JP5203539B1 - 既設杭引き抜き装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既設杭引き抜き装置1は、ケーシング11と、突出位置及び退避位置の間で移動可能なチャック爪13と、下端がチャック爪13の基端部に接続されるロッド15と、ロッド15の上端に接続され、ロッド15をケーシング11に対して上下にストロークさせることにより、チャック爪13を前記退避位置及び突出位置の間で移動させる油圧ジャッキ16と、を備え、ケーシング11には、ケーシング11を折り曲げ可能な関節部31・32・33・34・35が設けられ、ロッド15は、関節部31・32・33・34・35の側方に存在し、ケーシング11に沿うように曲がり、ケーシング11沿いにストロークする可曲部41・42・43・44・45を有する。
【選択図】図11
Description
特許文献1に記載の既設杭引き抜き装置は、ケーシングを地盤に挿入して、ケーシング内に既設杭を配置して、チャック爪をケーシング内へ突出させて、チャック爪でケーシングの下端部を支持した状態でケーシングを引き抜く。これにより、既設杭がケーシングと共に引き抜かれる。
下端が開口した円筒状を有するケーシングと、
前記ケーシングの外周側かつ下端部寄りに配置され、前記ケーシングの内部に先端部を突出する位置である突出位置、及び前記ケーシングの内部から退避した位置である退避位置の間で移動可能なチャック爪と、
前記ケーシングの外周側に配置されると共に、下端が前記チャック爪の基端部に接続されるロッドと、
前記ロッドの上端に接続され、前記ロッドを前記ケーシングに対して上下にストロークさせることにより、前記チャック爪を前記退避位置及び突出位置の間で移動させる押圧装置と、
を備え、
前記ケーシングには、前記ケーシングを折り曲げ可能な関節部が設けられ、
前記ロッドは、前記関節部の側方に存在し、前記関節部に沿うように曲がり、前記関節部沿いにストロークする可曲部を有する。
前記ロッド及び押圧装置の間には、
上下動可能に支持されると共に前記ロッドの上端に接続され、前記ロッドに振動又は下方向の断続的な衝撃を付与する付与装置と、
下端が前記付与装置に接続され、上端が前記押圧装置に接続される弾性部材と、
が設けられる。
前記ロッドを前記ケーシングに対して下方移動させることにより、前記チャック爪を前記退避位置から突出位置へ移動させる前記押圧装置と、
前記チャック爪が前記退避位置にある状態から、前記ケーシングに対して上方移動することを規制する規制部材と、
前記ロッド及び押圧装置の間に介装され、前記ロッドを前記押圧装置に対して上下動可能に支持する支持部材と、
前記ロッドを上方に付勢する付勢部材と、
を備える。
前記ロッドを前記ケーシングに対して下方移動させることにより、前記チャック爪を前記退避位置から突出位置へ移動させる前記押圧装置と、
前記チャック爪が前記退避位置にある状態から、前記ケーシングに対して上方移動することを規制する規制部材と、
前記ロッド及び付与装置の間に介装され、前記ロッドを前記付与装置に対して上下動可能に支持する支持部材と、
前記ロッドを上方に付勢する付勢部材と、
を備える。
前記ロッドを前記ケーシングに対して下方移動させることにより、前記チャック爪を前記退避位置から突出位置へ移動させる前記押圧装置と、
前記チャック爪が前記退避位置にある状態から、前記ケーシングに対して上方移動することを規制する規制部材と、
上下動可能に支持されると共に前記ロッド及び押圧装置の間に設けられ、前記ロッドに振動又は下方向の断続的な衝撃を付与する付与装置と、
前記付与装置及び押圧装置の間に介装され、前記付与装置を前記押圧装置に対して上下動可能に支持する支持部材と、
前記付与装置及び押圧装置の間に配置され、前記付与装置及び押圧装置の最大離間寸法よりも、短い自然長を有する弾性部材と、
前記ロッドを上方に付勢する付勢部材と、
を備える。
前記付勢部材は、一端が前記ケーシングに取り付けられ、他端が前記ロッドに取り付けられる弾性体を有する。
前記押圧装置は、前記ケーシングの外周面に固定される本体と、前記本体に対して上下動することで、前記ロッドを上下動させるピストンロッドと、を有し、
前記付勢部材は、前記ピストンロッドと共に上下動する連動体と、一端が前記連動体に取り付けられ、他端が前記ロッドに取り付けられる弾性体と、を有する。
以下では、既設杭引き抜き装置1について説明する。
また、チャック爪13は、ケーシング11の外周側から内方側へ突出可能に構成されている。
