JP5203009B2 - 多関節型ロボット - Google Patents

多関節型ロボット Download PDF

Info

Publication number
JP5203009B2
JP5203009B2 JP2008085925A JP2008085925A JP5203009B2 JP 5203009 B2 JP5203009 B2 JP 5203009B2 JP 2008085925 A JP2008085925 A JP 2008085925A JP 2008085925 A JP2008085925 A JP 2008085925A JP 5203009 B2 JP5203009 B2 JP 5203009B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
gear
link
refrigerant
cooling member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008085925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009233824A (ja
Inventor
晃司 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2008085925A priority Critical patent/JP5203009B2/ja
Publication of JP2009233824A publication Critical patent/JP2009233824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5203009B2 publication Critical patent/JP5203009B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、多関節型ロボットに関するものである。
従来から、基台上に固定されるベースと、このベースに対して関節軸を介して旋回可能に連結される多関節型のアームとを備えた産業用ロボットが一般に知られている。
この種のロボットは、前記ベースおよびアームの関節部分に内蔵されるモータにより減速装置を介してアームを旋回駆動するが、長期的、連続的な使用により、減速装置における摩擦熱やモータからの伝熱により減速装置内のギヤに塗布されている潤滑油(グリス等)が過熱されて劣化し、これに起因して減速装置の耐久性が著しく低下する場合がある。
そこで、このような不都合を回避するために、従来、前記ベースに冷却用ファンを組み込み、ベース内部にその周辺外気を送り込むことによりモータ等を冷却可能にしたものが提案されている(特許文献1)。
特開平10−337685号公報
特許文献1のものでは、雰囲気温度が比較的低い場合や低頻度でアームが駆動される場合には効果的であるが、例えば雰囲気温度が高い環境下では、暖かい外気がベース内部に取り込まれるだけで高い冷却効果を得ることが難しい。また、粉塵等の多い環境下で使用する場合には、外気の取り込み口のフィルタ等が短期に目詰まりを起こすことも考えられ、従って、使用環境により、得られる冷却効果に差が出るという課題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みて成されたものであり、使用環境に左右されることなく、より効果的に減速装置を冷却すること、好ましくはアームを駆動するための複数のモータの減速装置を効率的に冷却することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は、多関節型ロボットにおいて、ベース部と、前記ベース部に対して関節軸を介して旋回可能に支持される第1リンク部及びこの第1リンク部に関節軸を介して旋回可能に連結される第2リンク部からなるアームと、上下方向に延びる軸状を成しかつその軸回りに回転可能となるように当該第2リンク部に支持される作業用ヘッドと、前記ベース部に搭載される第1モータ及び第1ギヤ式減速装置を含み、前記第1モータの回転駆動力を、その回転数を所定回転数に減速しながら前記第1リンク部に伝達することで前記ベース部に対して第1リンク部を旋回させる第1駆動機構と、前記第2リンク部に搭載される第2モータ及び第2ギヤ式減速装置を含み、前記第2モータの回転駆動力を、その回転数を所定回転数に減速しながら前記第1リンク部に伝達することで前記第1リンク部に対して前記第2リンク部を旋回させる第2駆動機構と、前記第2リンク部に搭載される第3モータ及び第3ギヤ式減速装置を含み、前記第3モータの回転駆動力を、その回転数を所定回転数に減速しながら前記作業用ヘッドに伝達することで前記第2リンク部に対して前記作業用ヘッドを回転させる第3駆動機構と、前記第1ギヤ式減速装置に一体に又は近接して設けられかつ内部に冷媒の流路を有する冷却用部材、及びこれら冷却用部材に対して冷媒を供給するための冷媒供給用配管を含む第1冷媒循環系統と、前記第2モータ、第3モータ、第2ギヤ式減速装置及び第3ギヤ式減速装置に各々一体に又は近接して設けられかつ内部に冷媒の流路を有する冷却用部材、及びこれら冷却用部材に対して冷媒を供給するための冷媒供給用配管を含み、前記第1冷媒循環系統から独立して設けられる第2冷媒循環系統と、を備え、前記第2冷媒循環系統は、前記冷媒が、第3ギヤ減速装置、第3モータ、第2モータ及び第2ギヤ減速装置の順番で、これらに対応する冷却用部材を循環するように構成されているものである。
このように各駆動機構のギヤ式減速装置等に対して冷媒を循環させる構成によれば、外気の影響を殆ど受けることなく各ギヤ式減速装置等を冷却することが可能となるため、より効果的にギヤ式減速装置等を冷却することが可能となる。また、冷媒供給用配管を通じて冷媒を循環させるため、粉塵等の多い環境下でも、フィルタの目詰まり等を伴うことなく良好にギヤ式減速装置を冷却することが可能となる。特にベース部に直接連結される第1リンク部は駆動頻度が高く、又負荷も大きいため当該第1リンク部を駆動するための第1ギヤ式減速装置は特に温度が上昇し易いが、上記構成によれば、第1ギヤ式減速装置に対して独立した循環系統が設けられているため、当該第1ギヤ式減速装置を効果的に冷却することが可能となる。
なお、前記作業用ヘッドが、その軸方向に移動可能となるように前記第2リンク部に支持されており、さらに前記第2リンク部に搭載される第4モータを含みかつ前記第4モータの回転駆動力を直線運動に変換しながら前記作業用ヘッドに伝達することで前記第2リンク部に対して前記作業用ヘッドを昇降させる第4駆動機構が備えられる場合には、前記第2リンク部には、前記第3ギヤ式減速装置、前記第3モータ、第4モータ及び第2モータが一列に配置されており、前記第2冷媒循環系統は、前記第4モータに一体に又は近接して設けられかつ内部に冷媒の流路を有する冷却用部材をさらに含み、前記冷媒が、前記第3ギヤ減速装置、第3モータ、第4モータ、第2モータ及び第2ギヤ減速装置の順番で、これらに対応する冷却用部材を循環するように構成されているのが好適である。
この構成によれば、第2冷媒循環系統について、第2〜第4駆動機構の各モータ及び各ギヤ式減速装置に対して効率良く冷媒を循環させながら当該モータ等を冷却することが可能となる。
本発明に係る多関節型ロボットよると、外気の影響を殆ど受けることなくギヤ式減速装置やモータを効果的に冷却することが可能となる。従って、潤滑油(グリス)等の過熱に起因した耐久性の低下を効果的に防止することが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る多関節型ロボットを概略的に示しており、(a)は側面図で、(b)は平面図でそれぞれ多関節型ロボットを示している。なお、この実施形態では多関節型ロボットの一例として水平多関節型ロボットについて説明するが、本発明は垂直多関節型ロボットについても適用可能である。
同図に示す多関節型ロボット1(以下、ロボット1と略す)は、基台上に設置される円柱状のベース2(ベース部)と、このベース2に連結されるアーム3と、このアーム3の先端部に支持される軸状のヘッド4(作業用ヘッド)とを有している。なお、図1中符合5は、後述するモータ22,34等の電力供給用ケーブルや制御信号送信用ケーブルを収容する可撓性を有した筒状案内部材である。
アーム3は、ベース2に回動(旋回)可能に支持されて水平方向に延びる第1リンク3aと、この第1リンク3aの先端に回動(旋回)可能に連結されて水平方向に延びる第2リンク3bとから構成されている。
図2に示すように、第1リンク3aは、第1関節軸12を介してベース部2の上端部に回動可能に支持されている。第1関節軸12は、円筒状の外軸122の内周面上に複数のコロを介して相対回転可能に支持される円環状の内軸121を備えたローラベアリング等からなり、外軸122が第1リンク3aに、内軸121がベース2に各々固定されている。これによって第1リンク3aがベース2に対して垂直軸回りに回動自在に支持されている。
