JP5202723B2 - 真空加熱装置、真空加熱処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スパッタリング処理、蒸着処理、エッチング処理等の、処理対象物を真空雰囲気内で加熱しながら処理する加熱真空処理方法に関し、特に、加熱ランプで処理対象物を加熱する技術に関する。
半導体ウェハや液晶ガラス基板を処理対象物とし、スパッタリングや蒸着によって処理対象物に薄膜を形成したり、又はエッチング等によって処理対象物上の薄膜をパターニングするようなことが行われている。
このような処理をする際、処理対象物は加熱され、加熱真空処理が行われるが、通電によって発熱する抵抗発熱体を加熱装置として用いる他、処理対象物を離れた位置に配置できる加熱ランプが加熱装置として用いられている。
熱伝導率の小さい真空中にあって、輻射を主として処理対象物を加熱するため、加熱ランプは大電流を必要とし、高圧の三相交流電源が低電圧変換されて電力が供給されている。低電圧化は、真空チャンバ内で、電圧が印加される部分と、接地された真空チャンバの槽壁との間の電位差を小さくするという利点もあり、100V以下の電位差であれば放電を生じない。
加熱ランプは所定個数を一負荷とされ、三相トランス内の一個の二次巻線から電力が供給されているが、三相交流電源は三個の二次巻線を有しているため、負荷が3の倍数以外の個数の場合、無負荷の二次巻線を有する三相トランスができてしまい、三相交流電源の各相から供給される電流がアンバランスとなり、使用効率が低下するため、大容量の三相トランスが必要となる。
特開平10−294285号公報 特開2002−190452号公報
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、負荷個数が3の倍数でない場合でも、一次側の負担が少ない真空加熱装置を提供する。
三相トランスは、一次巻線と二次巻線が配置され、磁気結合されたトランスを3個有している。
図8(a)の符号21と同図(b)の符号22は、3個の単相変成器55〜57内の一次巻線51〜53がΔ結線された三相トランスとY結線された三相トランスをそれぞれ示している。
三相トランス21、22の各一次巻線51〜53には、二次巻線61〜63がそれぞれ一個ずつ磁気結合されている。
本発明には、図8(a)の三相トランス21又は同図(b)の三相トランス22が複数個用いられている。三相交流電源50から、それぞれ大きさが同じであるが位相が120°異なる交流電圧がR相、S相、T相から出力され、Δ結線又はY結線された三相トランス21、22の一次巻線51〜53に印加されている。
ここでは、Δ結線又はY結線のどちらの三相トランス21、22を用いる場合でも、三相トランス21、22内の一次巻線51〜53の巻数は互いに等しく、また、三相トランス21、22内の二次巻線61〜63の巻数も互いに等しくされている。
各一次巻線51〜53と二次巻線61〜63の結合係数も同じであり、従って、一個の三相トランス21、22の各二次巻線61〜63に同じ大きさの負荷65が接続されると、その三相トランス21、22の3個の一次巻線51〜53に同じ値の電流がバランスよく流れるようになっている。
次に、本発明で用いられるスコットトランスを説明する。
図9の符号23はスコットトランスであり、M座変成器(主座変成器)(Main Transformer)58と、T座変成器(Teaser Transformer)59とを有している。
M座変成器58内にはM座一次巻線71と、M座一次巻線71と磁気結合した二次巻線81が設けられ、T座変成器59内にはT座一次巻線72と、T座一次巻線72と磁気結合した二次巻線82とが設けられている。
M座一次巻線71では、当該M座一次巻線71の巻線の数が半分となる中点64から配線が取り出されており、T座一次巻線72の一端が、その配線によって中点64に接続されている。
M座一次巻線71の両端は、三相交流電源50のR相、S相、又はT相のうちのいずれか一相であって、互いに異なる相の出力端子に接続され、その出力端子から出力される位相の交流電圧が印加されている。
T座一次巻線72の他端は、三相交流電源50のR相、S相、又はT相のうちのM座一次巻線71に接続されていない相の出力端子に接続され、その出力端子から出力される位相の交流電圧が印加されている。
上述したように、M座一次巻線71の一端と中点64の間の巻数は、M座一次巻線71の両端間の巻線の半分となっており、M座一次巻線71の巻数をMとすると、中点64とM座一次巻線71の端部との間の巻線の巻数は、どちらの端部との間でもM/2である。
