は容器本体(例えば、肩部上面)に結合するものとして構成し、未使用状態をより確実化することもできるが、キャップや容器本体と別体にすると、易切断結合部の切断痕が残存しないし、未使用容器の意匠設計上の自由度も増加するので好ましい。また、リングは、容器本体の未使用状態と使用状態とを区別できるものとして、キャップや容器本体と区別できる外観(例えば、異なる色彩)とすることが好ましい。
キャップや容器本体と別体とした場合のリングは、キャップと一体的に取り扱うことができれば、容器本体の首部への取り付けや取り外し等が容易化するので好ましい。キャップと一体的に取り扱えるようにするために、リングは、外周面がキャップ外筒の内周面に弾力的に圧接する嵌合片を備えることができる。該嵌合片は、全周に連続して形成することもできるが、材料節約の観点から、複数個(例えば、2〜6個)を周方向に所定間隔を空けて断続的に設けることもできる。
リングが一体的に保持されたキャップを容器本体の首部にネジ止め方向に回転して取り付ける際に、その回転限界を規制するため、リングは、容器本体の首部基端部等に形成された位置決め用凹部に係合し得る位置決め用突部を備えることが好ましい。
リングの材料としては、限定するものではないが、ABS等の合成樹脂、ガラス、金属等が挙げられる。
以下、本発明の実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、この実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能であることは言うまでもない。
図1は、本実施例の未使用状態のバージンキャップ付き容器1を示しており、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図を示す。図2は、未使用状態の容器の正面図において、キャップ4、バージンキャップ5、及び、リング3の断面を示す図面である。
未使用状態の容器1は、容器本体2、リング3、キャップ4、及び、キャップ4内に装着されて外部から見えないバージンキャップ5を具備する。この実施例では、容器本体2の胴部22、リング3、及び、キャップ4は、外形輪郭の水平断面形状がほぼ同一で、各辺が外方に円弧状に膨出変形した正方形状に形成されている。
<容器本体2>
図3は、本実施例の容器本体2を示しており、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図である。
本実施例の容器本体2は、円筒状の首部21、その下方の胴部22、首部21と胴部22とを接続する肩部23を具備する。胴部22の水平断面は、各辺が外方に円弧状に膨出した変形正方形状となっている。
円筒状の首部21は、上部から順に、小円筒部21c、中円筒部21d、大円筒部21eからなる。小円筒部21cの上端部21aには、注出口21bが、中円筒部21d下部には、径方向に突出する環状突条25と、環状突条25を複数の周方向突条に分割する縦溝26が設けられている。大円筒部21eの基端部乃至肩部23上面には、等間隔に2個の乗り越し・回転限界規制部27が設けられている。それぞれの乗り越し・回転限界規制部27には、雄ネジ8のネジ止め回転方向(上方から見て時計回り方向)に順に乗り越し突部27aと回転限界規制突部27bが設けられ、該突部27a、27bの間が位置決め用凹部27cとして機能する。
本実施例の容器本体2は、詳しくは説明しないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、飽和ポリエステル等の樹脂製部品を機能性、意匠性等の観点で組み合わせることにより形成されている。
<リング3>
図4は、本実施例のリングを示す。図4(a)は平面図、図4(b)は(a)のA−A断面図、図4(c)は(a)のB−B断面図、図4(d)は底面図である。
本実施例の容器本体2やキャップ4と別体に構成されたリング3は、キャップ4外筒42の下端から連続して延長する外形輪郭を有する大径筒状部31、大径筒状部31の上端側に連接し、キャップ4外筒42下部の内周面に嵌合する外周面を有する小径筒状部32、大径筒状部31の上端内側の水平板状部に形成され、容器本体2の首部21が貫通し得る開口34、キャップ4下部の位置合わせリブ44〔図5(d)参照〕に係合し、前記小径筒状部32を軸方向に切り欠く位置合わせ切欠部33、及び、前記水平板状部の下面に形成され、容器本体2の首部21大円筒部21e基端乃至肩部23上面に形成された位置決め用凹部27cに係合し得る位置決め用突部35を備えている。
位置合わせ切欠部33と位置決め用突部35とは、膨出変形した正方形状の対角線上の2箇所に設けられている。
リング3は、その位置合わせ切欠部33がキャップ4下部の位置合わせリブ44に係合し、かつ、小径筒状部32がキャップ4外筒42下部内周面に嵌合するため、リング3は、キャップ4下部に落下しないように保持され得る。そのため、容器本体2首部21に対する取り付け、取り外しは、キャップ4とともに1工程で行うことができる。