図2及び図3に示すように、ケーシング11の下端部には、ケーシング11の内部(ケーシング11の内周面で囲まれる空間)と外部とを連通し、チャック爪13が通過可能に構成される連通孔11aが形成されている。連通孔11aの中央上部には下方に突出する突出部11bが形成される。突出部11bによって、連通孔11aは凹形状に開口している。
チャック爪13は、ケーシング11の連通孔11aを通じて移動し、突出位置、および退避位置の間で移動可能に構成されている。チャック爪13の「突出位置」は、連通孔11aを通じてケーシング11の内部に貫入し、ケーシング11の内部に先端部を突出している位置であり、前記突出位置にあるチャック爪13はケーシング11の軸に対して略垂直方向に突出する姿勢になる(図7参照)。チャック爪13の「退避位置」は、ケーシング11の内部から外周側に退避している位置であり、前記退避位置にあるチャック爪13はケーシング11の外周面に対向するとともにケーシング11の軸に対して略水平姿勢になる(図5参照)。
なお、チャック爪13は、連通孔11aを通るときに、連通孔11aの内壁に接して支持されるように構成されており、チャック爪13の内周側には、連通孔11aの突出部11bに係合する溝が形成されている。
ガイド板14bは、ケーシング11の外周面に固定されており、ガイド板14bには、ガイドピン14aと係合するガイド溝14cがそれぞれ形成されている。ガイド板14bの縁部には、ガイド部材14dが固定されている。
ガイド溝14cは、円弧形状を有する溝であり、チャック爪13の移動軌跡を円弧状にガイドする。
ガイド部材14dは、ガイド板14bの下部における外周側縁部に設けられており、チャック爪13の先端側に当接するように設けられている。チャック爪13が退避位置から突出位置に移動する際に、ガイド部材14dに当接することにより、円滑に移動可能となっている。
以上のように、ガイド部14によってチャック爪13が前記退避位置から突出位置へと円滑に移動可能に構成されている。
ロッド15の下部分(ロッド部56)は複数の分割部56a・56b・56cで構成されており、分割部56a・56b・56cは連結ピン56dを介して回動可能に連結されている。
また、ロッド部56の分割部56b・56cの連結部外周側には、当て板56eが設けられている。この当て板56eにより、最下端に配置される分割部56cの外側への回動が規制されている。
ロッド15の詳細な説明は後述する。
ピストンロッド16aの一端はロッド15の他端に接続され、他端は本体16bに接続されている。
本体16bは、ピストンロッド16aを押引して上下動させるためのものであり、ケーシング11の外周面に固定されており、ピストンロッド16aを上下動可能に支持している。
油圧ジャッキ16は、ロッド15をケーシング11に対して上下にストロークさせることにより、チャック爪13を前記退避位置及び前記突出位置の間で移動させる。
チャック爪13が前記退避位置にある状態から、油圧ジャッキ16を伸長(本体16bでピストンロッド16aを伸長)することにより、ロッド15がケーシング11に対して下方移動して、チャック爪13が前記突出位置へ移動する。
また、チャック爪13が前記突出位置にある状態から、油圧ジャッキを収縮(本体16bでピストンロッド16aを収縮)することにより、ロッド15がケーシング11に対して上方移動して、チャック爪13が前記退避位置へ移動する。
ケーシング11は、駆動装置17及びスイベル18を介して、ベースマシン19のアーム19aの先端から吊り下げられた状態になっており、ベースマシン19により鉛直方向に昇降可能に構成されている。
このとき、チャック爪13が前記突出位置まで移動していれば、既設杭10の下端部がチャック爪13に当接して支持された状態になり、既設杭10がケーシング11とともに引き抜かれる(もしくは、チャック爪13が既設杭10の下方に位置した状態になり、ケーシング11の引き抜き作業の途中にチャック爪13と既設杭10とが当接し、既設杭10がチャック爪13に支持された状態となり、既設杭10がケーシング11とともに引き抜かれる)。
また、チャック爪13が前記突出位置まで移動していなければ、作業者は、油圧ジャッキ16を駆動し、ピストンロッド16aを収縮させ、チャック爪13を前記退避位置に移動させる。例えば、チャック爪13が前記突出位置まで移動していない場合として、上記(a)の作業でチャック爪13が十分な深さまで移動していなかったため、上記(c)の作業の際、チャック爪13が既設杭10の中途部に当接し、前記突出位置まで移動しきれていない場合等がある。かかる場合には、作業者は再度上記(a)のケーシング11を所定位置まで移動させるための作業、ならびに上記(b)および(c)のチャック爪13を前記退避位置から前記突出位置に移動させるための作業を繰り返し行う。
