JP5203310B2 - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents
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Description
コンデンサユニットは、
前記配列方向に、互いに離間して配置された第1のコンデンサ素子群と、該第1のコンデンサ素子に隣接しながら前記第1のコンデンサ素子の間に配置されるとともに、電極の極性が第1のコンデンサ素子と反対方向に配置された第2のコンデンサ素子群とからなり、
第1の素子接続部を有し、第1のコンデンサ素子群の各々の電極面に第1の素子接続部を介して接続された第1の電極板と、第2の素子接続部を有し、第1の電極板と重なるように近接配置され、第2のコンデンサ素子群の各々の電極に第2の素子接続部を介して接続された第2の電極板と、第1の電極板と第2の電極板との間に介装され、第1の電極板と第2の電極板とを絶縁する第1の絶縁部材と、
第3の素子接続部を有し、第1の素子接続部が接続された第1のコンデンサ素子群の各々の電極面に第3の素子接続部を介して接続された第1の電極補助板と、第4の素子接続部を有し、第1の電極補助板と重なるように近接配置され、第2の素子接続部が接続された第2のコンデンサ素子群の各々の電極面に第4の素子接続部を介して接続された第2の電極補助板と、第1の電極補助板と第2の電極補助板との間に介装され、第1の電極補助板と第2の電極補助板とを絶縁する第2の絶縁部材とを備え、
第1および第2の電極板は、配列した複数個のコンデンサ素子の前記電極面を除く側面に沿って配置され、第1および第2の電極補助板は、配列した複数個のコンデンサ素子の一方側の電極面に沿って配置されたことを特徴としている。
ここで、第1および第2の電極板は、配列方向に沿って配列した複数個のコンデンサ素子の複数の電極面を除く側面上に該複数の側面に沿って配置されるが、この発明では、さらに、配列方向に沿って配列した複数個のコンデンサ素子の一方側に配置された複数の電極上に該複数の電極に沿って第1および第2の電極補助板を配置している。第1の電極補助板と第2の電極補助板とは、第2の絶縁部材を介して重なるように近接配置されているので、さらなる配線インダクタンスを低減することが可能となっている。
また、第1の電極補助板とコンデンサ素子の各々の電極との間、または第2の電極補助板とコンデンサ素子の各々の電極との間には第2の絶縁部材が介装されているので、前記第1または第2の電極補助板とコンデンサ素子の各々の電極との非接続部の絶縁性が確保される。
しかも、第1および第2の電極板を、素子側面と対向するように配置するとともに、第1および第2の電極補助板を、電極面と対向するように配置すれば足りることから、構造が簡素で、組立を簡便にでき、組立の自動化が容易になる。したがって、組立の自動化に適し、低インダクタンスで、かつ大容量のコンデンサを提供することができる。
電極板4には、3つの開口部19bが形成されており、3本の素子接続部6は、開口部19bの上端部から伸延している。素子接続部5が、「第1の素子接続部」に相当し、素子接続部6が、「第2の素子接続部」に相当する。
そして、電極板3の下部には開口部19aと互い違いに、3つの開口部19cが形成されており、素子接続部6が開口部19cを貫通し、上述した3本の素子接続部5と交互に並ぶように、電極板4の下部から伸延する。
このような構成にすることで、素子接続部5に第1の電流を流し、素子接続部6には、第1の電流と逆方向の第2の電流を流すことができ、隣り合う2つのコンデンサ素子1の一方のメタリコン電極2には、第1の電流を供給し、他方のメタリコン電極2には、第1の電流と逆方向の第2の電流を供給することができる。上記の構成により、上述した磁場の打ち消し合いが起こり、低インダクタンス化を図ることができる。
そして、電極補助板12(上面側)と複数個のコンデンサ素子1との各々の間、および電極補助板11(下面側)と複数個のコンデンサ素子1との各々の間に配設された絶縁シート20が、本発明の「第3の絶縁部材」に相当する。
図1に示すように、電極補助板11と電極補助板12とを重ねて配置したときには、素子接続部13と素子接続部14とは、コンデンサ素子1の配列方向に沿って交互に並ぶ。
このようにすることで、素子接続部5と素子接続部13とメタリコン電極2とを介して、電極板3と電極補助板12とを同じ電位にすることができる。また、素子接続部6と素子接続部14とメタリコン電極2とを介して、電極板4と電極補助板11とを同じ電位にすることができる。
そして、電極補助板12に第1の電流を流し、電極補助板11に、第1の電流と逆方向の第2の電流を流すことで、電極補助板12に流れる第1の電流によって生ずる磁場の向きと、電極補助板11に流れる第2の電流によって生ずる磁場の向きとを逆向きにすることができ、磁場の打ち消し合いが起こるため、電極補助板11と電極補助板12とがコイルとして機能することを防止して、低インダクタンス化を図ることができる。
したがって、第2のコンデンサユニット10においても、隣り合った2つのコンデンサ素子1の一方は、素子接続部5に接続され、他方は、素子接続部6に接続されるので、隣り合う2つのコンデンサ素子1の一方のメタリコン電極2には、第1の電流を供給し、他方のメタリコン電極2には、第1の電流と逆方向の第2の電流を供給することができる。
電極板4には、3つの開口部19bが形成されており、3本の素子接続部6は、開口部19bの上端部から伸延している。素子接続部5が、「第1の素子接続部」に相当し、素子接続部6が、「第2の素子接続部」に相当する。
このように配置されたコンデンサ素子1の対の一方は、素子接続部5(電極板3)に接続され、他方は、素子接続部6(電極板4)に接続される。このような構成にしたことで、隣り合うように配置されたコンデンサ素子1の一方のメタリコン電極2には、第1の電流を供給し、他方のメタリコン電極2には、第1の電流と逆方向の第2の電流を供給することができる(図5参照)。
そして、第1のコンデンサユニット10(左側)と第2のコンデンサユニット10(右側)とは並置され、一対ずつ6組、隣り合うように配置される。このように配置されたコンデンサ素子1の対の一方は、素子接続部5(電極板3)に接続され、他方は、素子接続部6(電極板4)に接続される。ここで、左側の電極板3と電極板4、右側の電極板3と電極板4は、図2(b)の平面図のように絶縁シート9が介装された状態で前面に重ね合わされ、電極板3同士は外部引出電極7で、電極板4同士は外部引出電極8で、各々、接続される。
また、コンデンサ素子の上面側の電極補助板12とメタリコン電極2との間、および下面側の電極補助板11とコンデンサ素子のメタリコン電極2との間に、絶縁シート20を介装したことにより、電極補助板11、12とコンデンサ素子のメタリコン電極の非接続部との絶縁性が確保される。ここで、絶縁シート20が「第3の絶縁部材」に相当する。
図2に示すように、電極補助板11と電極補助板12とを重ねて配置したときには、素子接続部13と素子接続部14とは、長手方向に沿って交互に並ぶ。
このようにすることで、素子接続部5と素子接続部13とメタリコン電極2とを介して、電極板3と電極補助板12とを同じ電位にすることができる。また、素子接続部6と素子接続部14とメタリコン電極2とを介して、電極板4と電極補助板11とを同じ電位にすることができる。
そして、電極補助板12に第1の電流を流し、電極補助板11に、第1の電流と逆方向の第2の電流を流すことで、素子接続部14に流れる第1の電流によって生ずる磁場の向きと、素子接続部13に流れる第2の電流によって生ずる磁場の向きとを逆向きにすることができ、磁場の打ち消し合いが起こるため、素子接続部13と素子接続部14とがコイルとして機能することを防止して、低インダクタンス化を図ることができる。
なお、リブ18は電極補助板11と電極補助板12の配置される部位を避けて、コンデンサ素子のメタリコン電極の端部に突出するように形成しておくことにより、上記効果を十分に実現することができる(図4)。
2 電極(メタリコン電極)
3 電極板(第1の電極板)
4 電極板(第2の電極板)
4a 接続部
5 素子接続部(第1の素子接続部)
6 素子接続部(第2の素子接続部)
7 外部引出電極
8 外部引出電極
9 絶縁シート(第1の絶縁部材)
10 コンデンサユニット
11 電極補助板(第2の電極補助板)
12 電極補助板(第1の電極補助板)
13 素子接続部(第3の素子接続部)
14 素子接続部(第4の素子接続部)
15 絶縁シート(第2の絶縁部材)
16 コンデンサユニット
17 ケース
18 リブ(突出片)
19a 開口部
19b 開口部
19c 開口部
20 絶縁シート(第3の絶縁部材)
Claims (5)
- 両端部に電極を有するコンデンサ素子を複数個、互いに隣接させながら所定の配列方向に沿って配列したコンデンサユニットからなる金属化フィルムコンデンサであって、
前記コンデンサユニットは、
前記配列方向に、互いに離間して配置された第1のコンデンサ素子群と、該第1のコンデンサ素子に隣接しながら前記第1のコンデンサ素子の間に配置されるとともに、電極の極性が前記第1のコンデンサ素子と反対方向に配置された第2のコンデンサ素子群とからなり、
第1の素子接続部を有し、前記第1のコンデンサ素子群の各々の電極面に前記第1の素子接続部を介して接続された第1の電極板と、
第2の素子接続部を有し、前記第1の電極板と重なるように近接配置され、前記第2のコンデンサ素子群の各々の電極面に前記第2の素子接続部を介して接続された第2の電極板と、
前記第1の電極板と前記第2の電極板との間に介装され、前記第1の電極板と前記第2の電極板とを絶縁する第1の絶縁部材と、
第3の素子接続部を有し、前記第1の素子接続部が接続された第1のコンデンサ素子群の各々の電極面に前記第3の素子接続部を介して接続された第1の電極補助板と、
第4の素子接続部を有し、前記第1の電極補助板と重なるように近接配置され、前記第2の素子接続部が接続された第2のコンデンサ素子群の各々の電極面に前記第4の素子接続部を介して接続された第2の電極補助板と、
前記第1の電極補助板と前記第2の電極補助板との間に介装され、前記第1の電極補助板と前記第2の電極補助板とを絶縁する第2の絶縁部材と、
を備え、
前記第1および第2の電極板は、配列した前記複数個のコンデンサ素子の前記電極面を除く側面に沿って配置され、
前記第1および第2の電極補助板は、配列した複数個のコンデンサ素子の一方側の電極面に沿って配置されたことを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。 - 前記第1の電極補助板と前記複数個のコンデンサ素子の各々の電極との間、または前記第2の電極補助板と前記複数個のコンデンサ素子の各々の電極との間に介装され、前記第1または第2の電極補助板と前記複数個のコンデンサ素子の各々の電極とを絶縁する第3の絶縁部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の金属化フィルムコンデンサ。
- 前記複数個のコンデンサ素子の側面に近い方から前記第1の電極板、前記第1の絶縁部材および前記第2の電極板が順に配設された請求項1または2記載の金属化フィルムコンデンサであって、
前記第1の電極板には開口部が設けられ、
前記第2の素子接続部は前記開口部を通して前記コンデンサ素子の電極面に接続されたことを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。 - 複数個のコンデンサ素子の複数側面が互いに対向して配置されるように前記コンデンサユニットを、前記配列方向に沿って平行に配置した一組のコンデンサユニットを備え、前記一組のコンデンサユニットの一方を構成するコンデンサ素子と、該コンデンサ素子に隣接して配置された前記一組のコンデンサユニットの他方を構成するコンデンサ素子とは、電極の方向が互いに反対方向に配置され、
前記第1および第2の電極補助体はそれぞれ、前記一組のコンデンサユニットに対して共通に1つずつ設けられ、前記一組のコンデンサユニットの一方を構成するコンデンサ素子と他方を構成するコンデンサ素子とを接続することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属化フィルムコンデンサ。 - 前記コンデンサユニットを収納するケースを有し、
前記ケース内壁には、隣り合うコンデンサ素子の間に突出する突出片を有し、前記複数個のコンデンサ素子の各々は、前記突出片を挟んで前記ケース内に収納されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属化フィルムコンデンサ。
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