<キャップ4>
図5は、本実施例のキャップ4を示す。図5(a)は平面図、図5(b)は天板41を分解して示す(a)のA−A断面図、図5(C)は天板41を分解して示す(a)のB−B断面図、図5(d)は底面図である。
キャップ4は、天板41とそれ以外の部分であるキャップ本体とで構成されている。キャップ本体は、外筒42、外筒42内にあり外筒と同芯の内筒43、外筒42と内筒43とを接続する径方向の位置合わせリブ44、位置合わせリブ44の下端部で内筒43側端の位置合わせ突部45、内筒43内面下部の雌ネジ43a、内筒43内面上部の環状突部43b、環状突部43b直上の内筒43内面の多数の縦溝43cを具備している。
天板41の下面外周部から垂下する筒状部41aは、キャップ本体の外筒42内面に位置合わせ嵌合されている。
位置合わせリブ44と位置合わせ突部45とは、水平断面が膨出変形した正方形状の対角線上の2箇所に設けられ、それぞれ、リング3の位置合わせ切欠部33、容器本体2の位置決め凹部27cに係合し得るように構成されている。
<バージンキャップ5>
図6は本実施例のバージンキャップ5を示す。図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6(c)は側断面図である。
バージンキャップ5は、容器本体2首部21上端の注出口21bや小円筒部21c等を被冠し得るバージンキャップ本体6と、容器本体2首部21の中円筒部21dに係合される円筒状の係合部材7、バージンキャップ本体6と係合部材とを連結する切断用連結部64を備えている。
バージンキャップ本体6は、円板状の天井壁61、天井壁61外周から垂下する小径筒状部62、小径筒状部62の下端に連接する大径筒状部63を備え、小径筒状部62上部外周面には、キャップ4内部の環状突部43bを乗り越え、縦溝43cに係合し得る8個の突部62aが等間隔に形成されている。該突部62aがキャップ4内部の環状突部43bを乗り越え、縦溝43cに係合した際には、バージンキャップ本体6は、キャップ4と一体化され、キャップとともに回転する。
係合部材7の外周面には、キャップ4の雌ネジ43aと螺合し得る雄ネジ8が、内周面には、容器本体2首部21の環状突条25と係合し得る周方向溝71と、同首部21の縦溝26と係合し得る軸方向突条72が形成されている。
切断用連結部64は、周方向に8個等間隔に設けられた薄肉ブリッジで構成され、該薄肉ブリッジは、係合部材7側端部が切断されるように最脆弱部(最小断面積部)として形成されている。
<未使用状態の容器1>
未使用状態の容器本体2首部21の小円筒部21c、中円筒部21dには、バージンキャップ5が被冠され、中円筒部21d外周の環状突条25と縦溝26には、それぞれ、バージンキャップ5の係合部材7の周方向溝71と軸方向突条72に係合している。そのため、バージンキャップ5の係合部材7は、容器首部21に対し抜け止めかつ回り止めの状態となっており、係合部材7と切断用連結部64を介して連結しているバージンキャップ本体6も容器本体2首部21に対し抜け止め状態となり、注出口21bを含む首部21小円筒部21c等を被冠している。そのため、キャップ4又はリング3が装着されたキャップ4を容器本体2首部21から取り外しても、首部21上端部21aの注出口21bやその周辺の首部21小円筒部21c等(注出用ポンプ作動部等)はバージンキャップ本体6に被冠されているので、内容物を注出口21bから注出することができず、未使用状態乃至未開封状態が保証されている。
キャップ4には、その外筒42下端にリング3を装着できるので、キャップ4とリング3とは、一体的に取り扱うことができる。キャップ4に対するリング3の装着は、キャップ4の外筒42内にリング3の小径筒状部32を嵌入するとともに、該小径筒状部32に形成された位置合わせ切欠部33にキャップ4内の位置合わせリブ44下端部を挿入することによってなされる。小径筒状部32の外周面とキャップ4外筒42の内周面との嵌合は、嵌合時に両面が弾力的に圧接してリング3がキャップ4から脱落しないように、かつ、使用者によるリング3の脱着時には、大きな力を要せずリング3を取り外せるように、小径筒状部32や外筒42の寸法が設計されている。
このようにリング3が一体的に装着されたキャップ4は、内容物が充填され、バージンキャップ5が取り付けられた容器本体2の首部21に被せられ、キャップ4の雌ネジ43aを係合部材7外周面の雄ネジ8に螺合させ、ネジ止め方向(螺着方向)に回転させる。キャップ4が螺着方向に所定回転し、リング3の位置決め突部35が容器本体2の首部21大円筒部21e乃至肩部23の乗り越し突部27aを乗り越え、回転限界規制突部27bに当接すると、それ以上螺着方向に回転できなくなり、前記位置決め突部35は、乗り越し突部27aと回転限界規制突部27bとの間の位置決め凹部27cに保持され、キャップ4は、所定の弱い力ではネジ緩み方向(反螺着方向)への回転もできない状態に保持される。この状態のキャップ4は、螺着方向には回転できないが、反螺着方向には、強い力により位置決め突部35が乗り越し突部27aの曲面を乗り越えて回転させることができる。
