JP5199657B2 - 床防振支持装置 - Google Patents
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Description
また、上記従来技術2によれば、床スラブに固定してある防振ゴムに支持金物の下部を載置してあるので、支持金物と防振ゴムとの接続強度を確保するために、例えば、支持金物を防振ゴムに対してボルトなどで固定してあると、この場合も、防振ゴムが早期に破損するおそれがあり、防振ゴムが破損しないように、支持金物と防振ゴムとを接着すると、接着材の劣化などに起因して、支持金物と防振ゴムとの接続強度を長期に亘って維持し難い。
従って、従来技術1,2のいずれもが、床材側の部材と床スラブとの防振ゴムを介した固定強度を長期に亘って維持し難いので、例えば、屋上などの屋外に設置する床材を固定して支持するような場合には、床材の下面側に吹き込んだ風の風圧で、床材側の部材と床スラブとの固定が外れ易く、床材が浮き上がるおそれがある。
この問題を解決するために、例えば、従来技術1において、防振ゴムを挟んでいる床材側の部材と支持金物とをボルトで互いに連結したり、従来技術2において、防振ゴムを挟んでいる支持金物と床スラブとをボルトで互いに連結すると、そのボルトを介して床材側の振動が床スラブ側に伝わり易くなり、本来の防振性能が低下する欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、防振ゴムが早期に破損したり、防振性能が特に低下することなく、床材側の部材と床スラブとの防振ゴムを介した固定強度を長期に亘って維持し易い床防振支持装置を提供することを目的とする。
前記床材を固定して前記床スラブ上に支持する支持部を備えた上部金具と、前記床スラブに固定される固定部を備えた下部金具とを設け、前記上部金具に、前記防振ゴムで上下方向から挟み込まれる被挟み込み部を一体に備え、前記下部金具に、前記被挟み込み部に装着した前記防振ゴムを上下方向から挟圧可能な挟圧部を備え、前記挟圧部による前記防振ゴムの挟圧に用いるボルトナットと、前記床スラブへの前記下部金具の固定に用いるボルトナットとを、兼用化してあると共に、前記ボルトナットの取付位置は、中央部に前記防振ゴムへの押圧部を備えた前記下部金具における前記押圧部の両側方に設定してあり、前記被挟み込み部を前記挟圧部で前記防振ゴムを介して挟圧することで、前記上部金具と前記下部金具とを連結自在に構成してある点にある。
床材を固定して床スラブ上に支持する支持部を備えた上部金具と、床スラブに固定される固定部を備えた下部金具とを設けてあるので、上部金具の支持部に床材側の部材を固定することができ、下部金具の固定部を床スラブに固定することができる。
そして、上部金具と下部金具とのいずれか一方の金具が、防振ゴムで上下方向から挟み込まれる被挟み込み部を一体に備え、他方の金具が、被挟み込み部に装着した防振ゴム、つまり、被挟み込み部を上下方向から挟み込んでいる防振ゴムを上下方向から挟圧可能な挟圧部を備え、一方の金具に一体に備えた被挟み込み部を、他方の金具に備えた挟圧部で防振ゴムを介して挟圧することで、上部金具と下部金具とを連結自在に構成してあるので、上部金具と下部金具とを連結するにあたって、被挟み込み部を挟んで対向している一方の防振ゴムと他方の防振ゴムとを挟圧部で挟圧することで予め圧縮変形させておいて、床材の振動に伴って、一方の防振ゴムを更に圧縮変形させながら、その圧縮変形量に略相当する伸張変形量で他方の防振ゴムを伸張側に復帰変形させる状態で防振ゴムを弾性変形させることにより、上部金具と下部金具とを上下方向の弾性的な相対変位を許容しながら連結することができる。
従って、上部金具と下部金具との上下方向の弾性的な相対変位を防振ゴムの弾性変形で許容しながら、一方の金具の被挟み込み部と、他方の金具の挟圧部とを防振ゴムを介して上下方向に略隙間無く係合させて、上部金具と下部金具とをがたつきが生じにくい状態で連結することができ、防振ゴムが早期に破損したり、防振性能が特に低下することなく、床材側の部材と床スラブとの防振ゴムを介した固定強度を長期に亘って維持し易い。
複数の床防振支持装置で床材を支持する場合に、各床防振支持装置において、防振ゴムに対する圧縮量を、その圧縮量が圧縮量規制部で規制されるまで、圧縮量調節部で調節することにより、各床防振支持装置における床材の床スラブからの支持高さが略一定になるように、上部金具と下部金物との組み付け姿勢を揃えながら、被挟み込み部を防振ゴムを介して挟圧することができ、床材を略一定高さに設置する作業の簡略化を図ることができる。