ベース2の内部であって前記第1関節軸12の下方位置には第1リンク駆動用の第1モータ10が配置されている。この第1モータ10は、第1関節軸12の中心軸上に配置され、出力軸10aを上向きにした状態でベース2に固定されている。そして、前記出力軸10aが減速装置13を介して前記第1リンク3aに接続されることにより、前記第1リンク3aがこの第1モータ10により駆動されるようになっている。
詳しく説明すると、減速装置13は、「ハーモニックドライブ(登録商標)」(以下、ハーモニック減速装置という)である。この減速装置13は、楕円形のカムの外周にベアリングを介して薄肉の金属弾性体が外嵌されたウエーブジェネレータ131と、このウエーブジェネレータ131の外周面が摺接するようにその外周に配置され、かつ外周面に歯面(ギヤ)を備えた薄肉金属弾性体からなるフレクススプライン132と、内周面に前記フレクススプライン132のギヤと噛合し、かつこのギヤよりも歯数の少ない歯面(ギヤ)を有するサーキュラスプライン133等とから構成されている。なお、当実施形態では、第1関節軸12の前記内軸121の内周面にギヤが形成されることにより、当該内軸121がサーキュラスプライン133として兼用された構成となっており、従って、ウエーブジェネレータ131及びフレクススプライン132は前記内軸121の内周側に配置されている。
そして、この減速装置13の入力側(すなわち、ウエーブジェネレータ131)に第1モータ10の出力軸10aが接続される一方、出力側(すなわち、フレクススプライン132の末端部(同図では上端部))が前記第1関節軸12の外軸122に固定されている。つまり、第1モータ10の駆動によりウエーブジェネレータ131が回転すると、その回転に伴いフレクススプライン132が弾性変形しつつウエーブジェネレータ131の長径部分でサーキュラスプライン133と噛合し、これにより第1モータ10の回転が、前記フレクススプライン132及びサーキュラスプライン133の歯数に応じた所定の減速比で減速されつつ関節軸12の外軸122を介して第1リンク3aに伝達されるようになっている。すなわち、当実施形態では、上記第1モータ10及び減速装置13(第1ギヤ式減速装置)等により本発明の第1駆動機構が構成されている。
なお、減速装置13の出力側には、関節軸12及び減速装置13を上方から一体に覆うように円盤状の冷却用部材14が組み付けられている。具体的には、冷却用部材14が、前記フレクススプライン132末端のフランジ部分を挟み込んだ状態で関節軸12の前記外軸122に対して固定されている。この冷却用部材14の内部には、例えば図6に示すように、前記フレクススプライン132との接触部分に沿った円弧状の流路141が形成されており、当該流路141に対して所定の冷媒が供給されることによって前記フレクススプライン132等を介して減速装置13が冷却される構成となっている。
前記第2リンク3bは、第2関節軸17を介して第1リンク3aの先端上部に連結されている。第2関節軸17も第1関節軸12と同様にローラベアリング等から構成されている。すなわち、円筒状の外軸172とその内周側に相対回転可能に支持される円環状の内軸171とを備えた構造であり、外軸172が第1リンク3aに、内軸171が第2リンク3bに各々固定されている。これにより第2リンク3bが第1リンク3aに対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
第2リンク3bの内部であって第2関節軸17の上方位置には第2リンク駆動用の第2モータ16が配置されている。この第2モータ16は、第2関節軸17の中心軸上に配置され、出力軸16aを下向きにした状態で第2リンク3bに固定されている。そして、前記出力軸16aが減速装置18を介して第1リンク3aに接続されることにより、第2リンク3bがこの第2モータ16により駆動されるようになっている。
前記減速装置18はハーモニック減速装置であり、ウエーブジェネレータ181、フレクススプライン182及びサーキュラスプライン183等から構成されている。なお、この減速装置18についても、第2関節軸17の前記内軸171の内周面にギヤが形成されることにより、当該内軸171がサーキュラスプライン183として兼用された構成となっている。そして、減速装置18の入力側(ウエーブジェネレータ181)に第2モータ16の出力軸16aが接続される一方、出力側(フレクススプライン182の末端部(同図では下端部))が第1リンク3aに固定されている。これにより、第2モータ16の駆動によりウエーブジェネレータ181が回転すると、その回転が所定の減速比で減速されつつ前記フレクススプライン182及び外軸172を介して第1リンク3aに伝達され、その結果、第1リンク3aに対して第2リンク3bが回転するようになっている。すなわち、当実施形態では、上記第2モータ16及び減速装置18(第2ギヤ式減速装置)等により本発明の第2駆動機構が構成されている。