この構成では、M座変成器58内のM座一次巻線71の両端の交流電圧に対し、T座変成器59のT座一次巻線72の両端に発生する交流電圧は、位相差が90°(又は−90°)になっており、また、M座一次巻線71の両端間の交流電圧を“V”とすると、T座一次巻線72の両端に発生する交流電圧は、V・(√3)/2(=V×1.732……/2)の大きさになっている。
M座変成器58内の二次巻線81と、T座変成器59内の二次巻線82との巻数は等しくされており、その巻数を“m”とし、M座一次巻線71の巻数を“M”、T座一次巻線72の巻数を“T”とすると、どちらの二次巻線81、82の両端にも同じ交流電圧“v”を誘起するためには、
M・v = m・V
T・v = m・V・(√3)/2
の二式が成立する必要がある。
これを解くと、T座一次巻線72の巻数Tは、
T = ((√3)/2)・M
となる。
スコットトランス23では、二次巻線81、82に接続された負荷65で消費する電力の大きさが等しい場合、R相、S相、T相が供給する電流が等しくなり、バランスがよい。
三相トランス21、22内とスコットトランス23内の二次巻線61〜63、81、82からは、巻数を二分割するセンタータップ(中点)28が取り出されており、一個の負荷65を構成する二個のモジュール16が並列に、二次巻線61〜63、81、82に接続されている。
一次巻線51〜53に供給されたR相、S相、T相の交流電圧から、二次巻線61〜63、81、82には120度ずつ位相が異なる正弦波の交流電圧が誘起されており、この誘起された電圧が二個のモジュール16から成る負荷65に印加されると、負荷65内の加熱ランプが昇温し、熱線を放出する。
本発明は上記知見に基づいて創作されたものであり、本発明は、三相交流電源が出力する三相交流電圧が入力され、前記三相交流電圧の大きさが変換された交流電圧が二次電圧として出力される電圧変換装置と、並列に通電可能な加熱ランプが所定個数ずつ設けられた複数個の負荷を有し、前記加熱ランプには前記二次電圧が入力され、前記加熱ランプから熱線が放射される真空加熱装置であって、前記電圧変換装置は、Y結線又はΔ結線されて三相交流電圧が印加される三個の一次巻線と、前記一次巻線にそれぞれ磁気結合された三個の二次巻線とを有し、一個の前記二次巻線が一個の前記負荷にそれぞれ電力を供給する三相トランスと、M座変成器とT座変成器とを有し、前記M座変成器内のM座一次巻線の両端は、前記三相交流電圧のうちのいずれか一相であって、互いに異なる一相にそれぞれ接続され、前記T座変成器内のT座一次巻線の一端は、前記M座一次巻線の巻数を二分割する中点に接続され、他端は前記三相交流電圧のうちの残りの一相に接続され、前記M座一次巻線に磁気結合された二次巻線と、前記T座一次巻線に磁気結合された二次巻線とは同じ巻数にされ、前記T座一次巻線は前記M座一次巻線の(√3)/2倍の巻数にされたスコットトランスとを有し、複数の前記三相トランスと、一個以上の前記スコットトランスとが用いられ、合計すると負荷の個数Nになる3の倍数pと2の倍数qが選択され、前記3の倍数p個の負荷には前記三相トランスで電力が供給され、前記2の倍数q個の負荷には前記スコットトランスで電力が供給されて前記加熱ランプが発熱するように構成された真空加熱装置である。
また、本発明は、前記負荷は、3の倍数以外の個数が設けられた真空加熱装置である。
また、本発明は、前記負荷は、前記加熱ランプを複数個並列接続した第一モジュールと、前記第一モジュールと同数の前記加熱ランプを並列接続した第二のモジュールとを有し、前記三相トランスと、前記スコットトランス内の前記二次巻線は、巻数を二分割する中点が接地され、前記第一モジュールと前記第二モジュールには、両方向スイッチが接続され、前記第一モジュールと前記両方向スイッチの直列回路と、前記第二モジュールと前記両方向スイッチの直列回路は、前記二次巻線の一端と他端の間に接続された真空加熱装置である。
また、本発明は、並列に通電される加熱ランプが所定個数ずつ設けられた負荷を、3の倍数以外の個数通電して発熱させ、真空雰囲気内で処理対象物を加熱する真空加熱処理方法であって、前記負荷、3の倍数の個数と2の倍数の個数に分け、三相トランス内の三個の一次巻線をY結線又はΔ結線して三相交流電圧を印加し、複数の前記三相トランス内の前記一次巻線にそれぞれ磁気結合させた相互に同一巻数の二次巻線に3の倍数個数の負荷を一つずつ接続し、スコットトランス内のM座一次巻線の両端、前記三相交流電圧のうちの異なる相の交流電圧を印加し、前記M座一次巻線の巻数を二分割する中点に、前記M座一次巻線の(√3)/2倍の巻数のT座一次巻線の一端を接続し、他端に前記三相交流電圧のうちの残りの相の交流電圧を印加し、一個以上の前記スコットトランス内の前記M座一次巻線と前記T座一次巻線とにそれぞれ磁気結合させた相互に同じ巻数の二次巻線に、2の倍数の前記負荷を一つずつ接続して、前記負荷内の前記加熱ランプに通電して発熱させる真空加熱処理方法である。