支持部には、床材を載置して固定する載置部と、その載置部を床スラブから上方に間隔を隔てて支持する支柱部とを設け、支柱部の下端に被挟み込み部を連設し、下部金具には、被挟み込み部に装着した防振ゴムの上面側に装着されて、床スラブとの共同で防振ゴムを上下方向から挟圧可能な挟圧部を設けてあるので、例えば、防振ゴムを上下方向から挟み込むための上下一対の挟圧部材を設けてあるような構造が複雑化し易い挟圧部を設けることなく、防振ゴムで上下方向から挟み込んである被挟み込み部を床スラブ上に設置して、その防振ゴムの上面側に装着された挟圧部で、床スラブとの共同で防振ゴムを上下方向から挟圧することにより、上部金具と下部金具とを連結することができ、挟圧部の構造の簡略化を図ることができる。
そして、支柱部を横方向から係入可能な切欠き部を、挟圧部に形成して、支柱部を切欠き部に係入させて挟圧部を防振ゴムの上面側に装着可能に構成してあるので、被挟み込み部を挟み込んでいる防振ゴムの上面側に、予め、挟圧部を装着しておくことなく、防振ゴムで上下方向から挟み込んである被挟み込み部を床スラブ上に設置してからでも、支柱部を切欠き部に係入させて、挟圧部を防振ゴムの上面側に装着することができ、組み付け順序を柔軟に設定して、作業能率の向上を図ることもできる。
図1は、本発明による床防振支持装置Aを使用して、特に建物の屋上やベランダ等の屋外の鉄筋コンクリート製の床スラブBに、その上面から間隔を隔てて、かつ、防振ゴム1を介してデッキ床(床材)Cを支持してある床材支持構造を示す。
尚、屋内の床スラブに設置する床材支持構造に適用しても良いのは言うまでもない。
1.本発明による床防振支持装置は、上下に折り曲げた一連の防振ゴムで被挟み込み部を上下方向から挟み込んであっても良い。
2.本発明による床防振支持装置は、床材を直に固定する支持部を上部金具に設けてあっても良い。
3.本発明による床防振支持装置は、床材、又は、床材に固定してある根太や大引きなどの部材を接着固定する支持部を上部金具に設けてあっても良い。
4.本発明による床防振支持装置は、床スラブに接着固定する固定部を下部金物に設けてあっても良い。
2 支持部
4 固定部
5 下部金具
8 載置部
9 支柱部
10 被挟み込み部
18 挟圧部
23 切欠き部
25 圧縮量調節部
26 圧縮量規制部
B 床スラブ
C 床材
Claims (3)
- 床スラブに、その上面から間隔を隔てて、かつ、防振ゴムを介して床材を支持する床防振支持装置であって、
前記床材を固定して前記床スラブ上に支持する支持部を備えた上部金具と、前記床スラブに固定される固定部を備えた下部金具とを設け、
前記上部金具に、前記防振ゴムで上下方向から挟み込まれる被挟み込み部を一体に備え、
前記下部金具に、前記被挟み込み部に装着した前記防振ゴムを上下方向から挟圧可能な挟圧部を備え、
前記挟圧部による前記防振ゴムの挟圧に用いるボルトナットと、前記床スラブへの前記下部金具の固定に用いるボルトナットとを、兼用化してあると共に、前記ボルトナットの取付位置は、中央部に前記防振ゴムへの押圧部を備えた前記下部金具における前記押圧部の両側方に設定してあり、
前記被挟み込み部を前記挟圧部で前記防振ゴムを介して挟圧することで、前記上部金具と前記下部金具とを連結自在に構成してある床防振支持装置。 - 前記挟圧部に、前記防振ゴムに対する圧縮量を調節可能な圧縮量調節部と、前記圧縮量調節部による前記防振ゴムの圧縮量を規制可能な圧縮量規制部とが設けられている請求項1記載の床防振支持装置。
- 前記支持部には、前記床材を載置して固定する載置部と、前記載置部を前記床スラブから上方に間隔を隔てて支持する支柱部とを設け、
前記支柱部の下端に前記被挟み込み部を連設し、
前記下部金具に、前記被挟み込み部に装着した防振ゴムの上面側に装着されて、前記床スラブとの共同で防振ゴムを上下方向から挟圧可能な挟圧部を設け、
前記支柱部を横方向から係入可能な切欠き部を、前記挟圧部に形成して、前記支柱部を前記切欠き部に係入させて前記挟圧部を前記防振ゴムの上面側に装着可能に構成してある請求項1又は2記載の床防振支持装置。
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