なお、減速装置18には、その周囲に円環状の冷却用部材19が一体に組付けられており、また、第2モータ16には、図4に示すように、モータ本体部分に密接した状態で該本体部分を前後(図3では紙面に直交する方向)両側から挟み込むように一対の冷却用部材20a,20bが一体に組付けられている。減速装置18の冷却用部材19の内部には、詳しく図示していないが、円弧状の流路191が形成されており、第2モータ16の各冷却用部材20a,20bの内部には、上下方向に蛇行する流路201(図3に示す)がそれぞれ形成されている。そして、これら各冷却用部材19,20a,20bに対して所定の冷媒が供給されることによって減速装置13及び第2モータ16がそれぞれ冷却される構成となっている。
前記ヘッド4は、先端部(下端部)に作業用機器の組み付け部4aを備えたスプライン軸からなり、図3に示すように、第2リンク3bの先端部分に支持され軸方向(上下方向;Z軸方向)及び回転方向(R軸方向)に駆動されるように構成されている。
詳しく説明すると、前記第2リンク3bの先端には、Z軸方向に延びる中空短軸からなる駆動軸26がベアリングを介して回転自在に支持され、この駆動軸26の下端部に軸部材27及び減速装置28等を介してスプラインナット30が連結され、前記ヘッド4が駆動軸26等を貫通した状態でこのスプラインナット30に挿入されている。
軸部材27は、前記関節軸12,17等と同様にローラベアリング等からなり、円筒状の外軸272の内周側に相対回転可能に支持される円環状の内軸271を備えた構造であり、内軸271が第2リンク3bに、外軸272がスプラインナット30にそれぞれ固定されている。これによりスプラインナット30が第2リンク3bに対して垂直軸回りに回動自在に支持されている。
減速装置28はハーモニック減速装置であり、ウエーブジェネレータ281、フレクススプライン282及びサーキュラスプライン283等から構成されている。この減速装置28も、軸部材27の内軸271の内周面にギヤが形成されることにより、当該内軸271がサーキュラスプライン283として兼用された構成となっている。そして、減速装置28の入力側(ウエーブジェネレータ281)に前記駆動軸26が固定される一方、出力側(フレクススプライン282の末端部(同図では下端部))が上記スプラインナット30に固定されている。
前記駆動軸26には、その上端部にプーリ25が固定されており、このプーリ25と、ヘッド回転駆動用のモータ22(R軸モータ22という)に装着されたプーリ23とに亘って駆動ベルト24が装着されている。つまり、R軸モータ22により駆動ベルト24等を介して駆動軸26を回転駆動すると共に、この駆動軸26の回転を減速装置28により所定の減速比で減速しつつスプラインナット30に伝達することにより、前記ヘッド4がスプラインナット30と一体に回転駆動される構成となっている。すなわち、当実施形態では、上記R軸モータ22(第3モータ)及び減速装置28(第3ギヤ式減速装置)等により本発明の第3駆動機構が構成されている。
なお、R軸モータ22は、後述するヘッド昇降駆動用のモータ34及び上述した第2モータ16と共に、この順番でヘッド4側から一列に並んだ状態で第2リンク3bに固定されている。
上記ヘッド4の側方には、上下方向に延び、かつ第2リンク3bに回転自在に支持されるボールねじ軸40が設けられている。このボールねじ軸40にはナット部材42が螺合装着されており、前記ヘッド4の上端部を回転自在に保持するヘッドホルダ44がこのナット部材42に連結されている。そして、ボールねじ軸40の下端部にプーリ37が固定され、このプーリ37と、ヘッド昇降駆動用のモータ34(Z軸モータ34という)に装着されたプーリ35と亘って駆動ベルト36が装着されている。つまり、Z軸モータ34により駆動ベルト36等を介してボールねじ軸40が回転駆動されることにより、この回転に伴いヘッド4がナット部材42及びヘッドホルダ44と一体にスプラインナット30に対して軸方向に移動する構成となっている。当実施形態では、上記Z軸モータ34(第4モータ)及びボールねじ軸40等により本発明の第4駆動機構が構成されている。