また、既設杭引き抜き装置1は、既設杭10の下端部をチャック爪13で支持した状態で、既設杭10を引き上げるので、既設杭10が分断している状態であっても、既設杭10の全部を引き上げることが可能となり、既設杭10を地中に残存させにくい。
各ケーシング部21・22・・・は、胴部21a・22a・・・と、胴部21a・22a・・・の上端に固定される頭部21b・22b・・・と、をそれぞれ有している。
各ケーシング部21・22・・・は、同じ構成を有するので、ケーシング部21について説明し、他のケーシング部22・23・・・の説明は省略する。
頭部21bは、上下両端が開口する円筒形状を有している。頭部21bの内径は、胴部21aの外径よりも大きくなるように構成されている。頭部21bの内周面には、複数の溝21dが形成されている。溝21dは、凸部21cよりも大きいサイズのL字形状を有しており、頭部21bの周方向に90°の間隔を空けて4つ設けられている。
なお、凸部21cの数、及び溝21dの数に関しては、本実施形態の4つに限定されず、ケーシング部21の径寸法、重量等に応じて適宜変更してもよい。
図10(a)及び図10(b)に示すように、ケーシング部21・22が互いに連結されたときに、ケーシング部21の胴部21aの外周と、ケーシング部22の頭部22bの内周との間には隙間Xが形成されると共に、ケーシング部22の溝22d内にも隙間Y・Zが形成される。ケーシング11は、該隙間X・Y・Zが存在することより、ケーシング部21・22の連結部(関節部31)で折り曲げ可能に構成される(図11(a)参照)。
可曲部41・42・・・は、ロッド15のストローク寸法よりも長い寸法を有しており、これにより、ロッド15のストローク時においても、各可曲部41・42・・・が各関節部31・32・・・の側方にそれぞれ存在するように構成されている。
可曲部41・42・・・は、ケーシング11が関節部31・32・・・で折れ曲がったときに、関節部31・32・・・に沿うように曲がり、関節部31・32・・・沿いにそれぞれストロークする(図11(a)、図11(b)、及び図11(c)参照)。
付与装置60は、上下動可能に支持されると共にロッド15(ロッド部51)の上端に接続され、ロッド15に振動(又は下方向の断続的な衝撃)を付与する。
弾性部材61は、下端が付与装置60に接続され、上端が油圧ジャッキ16(ピストンロッド16a)に接続される。
付与装置60と弾性部材61は、互いに離間しすぎること(弾性部材61が伸長しすぎること)を防止する離間防止部材(不図示)で接続されている。
チャック爪13は、油圧ジャッキ16による押圧と、付与装置60による振動の付与(又は衝撃の付与)とにより、前記退避位置から前記突出位置に移動する。
これにより、チャック爪13による地層の掘削をより強い力で行うことができ、支持層等の比較的硬い地層中でもチャック爪13を移動させることが可能である。
また、付与装置60で発生する衝撃や振動が、弾性部材61に吸収され、油圧ジャッキ16に伝達される衝撃や振動を低減することが可能である。
なお、ロッド15の長さは、ケーシング11が吊り下げられている状態(地盤からの圧力を受けていない状態)を基準に設定されており、ケーシング11が吊り下げられており、かつ、油圧ジャッキ16が収縮している状態のときに、チャック爪13が前記退避位置に存在する長さに設定されていることとする。
前記規制部材は、ガイドピン14a及びガイド溝14c・14cで構成されている。図5に示すように、チャック爪13が前記退避位置にあるときに、ガイドピン14aがガイド溝14c・14cの上端に接触した状態になり、これ以上ケーシング11に対して上方移動できない状態になる。これにより、チャック爪102が前記退避位置にある状態から、ケーシング11に対して上方移動することが規制される。
図16(a)及び図16(b)に示すように、支持部材70は、上下に延びる管状の部材であり、上端が油圧ジャッキ16(ピストンロッド16a)に取り付けられている。支持部材70には上下に延びる長孔71が形成されており、支持部材70内にはロッド15(ロッド部51)の上部が挿入されており、支持部材70の長孔71及びロッド部51にはピン72が貫通している。そして、ピン72が長孔71を摺動することで、ロッド15が油圧ジャッキ16に対して上下動するように構成されている。