この状態では、リング3がキャップ4の外筒42下端と容器本体2肩部23との間に介在し、キャップ4の容器本体2胴部22側への移動を制限するスペーサとして機能するため、キャップ4内の環状突部43bと縦溝43cはバージンキャップ本体6上部の突部62aと係合できず、バージンキャップ本体6は、キャップ4内に保持されない状態に維持されるので、上述のとおりの未使用状態乃至未開封状態が維持される。
本実施例の容器1は、上述のように、バージンキャップ5が取り付けられた未開封状態の容器本体2の首部21に、リング3が一体的に装着されたキャップ4が組み付けられた状態で流通、展示等に供することができる。それ故、リング3が付属することや、バージンキャップ本体6が取り外されていないことを確認することにより、未開封状態乃至未使用状態であることを容易に知ることができる。
<使用開始後の容器1>
図7は本実施例の使用開始後の容器1を示す。図7(a)は平面図、図7(b)は正面図である。図8は、使用開始後の容器の正面図において、キャップ4、及び、バージンキャップ5(バージンキャップ本体6と係合部材7)の断面を示す図面である。図9は、使用開始後の容器からキャップ4を取り外した係合部材7付き容器本体2を示す。図9(a)は平面図、図9(b)は正面図である。
図1、図2に示される未使用状態の容器1を使用状態とするには、まず、リング3が一体的に装着されたキャップ4を開栓方向(反螺着方向)に回転し、容器本体2の首部21から取り外す。次に、リング3が一体的に装着されたキャップ4からリング3を取り外した後、キャップ4を再び容器本体2の首部21に被せ、首部21中円筒部21dに固定された係合部材7外周面の雄ネジ8とキャップ4の内筒43内面の雌ネジ43aとを螺合させ、ネジ止め方向(螺着方向)にキャップ4を回転させる。その際、キャップ4は、前記螺合により容器本体2の胴部22側へ軸方向移動するが、リング3が取り外されているため、キャップ4下部の位置決め突部45が容器本体2の位置決め凹部27cに係合するまで回転させることができ、同時に、より多く軸方向移動することができる。このようなキャップ4の容器本体2胴部23側への軸方向移動に伴い、キャップ4の内筒43内面の環状突部43bは、バージンキャップ本体6上部の突部62aと接触し、さらに、該突部62aは、前記環状突部43bを乗り越え、縦溝43cと係合する。そのため、バージンキャップ本体6は、キャップ2に対し抜け止めかつ回り止め状態となる。
その状態で、キャップ4を再び開栓方向(反螺着方向)に回転すると、容器本体2首部21に対し抜け止めかつ回り止めの状態となっている係合部材7に対し、バージンキャップ本体6がキャップ2とともに一体的に回転しようとするので、切断用連結部64は、回転による剪断力と軸方向移動による引張力の両方の作用を受ける。そして、容器首部21の係合部材7に対する係合力と、キャップ4のバージンキャップ本体6に対する保持力は、切断用連結部64の切断に要する剪断力や引張力を上回るように設計されているので、切断用連結部64は、キャップ4の反螺着方向の回転に伴って切断される。その際、切断用連結部64としての薄肉ブリッジは、係合部材7側の端部が最小断面積(最脆弱)に形成されているので、係合部材7側には、美観上や接触安全上の支障となるような切断用連結部64の突状残滓はほとんど残存しない。キャップ4内に保持されたバージンキャップ本体6の下端には、切断用連結部64の突状残滓が残存するが、この突状残滓は、キャップ4の内方に存在するため、美観上や接触安全上の支障にほとんどならない。
このように、使用開始後の容器1においては、バージンキャップ本体6は、キャップ4内に保持されるので、以後は、キャップ4と一体的な部分として機能する。また、外周面に雄ネジ8を有する係合部材7は、容器本体2と一体的な部分として機能する(図9参照)。
使用開始後の容器1においては、キャップ2を反螺着方向に回転して容器本体2首部21から取り外すだけで首部21上端の注出口21bを露出させることができ、容器本体2に内蔵されたポンプ等の適宜の手段によって内容物を注出することが可能となる。
1 容器
2 容器本体
21 首部
21a 上端部
21b 注出口
21c 小円筒部
21d 中円胴部
21e 大円筒部
22 胴部
23 肩部
25 環状突条(周方向突条、係止部)
26 縦溝(回り止め部)
27 乗り越し・回転限界規制部
27a 乗り越し突部
27b 回転限界規制突部(回転限界規制部)
27c 位置決め凹部