また、本発明は、室温よりも高温であり、前記処理対象物を昇温させる処理温度よりも低温である変更温度を設定しておき、前記加熱ランプを前記変更温度よりも低温から昇温させるときには、前記加熱ランプが前記変更温度に達するまで、前記二次巻線と前記負荷の間に設けた両方向スイッチは、前記二次巻線に誘起される電圧がピーク電圧に達した後、減少する間に導通させ、ゼロVになると遮断させる位相制御によって前記加熱ランプを昇温させる真空加熱処理方法である。
また、本発明は、前記加熱ランプが前記変更温度よりも高温になると、前記二次巻線に誘起される電圧がゼロVからゼロVの半波長の180°の期間、前記両方向スイッチを導通させる導通期間と前記両方向スイッチを遮断させる遮断期間を混在させるサイクル制御によって前記加熱ランプを昇温させる真空加熱処理方法である。
また、本発明は、前記サイクル制御の前記導通期間と前記遮断期間の割合を制御し、前記加熱ランプの温度を前記変更温度よりも高温の処理温度に維持する真空加熱処理方法である。
また、本発明は、前記加熱ランプへの通電が停止され、前記加熱ランプの温度が前記処理温度から低下する際には、前記室温よりも高温の最低温度に達すると、前記サイクル制御によって、前記加熱ランプを昇温させる真空加熱処理方法である。
なお、加熱ランプの場合、180度全期間導通している半波と180度全期間遮断されている半波とを組み合わせたサイクル制御によって通電量を制御し、処理対象物を所定の処理温度に加熱して加熱真空処理を行うことができる。
しかしながら、加熱真空処理が行われる真空槽内で処理対象物を保持する保持具を含み、それらの他に加熱ランプが室温にある状態でサイクル制御を行うと大きな突入電流が流れてしまい、制御装置や加熱電源が破壊することがある。
それを解決するために、本発明では、真空槽内に処理対象物を搬入し、前記真空槽内で保持具によって処理対象物を保持し、加熱電源が出力する交流電圧を制御装置によって制御して加熱ランプに印加し、前記加熱ランプから熱線を放射させ、真空雰囲気にされた前記真空槽内に配置された前記処理対象物と前記保持具に照射して加熱し、前記処理対象物を真空処理する加熱真空処理方法であって、予め、室温より高い最低温度と、前記最低温度よりも高い処理温度と、前記最低温度と前記処理温度の間の変更温度とを設定しておき、前記処理対象物の温度をセンサによって測定し、前記処理対象物の温度が室温にある場合は、前記処理対象物が前記変更温度に達するまで、180度の途中から導通させる半波長の一部を組み合わせた位相制御によって前記加熱ランプの熱線の放射を制御して前記処理対象物を昇温させ、変更温度に達した後は、180度全期間導通している半波と180度全期間遮断されている半波とを組み合わせたサイクル制御によって前記加熱ランプの熱線の放射を制御して前記処理対象物を昇温させて変更温度以上に昇温させ、前記処理温度にして真空処理を行う加熱真空処理を行うことができる。
また、本発明では、前記処理対象物が前記最低温度よりも高い温度から前記最低温度よりも低い温度に降温したことが前記センサによって測定されると、前記サイクル制御によって前記加熱ランプの熱線の放射を制御して前記処理対象物を昇温させる上記加熱真空処理を行うことができる。
また、前記センサを前記保持具又は前記真空槽に取り付けておき、前記保持具又は前記真空槽の温度を測定して前記処理対象物の温度とする上記いずれかの加熱真空処理を行うことができる。
3個の負荷に電力を供給する三相トランスと、1個又は2個の負荷に電力を供給するスコットトランスを組み合わせることにより、無負荷の二次巻線が無くなるので、一次側の巻線の負担は大きくならない。
二次巻線の中点が接地されたので、大きな電圧が発生せず、真空槽内で放電が発生することがない。
位相制御とサイクル制御を併用する場合、加熱ランプの温度が低く、低抵抗の場合に位相制御によって加熱することができ、次いで、サイクル制御に移行できるのでノイズが生じない。
本願発明が適用される成膜装置を説明するための図 モジュールと処理対象物の位置関係を説明するための図 加熱ランプ 加熱ランプに電圧を印加するブロック図 加熱ランプの温度を示すグラフ (a)、(b):位相制御 (c)〜(e):サイクル制御 本発明の真空加熱装置 (a):Δ結線の三相トランス (b):Y結線の三相トランス スコットトランス
2……真空加熱装置
7……処理対象物
15……加熱ランプ
21、22……三相トランス
23……スコットトランス
50……三相交流電源
51〜53……三相トランス内の一次巻線
55〜57……単相変成器
58……M座変成器
59……T座変成器
42、61〜63、81、82……二次巻線
71……M座一次巻線
72……T座一次巻線
図1の符号1は成膜装置であり、搬入室11と、加熱室12と、処理室13と、搬出室14とを有している。
各室11〜14は、真空槽151〜154を有しており、各真空槽151〜154には真空排気系121〜124が接続され、それぞれ個別に真空排気できるようにされている。
この成膜装置1では、真空雰囲気中で、半導体基板や液晶ガラス基板等の処理対象物を加熱室12の真空槽152内で加熱した後、処理室13の真空槽153内で表面に薄膜を形成するようになっている。
そのような加熱真空処理方法を説明すると、先ず、予め加熱室12の真空槽152内と処理室13の真空槽153内を真空排気しておき、搬入室11の真空槽151内に処理対象物を搬入した後、搬入室11の真空槽151を真空排気し、搬入室11と加熱室12の真空槽151、152を接続し、処理対象物を真空雰囲気中で移動させ、加熱室12の真空槽152内に搬入する。
加熱室12の真空槽152内では、加熱ランプ15が天井側と底面側に複数個ずつ配置されており、天井側と底面側の加熱ランプ15の間の位置に処理対象物を保持する保持具18が配置されている。搬入された処理対象物は保持具18に保持させる。
図1の符号7は、処理対象物であり、加熱ランプ15は処理対象物7の表面側と裏面側に平行に配置されている。
加熱ランプ15の構成は図3に示す。加熱ランプ15は細長いガラス管31と、ガラス管31内に配置されたフィラメント32を有しており、細長いガラス管31の両端には個別電極33が配置され、フィラメント32の両端は個別電極33に結線されている。
図4に示すように、複数の規定本数(ここでは4本)の加熱ランプ15の一個あたり二個の個別電極33、33は、一方の共通電極34と他方の共通電極34にそれぞれ結線され、規定本数の加熱ランプ15は並列に接続されてモジュール16が構成されている。
このモジュール16は加熱室12内に複数配置されており、複数本配置された加熱ランプ15と処理対象物7の位置関係は図2に示す。加熱ランプ15によって処理対象物7の両面又は片面が覆われるように複数のモジュール16が配置されている。
図7の符号2は、本発明の真空加熱装置の一例のブロック図を示している。符号4は、処理対象物7の両面又は片面に配置された加熱ランプ15から成る加熱体4である。
真空加熱装置2は、電圧変換装置3を有しており、三相交流電源50から電圧変換装置3内の一次巻線に供給される三相電圧(R相、S相、T相)を変換し、一次巻線と磁気結合した二次巻線から加熱体4に二次電圧が出力され、電力が供給される。R相、S相、T相の電圧は120°ずつ位相が異なっている。
各モジュール16の加熱ランプ15の本数は同一であり、モジュール16は、二個を一個の負荷として一個の負荷65が一個の二次巻線に接続されている。
従って、加熱体4を構成する加熱ランプ15の個数は、(負荷の個数)×2×(一個のモジュールの加熱ランプの個数)となっている。図7の符号5、6は、3相交流電源50と電圧変換装置3とを接続する配線と、電圧変換装置3と加熱体4とを接続する配線を模式的に示したものである。
電圧変換装置3の内部には、図8(a)、(b)に示した三相トランス21、22を一個以上と、図9に示したスコットトランス23が一個以上設けられている。
加熱体4に含まれる負荷65の個数が3n個の場合、n個の三相トランス21、22を用いればスコットトランス23は不要であるが、負荷65の個数が(3n+2)個の場合は、n個の三相トランス21、22と、1個のスコットトランス23を用いると、負荷65が接続されない二次巻線は出現しない。n個の三相トランス21、22の中から、2の倍数の個数の三相トランス21、22を、3の倍数の個数のスコットトランス23に交換することができ、スコットトランス23を1個以上3個刻みで配置することができる。
また、負荷65の個数が(3n+1)個の場合は、(n−1)個の三相トランス21、22と、2個のスコットトランス23を用いると、負荷65が接続されない二次巻線は出現しない。
この負荷65の個数が(3n+1)個の場合は、(n−1)個の三相トランス21、22の中から、2の倍数の個数の三相トランス21、22を、3の倍数の個数のスコットトランス23に交換することができるから、スコットトランス23を2個以上3個刻みで配置できることになる。
要するに、負荷65の個数Nを3の倍数pと2の倍数qに分け(N=p+q)、3の倍数の個数pの負荷65をその1/3の個数(p/3)の三相トランス21、22の二次巻線(p個)に接続し、2の倍数の個数qの負荷65をその半分の個数(q/2)のスコットトランス23の二次巻線(q個)に接続すればよい。
この場合、複数の負荷65に通電する複数の三相トランス21、22は、Δ結線の三相トランス21とY結線の三相トランス22の両方が含まれていてもよく、Δ結線だけの場合と、Y結線だけの場合と、Δ結線とY結線が混在する場合とも、二次巻線に同じ大きさの交流電圧が誘起されればよい。また、スコットトランス23の二次巻線81、82にも、三相トランス21、22と同じ大きさの交流電圧が誘起されればよい。
図4の符号41は、三相トランス21、22内の一次巻線51〜53と、M座一次巻線71と、T座一次巻線72とを示しており、符号42は、それらの一次巻線と磁気結合した、三相トランス21、22内の二次巻線61〜63とスコットトランス23内の二次巻線81、82を示している。
負荷65内には、二個の制御装置17が設けられている。
制御装置17は、両方向スイッチ43をそれぞれ有しており、各両方向スイッチ43は、モジュール16にそれぞれ直列接続され、直列回路49が形成されている。
二個の直列回路49は、二次巻線42の両端の間に接続されている。
ここでは、二次巻線42の両端は、互いに異なる制御装置17を介して、一台のモジュール16の一方の共通電極34にそれぞれ接続されており、各モジュール16の他方の共通電極34は、各モジュール16が制御装置17を介して接続された端子とは反対側の二次巻線42の端子に結線されている。
二次巻線42に誘起された電圧が、モジュール16と制御装置17との直列回路49に印加される。
二次巻線42のセンタータップ(二次巻線42の中央部分)28は、接地電位に接続されている。
センタータップ28の電圧は、二次巻線42の両端の間の電圧の1/2の電圧であり、接地電位であるから、従って、二次巻線42の両端に電圧vが誘起されたときには、二次巻線42の一端は+v/2の電位になり、他端は−v/2の電位なる。従って、真空槽槽壁と二次巻線42の間の電圧は、両端間の電圧の半分に低減される。
制御装置17内には両方向スイッチ43が設けられており、交流電圧中の任意の位相で導通することができる。この両方向スイッチ43が導通する間は、加熱ランプ15の両端には、二次巻線42の両端に発生した電圧が印加される。
加熱室12の真空槽152は接地電位に接続されており、加熱ランプ15や制御装置17と真空槽152の間には、大きさが交流vのピーク電圧は発生せず、最大でもその±(1/2)倍の電位差であるので、真空槽152と加熱ランプ15等の間に放電が発生しない。
両方向スイッチ43の動作を説明すると、両方向スイッチ43は、二個のサイリスタ45a、45bが逆方向に向けて並列に結線されて構成されており、制御装置17内には、両方向スイッチ43を構成する二個のサイリスタ45a、45bのゲート端子に結線されたスイッチコントローラー44がそれぞれ設けられている。
スイッチコントローラー44は、ゲート端子に電流を流し(ゲート端子に電流を流入させるか、又はゲート端子から電流を流出させる)、ゲート端子に電流が流れたサイリスタ45a、45bのアノード端子とカソード端子の間を導通させ、アノード端子からカソード端子に向けて電流を流させる。
二次巻線42の制御装置17に結線された端部は、両方向スイッチ43のアノード端子とカソード端子が結線された部分に結線されている。他方、両方向スイッチ43の反対側のアノード端子とカソード端子が結線された部分は、加熱ランプ15の共通電極34に結線されている。
加熱ランプ15は導通したサイリスタ45a、45bを介して二次巻線42に接続されると、各加熱ランプ15には、二次巻線42の両端に誘起された電圧が印加され、各モジュール16内の加熱ランプ15のフィラメント32に電流が流れる。
この電流によりフィラメント32が加熱され、高温になると熱線(赤外線)が放射され、処理対象物7に照射される。この熱線により、処理対象物7の温度が上昇する。
保持具18の近くにはセンサ19が取り付けられており、各モジュール16の加熱ランプ15から熱線が放出されると、保持具18の温度が上昇するようになっている。センサ19によってその温度変化が感知される。
保持具18の温度と、保持具18が保持する処理対象物7の温度はほぼ同じであり、センサ19によって保持具18の温度が検出され、温度測定器20によって温度が求められると、センサ19が検出した保持具18の温度が処理対象物7の温度とされ、スイッチコントローラー44が両方向スイッチ43を下記のように制御する。
図5の符号Lの折線は、加熱室12内部で加熱した処理対象物7の温度(縦軸)と時間(横軸)の関係を示しており、先ず、加熱室12内に配置された処理対象物7を、処理室13で維持される温度と同程度の温度であって、室温(室温は300Kとする)よりも高い処理温度dまで上昇させ、加熱室12の後段の処理室13内で、処理温度dを維持したまま成膜等の真空処理が行われる。
成膜装置1の使用が停止されていて、加熱室12の真空槽152や保持具18が室温a(図5)にある状態では、先ず、処理対象物7を加熱室12内に搬入する前、又は搬入した後に、加熱室12の真空槽152や保持具18を処理温度dまで上昇させる。
制御装置17による加熱ランプ15への通電方法は、二次巻線42に生じた交流電圧のゼロVとゼロVの間の半波長の期間を180度とすると、両方向スイッチ43内の電流が流れる方のサイリスタ45a、45b(又は両方のサイリスタ)を180度の間全部導通させ、その間に加熱ランプ15に電圧を印加する交流電圧の半波長と、電流が流れるサイリスタ45a、45b(又は両方のサイリスタ)を180度の全期間遮断させ、その間には加熱ランプ15に電圧を印加しない交流電圧の半波長とを組み合わせるサイクル制御により加熱ランプ15に電流を流す。又は、半波長の途中から両方向スイッチ43内の電流が流れる方のサイリスタ45a、45b(又は両方のサイリスタ)を、二次巻線42に生じた交流電圧の半波長の180度の途中から導通させ、そのように半波長の一部の期間を組み合わせる位相制御を行う。いずれの制御も行うことができる。
サイクル制御によって二次巻線42の交流電圧の半波長が加熱ランプ15に印加されると、半波長の中央位置の電圧は加熱ランプ15に必ず印加される。
半波長の中央位置の電圧は、交流電圧のうちの最も大きいピーク電圧であるため、加熱ランプ15が室温であり、フィラメント32の抵抗値が低い場合、ピーク電圧が印加されると突入電流が発生してしまう。
そこで、加熱ランプ15を室温から昇温させる場合、180度中でピーク電圧よりも後の位置で両方向スイッチ43を導通させ(両方向スイッチ43内の電流が流れる方のサイリスタ45a、45b、又は両方のサイリスタ45a、45bを導通させ)、その後の交流電圧がゼロVの時に(自動的に)遮断する位相制御方法によって加熱ランプ15に電流を流すと突入電流が生じない。
このような位相制御方法の場合に、加熱ランプ15に電圧を印加する期間を長くしてゆくと、加熱ランプ15の温度は上昇する。図6(a)、(b)の符号vは、二次巻線42に誘起される正弦波の交流電圧であり、s1、s2は、位相制御を行っている際に、それぞれ加熱ランプ15に印加された電圧期間である。s1<s2である場合は、交流電圧vが短い期間s1中に加熱ランプ15に印加されている場合よりも、長い期間s2中に印加されている場合の方が、加熱ランプ15は高温になる。
しかし、二次巻線42に電圧が生じているとき導通するため、ノイズが発生してしまう。
そのため、加熱ランプ15への電圧印加を、位相制御からサイクル制御に変更する必要がある。
処理温度dより低く、室温aよりも高い変更温度cが、加熱ランプ15が昇温する場合に位相制御からサイクル制御に移行する温度として予め設定されており、加熱ランプ15の温度が位相制御によって上昇し、室温aから昇温し、変更温度cに達したことがセンサ19によって検出されたら、位相制御を終了させ、サイクル制御によって導通と遮断の半波長を組み合わせ、導通する半波長の割合を増やしてゆくことで加熱ランプ15の温度を上昇させる。例えば、図6(c)は導通期間が40%であり、同図(d)は60%であり、同図(d)の方が熱線の放射量が多い。
図5に示されるように、時刻t0で位相制御により室温aにある加熱ランプ15の昇温が開始され、時刻t1で変更温度cになってサイクル制御に変わり、時刻t2で処理温度dに達している。
加熱室12内に処理対象物7が配置されていなかった場合、処理温度dに達したことがセンサ19によって検出されたときに、加熱室12内に処理対象物7が搬入される。
この場合、加熱室12内に搬入される処理対象物7の温度は室温aであるから、周囲の保持具18や真空槽152の温度は低下する。
従って、加熱室12の真空槽152の温度や保持具18の温度をセンサ19によって検出すると、その温度は処理温度dよりも低くなっているので、サイクル制御の導通半波長の割合を増やし、処理温度dに復帰させる。処理温度dよりも高くなると、導通半波長の割合を減少させる。
次に、加熱室12内への処理対象物7の搬入が長期間停止されると、加熱ランプ15への通電が停止される。この通電が停止された時刻t3から、保持具18や真空槽152の温度が低下し、センサ19の検出する温度が低下してゆく。
室温aよりも高いが変更温度cよりも低い最低温度bが予め設定されており、処理対象物7や他の部材である保持具18や真空槽152の温度降下により、センサ19が検出する温度が最低温度bに達すると、その時刻t4でサイクル制御を再開し、処理温度dに戻し(時刻t5)、加熱ランプ15から熱線を放射させる。例えば、図6(e)のように、100%の導通にすることもできる。
加熱ランプ15が最低温度bにあっても、加熱ランプ15のフィラメント32の抵抗値は室温aの状態よりも高いため、突入電流は発生しない。
なお、加熱室12内で処理温度dに昇温された処理対象物7は真空雰囲気中を移動して処理室13に搬入され、処理室13内に配置されたヒータ25の表面に配置され、ヒータ25の発熱によって処理温度dが維持されながら、処理室13内のターゲット26がスパッタリングされ、処理対象物7の表面に薄膜が形成される。
薄膜が形成された処理対象物7は、真空雰囲気にされた搬出室14に移行され、処理室13との間が閉じられ、搬出室14の真空槽154内に大気が導入され、処理対象物7が大気中に取り出される。
なお、制御装置17がサイクル制御の動作をする場合、一次、二次巻線41、42に、正電圧の半波長期間だけ連続して電流が流れるか、又は、負電圧の半波長期間だけ連続して電流が流れる場合には、一次、二次巻線41、42に正又は負の同一方向の電流しか流れず、同一方向の磁束しか生じないため、コイルが焼損する恐れがある。
従って、本発明の制御装置17は、正電圧の半波長期間と負電圧の半波長期間で交互に導通し、正負の交流電流が一次、二次巻線41、42に流れるように動作して、コイルが焼損しないようになっている。
上記実施例では、真空処理として、スパッタリングによる成膜処理を説明したが、スパッタリングではなく、CVDや蒸着の他の成膜処理も真空処理に含まれる。また、エッチング等の成膜処理でない処理や、加熱室12で行うアニール処理についての真空処理も含まれる。
更にまた、上記実施例ではセンサ19が保持具18の近くに取り付けられ、保持具18の温度を処理対象物7の温度としていたが、処理対象物7の温度を直接測定することや、真空槽の温度を測定して処理対象物7の温度とすることもできる。
なお、上記例では、負荷65の個数Nを3の倍数pと2の倍数qに分けたときに(N=p+q)、三相トランス21、22はp/3個、スコットトランス23はq/2個用いたが、二次巻線の出力電圧が三相トランス21、22の二次巻線の二倍以上の整数倍のスコットトランスを用い、その二次巻線には整数倍数個直列にした負荷を接続することで、1個のスコットトランスを整数倍個数のスコットトランスとして用いることができる。その結果、三相トランスやスコットトランス等のトランスの個数を少なくすることができる。出力電圧ではなくスコットトランスの二次巻線の出力電流を二倍以上の整数倍にして、その二次巻線に整数倍個数の負荷を並列接続させても、一個のスコットトランスを整数倍個数のスコットトランスとして用いることができる。
要するに、N個の負荷に対し、N個中の3の倍数pの個数の負荷には三相トランスで電力を供給し、2の倍数qの個数の負荷にはスコットトランスで電力を供給すればよい。Nが大きい場合、一個のNに対してpとqの組み合わせは複数ある。Nは3の倍数であってもよく、q=0の場合の他、3の倍数でもあるqが選択されてもよい。
スコットトランスの二次巻線の出力電流を整数倍にして、整数倍個数の負荷を並列接続させれば、その二次巻線の中点を接地して低電圧化することができる。

Claims (8)

  1. 三相交流電源が出力する三相交流電圧が入力され、前記三相交流電圧の大きさが変換された交流電圧が二次電圧として出力される電圧変換装置と、
    並列に通電可能な加熱ランプが所定個数ずつ設けられた複数個の負荷を有し、
    前記加熱ランプには前記二次電圧が入力され、前記加熱ランプから熱線が放射される真空加熱装置であって、