なお、R軸モータ22の減速装置28には、その周囲に円環状の冷却用部材32が一体に組付けられており、また、R軸モータ22及びZ軸モータ34には、図3及び図5に示すように、両モータ22,34の本体部分に密接した状態で該本体部分を前後(図5では左右方向)両側から挟み込むように一対の冷却用部材50a,50bが一体に組付けられている。これらの冷却用部材32,50a,50bは、上述した減速装置18の冷却用部材19及び第2モータ16に対応する冷却用部材20a,20bとほぼ同様の構成である。すなわち、減速装置28の冷却用部材32の内部には円弧状の流路321が形成されており、モータ22,34の各冷却用部材50a,50bの内部には、上下方向に蛇行する流路501(図3に示す)がそれぞれ形成されている。そして、これら各冷却用部材32,50a,50bに対して所定の冷媒が供給されることによって減速装置28、R軸モータ22及びZ軸モータ34がそれぞれ冷却される構成となっている。
なお、このロボット1では、上記冷却用部材14,19,20a,20b,32,50a,50bに対してロボット外部から冷媒(当実施形態では、所定温度の冷却水)を供給しつつ循環させるように構成されている。以下、この循環系統について図1〜図5を参照しつつ冷却水の流れに沿って説明する。
冷却水は、工場設備として設けられた貯水槽に貯溜されており、ポンプの駆動により配管Lsを通じてロボット1に供給され、継手Ps、配管L1、継手P1を通じて第1モータ10の減速装置13の前記冷却用部材14に導入され、その流路141に沿って流動した後、この冷却用部材14から導出される(図1,図2参照)。
冷却用部材14から導出された冷却水は、継手P2、配管L2、継手P3及び配管L3を通じてアーム3の先端に案内される。そして、R軸モータ22の減速装置28の冷却用部材32に導入され、その流路321に沿って流動した後、この冷却用部材32から導出される(図1,図3、図4参照)。
減速装置28の冷却用部材32から導出された冷却水は、配管L4を通じてモータ22,34の前記冷却用部材50a,50bのうち一方側の冷却用部材50aに導入され、流路501に沿って流動した後、この冷却用部材50aから導出され、配管L5を通じて第2モータ16の前記冷却用部材20a,20bのうち一方側の冷却用部材20aに導入される。そして、流路201に沿って流動した後、この冷却用部材20aから導出され、配管L6を通じて第2モータ16の減速装置18の冷却用部材19に導入され、さらに流路191に沿って流動した後、この冷却用部材19から導出される(図3,図4,図5参照)。
減速装置18の冷却用部材19から導出された冷却水は、配管L7を通じて第2モータ16の他方側の冷却用部材20bに導入され、その流路201に沿って流動した後、さらに配管L8を通じてモータ22,34の他方側の冷却用部材50bに導入される。そして、その流路501に沿って流動した後、この冷却用部材50bから導出され、その後、継手P4、配管L9、継手Pe及び配管Leを通じて前記貯水槽に戻される。
以上のような本発明に係るロボット1によると、第1モータ10の減速装置13に冷却用部材14が、第2モータ16の減速装置18に冷却用部材19が一体に固定され、これら冷却用部材14,19に対して冷却水を循環させることにより、外気の影響を殆ど受けることなく減速装置13,18に冷媒を送り込んで該減速装置13,18を冷却する構成となっているので、従来のこの種のロボットに比べ、より効果的に減速装置を冷却することが可能となる。また、配管L1等を通じて冷媒を循環させるため、粉塵等の多い環境下でも、従来のようにフィルタの目詰まり等を伴うことなく良好に減速装置を冷却することが可能となる。従って、減速装置13,18に塗布されている潤滑油(グリス等)が過熱されて早期に劣化し、これに起因して減速装置13,18の耐久性が低下するといった事態の発生をより効果的に防止することが可能となる。
特に、このロボット1では、アーム3を駆動するための上記モータ10,16の減速装置13,18以外の減速装置、つまりR軸モータ22の減速装置28についても同様に冷却用部材32を減速装置28に一体に固定して冷却水を循環させる構成となっているので、当該減速装置28についても同様の効果を享受することができる。
さらに、このロボット1では、第2モータ16に冷却用部材20a,20bを固定すると共に、R軸モータ22及びZ軸モータ34に対して冷却用部材50a,50bを固定し、これら冷却用部材20a,20b,50a,50bに冷却水を循環させることにより、モータ自体の発熱を抑制し得るようにしているので、第2モータ16からの熱伝導による減速装置18の昇温や、第2リンク3b内部の昇温に伴う減速装置18,32等の昇温を抑えることができる。従って、この点でも、減速装置18等の過熱を防止することができる。
その上、このロボット1では、複数の部材14、19、20a,20b,50a,50bに対して冷却水を供給しながらも、上述した通り、これら部材14、19、20a,20b,50a,50bに対して一つのルートに沿って順番に冷却水が循環するように冷却水の循環系統が構成されているので、各部材14、19、20a,20b,50a,50bに対して効率的に冷却水を供給することができるという利点もある。特に、このロボット1では、アーム3全体を旋回駆動するためにその駆動頻度が高く、又負荷も大きい第1モータ10の減速装置13(冷却用部材14)に対し、上記の通り供給源(貯水槽)から供給される冷却水を真っ先に供給するように上記循環系統が構成されているので、当該減速装置13について高い冷却効果を得ることができる。従って、最も過熱による影響を受けやすい減速装置13の耐久性の低下を効果的に防止することができるという利点がある。
また、このロボット1では、上記の通り配管L1等を通じて冷媒を循環させて減速装置13等を冷却するため、ベース2やアーム3等を密閉構造としても効果的に減速装置13等を冷却することができる。従って、このロボット1は、クリーンルーム等で使用する場合にも非常に適したものになるという利点がある。
なお、上述したロボット1は、本発明に係る多関節型ロボットの好ましい実施形態の一例であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、実施形態では、減速装置13等に冷却用部材14等を一体に固定した構成となっているが、構造的に無理な場合には、減速装置13等の近傍に減速装置13等を配置する構成としてもよい。この構成によれば、減速装置13等の近傍に低温の冷却用部材14等が在ることで、減速装置13等周辺の雰囲気温度の昇温が抑制され、その結果、減速装置13等の過熱が防止される。従って、減速装置13等の昇温防止という点では一定の効果を得ることができる。
また、実施形態では、複数の冷却用部材14等に対して一つのルートに沿って順番に冷却水を循環させるように冷却水の循環系統が構成されているが、例えば第1モータ10の減速装置13のように昇温の可能性が高い減速装置13については独立した循環系統を設けて冷却効果を高め得るようにする等、複数の循環系統を設けるようにしてもよい。
なお、冷却用部材14等に供給する冷媒として、この実施形態では冷却水を用いているが水以外の液体を用いてもよい。また、可能な場合にはアンモニア、フロン、二酸化炭素等の気体を用いてもよい。
また、実施形態では、減速装置13,18及び28としてハーモニック減速装置が適用されたロボット1について本発明を適用した例について説明したが、勿論、本発明はこれ以外の一般的なギヤ式減速装置が適用される多関節型ロボットについても適用可能である。
本発明に係る多関節型ロボットの一例を示す概略図であり、(a)は当該ロボットの側面図、(b)は同平面図である。 多関節型ロボットのベース周辺部分を示す縦断面図(図1(b)のII−II線断面図)である。 アームの第2リンクの部分を示す縦断面図(図1(b)のIII−III線断面図)である。 アームの第2リンクの部分を示す平断面図(図1(a)のIV−IV線断面図)である。 アームの第2リンクの部分を示す平断面図(図1(a)のV−V線断面図)である。 減速装置の連結部材の構成を示す概略図であり、(a)は縦断面図で、(b)は平断面図でVI−VI線断面図である。
1 多関節型ロボット
2 ベース
3 アーム
3a 第1リンク
3b 第2リンク
10 第1モータ
16 第2モータ
13,18,28 減速装置
14,19,20a,20b,32,50a,50b 冷却用部材

Claims (2)

  1. 多関節型ロボットにおいて、
    ベース部と、
    前記ベース部に対して関節軸を介して旋回可能に支持される第1リンク部及びこの第1リンク部に関節軸を介して旋回可能に連結される第2リンク部からなるアームと、
    上下方向に延びる軸状を成しかつその軸回りに回転可能となるように当該第2リンク部に支持される作業用ヘッドと、
    前記ベース部に搭載される第1モータ及び第1ギヤ式減速装置を含み、前記第1モータの回転駆動力を、その回転数を所定回転数に減速しながら前記第1リンク部に伝達することで前記ベース部に対して第1リンク部を旋回させる第1駆動機構と、
    前記第2リンク部に搭載される第2モータ及び第2ギヤ式減速装置を含み、前記第2モータの回転駆動力を、その回転数を所定回転数に減速しながら前記第1リンク部に伝達することで前記第1リンク部に対して前記第2リンク部を旋回させる第2駆動機構と、
    前記第2リンク部に搭載される第3モータ及び第3ギヤ式減速装置を含み、前記第3モータの回転駆動力を、その回転数を所定回転数に減速しながら前記作業用ヘッドに伝達することで前記第2リンク部に対して前記作業用ヘッドを回転させる第3駆動機構と、
    前記第1ギヤ式減速装置に一体に又は近接して設けられかつ内部に冷媒の流路を有する冷却用部材、及びこれら冷却用部材に対して冷媒を供給するための冷媒供給用配管を含む第1冷媒循環系統と、
    前記第2モータ、第3モータ、第2ギヤ式減速装置及び第3ギヤ式減速装置に各々一体に又は近接して設けられかつ内部に冷媒の流路を有する冷却用部材、及びこれら冷却用部材に対して冷媒を供給するための冷媒供給用配管を含み、前記第1冷媒循環系統から独立して設けられる第2冷媒循環系統と、を備え、
    前記第2冷媒循環系統は、前記冷媒が、第3ギヤ減速装置、第3モータ、第2モータ及び第2ギヤ減速装置の順番で、これらに対応する冷却用部材を循環するように構成されていることを特徴とする多関節型ロボット。
  2. 請求項1に記載の多関節型ロボットにおいて、
    前記作業用ヘッドは、その軸方向に移動可能となるように前記第2リンク部に支持されており、
    前記第2リンク部に搭載される第4モータを含みかつ前記第4モータの回転駆動力を直線運動に変換しながら前記作業用ヘッドに伝達することで前記第2リンク部に対して前記作業用ヘッドを昇降させる第4駆動機構をさらに備え、
    前記第2リンク部には、前記第3ギヤ式減速装置、前記第3モータ、第4モータ及び第2モータが一列に配置されており、
    前記第2冷媒循環系統は、前記第4モータに一体に又は近接して設けられかつ内部に冷媒の流路を有する冷却用部材をさらに含み、前記冷媒が、前記第3ギヤ減速装置、第3モータ、第4モータ、第2モータ及び第2ギヤ減速装置の順番で、これらに対応する冷却用部材を循環するように構成されていることを特徴とする多関節型ロボット。
JP2008085925A 2008-03-28 2008-03-28 多関節型ロボット Active JP5203009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085925A JP5203009B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 多関節型ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085925A JP5203009B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 多関節型ロボット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009233824A JP2009233824A (ja) 2009-10-15
JP5203009B2 true JP5203009B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=41248432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008085925A Active JP5203009B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 多関節型ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5203009B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109477560B (zh) * 2016-08-03 2022-04-29 Ntn株式会社 减速装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5663638B2 (ja) 2012-10-11 2015-02-04 株式会社ティーイーエス 基板移送装置
JP6853686B2 (ja) * 2017-02-10 2021-03-31 川崎重工業株式会社 多関節型ロボット
JP6659649B2 (ja) * 2017-10-10 2020-03-04 ファナック株式会社 関節軸構造および水平多関節型ロボット
CN109551467A (zh) * 2019-01-11 2019-04-02 南京埃斯顿机器人工程有限公司 包含动作轴结构的产业机器人
JP2021146479A (ja) 2020-03-23 2021-09-27 川崎重工業株式会社 冷却媒体流路体、冷却装置、ロボット、及び冷却装置のロボットへの取り付け方法
EP3988261B1 (de) * 2020-10-26 2023-02-01 Siemens Aktiengesellschaft Gelenk für einen roboter
CN112497191A (zh) * 2020-11-25 2021-03-16 常熟智造激光装备研究院有限公司 一种多功能工业机器人机械手

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60108292A (ja) * 1983-11-17 1985-06-13 松下電器産業株式会社 放熱形関節
JPH03184688A (ja) * 1989-12-12 1991-08-12 Fanuc Ltd レーザロボットの冷却構造
JPH04372390A (ja) * 1991-06-14 1992-12-25 Shin Meiwa Ind Co Ltd 真空チャンバ用産業ロボット装置
JP2003266360A (ja) * 2002-03-19 2003-09-24 Yamaha Motor Co Ltd スカラ型ロボット
US7976420B2 (en) * 2006-01-13 2011-07-12 Nabtesco Corporation Eccentric oscillating type speed reducer
TW200801371A (en) * 2006-01-13 2008-01-01 Nabtesco Corp Drive apparatus for substrate transfer robot having coolant circulating passage

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109477560B (zh) * 2016-08-03 2022-04-29 Ntn株式会社 减速装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009233824A (ja) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5203009B2 (ja) 多関節型ロボット
TWI412674B (zh) 減速機構及其諧波齒輪減速機
KR101233896B1 (ko) 편심요동형 감속기
US7390277B2 (en) Reducer with internally meshing planetary gear mechanism and device incorporating the reducer
JP3866711B2 (ja) 2つの構造部材を相互に回転する装置
JP2012228733A (ja) スカラ型ロボット
ATE553877T1 (de) Spindelkopf für werkzeugmaschine
JP7452536B2 (ja) 駆動装置、および車両駆動システム
JP2015102110A (ja) 波動歯車装置
JP2006226499A (ja) 減速装置及び減速装置の潤滑方法
JP2015028368A (ja) 歯車伝動装置
JP2000343477A (ja) ロボットの関節部構造
JP6217051B2 (ja) 動力工具
JP2020034128A (ja) 歯車装置、歯車装置ユニットおよびロボット
JP5879867B2 (ja) ロボット
JP2013160361A (ja) 車両用歯車伝動装置
JP2006281383A (ja) パラレルメカニズム装置
JP2010214527A (ja) 産業用ロボットのアーム構造体
JPH10337685A (ja) スカラ型ロボットの冷却装置
JP2019187126A (ja) 車両駆動装置
KR20170105492A (ko) 공작 기계용 가공 유닛 및 이러한 가공 유닛을 구비하는 공작 기계
TWI526274B (zh) Rotating table device
WO2021193240A1 (ja) 冷却媒体流路体、冷却装置、ロボット、及び冷却装置のロボットへの取り付け方法
JP6941072B2 (ja) 歯車装置
JP2005066718A (ja) 多関節ロボット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5203009

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250