3 リング
31 大径筒状部(筒状部外形)
32 小径筒状部(嵌合片)
33 位置合わせ切欠部
34 開口
35 位置決め突部

4 キャップ
41 天板
41a 筒状部
42 外筒
43 内筒
43a 雌ネジ(雌螺旋)
43b 環状突部(保持部)
43c 縦溝(保持部)
44 位置合わせリブ
45 位置決め突部

5 バージンキャップ

6 バージンキャップ本体
61 天井壁
62 小径筒状部
62a 突部
63 大径筒状部
64 薄肉ブリッジ(切断用連結部)

7 係合部材
71 周方向溝(係合部)
72 軸方向突条(回り止め部)

8 雄ネジ(雄螺旋)

Claims (7)

  1. 容器本体、バージンキャップ、及び、キャップを具備する容器であって、
    容器本体は、内容物の注出口と係止部を有する首部、及び、胴部を備えるものであり、 バージンキャップは、前記係止部に係止されている係合部材、及び、該係合部材と切断用連結部を介して連結し、少なくとも前記注出口を被冠するバージンキャップ本体を備えるものであり、
    キャップは、前記係合部材外周面又は前記係止部下方の首部外周面に形成された雄螺旋と螺合し得る雌螺旋と、該キャップ内に前記バージンキャップ本体を保持し得る保持部を備えるものであり、
    未使用状態において、キャップの保持部がバージンキャップ本体を保持するのを防止するリングをさらに具備し、
    該リングは、前記首部が貫通し得る開口と、前記保持部がバージンキャップ本体に形成された被保持部と接触するのを防止するスペーサとしての軸方向長さを有する筒状部とを備えており、
    該リングは、キャップ下部に取り付けられるようにキャップを構成する外筒の内周面に嵌合する嵌合片をさらに備えるとともに、リングの前記筒状部は、その水平断面がキャップ下部と大略等しい外形輪郭形状に形成されていることを特徴とするバージンキャップ付き容器。
  2. キャップの前記保持部は、リングを外した状態においてキャップの螺着方向の回転による容器本体胴部側への移動により、バージンキャップ本体を保持し得るものであることを特徴とする請求項1に記載のバージンキャップ付き容器。
  3. バージンキャップの前記切断用連結部は、キャップ内にバージンキャップ本体を保持後、キャップの反螺着方向への回転により切断され得るものであることを特徴とする請求項2に記載のバージンキャップ付き容器。
  4. 容器本体は、キャップ又はリングが取り付けられたキャップに対して螺着方向への回転限界を規制する回転限界規制部を備えることを特徴とする請求項に記載のバージンキャップ付き容器。
  5. 容器本体は、内容物を注出するポンプを備えるものであることを特徴とする請求項に記載のバージンキャップ付き容器。
  6. 容器本体は、内容物の注出通路に逆流防止弁を備えるものであることを特徴とする請求項に記載のバージンキャップ付き容器。
  7. 容器が化粧品用容器であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のバージンキャップ付き容器。
JP2012017429A 2012-01-31 2012-01-31 バージンキャップ付き容器 Expired - Fee Related JP5204320B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012017429A JP5204320B1 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 バージンキャップ付き容器
CN201280067116.6A CN104053608B (zh) 2012-01-31 2012-10-05 带原始盖的容器
PCT/JP2012/075948 WO2013114677A1 (ja) 2012-01-31 2012-10-05 バージンキャップ付き容器
HK14112100.6A HK1198641A1 (en) 2012-01-31 2014-12-01 Container with virgin cap