図16(a)に示すように、付勢部材73は、バネであり、上端が支持部材70(又は油圧ジャッキ16のピストンロッド16a)に取り付けられ、下端がロッド15(ロッド部51)に取り付けられる。付勢部材73は、収縮方向に付勢力を発生しており、これにより、ロッド15を上方に付勢している。
(i)図18(a)及び図18(b)に示すように、ロッド15(ロッド部51)に突出部51aを形成して、ケーシング11(ケーシング部21の胴部21a)の外周面に凸部21eを形成して、凸部21eを突出部51aよりも下方に配置する。そして、バネ74の下端をケーシング11の凸部21eに取り付けて、バネ74の上端をロッド部51の突出部51aに取り付けて、バネ74に伸長方向に付勢力を発生させる。これにより、ロッド15を上方に付勢する。
そして、ケーシング11が非収縮の状態にあり(地盤からの圧力を受けておらず)、かつ、油圧ジャッキ16が収縮している状態のときには、前記チャック爪13が前記退避位置にあり、かつ、ロッド15(ロッド部51)と付与装置60との間には、上下方向に間隔βが空くように構成する。
このように構成することで、ケーシング11の下降時に、ケーシング11が地盤からの圧力を受けて縮んでも、付勢部材73の付勢力によりロッド15が上方移動して(ロッド15と付与装置60との間隔βが縮まって)、ケーシング11の縮み量Sが吸収されるので、チャック爪13が移動して、チャック爪13の先端部が連通孔11aからケーシング11内に突出することを回避でき、ケーシング11を円滑に下降させることが可能となる。
なお、この構成の場合も、付勢部材73に替えて、上記(i)、(ii)の構成を用いて、ロッド15を上方に付勢するように構成してもよい(図18(a)、図18(b)、図19(a)、及び図19(b)参照)。
なお、上記(i)の構成を用いる場合には、弾性部材61のバネ定数の方が、バネ74のバネ定数よりも大きくなるように設定する。これは、油圧ジャッキ16を伸長させて、チャック爪13を前記退避位置から突出位置へ移動させるときに、弾性部材61からは、下向きの付勢力が発生するのに対し、バネ74からは、これとは反対の上向きの付勢力が発生するので、弾性部材61の付勢力が、バネ74の付勢力に負けて、チャック爪13の円滑な移動が阻害されてしまうことを回避するためである。
上記(ii)の構成を用いる場合には、連動体76がピストンロッド16aと共に上下動するので、上記したバネ74の上向きの付勢力を抑制できる点で有利である。
以下では、既設杭引き抜き装置2について説明する。以下の説明においては、既設杭引き抜き装置1との相違点に着目して説明し、既設杭引き抜き装置1と同じ構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
支持部材81は、油圧ジャッキ16(ピストンロッド16a)に固定されるピストン81aと、付与装置60に固定され、ピストン81aが上下動可能に挿入されるシリンダ81bと、で構成される。そして、シリンダ81bがピストン81aに対して上下動することで、ロッド15が上下動するように構成されている。
また、支持部材81(シリンダ81b及びピストン81a)は、付与装置60と油圧ジャッキ16とが互いに離間しすぎることを防止している。
図23(a)及び図23(b)に示すように、支持部材83は、上下方向に延びる長孔83aが形成された板状の部材であり、支持部材83の上部が油圧ジャッキ16のピストンロッド16aに固定されており、支持部材83の長孔83aには付与装置60から突出するピン83bが挿通している。そして、ピン83bが長孔83aを摺動することで、ロッド15が上下動するように構成されている。
前記最大離間寸法Dは、支持部材81が最も伸長したとき(ピストン81aが上死点に到達したとき)の、付与装置60と油圧ジャッキ16との間の上下方向の寸法である。
前記最大離間寸法Dは、ロッド15の長さ、油圧ジャッキ16からチャック爪13までの距離等に応じて適宜決定される。
そして、上記したように、弾性部材82が、前記最大離間寸法Dよりも、短い自然長Lを有しているので、既設杭引き抜き装置2が前記吊り下げ状態にあるときに、弾性部材82の上端と、油圧ジャッキ16(ピストンロッド16aの下端)との間には、上下方向に間隔γが空いている。
また、図24(b)に示すように、弾性部材82を下弾性部材82aと上弾性部材82bで構成して、下弾性部材82aを付与装置60に取り付けて、上弾性部材82bを油圧ジャッキ16(ピストンロッド16aの下端)に取り付けて、下弾性部材82aと上弾性部材82bの間に間隔γが空くように構成してもよい。
これにより、チャック爪13による地層の掘削をより強い力で行うことができ、支持層等の比較的硬い地層中でもチャック爪13を移動させることが可能である。
また、付与装置60で発生する衝撃や振動が、弾性部材82に吸収され、油圧ジャッキ16に伝達される衝撃や振動を低減することが可能である。
11 ケーシング
13 チャック爪
15 ロッド
16 油圧ジャッキ
31・32・33・34・35 関節部
41・42・43・44・45 可曲部
Claims (7)
- 下端が開口した円筒状を有するケーシングと、
前記ケーシングの外周側かつ下端部寄りに配置され、前記ケーシングの内部に先端部を突出する位置である突出位置、及び前記ケーシングの内部から退避した位置である退避位置の間で移動可能なチャック爪と、
前記ケーシングの外周側に配置されると共に、下端が前記チャック爪の基端部に接続されるロッドと、
前記ロッドの上端に接続され、前記ロッドを前記ケーシングに対して上下にストロークさせることにより、前記チャック爪を前記退避位置及び突出位置の間で移動させる押圧装置と、
を備え、
前記ケーシングには、前記ケーシングを折り曲げ可能な関節部が設けられ、
前記ロッドは、前記関節部の側方に存在し、前記関節部に沿うように曲がり、前記関節部沿いにストロークする可曲部を有する、
既設杭引き抜き装置。 - 前記ロッド及び押圧装置の間には、
上下動可能に支持されると共に前記ロッドの上端に接続され、前記ロッドに振動又は下方向の断続的な衝撃を付与する付与装置と、
下端が前記付与装置に接続され、上端が前記押圧装置に接続される弾性部材と、
が設けられる、
請求項1に記載の既設杭引き抜き装置。 - 前記ロッドを前記ケーシングに対して下方移動させることにより、前記チャック爪を前記退避位置から突出位置へ移動させる前記押圧装置と、
前記チャック爪が前記退避位置にある状態から、前記ケーシングに対して上方移動することを規制する規制部材と、
前記ロッド及び押圧装置の間に介装され、前記ロッドを前記押圧装置に対して上下動可能に支持する支持部材と、
前記ロッドを上方に付勢する付勢部材と、
を備える、
請求項1に記載の既設杭引き抜き装置。 - 前記ロッドを前記ケーシングに対して下方移動させることにより、前記チャック爪を前記退避位置から突出位置へ移動させる前記押圧装置と、
前記チャック爪が前記退避位置にある状態から、前記ケーシングに対して上方移動することを規制する規制部材と、
前記ロッド及び付与装置の間に介装され、前記ロッドを前記付与装置に対して上下動可能に支持する支持部材と、
前記ロッドを上方に付勢する付勢部材と、
を備える、
請求項2に記載の既設杭引き抜き装置。 - 前記ロッドを前記ケーシングに対して下方移動させることにより、前記チャック爪を前記退避位置から突出位置へ移動させる前記押圧装置と、
前記チャック爪が前記退避位置にある状態から、前記ケーシングに対して上方移動することを規制する規制部材と、
上下動可能に支持されると共に前記ロッド及び押圧装置の間に設けられ、前記ロッドに振動又は下方向の断続的な衝撃を付与する付与装置と、
前記付与装置及び押圧装置の間に介装され、前記付与装置を前記押圧装置に対して上下動可能に支持する支持部材と、
前記付与装置及び押圧装置の間に配置され、前記付与装置及び押圧装置の最大離間寸法よりも、短い自然長を有する弾性部材と、
前記ロッドを上方に付勢する付勢部材と、
を備える、
請求項1に記載の既設杭引き抜き装置。 - 前記付勢部材は、一端が前記ケーシングに取り付けられ、他端が前記ロッドに取り付けられる弾性体を有する、
請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の既設杭引き抜き装置。 - 前記押圧装置は、前記ケーシングの外周面に固定される本体と、前記本体に対して上下動することで、前記ロッドを上下動させるピストンロッドと、を有し、
前記付勢部材は、前記ピストンロッドと共に上下動する連動体と、一端が前記連動体に取り付けられ、他端が前記ロッドに取り付けられる弾性体と、を有する、
請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の既設杭引き抜き装置。
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