    前記電圧変換装置は、
    Y結線又はΔ結線されて三相交流電圧が印加される三個の一次巻線と、前記一次巻線にそれぞれ磁気結合された三個の二次巻線とを有し、一個の前記二次巻線が一個の前記負荷にそれぞれ電力を供給する三相トランスと、
    M座変成器とT座変成器とを有し、前記M座変成器内のM座一次巻線の両端は、前記三相交流電圧のうちのいずれか一相であって、互いに異なる一相にそれぞれ接続され、前記T座変成器内のT座一次巻線の一端は、前記M座一次巻線の巻数を二分割する中点に接続され、他端は前記三相交流電圧のうちの残りの一相に接続され、前記M座一次巻線に磁気結合された二次巻線と、前記T座一次巻線に磁気結合された二次巻線とは同じ巻数にされ、前記T座一次巻線は前記M座一次巻線の(√3)/2倍の巻数にされたスコットトランスとを有し、
    複数の前記三相トランスと、一個以上の前記スコットトランスとが用いられ、
    合計すると負荷の個数Nになる3の倍数pと2の倍数qが選択され、
    前記3の倍数p個の負荷には前記三相トランスで電力が供給され、
    前記2の倍数q個の負荷には前記スコットトランスで電力が供給されて前記加熱ランプが発熱するように構成された真空加熱装置。
  2. 前記負荷は、3の倍数以外の個数が設けられた請求項1記載の真空加熱装置。
  3. 前記負荷は、前記加熱ランプを複数個並列接続した第一モジュールと、前記第一モジュールと同数の前記加熱ランプを並列接続した第二のモジュールとを有し、
    前記三相トランスと、前記スコットトランス内の前記二次巻線は、巻数を二分割する中点が接地され、前記第一モジュールと前記第二モジュールには、両方向スイッチが接続され、
    前記第一モジュールと前記両方向スイッチの直列回路と、前記第二モジュールと前記両方向スイッチの直列回路は、前記二次巻線の一端と他端の間に接続された請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の真空加熱装置。
  4. 並列に通電される加熱ランプが所定個数ずつ設けられた負荷を、3の倍数以外の個数通電して発熱させ、真空雰囲気内で処理対象物を加熱する真空加熱処理方法であって、
    前記負荷、3の倍数の個数と2の倍数の個数に分け、
    三相トランス内の三個の一次巻線をY結線又はΔ結線して三相交流電圧を印加し、複数の前記三相トランス内の前記一次巻線にそれぞれ磁気結合させた相互に同一巻数の二次巻線に3の倍数個数の負荷を一つずつ接続し、
    スコットトランス内のM座一次巻線の両端、前記三相交流電圧のうちの異なる相の交流電圧を印加し、
    前記M座一次巻線の巻数を二分割する中点に、前記M座一次巻線の(√3)/2倍の巻数のT座一次巻線の一端を接続し、他端に前記三相交流電圧のうちの残りの相の交流電圧を印加し、
    一個以上の前記スコットトランス内の前記M座一次巻線と前記T座一次巻線とにそれぞれ磁気結合させた相互に同じ巻数の二次巻線に、2の倍数の前記負荷を一つずつ接続して、前記負荷内の前記加熱ランプに通電して発熱させる真空加熱処理方法。
  5. 室温よりも高温であり、前記処理対象物を昇温させる処理温度よりも低温である変更温度を設定しておき、
    前記加熱ランプを前記変更温度よりも低温から昇温させるときには、前記加熱ランプが前記変更温度に達するまで、前記二次巻線と前記負荷の間に設けた両方向スイッチは、前記二次巻線に誘起される電圧がピーク電圧に達した後、減少する間に導通させ、ゼロVになると遮断させる位相制御によって前記加熱ランプを昇温させる請求項4記載の真空加熱処理方法。
  6. 前記加熱ランプが前記変更温度よりも高温になると、前記二次巻線に誘起される電圧がゼロVからゼロVの半波長の180°の期間、前記両方向スイッチを導通させる導通期間と前記両方向スイッチを遮断させる遮断期間を混在させるサイクル制御によって前記加熱ランプを昇温させる請求項5記載の真空加熱処理方法。
  7. 前記サイクル制御の前記導通期間と前記遮断期間の割合を制御し、前記加熱ランプの温度を前記変更温度よりも高温の処理温度に維持する請求項6記載の真空加熱処理方法。
  8. 前記加熱ランプへの通電が停止され、前記加熱ランプの温度が前記処理温度から低下する際には、前記室温よりも高温の最低温度に達すると、前記サイクル制御によって、前記加熱ランプを昇温させる請求項7記載の真空加熱処理方法。
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