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012017429A JP5204320B1 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 バージンキャップ付き容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5204320B1 true JP5204320B1 (ja) 2013-06-05
JP2013154916A JP2013154916A (ja) 2013-08-15

Family

ID=48713033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012017429A Expired - Fee Related JP5204320B1 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 バージンキャップ付き容器

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5204320B1 (ja)
CN (1) CN104053608B (ja)
HK (1) HK1198641A1 (ja)
WO (1) WO2013114677A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108996007B (zh) * 2016-06-24 2021-05-28 佛山市海盈食品有限公司 应用于液体包装的瓶盖

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2753179B1 (fr) * 1996-09-12 1998-10-16 Oreal Capsule de fermeture pour un recipient a col
JP4046939B2 (ja) * 2000-10-31 2008-02-13 株式会社吉野工業所 詰め替え容器とその詰め替え容器を装填する収納容器
JP2004051169A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Wako Pure Chem Ind Ltd バージンキャップ
GB0220554D0 (en) * 2002-07-31 2002-10-09 Montgomery Daniel & Son Ltd Liquid container closure assembly
EP1584572A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-12 Famart Distribution NV Sealing tamper-proof cap
JP4045277B2 (ja) * 2005-01-17 2008-02-13 株式会社ファンケル ボトル容器
KR20130023374A (ko) * 2006-04-28 2013-03-07 도칸 고교 가부시키가이샤 캡 및 뚜껑 부착 용기
JP4021461B1 (ja) * 2006-09-04 2007-12-12 株式会社ファンケル 開封機構付きキャップ及びこれを取り付けたボトル容器
JP5394288B2 (ja) * 2010-03-10 2014-01-22 株式会社ファンケル 吐出器及び吐出器付き容器
JP5626779B2 (ja) * 2010-08-26 2014-11-19 株式会社吉野工業所 移行中栓付き容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013154916A (ja) 2013-08-15
CN104053608A (zh) 2014-09-17
WO2013114677A1 (ja) 2013-08-08
HK1198641A1 (en) 2015-05-22
CN104053608B (zh) 2015-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8444610B2 (en) Assembly for conditioning and dispensing a medical liquid
EP1682443B1 (en) Twist-open closure having inclined frangible membrane
US20050016875A1 (en) Container for containing two different separate products and mixing them
US9371165B2 (en) Two-piece child-resistant dispensing closure
JP6084542B2 (ja) 中栓付きキャップ
EP3303165B1 (en) Tamper-evident closure
FR2612495A1 (fr) Emballage verseur de securite
US20100264108A1 (en) Screw cap for containers for liquids
CN107548374B (zh) 用于容器的安全胶囊
US6223919B1 (en) Closure for plastic tube
JP6138651B2 (ja) 中栓付きキャップ
JP4928625B2 (ja) 開封手段付き容器
JP5204320B1 (ja) バージンキャップ付き容器
JP2005059876A (ja) 不正開封防止機能付キャップ
JP5696374B2 (ja) パウチ用注出口栓およびこれを用いたパウチ
CN110267882B (zh) 闭合单元
US20050167296A1 (en) Dosing closure and method of using
JP6971172B2 (ja) 注出容器
JP3439182B2 (ja) 容 器
JP4929627B2 (ja) キャップ
JP2004299760A (ja) 補助物質を収容した補助部材を含む容器蓋
KR200382653Y1 (ko) 이중격실 용기
KR200371205Y1 (ko) 이중격실 용기
KR20130068740A (ko) 용기마개
JP5680891B2 (ja) ボトル容器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5204320

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees